So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
想像力と語彙と表現力 ブログトップ

#3650 子どもの想像力と語彙力拡張:3歳9か月児 Nov.30, 2017 [想像力と語彙と表現力]

  語彙拡張はいつごろ、どのように、どれくらいなされるのだろう。
  根室の中学生が理解できる日本語語彙数は個人差が大きい。そして半数が本(漫画や児童書を除く)をほとんど読まないから、語彙拡張が小さいまま社会人になる者が増えていくのだろうと想像している。細かいニュアンスが言い分けられなければ営業職なら客とのコミュニケーションに支障が出るだろうし、どのセクションで働いても職場内のコミュニケーションに影響があるのではないか。教科書も予習できないほど語彙力が小さければ、学力が低くなる。そういうレベルの中学生が43%も存在していると、最近の国立情報研究所の調査データが語っている。根室の中学生はもうすこし比率が大きいようだ。中学生で予習している生徒、いや予習できるほど教科書の読解力のある中学生は10%以下だろう。学力上位層が枯渇現象を起こすのはこういうあたりにも原因の一つがある。
  語彙数が少なければ大人が文章を書いても小学生の作文のようになりかねない。
  だから、子どもがどのように語彙を増やしていくのか興味津々、3歳9か月の子を観察してみた。おばあちゃんと孫の会話だと思っていただきたい。

  公園で土をこねくり回して遊んでいたので手も靴も土がついている。
  「ほろってあげるね」
  「ほろうってなに?」

 新しい語彙を耳にすると、すぐ聞き返す。面白いのは「ほろって」と言ったのに「ほろう」と終止形で聞き返したこと。いつの間にこういう応答ができるようになったのだろう?
 訊かれて「ほろう」は東京標準語だったか根室言葉だったか一瞬迷ったという。「はらう」が標準語だろう、北海道では「ほろう」ともいう。大辞林を確認したが、「ほろう」はなかった。

  60cmくらいの長さの丸太が立てて置いてあった。小枝を拾ってきて突っついている。
 「なにしてんの?」
 「鍵開けてんの、中にリスさんがいるの、出してあげるの」

 丸太をリスさんのお家かゲージに見立てている。よく動物園に連れてってもらっているからたぶんゲージに見立てているのだろう。年間パスをもっているので、天気がよければ東京都多摩動物公園に休日によく行っている。
 「開いた!」
  大事そうに何かを手にのせてポケットにしまうしぐさをする。
 「なにしてるの?」
 「リスさんポケットにしまったの」

  子どもの想像力が面白い、物語を紡いで遊んでいる。口ぶりをマネしながら報告してくれるので、聞いていると楽しくなる。大人の口から新しい語彙が出てくるたびにその意味を確認して自分のものにしていく。3歳児の語彙の拡張には大人との会話も大事なようだ。もちろん、幼稚園のお友達との会話もね。

*国立情報研究所の調査データ
「中高生の読解力ピンチ 文法分からず中学生43%が誤答 国立情報学研究所調査」
https://www.bing.com/news/search?q=%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e6%83%85%e5%a0%b1%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%e6%96%b0%e4%ba%95%e7%b4%80%e5%ad%90%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9&qpvt=%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e6%83%85%e5%a0%b1%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%e6%96%b0%e4%ba%95%e7%b4%80%e5%ad%90%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9&FORM=EWRE

*河北新報より
http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201711/2017112701001269.html

中高生の多くに読解力懸念 国立情報学研究所調査

 主語と述語の関係といった「係り受け」など、文章の基本的な構造を理解できていない中高生が多くいるとみられることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームによる調査で27日までに分かった。新井教授は「読解力が不十分だと社会生活を送る上でも大きな影響が出る」と懸念している。
 調査は2016年4月~17年7月、中高生を中心とした約2万5千人を対象に実施。中高生の教科書や辞典、新聞記事などに掲載された文章を題材に特別な知識がなくても、基礎的な文法を踏まえていれば答えられるようにした問題を出した。

*https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171128-00000005-resemom-life

実際に出題された文構造把握の問題

 「基礎的読解力を測るテスト(リーディングスキルテスト、RST)」は、事実について書かれている短文を正しく理解する能力を測定するため、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループが開発した読解認知特性診断テスト。基本的にはCBT(コンピュータ上で行うテスト)として実施し、2017年7月末までに小学生1,347人、中学生7,073人、高校生1万4,083人、高専198人、大学生1,316人、社会人600人が受検した。

 リーディングスキルテストでは、教科書や新聞、事典などから抜き出した200字未満の文章を正しく理解できるか測定した。

 たとえば文構造把握の問題では、「Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある」という中学校英語科の教科書から引用された文章を読み、「Alexandraの愛称は何か」を選択肢でたずねたところ、「Alex」と正答できたのは、中学生が37.9%、高校生が64.6%だった。

 また、文章から図表への対応付けが正しくできるかを問うイメージ同定の問題では、「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国がもっとも多くおよそ35%である」という中学校社会科の教科書から引用された文章を読み、メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図を選択肢でたずねたところ、正答できたのは中学生が12.3%、高校生が27.8%だった。

 調査結果より、中学生の約15%は意味理解の最初のステップである文構造の把握ができないまま卒業していることが明らかになった。自動車の普通免許など、資格の筆記試験にパスことに大きな困難を伴うことが予想される。また、教科書が読めないと、予習も復習もできず、自分ひとりでは勉強できないことになり、勉強の仕方がわからないと、「AIに職を奪われる」と新井紀子教授の研究グループは指摘している。

               70%       20%      
 
日本経済 人気ブログランキング IN順 - 経済ブログ村教育ブログランキング - 教育ブログ村 


nice!(0)  コメント(0) 
想像力と語彙と表現力 ブログトップ