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#4008 丸山穂高議員発言:佐藤優元外交官の意見 May 27, 2019 [21-1領土返還地元の異見]

 戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」とビザなし訪問団長を問い詰めた丸山穂高議員の発言に対する厳しい批判があちこちから湧き上がっている。今回は元ロシア外交官であった佐藤優氏の意見をとりあげる。彼は在ロシア日本国大使館三等書記官経験があり、ロシアの事情と日本のロシア外交の両方に精通している特別な人間だから、元島民2世二人の異見との間にどれほど距離があるのか、並べてお目にかけたい。

*https://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤優_(作家)
**丸山穂高議員の「戦争扇動発言」が、問答無用で許されない理由」https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64798

 佐藤優氏の丸山穂高発言批判の要点は、次の5点である。
①外出しようとしたことがロシアの法律では違法
②戦争発言は、ロシアが2次世界大戦で3000万人が亡くなっていることへの無知に基づくものであり、さらにロシアの法律では違法であること
③ロシア警察に日本の国会議員が逮捕されたら外交問題になる
④ビザなし外交が中止になり、北方領土交渉がストップする
⑤ビザなし訪問へこういう人間を送り出す日本への不信を呼ぶ

 箇条書にしてみると、これは駐日ロシア大使館員の主張かあるいは日本外務省職員の発言ではないかと見まがうような内容である。ロシア勤務が長かったからこういう思考パターンが鋳型になっているのだろう。

 佐藤氏の発言で②の数字が事実と大きく異なっているので言及しておく、この個所はロシアの専門家らしくない基礎的なミスである。
ロシアにおいては、3000万人死んだナチスとの戦争がありましたから、戦争扇動に対してはものすごく敏感なんですよ
 諸説あるだろうが、ドイツ兵が50万人、ロシア兵がその2倍だから100万人というのがナチスとの戦争でロシア側にでた犠牲者である。その30倍もの民衆がナチスに殺されたとしたら、前代未聞の大虐殺として歴史に残っただろう。ナチが殺したユダヤ人の数は250万人から600万人まで諸説ある。ロシア人3000万人がナチとの戦いで死んだというのは誇大妄想も度を越していると言わねばならぬ。
 第二次世界大戦全体を通じてもロシア側の犠牲者数は少なくとも870万人、多い説では1500万人である。こんな基本的な情報すら間違っているようでは、彼のロシア情報には疑問符がつく。
 3000万人という途方もない数字はスターリンによって「粛清」された人々を含めているのではないか?毛沢東も文化革命で同胞2000万人を「粛清」したといわれている。ロシアも中国も戦争で死んだ人間よりも、粛清で殺した同胞の数の方がはるかに多いのである。もちろん現在のロシア政府にとっても中国政府にとっても都合が悪い歴史であり情報なのだ。この人の情報や意見は雑で特殊なバイアスがかかっていると見たほうがよさそうである
*https://www.huffingtonpost.jp/2015/06/10/visualization-of-number-who-died-in-wwii_n_7549568.html

 佐藤氏はロシアの事情に詳しく8年間の駐ロ日本大使館員の経験から、いつのまにか発想がロシアの側からのものの見方と日本外務省側のものの見方が大前提になっているように感じた。次の言葉にもそれが端的に現れている。

北方領土に関して、日本は「日本領だ」という立場でしょ。だから北方領土に行くときは、パスポートではなくA4の「身分証明書」と、ビザではなくこれもA4の「挿入紙」という紙をもって、「日本国内での移動」ということにしている。ロシアの方では、そのA4の紙2枚をパスポートとビザであるとみなしているんです。
 
 ビザなし訪問がインチキの上に成り立っていることをからくりごと紹介してみせている、あきれるほかない。 ビザなし訪問が始まった1993年に彼は在ロシア・日本大使館の三等書記官であり、どうやらビザなし交流の枠組みづくりの当事者でもあるようなのだ。語るに落ちる。
*https://ja.wikipedia.org/wiki/北方四島交流事業

 ビザなし訪問そのものが欺瞞である。彼の言うように実質的にはビザ申請をしているのだ、小役人の外務官僚が考え出した方式で、その中の一人が佐藤優氏自身だろう。そして彼のいう「北方領土交渉」とは、日本外務省が日本固有の領土だと主張する北方領土全体の7%にすぎぬ歯舞諸島と色丹島の「2島返還論」が前提である。小利口な外務官僚が自分の器の範囲でものを考えるとこういうことになる。

 フォークランド紛争時の英国首相サッチャーのように領土に関しては妥協しないという方針とそれに基づく外交戦略を描き実行できる人材が外務省にはいなかったのだろう。英国だってそういう外務官僚がいなかったから、サッチャーは周りの反対を押し切って、軍艦を派遣し、長距離爆撃機で爆撃を繰り返してアルゼンチン軍を撃退してフォークランド諸島を取り返している。以後、フォークランド諸島をめぐってアルゼンチンと英国の間に紛争は起きていない。
 ここまで書くと、北方領土問題は元外務省の小役人が論ずることのできるレベルの問題ではないという気がしてくる

 戦争で分捕ったものだから返すつもりはないというのがロシア側の原則論である。そうした事実を日本政府が認めるべきだと繰り返しロシア外務省が公言している。それを認めた上での平和条約締結というのがロシアのシナリオである。こういう原則論に対して日本側がぶつけるべき原則論はどのようなものであるべきか?

 駐ロ・日本国大使館三等書記官であった佐藤優氏は四島返還の原則論を主張するのではなくて、四島返還の戦略が描けないから、最初から7%を占める2島返還でいいという弱気の外交交渉を是としている、彼の主張は日本外務省の外交政策そのものだ。四島返還の戦略が描けないことへの反省もなければ、利権と化しているビザなし訪問、墓参、自由訪問への反省のかけらもない。実質的にはビザのある「ビザなし訪問」、墓まで行けぬ「墓参」、北方領土問題に関しては発言の自由すらない「自由訪問」、あきれてものが言えぬ。北方四島のロシア住民には日本全国招待旅行。もちろん高級クラブへ行ってもオカマバーに行ってもお咎めなし。何をしゃべっても自由。ところがロシア側のこの団体旅行メンバーもかなり固定して利権化しているのかその都度コース変えている。利権は北方領土に関係する日本人とロシア人の双方を汚染し、既得権益化している。

 ⑤についての佐藤氏の主張は、北方領土という基部に触れるような場所、複雑な場所を訪れて「戦争」を軽々に口にするような人間を、議員として選び、送り出している日本人ってどういう人たちなんだろうとこういう見方になる」ということ。北方領土についてよく知りもしない国会議員のビザなし訪問参加は願い下げにしたいのだろう。同じ人間が、国費を使って20回以上も北方領土を訪問するほうが安心できると言わんばかりだ。一人1回当たり30-100万円かかっていることを考えると、ますます利権の色合いが濃くなる。まことに偏った意見であると言わざるを得ない。

 元島民の2世であるわたしは、このような2島返還論に与(くみ)しない。佐藤優氏の一連の発言は30年以上たっても(在ロシア・日本国大使館勤務は1988-95年)いまだに四島一括返還の外交戦略すら提示できぬ彼の能力の限界を示すもの
 根室にもこんな愚にもつかぬ論に惑わされる輩が少なくない。根室市議会は丸山穂高議員の辞職決議案を可決している。ずっと目線を下に落としたまま道庁幹部職員の作成した原稿を記者会見で棒読みした新しい道知事もお仲間の一人。世の中にはさまざまな考えの人あり、そして彩
(いろど)りが豊かになるのだと思えば、枯れ木も山の賑わいでいい。

 さて、佐藤優氏の丸山穂高議員批判を念頭に置きながら、島民2世二人の投稿欄での対話の続きをお読みいただきたい。

*「#4002 地元根室島民2世二人の異見(2):丸山穂高議員発言」
..投稿欄より転載
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-22
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 某所から毎度、ロシア人のホームビジットの受け入れをしてほしいと頼まれて何回か受入れしてあげているのに、渡航募集をしておいて行かせてくれないのはどういうことだ!と不審がってる人がいます。
 どんな基準で選んでいるのかわかりませんが、”枠”から外れた人に不選の通知すらないのは失礼ですよね。同じ人が何度も島に渡っているのが不思議でたまりません。

 誰のため、何のための事業なのか、原点に戻って交流内容を見直すべきだと本気で思います。
 日本側が、ロシアの機嫌を損なわないようにとバカみたく気遣って、腫物に障るようにへつらうことが友好親善だとは思いません。領土問題にふれさせないよう対話を封印した時点でロシアの勝ち。

 「今のままがいい」と思っているのは、外務省、北方領土ビジネス関係者や、このモヤモヤした状態に満足している人たち。 悲しいけれど、当事者や地元以外は、返還なんかどうでもいいと思っている人たちが日本には多数います。マスコミが真相を正しく報道しなければ、ニュースやワイドショーで切取り部分だけに焦点が当てられ、今回のように一国会議員をつるし上げる”魔女狩り”で終わってしまうのです。
 プーチンは後出しジャンケン交渉が得意で、日本式外交がロシアに通用すると思ったら大間違い。
 それが一向に成就しない返還運動74年の歴史を物語っています。これじゃ、四島まるごと返還は夢の夢。

 熱くなったけど、冷めました。(笑)

by サリー (2019-05-22 17:36) 
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 サリーさん
 こんばんは。
 熱くなったり冷めたり、忙しいですね(笑)
 根室市議会も道知事も魔女狩りに参戦を表明しましたね。鈴木新知事は原稿に目を落とし棒読みし、ときどき顔をあげて記者の方を見るのみ、まるで他人事でした。

 マスコミも維新の会も自民党も根室市議会も道知事も、どうしてこんなに見事に反応がワンパターンになるのでしょう?同じことを言わなければ自分の存在が危うくなるかのような狂騒ぶり。

 丸山穂高議員を血祭りにあげる一方で、外務省の北方領土関連事業のでたらめな部分には徹底的に目をつぶる。
外務省は訪問団には領土返還の話を禁ずる。その結果、ロシアは元島民たちが来てもだれも領土を返してほしいと言わないから、戦争で負けたのだからあきらめたのだろうと思う。

 ロシアの住民たちに自らの意見も言わず、ビザなし訪問、墓参、自由訪問で外務省のいいなり、現状を変えようとしない元島民や2世こそ、北方領土返還運動の大きな障害と言えるのではないか。

 本気でやる気があったら、外務省が止めようが、返還運動予算をカットされようが、訪問団メンバーリストから外されようが、本音をロシア人に伝えるのが正直な運動の在り方ではないのか。
 それもできなヘタレばかりなら、北方四島は未来永劫ロシアのもの。
 それこそ、戦争でもしない限り、北方領土返還はない。

 わたしが提唱するのは、MIRV(多核弾道ミサイル)を開発配備して解体して見せることで、ロシアに本気を伝えるという具体案。下記の弊ブログをご覧いただきたい。
 マーガレットサッチャーはフォークランド諸島紛争のときに、ただちに軍艦を派遣しさらに長距離爆撃機で爆撃させてます。領土を守ることに妥協はないという、当時の英国首相サッチャーの決断はすさまじい。ああいうガッツが日本の政府にはない。

by ebisu (2019-05-22 22:29)
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#195 すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー

#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012

#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012

*#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012

*#3871 根室市長「いかなる結果でも全面的に支持する」
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-02-1


 #3882 羅臼町長の北方領土に対する明快な意見 Dec. 15, 2018 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-15


 #3929 VENONA文書と北方領土:四島一括返還の戦略 Feb. 13, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-02-12-1

 #3993 丸山穂高議員:「戦争で島を取り返す」発言 May 15, 2019
https://
nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-15

 #3997 ビザなし訪問随行経験者の異見:丸山穂高議員発言
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-18-1



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#4003 領土を取り返すことは侵略戦争か?May 23, 2019 [21-1領土返還地元の異見]

 NHKラジオ第一放送で朝7時半頃から、ニュース解説をしている。その道の専門家が登場するのだが今朝はNHKのキャスターである大越健介キャスターが国会議員丸山穂高氏の発言をとりあげて俎上(そじょう)にのせてあざやかに捌いて見せてくれた。
*大越健介キャスター
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B6%8A%E5%81%A5%E4%BB%8B

 丸山穂高議員の問題発言を再掲する。
戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですかとビザなし訪問で、団長の引揚者に繰り返し質問したと騒がれている

 NHKの大越さんはその後の丸谷発言(言論の自由を守るために辞職しない)を、これは問題のすり替えだとなじった。辞職するしないは丸山議員自身の問題ではなくて、衆議院の問題だと。議員本人の問題であることは当たり前だと思うのだが、たしかに衆議院の問題という面もあるだろう。この辺りまでは許容できるが、そこから先を受け入れられる人はどれほどいるのだろう。大越キャスターは、丸山穂高議員の発言は侵略戦争で北方領土を回復するというもので、国会議員としてあるまじき発言、憲法で侵略戦争は禁じられていると述べた。


 本当にそうだろうか?日本政府の公式見解は北方領土は日本固有の領土である。そこを原状回復するために外交交渉を74年間継続してもらちが明かない、その現実を前にして領土回復の手段として戦争という選択肢がありうることを述べる、あるいは問うのはいけないことなのだろうか?
 そもそも自国領土を守ることが侵略戦争なら、日本の領土も領海も近隣諸国によって少しずつ削り取られていくだろう。領土領海を守ることすら侵略戦争と定義して一切あらがわないような愚かな国家なら、近隣諸国は武力で日本の領土と領海を侵食し、少しずつ実効支配の範囲を広げていけばいいと思うだろう。まさしくそういう状態になっているのではないのか?

 ロシアと北方領土に関して戦争が起きたらそれは侵略戦争なのだろうか?そうではないだろう、ほとんどの国民はそうは思わぬ、自国の領土防衛のための戦争は侵略戦争にあらずというのがものの道理で、その点では憲法学者に異論を唱える者はいないと思う。

 しかし、戦争で獲り返せとebisuが言っていると受け取ってもらっては困る。様々な選択肢の一つとして領土領海保全のための戦争がありうることを主張するのは構わないと言っているのみ。ebisuは実際に戦争するのではなくて、多核弾道ミサイル(MIRV)開発・解体によるデモンストレーションという具体的な戦略を提案している。弊ブログ#195をご覧いただきたい。

 わたしは、NHKにこのようなポピュリズムに乗っかったニュース解説をしてほしくない。先の大戦中にそういうことをさんざんやって来たではないか。大政翼賛とポピュリズムがNHKに蔓延したときには手遅れなのである。魔女狩り裁判を煽るようなニュース解説を公共放送のNHKだけはしてほしくない。そのために受信料を支払っている

 日本固有の領土だったはずの竹島は韓国の実効支配下にあり、海上保安庁も海上自衛隊も航空自衛隊も陸上自衛隊も一切手出しができない状態になっている。竹島は事実上韓国領である。
 尖閣列島は中国が1970年代から領有権を主張しだしているが、中国漁船が大挙して押しかけて尖閣列島を占拠したら、日本政府はどうするのか?北方領土や竹島と同じように相手のしたい放題にさせ、自国の領土を守ることすら侵略戦争といって領土保全を放棄するのだろうか?羹(あつもの)に懲りてなますを吹くようなことになっている。
 日本と対照的な領土政策をやってみせてくれたのは英国である。アルゼンチンとのフォークランド紛争で、当時の英国首相サッチャーは敢然と軍艦派遣を決断し、ミサイル発射を許可した。武力を行使することで領土に関しては大英帝国は一歩も引かぬという決意を全世界に向かって表明した。あれ以来、アルゼンチンはフォークランド諸島に手が出せない。

 丸山穂高議員の発言はこのように領土・領海防衛に関する深刻な問題提起を含んでいる。そういう問題に目をつむり、丸山議員を魔女裁判にかけることで留飲を下げていいのだろうか?

 こういうときは、林子平の『海国兵談』でも読んで、江戸期の人が領土領海防衛についてどのように考えていたのか知ることで、ポピュリズムに流されないようにしたい。

<余談:三国通覧輿地路程全図
 林子平が1785年に作成した「三国通覧輿(ヨ)地路程全図」は上を東にした、一風変わった日本地図である。下側がユーラシア大陸の東端になっており、ロシアや中国からみたら、日本列島がどのようにみえるか、視覚に訴える力をもっている。ロシアと中国が太平洋へと出るには、日本列島はじつに邪魔な存在なのだ。出口を日本列島が覆って、通路を塞いでいる。
 ニムオロ塾にはこの「三国通覧輿地路程全図」の複製版が壁に貼ってある。伊能忠敬の日本全図とはかなり精度に違いがあって、とくに北海道の形がいびつになっている。
 これは地元の印刷会社根室印刷が2011年のカレンダーの図柄として制作したもので、考古学者でもある根室印刷会長の北構保男先生からいただいた。先生所蔵の地図を複製したもので卓越した印刷技術できれいに仕上げられている。

SSCN2760.JPG

*https://ja.wikipedia.org/wiki/海国兵談

#195 すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー

#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012

#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012

*#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012





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#4002 地元根室島民2世二人の異見(2):丸山穂高議員発言 May 22, 2019 [21-1領土返還地元の異見]

 北方領土返還運動に関しては元島民や2世の意見が一致しているわけではない。思いは様々、人や立場によって異なっている。もちろんロシアとの外交交渉のやり方に関しても人によって意見が異なるのは当たり前だが、マスコミがセンセーショナルにとりあげるときには、今回のように非難一色でそれしかないような報道となりがちである。
  FBのお友達のSさんとはよく議論するが、たまたま昨日、彼がある本から引用した文が領土返還外交にもあてはまるので紹介する。
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多様性と対立が存在する状況において、交渉と契約により連携・協力を実現していくということを考えると、すでに述べた「ウソをつくこと」「約束を破ること」がいかに大きな問題をもたらすかということがよく分かる。また、交渉においては、最初の時点で双方の希望を率直に述べあっておかないとその後の交渉や契約がうまくいかない。このため、「ウソをつかない」というだけではなく、「自分の希望について、最初から率直にホンネを言う」(いわゆる「後出し」をしない)ということが、当然必要になる。「こちらが言わなくても、察してくれてもよさそうなものなのに」などという態度は、多様性と対立がある状況では通用しないのだ。by岡本薫
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 北方領土について、日本は終戦後にロシアが攻めてきて不法に北方領土を奪ったと主張し、ロシアは終戦は1945/9/1であって、8/15にはまだ戦争が終わっていなかったから、戦争によって奪った領土は返す義務がない、ロシアのものだという主張で互いに譲らない。そうこうするうちに戦後74年がたとうとしている。
 外交交渉も交渉事であり、成果をあげようと思ったら、嘘をついてはいけない、本音で語ることを禁ずるのもいけないことは、上記の岡本氏の文を引用するまでもない。

 丸山穂高議員が訪問団長に戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と詰め寄った「事件」をきっかけにして、領土返還がどうあるべきか再考したい。元島民2世2人の異見を弊ブログ#3993投稿欄から転載する。

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  たしか、過去にロシアの首相が「敗戦国のくせに領土を返せという国がある。戦争で取ったものは戦争でしか解決しない。」と言ってたのは有名ですよね。ロシアは戦争の結果、領土を手に入れたとしているんです。だから、日本は、こちらも武力で取り戻そうかな、という姿勢を見せないと、いつまでたっても、ロシアに遠慮して媚びることになり、大金払っても妥協する結末になりかねません。アメリカが沖縄を返還したのとは全く意味が違うのに、それをわかっていない人が多い気がします。
棺桶に足半分突っ込んだような元島民が、生きてるうちに島に帰りたい。早くロシアに返してもらいたい。などと嘆けば、正義感ある議員なら何とかしてあげたいと思うのは当たり前。
 (この先いったいどうすれば返還されるのか?)と誰もが思うことで、「戦争しないとどうしようもなくないですか?」と聞きたくなるのは議員だけじゃないはず。そういった実情を知らずに非難ばかりしてマスコミは議員の失態やアラを拾うのに躍起で、肝心要のことは伏せたまま。

 本来問題視すべきは、ビザなし交流の実態と日本の弱腰外交です。維新の会が、島を奪い取ったロシアに詫びに行くなどという全くお門違いなことをしてくれたおかげで、ますますロシアが強気になるでしょう。これこそ、国益損失につながる行為ですよね。 
 日本は戦争しないといっても、他の国が攻めてきたら防衛戦争になります。仮にロシアが北海道を自分の国にしたくて攻め入ってきたら、どうするんでしょう。この平和ボケの国が。(~_~;)
by サリー (2019-05-20 18:45)
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サリーさん

 おはようございます。
 領土に関するロシア外交は、戦争で獲ったものは戦勝国の当然の権利だということ。いまもそうしていることはウクライナの領土であったクリミア半島で実証されてます。
> 本来問題視すべきは、ビザなし交流の実態と日本の弱腰外交です。

 それを何とも思わない人たちが根室にもいます。ビザなし交流、墓参、自由訪問とさまざまな名前を付けて、外務省マターの事業をしてきましたが、効果なし。
 それでも今のままがいいと思う人たちがいます。あまりにも能天気、ロシア側から見たら阿呆そのもの。

 訪問先では北方領土返還の話題はタブー。そして毎年恒例の訪問団受け入れの見返りに日本各地へ団体旅行のご招待があるのですから、日本人が何を考えているのかさっぱりわからないでしょうね。

 正直に本音を言うことから外交交渉が始まると仮定したら、利権の塊のような現実は、嘘と偽りの北方領土返還外交にみえます。
by ebisu (2019-05-21 11:01) 
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 誰のため、なんのために丸抱えで「ビザなし訪問」、「墓参」、「自由訪問」、「日本国内観光旅行」事業をしているのか?
 初めて訪問団に加わる国会議員の中には、その実態に戸惑い、憤るものが現れて当然ではないのか?

 墓参、ビザなし訪問、自由訪問と名前を変えて「訪問団」を派遣しているが、その人選をしている大本は予算を管轄している外務省である。鈴木宗男氏が20回以上北方領土に渡航したと自ら語ったように、特定の人たちに偏っている。国費を使って毎回一人30-100万円をかけているのだから、特定の人が20回以上も行くというのはいかがなものか。30万円としたら600万円、100万円としたら2000万円である。外から見ていると利権に見えるし、国費の支出の在り方としても健全ではない。こういうことをかつてマスコミが取り上げたことは一度もない。


#195 すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー

#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012

#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012

*#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012

*#3871 根室市長「いかなる結果でも全面的に支持する」
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-02-1


 #3882 羅臼町長の北方領土に対する明快な意見 Dec. 15, 2018 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-15


 #3929 VENONA文書と北方領土:四島一括返還の戦略 Feb. 13, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-02-12-1

 #3993 丸山穂高議員:「戦争で島を取り返す」発言 May 15, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-15

 
#3997 ビザなし訪問随行経験者の異見:丸山穂高議員発言

https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-18-1

 #3998 地元根室島民2世の異見:丸山穂高議員発言 May 18, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-18



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#3998 地元根室島民2世の異見:丸山穂高議員発言 May 18, 2019 [21-1領土返還地元の異見]

 #3993で丸山穂高議員の発言をとりあげた。
戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」とビザなし訪問で、団長の引揚者に繰り返し質問したと騒がれている。日本維新の会は除名処分では飽き足らず、議員辞職に追い込みたい意向だ。マスコミも外務省を忖度するかのような記事を一斉に流している。

 丸山穂高氏はビザなし訪問をして、その実態を知り、こんな交流を続けても意味がないことがわかって、本音の発言だったのではないか。太字の部分を読んでいただければ、丸山議員の落胆と怒りがいくらか理解できるのではないか。
 大事なことなのに多少なりとも酒を飲んでの発言、そして情けないことに腹が座っていないから謝罪までしてしまったところが大きなミス。国会議員としての慎重さに欠けていた。

 戦争でとられたのだから、戦争しなきゃ取り返せないというのは地元では普通の会話だ。「戦争で獲ったものをロスケがただ返すわけはないべ、戦争しないと取り返せない、だけど…」というのがヘタレの地元のふつうの人の本音。日露外交の七十余年もそれが真実だと語っている。ビザなし交流なんかでロシアが北方領土を返すと思うのは根室ではよほど能天気な人だけ。テレビの取材の入っているところで、国会議員に本音で詰め寄られたら、外務省の予算丸抱えで訪問しているのだから、ああいうもぐもぐした返事しかできない。下手に本音を言えば、訪問団のメンバーには加えてもらえなくなる。

 ビザなし訪問をしたことのある地元の島民2世から、丸山穂高議員の発言について、このところのマスコミ報道をバッサリ切るような投稿をいただいたので、本欄に転載して紹介する。論旨のはっきりした見事な文章、北海道の女は強い。(笑) 
 ebisuも投稿者と同じ島民2世である。択捉島の墓に眠る婆さん、残念だけど墓参りにはいけない。
 水産資源の豊富な択捉島を取り戻したら、全島アイヌの居住区とすればいい、元々は北方に島々に居住していたアイヌのものなのだから、和人の土地や家屋の所有は未来永劫なくていいのでは。そういう案について議論してもいい。



*#3993 丸山穂高議員:「戦争で島を取り返す」発言 May 15, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-15

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国会議員としてはハメを外したようですが、辞職するまでの内容とは思えません。 マスコミは「戦争」発言の部分をフィーチャーして大げさに騒ぎ立ててますが、うんざりします。 
そもそも日本は戦争放棄した国です。戦争しない(できない)国なのに「島を戦争で取り戻すのに賛成ですか、反対ですか」などと”愚問”を投げかけたことに国会議員として問題があったと思います。 ふだんから、私たちは領土問題について、「ロシアが四島を返すことはない」「もう一度戦争が起こらない限り四島を取り戻すのは無理」とか「仮に戦争をしても、日本はロシアに負けて島を奪還できないだろう」とか普通に議論しています。 議員が「戦争」ではなく「武力」という言葉を使ったらどうだったんでしょう? 
ロシア(旧ソ連)は戦後、択捉から群島へと侵略し武力で占拠してきたんです。だから、防衛庁筋の人も議員の発言が「あながちまちがってはいない」としています。しかも、ロシア人に向かって喧嘩を売ったわけでもないのに、これでは言論の自由が危ぶまれます。 維新の馬場幹事長がロシア大使館に直接謝罪に行くとの報道がありましたが、バカにもほどがあります。「島を返せ」のスローガンを封印した時点で千島連盟は、もはやアウト。某氏が「発言によって今までの尽力が無になる」とまで言ったそうですが、ロシアに忖度すれば、島が帰ってくるとでも思っているのでしょうか? 27年間もビザなし交流をやって何を得たというのでしょうか? 
交流は、外務省のパフォーマンス行事です。政府や団体は「ビザなし交流」と「領土返還運動」は別だとして、交流中は領土問題についての会話を禁止にされています。人選には「裏」があり、内密に決められてしまいます。通訳や医療関係者やお役人さんたちを伴い、一人頭の渡航費用は数十万から百万単位になると聞いています。こちらからは船内泊がほとんどですが、ロシアの島人はかなり優遇され、本州まで行くこともあり、いわば観光ツアー気分で何度も日本を訪れている人たちがいます。日本から行っても、ロシアから来ても金は日本から出ています。元をたどれば国民の税金です。
鈴木宗男氏は、ビザなし交流は「平和条約締結」のための礎と言ってますが、領土返還に繋がらなければ、意味なし事業です。 27年前まではビザを申請して島に渡って墓参りしてました。 ビザなしと言っても、ロシア国旗をあげて海域に入ったり、税関手続きをしたり、島をロシア領土と認めているに等しい行動をしているわけですから、ビザありもなしも同じこと

本来、一議員の失言だけではなく、口先だけで何もしない国会議員と、あやしい外務省が批判されるべきで、矛先が狂っているように思えます。 
だいたい、日本は四島を不法占拠されたまま、歴代首相はろくな交渉もできずにいて、それが70年以上続いているんです。武力で奪われてしまった島を、ロシア島民との交流で返してもらおうだなんて、それこそヘタレが考えることです。 丸山議員がビザなし交流の場で「戦争」という言葉を取り上げた背景を、日本国民は今一度、考えてみるべきでしょう。議員も、上っ面の「交流」の無意味さを実感していたのかもしれません

久しぶりに熱くなりました。
長文失礼しました。(~_~;)
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 ビザなし交流は訪問団一人当たり30万円ほどかかっている。以前、公表資料から試算してみたことがあるが、船のチャーター費用が大きい。返礼に実施しているロシア側関係者の日本観光旅行をコストに入れたら、百万円近くになるだろう。

#195 すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー

#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012

#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012

*#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012



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#3997 ビザなし訪問随行経験者の異見:丸山穂高議員発言 [21-1領土返還地元の異見]

 丸山穂高議員が戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」とビザなし訪問で、団長の引揚者に繰り返し質問したと騒がれている。日本維新の会は除名処分では飽き足らず、議員辞職に追い込みたい意向だ。
 丸山穂高氏はビザなし訪問をして、その実態を知り、こんな交流を続けても意味がないことがわかって、本音の発言だったのではないか。
 ビザなし訪問に何度か随行経験のある方からも投稿をいただいているので、本欄で紹介する。外務省がやっているビザなし訪問と北方領土返還外交のまやかしが「丸山穂高発言事件」で如実にでてしまったように感じる。

*#3993 丸山穂高議員:「戦争で島を取り返す」発言 May 15, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-15

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「どういうわけか宗男氏は20回以上も訪問を繰り返している。北方領土返還運動の在り方に疑問をもつ元島民も少なくないから、千島歯舞居住者連盟の会員とならない2世は、窓口がないので一度も墓参に参加してない者たちがいる。元島民でも墓参に行きたくても行けない者がいる。ビザなし訪問も、墓参もすでに一部の者たちの利権と化しているようにわたしには見えている。元島民でもない一政治家が、なぜ20回以上も国費で北方領土訪問が可能なのか、理由があるはず。」

小生も今から10年ほど前まで数回国後・択捉へのビザなし訪問団に随行し、一度鈴木宗男氏と一緒だったことが有ります。とにかく目立つ人で、同行していたNHKのカメラマンが、「こちらは意識していないんですが、帰ってきてビデオを見ると何故かカメラのアングル内に写っている不思議な方です」と苦笑していました。その宗男氏、当時は何とかちゃんと(?)開かれていた現島民と訪問団との意見交流会では、真面目に彼が官房副長官としてモスクワに小渕首相に同行した際のロシア政府との北方領土返還交渉の顛末を現島民に話していました。鈴木氏は勿論南クリルの行政府では有名な日本人ですから、ロシア側にとってはある程度言動を黙認せざるを得ないですし、また一方の日本政府にとっても彼に日ロ外交交渉の内幕(日本側にとって有利な事実)を語ってもらうことで外務省の直接関与を避けたい(宗男氏のようにはっきり言えないから?)からかも知れません。とにかく日本側からは政府の代弁者であり、ロシア側にしてみれば適当なガス抜きのピエロ??なので、(彼が同行すればマスコミ的にも絵に成るからか)当然ビザなし訪問団としてはVIP扱いなんでしょうね。

そのビザなし訪問団ですが、小生の印象では主催者の違いにより若干の色が違うように感じます。北対協(北方領土対策協議会)が主催する訪問団はどちらかと言えば全国から様々なジャンルの参加者(北方領土に無関係な者も結構居る)を集め、北方領土問題を喧伝するいわば「北方4島巡りツアー」の派手な色彩が強いですね。一方道の関係者団体が主催する訪問団は団員も割と地味な顔ぶれで行動も堅実かも知れません。
Ebisuさんにしてみたら「いつまで経ってもダラダラと・・・」「北方領土返還で食っているのでは・・・」でしょうが、とにかく忘れられないように(時効を防ぐ)年中行事化するのが外務省の目的でしょうか。

by 隣町の住人 (2019-05-16 11:31) 
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隣町の住人さん

おはようございます。
宗男氏はロシア側にも日本政府にも重宝な存在ですか、訪問団随行経験からの貴重なご意見ありがとうございます。

千島歯舞居住者連盟は千島会館にありますが、館長とずいぶん前に話したことがあります。訪問メンバー選定の権限は根室にはないようで、別のところで決まっている様子でした。
予算担当部署は外務省ですから、外務省で人選しているのでしょう。だから、予算消化のためのイベントと化してしまう。
自前でお金出して運動しようなんて人はほとんどいないのでしょうから、北方領土返還運動なんてとっくに実態がありません。

墓参りしたい人たちも順に鬼籍に入ってゆきますから、墓参もあと10年かな、引揚者や元島民が死んでしまえば自然消滅します。

2世が具体的な戦略をもたず、現在やっているような外務省の予算消化のイベント参加に終始するなら、利用されるだけ。自前で領土返還運動を興すことを考えるべき時期に来ています。
2世に北方領土返還運動を担える人材がいれば変わりますが、摩擦は大きい。火の粉をかぶってもやる覚悟の人が3人出てくればなんとかなります。
by ebisu (2019-05-16 11:51)  
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#195 すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー

#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012

#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012

*#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012



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#3993 丸山穂高議員:「戦争で島を取り返す」発言 May 15, 2019 [21-1領土返還地元の異見]

 日本維新の会所属衆議院議員の丸山穂高氏が「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」とビザなし訪問で、団長の引揚者に繰り返し質問したと騒がれている。
 日本維新の会は火の粉を払うために離党届を受理せず除名処分。

*「維新、丸山穂高議員を除名処分 北方領土めぐる発言で」(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASM5G5HLFM5GUTFK018.html

 酔って暴言を吐いたということだが、ビデオを見る限りそんなに酔っているようには見えなかった。おそらくこの人の持論で本音だろう。反響の大きさに右往左往して離党届というのが実態に見えた。何が悪いとマスコミに向かって開き直る度胸もない、ようするに腹が座っておらず、まるで子ども。
 
 「丸山穂高」でググったら、酒を飲んで口論し相手を噛んだという記事がでてきた。
⁑「松下政経塾出身の元官僚 北方領土で問題発言の丸山穂高衆院議員とは」毎日新聞
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/松下政経塾出身の元官僚-北方領土で問題発言の丸山穂高衆院議員とは/ar-AABkYNH?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp

 口論して喧嘩に及び、相手を噛むというのは女のようなふるまい、喧嘩のしかたも知らぬ幼児性が強い人のようだ。この人も松下政経塾出身者か、半数程度はこういうレベルの人材、世間を騒がせた松下政経塾出身の政治家は少なくないので辟易している。玉石混交はどこにでもあるにしても、石っころが多すぎると感じるのはわたしだけだろうか?
 「橋下徹にさからえない」と発言したときも、すぐに撤回した。
 本音を語ったのなら、そのまま突っ走ればいい。ようは、腹を決めて発言するか否かだ。

 では、丸山議員の発言はあってはならぬものか、そうではないだろう。
 今のまま、ビザなし訪問なぞ百年続けたって北方領土返還が不可能なことぐらい、元島民だってほとんどの人が承知のことだ。それで何とかなると思う元島民がいるなら純朴に過ぎる。純朴には世間知らずの阿呆という意味もある。多くの元島民とその2世・3世は、戦後74年間成果のだせない政府の北方領土交渉に大きなストレスを感じている。感じていながら、自分たちで北方領土返還戦略を描くこともできない、ヘタレなのである。

 わたしの母は択捉島蘂取村生まれだから、ebisuは元島民2世。北方領土返還運動が具体的で現実的なものとなり、領土返還と言う目標を達成するための戦略を描けるものであってほしいと願う

①はるか国後島の茶々岳を望む…牧の内の牧場付近のサイクリング道路から
画面の表示サイズは自在に拡大・縮小できます。画像だけでなく、文字も同時に大きくなったり小さくなったりします。Ctrlキーを押しながら「+」キーを押すとその都度拡大されます。Ctrlキーを押しながら「-」キーを押すと、縮小されます。
SSCN2705.JPG
 国後の島影を見るたびに、わたしは、小学生のころにビリヤードの相手をしてくれた歯科医のT塚先生を思い出す。根室唯一の文学博士で考古学者の北構保男氏はT塚先生と根室商業の同期である。北構先生によれば、T塚先生は国後島の大漁師の息子だそうだ。どちらも長身、豪快な人。

 事件はムネオハウスで起きたらしい、その鈴木宗男氏が「元島民の平均年齢は84歳。人生限られた中で、どんな思いで島に足を踏み入れているか。涙が出る思いだ」と語っている。
⁂「再三渡航の鈴木宗男氏「涙が出る思い」 丸山発言に憤り
https://www.asahi.com/articles/ASM5G641GM5GUTIL03W.html

 ふざけるなと言いたい。宗男氏の言ってることは、まるでロシア政府の走狗。返還運動に携わる人たちを分断する彼の2島返還論の方が元島民にとっては辛い。7%の歯舞群島だけでいい、93%の面積を占める国後島と択捉島は放棄するという主張は、歯舞群島出身者と国後・択捉両島出身者を分断するものである。苦しい表情で歯舞群島出身者が何を語ったか、弊ブログの記事を読んでいただけばわかる。
 どういうわけか宗男氏は20回以上も訪問を繰り返している。北方領土返還運動の在り方に疑問をもつ元島民も少なくないから、千島歯舞居住者連盟の会員とならない2世は、窓口がないので一度も墓参に参加してない者たちがいる。元島民でも墓参に行きたくても行けない者がいる。ビザなし訪問も、墓参もすでに一部の者たちの利権と化しているようにわたしには見えている。元島民でもない一政治家が、なぜ20回以上も国費で北方領土訪問が可能なのか、理由があるはず。
 領土問題を広く喧伝するためには、北方領土を一度も訪れたことのない国会議員を優先的に行かせたらいい。今回の丸山衆議院議員のようにさまざまな意見が出てくる、あるがままでいいのだ。

 領土返還運動は政府の予算で賄われており、具体的で現実的な北方領土返還論が返還運動諸団体から提起されてことは一度もない。ああ、もちろん、会員は会費を支払っているから、全額が政府補助とは言わぬ。しかし、一回ビザなし訪問に行っただけで、現在の会費を戦後70年間支払い続けたとしても元が取れるほどの補助金事業であることも事実。
 今回の騒動を契機に、具体的で現実的な北方四島返還戦略が議論されることを望む

 我田引水ではあるが、弊ブログの記事のURLを貼り付けるので、お読みいただきたい。

#195 すこし過激な北方領土返還論:MIRV開発・組み立て・配備・解体ショー

#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012

#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012

*#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012

*#3871 根室市長「いかなる結果でも全面的に支持する」
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-02-1


 #3882 羅臼町長の北方領土に対する明快な意見 Dec. 15, 2018 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-12-15


 #3929 VENONA文書と北方領土:四島一括返還の戦略 Feb. 13, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-02-12-1




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