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データに基づく教育論議 ブログトップ
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#3805 高1:7月進研模試全国平均と根室高校平均比較:学年トップの学力は? Aug. 14, 2018 [データに基づく教育論議]

 7月進研模試の全国平均値と標準偏差は#3799でリポートしたので、これに根室高校普通科の平均値を並べてご覧に入れる。
#3799 進研模試の結果データ公開日 Aug. 4, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-08-04-2

   平均点 標準偏差 根室高校平均点 
 国語 42.9  14.46   34.9 (81.4%)
 数学 31.8  18.09   19.1 (60.1%)
 英語 33.7  17.17   19.5 (57.9%)

 ( )は全国平均点を基準とした時の根室高校普通科の平均点の割合を示している。

 昨年は数学の平均点が21.4だったが、中学3年次の学力テストの数学の得点分布や市街化地域の2校の平均点から推計すると、7月進研模試が20点を切る可能性を指摘していたのだが、その通りになった。昨年より2.4点も下がって19.1点となった。根室高校普通科の学力はとめどなく低下している。
 それにしても、英語まで20点を切るとは思わなかった。2006年3月の入試は定員オーバだった、根室高校普通科の合格最低点が150点を超えた。2006年度入学の根室高校普通科の生徒の学力は「特設コース」の生徒たち35人の学力と同じくらいであり、根室高校普通科の下位半数は2006年度の根室西高校の生徒の学力と同等である。根室西高校が来年3月で廃校になるので、根室は昨年から新入生に関しては高校1校体制になった、それが学力の底抜け現象を引き起こしている

<学力の状況>
 高校統廃合に3年先立って高校入試が根室高校1校になった。定員割れしなければ全員が入学できるから、低学力層にまったく勉強しない生徒が増えた。たとえば60点満点の学力テストで数学が10点未満の生徒は計算問題すら半分しか得点できない学力層である。授業を聞いてもほとんど理解できないから、つまらない、そして私語し始める。説明しているときに単語をいくつか聞き落すだけで、成績中位の生徒たちは先生の言うことを理解できなくなる。こうして成績中位の学力層が一段下へシフトする。低学力層の肥大化が進行するのである。英語も同じだ。中3最後の学力テストである「模試2月2日」の結果データでみると、B中には10点以下が6人/56、C中には11人/57いた。両校で17人/113だから、15.0%を占めている。こういう学力レベルの生徒が普通科の数学の教科書を理解できるわけがないし、授業も理解できない。結局、高校生になっても授業中の私語は止まらず、学力はあがらない。60点満点で20点以下の生徒が根室高校普通科数学の授業についていけない層だと仮定すると、B中が27人、C中が31人いる、両校で58名だから51.8%に達する。
 数学はまだ習熟度別に5段階にクラス編成がなされているから成績上位層への被害は小さい。低学力層はいわば「隔離」されているからだ。そういうクラス編成になっていない英語はそうはいかぬ。英語の点数が20点以下の生徒はB中23人、C中28人、両校で51人(45.1%)もいる。高校の授業がどうなっているか想像がつくだろう。
 学力別クラス編成になっているのは数学のみ、他の全教科が非常に学力格差が大きいにも関わらず、同じ教科書を使用し、中3の時に学力テストで10点未満の生徒と50点を超える生徒が混在しているのである。高校の先生たちの努力も暖簾に腕押し。

<対策:とりうる選択肢の一つ

 これから高校統廃合で1校になる地域は、統合のしかたによくよく注意しなければならない。学力格差が大きいので、同じ普通科という枠で括るのは無理があったのだ。同じ教科書が使えないほどの学力差が存在する。「特設コース」ではなくて「科」を分けるしか方法がないと思うのだが…それができなければこういうことになる。

 いったん走り出したものは見直しするのに10年の歳月を要するだろう。市長の諮問委員会で高校統廃合問題検討委員会というのがあったが、中学生の学力分布データすら見ていなかったと言わざるを得ない。データに基づかぬ空理空論を弄していたのではないか?
 この問題は検討委員会だけのせいでもないのである。検討委員会がデータ分析をするには普段の学力テストデータを使わなければならない。これは根室市内7中学校がそれぞれ保管しており、各学校へ依頼を出さなければならない。すぐに個人情報云々が問題になる。個人識別データをはずしたEXCELファイルを渡せばいいし、守秘義務契約を取り交わせばいいだけだが、そういう仕事になれた人がいなかったのだろう。そしてデータを扱うスキルをもった人もまたいなかったと推測される。
 適切なデータ分析には、データデータ分析のスキルが不可欠であることは論を俟(ま)たない。市教委はふだんの学力テストデータをモニターしていないが、モニターすべきだ。ふだんからそうしたことをしていれば検討委員会へデータが渡せたし、データ分析についてもサジェッションできた。データを収集せず、分析もしないからスキルが育たない。だから全国学力調査の都度、頓珍漢なコメントを公表して恥をさらすことになっている。個人識別情報を外した学力テストデータは公共財と考えるべきではないだろうか。市教委がデータを集めて学力テストの都度、ホームページ上で公表することを望む。オープンな町づくりはこういうところからも着手できる。

 閉鎖的な諮問委員会は市立根室病院の建て替えや明治公園再開発に関する委員会などいくつもつくられたが総じてこんな仕事に終始している、それは必要な人材が集められないからだろう
 住みよい町を創るにはオープンな場での議論が欠かせない、中標津町はとっくにやっているよ。だから、中標津町に住み続けたいという町民が多いのだろう。住民意識アンケートにはっきり出ている。町の運営やビジョンづくりに参画しているからそういう意識が生まれるのではないだろうか?

 いまやりうることはある、普通科の合格最低点を90点に、商業科と事務情報科は80点とすることだ。入学してくる生徒の学力が底上げされるのは当然である。勉強しなくても根室高校に入学できるからしないだけで、合格最低点が公表されれば、五科目合計点100点未満の生徒たちは高校へ入学したいから勉強する。インセンティブを与えてやるだけでいい。それに達しない生徒は自宅で1年間勉強してから根室高校へ入学すればいい
 根室高校の入試は裁量問題を採用しているが、生徒たちの学力分布から判断すると必要がない、中学校の授業も学力テストも裁量問題に対応していない。普段の学力テストは標準問題である。
 現在の高校1年生が受けた最後の学力テストで五科目合計点が100点未満はB中21人、C中19人である。両校で40人(35.4%)、おおよそ3人に1人の割合である。

<道外の人の視点>
 弊ブログ#3659をご覧いただきたい。道外の人、ハンドルネーム麒麟さんが中3の学力テスト五科目合計点109点の学校を上位校と比較して論じている。低学力校では授業中私語が多い、生活態度に乱れが見受けられる、教育に対する親の意識が低いなど、際立った特徴がみられる。
指摘通りのことが根室で起きている。学力テストで五科目合計点109点は、学力テスト総合ABCの3回のテストでみるとB中とC中の平均点付近である。低学力の中学校では同じ現象が札幌でも根室でも起きているということ。

**#3659 根室の中学生の学力低下を道外の人はどうみるか?(2) Dec. 12, 2017
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-12-12

***
#3589 進研模試高1数学の平均点は21.4 Aug,21,2017
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-21



<余談:学年トップの学力レベル>
 
学年トップ三科目総合偏差値76.7、そしてこの生徒は3科目とも学年トップだった。
  この生徒が入塾してきたのは小5の1月だった。中1の最初の学力テストで、学年2位と五科目合計点が1点差、次のテストは十数点差、三度目が2点差だったが、その後はテストのたびに2位との点差が開いていった。調子のよい時には300点満点の学力テストで280点を超えた。定期テストは難易度が低いので五科目合計点が490点を超えたこともある。学年2位との点差は定期テストと学力テスト共に50点前後にまで拡大した。3年間すべての学力テストと定期テストで五科目合計点で学年トップをとり続けた。
 そしてはじめて受けた全国模試道内153位だった。全国レベルで通用するかどうか心配していたが、進研模試で学力レベルを確認できてほっとしているようだ。
  この生徒はまもなく数英が90点を超すことになるが、そのゾーンにはいれば進研模試を受験する意味がなくなる。ケアレスミスの有無を計測するだけのことになり、学力測定としては意味がなくなる。もっと難易度の高い全国模試、たとえば駿台模試や河合塾模試で学力を測った方がよい。
 5年間と7か月観察していて気がつくことは、生活時間の使い方が上手になったのと、安易に答えを見ないで考える習慣が身についた。最近半年間くらいはわからない問題はヒントを最小限にとどめている、場合によっては「問題の条件をもう一度読み直したら?問題を解くための条件を何か落としていない?」「立体図ではなく断面図のほうが必要な情報を落とさずに簡略化できるから、図何枚か描いて、もう少し考えてみたら?」というような対応をしている。英語の場合は大事なところだけは学年を考慮せずに、大学レベルまで説明が及ぶこともある。砂に水がしみこむようにスーッと吸収している。成績上位層の生徒には学力に応じた問題集の選択と解説をすべきなのだろう。そしてなるべく余計な指導をしないこと、それが生徒の自立と成長を促す
(成績中位層の生徒には丁寧な解説をする、そうしないと理解できないからだ。成績下位層の生徒は既習事項に穴がいくつも開いているから、どこに穴があるのか探しながら教える。生徒を観察しながら既習事項で抜けている個所を突き止め、その部分のフォローが付け加わる。ようするに生徒の学力に応じて三段階くらいに分けた教え方をしているということ。定員7人までの個別指導だからやれる。今日の最後の授業は中3が2人、高1、高2が一人ずつ、高3が二人。高3の二人は一人は数1Aの受験問題集、もう一人はセンターレベルの数1A・ⅡB受験問題集、高2は学校のプリント、高1は塾用問題集(シリウス)、中3の一人はシリウス、もう一人は夏休みの宿題プリント。質問の連続である、ちょっと忙しかった。(笑))
 小5の1月に入塾して、英語は中学生になってから教えた。最近数か月間はおおむね福沢諭吉の「適塾指導」方式で指導している。やり方は『福翁自伝』に載っている、あれを現代風にアレンジしたものだ。弱点だった国語は入塾当初から音読トレーニングをしている。すでに15冊読み終わっている。いま読んでいるのは『福翁自伝』、大学レベルのテクストである。要は勉強の仕方だろう。
 数英2科目総合偏差値は79.4数英は2次試験でこそ実力が如何なく発揮できるだろう。目先の得点をアップするような勉強はしていない、受験勉強の範囲を超えている。だから、3科目総合偏差値が80を超えるのは時間の問題に過ぎぬ。
 夏休みに間に1週間、札幌で開かれた河合塾の夏期講習を受講した。全国トップレベルの予備校の授業を体験してもらいたかった。数学と英語の授業の評価を訊いてみたが、書かないでおく。
 学力アップは生徒の努力が99%、塾先生は問題集を選び勉強の仕方を教えているだけ。生活習慣がしっかりすれば学力は上がる

(中学時代に学年10番以内に入ったことのない生徒が今回の進研模試で20番以内に入ってきた。入試と定期テストで思ったように点数が取れなくて悔しがっていた生徒だ。悔しくて努力した、そして実績を上げた。高校で学年20番以内は中学校ではおおよそ学年5番の成績である。
 部活に力を入れていた生徒は、まだ時間の使い方がうまくいっていないようですこし落としている、文武両道を貫いて偏差値をアップしてもらいたい。)


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#3799 進研模試の結果データ公開日 Aug. 4, 2018 [データに基づく教育論議]

  今日から9日間ニムオロ塾は休みである。いい天気、1時半ころマウンテンバイクで1番川までサイクリングしてきた、往復15㎞。午後2時の気温18.1度、北北東の冷たい風5.1m/s、湿度66%、根室で湿度が70%を切ったのはすくなくとも7/1から一度もなかった、久々にからっとした快適な一日である。

 高校1年生が7月に受けた進研模試の結果データが公開された。ベネッセのホームページを開き、所定の欄に個人別に発行されているパスワードを入力すれば、自分のデータを閲覧できるらしい、便利な時代だ。
 3科目の受験者総数は462,889人。15歳未満の総人口は1559万人*だから、15で割ると104万人である。おおよそ同世代の44.5%が受験していることになる。
*総理府統計局ホームページ
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2017np/index.html

 平均点が個人票に載っているので標準偏差(SD)を計算してみた。

    平均点 標準偏差
 国語 42.9  14.46
 数学 31.8  18.09
 英語 33.7  17.17

 受験している46万人は日本人だから国語のSDが一番小さいのは当然である。国語で偏差値70を超えるためには、出題者がどのような回答を期待して設問をつくったかが読めなければならぬ。何にポイントをおいて点差をつけた採点をするのか、採点ポイントが読めるようになればいい。しかしだ、これは本文の読解力とは何の関係もないことで、そんなことに慣れるのはあまり感心しない、勉強の本質とはかかわりのないことでくだらないからだ。読みのスキルアップの妨げになるから要注意だ。採点ポイントに意識をおいて設問と本文を比べ読みする癖がつく。
 センターレベルの出題がなされる数学がのSDが一番大きいのはあったりまえだろう、先行して学習し難易度の高い問題に取り組んでいなければ70点以上の得点は困難である。学校の授業レベルの問題集では50点程度がせいぜいだろう。偏差値80を狙うなら、最低でもセンターレベル、あるいはそれより少し難易度が高い問題集を消化できれば効果がある。平均的な学力の生徒に1年次からセンターレベルの問題集は消化不良を起こしてかえってよくない。使う問題集の難易度は生徒の学力とどの程度アップさせるかを測りながら決めている。

 英語は数学に比べてSDが少し小さい。できる生徒にはいままで精読(英文を読み継いで書き写し、英語のまま意味をつかみ、日本語の文章で表現してみる。大事な個所は「大和言葉落とし」までやる読解)を強いてきたが、過去問をやったら時間が足りないというので、長文を速度を上げて読むコツを一週間前の教えておいた。すぐ呑み込めたようだ。週1で2時間速読トレーニングに充てれば3か月で偏差値80をクリアできるだろう。英語の偏差値80は得点でいうと85点付近。

 SDが大きいということはデータのばらつきが大きいということである。テストが終了してすぐ、自己採点させて、全国偏差値を試算していた。数学のSDを17、英語を16、国語を15と仮定しての試算値であった。おおよそが見当付けられたら十分である。
 学力が一番高い生徒は三科目偏差値が75くらいと試算していたが、超えていた。英数2科目だと80に近い、英語は中学生になるまで教えていない。それでも学年トップクラスの成績がとれる、勉強の仕方次第ということ。国語だけが偏差値70を切った、ここに課題がある。文学作品には興味がまったくないので読まない、心に響かないらしい。感覚や心のセンターにある情緒の問題だから、これを変えることはおそらく不可能。古典や漢文で点を落とさないようにすることぐらいしか手はなさそうだ。論説文の読解は日本語音読トレーニングで良質のテクストを選び十数冊読んでいるからできのよい方の大学生レベルの読解力がある。福沢諭吉『福翁自伝』を最初のほうだけ一緒に読んだが、いま独力で読み続けている。読んだ本のリストは音読トレーニング教材として弊ブログで何度か紹介しているので必要なら内部検索してもらいたい。国語については偏差値65くらいのところで様子見だ。
 文武両道を目指している生徒は、中学時代の学力維持にちょっとだけプラスアルファできればいいと考えていたが、予想通りだった。だが、本人は結果に不満があるだろう、道内の理系国立大学狙いだが、何とかなる位置にはいる。部活と勉強を両立させるには時間の使い方や集中力を高める工夫が必要だ。自分で考えろと言ってある。
 メールで報告してきた生徒は三人だが、三人目の生徒が期待値を大きく超えた。全国平均値に近いのだが校内偏差値は60、中学時代の学力テスト結果から考えると伸びに「おどろ木桃の木山椒の木」だ、すぐに電話をして褒めた。「特設コース」に入れなかった生徒だが、一生懸命に勉強していた。そういう生徒の中から急激に学力を伸ばす者が現れる。

 生まれて初めて受けた全国模試で、全国46万人の普通科の受験生の中で自分の学力がどれほどかよくわかっただろう。いまや半数が大学進学をする時代である、いつの日か根室の中学生の希望者全員に市の予算を使って全国模試を体験させてやりたいものだ。中学生の時に全国レベルの模試で自分の学力がどれほどのものなのかを知っておくのは必要なことだ。僻地に住んでいても中学生の時に全国レベル模試で自分の学力を測定できる、そういう環境をつくってあげたい。根室高校普通科で学内偏差値60(上位16%)が全国偏差値では50(真ん中)に過ぎない、根室の子どもたちは同学年の順位を競うことで中学生の時に自分の学力を過大評価している。「根室高校の特設コースに入れたら北大に合格できるんでしょう」なんてことをおっしゃる人も珍しくない。
 9月に根室市長選挙があるが次期市長さん、中学生に全国模試を受けさせる予算措置ができないか?

<余談:根室高校普通科の学力低下>
 ちょっと気になることがある。根室高校の生徒の数学の平均点が20点を切ったのではないかということ。切っていたら初めてだろう。進研模試全国偏差値50は根室高校校内偏差値60付近にあるが、これはどういうことかというと、普通科1年生115人の内、上位18人しか全国偏差値50を超える生徒がいないということ。今回の模試では16人だろう。全国偏差値65を比べリアしている生徒は特設コースの数人のみ、さて、学年2番目の生徒が全国偏差値65を超えられただろうか、先は長い、次の模試で頑張れ。
 12年前だったか定員オーバーでFランク150点で事務情報科へ回されて生徒が複数いたことがある。あのころの根室高校普通科の学力を基準にしたら、「特設コース」の35人だけが当時の普通科の生徒と同等の学力である。それ以外の80名の生徒は普通科に合格できなかった学力層なのである。つまり、「特設コース」とは名ばかりで、12年前の普通科の平均的な学力層だということ。
 根室高校普通科の半数が根室西高校の生徒レベルの学力層だということ、これが高校統廃合の現実である。教える方は普通科内部の生徒たちの学力格差が大きすぎてたいへんだろう。同じ教科書を使うのは無理というレベルの学力格差が存在している。先生たちの中からも現実を踏まえて、いずれ、学科及び「特設コース」の再編成要求が起きてくると予測している。

 現在の高校1年生が中3の時に150点超の生徒が何人いたかは2校の実データに基づいて、#3684で市内全部の推計をしている、おおよそ30-35人である。特設コースで今回の模試で全国偏差値50を超えたのは16人だけ。特設コースの約6割19人が偏差値50以下。推薦入試頼みの傾向がますます強くなる。

*#3684 根室高校入試倍率:定員240人に対して出願者数175人 Jan. 29, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-01-29

 



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#3751 進研模試偏差値と得点の目安 Jun. 7, 2018 [データに基づく教育論議]

 弊ブログ#3750に進研模試偏差値に関するデータの投稿をお寄せいただいたので紹介します。
*#3750 根高前期中間テストの結果 Jun. 6, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-06-06

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進研模試の1科目の平均がおおむね30~35点、標準偏差が14~18なので、70点~80点で偏差値70前半~80前後の偏差値なので、70点~80点で成績中の上の成績だと、学年順位中位で東北大一般学部合格レベルの学力を有している高校では県浦和、都日比谷、都国立、県千葉、湘南クラスです。(湘南高校以外は進研模試を受験してません)
by KK (2018-06-07 19:04)

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 偏差値の計算式は次の通り。 
[(得点-平均点)/標準偏差]×10+50=偏差値

 仮に、全国平均点を33点、標準偏差を16と仮定して、偏差値とそれに対応する得点は次のようになります。

 偏差値80 ⇒ 得点81点 上位0.1%
 偏差値70 ⇒ 得点65点 上位2.3%
 偏差値60 ⇒ 得点49点 上位15.9%
 偏差値55 ⇒ 得点41点 上位30.9%
 偏差値50 ⇒ 得点33点 真ん中50%
 偏差値45 ⇒ 得点25点 下位30.9%
 偏差値40 ⇒ 得点17点   下位15.9%
 偏差値30 ⇒ 得点1点     下位2.3%


 正規分布を前提にすると偏差値60は上位16%です。
  偏差値と百人中の順位表は弊ブログ「#2709 偏差値と「100人(百校)中の順位」対応表 June 22, 2014」をご覧ください。
*http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22

 おおよその目安を示しました、KKさんの標準偏差データ提供に感謝申し上げます。

 ここで計算した得点と偏差値の対応表は、全国平均点を33点、標準偏差を16点と仮定した場合のものです。毎回行われる進研模試の実際の平均点も科目ごとに標準偏差もこれとは異なりますので、その点にご留意ください。でもだいたいのところ(=目安)としては使えるでしょう。

 根室高校の昨年7月の進研模試数学の平均点は21点でした。21点はこの仮定で計算すると偏差値42.5です。昨年度1年生根室高校普通科の学力レベルが全国標準でどのあたりかを表しています。下位23%くらい,

高校が百校だと仮定すると77番目の学力の高校です。根室高校に合格できたと喜んでいる場合ではないのです。全国レベルでは学力下位層の高校なのです。生徒の学力の偏差の大きいことが特徴です。生徒の学力偏差が大きいということは、別の言葉でいうと、学力格差が大きい高校だということです。どの学力レベルに焦点を当てても、そこから外れる生徒のほうが多いので、先生たちはとっても授業がしづらいのです。だから、生徒たちの学力はますます低下します。

 釧路湖陵の数学の進研模試平均点が60点台だと関係者から2年ほど前に聞いた記憶がありますが、それが事実だとすると普通科ではなくて理数科のほうの平均点のようです。

 国立大は数学だけよくても合格できません。まんべんなくほかの科目でも得点しなければならないので合格がむずかしい。数学と理科だけ得意、英語だけ得意、国語だけ得意、社会科が得意という生徒はいますが、これら全部を偏差値70でそろえることが可能な生徒は滅多に現れません。


<余談:中学学力テストとの関連>
 中学校の5科目500点満点の学力テストで、420点付近が高校1年時の進研模試偏差値50-52付近です。400点だと偏差値50に少し届かないでしょう。だから中学1・2年で学力テストの五科目合計点が420点なら、偏差値50以上の大学合格圏内にいることになります。ところで学力テストで五科目合計点が400点以上というのは昨年のB中とC中では学年トップだけです、10年前は市街化地域の3校にそれぞれ十数人いました。根室の市街化地域の3中学校では学力上位層が枯渇化現象を起こしていますが、根室の未来にとって由々しき問題です。
 中学時代は大学入試の厳しさを知らず、学年順位が5番以内ならなんとなくそこそこの大学へ行けるだろうと思った生徒たちは、高校で全国模試を受験して、偏差値に現れた自分の学力に愕然とします。そしてしばらくは何をどうしていいかわからないまま数か月が過ぎ、木枯らしが吹くころに気を取り直して猛然と勉強を始めることになります。そうしなければ偏差値50以上の大学へは合格できないからです。スタートが遅すぎます。首都圏の子どもたちは小学4年生に受験勉強しはじめ、3割ぐらいが中高一貫校を受験しています。この差は大きい。

 偏差値50の大学でも、就職状況は厳しいものがあります。一部上場企業は偏差値60以上の大学から優先的に採用します。だから、偏差値50程度の大学生は「落穂ひろい」をせざるをえません。偏差値45以下(下位1/3)の大学生の就職状況はさらに厳しい。

 たとえば、わたしのいた臨床検査業界最大手のSRLは東証1部上場してから、1万人が応募してきます。書類選考で200人に絞り、試験と面接をして採用は20人、これを潜り抜けて社員採用されるのは、学力とコミュニケーション能力の高い人材です。競争率500倍の難関をくぐりぬけなければなりません。たいへんさがわかるでしょう。
 わたしはSRLが上場準備をしていたときの中途採用6人の中の一人ですから、上場準備作業で社内の人材では間に合わないスキルと経験があればOKでした。上場準備に必要な経理(予算編成・管理等の管理会計分野と経営管理)と原価計算と統合システム開発の専門知識と実務経験がありました。三つの複合分野を渉猟できる専門家は社員が1000人を超える会社でもいないのです。
 他にコンピュータシステムを使った売上債権管理業務も産業用エレクトロニクス輸入商社で1979年に経験がありました。オフィスコンピュータを使った売上債権管理システム導入後、消込作業が旨く行かず、データがぐちゃぐちゃになり経理課長がお手上げ状態になったので、管理部へその仕事を引き取り、女子社員に担当させ、わたしが面倒を見ることになったからです。たいへんでした。
 SRLでは上場要件を満たした売上債権管理システム導入に失敗し、開発に3年もかかりました。請求基準から納品基準へ売上計上基準の変更もあったので担当グループの手に余ったのでしょう。販売会計部長のKuさんは、稼働延期を宣言し、システム要件の見直しました。2年遅れたかな。担当していたのはN課長でした、販売会計部長は開発グループ責任者である販売会計課長の仕事の能力を見切ったのです。Kuさんは10年後くらいに専務取締役になっています。大手ペンキ会社から転職してきた方で、人望と人柄のよさがありました。SRLの部長では出色の人でした。一番大きな子会社の社長となって10年ほど経営に携わっていました。吸収合併だったので軋轢がありましたから適任でした。わたしが福島県郡山の会社に役員出向するときに的確なサジェッションをしてくれました。「1年間は仕事しながらじっとみていたらいい、いろんな人がすり寄ってくる、1年間は人物を観察させてもらえ、評価はそのあとだ」、すごいでしょ。その通りにしました。
 もうひとり、毛色の違った人物がいました。何をもっているのか見えない人でした。学術営業部長のK田さんです。SRLをやめてから、起業しました。一度目は大失敗でしたが2度目に大成功。社員数は小さな会社ですが、東証1部上場企業に成長しました。ペプチドリームの創業社長です。ベンチャー企業のトップを走っています。わたしの眼についたのは、創業社長の藤田さんと藤田さんの後に社長になった近藤さんのお二人です。このお二人は医師ですが、まったくタイプが異なります。臨床検査会社買収で藤田さんとは2回一緒に仕事しました。話の間(ま)のとり方のうまい名優です。話が途切れると圧力がグーンと上がるのがはっきりわかります。JAFCOと交渉事があって二人だけでJAFCO本社へ出かけたことがあります。(笑)
 近藤さんとも一緒に仕事してます。帝人との合弁会社経営と帝人の臨床検査子会社の買収の件で近藤さんの指示で動きました。仕事をやるときは、大事な仕事なら責任重大ですから、事前に話してフリーハンドでやらせてもらいます。たまたま本社へ別件で行ったときにエレベータの前ですれ違って、「話聞いているか?」「聞いています、要件は3点」「できるか?」「本件に関してはわたしにすべてお任せいただけますか?お任せいただければ3点、期限内(3年)を約束します」「任せた」、たったそれだけ。エレベータの前で1分程度の会話で一部上場会社との合弁会社立ち上げを引き受けました。プロジェクトが暗礁に乗り上げて、新聞発表通りに会社の立ち上げが不可能になっていました。新聞発表通りのスケジュールで立ち上げることも仕事の内でした。暗礁に乗り上げてから、メンバーの一人(W邊)が乗り切れるのはeisuさんしかいないと言ってしまったのです。わたしはSRL東京ラボに出向中で、SRLグループ全体のラボ再編のきっかけとなる数百億円をかけた大型自動化ラボ建設案の最終段階でした。全部詰めてから親会社の近藤社長に相談するつもりで、あと一月ぐらいと思っていました。SRL東京ラボ社長のM輪さんから社長室で話があると呼ばれて行くと、下を向いて「本社社長の近藤さんからの指示だから俺は断れない」と告げられました。否やはなしでした。こうして帝人とSRLの臨床治験合弁会社の役員出向が決まりました。一部上場企業との合弁会社はSRLでは初案件でしたから、日経新聞で公表していました。近藤さんが社長に就任してから、初めての合弁会社、それも帝人の臨床検査会社を買収するという計画を含んだ案件でした。わたしは、八王子ラボで検査機器の購入や開発を担当していた87年ころから英国企業が開発した染色体画像解析装置導入を担当して、その筋から帝人の臨床検査子会社と福島県の臨床検査会社が同じ装置の引き合いがあったことを知っていたので、両方の会社がおそらく赤字で黒字転換を狙って導入したのだろうと分析していました。いずれ呑み込むことになると、考えていました。数年後に福島県の会社への資本参加交渉を担当して役員出向し、そのあとまた3年後に帝人との合弁会社を担当し、帝人の臨床検査子会社を買収することになったのです。わたしには一本の線でつながっていた仕事でした。面白いものです。


<余談-2:中学校で平均点の生徒の全国レベルでの学力>
 根室の市街化地域の3中学校で五科目合計点がその学校の平均点だったとしたら、つまり真ん中の成績だとしたら、全国レベルでどれくらいの学力なのでしょう?
 大まかに言えば、根室高校普通科の平均点の生徒だと考えていい。全国レベルでは偏差値42、下位23%です。百人中77番目ということ。全国レベルでは五段階評価2の成績です。

 五段階相対評価の階層ごとの分布は次のようになっています。
5段階評定の場合、5…7%、4…24%、3…38%、2…24%、1…7%が目安
 下位31%以下が評価2です。


      70%       20%      
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#3726 日本語音読トレーニングのススメ:低下する学力に抗して Apr. 18,2018 [データに基づく教育論議]

<最終更新日時:4/18朝10時>

<序>
 春は新入生の季節である。
 ニムオロ塾は高校生が増えた、塾生の6割を占めている。なんてことはない、環境が変わったせいである。
 理由は二つ、
 ①高校が1校になり、中学生の塾通いが激減した
 ②根室には高校生対象の塾がたった二つしかない
 こうした変化は根室の中学生の著しい学力低下を招いており、都会へ流出せざるをえない子どもたちの将来を危うくし、他方で長期にわたる人材劣化を引き起こして町の未来に甚大な影響を与えることになる。
 未来は変えられる、大人たちがそれぞれの仕事の責任をまっとうすればいいだけ、いま根室の大人たちが自分に課せられた仕事に向き合わずサボタージュすれば未来は変えようがなくなる。

<「中学卒業=根室高校入学」の影響>
 根室西高校が現3年生が卒業する今年度末でなくなるのですでに募集停止入試は昨年度から根室高校1校体制へと変わった実質的に全入だから入試はないも同然。成績が悪い中学生が根室高校に入学したくて勉強から逃げずに取り組むということがなくなったから、中学生の学習塾への通塾率は3年生で2割程度だろう。1・2年生はもっと低い。その結果、低学力層の膨張と底抜け減少が起きている。
 勉強しなくても根室高校に入学できるという状況が中学生の意識を変えてしまった。根室高校への進学率団塊世代のころは4割以下数年前までは7割いま100%。根室高校への進学に努力する必要がなくなった、成績下位層が勉強しなくなってしまった。まことに嘆かわしい。
 以前のシェーマはa、現在のシェーマはbである。

 a:中学卒業 ⇒ 入試 ⇒ 根室高校or根室西高校入学
 b:中学卒業 = 根室高校入学


<普通科の生徒の学力が著しく低下しつつある>
 13年前の根室高校普通科はFランクで五科目合計点150点だと不合格だった。いま、150点を超えて入学している生徒は20-30人に過ぎない。つまり、「普通科特設コース」35人のうち、数人は13年前なら普通科不合格である。160人の定員のところ定員割れで120人ほどしかいないが、90人は標準的な普通科の教科を消化できな学力ということ。普通科の生徒の半数以上が13年前の根室西高校の生徒の学力と判断してよい。そんなに学力格差が大きいのに、根室高校の先生たちは同じ教科書で教えなければならない、できるわけのないことにチャレンジしなければならない状況が生まれている。だから、右往左往している。数学の問題集の選定にそれがあらわれている。
 進学する生徒たちは、低下した授業レベルで3年間すごしたあと、全国レベルで入試競争を勝ち抜かなければならない。だから、偏差値50前後の大学へ進学する生徒たちや競争倍率の高い専門学校へ進学する生徒たちに塾通いが増え始めた。


<学力低下は本人の貧困化と根室の地域経済の衰退を招く>
 高校を卒業して進学するときや就職するときには、学力の低下していないほかの地域の子どもたちと学力競争になるのだから、そこで負ける者が増える。学力格差から貧困化していく者が増えるのである。都会は大企業が多い、学歴と学力がなければ入社すらできない。優良中小企業も多少条件が緩和されるだけで事情は似たようなものだ。学力の低い者は3Kの職場やブラック企業を転々とすることになる。
 困ったことになるのは本人ばかりではない、学力が劣化した「人材プール」から、成績が悪い高卒でも雇用せざるを得ない地元企業が困まる
 団塊世代は、中の上の優秀な高卒がたくさん地元に残った、それでも根室の町の衰退は避けられなかった。いまでも課題は山積みだが、その山を崩せる人材がいない。
 子どもたちの学力の現状を放っておけば、30年後はどうなるのか想像に難くない、地元企業の大半が人材不足と人材劣化から消えている


<学力テストデータに現れている学力低下現象>
 先週、お迎えテストがあり、昨日全国学力テストが実施された。
 中学3年生のお迎えテストは五科目合計点で300点満点、数学の問題の難易度が低かったようで、昨年より平均点が5点も高くなっている。それでもB中学校の五科目合計平均点は95点前後、C中学校は90点前後だろう。わたしの知る限り、2校が同時に100点を割ったことはない。過去20年間で見ても最低を記録したと思わざるをえない。2校で根室の中学生の半数を占める。あとの半分も似たような状況だとしたら、低学力層の底が抜けたようなもの
 比較のために根室管内の他地域のデータを挙げておく。別海の中学校は一番最後の学力テストの五科目平均点が150点を超えたという。釧路では公立中学校14校で昨年実施された学力テストで五科目平均点が100点を割ったところはない。釧路管内と根室管内全域を見渡しても、お話にならないくらい根室の市街化地域の中学生の学力が低いのである。
 昨日実施された全国学力テストでは根室市内の平均正答率は過去最低を記録しただろう


<仕事の責任放棄:根室市教委、教育長、市議会文教厚生委、そして市長>
 四月のお迎えテストの五科目合計点が史上最低を記録するであろうことは、現3年生が2年生の時に受けた学力テストの平均点と得点分布から推計を行い、何度も警告していた。いくら言っても根室市教委はふだんの学力テストの結果データをモニターすらしない。そして具体的なデータを欠いたまったく効果のない教育政策を繰り返すのみだ。そのせいで根室の子どもたちの学力は下がりっぱなしだ。
 根室市教委は有効な教育政策を立案し実行するために、ふだんの学力テストの結果をモニターすべきだ。長谷川市長も子どもたちの学力低下に危機感をもつべきではないのか?


<仕事の責任:小さな努力の積み重ね>
 教育に携わる大人たちが、忠実に仕事の責任を果たせば、子どもたちの学力は飛躍的に上げることができる
 わたしはニムオロ塾に通う子どもたちを指導することで、自分の仕事の責任をまっとうしたい。

 今日は第3水曜日、中3年生と高1の生徒たちに、90分の日本語音読授業をする日である。授業料はとっていないから、読解力を上げて、国語や数学や社会科や理科の予習ができるようになりたい生徒は来たらいい塾生でなくてもやる気があれば3人だけ受け入れ可能だ。音読トレーニングに参加しても入塾を勧めることはありませんからご心配なく。空いている椅子の数がそれだけなので受け入れ人数に制限があるので悪しからず。第1水曜日と第三水曜日の7時20分に来てもらえばいい、9時までノンストップのハードな音読トレーニングだ。

 学校でやる場合は「同期音読トレーニング」がよい。先生が読むのにかぶせる形で音読する。先生は最初はゆっくり読み、次第に速度を上げていく、最後はまたゆっくりに戻す。これなら1クラス30人でもやれるだろう。輪読と組み合わせればうまく回る。
 日本語音読トレーニングは学力向上に大きな効果があるが、とっても手間がかかるから、根室の中学校でやっている学校はない。部活時間を削ってももやるべきだとわたしは思う。現在の中学生はほんとうに本が読めない者が多い。3割は教科書を読めないか、読んでも理解できない、それほど日本語能力が未発達の生徒が増えている。スマホが中学生に普及し始めた6年前がターニングポイントだった。
 読む速度が2倍となり、精度が向上すれば、人の半分の時間で予習が可能になる。国語も数学も社会も理科も教科書は日本語で書かれている。英語の教科書だって解説は日本語でなされている。日本語読解力、日本語語彙力が学力の土台を為していることはだれでも理解できる単純な事実だ。それはトレーニングすることで鍛えられるわたしは基本に忠実に仕事をするだけ

 四月から使っているテクストは、数学者の藤原正彦が2011年に著した『日本人の誇り』(文春新書)である。本は自分で購入してもらうことになっている。地元の本屋であるリライアブルで注文したらいい。
(矢沢永一の同名の本が青春出版社から出されているので、間違えないように。こちらの本も面白い。)

#3640 心情を表す語彙が課題 Nov. 18, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-11-17


 #3607 同期音読トレーニング Sep. 6, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-06

 #3509 数学のセンス(2):「同型性」と「拡張」⇒どのように考えるのか Feb. 19, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-02-19


〈 音読リスト〉
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< 国語力アップのための音読トレーニング >
 中2のトップクラスのある生徒の国語力を上げるために、いままで音読指導をしてきた。読んだ本のリストを書き出してみると、
○『声に出して読みたい日本語』
○『声に出して読みたい日本語②』
○『声に出して読みたい日本語③』
○『坊ちゃん』夏目漱石

○『羅生門』芥川龍之介
○『走れメロス』太宰治
○『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
 『五重塔』幸田露伴
 『山月記』中島敦
●『読書力』斉藤隆
●『国家の品格』藤原正彦
●『すらすら読める風姿花伝・原文対訳』世阿弥著・林望現代語訳
●『日本人は何を考えてきたのか』斉藤隆

『語彙力こそが教養である』斉藤隆
●『日本人の誇り』藤原正彦

◎ 『福翁自伝』福沢諭吉

 14年間で14冊読んでいる、現在進行形が2冊で合計16冊。
 これから読むものをどうしようかいま考えている。だんだんレベルが上がってきた。哲学に踏み込むかどうかは生徒の意欲次第。

◎『善の研究』西田幾多郎
◎『古寺巡礼』和辻哲郎
『風土』和辻哲郎
 『司馬遼太郎対話選集2 日本語の本質』文春文庫
 『伊勢物語』

(○印は、ふつうの学力の小学生と中学生の一部の音読トレーニング教材として使用していた。●印の本はふつうの学力の中学生の音読トレーニング教材として授業で使用した実績がある。◎は大学生レベルのテクストである。音読トレーニング授業はボランティアで実施、ずっと強制だったが2年前から希望者のみに限定している。)
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日本人の誇り (文春新書)

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#3713 都立進学校「自校作成問題」長文ワード数 Mar. 15, 2018 [データに基づく教育論議]

<更新情報>
3/16 朝11時40分更新

 興味のある論点がいくつも出てきそうなので、随時追記していくつもりである。テーマによっては別稿にするものもでてきそうだ。更新情報は最終更新の日時のみを書いておく。

 K藤さんから3/3日付朝日新聞の切り抜きが今日二つ届いた。都立の進学校は数年前から自校作成問題を入試に使っている。制度が変わったことを私は知らなかった。根室(北海道)にいると日本の動きが見えなくなる。K藤さんはわたしの蒙を啓くために切り抜きを送ってくれたのだろう。m(_ _)m

 送られてきた切り抜きの一つに、東京都立英語入試問題の長文ワード数が載っているので、以下に転載して紹介したい。

<都立高校> 2018年 自校作成問題
  長文語数   英作文① 英作文②
日比谷 2620   20語×3 30語以上
西 3090   40-50語  
国立 2205   15-20語×2  
八王子東 2560   40-50語  
戸山 2645   40-50語  
青山 2320   40-50語  
立川 2330   40-50語  
共通問題 1390   3文  

 長文の総語数だけで見ると、2018年の道立高校入試裁量問題の長文問題は771語である。都立の進学校は軒並み3倍以上の分量である。分量に圧倒的な差がある。
 都立の試験時間はリスニングを入れて50分だから、正味40分で2320~3090語の英文を読み作文問題を解かなければならない。設問の中にも英文が含まれているから、実際には3000~4000語に目を通して理解しなければならないのだろう。道立高校の試験時間は45分間。

 変化したのは長文問題だけではない、英作文もまるで傾向がかわってしまった。この新聞記事によれば、都立八王子東高校の英作文問題はおおよそ次のようになっている。

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将来実現してほしい科学技術を一つ挙げた上で、その理由を40~50語程度の英文で書くように求めた。アイデアそのものは評価の対象としないが、学校側が求める人物像を感じてほしいとの考えから、出題した。受験者の平均点は国語56点、数学55点、英語が69点だった。
--------------------------------------------------

 ふだんから幅の広い読書をして、様々な角度から物事を考えていないとできない種類の英作文問題である。ただ英語ができるだけではむずかしい。
 中高生に人気のあるSAOにはナーブギアというマン・マシン・インターフェイスがでてくるが、そういう技術が確立されたら、膨大な外部記憶を自分の脳に接続できるし、AIによる思考のアシストも可能になるだろう。その反面、AIが人間を支配するツールともなりうるし、AIの脳への侵襲によってアイデンティティ崩壊のリスクも生まれる。こういうことを40-50語の簡単な英作文で答えろということになるのだろう。理系分野に好奇心があって濫読していないととてもできない。文学作品ばかり読んでいたら手も足も出ない。英語長文のトピックスの理系分野へのシフトが近年進みつつある。気がついたところで紹介すると、平成19年度の入試で桐朋高校がAIとロボットのトピックスをとりあげているのが、わたしの知る限りで初出。マーティン・フォード著松本剛史訳『ロボットの脅威』を読んだのは2016年5月(2015年10月初版)だから、それよりもずっと早い。

 都立の進学校が自校作成問題へ方針転換しつつある。都立にはまだ同じ数くらいの進学校が存在するが、順次切り替えをやっていくのだろう。国語の出題は難易度の高い著書からの出題が多くなっている。教科書程度ではとても届かない。たとえば、鷲田清一郎著『哲学の使い方』や長谷川宏著『高校生のための哲学入門』、西田修著『世界史の臨界』、田口茂著『<交差>としての時間』、佐伯啓思著『経済成長主義への訣別』から出題がなされている。レベルを上げて幅広い読書をしていなければ、語彙理解すら追いつかぬ。
 ありていに言えば、出口汪の論理エンジンレベルの読解では到底届かない。あれは2次元読みともいえるもので、虫が文字面を這いずり回るようなもの、そこを離れて3次元空間で鳥瞰するような読みからは程遠い。せいぜいレベルの低い国語教師程度の読解力を育てるだけである。だから、北海道の学力テストで国語が90点台を維持できたら、その生徒の読みが「できの悪い国語教師レベル」で頭打ちになったと理解したほうがいい。ではどういう読みがあるのかというと、林望著『謹訳源氏物語私抄』をお読みいただきたい。高校生なら1年の時に『源氏物語』を古典で読むので、「第二章 女としての当たり前」が参考になる。幅広い教養と人間の心理の観察に支えられた深い読みがどういうものかよくわかる。
 我田引水になるが、ニムオロ塾でやっている音読授業なら教材のレベルも高いからこの程度なら十分対応できるだろう。中2は斉藤孝著『日本人は何を考えてきたのか 日本の思想1300年を読み直す』を先週読了し、中3の生徒には『福翁自伝』の音読トレーニングをしている。次は、今後とり上げるのは和辻哲郎『古寺巡礼』『風土』、京都学派の哲学者西田幾多郎『善の研究』である。根室の中学生で都立進学校が要求するレベルの本を読んでいる生徒は他にはいないだろう。ふつうの公立中学校の国語の先生に哲学入門書や世界史関係の解説書や経済学の本の解説ができるとも思わないから、授業で言及するわけもない、好奇心の及ぶ限りで生徒は独力で読むしかない。そういうレベルの生徒は数年に一人。
 どうやら都立の進学校はお受験勉強のエキスパートではなくて、並外れた才能の生徒を集めたいようだ。

 センター(中央)とペリフェリ(辺縁部)の学力格差がすさまじい勢いで拡大しつつあるようだ

 東京都は都立高校入試にスピーキング導入を検討中で、来年テスト試行が数校を対象になされるようだ。コンピュータでの処理を考えている。首都圏なら試験官はいくらでも確保できるだろう。

 1学年100万人と仮定すれば、英語のエキスパートは1000人もいれば十分である。そのために全部の学生に英語のスピーキングを課すのは学力低下につながらないか?国立情報学研究所の最近の調査でも中学生の四人に一人が、日本語の文の理解が困難である。教科書すら独力で読んで理解できないレベルにある。日本語を置き去りにして、外国語が身につくものだろうか?ほかの科目の教科書はすべて日本語で書かれているから日本語能力の劣化は学力全般の低下に直結することになる

 「英語「話す力」都立高入試でどう問う?」という記事が載っているが、寄稿しているのは瀧沢佳宏・都教委国際教育推進担当課長と根岸雅史・東京外語大教授の二人である。偏ってるね。国家の教育戦略にかかわることだから、英語の専門家だけでは視野が狭いので日本文学者や数学の専門家そして哲学者をいれて議論したらいい。
 Z会進学教室・尾田哲也代表は次のように述べている。
------------------------------------------------
グローバル化が叫ばれる中、今後もますます英語は重要になるでしょう。英文を音読する、英会話番組を欠かさず聞く、中3の後半は英英辞典を使うなど、中学校の学習以上の日ごろの努力が重要になります
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 こういうトレーニングは毎日1時間程度やらなければ身につくものではない。そんなことを全部の中学生がしなければならなくなったら、英語のトレーニングにしっかり時間を食われてしまうから、読書量も数学の勉強時間も減っていくだろう。国家の教育戦略として本当にこんなことをしていいのか?
 「読み・書き・そろばん」は学校でやるべきだろう。話すのと聴くのは日本語では学校ではやらない。日本語でコミュニケーションしているからそれがそのまま「話すと聴く」トレーニングになる。英語はそうはいかない、日本で暮らしているのに、99%の中学生に英会話は必要がない。
 日本人が優れている分野は第一に文学、そして数学である。文学は『万葉集』と『源氏物語』を数学は和算を挙げておく、これも別稿で敷衍すべきトピックスである。日本的情緒を心に刻印し、数学に強いことが、日本の物理学や化学や生物学を支えている、なんだかその両方が危うくなるような方向転換に感じた。

<余談:論理エンジンについて>
わたしは好奇心から出口汪(ひろし)氏の著作を読み、面白そうなので小学生に2年間『出口汪の新日本語トレーニング』シリーズ6冊を授業で利用させてもらったことがあるが、一度っきりでその後使っていない。理由は受験テクニックとしては優れているが、深い読みとはまるで次元が違う方法論だからである。入試に自校作成問題を課している都立の進学校にはこれからは通用しないように感じた。
 先に紹介したところで「2次元虫瞰読み」と書いた、幅の広い教養と人間観察に支えられた「3次元鳥瞰読み」とあまりにもかけ離れていて、本の読み方がそういう狭いものではないことを指摘したかった。
 中学校では哲学を教科として入れるべきだし、高校では必修科目として哲学をとりあげてもらいたい。
 教科としての国語は教える側に哲学的な素養がないと読みが浅くなると考えるのはわたしだけだろうか?

<できのよい生徒たちを首都圏の少数の高校に集める危うさ>
 レベルアップした入試で選別して生徒を集め、教育する。それはそれで危うさもある。生物の社会は多様性で安定がえられることは生態学の常識である。地方に学力が高く幅の広い教養を有する人材が枯渇し、都会に集中する弊害は、この50年間の大規模な社会的実験で結論が出ている。
 効率よく学力の高い生徒を集めるにはどうしたらよいかではなくて、集まった多様な生徒たちを、その多様性を維持しながら、どうやって学力が高く教養に富んだ人材に育て上げるかという視点が欠落しているのではないか?



#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


 #3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07

 3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-1

 #3707-3 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 8, 2018
http:
//nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-2

 #3708 英語問題ワード数一覧表:7道都県 Mar.8, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-4

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*#2784 百年後のコンピュータの性能 Aug. 22, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-08-22

 #2779 『ソードアートオンライン 9 』:量子コンピュータ・オンラインゲームと心  Aug. 17, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-08-17-1

 #2804 『ソードアート・オンライン14』  Sep. 12, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-13

 #2882 ソードアートオンライン007 マザーズロザリオ Nov. 26, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-26

 #3051 『ソードアートオンライン・プログレッシブ』001~003を読む May 31 2015
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 #3105 『ソードアートオンライン16』:アリシゼーション・エクスプローディング Aug.16, 2015 
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#3709 高校入試数学裁量問題の難易度低下を憂う Mar. 8, 2018 [データに基づく教育論議]

 今年(2018年)の裁量問題は難易度が下がっているようにみえる。最後尾の問題である「大問5」の「問3」は基本問題レベルだった。根室高校普通科はこれで2回目の裁量問題である。

 問題文には図が描かれているが、それがなくてもやれるだろうから、問題文を転載してお目にかける。図が見たければ3月7日の北海道新聞をご覧いただきたい。

---------------------------------------------------
大問5:問3 図1のように、1辺の長さが4㎝の正方形ABCDを底面とし、高さが2√2㎝の正四角錐O-ABCDがあります。リグの(1)(2)を求めなさい。 
 (1)辺OBの長さを求めなさい。
 (2)図2は図1の正四角錐O-ABCDを、△OBCが平面P上にくるようにしたもので、す。点Aから平面Pに垂線を引き、平面Pとの交点をHとします。線分AHの長さを求めなさい。
----------------------------------------------------

 (1)は三平方の定理ですぐに出せる。この程度なら計算に堪能な生徒は暗算でやれる。
 (2)は(1)の図から正四角錐の体積を計算し、△OBCの面積を出して、体積を割ればいいだけ。これも基本問題レベルである。

 大問4の「問2」の証明問題が手ごわい。「問1」は中点連結定理に気がつけばすぐに見ただけでACの長さが出るが、「問2」はそれを利用する。問題用紙に条件通りに作図してみた人は正解できただろう。根室高校普通科受験生でこの問題に完全正解できたのはせいぜい0~3人の範囲内だろう、普段の学力テストの得点分布から推し測れる。50点以上の得点は、BC校両校で1人のみ、市内全体でこの2校の2倍の生徒数である。
 問3は2次関数の問題だが、これも「標準問題」レベル。「標準問題」レベルとは、全国標準ではなくて北海道のローカル標準である、神奈川県でいうと定時制高校入試レベルの問題ということかもしれぬ、すでに検討したが英語のワード数がそうだった。(神奈川県の定時制の入試問題は時間が30分で難易度はずっと低いとペトロナスさんから投稿欄に情報提供があった。)


 東京都立の問題を基準にすると北海道は「裁量問題」ですら難易度が極端に落ちる。つまり、数学の「裁量問題」は全国標準よりもはるかに下の難易度ということ。

 ニムオロ塾では数年前まで3年生には都立の数学入試問題をやらせていた。高校統廃合が決まって、根室西高校の募集が停止された時から、東京都立の入試過去問をやらなくなった。
 道立高校入試過去問で50-56点(83-93%の得点)取っている生徒でも都立の入試過去問をやらせると70-80点である。一度だけ95点の生徒がいたが、その生徒は最後の2か月で五科目合計点で60点も伸ばした。学力テスト総合ABCでは170-185点の間だった。高校へ入学してからは数学が1/3は学年トップ、物理はずっとナンバーワンを通した。問題集や参考書の難易度を上げることで潜在的な能力が目覚めたように思える。

 高学力層には難易度の高い問題にチャレンジさせて、その能力を引き出し、全国レベルで勝負させたい。ぬるい環境の中では眠ったままで終わる生徒が多くなる。少ない優良人材を伸ばしきれないのではもったいない。学校で使用している教科書準拠用問題集には大問5の類似問題が載っていない。

<余談:普段の学力テストは「標準問題」の怪>
 根室の中学生は根室から出るものを除き、根室高校を受験する。定員枠は普通科160人、商業科と事務情報科がそれぞれ40人だから、合計240人である。だから裁量問題で受験する生徒が66.6%である。だが、3年生対象に年間5回行われる学力テストはすべて「標準問題」である。授業もそれに合わせて行われているので、難易度の高い問題がとり上げられない。これでは学校で高学力層の学力を伸ばすことはできない。うんざりするほどレベルの低い授業にあくびをかみ殺すことになる。そして難易度の低い教科書準拠問題集の提出を強要される。レベルに合わぬ問題集の消化で大学受験に備えて難易度の高い問題に費やすべき貴重な時間を浪費してしまう。
 なんとかならんかね、市教委と学校と保護者と経済諸団体と市議会文教厚生常任委員会と地域社会で教育に携わっている私どものような者が同じテーブルについて具体的な問題を話し合う必要がありはしませんか?
 教育は町づくりの礎(いしずえ)、そこに関心をもたなければ町は衰退を続けます。9月に市長選挙がありますが、4期16年間根室の子どもたちの学力問題に無関心だった現市長が、またぞろ対立候補なしで五選されるようなことになったら、それは根室に住んでいるわたしたちの意思です。30年後の根室がどうしようもない町になるということ。
 
前回の市長選挙ははじめて対立候補が擁立されたが、元目黒区議会議員だった。どなたか立候補して教育改革を争点にして選挙になってくれたらうれしい。そのうえでの5選なら、それは根室市民の意思ですから、厳粛に受け止めるしかありません。


#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


 #3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07

 3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報 
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 #3707-3 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 8, 2018
http:
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 #3708 英語問題ワード数一覧表:7道都県 Mar.8, 2018
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#3708 英語問題ワード数一覧表:7道都県 Mar.8, 2018 [データに基づく教育論議]

 提供いただいた2018年公立高校英語問題ワード数を一覧表にしましたので、どうぞご覧ください。
  本文 設問 合計 英作文 時間  
神奈川1     1923      ? 50 全日制
東京     1763      ? 50  
沖縄 1122 357 1479    ? 50  
北海道2 952 419 1371 24 45 裁量問題
秋田     1294      ? 60  
三重     1244      ? 45  
高知     752    29    
北海道1 469 105 574      ? 45 標準問題
神奈川2     538      ? 50 定時制


<参考>
筑波大付属駒場   1800 50 45
都立国際   2100 100 50


 最近2年間ほどで、東京都も北海道もワード数が2割ほど増えています。ほかの地域でもそういう傾向があると考えた方がよさそうです。それにしても、道立高校の「英語標準問題」は神奈川県の定時制並、全日制では全国最低レベルということがわかりました。裁量問題ですら77%のワード数です。
 稿を別にして分析するつもりですが、じつは数学の問題も低レベルなんです。「入試難易度が全国最低レベルってことに北海度の人たちは気がついているのかな?」と心配して投稿してくれた方もいます。今年の入試問題で50点以上(60点満点)でとれた生徒は、根室市内でおそらく1-2名です。普段の学力テストで50点超はBC両校で1人しかいませんでした。
 入試問題の難易度が全国一低いと仮定したら、普段の授業はそこに焦点が合っていますから、授業レベルもまた全国最低レベルだということになります。その中から這い上がって、全国偏差値60以上の大学へ進学するのは至難の業です。一般入試でそういうレベルの大学へ進学できるのは、根室高校普通科160人中で8人いるのかな?根室高校は推薦入試割合の公表はしていませんが、おそらく増えているし、これからも偏差値60以上の大学への一般入試合格者は数年間は減少するでしょう。全国模試偏差値60は上位16%です。

 根室だけかと思っていたが、これでは北海道全域が人材難で沈んでいく。道知事は本州から、地元企業は業績不振で本州大手企業に吸収、道産子は低賃金で使われるだけということになりかねない、いやなりつつある。これではまるで植民地だ。
 すべてのもとは教育、そこが崩れていくのを傍観してはいけない、市政も市議会も市教委も学校教育関係者も地元企業経営者も自己改革なくして未来なし。それぞれの職にあるものが仕事の責任を誠実に果たすことで貢献しよう。なあに、やればできるさ。報酬だけ手にしてやる気のない奴は職を辞せ。


#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


 #3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07

 3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-1

 #3707-3 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 8, 2018
http:
//nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-2



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#3707-3 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 8, 2018  [データに基づく教育論議]

  三分割の最後です。
  なお、道立高校入試問題のリスニング問題への配点は13点(60点満点)、21.7%です。


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皆さん情報を出していただいているので神奈川県の公立高校入試の英語の長文量を調べました。

2月14日実施の神奈川県公立高校入試
全日制(リスニング込み50分
大問5(読解と自由英作文) 157語
大問6(長文読解)      700語
大問7(図表を用いた読解問題) (1) 111語 (2) 130語
大問8(会話文)       823語
           合計1923語

定時制(リスニング込み30分)
大問7(手紙文) 224語
大問8(会話文) 314語
      合計538語


上位校は2月15日に特色検査として自校作成問題を用いた学力試験が課され、さらに難度の高い英語の問題を解きます。

by ペトロナス (2018-02-16 07:15)
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一昨日実施された三重県公立高校入試の前期試験(三重県の公立高校入試は「前期試験」「後期試験」があり、前期試験はどの学校も全定員の2割程度の定員が振り分けられています)の英語の問題の語数を昨日の新聞を引っ張り出して数えました

大問2 326語 (会話文読解)
大問3 (1) 162語 (2)169語 (3) 183語 (3つの異なる短い長文読解)
大問4  404語 (図表を利用した会話文読解)
合計   1244語

後期試験も語数はほぼ同じ分量です。
試験時間はリスニングを入れて45分です。

by せん (2018-02-10 18:33) 
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検索して辿りつきましたので、我が高知県の公立高校入試の英語の問題の状況をお知らせいたします。
高知県の公立高校入試の英語の問題ですが長文問題の配点が40%(50点満点中の20点)、リスニングが28%(50点満点中14点)、自由英作文が20%(50点満点中の10点)、文法・単語の問題が12%(50点満点中6点)です。

英語長文問題の内訳は下記の通りです
大問2   (1)  80語 (手紙文)
     (2)145語 (短文読解)
       (3)115語 (図表を使って英文読解)
            (4)  60語 (英文の並び替え)
大問3 本文   256語 (長文読解)
       要約 58語
大問5 (1)     29語 (会話文を利用した自由英作文)
     合計   752語

例年750語~850語の間で推移しています。

優秀な生徒は中学受験で抜けている影響も大きいのでしょうけど(高知県は6人に1人は中学受験します。全国でも東京都に次ぐ2位の中学受験率です)、もう少し問題の難易度を上げてほしいです同感です(by ebisu)

by shun (2018-01-28 19:03) 
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都立高校の入試英語は試験時間リスニングを入れて50分、テーマ型の自由英作文1題以外全てマーク式解答の問題の考慮は必要だと思います。
開成高校はリスニング含めて試験時間が60分です。

参考までに
筑波大附属駒場高校は45分でリスニング、1800語の英語長文、50語の自由英作文
都立国際高校は50分でリスニング、2100語の英語長文、100語の自由威作文


by クロアチア (2017-12-27 20:27) 
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道立入試はそんなに語数が減っているのですか?私が最後にみたときは「難しい裁量問題」で1200だったのですが、(1200では、分速60語のレベルです。)

日本では、10年前から「速く、正確に」読みとる力を計る方向に高校入試が転換していて北海道だけが「先生」のレベルにあわせてなのか日本の中学の定期テスト「より下」の入試だったのですが、さらに下がっているのですか!


やはり、北海道の英語指導者には、英文を頭から読む力のない、換言すると「単語を日本語にしてフレーズの意味を日本語で理解して訳文を作ってようやく、せいぜい理解できた、」程度の教師がほとんどなのでしょう。(文末焦点などをしたりがおで話すような。)


英文を頭からから「読む」とは?を教える方法が大切だと思います。
(忙しくて、眠くて、詳細語れません。とりあえず、途中ということで、御容赦下さい。また、時間がとれた時に書かせて頂きます。)

by 後志のおじさん (2016-05-31 23:04)
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2017年の高知県の公立高校入試の語数の情報を挙げている方がいらっしゃったので2018年の高知県の公立高校入試の語数をGW中に調査したのでコメントさせて頂きます。(試験時間はリスニング込みで50分で変わらず、出題方針が変わりました。)

大問2  (1) 121語 (手紙文)
    (2) 120語 (短文読解)
      (3) 117語 (短文読解)
           (4) 141語 (会話文読解)
大問3 本文 459語 (長文読解)
大問5       76語 (図表と英文を用いた自由英作文2文1題、4文1題)

本文のみで1034語、問題文も入れて1228語です。文法・単語の問題をなくして長文の語数増加と自由英作文を1題増加に振り分けました。
by くろしお (2018-05-10 18:12)

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#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


 3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-1

 #3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07



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3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報  [データに基づく教育論議]

<更新情報>
3/8 午前11時 裁量問題のワード数訂正(ペトロナスさんから指摘アリ)
        午後11時45分


 道立高校入試問題のワード数内訳表をEXCELでつくり貼り付けると、大きなメモリーを食うようで、投稿欄のデータを貼り付けると、オーバフローを起こします。
 結局、三つに分割せざるをえなくなりましたので、EXCELを使わずにサマリーを書きますので、内訳は#3707を参照してください
#3707 道立高校英語問題ワード数 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07

 結局、二つに分割せざるをえなくなりましたので、EXCELを使わずにサマリーを書きますので、内訳は#3707を参照してください
 <標準問題
 本文  469
 問題文 105
  合計 
574

 <裁量問題

 本文  952
 問題文 419
  合計 1371

  他に英作文(指定語数:24語以上)があります。

 東京都立高校の入試英語問題(1763ワード)を基準に判断すると、道立高校入試は<標準問題>で32.6% 、<裁量問題>ですら77.8%です。
 <標準問題>は神奈川県の定時制高校レベルの出題ワード数となっていることがわかりました
道内のほとんどの全日制高校が標準問題を採用しています。隣の釧路市内には道立高校が6校ありますが、湖陵と江南の2校のみが裁量問題選択校です。高校入試問題がこれでは学力の地域格差が拡大するわけです。

 全国どこの地域でも、普段の授業は高校入試問題に難易度を合わせますから、高校入試問題の難易度は生徒の学力に大きな影響を与えています。根室の市街化地域の3中学校でも事情は同じです。残念ながら普段の授業は英語も数学も裁量問題ではなく、標準問題のレベルに見合った授業内容です、これでは東京の中学生と英語の学力格差が広がるのはあたりまえです
 根室の中学校で使っている教科書は、開隆堂のサンシャインですが、最後のほうに「Extensive Reading」が3話載っています。ここをやったのは3校のうち1校のみ。13ページあり、その前に配置されている9章とあわせて全体を12章と考えると、25%を消化しないで終了です。1章当たりのワード数はこの3話のほうが1.5倍くらいありそうですから、30%を軽く超えるでしょうね。裁量問題対象の授業をやるなら、この3話は必ずやらなければならないものです。
 授業の進捗管理に手を抜いているからこういうことが起きます。担当の先生がどういう進度で授業をしているか、任せっぱなしにせずに、教頭先生や校長先生が管理すればいいだけです。英語担当は3校とも2人ですから、授業の進捗管理がむずかしいということはないでしょう。根室の中学生の学力をアップするために、改善を希望します
 道教育局は道立高校入試英語問題のワード数を他地域と比較分析して、学力の地域格差がこれ以上拡大しないように標準問題のワード数改善を検討していただけないでしょうか?

 さて、#3309へ数名の方から日本各地域の公立高校英語入試に出題されたワード数を書き込んでいただいてますので、転載してご紹介します。日時の新しいものから並べます。

============================
将棋の藤井聡太六段に関する英語の長文問題を出題した沖縄県の公立高校入試の英語長文の語数です。

本文の語数
大問7(会話文の並び替え問題):111語
大問8(旅行ツアーのツアープランの料金プランの表と英文を読んで簡単な四則計算する問題) :98語
大問9(藤井聡太六段に関する英文):491語
大問10(アカモク研究の佐々木久雄博士関する英文):422語
本文だけで1122語です。
設問まで含めると1479語です。

沖縄県公立高校入試の試験時間は50分です

by はばり (2018-03-08 17:24)
============================
昨日実施の平成30年秋田県公立高校一般入試英語
大問2:  (1)  99(図表を使った英文)
     (2) 107(統計データを使用した会和文)
大問3:         165(短文読解と自由英作文)
大問4:        259(対話文)
    問3      80(対話文の内容を受けた会話文読解)
大問4:        584(長文読解)
                合計 1294

試験時間は60分、リスニングの問題にも自由英作文が出題されてます。大阪府公立高校入試の英語C問題(難関校向け) のリスニング問題に同様の出題があります
by なかがわ in 由利本荘 (2018-03-06 21:44) 
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昨日実施の東京都立高校入試(共通問題)
大問2:  (1)  99(図表を使った英文)
     (2)  94(地図案内の英文)
     (3) 290(読解と自由英作文)
大問3:        374(対話文)
    問7    120(対話文の内容の要約)
大問4:        786(長文読解)
                合計 1763


神奈川県の公立高校入試にはプログラミングのアルゴリズムの一種であるバブルソートの会話文、東京と神奈川県の公立高校入試の会話文の問題は将棋のAIソフトに関する英文が出題されました

by ペトロナス (2018-02-24 01:07) 
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#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
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#3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018  [データに基づく教育論議]

<更新情報>
3/8 午前11時 表の数値訂正(ペトロナスさんから指摘アリ)

 今日の新聞に転載された道立高校入試英語問題のワード数をカウントしたので、アップします。
 今回の集計は次の方針でやりました。
  〇標準問題と裁量問題に分けて集計
  〇数字はワード数にカウントしない
  〇本文と設問に分ける

  ●試験時間を別記する
  ●英作文は要求ワード数を別記する

  *試験時間はリスニング込みで45分、道立高校入試問題のリスニング問題への配点は13点(60点満点)、21.7%となっている。

<標準問題> 2018年  
    本文 問題文  
大問3 A 157 38  
  B 24 67 表問題
大問4   288    
合計   469 105 574
         
         
<裁量問題> 2018年  
    本文 問題文  
大問2 A 157 38  
  B 24 67 表問題
大問3   288 57  
大問4   483 257  
合計   952 419 1371



 緑色の部分が合計ワード数です。東京都立高校入試が1400-1500ですから、標準問題は東京の受験生の4割、裁量問題で同程度です。
 今日前期日程の合格者発表がありましたが、北大合格者のうち道内出身者がたったの36%、標準問題の入試の高校が圧倒的多数ですから、高校入試問題が道内の中学生の学力を反映しているとすれば、むべなるかな。

*HBCテレビニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180307-00000002-hbcv-hok


 ●いままで投稿欄へお寄せくださった他都府県のデータはあとで貼り付けます。しばらくお待ちください。
 ●ソネットブログは10万字の制限があります。オーバフローしたので、3つに分割します。EXCELで作成した表や投稿の貼り付けは思った以上にメモリーを食ってしまうようです。

#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31



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