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#3931 高校1年生「1月進研模試」数学の結果 Feb. 15, 2019 [データに基づく教育論議]

 1月進研模試の結果が今日公表されました。ニムオロ塾の高校1年生男子は4人だけです。4人全員が学年10番以内でした。よくがんばっています。3人は5番以内。1・3・4番でした。高校生になってから入塾した生徒だけが9番、最近はよく勉強するようになりましたので今後の伸びに期待しています。本人の希望があるので、学年末テストが終わったら英語の特訓をします。4番だった生徒も英語は惨憺たる得点でしたから、英語の勉強はじめると言ってました。
 成績が上がってきたときがチャンスです。男子は英語が嫌いな生徒が多く、いやいややらせても効果が小さいし、勉強の楽しさがどんどん遠のいてしまうので、機が熟すまで待ちます。数学の点数が上がり、勉強の面白さを体感し始めたときがチャンスです。そういう機をとらえて、「英語を偏差値60以上にもっていく方法があるが、やるか?」「やりきったら3科目合計点で全国偏差値55-60、学内5番以内に入れるだろうよ」、そう告げます。結構しんどいトレーニングなので、苦手の英語の勉強を始めるには強い動機が必要なんです。

 鉄は熱いうちに打て! 

 「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」、勉強は基本的に自主的にやるものであり、自主的にやるときに楽しさが見えてくると思えます。苦手だからと、無理やりやらされたのでは、ますますいやになりそうだから。

 1位の生徒は前回と同じ得点で95点(全国偏差値86.5)でした。この生徒には進研模試の問題は難易度が低すぎるようです。代ゼミか駿台模試受験を薦めています。2位の生徒と30点以上離れています。
 4位以下は50点未満ですから、普通科の生徒たちの数学の平均的な学力はたいへん低いのです。全国平均値を上回ったのはたった3人ですから、120人中117人が全国平均以下です。
 これが高校統廃合後の根室高校生の数学の学力の実態です。学力テストデータや進研模試のテストデータすらみないで、能天気な高校統廃合をした結果です。高校の教頭と中学校の校長が検討委員会に加わってました。一般市民参加は拒否、閉鎖的な委員会方式はいつも問題を大きくしてしまいます。

<根室高校から国公立大医学部への進学は可能か?>
 国数英の3科目合計点では234点(全国偏差値77.7)が最高です。札医大が合格圏内となったようですが、進研模試の上の方の偏差値は当てにならないのです。首都圏の私立の進学校、つまり成績上位層が受験してません。駿台模試や医学部志望者がたくさん受験してますし問題の難易度も高いので偏差値と進学先の判定に信頼がもてます。学内2位は211点です。三科目合計点は順位の上位の生徒だけ根室高校で公表されます。

 全国のお医者さん、根室へ子どもを連れて赴任してきても子どもの教育は大丈夫ですよ。根室高校での成績上位層数人は国公立医学部へ進学可能です。

 首都圏の子どもたちのように小4からスタートさせたら、医学部受験が可能な生徒は毎年3人くらいいます。もちろん、医学部でなくて他の学部でもいいのですが… 1位の生徒は小5の1月から塾で個別指導していますから、首都圏の標準コースよりも1年9か月スタートが遅れました。そういうハンディがあっても本人の努力次第で追いつける場合もあります。4年スタートだと毎年3人はそういう生徒を育てられます。

 極東の町根室は首都圏からはるか遠くの田舎です。市長も教育長も教育委員会もなぜか生徒の学力に関心が薄い、一生懸命に勉強した経験がないから、学力向上へ共感がもてないのかもしれません。そして年がら年中「市立根室病院へ常勤医が足りない」と右往左往しています。
 人材はいるのですよ、育てそこなっているだけ、もったいない話です。看護学校へ進学する生徒に毎月10万円奨学金を出すようになってから、市立根室病院の正看護師不足は解消しました。戦略をもって10年単位で努力すればできることはたくさんあります。戦略なしだからじり貧になる。北方領土返還もそうした問題の一つです。
 たとえば、根室で医院を開業するのにⅠ億円、補助金を交付してやったらいい。市役所のホームページで公示して5年くらい様子を見たらいいのです。そういう情報を求めているドクターはいますよ。「親が開業医でないので、医院を開設する資金がが足りない、どっかだしてくれないかな?」ってね。道内のある町で開業資金を5000万円出した例を知っています。医療機器は高いので、自分の専門に合わせて必要な最小限の機器を揃えるだけでもたいへんなのです。この町には循環器のクリニックがないので、循環器専門医へ呼びかければいい。市役所の掲示板へ表示するだけですからお金はかかりません。道新と全国紙の記者に記事にしてもらえばいい。全国初事例となるのでニュースの価値はあります。市役所で広報を担当している人は、道新記者だけでなく、全国紙の記者さんたちとも普段からお付き合いしておくべきですね。全員大卒ですから、お付き合いいただくにはそれなりの知識や教養が必要です。中身の薄い奴と思われたら、長続きしません。(笑)



<余談:甘ったれの構造>
 中学校の数学授業の進捗管理の悪いクラスの数学の平均点は下がります。中2で来週から「確率の章」に入る学校が私の知る限りで2校あります。2月からは年間の総復習をしなければならない時期です。この2校の2年生は総復習なんて出来っこありません。1校は3年生のほうの進捗管理はみごとにやってました。なかなかむずかしいのですね。ひょっとして担当の先生が違うのかも。
 確率は高校の範囲まで踏み込んで教えてもらいたい。そうでないと理解できません。nPrやnCr,そしてn!などは教えてやってください。成績上位層の生徒はすんなり吸収します。
 じつは定期テストの直前に「単元テスト」をやり、定期テストで準拠問題集の問題丸写しで出題する例が多いのですこれでは生徒たちに学力がつくわけがありません答えを覚えているだけで点数をとれるので、定期テストと学力テストには平均点の差が15点もあるのがあたりまえになっていますそういう仕組みが生徒の学力を低下させています。甘やかされたように生徒は育っています。先生自身が自分を甘やかしているのだろうと思います。

 今回の模試で数学の偏差値が50を超えたのは、高校生になっても塾に通っている生徒だけでした。とっても残念です。中学校と高校の数学のふだんの授業のレベルを上げてもらいたい、お願いですから手を抜かないでほしい。
 こんなことをしていたら、子どもの教育に熱心な人は家族を連れて根室へ赴任するのを嫌がります。移住促進なんて夢の夢です。


https://www.msn.com/ja-jp/news/national/言ってはいけない%ef%bc%81「日本人の3分の1は日本語が読めない」/ar-BBTESsV#page=2

 同じ記事に注目してURLとその内容を箇条書にまとめて尾渡さんが投稿してくれましたので、本欄へ張り付けます。2月17日朝8:23
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言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」
「国際成人力調査」の結果概要
(1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。

(2)日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。

(3)パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。

(4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190216-00010714-bunshun-soci&p=1


by 尾渡 (2019-02-17 00:51)
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#3925 数学平均点アップをやり遂げた啓雲中学校 Feb. 9, 2019 [データに基づく教育論議]

 市街化地域の3校の内の一つ、啓雲中学校が頑張って結果を出しています。

 3年生の学力テストの五科目合計(300点満点)平均点と数学の平均点の推移を並べてみます。
                                        五科目  数学
  4月(お迎えテスト)   101.1  15.9
  9月(学力テスト総合A)  101.5  11.7
  10月(学力テスト総合B)  99.0  13.4
  11月(学力テスト総合C)117.3  14.8
  12月(模試1)      107.2  16.9
  2月(模試2)       114.6  20.4
 
 一時は五科目合計点が100点を切って、過去十五年間で最低を記録し心配してました。
 別海中央中学校や中標津中学校には遠く及ばず(130-145点)、根室管内の市街化地域の中学校では最低ランクでした(柏陵中学校も五科目合計平均点が100点を切ってました)。それが114.6点までアップしてます。これには理由があります。
 数学の点数を見てもらうと、最後の模試が学年平均点で初めて20点に乗ったことがわかります。冬休み直前に教科書全部を消化し、冬休み明けから授業で入試過去問の演習をして学力アップを図ったのです。
 「2月末までかかって授業で復習なし」「12月末までに全部を終わって冬休み明けから1年間の復習を授業でやった」のでは結果が大違いということ。立派な成果です授業の進捗管理を徹底するということが学力に直結することがわかります。裏返すと、授業の進捗管理の悪い学校の生徒の学力テストの平均点は下がるということ

 ちなみに、学力テストは「標準問題」ですから、根室高校普通科入試「裁量問題」では「大問の1」の基本問題が出題されませんので、12点未満の生徒の大半は零点となります。階級が12点で切れていないので、比例計算すると学年生徒総数41人中15人(36.5%)が12点以下です。
 だから安心してはいけないのです。60点満点で12点は20%の得点ですから、高校では赤点です。高校の赤点は30点以下ですから、60点満点では18点に相当します。41人中22人(53.6%)います。
 

 根室高校普通科1年生が初めて受験する全国模試は7月ですが、昨年は百点満点で平均点が21点でした。わたしは昔のデータをもっていませんが、おそらく史上最低を記録したでしょう。今年7月の進研模試も大変なことになりそうです。
 根室高校普通科の数学は習熟度別に5段階にクラス編成されていますが、最上位のガンマ・クラスでは12年前は1月21日から授業で数Ⅱをやっていました。最近は2月いっぱいかかってなんとか数ⅠAを消化するのみ。学力低下で最上位のクラスですら、数ⅠAの消化に年度一杯かかっているというのが実情でしょう。異動があるので12年前の生徒たちの数学の学力を知っている先生はおそらく一人もいないでしょうね。1月20日までに数ⅠAを終わるなんて「常識」は消滅したのです。年度いπかかるのがあたりまえになってしまいました。生徒たちの学力が少しずつ低下していくというのは怖ろしいことです。高校の先生たちですら12年間の変化が見えないということです。普段の学力テストの点数をモニターしていない根室市教委も同じことです。データに基づかぬ教育行政は無力です。根室の子どもたちの学力低下をとめることができません。

 入試の得点で判断すると、特設コースの35名だけが十数年前の普通科の生徒の平均点と同じくらいです。定員オーバーの年度は五科目合計150点で数名不合格でした。いま150点で足切りすると、35名くらいしか合格できません。普通科120名の内、「特設コース」の35名を除いた生徒たちは十数年前なら、根室高校の生徒ではないということ。学力テストの五科目合計点が120点未満の生徒たちは全国レベルでは偏差値40以下、学力下位16%層ということ。大学へ進学しようと思っても、そのほとんどは名前を書けば合格できるような「Fランク」レベルの学校へしか行けないことになります。大半があきらめて専門学校進学となります。この三年間の進学先の変化を根室高校ホームページの進路実績データでご覧ください。道外の大学への進学実績が1/4程度になっています。

 30年後の根室を支える主力は中学時代の学力テストの平均点が100点前後かもしれませんね。これではむずかしい問題がでてきたら、解決できずにそのまま放置するしかありません。
 北方領土四島返還でもこの町の中で具体的な戦略が語られたことがありません。それは返還運動諸団体、市役所総合政策部、市長押しなべて一緒です。学力不足が災いしてなければいいのですが、早くこういう情けない状態から抜け出したいもの。

 たとえば、地域医療を支えるためには医師、看護師、薬剤師、検査技師、経営管理などの人材が必要です。とくに経営管理に有能な人材がいないといけません。年間17億円の赤字は10年前の2倍です。
 町の未来を明るくするには具体的なデータに基づいた効果的な教育政策、すなわち人材育成策が必要です。どれだけ優良な人材を育て、町に残せるかで未来が決まります。
 市長が教育に高い見識をもち、それにふさわしい教育長を配置し、総合政策部が町のビジョンを立案して、着実にそれを実行する、30年後のわが故郷はそういう町になってもらいたい。

<余談:根室高校生進路の変化>
 #3912に根室高校生の進路実績の分析をアップしていますので、そこから結論を引用します。詳しくはそちらの記事をご覧ください。

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  3年間の変化のポイントを箇条書してみたい。
●国公立大合格者数が半減した
●道内私大への合格者が3割減少した
●道外私大の合格者が8割減少している
大学進学者数は毎年逓減しており56人から44人へ
偏差値50以上の大学へ進学するには、中学時代の成績が上位10%に常時入っていなければならない。
大学進学率は落ちていないように見えるが、分母に根室西高校を含めると、その比率は20%前後にすぎぬ
●市内就職者数が46⇒41⇒29人へ激減している
 大学進学者数はabcに分類されていないので実際の内訳数字が不明であるから「合格者数」で論ずるしかない。
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*#3912 根室高校大学進路実績データを読む Jan. 28, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-01-27




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#3912 根室高校大学進路実績データを読む Jan. 28, 2019 [データに基づく教育論議]

<採取更新情報>
1/30朝9:40更新

  a b c 合計 d e f g h
H27年度 23 50 41 114 56 193 46 29.0% 23.0%
H28年度 14 54 12 80 49 188 41 26.1% 20.6%
H29年度 11 36 8 55 44 146 29 30.1% 22.4%

 a: 国公立合格者数
 b: 道内私大合格者数
 c: 道外私大合格者数
 d: 大学への進学者数
 e: 学年総人数
 f: 市内就職者数
 g: 大学進学率 g=d/f (%)
 h:  大学進学率 根室西高校の生徒数を50人として分母に加算し、進学率を計算した

 大学合格者の数の「合計」と「大学進学者数」には大きな差異があるが、これは卒業生の合格を算入しているか、複数合格の場合進学先ではない大学もカウントしているからだろう。どちらかわからない。1浪の札医大合格者をカウントしていたことはあった。実態を明瞭にするために分けて表示してもらいたい。
 大学進学率は全国平均値では50%であるから、根室は全国平均の半分に満たない。地元に大学もないので、教育に関心が薄いようだ。

  3年間の変化のポイントを箇条書してみたい。
●国公立大合格者数が半減した
●道内私大への合格者が3割減少した
●道外私大の合格者が8割減少している
大学進学者数は毎年逓減しており56人から44人へ
偏差値50以上の大学へ進学するには、中学時代の成績が上位10%に常時入っていなければならない。
大学進学率は落ちていないように見えるが、分母に根室西高校を含めると、その比率は20%前後にすぎぬ
●市内就職者数が46⇒41⇒29人へ激減している

 大学進学者数はabcに分類されていないので実際の内訳数字が不明であるから「合格者数」で論ずるしかない。
 道外大学合格者数が激減(8割減)したのはどういうことだろう?進路指導室が分析して公表してくれたらありがたい。
 中学校の学力テストデータの得点分布の推移をみていると、進研模試で全国偏差値50前後の生徒層が激減していることがわかっている。500点満点だと400点を超える層が市街化地域の3校では1-5人程度しかいなくなっている。それが大学合格実績に反映しはじめたというのがわたしの意見である。

 学力低下を食い止めるには実態をデータで把握し、そのデータを分析することで具体的な対策を立案することが不可欠ではないだろうか?

 市内企業への就職者数がついに20人台に落ちた。若者が地元企業を見放しつつあると考えたほうがいい。地元企業は都会の企業並みに経営改善をしないと、地元から人の採用ができなくなる。具体的にいうと、東京証券取引市場に上場できるようなオープン型経営に舵を切れということ。なんてことはないよ、当たり前のことを当たり前にやるだけ。たとえば、①経理規程を作り、会社のお金と個人のお金を区別する、②退職金規程をつくりその分のお金を毎年引き当てし、預金として別途管理する。年度末にはいまやめたら退職金がいくらになるのか一人一人に文書で通知する、そこまでやれたら従業員は安心して定年まで仕事してくれるよ。③予算制度を導入して予算達成した場合の賞与を従業員へ公表する。④決算を従業員へ公表する。⑤業務規程や会社の諸規程を従業員一人一人へ渡す。
 どれもこれも全国レベルで優良といえる会社としては当たり前のことだ。根室のローカル基準にしがみついて、決算書さえ従業員に公表しないようでは、全国レベルから見たら、とっても劣悪な会社に見えてしまうよ
 ところで中国人やベトナム人の雇用は経営改革のできない企業からはじまっているのではないか?
 管理団体に一人3-5万円のお金が落ちるような仕組みになっているというから、100人のベトナム人が根室で雇用されたら毎月300-500万円のお金が管理団体に落ちるということ。根室市では根室商工会議所がその業務を担っている。人材派遣会社へ衣替えしたようなもので、商工会議所の性格を変えかねない危ない仕事だ。
 外国人の雇用拡大は地元企業の経営改革が進まぬことと車の両輪をなしている。その車はとこへ向かって走っているのか。50年前に根室にあった北海道最大の水産加工工場を有し1000人の従業員を抱えていた日本合同罐詰と同じ轍を踏んではいないか?
 経営者が従業員へ夢を語り、その実現に邁進できれば、その会社の人たちは喜んで働くだろう。広い視野でものごとを見て、長期的にどうすべきか、ビジョンをもって対処してもらいたい

<センター試験受験者数と平均点>
 センター試験は過去3年間の受験者数が56-58万人ですから、その学年総数を120万人とすると48%が受験していることになります。
 2018年度と2019年度の根室高校の受験者数は国語と英語が27人、数ⅠAが24人数ⅡBが22人です。根室市内では1学年230~240人ほどですから12%しか受験していないのです。全国平均値の1/4です。センター試験を受験できるレベルの学力の生徒が全国平均の1/4ということ。
 つまり上位10%と全国平均では上位48%の平均値を比べることになります。国語は0.8点全国平均値よりも高いが、数ⅠAは-6.5点、数ⅡBは-7.2、英語筆記が-16.1点、英語リスニング-3.1点です。
 根室高校生の平均値と全国平均値を並べてみます。
             根室  全国
  国語      118.6 117.8
  数ⅠA       55.1   61.5
  数ⅡB       49.2  56.3
  英語筆記     109.5 125.5
  英語リスニング 28.4    31.9

 上位10%の平均値と上位40%の平均値にどれくらいの差があるのか、市街化地域のC中学校学力テスト総合Cのデータで計算してみます。「階級値×人数」で得点合計を計算しました結果、平均点は119.2点となり、実際の値が117.3点ですから、誤差は1.9点ですから無視していいでしょう。なお、この学校の学力テスト総合C受験者数は39人です。
 上位4人(10%相当)の平均点  195点
 上位17人(40%相当)の平均点 159点
上位10%と上位40%では平均点の差が36点もあります。
 このことから、根室高校でセンター試験を受験した成績上位10%の生徒の平均点と全国平均は、根室高校生のほうがはるかに高く出て当たり前なのです。実際は数学と英語が大きなマイナスで惨憺たる結果でした。事態は深刻です。根室の教育関係者は全国標準の物差しで、子どもたちの学力を判断して、適切な教育政策や、授業、補習授業の立案をしていただけたらありがたい


 全国レベルという物差しで計測したらどういう評価になるのかという視点が根室人に欠けていますそれは子どもたちの学力にとどまりません。地元企業も同じです。「井の中の蛙」はそろそろ卒業しましょう。

 いま根室の子どもたちの学力が全国レベルでどういうことになっているのか、データを具体的につかみ、議論しすべきではありませんか。市教委も、市議会も、市長も、商工会議所や中小企業家同友会、ロータリークラブなどの地元経済界、みなさんこぞって議論すべきです。子どもたちの学力は、根室の町のそして地元経済界の未来にかかわる重大な問題なのですから。

 昨年度の入試や今年の入試を五科目合計点180点で足切りしたら、根室高校へ入学できるのは20人いるかな?標準問題で入試をやってもそれくらいな人数です。13年前は60人くらいいました。
来年度の受験者は高校入試が根室高校のみとなった最初の学年ですから、来年以降はセンター試験受験者数がおそらく20人を割ります。センター試験受験者数が10%を切りそうです。

<センター試験受験者数の推移>
2018年27人⇒2019年21人⇒2020年15-18人?


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使った資料:
①「進路決定状況」:http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/index.php?page_id=31
②「選択肢 平成30年度号外1/24」進路指導部「進路だより」
③C中学校「学力テスト総合C得点通知表」
④センター試験受験者数の推移:https://www.dnc.ac.jp/center/suii/suii.html
 

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#3911 根室高校入試出願状況: Jan. 26, 2019 [データに基づく教育論議]

 平成31年度入試の出願状況が道教委から公表されました。
*http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/h31tousyosyutugan00.htm
根室高校のページ:http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/syutugan-z14.pdf

 根室高校普通科 128(120)
     商業科  26(40)
    事務情報科 7(40)
                *(カッコ内は定員数)


 定員200名に対して出願数合計161人です、こんなに大幅な定員割れは初めてでしょう。とくに事務情報科はニーズがなくなったようですね。40人の定員にたった7人しか出願者がいませんから、商業科に統合していい。根室花咲線のようなもので、利用者が少なくなれば廃線になります。事務情報科は工業簿記が選択できませんから、全商簿記検定1級が受験できません。就職にも進学にもとっても不利です。
 普通科は8名オーバーですが、道内の私立高校を併願受験している生徒もいるので、実質的なことをいうと定員割れでしょうね。


 釧路湖陵高校も41人もの大幅な定員割れ、釧路の「進学校」がこれではさらに深刻な学力低下が生じそうです。釧路と根室は子どもたちの学力に関しては共通の悩みを抱えているようにみえます。それでも釧路市教委と根室市教委が、共通の問題である子どもたちの深刻な学力低下を話し合うことはなさそうです。釧路・根室の共通の問題ととらえていないからかもしれません。根室釧路管内で共通の問題には、市教委も市役所も市議会も広域のプロジェクトをどんどん立ち上げるべきです。広い視野をもち、協働して具体策をまとめたらすばらしい。

 定員割れが常態化すると学力低下が進むので、高校で教える先生たちもたいへんです。根室高校は裁量問題ですから普通科120人の内で五科目合計点(300点満点)100点以下が50%を超えるのではと危惧します。普段の学力テストで120点の得点階層が裁量問題では100点前後になります。
 30年後の町を支えるのは子どもたちですから、高校定員割れが常態化し、地元に残る子どもたちの学力低下が進むのは根室の未来にとって赤信号です。
 子どもたち一人一人の未来も心配です。180点以下では安定した職に就くのはほんとうにむずかしいと思います。この階層はいまでは10%くらいしかいません。

 根室高校でセンター試験受験者は毎年20-30人程度のようです。この数字がどういうことか次回解説してみたいと思います。

<余談>
 12月に入塾した中3の生徒は一生懸命勉強して、点数が大幅に上がりました。行きたい高校へ入って部活三昧の生活をするためというインセンティブがしっかりあります。だからよく勉強してます。
 ところがずっと通っている生徒で得点が横ばいの3年生が1人います。お母さんと話し合って今週金曜日から週4日毎回3~4時間しごくことに決めました。嫌いな数学ですが、まず入試過去問を徹底的にやらせます。全分野は無理なので、とくに2次関数の問題を集中的にトレーニング。あとは得点のとり方を教えます。これから1か月、問答無用です。(笑)
 久々に釧路高専へ進学する生徒がいます。推薦合格が決まって喜んでました。電気のほうへ進みたいというので、金曜日から三角比の勉強に切り換えました。三角関数までやれるかどうかは本人次第。国立高専は60点未満が赤点なので、入学してからは厳しいのです。
 「先んずれば人を制す」


<余談:根室商業>
 昨年の忘年会の席でのことだが、となりに釧路の教育を考える会の会長が座っていたので、四方山話になった。会長は釧路江南高校⇒北大⇒釧路市役所⇒経済部長⇒教育長という経歴の人である。団塊世代のebisuよりも一回り年長である。その会長が、自分たちの世代では釧路から根室商業へ進学した者たちがいるというのである。そのころは釧路湖陵よりも根室商業のほうがまぶしかったとおっしゃった。
 ebisuのオヤジの年代の歯科医の先生たちは根室商業から歯学部へ進学している、中には新聞に時代小説を連載するF先生や作詞をするT先生もおられた。昭和30年代には根室信金の幹部職員は大半が根室商業出身だった。
 こういう歴史と伝統は潰えて久しい、さみしい気がする。事務情報科がなくなってもわたしには何の感慨もないし、消えて当然だとも思っている。最初からニーズに乏しい科だった、広葉樹が秋になって葉を枯らすように、枝から落ちてゆくのだろう。
 日商簿記1級を教えられる先生とプログラミングや情報処理のベテランの先生を年収1000万円で雇えたら、根室高校商業科は全道ナンバーワンになるだろう。五種目1級取得者が量産できる。岐阜商業は日本商工会議所簿記能力検定試験1級合格者を毎年十数名輩出している。そういう高校が北海道にも一つあったら楽しいだろう。地域の活性化にも資するにちがいない。高校生で日商簿記能力検定1級合格者はそのほとんどが税理士試験に3年で合格できるだろうし、大学進学にも有利になる。高校生で日商簿記1級合格するような生徒の3人に一人は公認会計士2次試験にも合格できるからである。専修大学が昨年度12人(卒業生を入れると21人)が公認会計士2次試験に合格している(ニュース専修577号)。どこの大学でも資質の高い学生を囲い込み、公認会計士2次試験の合格者を増やしたいのである。日商簿記の力検定試験1級合格者に推薦枠のある学校が少なくないだろう。そして、大卒で日商簿記1級合格なら、一部上場企業の経理部門へ就職できる。募集してなくても、人事部や履歴書を出して、中途採用するときにはぜひ連絡くださいと書いておけばいい。
 (なお、全商簿記実務検定1級は日商簿記能力検定2級相当、日商のほうは記述式問題が出るの論理的な文章が書けるように答案練習が必要なので合格者がすくない。根室高校で日商簿記1級合格者はまだいない。ebisuも高校3年の6月検定を受験したが15点ほど足りなかった。)
 

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#3857 根室高校普通科入学定員1クラス減 Nov. 16, 2018 [データに基づく教育論議]

 根室高校普通科は現在4クラスだが、3月の入試から3クラスになるようだ。根室高校のホームページを見たが1クラス減の記載はなかった。複数の中学校の生徒からの情報である。

*根室高校ホームページ
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?page_id=13

 入学定員は4クラス160人だったが、応募する生徒が少ないので、現在の1年生普通科は120人、3クラスである。だから1クラス減になっても実質的な影響がない。20-30人が根室の外へ進学するので、1クラス減になっても定員割れするだろう。

 学力テスト総合Cの結果が出た。啓雲中学校の平均点は117点である。前回の学力テスト総合Bより、18点アップしている。生徒が勉強してアップしたのかテストの難易度が低かったのか定かでない。学校の先生たちも学力低下に危機感をもって対応してくれているのだろう。17点アップは難易度だけでは説明がつかない。別海中央が6.4アップだから、啓雲の生徒たちも先生も頑張ったと評価していいのだろう。
 啓雲中学校では模試が2回予定されているが、次回もアップしていてほしい。
(参考:別海中央中学校142.8点、前回の総合Bよりも6.4点アップ)

*学力テスト総合Bの得点通知票には五科目平均点が99.0点と記載されていたが、今日配布された学力テスト総合Bの五科目合計点は100.7点となっている。理由がわからない。科目別にみると各科目丁数第1位の数字がそれぞれアップしている。大きな問題ではないが、なにか理由があるなら、注記してあれば親切である。


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#3854 教育改革試案:根室高校商業科に特設コース新設しよう Nov. 12, 2018 [データに基づく教育論議]

 根室高校普通科定員は、現在4クラス160人だが、40人で十分である。
 2005年3月の入試では普通科が定員オーバーしたが、Fランク・五科目合計点150点で3人が落ちて事務情報科へ回されている。
 今年の根室高校普通科の1年生は、300点満点150点以下の得点層が合格者の2/3を占めているから、合格最低点を150点にすれば、合格できるのは40人以下だろう。180点以上取れないような学力では標準的な普通科の授業についていけるはずもない。高校側は生徒の学力低下に応じて、授業のレベルを下げざるを得ない。じっさいにそうなっている。最近、家庭学習ノートの提出を義務付け、チェックまでしている。まるで小学生ではないか、高校生が幼児化するわけだ。まともに勉強してきてノートを提出する生徒は少数だろう。家庭学習とは言えないようなノートが多くなるだけ。ここまで学力が下がってしまえば、生徒は必要なことでも、勉強というすっかり嫌いになってしまったことはやらない。ほうっておいても自分でちゃんと家庭学習している生徒が、内容のしっかりしたノートを提出しているだけ。開始1か月でそういう状態になっている。学校の対応だけでは解決しない問題がここにある。
 どうしてそういうことになってしまうのかについては稿を改めて思うところを記すつもりだ。家庭教育の在り方、幼児期の親の接し方にも大いに問題がある。無意識に子どもの脳に物理的な損傷を与えている親が多いのが、根室の地域的な特性の一つかもしれない。根室高校を卒業して35年間東京暮らし、そして故郷に戻ってきてなんどかそういうシーンを目撃した。たとえば、コンビニで「てめえ、なにやっているんだ」と母親が子どもを大声で怒鳴るシーンである。あれにはびっくりしたが最近は見かけなくなった。でも、家庭でやはり子どもを怒鳴る母親や父親がいたら、あるいは子どもの前で夫婦げんかをよくしている家庭だったら、最近の学説を稿を改めて紹介するのでお読みいただきたい。子育ては一大事業でほんとうに大変なのである。(笑)
*親の暴言、夫婦げんかが子どもの脳を激しく傷つける
https://www.chichi.co.jp/web/20181105tomoda/?fbclid=IwAR0DNNBfKFXBOE9SLs6WoydnuGzJkb9TkknQj3cGx7MM2RvHnxwB6WSR9GE
*子どもを傷つけるマルトリートメントってなに?
https://meotalk.jp/life/14117?fbclid=IwAR1XjGvmKVfEhz0kJ_o-V306LAImlYhmMv7JxX65iu9xO5PdbTLDX0PDbYQ

 学力別授業編成の数学は、最上位クラスが1月21日からプリントで数Ⅱの授業をしていたが、もう何年も前から年度いっぱい数ⅠAをやるようになった。(最上位の)ガンマクラスですら学力が大幅に低下し10年前のように授業速度でやれない。データは正直で、進研模試の数学の平均点も下がっている。七月に新入生対象の全国模試(進研模試)があるが、今年の学年平均点は20点ぎりぎりである、もちろん百点満点。数年のうちに20点を割るだろう。同じ全国模試で釧路湖陵が60点を超えていると数年前に聞いた。
 普通科は定員80人(現在160人)でも多すぎるくらいだから、とりあえず1学級減らせばいい。
 あとで述べるが、「商業科教育特区申請」がすんで準備ができたら、もう1学級普通科を減らし、2学級にすればいい。最終系では、普通科2学級、商業科(特設コース、レギュラーコース)という4クラス・定員160名編成になる。

 ところで生徒たちはなぜ商業科や事務情報科へ行きたがらず、普通科へ行きたがるのだろう?

 世の中の就職試験は国語・数学・英語でなされるものがほとんどだから、国語と数学と英語の授業時間数が普通科の半分では、就職試験で圧倒的に不利になるという事情が介在していると思う。もちろん、大学入学試験も国語と数学と英語の比重が大きいから、圧倒的に不利だ。

 でも、それらは解決可能な問題だ。根室高校商業科に「特設コース」を設け、授業時間数を7時間、土曜日は4時間とし、増える12時間をそれぞれ国語・数学・英語に4時間ずつ充当、この3教科は教科書も普通科と同じものを使えばいい。教育特区申請しなければ同じ商業化で、2種類の教科書を採用することができないから、教育特区申請は教育改革に不可欠である。

 そんなことは校長の判断ではできないから、教育の地域格差や学力の地域格差を埋める手段として、市議会文教厚生常任委員会と市教委が市議会へ提案して、それを受ける形で根室市長が「職業高校教育特区申請」すればいい。
 北海道庁との交渉もでてくる。日商簿記一級に合格してその上プログラマーやネットワーク技術をもったマルチな人材を育てるには、それぞれの分野の優秀な人材をリクルートする必要があるので、通常の給与のほかに根室市が補填する必要がある。枠を3人として、年収1000万円をだせば必要な能力をもった人材を集められる。
 こういうシステムで人材を鍛えたら、大学進学も有利になるし、一部上場企業の経理・財務部門や経営管理部門、システム部門への就職ができる。民間企業はマルチ能力をもった人材を求めているが、世の中にはそういう人材が稀にしかいないというのが実情で、圧倒的に売り手市場である。

 町の未来は子どもたちの教育とその成果にかかっている。3期12年間の長谷川市政の教育無策で低下し続けた根室の子どもたちの学力を反転させるためには、それなりの具体的な教育政策が必要なことは論を俟(ま)たない。

 市議会文教厚生常任委員会や市教委、市長は具体的な検討をされたら如何?

 全道各地から、優秀な生徒たちが根室高校商業科「特設コース」に集まってくる。偏差値60くらいになれば面白い。力のある先生がそろえば全国区で戦えるようなとんでもない実績をたたき出せる。
 全商検定五科目1級ホルダー生徒数全道一の実績を誇る帯広南商業(偏差値55)を抜き、日商簿記検定1級合格全国一の岐阜商業に迫る、いいね、があって。

 根室高校は戦前は「根室商業高校」で、根室の町の人材の源泉だった。同級生のお父さんである歯科医のT先生は国後島の出身で根室商業を卒業して歯科大学へ進学した方だし、地元に戻って印刷会社を創業し考古学者で文学博士という二足の草鞋を履き続けたK先生も根室商業のご出身である。お二人は根室商業の「同期の桜」。このあたりに、根室の町の活性化のカギがあるような気がする。

<12年間急降下し続けている根室の中学生の学力>
 柏陵中学校の3年生の学力テストの五科目平均点は十数年前には140-160点だったが、10月に行われた学力テスト総合Bでは90.7点、啓雲中学校が99点、光洋中学校が120点台である。釧路の14公立中学校の最低が110点台である。別海中央中136.4点、中春別中145.7。つまり、釧路・根室両管内で根室市の市街化地域の3校が根室管内最低レベルだということ。これが根室の教育の現状である。

*#3850 全国学力テスト結果公表:根室の子どもたちの学力低下の惨状 Nov.8, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-08


#3846 高校1年生進研模試実施日11/3&中学生の学力の現状 Nov. 3, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03



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#3850 全国学力テスト結果公表:根室の子どもたちの学力低下の惨状 Nov.8, 2018  [データに基づく教育論議]

<更新情報>
11/9朝9:54<余談:都市規模別平均正答率>追記

 5月に行われた全国学力テストの結果が公表された。写真は7日付北海道新聞根室地域版の記事である。
 根室管内の実情は「根室管内の小6は全道平均、全国平均とも昨年度より差が広がった」ということ。根室管内がそうなら根室市内はどうだろう?見出しは「根室 小中全て全道下回る」である。根室管内でも根室市がとくに学力が低いのである。10年ほど前には学力テストの平均点が150点を超えたこともある柏陵中学校がとくに学力低下が著しい。10月に行われた学力テスト総合Bの五科目平均点が90.7点(300点満点)で市街化地域3校中最低であった。

SSCN2330.JPG

*北海道教育委員会の分析・レーダチャート・帯グラフ等(根室版)…根室市が悲惨なことになっています、2番目のURLをクリックして根室管内版と比べてみてください。
http://www.curricen2.hokkaido-c.ed.jp/dokyoi/houkoku/H30_438_nemuro.pdf
http://www.curricen2.hokkaido-c.ed.jp/dokyoi/houkoku/H30_86-90_nemuro.pdf


 道内では日高管内、宗谷管内と並んで根室管内は学力がもっとも低い地域に数えられる、そして根室管内でも根室市は最低である
 これでは根室に赴任を嫌がるサラリーマンが増えるのはあたりまえ。学齢期の子どもの教育を考えたら、全道有数の低学力地域の一つである根室には来たくない地域ということになる。地元の教育に見切りをつけて札幌の中学校や高校へ進学させる親たちが増えている。
 もちろん、高校卒業までは根室で勉強させるというしっかりした考えの親たちもいる。全国模試(進研模試)で3科目偏差値78という生徒だって根室高校にはいる、道内一位の進学校である札幌南高校へ転校しても成績上位層だろう。

 さて、根室管内の正答率表が載っているが、根室市のそれは載っていないから、根室市内は別海町や標津町、中標津町、羅臼町よりも学力が高いと勘違いしている大人が多いのではないだろうか。
 根室市の市街化地域の3校が根室管内でもとくに学力が低いということをご存じない生徒や保護者、そして学校関係者が多いだろう。別海中央中学校、西春別中学校、中標津中学校に比べると、根室の市街化地域の3校は三つとも学力が低いのである。10月に行われた学力テスト総合Bで柏陵中学校は五科目平均点が90.7点啓雲中学校は99点光洋中学校が120点台のようだ。弊ブログ#3846にアップしたデータを再掲しておく。
釧路市内の14校中、今年度10月の学力テスト総合Bでビリは111.3点、もう1校110点台があったようです。別海中央中学136.4点中春別中145.7点知床未来中99.1点。)

 根室市教委のコメントはまだ出ていないから、根室教育局のコメントを引用する。

12月から管内の小中学校校長会や市町村教育委員会連合会などと合同で学力支援事業「チーム根室で学力向上を!」に取り組む重点支援校での授業改善などを全面的に支援するもので、教育支援課の冨田直樹課長は「管内の教育関係者が一体となって子どもの学力底上げに理科らを入れたい」と話す。

 
 民間会社で部門を超えた重要な問題がもちあがったときに、部門を超えたプロジェクトチームが編成される。メンバーの選出が重要で、その問題に解決能力のある者が集められる。そういう観点から根室教育局の対策をまな板に載せてみたい。
 管内の小中学校の校長や市町村教委は、生徒たちの学力低下に深くかかわってきた当事者であり、その大半が仕事の責任を問われる立場の者たちである。その者たちに、学力向上の具体策が創れるとは思えない、できるくらいなら現職の時に実績をあげている。
 少数の校長経験者が学力向上に功績があった事実をわたしは知っている。そういう功績のあった校長だけを集めたらいい。学力を低下させた当事者たちをプロジェクトメンバーにしてはならない
 わたしが知っているのは、荒れた学校を立て直した元啓雲中学校長のS・Y先生と、3月に定年退職した元別海中央中学校長A・S先生のお二人である。校長としてマネジメント能力が卓越していた。他にもいるだろうから、そういう先生だけを集めたらいい。
 プロジェクトの成否は、問題解決能力のある人材を集めることができるか否かにかかっている。四方山話に花を咲かせるのではないから、校長職にありながら実績のあげられなかった人たちや問題解決能力のない人たちは要らない、足手まといになるだけ。
 さて、ふだんの学力テストデータすらモニターしていない根室市教委にプロジェクトのメンバーになる資格があるだろうか?

 根室に関して言えば、長谷川市政12年間の教育無策がこどもたちの学力低下を招いた事実は無視できない。「オール根室」を叫びながら根室の未来の芽をせっせと摘んでくれた。新しい市長は副市長として長谷川市長を支えてきたから、根室市の子どもたちの学力低下に大きな責任がある。学力低下を放置してきた市議会文教厚生常任委員会も同類である。
 心を入れ替えて、教育問題に真摯に取り組まれよ。責任ある大人たちがそれぞれの職務に忠実に励み、責任をまっとうすることで根室の未来はまだ変えることができる。未来に住む根室っ子たちのために当代のわたしたちがやれることをやろうじゃないか。無責任仕事とはおさらばしよう。

<余談:学力の地域格差>
 学力テストの平均正答率には人口規模ではっきりした傾向が現れます。
   町村<小規模の市<大規模の都市
 この傾向は今回の学力調査でもはっきり表れています。都市規模別の平均正答率折れ線グラフが載っていますのでご覧ください。
*http://www.curricen2.hokkaido-c.ed.jp/dokyoi/houkoku/H30_93-95_kibobetu.pdf
 
 根室管内を見ると1市4町ですから、都市規模が大きいほど学力が高いなら、根室市が断然トップのはずですが、そうはなっていません。10月の行われた学力テスト総合Bの結果データから判断すると、おそらく羅臼町と似たり寄ったりというところで、別海町や中標津町よりかなり下に位置しています。
 つまり、根室の中学生の学力低下の現状は「異常値」として分類されるということです。


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 このホームページに載せられている様々なコンテンツを読めば、A元校長の力量のほどがわかります。こういう人が根室教育長だったら子どもたちの未来がずいぶん違ってくるでしょうね。
*A元校長の教育に関するホームページ
http://office-aosaka.com/
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#3846 高校1年生進研模試実施日11/3&中学生の学力の現状 Nov. 3, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03


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#3846 高校1年生進研模試実施日11/3&中学生の学力の現状 Nov. 3, 2018 [データに基づく教育論議]

 今日、根室高校1年生が2回目の進研模試を受けている。数学の点数が学力別クラス振り分け材料になるとアナウンスされていたから、生徒たちは気合が入っていた。昨日も5人の高校1年生の内、3人が5時頃に来て9時まで数学の勉強をしていた。二人はガンマ・クラスではないから、2次関数の難易度の高い問題の解説が必要だったからだ。ガンマ・クラスのみテストの前日に試験範囲の2次関数を授業で大急ぎで終了したが、ほかの4クラスは積み残したまま試験日を迎えたことになる。最上位のガンマクラスではない二人が、過去問を見ながら「塾来てなけりゃ独力でやれっこない」と通塾してない生徒たちを気づかっていた。
 そんなことはないのである、いい時代になった、ユーチューブでいくらでも分野別に解説映像が出てくるから、労を惜しまず利用したらいい。これなら授業料がかからない、ただの映像を利用しない手はない。塾に通ってたって、ピンとこないところは利用すればいいのだ。先生によって教え方は違うから、ピンとくるものを選べばいい。

 ところで、10月に行われた中3対象の学力テスト総合Bの五科目合計平均点(300点満点)はA中120点台B中90.7点C中99点である。C中は知床未来中学校99.1点と同じレベル。
 A中は今年は「豊作」の年に当たっているようだ、喜ばしい。しかし、根室に戻ってから16年目だが、学力テストの平均点が100点を切ったのは初めて見た、それも2校同時にである。わたしには衝撃であるが、市教委は関心がない、学力テストデータすらモニターしていない、あきれた状態です。
 根室教育長と根室市教委に仕事に対する責任感があるなら、ふだんの学力テストデータをちゃんとモニターし、分析して、教育政策とぶつけて検証すべきです
 2007年と2013年のB中学校の学力テスト結果データの比較が弊ブログ#2606に載っています。155.9点から106.0点へ50点も下がりました。授業崩壊がきっかけでこうなったのです。
*#2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する  Feb. 28, 2014
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1


 16年間通してみると学力低下がすさまじい。16年前は根室高校普通科に入学する生徒の学力テストの平均点は170点付近にあっただ現在の根室高校1年生普通科の合格平均点は120点付近だろう。16年前と同じレベルの教科書を使って標準レベルの授業がやれるわけがないのである。高校統廃合に関する委員会はこうした具体的なデータを無視して議論したようだ。問題解決能力のない人たちが何人集まって議論しても結果はこういう散々なことになる。善意で委員を引き受け、こうした大問題を引き起こしてしまう、ほんとうに情けないし、無責任である。

 一度定員オーバしたときは150点で3人が事務情報科へ回されたことがあった。来年の入試で150点で足切りをすると仮定したら、合格可能な生徒数は30人くらいしかいない。だから根室高校普通科120人のうち、十数年前の普通科の生徒と同じレベルの学力の生徒はわずか30人ということ、それ以外は根室西高校の学力レベルである。「特設コース」の35人だけが10年前の根室高校普通科の生徒と同等の学力をもっている

 根室西高校の廃校が決まり、高校入試が1校体制になってから、学力下位層にまったく勉強しない者たちが現れだした。そして200点を超す学力上位層が激減している。どれくらい減っているかというと、各学校に学年十数人いたのが、いまは1-2人である。
 昨年のデータでは釧路市内公立中学14校で最底辺が120点前後、根室管内をみると別海は140-155点、中標津は130点台だった。根室の3校は釧路根室管内で最底辺を形成している。これでは小中高のこどものいる親たちは、根室への赴任を嫌がるだろう。低学力化を放置していると流入人口が減り、人口減少に拍車がかかる。
(釧路市内の14校中、今年度10月の学力テスト総合Bでビリは111.3点、もう1校110点台があったようです。別海中央中学136.4点、中春別中145.7点、知床未来中99.1点。)

 B中学校とC中学校の現在の3年生は2年のときには学力テストの平均点がドングリの背比べ状態だったのだが、急に差が開いてしまった。こういう時は理由がある。授業崩壊を起こしたから9点も平均点に差がついたのだろう。すごいことになっている、先生たちは放課後補習体制を組んだりして努力はしているのだろうが、もう先生たちに解決できるレベルではないのではないか。地域ぐるみで保護者も一緒になって動かないと、学校でまじめに勉強しようとしている生徒たちの学習権を侵害することになっている現状を変えることはできない
 子どもたちの学力低下をとめることに関心のある市民が自由に参加できるオープンな場で議論すべきだ。
 根室市はなんでも諮問委員会方式で閉鎖的にやってきた。委員会メンバー半数以上が市のほうからの委嘱であった。病院建替に関する委員会、明治公園再開発に関する委員会、高校統廃合に関する委員会、どれも同じ方式だった。

 この16年間は長谷川市政の12年間と重なっている。効果のある教育政策がなかっただけでは説明がつかない、まるで低学力化を積極的に推し進めたかのような惨憺たる結果である。市教委は学力テストの点数すらモニターせず具体的なデータに基づかない、すなわち検証もできないような教育政策を16年間並べると、こういうことになる
 根室高校普通科の平均的な学力の生徒たちが将来の根室を支える人材であることは昔も今も変わらない。成績上位層はそのほとんどが大学進学して地元へ戻ってこない。
 だから、20年後30年後の根室に赤信号が灯り始めたと判断してよい。人口減少、地域医療、子どもたちの学力低下に象徴される教育問題、じり貧となり風前の灯火の北方領土返還運動など問題が山積みになる中で、その山を崩せる人材層が根室にいなくなるということだ

<北海道新聞根室支局の記者の皆さんへのお願い>
 根室支局は2010年と2011年に教育シリーズ記事を載せ、低学力化の進行という教育問題があること、そして学校がどうなっているのか取材して根室市民の教育への関心を喚起してくれました。2010年と2011年のことです、もう一度あのときのような教育シリーズを取り上げてもらえませんか? 


#3845 進研模試数学過去問で苦闘する高1 Nov. 3, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-02

#2386 『学力危機 教育で地域を守れ北海道』 :本の紹介 Aug.29, 2013
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-28-1


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*#2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

 #1935 フリー授業参観に行こう:啓雲中学校  May 14, 2012 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14

  #1758 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部⑤:新聞活用(北海道新聞) Dec. 1, 2011
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-01

 #1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1

 #1756 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部③(北海道新聞) Nov. 30, 2011
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30

  #1753 「教育再考 根室の未来第 シリーズ4部②(北海道新聞)」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27-1

 #1750 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部連載開始(北海道新聞) Nov. 25, 2011 」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-25


 #1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1

 #1306 教育再考 根室の未来 第2部 低学力③:若手多く指導に苦戦も
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19

  #1304 教育再考 根室の未来 第2部 低学力②:「学ぶ意味」尊重されず 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17

  ◎#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24

  ◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞) 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22

 ◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21

 ◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-20

 ◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19



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#3845 進研模試数学過去問で苦闘する高1 Nov. 3, 2018 [データに基づく教育論議]

 昨日高校1年生が5時ころ5人来た、そのうち4人は9時まで進研模試数学の過去問を解いていた。
 根室高校1年生の数学はが学力別に5段階に分かれているのだが、最上位のガンマ・クラスが試験範囲の2次関数の最後のところを「速度違反の授業」でなんとか間に合わそうとしているところだ。
 たとえば、定義域が「a≦x≦a+1」の問題を難なく解けるのは、塾で予習していてセンター試験レベルの難易度の問題をこなせる生徒だけだろう。根室高校普通科1年生にそういう生徒は1~3人しかいない。
 過去問をやった1人が「30分時間が余って98点でした」と言っていた。本番でそんな点数をたたき出したら偏差値が90を超える、できすぎ。もう進研模試の難易度ではかれの学力が測れない、駿台模試か河合塾模試の対象の生徒である。「シリウス数Ⅰ」を9月に全問クリアし、いま「シリウス数Ⅱ」をやっている。難易度の高い問題集で予習勉強していると、進研模試の過去問は「かるーく」感じるようだ。7月の進研模試受験の際には、難易度が高く感じていたはずだから、学力が上がった効果だろう。驚くことではない、生活時間のコントロールと勉強の仕方の違いが大きな学力差を生むという具体例である。残って勉強する必要がないからこの生徒だけ7時で帰った。途中で同級生に解き方を質問されて、背中合わせになっている側の座卓にあるホワイトボードで説明してあげていた。同級生からの要求に応えて、自分が苦労して手に入れたノウハウを惜しげなく開示することのできる人の好い奴だ。
 今日は古典の過去問を解いていた。国語の偏差値を70以上にするには古典で点数を稼がなくてはならない。現代国語のほうは読解力があるので模試レベルは問題がなくなっている。音読授業を半年前までやっていたが、いまは独力で取り組ませている。2週間ほど前に福沢諭吉『福翁自伝』を読み終わって、「次なににしますか?」というので、山本義隆著『近代日本150年 科学技術総力戦体制の破綻』を指定した。明治期の文献引用が多いこと、使われている語彙が難解なこと、さまざまな文献を渉猟して職人技と思えるほど緻密な論証をしていることなどが、この本の特徴である。ふつうの高校生が読んで理解できるレベルの本ではない。5年間じっくり時間をかけて良書を選んで日本語音読指導をしてきた結果である。
東大学大学院博士課程で物理専攻の学生であった山本義隆は1968年に東大全共闘議長に祭り上げられた、湯川秀樹がノーベル賞がとれる逸材と激賞するほど優秀だったようだ。科学史の分野でさまざまな著作を書いている、当代一流の物理学者であり、「知の巨人」と言ってよい。高校生の時代にそういう知性に触れておくのはよいことだ。)

 ガンマ以外の他のクラスはまだ手もついていないから、過去問を渡されても独力で解くことがかなわない。だからガンマクラスではない3人が2次関数を理解するために9時まで4時間も勉強していたのである。学力別クラス編成の振り分けに進研模試の成績を使うということだから、生徒たちは必至である。上のクラスに入りたい、あるいはガンマの生徒は今のクラスを維持したいと思うのは健全で素直な反応に見える。

 それにしても、根室高校で数学授業の進捗管理が杜撰になっていることが気になる。授業の進捗管理がちゃんとなされないと、生徒の学力(クラス平均点)が低下することは中学校で証明済みである。
 生徒の低学力化を目の前に見て、高校の先生たちも当惑気味だ。宿題ノートをつくり、提出させてチェックするというようなことまでしている。まるで小学生だ。これはこれで自立的な学習習慣の育成を阻害することになる。放課後補習も多くなった。

 中学生の学力低下を阻止しないと、高校の惨状が解決できない。その中学校では、10月に行われた学力テスト総合Bで中3の五科目平均点がB中学校90点C中学校もついに100点を切り99点。A中学校はだけ120点台のようだ。A中は数年に一度5人ほど突出して成績のよいグループが出現する特異性のある学校だから、「豊作」の年かもしれない。A中が3校では一番学力が低いと言われ続けてきたが、今年の3年生は別だ。

 昨年のデータしかないが、根室管内では別海中央中学校が140-155点中標津が130点台だった。釧路市内の14中学校でビリが120点前後であることを考えると、根室の市街化地域の3校の学力低下は目を覆うばかりだ。根室の市街化地域の3校の学力テストの五科目平均点は釧路根室管内で最底辺を形成している。学校も荒れているから、授業が聞こえないことが常態化している。授業中に私語をして先生の話がちょっと聞こえなかっただけで、理解できなくなり学力が低下することはこれもB中で証明済みだ。いきなり学年平均が300点満点で30点も下がったことがある。

 話の文脈を読んで、聞こえなかった部分を補えるのは国語の学力の高い生徒だけである。そういう生徒は60点満点の学力テストでふだん50点をクリアしている。各中学校で学年に1-2人しかいないだろう。

 さて、高校入試は2年前から根室高校1校体制であり、来年3月で根室西高校は廃校になる。根室高校普通科120人の生徒のうち80人は12年前なら根室西高校の生徒の学力である。根室高校普通科が定員オーバーしたのは13年前だったかな、その時はFランク150点で3人が落ちて、事務情報科へ回されている。いま150点で切ったら、市街化地域の3中学校はそれぞれ7-10人程度しか根室高校普通科に進学できないレベルとなっている。

 根室高校の数学担当の先生たちは学力差の大きな生徒たちを同じ教科書で教えなければならないからたいへんだろう。進研模試のスケジュールに合わせた速度、そして過去問が解けるレベルの授業をすればついてこられる生徒は1割以下だろう。
 でも、授業の進捗管理ができないのは問題が大きい。民間会社では仕事のスケジュール管理ができない社員は、上司の叱責を受け、賞与の査定も最低になるのだが、学校では一切そういうことがない。校長に呼ばれてしかられるということがないし、評価が下がる仕組みもない。
 仕事の進捗管理を2年続けてできなかった社員は退職勧告されるのが普通だ。仕事の後ろにはお客様がいて、スケジュール通りにいかなければ、契約違反で損害賠償の対象になるし、なによりその会社の信用を台無しにする。

 中学校でも5科目合計点が100点を切ったことは非常事態である。それぞれ放課後の補習体制を組んで、100点割れが続かないように努力しているようだ。さて、効果があるだろうか、学力テスト総合Cが来週予定されている。

<余談>
 13年前の根室高校普通科の生徒たちの平均的な学力が、五科目合計点で170点付近とすると、現在はそれが120点くらいに下がっているということ。
 20年後、30年後に根室の町を支える主力部隊が根室高校普通科の平均的な学力グループだとすると、中高生の学力低下は看過できないものだろう。
 問題が起きても解決能力がないのはすでにいま現在そういうことになっているから、それがさらに、それも劇的に深刻化するということだ。
 長谷川市政の12年間は教育に関心が薄かった、市街化地域の3校の中学生の学力は一貫して下がり続けた、学力向上に役に立ったと思われる教育政策は一つもない。根室市教育長に道庁の教育局から人をもらう、任期が終わると同時に根室を去る、そういうことが続いている。学力向上に実績を示した中学校長は数人いるがそういう人たちが教育長に推されることはない。根室市政が教育政策を軽視しているからだろう。根室市教育長がたんなる道庁教育局職員の「腰掛」ポストになっている。
 高校統廃合問題で大きな問題が出た。道庁から来た教育長が道教育局の統廃合方針に地元の利益を代弁してあらがうはずがない。高校統廃合は道庁教育局ペースで進められ、その結果ここで述べたように困難な状況が根室高校で現出してしまっている。

 市教委はふだんの学力テスト結果データをモニターし、適切な教育政策を立案し、その結果をふだん行われている学力テストの平均点で検証すべきだ
 市政が教育に関心が薄いのはどうしてだろう?根室市役所に学力上位層がすくなく人材が偏っているからではないのか?


*#3842 良質のテクストと日本語音読指導 Oct. 20, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-10-20




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#3805 高1:7月進研模試全国平均と根室高校平均比較:学年トップの学力は? Aug. 14, 2018 [データに基づく教育論議]

 7月進研模試の全国平均値と標準偏差は#3799でリポートしたので、これに根室高校普通科の平均値を並べてご覧に入れる。
#3799 進研模試の結果データ公開日 Aug. 4, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-08-04-2

   平均点 標準偏差 根室高校平均点 
 国語 42.9  14.46   34.9 (81.4%)
 数学 31.8  18.09   19.1 (60.1%)
 英語 33.7  17.17   19.5 (57.9%)

 ( )は全国平均点を基準とした時の根室高校普通科の平均点の割合を示している。

 昨年は数学の平均点が21.4だったが、中学3年次の学力テストの数学の得点分布や市街化地域の2校の平均点から推計すると、7月進研模試が20点を切る可能性を指摘していたのだが、その通りになった。昨年より2.4点も下がって19.1点となった。根室高校普通科の学力はとめどなく低下している。
 それにしても、英語まで20点を切るとは思わなかった。2006年3月の入試は定員オーバだった、根室高校普通科の合格最低点が150点を超えた。2006年度入学の根室高校普通科の生徒の学力は「特設コース」の生徒たち35人の学力と同じくらいであり、根室高校普通科の下位半数は2006年度の根室西高校の生徒の学力と同等である。根室西高校が来年3月で廃校になるので、根室は昨年から新入生に関しては高校1校体制になった、それが学力の底抜け現象を引き起こしている

<学力の状況>
 高校統廃合に3年先立って高校入試が根室高校1校になった。定員割れしなければ全員が入学できるから、低学力層にまったく勉強しない生徒が増えた。たとえば60点満点の学力テストで数学が10点未満の生徒は計算問題すら半分しか得点できない学力層である。授業を聞いてもほとんど理解できないから、つまらない、そして私語し始める。説明しているときに単語をいくつか聞き落すだけで、成績中位の生徒たちは先生の言うことを理解できなくなる。こうして成績中位の学力層が一段下へシフトする。低学力層の肥大化が進行するのである。英語も同じだ。中3最後の学力テストである「模試2月2日」の結果データでみると、B中には10点以下が6人/56、C中には11人/57いた。両校で17人/113だから、15.0%を占めている。こういう学力レベルの生徒が普通科の数学の教科書を理解できるわけがないし、授業も理解できない。結局、高校生になっても授業中の私語は止まらず、学力はあがらない。60点満点で20点以下の生徒が根室高校普通科数学の授業についていけない層だと仮定すると、B中が27人、C中が31人いる、両校で58名だから51.8%に達する。
 数学はまだ習熟度別に5段階にクラス編成がなされているから成績上位層への被害は小さい。低学力層はいわば「隔離」されているからだ。そういうクラス編成になっていない英語はそうはいかぬ。英語の点数が20点以下の生徒はB中23人、C中28人、両校で51人(45.1%)もいる。高校の授業がどうなっているか想像がつくだろう。
 学力別クラス編成になっているのは数学のみ、他の全教科が非常に学力格差が大きいにも関わらず、同じ教科書を使用し、中3の時に学力テストで10点未満の生徒と50点を超える生徒が混在しているのである。高校の先生たちの努力も暖簾に腕押し。

<対策:とりうる選択肢の一つ

 これから高校統廃合で1校になる地域は、統合のしかたによくよく注意しなければならない。学力格差が大きいので、同じ普通科という枠で括るのは無理があったのだ。同じ教科書が使えないほどの学力差が存在する。「特設コース」ではなくて「科」を分けるしか方法がないと思うのだが…それができなければこういうことになる。

 いったん走り出したものは見直しするのに10年の歳月を要するだろう。市長の諮問委員会で高校統廃合問題検討委員会というのがあったが、中学生の学力分布データすら見ていなかったと言わざるを得ない。データに基づかぬ空理空論を弄していたのではないか?
 この問題は検討委員会だけのせいでもないのである。検討委員会がデータ分析をするには普段の学力テストデータを使わなければならない。これは根室市内7中学校がそれぞれ保管しており、各学校へ依頼を出さなければならない。すぐに個人情報云々が問題になる。個人識別データをはずしたEXCELファイルを渡せばいいし、守秘義務契約を取り交わせばいいだけだが、そういう仕事になれた人がいなかったのだろう。そしてデータを扱うスキルをもった人もまたいなかったと推測される。
 適切なデータ分析には、データデータ分析のスキルが不可欠であることは論を俟(ま)たない。市教委はふだんの学力テストデータをモニターしていないが、モニターすべきだ。ふだんからそうしたことをしていれば検討委員会へデータが渡せたし、データ分析についてもサジェッションできた。データを収集せず、分析もしないからスキルが育たない。だから全国学力調査の都度、頓珍漢なコメントを公表して恥をさらすことになっている。個人識別情報を外した学力テストデータは公共財と考えるべきではないだろうか。市教委がデータを集めて学力テストの都度、ホームページ上で公表することを望む。オープンな町づくりはこういうところからも着手できる。

 閉鎖的な諮問委員会は市立根室病院の建て替えや明治公園再開発に関する委員会などいくつもつくられたが総じてこんな仕事に終始している、それは必要な人材が集められないからだろう
 住みよい町を創るにはオープンな場での議論が欠かせない、中標津町はとっくにやっているよ。だから、中標津町に住み続けたいという町民が多いのだろう。住民意識アンケートにはっきり出ている。町の運営やビジョンづくりに参画しているからそういう意識が生まれるのではないだろうか?

 いまやりうることはある、普通科の合格最低点を90点に、商業科と事務情報科は80点とすることだ。入学してくる生徒の学力が底上げされるのは当然である。勉強しなくても根室高校に入学できるからしないだけで、合格最低点が公表されれば、五科目合計点100点未満の生徒たちは高校へ入学したいから勉強する。インセンティブを与えてやるだけでいい。それに達しない生徒は自宅で1年間勉強してから根室高校へ入学すればいい
 根室高校の入試は裁量問題を採用しているが、生徒たちの学力分布から判断すると必要がない、中学校の授業も学力テストも裁量問題に対応していない。普段の学力テストは標準問題である。
 現在の高校1年生が受けた最後の学力テストで五科目合計点が100点未満はB中21人、C中19人である。両校で40人(35.4%)、おおよそ3人に1人の割合である。

<道外の人の視点>
 弊ブログ#3659をご覧いただきたい。道外の人、ハンドルネーム麒麟さんが中3の学力テスト五科目合計点109点の学校を上位校と比較して論じている。低学力校では授業中私語が多い、生活態度に乱れが見受けられる、教育に対する親の意識が低いなど、際立った特徴がみられる。
指摘通りのことが根室で起きている。学力テストで五科目合計点109点は、学力テスト総合ABCの3回のテストでみるとB中とC中の平均点付近である。低学力の中学校では同じ現象が札幌でも根室でも起きているということ。

**#3659 根室の中学生の学力低下を道外の人はどうみるか?(2) Dec. 12, 2017
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-12-12

***
#3589 進研模試高1数学の平均点は21.4 Aug,21,2017
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-21



<余談:学年トップの学力レベル>
 
学年トップ三科目総合偏差値76.7、そしてこの生徒は3科目とも学年トップだった。
  この生徒が入塾してきたのは小5の1月だった。中1の最初の学力テストで、学年2位と五科目合計点が1点差、次のテストは十数点差、三度目が2点差だったが、その後はテストのたびに2位との点差が開いていった。調子のよい時には300点満点の学力テストで280点を超えた。定期テストは難易度が低いので五科目合計点が490点を超えたこともある。学年2位との点差は定期テストと学力テスト共に50点前後にまで拡大した。3年間すべての学力テストと定期テストで五科目合計点で学年トップをとり続けた。
 そしてはじめて受けた全国模試道内153位だった。全国レベルで通用するかどうか心配していたが、進研模試で学力レベルを確認できてほっとしているようだ。
  この生徒はまもなく数英が90点を超すことになるが、そのゾーンにはいれば進研模試を受験する意味がなくなる。ケアレスミスの有無を計測するだけのことになり、学力測定としては意味がなくなる。もっと難易度の高い全国模試、たとえば駿台模試や河合塾模試で学力を測った方がよい。
 5年間と7か月観察していて気がつくことは、生活時間の使い方が上手になったのと、安易に答えを見ないで考える習慣が身についた。最近半年間くらいはわからない問題はヒントを最小限にとどめている、場合によっては「問題の条件をもう一度読み直したら?問題を解くための条件を何か落としていない?」「立体図ではなく断面図のほうが必要な情報を落とさずに簡略化できるから、図何枚か描いて、もう少し考えてみたら?」というような対応をしている。英語の場合は大事なところだけは学年を考慮せずに、大学レベルまで説明が及ぶこともある。砂に水がしみこむようにスーッと吸収している。成績上位層の生徒には学力に応じた問題集の選択と解説をすべきなのだろう。そしてなるべく余計な指導をしないこと、それが生徒の自立と成長を促す
(成績中位層の生徒には丁寧な解説をする、そうしないと理解できないからだ。成績下位層の生徒は既習事項に穴がいくつも開いているから、どこに穴があるのか探しながら教える。生徒を観察しながら既習事項で抜けている個所を突き止め、その部分のフォローが付け加わる。ようするに生徒の学力に応じて三段階くらいに分けた教え方をしているということ。定員7人までの個別指導だからやれる。今日の最後の授業は中3が2人、高1、高2が一人ずつ、高3が二人。高3の二人は一人は数1Aの受験問題集、もう一人はセンターレベルの数1A・ⅡB受験問題集、高2は学校のプリント、高1は塾用問題集(シリウス)、中3の一人はシリウス、もう一人は夏休みの宿題プリント。質問の連続である、ちょっと忙しかった。(笑))
 小5の1月に入塾して、英語は中学生になってから教えた。最近数か月間はおおむね福沢諭吉の「適塾指導」方式で指導している。やり方は『福翁自伝』に載っている、あれを現代風にアレンジしたものだ。弱点だった国語は入塾当初から音読トレーニングをしている。すでに15冊読み終わっている。いま読んでいるのは『福翁自伝』、大学レベルのテクストである。要は勉強の仕方だろう。
 数英2科目総合偏差値は79.4数英は2次試験でこそ実力が如何なく発揮できるだろう。目先の得点をアップするような勉強はしていない、受験勉強の範囲を超えている。だから、3科目総合偏差値が80を超えるのは時間の問題に過ぎぬ。
 夏休みに間に1週間、札幌で開かれた河合塾の夏期講習を受講した。全国トップレベルの予備校の授業を体験してもらいたかった。数学と英語の授業の評価を訊いてみたが、書かないでおく。
 学力アップは生徒の努力が99%、塾先生は問題集を選び勉強の仕方を教えているだけ。生活習慣がしっかりすれば学力は上がる

(中学時代に学年10番以内に入ったことのない生徒が今回の進研模試で20番以内に入ってきた。入試と定期テストで思ったように点数が取れなくて悔しがっていた生徒だ。悔しくて努力した、そして実績を上げた。高校で学年20番以内は中学校ではおおよそ学年5番の成績である。
 部活に力を入れていた生徒は、まだ時間の使い方がうまくいっていないようですこし落としている、文武両道を貫いて偏差値をアップしてもらいたい。)


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