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#3947 個別指導塾の上手な利用のしかた Mar. 8, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 ニムオロ塾は高校生の比率が増えています。四月から7割くらいになりそうです。
 高校入試が根室高校1校になってしまったので、塾で勉強する中学生が減少しました。低学力層の「底が抜けた」ような状況です。中学校で実施されている学力テストの得点分布から見ると、根室高校普通科の半数は15年前の根室西高校の生徒の学力です。1月に実施された進研模試の全国平均点と根室高校普通科の平均点は次のようになっています。念のために書いておきますが3科目とも100点満点です。

2019年2月進研模試平均点比較  
  国語 数学 英語 合計
a.全国  43.8 30.8 33.7 108.3
b.根室高校 36.4 20.0 19.6 76.0
a-b 差異 7.4 10.8 14.1 32.3

 大学入試は全国区ですからこのような学力状況では戦えません。今年度の大学入試の結果がまもなく根室高校ホームページに掲載されると思いますが、漏れ伝わってきたところでは国公立合格者はいまのところ室蘭工大と釧路公立大学のみ、推薦合格者かな。前期日程の合格発表がこれからですから、どうなりますか。道外大学はこの4年間で10人以下に激減しています。
  根室高校へ合格したからこれで安心という時代ではなくなったということです。

 ところで、入塾後の生徒の成績の変化を16年間観察した結果、成績向上についてわかったことがあるので、箇条書にまとめました。
 後半部の④と⑤と⑥は効果のないケースを挙げてあります。これらのケースでは成績が上がりません。


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  上手な塾の利用のしかた

 

塾へ通っても家で勉強しなければ成績は上がりません、あたりまえですね。

以下に、成績を上げる要点を箇条書します。

 

   個別指導ですから、家で勉強して、わからないところを質問してください。
 こういう勉強の仕方をする生徒が短期間で成績をあげています。

    家庭学習の目安は塾で勉強する時間の23倍です

家で勉強しない生徒は、翌週になると教えたことをすっかり忘れてしまう場合があります。そういうことを毎週繰り返すと、それが習慣となり、しまいにちゃらんぽらんな性格になってしまいます。好い習慣を身につけましょう。

   予習中心の勉強に切り換えましょう

学校の授業がとってもよくわかるようになります。予習して、わからないところを塾で質問してください。こういう学習スタイルの生徒のほとんどが上位20%圏内にいます。


   成績向上の阻害要因

    家で勉強して来ない生徒には休塾を勧めます

お互いに時間の無駄ですから。

    無断欠席が続いた場合も休塾勧告します

   スマホ依存症のケースは家庭で使用時間を制限するか、それができない場合は解約してください

 学習習慣がついて、成績が上がるまで使用時間の制限をするか、スマホをもたせないでください。

 

 家庭と塾が協力し、生徒自身に勉強しようという気があれば成績はしっかり上がります。やる気のない生徒はやる気が出るまで待ってあげたらよいのです。

 

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 休塾した場合でも、きちんと勉強する決心がついた場合は、優先的に受け入れますので、心配いりません

 



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#3942 話し合い(2):背景事情 Mar. 2, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 卒業式の朝、式の直前になぜ「話し合いの場」が設定されたのか、事情を推察してみる。

 高校統合の失敗による学力崩壊の進行を食い止めるために、1年担任全員の協議によって宿題を課すことを決定したのではないか。普通科3クラスと商業科、事務情報科、合わせて5クラスの先生たちが相談して決めたことだから、普通科「特設コース」クラスの担任だけでは例外扱いできなかった。そういう理由で関係する先生全員が揃ったところへ生徒を呼び、話し合うのが一番よいと判断し、特設コースの担任が学年主任へ提案したと想像する。まるで会社組織のような仕事運び、すばらしいね。

 生徒を仮にA君と呼んでおこう。A君は大人や先輩に対して敬語を使って話のできる生徒である。小学校低学年の時から大人に混じって会話することに慣れていた。そういうシーンのひとつ、六・七年前のある日「極東のワインバー」サリーで数種類のチーズをつまみにグラスワインを飲んでいたら、両親に連れられて入ってきた。小3だったのではないか、大人たちとのおしゃべりに疲れて10時ころにソファで眠ってしまった。お茶目な小学生だなと思いはしたが、数年後に教えることになるとは思わなかった。
 苦手の国語の
力をアップするために、音読トレーニングを5年間で15冊(リストは「余談-2」にアップ)やったと思うが、その際に解釈や著者の意見への批判も随時やりとりしていたから、大人と冷静に議論することそして議論の際の「お作法」にすっかり慣れてしまった。
 開口一番「卒業式前の忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」と感謝の言葉をそえた挨拶からはじめたというから、さもありなん。
 計測するすべがないが、数学や英語の偏差値よりもコミュニケーション能力の偏差値のほうが高いだろう。議論を通じて先生たちはこの生徒の本当の力を自分の眼で見て、耳で聞いたことになる。

 だから、具体例を交えて話しているうちに納得する先生が一人二人と増えていった。途中から話の風向きが変わってしまい、学力トップクラスの生徒にどう対応するのがいいのか、そういう視点から議論がなされた。何がしたいのかをA君から聞いて、どう協力すればいいのかが模索された。なんと柔軟でたのもしい先生たちではないか。
 根室高校で現役で北大医学部へ合格した生徒はいないから、高校側にとっても大きな転換点、正念場である。あとは高校の先生たちの指導と協力次第、すでに英語担当の先生がときどき相談に乗ってくれている。成果は必ず出る、お任せしたい。

 小学4年生からうまく育てたら、毎年このレベルの学力を有する生徒は根室で3人くらい出現することになるだろう。そういう生徒たちの学力を高校でさらに伸ばせたら、指導する先生たちにも夢のある楽しい話ではないだろうか?

 学力トップ群の生徒を育成するために協力体制ができれば根室の町の未来が大きく変わる。北方領土四島返還戦略、市立根室病院年間17億円の赤字問題、街の未来ビジョンづくり、地域医療問題など、大きな問題が山積みになっているが、高度な問題処理能力とコミュニケーション能力を有する人材が不足していて解決できない状況を打破できる。
 いま、根室の町はそして根室高校はだいじなところに差し掛かっている。高校統廃合の大失敗が1年担当の先生たちによってチャンスに変わるかもしれない。失敗を恐れるな、10回失敗しても11回目に勝てばいい。わたしは6人の先生たち、「根高改革六人衆」に期待している。

 具体例を一つ挙げておく。根室にいても医学部進学に不安がなくなると、何が変わるのか。市立根室病院は東京の病院の2倍の年収を支払っているから、40歳代の医師が子どもを連れて赴任してくる。15~20年間いてくれるだろうから、市立根室病院の常勤医師不足問題は解消できる。もちろん、病院の赤字も半分に削減できるだろう。常勤医不足で、非常勤の医師によって代替しているからその部分の人件費が3倍かかっている。
 こういふうに長期戦略があれば地域医療問題だって解決できるし、北方領土四島一括返還も可能になる。場当たり的なことしかできないからいつまでたっても大きな問題が解決できない。人材を育成すればいろんな問題が解決できるということだ。根室高校の先生たちの役割は大きなものがある。
 根室高校ではいまあたらしい伝統づくりがはじまろうとしているのではないか。

 わたしは根高学力向上運動の外野席の応援団、もちろん根高は母校である。18歳まで根室で育って、それから35年間東京暮らし、そして故郷に戻ってきて、17年目。根室暮らしと東京暮らしがちょうど35年ずつ、節目の年である。古い何かが終わり、そこからあたらしい何かが始まる、その結び目が「節目」。最近数週間の体調不良も「六人衆」の出現もその現れの一つ。悪いこともよいこともあわせて受け入れたい。



<余談-1:根室における産学共同のありかた>

 もう十数年前になるが、普通科1年生のN君が、日商簿記2級に11月検定で合格した。高校受験を控えて暇そうにしていたから11月から簿記を教えた。根室高校で1年生で日商簿記2級の合格者は過去に例がない。2年生でもいない。日商簿記2級は商業簿記と工業簿記の両方があるので全商簿記1級相当である。N君は公認会計士になって数年仕事してから医者になりたいと言っていた。北大受験だったから、日商簿記1級へのチャレンジをとめた。結局、北海道教育大札幌分校へ進学した。北大以外への進学なら、日商1級を教えるべきだった。N君なら論文問題の解答のしかたをトレーニングすれば、合格できただろう。小樽商科大へ進学したSさんと進研模試で国語のトップを争っていた。作文能力が高くないと論文試験の答案が書けない。その高いハードルが超えられそうな優秀な生徒だった。
 この生徒に2か月遅れて、2月の試験で事務情報科の1年生がK君が日商簿記2級に合格している。K君には高校入学試験当日の夜から簿記を教えた。
「君は普通科のN君とは違って、事務情報科だから簿記は本職だ、追いついて見せろ」
 競争心をあおったのである。かれらは同じ中学校の同じクラスだった。K君は6種目1級を取得して卒業していった、この記録は破られていない。事務情報科では工業簿記を選択できないので、独力で勉強するしかない、しかし塾がサポートすれば事務情報科の生徒でも全商簿記1級に合格できる。推薦で北海商科大学へ進学した。
 根室高校と私塾の産学共同の実例である。根室高校に日商簿記1級合格プロジェクトが生まれたらいい。卒業生に税理士、公認会計士が続出するだろう。帯広南商業に負けぬ、全道一の商業科はやり方次第でつくれる。

 根室商業の時代は釧路湖陵よりも格上だったと釧路の教育を考える会の会長から忘年会の席で聞かされた。「まぶしかった」とおっしゃっていた。ebisuよりも一回りくらい年上。総番制度と応援団はその時代までさかのぼる。だからどちらも商業科の生徒だけで組織され受け継がれていた。男子校でバンカラな校風、そうした歴史と伝統はとっくに絶えた。総番制度はわたしたち団塊世代が潰した。カテゴリー「総番制度」をクリックすれば、その経緯がわかる。
 作詞に才能のあった歯科医のT塚先生(故人)も考古学者で文学博士の北構先生も根室商業の同期。北構先生には3年ほどお会いしていない。

<余談-2:音読トレーニングリスト>
○『声に出して読みたい日本語』
○『声に出して読みたい日本語②』
○『坊ちゃん』夏目漱石
○『羅生門』芥川龍之介
○『走れメロス』太宰治
○『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
 『五重塔』幸田露伴
 『山月記』中島敦
●『読書力』斉藤隆
●『国家の品格』藤原正彦
●『すらすら読める風姿花伝・原文対訳』世阿弥著・林望現代語訳
●『日本人の誇り』藤原正彦
 『日本人は何を考えてきたのか』斉藤隆

 『語彙力こそが教養である』斉藤隆 
 『福翁自伝』福沢諭吉
 『近代日本150年 科学技術総力戦体制の破綻』山本義隆 岩波新書
 
 この生徒には『福翁自伝』の途中まで一緒に読んだ。物理学者、山本義隆の著作は知の職人の仕事そのものだが、独力で読めと指示した。いつまでも教える必要はない。一流の物理学者の思索がどういうものが自力でトレースすることが大切。

(○印は、小学生の音読トレーニング教材として使用していた。●印の本は中学生の音読トレーニング教材として授業で十数年使用した実績がある。音読トレーニング授業はボランティアで実施、ずっと強制だったが3年前から月2回各90分授業に変更し希望者のみに限定している。)

#3842より引用
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-10-20
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 高1の生徒から昨日(10/19、2018年)、福沢諭吉『福翁自伝』を読み終わったと報告があった。「次は何をやりますか?」と問うので、山本義隆著『近代日本150年 科学技術力総力戦体制の破綻』をとりあげると通告した。
 山本は日本でトップクラスの物理学者である、そして知の巨人でもある。緻密な論証の技は一流の職人そのもの。語彙が豊富で引用文の読解に苦労するところはある、たとえば鉄を意味する用語に充ててある漢字が漢和辞典には載っていない字だったりする。明治に鉄がはいってくるが、従来の鍛冶屋の製鉄とは規模も製法も違うので、その違いを表現する字を創った。明治の人々が外国へ行き、見聞きしたものを紹介するのに、既存の漢字では表現しきれぬものを感じたのだろう。そういうみずみずしい感動も引用文に綴られた見たことのない漢字から伝わってくる。
 山本義隆氏の緻密な論証の積み上げを味わってもらいたい。
 『福翁自伝』は途中まで一緒に音読し、残り2/3を独力で読ませた。高校1年生でこのレベルが読めたら、明治期のものの半数くらいは読めるだろう、もちろん『学問のススメ』も、よって十分に目的は達成した。あとは古典、それも文学作品なのだが、本人が嫌いなのでやらない。
 日本語語彙力と読解力はセットになっている。日本語読解力の大きな者は日本語語彙も豊富である。そして外国語の読解が母語である日本語の読解力を上回ることはない。そういう意味で日本語語彙が豊かで日本語の文章の読解力が大きいということが英文読解の基礎をもなしている。今年初めころから英文読解トレーニングをしている、だいぶこなれた日本語にできるようになってきたので、精読と合わせて頭から読みこなす速度アップトレーニングを数か月前から始めた。一緒に読んで、やりかたを伝授するだけ。半年後にジャパンタイムズ記事を読むことになるだろう。ジャンルが様々だから、よいトレーニング材料になる。

 当代の知の巨人の一人である山本義隆は1968年に東大全共闘議長だった。団塊世代には懐かしい名前である。
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#3941 話し合い(1):学力トップ層をどう育てるか? Mar. 1, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 本稿は#3940の続編である。

 根室高校1年生の生徒と1学年の担任5人それに学年主任で6人の先生たちが今日(3/1)話し合いをした。
 宿題の出し方についての話し合いである。生徒の主張は、学力差を無視して難易度の低い問題の宿題を一律に課すのはやめてもらいたいということ。つねづね高校の先生たちが言っているように勉強は自主的にするものだから、一律の宿題はそうした主張と矛盾しているとその生徒は感じていた。そして自分は北大医学部受験をめざしているので、難易度の低い問題に割いている時間の余裕はないと事情を具体的に説明した。1月の進研模試では数英の偏差値が82.1の生徒である。前回も80を超えている。
(実はこの生徒にはシリウスを使っている。センターレベルよりも少し難易度が高いが、いきなりそういうレベルの問題集で圧縮された解説を独力で読んで問題演習をさせている。この生徒だからそう言うことができる。学年2位以下の生徒には無理、進研模試で学年3位の生徒には別のやり方で指導している)
 
 小学校や中学校で起きた先生とのトラブルを説明して、勉強は学校を頼らずに独力でやるしかないと決めたと話すと、「高校の先生をもっと頼っていい、宿題については出し方を考慮するので、希望があれば言ってほしい」とどなたかが発言した。話の分かる先生がいたようだ。
 科目ごとに自分の弱点になっているところを述べると、別メニューの宿題をつくってくれることになった。忙しいからそんなことは無理ではないですかと再度問うと、それは仕事だからやるとの返事。気合が入っているね、先生たちも学力トップ層をどのように育てたらいいのか悩んでいたのだろう。
 対決ムードではじまった話し合いだったが、生産的な話し合いに変わっていた。

 この生徒は塾で数学と英語の勉強をしているだけでなく、Z会のタブレット端末利用の学習も併用してやっている。とくに塾では教えていない化学や物理を中心にやっているが、数学や英語も難易度が高くて使いやすくなっていて便利だと言っていた。毎月のテストをこなすのがなかなかたいへんな様子。高校生になってから必要に迫られて時間の使い方はとっても上手になった。
 学力トップレベルの生徒を育てるには、学校と塾が連携したほうがはるかに効果が大きくなる。いいケーススタディになった。このレベルの生徒は根室には毎年数人いるが小中高の連携がなくうまく育てきれていない。よき前例となってほしい。
 根室高校の先生たち、協力ありがとう。
 
*#3940 進研模試の結果データ:全国平均値と根室高校平均値比較 Mar. 1,2019 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-03-01



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#3940 進研模試の結果データ:全国平均値と根室高校平均値比較 Mar. 1,2019 [71.データに基づく教育論議]

 根室高校と根室西高校が卒業式である。根室西高校はこれで閉校になる。根室の教育環境が変わる大きな節目の3月である。

  さて、1月実施の進研模試の結果データで全国平均値と根室高校普通科平均値の比較をしてみたい。たったこれだけのデータでもいろいろなことがわかる。最初に断っておきますが、進研模試は各科目百点満点です。

2019年2月進研模試平均点比較  
  国語 数学 英語 合計
a.全国  43.8 30.8 33.7 108.3
b.根室高校 36.4 20.0 19.6 76.0
a-b 差異 7.4 10.8 14.1 32.3



 平均点の合計で見たら、根室高校は全国平均値の7割の得点である。中学校の全国学力テストには現れていないとんでもない差があるということ。試験問題の難易度が高くなると、学力格差が拡大してしまうというのは、ふだんいかにぬるい授業に終始しているかということ。全国標準からかけ離れたローカルな難易度の授業の結果である。そして自律的・自主的に難易度の高い問題に取り組む生徒が少ないかということである。家庭学習の躾の問題も大きい。
 中学校の学力テストで五科目合計点で400点を超える生徒が各校学年に1人しかいなくなっている。最近はゼロの学年すらある。学力上位層が枯渇しかかっているから、全国平均の7割という結果が出てしまっているのだろう。

 全国平均値と一番差の開いている科目は英語である。国語の2倍の開きがある。根室の高校生は英語が苦手と言えるだろう。なぜ苦手なのだろう?根室は英語教育が盛んである。中高生時代に英語が苦手だったお母さんたちが多いということか。その英語教育が英語の学力向上にはちっとも寄与していないことをこのデータは示している。会話中心、お遊びだからだろう。それでいいのである。どこかで英語の学力をアップするような勉強法に切り換えたらいいのだ、そこがうまくいっていないということ。中学校でも高校でも英語の授業が成果を上げていない証拠である。格差は高校のせいになってさらに拡大したのではないだろか。

 根室高校で英語を教えている先生たちはこのデータを見ているはずだが、自分たちの指導のしかたや、学校の指導体制に問題アリとは考えないのだろうか?わたしにはとっても不思議に見えている。
 
 次に全国平均との差が大きい科目は数学である。数学は学力別に5クラス編成になっており、試験問題も共通問題が40%、残りの60%は学力別編成によって異なるものが作成されている。ようやく学年末テストでそういう方針が決まったようだ。学力データを無視した高校統合によって無用な混乱がようやくひとつの出口を見つけたように見える。英語よりも数学のほうが全国平均との格差が小さくなっているのは、学力別クラス編成の授業が効果を上げたのだろう。英語だって、根室高校普通科の生徒たちの学力格差は、数学同様に大きいのである。中学校の学力テストデータを見ればよくわかる。
 この学年が3年生だった時の最後の学力テストは昨年2月2日である、C中学校の英語の平均点は60点満点で22.7点、数学は20.3点だった。B中学校は数学が22.9点、英語が24.6点である。別海中央や中標津中学に比べて著しく低かった。C中学校は一番悪い時には16点を切った。最後の模試が一番平均点が高いのは例年のことだ。
 それが根室高校普通科へ進学してから、さらに格差が広がったとみるべきなのだろう。英語がとくに低下している。進研模試の試験問題の難易度は北海道の中学校が実施している学力テストに比べると格段に高い。生徒たちはそうした難易度の高い試験問題になれていないし、学校の授業も難易度の高い問題はほとんど取り上げない。学力が低すぎて取り上げられないというべきか。中学校の学力テスト問題の難易度に大きな問題があるのだが、現場の先生たちから改善の声があがったという話を聞いたことがない。10年後も同じなのだろう。

 学力の低下にあせった高校の先生たちは宿題を出し始めた。宿題ノートの提出まである、まるで小学校。一方で自主的、自律的な学習を推奨しながら、他方で宿題を強要する。できのよい生徒は先生たちはいったい生徒をどういう方向にもって行こうとしているのかと不信感を強めている。自分で計画を立て、難易度の高い問題集にチャレンジしている生徒にとっては、レベルの低い宿題の強要は邪魔なだけ。そういう教育をしていたら、親が仕事で根室へ赴任しても子どもの学力が高ければ連れてこない。

 国語が一番全国平均との差が小さい、英語の半分である。だが、全国の中高生の3人に一人が教科書を独力で読んで理解できないほど、日本語能力が低下していることを考えると、根室のこどもたちの日本語の力はじつに憂慮すべき状態にある。
 根室高校普通科には4割程度、教科書を独力で読んで理解できない生徒がいるだろう。教科書を音読させればすぐにわかることだが、そんなことを試す先生は聞いたことがない。読んで理解できないということは予習して来れないということだ。高校の標準的なレベルの教科書は予習してくることを前提につくられている。予習しなければ授業についていけない。先生たちも授業のレベルを下げざるをえなくなる。
 根室西高校と統合したことで、根室高校の教科書ではとても歯が立たない生徒が4割ほどに増えていると思う。わからないから、授業も聞いていない。スポイルされたままになり学校は荒れてくる。若いからどこかにエネルギーをぶつけることになる。

 学力をアップできれば防げる。学力アップには戦略が必要である。たとえば、数学はまあまあ興味があるが英語は大嫌いな生徒がいたとする。わたしは、生徒が嫌いではないほうの数学ばかりやっているのを黙認する。そのうちに学力が上がってくると、「学校の授業がよくわかる」といいだす。そしてテストの点数もかなりあがる。英語も上がらなければ3科目合計での偏差値が上がらない時期が来る。その時がチャンスで、英語の特訓を開始する。生徒がやる気にならなければ特訓は英語嫌いをさらに助長するだけに終わる。だから、じっと時期が来るのを待つのである。
 生徒の学力をどのようにあげていくのか戦略があれば、数年かけて苦手科目を得意科目に変えられる。その場しのぎの対策では苦手科目を得意科目には変えられない。

 さて、根室高校の先生たちは、科目別にみてこんなに全国平均値と差がある現状を変えるために戦略をどのように立案するのか期待している。
 大きな学力格差があるのに一律の宿題なんてナンセンスの極地である。根室の人口を減らす方に大きく寄与することになる。教育が豊かな町づくりの礎である。進研模試の結果データをもう一度見て、学力分布を一瞥すれば、一律の宿題がいかに現実無視かすぐにわかるはず、素直に反省し再考願いたい。

 生徒がもってきた英語の宿題プリントを見た。電力エネルギーがテーマになっており、結構長いものだ。進研模試の偏差値が70以上なら30分、50なら2~3時間かかるだろう。半分の生徒が偏差値40未満だろう。この生徒たちは何時間にらめっこしてもできない。独力では無理で、手とり足取り教えてやらないとアウト。

 塾では別に時間をとって、全文解説しなければならない、それも個別補習である。今週からはじめたよ、数人の生徒が半年後には偏差値が15-20アップするだろう。とっても手間がかかるが、塾は生徒が可愛いからやる、なにがなんでもやる。いまなら、生徒たちは期待に応えてくれるだろう。

<宿題について>
 2月の進研模試で偏差値60以上の生徒はその科目は宿題免除でいいのです。自主的・自律的に難易度の高い問題を解いていないと偏差値60は超えられませんから。
 そして偏差値45以上と以下とで、宿題は2種類用意してもらいたい。それくらいの手間かけてやりましょうよ。自力で勉強できないほど学力の低い生徒がたくさんいますから、対策を何か考えてください。


<FBお友達のコメント> 3/2追記
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受験者層(母集団)の違いじゃないでしょうか。全国学力調査は全生徒が対象。進研模試は進学希望者が対象。
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言えますね、高1の進研模試は全国の公立高校普通科の生徒たちが参加しています。参加人数は45万人です。公立高校でもレベルの低い普通科は参加していません。意味ありませんから。昨日閉校になった根室西高校は一度も実施したことがありません。
公立高校でレベルの低い群が参加していないことにより、平均点が高くなっているでしょう。だからそこからの偏差も大きくなる。Sさんの言う通りのようです。ありがとう。
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 このSさんというのは国内最大の研究機関職員で資格をたくさんお持ちの方です。ジャンルを問わず本をよく読んでいます。好奇心の塊のようなおもしろい人。あ、趣味であちこちの学校で理科の授業をしています。押し売りしなくても、お呼びがかかるほど関西では有名人になりつつあります。根室の中学校や高校でも理科の授業してほしいな。頼めば来るよ。根室市教委でお願いしたら?関西空港からの交通費と1泊の費用だけでOKです。名人芸の授業ですから、先生たちも勉強になります。


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#3931 高校1年生「1月進研模試」数学の結果 Feb. 15, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 1月進研模試の結果が今日公表されました。ニムオロ塾の高校1年生男子は4人だけです。4人全員が学年10番以内でした。よくがんばっています。3人は5番以内。1・3・4番でした。高校生になってから入塾した生徒だけが9番、最近はよく勉強するようになりましたので今後の伸びに期待しています。本人の希望があるので、学年末テストが終わったら英語の特訓をします。4番だった生徒も英語は惨憺たる得点でしたから、英語の勉強はじめると言ってました。
 成績が上がってきたときがチャンスです。男子は英語が嫌いな生徒が多く、いやいややらせても効果が小さいし、勉強の楽しさがどんどん遠のいてしまうので、機が熟すまで待ちます。数学の点数が上がり、勉強の面白さを体感し始めたときがチャンスです。そういう機をとらえて、「英語を偏差値60以上にもっていく方法があるが、やるか?」「やりきったら3科目合計点で全国偏差値55-60、学内5番以内に入れるだろうよ」、そう告げます。結構しんどいトレーニングなので、苦手の英語の勉強を始めるには強い動機が必要なんです。

 鉄は熱いうちに打て! 

 「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」、勉強は基本的に自主的にやるものであり、自主的にやるときに楽しさが見えてくると思えます。苦手だからと、無理やりやらされたのでは、ますますいやになりそうだから。

 1位の生徒は前回と同じ得点で95点(全国偏差値86.5)でした。この生徒には進研模試の問題は難易度が低すぎるようです。代ゼミか駿台模試受験を薦めています。2位の生徒と30点以上離れています。
 4位以下は50点未満ですから、普通科の生徒たちの数学の平均的な学力はたいへん低いのです。全国平均値を上回ったのはたった3人ですから、120人中117人が全国平均以下です。
 これが高校統廃合後の根室高校生の数学の学力の実態です。学力テストデータや進研模試のテストデータすらみないで、能天気な高校統廃合をした結果です。高校の教頭と中学校の校長が検討委員会に加わってました。一般市民参加は拒否、閉鎖的な委員会方式はいつも問題を大きくしてしまいます。

<根室高校から国公立大医学部への進学は可能か?>
 国数英の3科目合計点では234点(全国偏差値77.7)が最高です。札医大が合格圏内となったようですが、進研模試の上の方の偏差値は当てにならないのです。首都圏の私立の進学校、つまり成績上位層が受験してません。駿台模試や医学部志望者がたくさん受験してますし問題の難易度も高いので偏差値と進学先の判定に信頼がもてます。学内2位は211点です。三科目合計点は順位の上位の生徒だけ根室高校で公表されます。

 全国のお医者さん、根室へ子どもを連れて赴任してきても子どもの教育は大丈夫ですよ。根室高校での成績上位層数人は国公立医学部へ進学可能です。

 首都圏の子どもたちのように小4からスタートさせたら、医学部受験が可能な生徒は毎年3人くらいいます。もちろん、医学部でなくて他の学部でもいいのですが… 1位の生徒は小5の1月から塾で個別指導していますから、首都圏の標準コースよりも1年9か月スタートが遅れました。そういうハンディがあっても本人の努力次第で追いつける場合もあります。4年スタートだと毎年3人はそういう生徒を育てられます。

 極東の町根室は首都圏からはるか遠くの田舎です。市長も教育長も教育委員会もなぜか生徒の学力に関心が薄い、一生懸命に勉強した経験がないから、学力向上へ共感がもてないのかもしれません。そして年がら年中「市立根室病院へ常勤医が足りない」と右往左往しています。
 人材はいるのですよ、育てそこなっているだけ、もったいない話です。看護学校へ進学する生徒に毎月10万円奨学金を出すようになってから、市立根室病院の正看護師不足は解消しました。戦略をもって10年単位で努力すればできることはたくさんあります。戦略なしだからじり貧になる。北方領土返還もそうした問題の一つです。
 たとえば、根室で医院を開業するのにⅠ億円、補助金を交付してやったらいい。市役所のホームページで公示して5年くらい様子を見たらいいのです。そういう情報を求めているドクターはいますよ。「親が開業医でないので、医院を開設する資金がが足りない、どっかだしてくれないかな?」ってね。道内のある町で開業資金を5000万円出した例を知っています。医療機器は高いので、自分の専門に合わせて必要な最小限の機器を揃えるだけでもたいへんなのです。この町には循環器のクリニックがないので、循環器専門医へ呼びかければいい。市役所の掲示板へ表示するだけですからお金はかかりません。道新と全国紙の記者に記事にしてもらえばいい。全国初事例となるのでニュースの価値はあります。市役所で広報を担当している人は、道新記者だけでなく、全国紙の記者さんたちとも普段からお付き合いしておくべきですね。全員大卒ですから、お付き合いいただくにはそれなりの知識や教養が必要です。中身の薄い奴と思われたら、長続きしません。(笑)



<余談:甘ったれの構造>
 中学校の数学授業の進捗管理の悪いクラスの数学の平均点は下がります。中2で来週から「確率の章」に入る学校が私の知る限りで2校あります。2月からは年間の総復習をしなければならない時期です。この2校の2年生は総復習なんて出来っこありません。1校は3年生のほうの進捗管理はみごとにやってました。なかなかむずかしいのですね。ひょっとして担当の先生が違うのかも。
 確率は高校の範囲まで踏み込んで教えてもらいたい。そうでないと理解できません。nPrやnCr,そしてn!などは教えてやってください。成績上位層の生徒はすんなり吸収します。
 じつは定期テストの直前に「単元テスト」をやり、定期テストで準拠問題集の問題丸写しで出題する例が多いのですこれでは生徒たちに学力がつくわけがありません答えを覚えているだけで点数をとれるので、定期テストと学力テストには平均点の差が15点もあるのがあたりまえになっていますそういう仕組みが生徒の学力を低下させています。甘やかされたように生徒は育っています。先生自身が自分を甘やかしているのだろうと思います。

 今回の模試で数学の偏差値が50を超えたのは、高校生になっても塾に通っている生徒だけでした。とっても残念です。中学校と高校の数学のふだんの授業のレベルを上げてもらいたい、お願いですから手を抜かないでほしい。
 こんなことをしていたら、子どもの教育に熱心な人は家族を連れて根室へ赴任するのを嫌がります。移住促進なんて夢の夢です。


https://www.msn.com/ja-jp/news/national/言ってはいけない%ef%bc%81「日本人の3分の1は日本語が読めない」/ar-BBTESsV#page=2

 同じ記事に注目してURLとその内容を箇条書にまとめて尾渡さんが投稿してくれましたので、本欄へ張り付けます。2月17日朝8:23
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言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」
「国際成人力調査」の結果概要
(1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。

(2)日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。

(3)パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。

(4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190216-00010714-bunshun-soci&p=1


by 尾渡 (2019-02-17 00:51)
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#3925 数学平均点アップをやり遂げた啓雲中学校 Feb. 9, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 市街化地域の3校の内の一つ、啓雲中学校が頑張って結果を出しています。

 3年生の学力テストの五科目合計(300点満点)平均点と数学の平均点の推移を並べてみます。
                                        五科目  数学
  4月(お迎えテスト)   101.1  15.9
  9月(学力テスト総合A)  101.5  11.7
  10月(学力テスト総合B)  99.0  13.4
  11月(学力テスト総合C)117.3  14.8
  12月(模試1)      107.2  16.9
  2月(模試2)       114.6  20.4
 
 一時は五科目合計点が100点を切って、過去十五年間で最低を記録し心配してました。
 別海中央中学校や中標津中学校には遠く及ばず(130-145点)、根室管内の市街化地域の中学校では最低ランクでした(柏陵中学校も五科目合計平均点が100点を切ってました)。それが114.6点までアップしてます。これには理由があります。
 数学の点数を見てもらうと、最後の模試が学年平均点で初めて20点に乗ったことがわかります。冬休み直前に教科書全部を消化し、冬休み明けから授業で入試過去問の演習をして学力アップを図ったのです。
 「2月末までかかって授業で復習なし」「12月末までに全部を終わって冬休み明けから1年間の復習を授業でやった」のでは結果が大違いということ。立派な成果です授業の進捗管理を徹底するということが学力に直結することがわかります。裏返すと、授業の進捗管理の悪い学校の生徒の学力テストの平均点は下がるということ

 ちなみに、学力テストは「標準問題」ですから、根室高校普通科入試「裁量問題」では「大問の1」の基本問題が出題されませんので、12点未満の生徒の大半は零点となります。階級が12点で切れていないので、比例計算すると学年生徒総数41人中15人(36.5%)が12点以下です。
 だから安心してはいけないのです。60点満点で12点は20%の得点ですから、高校では赤点です。高校の赤点は30点以下ですから、60点満点では18点に相当します。41人中22人(53.6%)います。
 

 根室高校普通科1年生が初めて受験する全国模試は7月ですが、昨年は百点満点で平均点が21点でした。わたしは昔のデータをもっていませんが、おそらく史上最低を記録したでしょう。今年7月の進研模試も大変なことになりそうです。
 根室高校普通科の数学は習熟度別に5段階にクラス編成されていますが、最上位のガンマ・クラスでは12年前は1月21日から授業で数Ⅱをやっていました。最近は2月いっぱいかかってなんとか数ⅠAを消化するのみ。学力低下で最上位のクラスですら、数ⅠAの消化に年度一杯かかっているというのが実情でしょう。異動があるので12年前の生徒たちの数学の学力を知っている先生はおそらく一人もいないでしょうね。1月20日までに数ⅠAを終わるなんて「常識」は消滅したのです。年度いπかかるのがあたりまえになってしまいました。生徒たちの学力が少しずつ低下していくというのは怖ろしいことです。高校の先生たちですら12年間の変化が見えないということです。普段の学力テストの点数をモニターしていない根室市教委も同じことです。データに基づかぬ教育行政は無力です。根室の子どもたちの学力低下をとめることができません。

 入試の得点で判断すると、特設コースの35名だけが十数年前の普通科の生徒の平均点と同じくらいです。定員オーバーの年度は五科目合計150点で数名不合格でした。いま150点で足切りすると、35名くらいしか合格できません。普通科120名の内、「特設コース」の35名を除いた生徒たちは十数年前なら、根室高校の生徒ではないということ。学力テストの五科目合計点が120点未満の生徒たちは全国レベルでは偏差値40以下、学力下位16%層ということ。大学へ進学しようと思っても、そのほとんどは名前を書けば合格できるような「Fランク」レベルの学校へしか行けないことになります。大半があきらめて専門学校進学となります。この三年間の進学先の変化を根室高校ホームページの進路実績データでご覧ください。道外の大学への進学実績が1/4程度になっています。

 30年後の根室を支える主力は中学時代の学力テストの平均点が100点前後かもしれませんね。これではむずかしい問題がでてきたら、解決できずにそのまま放置するしかありません。
 北方領土四島返還でもこの町の中で具体的な戦略が語られたことがありません。それは返還運動諸団体、市役所総合政策部、市長押しなべて一緒です。学力不足が災いしてなければいいのですが、早くこういう情けない状態から抜け出したいもの。

 たとえば、地域医療を支えるためには医師、看護師、薬剤師、検査技師、経営管理などの人材が必要です。とくに経営管理に有能な人材がいないといけません。年間17億円の赤字は10年前の2倍です。
 町の未来を明るくするには具体的なデータに基づいた効果的な教育政策、すなわち人材育成策が必要です。どれだけ優良な人材を育て、町に残せるかで未来が決まります。
 市長が教育に高い見識をもち、それにふさわしい教育長を配置し、総合政策部が町のビジョンを立案して、着実にそれを実行する、30年後のわが故郷はそういう町になってもらいたい。

<余談:根室高校生進路の変化>
 #3912に根室高校生の進路実績の分析をアップしていますので、そこから結論を引用します。詳しくはそちらの記事をご覧ください。

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  3年間の変化のポイントを箇条書してみたい。
●国公立大合格者数が半減した
●道内私大への合格者が3割減少した
●道外私大の合格者が8割減少している
大学進学者数は毎年逓減しており56人から44人へ
偏差値50以上の大学へ進学するには、中学時代の成績が上位10%に常時入っていなければならない。
大学進学率は落ちていないように見えるが、分母に根室西高校を含めると、その比率は20%前後にすぎぬ
●市内就職者数が46⇒41⇒29人へ激減している
 大学進学者数はabcに分類されていないので実際の内訳数字が不明であるから「合格者数」で論ずるしかない。
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*#3912 根室高校大学進路実績データを読む Jan. 28, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-01-27




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#3912 根室高校大学進路実績データを読む Jan. 28, 2019 [71.データに基づく教育論議]

<採取更新情報>
1/30朝9:40更新

  a b c 合計 d e f g h
H27年度 23 50 41 114 56 193 46 29.0% 23.0%
H28年度 14 54 12 80 49 188 41 26.1% 20.6%
H29年度 11 36 8 55 44 146 29 30.1% 22.4%

 a: 国公立合格者数
 b: 道内私大合格者数
 c: 道外私大合格者数
 d: 大学への進学者数
 e: 学年総人数
 f: 市内就職者数
 g: 大学進学率 g=d/f (%)
 h:  大学進学率 根室西高校の生徒数を50人として分母に加算し、進学率を計算した

 大学合格者の数の「合計」と「大学進学者数」には大きな差異があるが、これは卒業生の合格を算入しているか、複数合格の場合進学先ではない大学もカウントしているからだろう。どちらかわからない。1浪の札医大合格者をカウントしていたことはあった。実態を明瞭にするために分けて表示してもらいたい。
 大学進学率は全国平均値では50%であるから、根室は全国平均の半分に満たない。地元に大学もないので、教育に関心が薄いようだ。

  3年間の変化のポイントを箇条書してみたい。
●国公立大合格者数が半減した
●道内私大への合格者が3割減少した
●道外私大の合格者が8割減少している
大学進学者数は毎年逓減しており56人から44人へ
偏差値50以上の大学へ進学するには、中学時代の成績が上位10%に常時入っていなければならない。
大学進学率は落ちていないように見えるが、分母に根室西高校を含めると、その比率は20%前後にすぎぬ
●市内就職者数が46⇒41⇒29人へ激減している

 大学進学者数はabcに分類されていないので実際の内訳数字が不明であるから「合格者数」で論ずるしかない。
 道外大学合格者数が激減(8割減)したのはどういうことだろう?進路指導室が分析して公表してくれたらありがたい。
 中学校の学力テストデータの得点分布の推移をみていると、進研模試で全国偏差値50前後の生徒層が激減していることがわかっている。500点満点だと400点を超える層が市街化地域の3校では1-5人程度しかいなくなっている。それが大学合格実績に反映しはじめたというのがわたしの意見である。

 学力低下を食い止めるには実態をデータで把握し、そのデータを分析することで具体的な対策を立案することが不可欠ではないだろうか?

 市内企業への就職者数がついに20人台に落ちた。若者が地元企業を見放しつつあると考えたほうがいい。地元企業は都会の企業並みに経営改善をしないと、地元から人の採用ができなくなる。具体的にいうと、東京証券取引市場に上場できるようなオープン型経営に舵を切れということ。なんてことはないよ、当たり前のことを当たり前にやるだけ。たとえば、①経理規程を作り、会社のお金と個人のお金を区別する、②退職金規程をつくりその分のお金を毎年引き当てし、預金として別途管理する。年度末にはいまやめたら退職金がいくらになるのか一人一人に文書で通知する、そこまでやれたら従業員は安心して定年まで仕事してくれるよ。③予算制度を導入して予算達成した場合の賞与を従業員へ公表する。④決算を従業員へ公表する。⑤業務規程や会社の諸規程を従業員一人一人へ渡す。
 どれもこれも全国レベルで優良といえる会社としては当たり前のことだ。根室のローカル基準にしがみついて、決算書さえ従業員に公表しないようでは、全国レベルから見たら、とっても劣悪な会社に見えてしまうよ
 ところで中国人やベトナム人の雇用は経営改革のできない企業からはじまっているのではないか?
 管理団体に一人3-5万円のお金が落ちるような仕組みになっているというから、100人のベトナム人が根室で雇用されたら毎月300-500万円のお金が管理団体に落ちるということ。根室市では根室商工会議所がその業務を担っている。人材派遣会社へ衣替えしたようなもので、商工会議所の性格を変えかねない危ない仕事だ。
 外国人の雇用拡大は地元企業の経営改革が進まぬことと車の両輪をなしている。その車はとこへ向かって走っているのか。50年前に根室にあった北海道最大の水産加工工場を有し1000人の従業員を抱えていた日本合同罐詰と同じ轍を踏んではいないか?
 経営者が従業員へ夢を語り、その実現に邁進できれば、その会社の人たちは喜んで働くだろう。広い視野でものごとを見て、長期的にどうすべきか、ビジョンをもって対処してもらいたい

<センター試験受験者数と平均点>
 センター試験は過去3年間の受験者数が56-58万人ですから、その学年総数を120万人とすると48%が受験していることになります。
 2018年度と2019年度の根室高校の受験者数は国語と英語が27人、数ⅠAが24人数ⅡBが22人です。根室市内では1学年230~240人ほどですから12%しか受験していないのです。全国平均値の1/4です。センター試験を受験できるレベルの学力の生徒が全国平均の1/4ということ。
 つまり上位10%と全国平均では上位48%の平均値を比べることになります。国語は0.8点全国平均値よりも高いが、数ⅠAは-6.5点、数ⅡBは-7.2、英語筆記が-16.1点、英語リスニング-3.1点です。
 根室高校生の平均値と全国平均値を並べてみます。
             根室  全国
  国語      118.6 117.8
  数ⅠA       55.1   61.5
  数ⅡB       49.2  56.3
  英語筆記     109.5 125.5
  英語リスニング 28.4    31.9

 上位10%の平均値と上位40%の平均値にどれくらいの差があるのか、市街化地域のC中学校学力テスト総合Cのデータで計算してみます。「階級値×人数」で得点合計を計算しました結果、平均点は119.2点となり、実際の値が117.3点ですから、誤差は1.9点ですから無視していいでしょう。なお、この学校の学力テスト総合C受験者数は39人です。
 上位4人(10%相当)の平均点  195点
 上位17人(40%相当)の平均点 159点
上位10%と上位40%では平均点の差が36点もあります。
 このことから、根室高校でセンター試験を受験した成績上位10%の生徒の平均点と全国平均は、根室高校生のほうがはるかに高く出て当たり前なのです。実際は数学と英語が大きなマイナスで惨憺たる結果でした。事態は深刻です。根室の教育関係者は全国標準の物差しで、子どもたちの学力を判断して、適切な教育政策や、授業、補習授業の立案をしていただけたらありがたい


 全国レベルという物差しで計測したらどういう評価になるのかという視点が根室人に欠けていますそれは子どもたちの学力にとどまりません。地元企業も同じです。「井の中の蛙」はそろそろ卒業しましょう。

 いま根室の子どもたちの学力が全国レベルでどういうことになっているのか、データを具体的につかみ、議論しすべきではありませんか。市教委も、市議会も、市長も、商工会議所や中小企業家同友会、ロータリークラブなどの地元経済界、みなさんこぞって議論すべきです。子どもたちの学力は、根室の町のそして地元経済界の未来にかかわる重大な問題なのですから。

 昨年度の入試や今年の入試を五科目合計点180点で足切りしたら、根室高校へ入学できるのは20人いるかな?標準問題で入試をやってもそれくらいな人数です。13年前は60人くらいいました。
来年度の受験者は高校入試が根室高校のみとなった最初の学年ですから、来年以降はセンター試験受験者数がおそらく20人を割ります。センター試験受験者数が10%を切りそうです。

<センター試験受験者数の推移>
2018年27人⇒2019年21人⇒2020年15-18人?


==========
使った資料:
①「進路決定状況」:http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/index.php?page_id=31
②「選択肢 平成30年度号外1/24」進路指導部「進路だより」
③C中学校「学力テスト総合C得点通知表」
④センター試験受験者数の推移:https://www.dnc.ac.jp/center/suii/suii.html
 

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#3911 根室高校入試出願状況: Jan. 26, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 平成31年度入試の出願状況が道教委から公表されました。
*http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/h31tousyosyutugan00.htm
根室高校のページ:http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/syutugan-z14.pdf

 根室高校普通科 128(120)
     商業科  26(40)
    事務情報科 7(40)
                *(カッコ内は定員数)


 定員200名に対して出願数合計161人です、こんなに大幅な定員割れは初めてでしょう。とくに事務情報科はニーズがなくなったようですね。40人の定員にたった7人しか出願者がいませんから、商業科に統合していい。根室花咲線のようなもので、利用者が少なくなれば廃線になります。事務情報科は工業簿記が選択できませんから、全商簿記検定1級が受験できません。就職にも進学にもとっても不利です。
 普通科は8名オーバーですが、道内の私立高校を併願受験している生徒もいるので、実質的なことをいうと定員割れでしょうね。


 釧路湖陵高校も41人もの大幅な定員割れ、釧路の「進学校」がこれではさらに深刻な学力低下が生じそうです。釧路と根室は子どもたちの学力に関しては共通の悩みを抱えているようにみえます。それでも釧路市教委と根室市教委が、共通の問題である子どもたちの深刻な学力低下を話し合うことはなさそうです。釧路・根室の共通の問題ととらえていないからかもしれません。根室釧路管内で共通の問題には、市教委も市役所も市議会も広域のプロジェクトをどんどん立ち上げるべきです。広い視野をもち、協働して具体策をまとめたらすばらしい。

 定員割れが常態化すると学力低下が進むので、高校で教える先生たちもたいへんです。根室高校は裁量問題ですから普通科120人の内で五科目合計点(300点満点)100点以下が50%を超えるのではと危惧します。普段の学力テストで120点の得点階層が裁量問題では100点前後になります。
 30年後の町を支えるのは子どもたちですから、高校定員割れが常態化し、地元に残る子どもたちの学力低下が進むのは根室の未来にとって赤信号です。
 子どもたち一人一人の未来も心配です。180点以下では安定した職に就くのはほんとうにむずかしいと思います。この階層はいまでは10%くらいしかいません。

 根室高校でセンター試験受験者は毎年20-30人程度のようです。この数字がどういうことか次回解説してみたいと思います。

<余談>
 12月に入塾した中3の生徒は一生懸命勉強して、点数が大幅に上がりました。行きたい高校へ入って部活三昧の生活をするためというインセンティブがしっかりあります。だからよく勉強してます。
 ところがずっと通っている生徒で得点が横ばいの3年生が1人います。お母さんと話し合って今週金曜日から週4日毎回3~4時間しごくことに決めました。嫌いな数学ですが、まず入試過去問を徹底的にやらせます。全分野は無理なので、とくに2次関数の問題を集中的にトレーニング。あとは得点のとり方を教えます。これから1か月、問答無用です。(笑)
 久々に釧路高専へ進学する生徒がいます。推薦合格が決まって喜んでました。電気のほうへ進みたいというので、金曜日から三角比の勉強に切り換えました。三角関数までやれるかどうかは本人次第。国立高専は60点未満が赤点なので、入学してからは厳しいのです。
 「先んずれば人を制す」


<余談:根室商業>
 昨年の忘年会の席でのことだが、となりに釧路の教育を考える会の会長が座っていたので、四方山話になった。会長は釧路江南高校⇒北大⇒釧路市役所⇒経済部長⇒教育長という経歴の人である。団塊世代のebisuよりも一回り年長である。その会長が、自分たちの世代では釧路から根室商業へ進学した者たちがいるというのである。そのころは釧路湖陵よりも根室商業のほうがまぶしかったとおっしゃった。
 ebisuのオヤジの年代の歯科医の先生たちは根室商業から歯学部へ進学している、中には新聞に時代小説を連載するF先生や作詞をするT先生もおられた。昭和30年代には根室信金の幹部職員は大半が根室商業出身だった。
 こういう歴史と伝統は潰えて久しい、さみしい気がする。事務情報科がなくなってもわたしには何の感慨もないし、消えて当然だとも思っている。最初からニーズに乏しい科だった、広葉樹が秋になって葉を枯らすように、枝から落ちてゆくのだろう。
 日商簿記1級を教えられる先生とプログラミングや情報処理のベテランの先生を年収1000万円で雇えたら、根室高校商業科は全道ナンバーワンになるだろう。五種目1級取得者が量産できる。岐阜商業は日本商工会議所簿記能力検定試験1級合格者を毎年十数名輩出している。そういう高校が北海道にも一つあったら楽しいだろう。地域の活性化にも資するにちがいない。高校生で日商簿記能力検定1級合格者はそのほとんどが税理士試験に3年で合格できるだろうし、大学進学にも有利になる。高校生で日商簿記1級合格するような生徒の3人に一人は公認会計士2次試験にも合格できるからである。専修大学が昨年度12人(卒業生を入れると21人)が公認会計士2次試験に合格している(ニュース専修577号)。どこの大学でも資質の高い学生を囲い込み、公認会計士2次試験の合格者を増やしたいのである。日商簿記の力検定試験1級合格者に推薦枠のある学校が少なくないだろう。そして、大卒で日商簿記1級合格なら、一部上場企業の経理部門へ就職できる。募集してなくても、人事部や履歴書を出して、中途採用するときにはぜひ連絡くださいと書いておけばいい。
 (なお、全商簿記実務検定1級は日商簿記能力検定2級相当、日商のほうは記述式問題が出るの論理的な文章が書けるように答案練習が必要なので合格者がすくない。根室高校で日商簿記1級合格者はまだいない。ebisuも高校3年の6月検定を受験したが15点ほど足りなかった。)
 

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#3857 根室高校普通科入学定員1クラス減 Nov. 16, 2018 [71.データに基づく教育論議]

 根室高校普通科は現在4クラスだが、3月の入試から3クラスになるようだ。根室高校のホームページを見たが1クラス減の記載はなかった。複数の中学校の生徒からの情報である。

*根室高校ホームページ
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?page_id=13

 入学定員は4クラス160人だったが、応募する生徒が少ないので、現在の1年生普通科は120人、3クラスである。だから1クラス減になっても実質的な影響がない。20-30人が根室の外へ進学するので、1クラス減になっても定員割れするだろう。

 学力テスト総合Cの結果が出た。啓雲中学校の平均点は117点である。前回の学力テスト総合Bより、18点アップしている。生徒が勉強してアップしたのかテストの難易度が低かったのか定かでない。学校の先生たちも学力低下に危機感をもって対応してくれているのだろう。17点アップは難易度だけでは説明がつかない。別海中央が6.4アップだから、啓雲の生徒たちも先生も頑張ったと評価していいのだろう。
 啓雲中学校では模試が2回予定されているが、次回もアップしていてほしい。
(参考:別海中央中学校142.8点、前回の総合Bよりも6.4点アップ)

*学力テスト総合Bの得点通知票には五科目平均点が99.0点と記載されていたが、今日配布された学力テスト総合Bの五科目合計点は100.7点となっている。理由がわからない。科目別にみると各科目丁数第1位の数字がそれぞれアップしている。大きな問題ではないが、なにか理由があるなら、注記してあれば親切である。


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#3854 教育改革試案:根室高校商業科に特設コース新設しよう Nov. 12, 2018 [71.データに基づく教育論議]

 根室高校普通科定員は、現在4クラス160人だが、40人で十分である。
 2005年3月の入試では普通科が定員オーバーしたが、Fランク・五科目合計点150点で3人が落ちて事務情報科へ回されている。
 今年の根室高校普通科の1年生は、300点満点150点以下の得点層が合格者の2/3を占めているから、合格最低点を150点にすれば、合格できるのは40人以下だろう。180点以上取れないような学力では標準的な普通科の授業についていけるはずもない。高校側は生徒の学力低下に応じて、授業のレベルを下げざるを得ない。じっさいにそうなっている。最近、家庭学習ノートの提出を義務付け、チェックまでしている。まるで小学生ではないか、高校生が幼児化するわけだ。まともに勉強してきてノートを提出する生徒は少数だろう。家庭学習とは言えないようなノートが多くなるだけ。ここまで学力が下がってしまえば、生徒は必要なことでも、勉強というすっかり嫌いになってしまったことはやらない。ほうっておいても自分でちゃんと家庭学習している生徒が、内容のしっかりしたノートを提出しているだけ。開始1か月でそういう状態になっている。学校の対応だけでは解決しない問題がここにある。
 どうしてそういうことになってしまうのかについては稿を改めて思うところを記すつもりだ。家庭教育の在り方、幼児期の親の接し方にも大いに問題がある。無意識に子どもの脳に物理的な損傷を与えている親が多いのが、根室の地域的な特性の一つかもしれない。根室高校を卒業して35年間東京暮らし、そして故郷に戻ってきてなんどかそういうシーンを目撃した。たとえば、コンビニで「てめえ、なにやっているんだ」と母親が子どもを大声で怒鳴るシーンである。あれにはびっくりしたが最近は見かけなくなった。でも、家庭でやはり子どもを怒鳴る母親や父親がいたら、あるいは子どもの前で夫婦げんかをよくしている家庭だったら、最近の学説を稿を改めて紹介するのでお読みいただきたい。子育ては一大事業でほんとうに大変なのである。(笑)
*親の暴言、夫婦げんかが子どもの脳を激しく傷つける
https://www.chichi.co.jp/web/20181105tomoda/?fbclid=IwAR0DNNBfKFXBOE9SLs6WoydnuGzJkb9TkknQj3cGx7MM2RvHnxwB6WSR9GE
*子どもを傷つけるマルトリートメントってなに?
https://meotalk.jp/life/14117?fbclid=IwAR1XjGvmKVfEhz0kJ_o-V306LAImlYhmMv7JxX65iu9xO5PdbTLDX0PDbYQ

 学力別授業編成の数学は、最上位クラスが1月21日からプリントで数Ⅱの授業をしていたが、もう何年も前から年度いっぱい数ⅠAをやるようになった。(最上位の)ガンマクラスですら学力が大幅に低下し10年前のように授業速度でやれない。データは正直で、進研模試の数学の平均点も下がっている。七月に新入生対象の全国模試(進研模試)があるが、今年の学年平均点は20点ぎりぎりである、もちろん百点満点。数年のうちに20点を割るだろう。同じ全国模試で釧路湖陵が60点を超えていると数年前に聞いた。
 普通科は定員80人(現在160人)でも多すぎるくらいだから、とりあえず1学級減らせばいい。
 あとで述べるが、「商業科教育特区申請」がすんで準備ができたら、もう1学級普通科を減らし、2学級にすればいい。最終系では、普通科2学級、商業科(特設コース、レギュラーコース)という4クラス・定員160名編成になる。

 ところで生徒たちはなぜ商業科や事務情報科へ行きたがらず、普通科へ行きたがるのだろう?

 世の中の就職試験は国語・数学・英語でなされるものがほとんどだから、国語と数学と英語の授業時間数が普通科の半分では、就職試験で圧倒的に不利になるという事情が介在していると思う。もちろん、大学入学試験も国語と数学と英語の比重が大きいから、圧倒的に不利だ。

 でも、それらは解決可能な問題だ。根室高校商業科に「特設コース」を設け、授業時間数を7時間、土曜日は4時間とし、増える12時間をそれぞれ国語・数学・英語に4時間ずつ充当、この3教科は教科書も普通科と同じものを使えばいい。教育特区申請しなければ同じ商業化で、2種類の教科書を採用することができないから、教育特区申請は教育改革に不可欠である。

 そんなことは校長の判断ではできないから、教育の地域格差や学力の地域格差を埋める手段として、市議会文教厚生常任委員会と市教委が市議会へ提案して、それを受ける形で根室市長が「職業高校教育特区申請」すればいい。
 北海道庁との交渉もでてくる。日商簿記一級に合格してその上プログラマーやネットワーク技術をもったマルチな人材を育てるには、それぞれの分野の優秀な人材をリクルートする必要があるので、通常の給与のほかに根室市が補填する必要がある。枠を3人として、年収1000万円をだせば必要な能力をもった人材を集められる。
 こういうシステムで人材を鍛えたら、大学進学も有利になるし、一部上場企業の経理・財務部門や経営管理部門、システム部門への就職ができる。民間企業はマルチ能力をもった人材を求めているが、世の中にはそういう人材が稀にしかいないというのが実情で、圧倒的に売り手市場である。

 町の未来は子どもたちの教育とその成果にかかっている。3期12年間の長谷川市政の教育無策で低下し続けた根室の子どもたちの学力を反転させるためには、それなりの具体的な教育政策が必要なことは論を俟(ま)たない。

 市議会文教厚生常任委員会や市教委、市長は具体的な検討をされたら如何?

 全道各地から、優秀な生徒たちが根室高校商業科「特設コース」に集まってくる。偏差値60くらいになれば面白い。力のある先生がそろえば全国区で戦えるようなとんでもない実績をたたき出せる。
 全商検定五科目1級ホルダー生徒数全道一の実績を誇る帯広南商業(偏差値55)を抜き、日商簿記検定1級合格全国一の岐阜商業に迫る、いいね、があって。

 根室高校は戦前は「根室商業高校」で、根室の町の人材の源泉だった。同級生のお父さんである歯科医のT先生は国後島の出身で根室商業を卒業して歯科大学へ進学した方だし、地元に戻って印刷会社を創業し考古学者で文学博士という二足の草鞋を履き続けたK先生も根室商業のご出身である。お二人は根室商業の「同期の桜」。このあたりに、根室の町の活性化のカギがあるような気がする。

<12年間急降下し続けている根室の中学生の学力>
 柏陵中学校の3年生の学力テストの五科目平均点は十数年前には140-160点だったが、10月に行われた学力テスト総合Bでは90.7点、啓雲中学校が99点、光洋中学校が120点台である。釧路の14公立中学校の最低が110点台である。別海中央中136.4点、中春別中145.7。つまり、釧路・根室両管内で根室市の市街化地域の3校が根室管内最低レベルだということ。これが根室の教育の現状である。

*#3850 全国学力テスト結果公表:根室の子どもたちの学力低下の惨状 Nov.8, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-08


#3846 高校1年生進研模試実施日11/3&中学生の学力の現状 Nov. 3, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-03



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