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#3952 ゲノム編集技術の発展と人類の進化 Mar. 14, 2019 [4. 人工知能]

 #3949と#3950で「SapiensとHomodeus」をとりあげたが、ゲノム編集技術が何をもたらすのか概観しておきたい。

 遺伝子の編集はすでに農産物や遺伝子治療として現実化しているが、次のステップはヒト受精卵のゲノム編集である。ゲノム編集とは部位特異的な酵素を用いて標的遺伝子を改変する操作であるが、現在の技術で受精卵のゲノム編集を行えば、標的遺伝子以外にも改変を起こしてしまう可能性が高い。しかもそうしたミスを検出できない。
 技術は進化を続け、いずれ正確に標的遺伝子を操作できる時代がやってくれば、ゲノム編集の目的が変わる。受精卵の遺伝子をデザインできるようになる。AIでデザインし実際にデザイン通りにゲノム編集された受精卵から人間が誕生する可能性が拓ける。

 たとえば、寿命を決めているテロメア領域を2倍の長さにできたらその人間の寿命は2倍になるかもしれない。いったん2倍にする技術が確立されたら、3倍が可能になるだろう。3倍ができれば4倍に、…そう簡単には行かない、どこかで別の不都合が生じる。

 ゲノム編集で変えられるのは寿命だけではない。ゲノムをデザインしそのデザイン通りにゲノム編集することで、sapiensの亜種が誕生する可能性がある。

 ネアンデルタールはヒト種の亜種であるサピエンスの出現によって滅びたが、同じことがサピエンスに起きる可能性がある。

 人間に技術進化が止められないのはなぜだろう?
 技術進化は人間本能に深く関係しているのではないか、だからとめられない。
 たとえば生存本能。医学技術の進歩は人間の生存に大きな貢献をしている。飽くことのない便利さの追求や人の欲望の肥大化も人間本能に根ざしているように感じる。

*#3949 Sapiens と Homo Deus(1):ハラリの視界  Mar.10, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-03-10

**
#3950 Sapiens と Homo Deus(2):不定冠詞の役割  Mar.13, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-03-13





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#3634 性能日本一:スーパコンピュータをベンチャー企業が開発 Nov.3, 2017 [4. 人工知能]

<更新情報>
11/4 午後9時20分 <余談>追記
11/5 午前9時 <余談-1>へデータ消滅の危機に関する追記


 驚いた、スーパコンピュータといえば日本では理化学研究所が開発した「京」が最高性能、広い空間にずらーっとコンピュータ本体が並び、地球環境シミュレータなど大量のデータを計算処理するのに使われている。

 今回小さなベンチャー企業が開発したのは、業務用コピー機ほどの大きさのもの。スーパコンピュータの分野では中国が世界一を五年間独占し続けており、1秒間に90ペタ(peta:10^15でテラの上の単位)の計算速度。今回開発された小さなスパコンは14ペタ/秒の計算速度で理化学研究所の「京」を超える。これを百台つないで並列処理できるようにすればどれほどの性能のスパコンができるだろう。十年後に処理速度はエクサ(exa:10^18)単位になりそうだ。開発者は49歳、元東大医局の医師斎藤元章氏。

 パソコンのプロセッサには2-8個のコアが組み込まれているが、専用に開発されたプロセッサーは2000個以上のコアが組み込まれているという。いったいどうなっているの?一つのプロセッサにこれだけコアを詰め込んだら、発熱量が半端ではないが、冷却システムも新開発だ。
 その冷却方式がびっくり仰天の発想。コンピュータの筐体に冷却用液体「フッ化炭素」をじゃぶじゃぶ入れて冷やす。プロセッサは冷媒の中で冷やされながら動いている。ボードが水の中に沈んで冷やされているようなもの。冷却効率が30倍だという。フッ化炭素は電気を通さない液体、ポリタンクから筐体へ注入している写真が載っている。十年前にこんな写真が掲載されたら、気が違ったと思われただろう。

 量子コンピュータがすでに市販されているが、今度開発されたスパコンは従来のものに比べて百倍はコンパクトにみえる。
 人工知能はディープラーニング方式で大量のデータを読み込み、計算してその性能を上げているが、それを支える超小型で強力なスパコンが世に出たということ、それも日本の小さなベンチャー企業から。
 数年後には、上場企業や大学や研究機関がそれぞれスパコンを導入して、研究開発や業務処理、経営情報システムに利用するようになるだろう。スパコンが大企業へ爆発的に普及していく。世の中を大きく変える技術が誕生した。あとはソフトの性能次第。このスパコンの登場でどういう利用の新分野が開拓されるのか楽しみだ。

  このベンチャー企業は東証へ上場の準備をしたらいい。小型スパコンは開発段階から製造段階へ移るから、生産設備が必要で、資本を増強する必要がある。いまペプチドリームが東証1部上場のベンチャー企業として注目を集めているが、この企業もペプチドリームに並ぶ超優良企業へ成長するだろう。カギは経営管理ができる優良なパートナーが見つかるかどうかだ。「世のため人のため」「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」の経営を実践できる心根のまっすぐな人材が見つかることを祈っている。、

 創造性という点では、大型の1000人規模の国家プロジェクトよりもベンチャー企業のほうがはるかに優れている。人間の智慧の可能性を見せつけてくれた。


<余談-1:電磁パルス攻撃への備え>
  北朝鮮が電磁パルス攻撃(大気圏内での水爆爆発による電磁パルス発生)をすれば、電子機器がほぼ壊滅状態になることが知られている。パソコンが止まるだけではない、スマホも死んでしまう、車も電子機器で制御されているので死んでしまう。家電も電子回路が組み込まれてないものはないからすべて死んでしまう。
  電磁パルスを遮蔽できる施設内に、こういう小型のスパコンを保管して、重要なアプリやデータをバックアップして備えておく必要があるが、そういうことを議論していないのはどういうわけだろう。データやアプリケーションは光媒体にストアしておかなければ消滅するが、日々更新されるデータをそういう媒体で全部保管するのは不可能だろう。いまや株式の保有データは株券ではなく電子データだから、データの消滅は空恐ろしいことになる。上場企業株の所有者が不明の事態が起きる。個人資産や企業資産の消滅の危機が近い将来起きるかもしれない。
 米国への攻撃は大気圏で水爆を爆発させるという選択肢が有力だろうが、同盟国で米軍基地がいくつもある日本へは、中距離ミサイルに水爆を搭載すればいいだけ( 日本の原子力発電所への攻撃は何も中距離ミサイルだけではない)。ヒロシマ型の二十倍もあるような水爆がいくつも日本へ打ち込まれたらどれだけの被害が出るか具体的に検討して、国民へアナウンスすべきだ。憲法を米国から押し付けられたものだと主張するなら、同じ論理で米国の傘の下でいじいじしている日本の防衛政策も見直すべきではないのか?自分の傘をもつのが当然ということにならないか。明日トランプ大統領が日本を訪れる。
  攻撃があってからでは遅い。

  「備えあれば患いなし」


<余談-2:危惧>
 こういう高性能のスパコンが大量に市販されたら、北朝鮮や国際テロ組織へ渡ることを覚悟しておかなければならない。防げないだろう。


*速くて小さい! 夢のコンピューター
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_1027.html


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