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13. 東日本大震災&福島原発事故 ブログトップ
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#3837 福島第一原発事故で放出された放射能はチェルノブイリの4.4倍 Oct.15, 2018 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 アップするかどうか、12日間迷いました。

 1~4号炉建屋まで4基の建屋が爆発した福島第一原発事故で放出された放射能はチェルノブイリの1/7であるという数字が東京電力から公表されており、小児甲状腺癌の発生についてもそういう前提で放射能被爆が原因ではないという説明がなされています

 ところが、太平洋の放射能汚染データを調べた結果、事故以前にはセシウムが1Bq/m^3だったのが11Bq/m^3へ増えています(下記URLビデオ3分31秒の個所)。北米の複数の研究機関が米国西海岸で2016年にサンプル採取した検体の分析結果です。矢ケ崎先生の説明では福島第一頑発事故で放出された放射能はチェルノブイリの4.4倍の放射能を放出量です東京電力が公表したデータの30倍という推計値となっています。ebisuはどういう計算で4.4倍になったのか確認したい。シミュレーションは計算式が同じでも前提条件で大きく異なる結果をもたらすからです。でも、シミュレーションと観測事実が一致するなら、おおむねそのシミュレーションの妥当性を認めなけらば行けません。そのあたりを次に論じます。

<放射性物質拡散シミュレーションと観測事実>
 太平洋への放射能拡散シミュレーションは、ヘルムホルツというドイツ最高の科学研究機関16部門のうちの一つであるキール海洋研究センターが2012年7月に公表したもの。このシミュレーションでは5年後1825日で米国西海岸一帯が放射能汚染されてピンク色に染まっています。実際に4年後に西海岸で福島第一原発事故由来の放射能が検出されています。

*「キール海洋研の太平洋放射能汚染シミュレーション」に関して…矢ケ崎克馬先生による解説 2017年8月
https://www.bing.com/videos/search?q=%e6%a0%b8%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e3%81%ae%e5%9f%8b%e8%a8%ad%e5%ae%9f%e9%a8%93&qpvt=%e6%a0%b8%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e3%81%ae%e5%9f%8b%e8%a8%ad%e5%ae%9f%e9%a8%93&view=detail&mid=5E05E2E06776C8AA72535E05E2E06776C8AA7253&&FORM=VDRVRV

**太平洋放射能汚染シミュレーション
https://www.youtube.com/watch?v=Z8pBAIqGMC4

 このシミュレーションは、濃い青が10^-6、赤から黄色へ変わるあたりが10^-3となっています。1735日後のあたりで米国西海岸に放射能汚染が到達し、1825日で米国西海岸一帯がピンク色に染まっています。矢ケ崎先生の解説では2016年に米国西海岸へ福島第一原発由来の放射生物質が到達しています。核種の割合を調べると放出先が特定できます。
 キール海洋研究センターのシミュレーションでは5年後の1825日で米国西海岸全域に到達していますが、実際の観測でもそれに近いものになっているから、いまのところキール海洋研究センターのシミュレーション通りに汚染が進行しています
 6年後の2190日では米国東海岸のほうが日本の太平洋沿岸よりも汚染がひどい、オホーツク海や日本海も薄いピンク色に染まり始めます。福島第一原発の汚染水は地下水を汚染し、それがいまも海底から海へ流れ続けていると思われます。台風24号で地下水の流量が増えたでしょうから、汚染水は海へ流出し続けているのでしょう。
 矢ケ崎先生の解説では1Bq/m^3が一桁アップして11Bq/m^3となるだけですから、濃いブルーが1Bq/m^3でピンクが11Bq/m^3ということになりますが、画面右上の数字には単位がありません。画面に表示されている単位は実行線量であるSvだと思われます。
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 Bq/m^3をSvに換算する例が載っているサイトを見つけました。BqからSvへの換算は、条件によって係数が変わるので、前提条件にも留意してください。
 空気中で呼吸によって体内へ吸収される実行線量は28Bq/m^3=1.554μSv/dayですから、1Bq/m^3=0.056μSv/day=5.6×10^-8Sv/dayとなります。水の場合は1Bq/m^3=0.056μSv/day=3.08×10^-8Sv/day。どちらも内部被爆です。
 空気の場合の測定と換算条件は「 3月30日の福島県相馬郡飯舘村におけるダストサンプリング測定結果(文科省HPより)28 Bq/m3のヨウ素131を含む空気を1日吸引した場合」、水の場合は「1kgの野菜に100ベクレルのヨウ素131が付着し、それを毎日200グラムを1週間食べた場合
*換算の具体例
https://blogs.yahoo.co.jp/kazu_room_love2/38560261.html
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<話の前提条件が間違っていたら?>
 小児甲状腺癌は放射能被爆がチェルノブイリの4.4倍なら話が違ってきます。チェルノブイリでは住民は3日間で避難を終えていますが、福島の子どもたちは避難命令がでずに居続けた。チェルノブイリでは内部被爆で孫の世代に病気が頻出しているのです。人は呼吸するし水も飲み食べ物を食べます、そういう生命にとって不可欠な行動を通して放出されたたくさんの種類の核種の放射生物質を吸収し、いまも呼吸し飲んで食べて内部被爆し続けています。森林の除染は費用が掛かりすぎるし、汚染した土壌や木の処理にこまるので手付かずです。町中の除染が終わったからといって森林に囲まれた町に子どもと一緒に住めますか?

 被爆した子どもたちをモニターしている福島医大は、放出された放射生物質がチェルノブイリの1/7に過ぎないから、チェルノブイリよりも早く小児甲状腺癌が多数見つかるのは、検査精度がいいからで、前からあったものを検査で見つけているだけと言い続けています。しかし、チェルノブイリの4.4倍なら話はまったく違ってくるでしょう。福島第一原発事故のほうが子どもたちの被爆ははるかに深刻だということ

 東京電力が広告のスポンサーとなっているテレビや新聞はドイツを代表するキール海洋研究センターの2012年7月のシミュレーションやデータを報じない。原発再稼働にとってはまことに都合が悪いデータとシミュレーションです

 福島第一原発事故が起きてから、食品安全基準を変えました。放射性廃棄物として有資格の放射線専門家が管理しなければいけない100Bq/kgを食品安全基準としたのです。だからそういう基準で安全だと言われても、何の保証にもなりません。福島事故以前にそういう基準で合格とされた食べ物を放射線取扱の有資格者に問うたら、おそらく是とする専門家は一人もいなかったでしょう。
 
<MOX燃料を使っていた3号炉の爆発がカギ>
 キール海洋研究所の太平洋への放射能拡散シミュレーションの冒頭に3号炉の爆発シーンが出てきます。赤く閃光が走り、ついで黒い煙が上がり、大きなコンクリートの塊がばらばら落ちてくるのが映っています。原子炉建屋の壁や床はそんなにコンクリートが厚くありません、あれほど大きな塊は原子炉格納容器の蓋以外にありませんから、合理的な推測は原子炉上部が爆発で吹き飛んだということ。3号炉は再処理した高濃度のプルトニウムを含むMOX燃料を使っているので、爆発でプルトニウムが飛散しています。水素爆発だと白い煙は上がっても赤い閃光と黒い煙が上がることはないでしょう。事故当時から弊ブログでは3号炉の爆発は他の原子炉とは違うことを訴えてきました。後述しますが米国原子力規制委員会(NRC)も3号炉は臨界爆発で格納容器と原子炉上部が吹き飛んでMOX燃料が1.6㎞先まで飛び散ったと見ています。事故直後には1.6㎞離れたところでプルトニウムが発見されたと報道されましたが、その後そうした報道が消えています。
 事故直後にドローンで原子炉建屋を撮った映像がニュースで何度か流れましたが、3号炉だけ黄色い原子炉格納容器の蓋が映っていませんでした。それがあるはずのところまで瓦礫になっていました。1号炉と2号炉は黄色い構造物がはっきり映っています。弊ブログ#3257をご覧ください、2011年3月31日朝日新聞朝刊が報じた3号炉原子炉建屋の写真が見れます。
 キール海洋研究所のシミュレーション映像でご確認ください、赤い閃光が走り、黒いキノコ雲が上がり、ついでばらばらと大きな塊が降り注いでいます。1/2/4号機の水素爆発とはまったく異なるタイプの爆発であることがわかります。水素爆発の直後に白い水蒸気が建屋を包みました。水素が酸素と反応して水になるのですから、白く煙るのはあたりまえです。
 瓦礫と化した3号原子炉建屋の写真が弊ブログの過去の記事の中にあります、URLを貼り付けておきます。

<デトックス> 
 ミネラルはデトックスできることが分かっています。放射生物質も金属だからミネラルです。発酵菌は放射能の除去作用が確認されているので、味噌、麹、ヨーグルト、納豆などを摂取するといい。そして汚染されていないミネラルを摂取すること。残念ですができることは小さい。

<内部被爆は遺伝子を障碍(しょうがい)しさまざまな病気を引き起こす>
 内部被爆は体の中に取り込まれた放射生物質が距離ゼロで崩壊し続け、遺伝子を破壊します、だから恐ろしいのです。破壊された遺伝子のうちの一定部分は次の世代に引き継がれます。広島や長崎の被爆2世の問題が福島第一原発事故でも再現されます。投下された原爆30発~4000発まで、科学者の推計値には幅がありますが、いずれにしても放出された放射生物質は広島や長崎の比ではないということ。米国が落とした原爆の数十倍から数千倍のすさまじい放出量、原発を創ることで、日本人が日本人を内部被爆に追いやったという事実は消えません。原子炉の地下を通って汚染地下水は海へと流出していますから、福島第一原発はいまも太平洋を汚染し続けています。とめるすべがないのです。太平洋を汚染した放射生物質は、魚貝類を食べることで人間の体内へもたらされます。原発事故は起きてしまったら取り返しのつかないものなのです。それが福島第一原発事故で明らかになりました。日本人が賢ければ、原発はすぐにも日本列島から消滅するでしょう。莫大な量の放射性廃棄物を残したままそうなります。これ以上使用済み核燃料棒を増やしてはいけません。
 たくさんの子どもたちが内部被爆をしているでしょう、チェルノブイリでは子どもたちやその子供にも影響が出ています。将来が心配です。

<政治家の皆さんの役割>
 ふるさと根室の政治家の皆さん、道議会議員の皆さん、国会議員の皆さんは、こどもや孫たちのために、そして日本列島にこれから住み続ける数百世代の人たちのために、原子力発電所廃絶に向けて具体的な行動を起こしていただきたい。

<米国NRC>
*http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/08/blog-post_24.html
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もう一つは、2週間ほど前のアメリカの原子力規制委員会(NRC)の会議で、委員会が福島の使用済み燃料プール内の燃料が損傷していない、と述べたこと。

これが本当だとすると、実に恐ろしいことです。NRCは3月の時点で、原発から1マイル(1.6キロ)のところまで燃料棒の破片が飛び散っている、と言っています。これが、最初にNRCが言っていたように3号機の使用済み燃料プール由来でないとしたら、この破片はどこから出てきたのか

ガンダーセン氏によると、NRCはこれらの燃料棒破片は原子炉自体から出た、と考えている、というのです。
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  発見されたのはMOX燃料のかけらでした。米国NRCは3号炉が臨界爆発を起こして原子炉上部が吹き飛び、高濃度のプルトニウムを含むMOX燃料が福島第一原発から1.6㎞まで飛び散ったと言っているのです


*#3257 NHKスペシャル「原発メルトダウン」:真実が見えてきた Mar.14, 2016
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-03-13

*#1460 「原子炉圧力容器損傷か?:写真で検証
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-03-1

 #1462 「裸の王様:原子炉圧力容器は破損している 論より証拠、よく写真を見てごらん
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-05

 #1463 「福島第1原発3号炉はもう無い:東京電力社員退去要請の意味」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-06




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#3788 フィルタベント装置を設置していなかったのは法令違反 July 22, 2018 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 福島第一原発事故に関して、フィルタ付き格納容器ベントシステムを採用しなかったことが法律違反であると主張する技術者の方がいる、防災部会緊急時対応ワーキンググループの永嶋氏である。原子力発電の専門家で物理学者、彼の主張を通して見えてくるものは生真面目なお人柄であり、技術者として良心に則って行動しているようにお見受けした。なお、この問題を弊ブログで採り上げることと、引用については快く許可いただいている。


 永嶋氏は法律違反の論拠として「原子力災害対策特別措置法」第3条を挙げている。
----------------------------------------
原災法第3条で、事業者に災害を抑制する責務を規制しました。規制する程度は防災部会(能澤部会長)がEPZ10kmとしていました。原災法の法案は、防災部会緊急時対応WG(能澤、近藤、永嶋等が委員)に諮られ、異論は出ませんでした。EPZ10kmを達成するもっとも有力な方法はフィルタベントを設置することであり、チェルノブイリ原発事故後にヨーロッパで実施していました
----------------------------------------
(以上、永嶋氏のFBから引用)

 原子力災害対策特別措置法第3条第2項は次のようになっている。
----------------------------------------
二 前号に掲げるもののほか、当該原子力事業所の区域との距離その他の事情を勘案し、当該市町村の区域につき当該原子力事業所に係る原子力災害の発生又は拡大の防止を図ることが必要であると所在都道府県知事又は関係周辺都道府県知事が認めること。
----------------------------------------


  EPZ(Emergency Planing Zone)とは、災害時の避難区域だが、シビアアクシデント時の避難範囲は100㎞だが、それを防災部会では近藤委員長の判断で10㎞にしたようだ。前提条件はフィルタベント装置を取り付けることだった。東電は事故はありえないとして装置を付けなかった、だから3条第2項に違反しているというのが永嶋氏の主張のようだ。原子力災害対策特別措置法や防災指針を作成する際に実務担当者として議論に加わっていた方である。チェルノブイリ事故以後ヨーロッパではフィルタベント装置取り付けが実施されていたのに、東京電力はやらなかった、手抜きしたのである。

 なぜか東電はこの法律違反を問われていないし、3つなされた事故調査委員会もこの点を指摘していない。東京電力はフィルタベント装置を取り付けずにベントを行って事態を一層深刻なものにしたのだから罪に問えというのが永嶋氏の主張である。フィルタベント装置がついていたらあのように高濃度の放射能をまき散らす事態には至らなかった。

 だが、永嶋氏の意見の重点は別のところにある。法令違反を問い、東電社長以下責任のある幹部が罪に服せば、規制を厳しいものにせずに原発再開がもっと早くやれるというものである。この辺りは、原子力技術者らしい物言いであり、わたしには頷けない部分である。
 彼の立場は明確で、原子力災害対策特別措置法違反があったのだから、その罪を問い関係者が法的罪を償えば原発は規制を強化することなく速やかに再稼働できるというもの。わたしはその意見に与(くみ)することはできない。後ほど物理学者の山本義隆氏や武谷三男の言を引用して理由を述べるが、原発再開に同意できない。
 しかし、フィルタベント装置を取り付けていなかったのは法令違反で罪に問うべきだという永嶋氏の主張には頷ける

 永嶋氏の下記ブログに詳しく書いてあるので、お読みいただきたい。
*原子力防災システム研究会
https://genboken.wixsite.com/mysite



<わたしの意見>
 わたしは意見が違う。1号基建屋と2号基建屋については原子炉にフィルタベント装置があれば、放射能汚染は軽減できたかもしれぬ。しかし、3号炉は別だ。フィルタベンド装置がついていても3号機はメルトダウンを起こして、原子炉格納容器の上部が吹っ飛んだと推測しているから、高濃度の放射能放出は避けられなかった。3号炉は格納容器の下の映像は公開されたが、上部については事故後一度も公開された映像がない。骨組みだけを残して上部が吹っ飛び瓦礫と化した3号基建屋に黄色い色の構造物はなかった。その写真は弊ブログでアップしてある。赤い閃光を発して爆発で吹っ飛んで、黒いキノコ雲状の煙が吹きあがりばらばらと大きな構造物が落ちてくるショッキングな映像がテレビで放送されていた。本欄左側のカテゴリー「東日本大震災&原発事故」をクリックすれば、2011年にアップした記事の中から見つけることができるだろう。3号炉の爆発は1・2号炉建屋の爆発とは様相がまったく違った。1号炉建屋と2号炉建屋ときは白いか煙が上がったが、大きな構造物の落下は認められなかった。3号炉の爆発のときの落下物は遠くからの映像だったがずいぶん大きなものがばらばらと落ちてくるのが分かった。原子炉建屋の壁は粉々の瓦礫となり、あんなに大きな塊にはならない。原子炉本体の上部が吹っ飛んだのなら納得のいく映像である。
 はっきりしていない重要なことは他にもある。福島第一原発事故が実際にどのようにして起きたのか、いまだにわかっていない、放射線量が高くて調べられないからだ。震度6の地震で格納容器の下にぶら下がっていたたくさんの計器類が破損して、制御不能になったと推定している学者もいれば、津波で全電源喪失しメルトダウンが起きたという学者もいる。タコの足以上にたくさんぶら下がっている計器類や配線が震度6で破損したかもしれないのだが、だれも原子炉下部には立ち入れないからわかっていない。同じ型の原子炉が地震で次の事故を起こしかねないから、この点がはっきりするまで再稼働をしてはならない。3基の原子炉はどれもメルトダウンし、メルとスルーて溶けて瓦礫と一緒に固まってしまっているからそれらの計器類や配線が地震でどういう状態だったのか7年が過ぎてもつかみようがない。10年先でも人が立ち入ることができないほど放射線量が高いから同じだろう。
 そしていまだに故郷に戻れない人たちが数万人いる。汚染された森林はまったく除染されていないし、汚染度はあちこちにシートで覆われて積み上げられている。風がまえば微粒子の放射生物質が舞い上がり、呼吸器を通じて体内へ入り込み内部被ばくが避けられない。森林の除染がなされていないからいまも放射能に感受性の強い子どもたちを育てられる環境ではないのである。内部被爆で放出される放射線のエネルギーはレントゲンの1000倍、MeVである。遺伝子が確実に障害される。
 汚染水も増え続け、トリチウムは処理の方法があっても莫大にお金がかかるので処理できないでいる。東京電力の説明では、凍土遮蔽壁はほとんど役に立たなかったようで汚染水は地下水を汚染し海へ流れ続けている。苦し紛れに凍土遮蔽壁なんてアイデアに飛びついて当座をしのいだものの、役に立たぬことはわかっていただろう、時間稼ぎをしている間に何とかしようと思ったのだろうが、打つ手がみつからないのだ。そうこうしているうちに汚染水の貯蔵タンクを新設する場所がなくなる。
 1号炉と2号炉建屋で起きた事故は永嶋氏の意見に頷けるが、3号炉はメルトダウンを起こして、原子炉格納容器の上部が吹っ飛んだと推測しているから、フィルタベント装置の有無は関係がない、高濃度の放射能放出と深刻な汚染が避けられなかったように思う。3号炉は格納容器の下の映像は公開されたが、上部については事故後一度も公開された映像がない。赤い閃光を発して爆発で吹っ飛んで、ばらばらと大きな構造物が落ちてくる映像はテレビで放送されていた。東電は7年たってもいまだに重要な情報を隠している。
 それだけではない、使用済み核燃料の最終処分地すら決まっていない。物理学者の武谷三男氏は1980年代に「トイレのないマンション」という表現で最終処分場のない原発を揶揄している。万年単位では日本列島の形すら変わってしまうから、安全な処分場など日本列島にはどこにもないのである。山本義隆は『原子・原子核・原子力』(岩波書店・2015年刊)「第7章 原爆と原発」で次のように述べている。
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2013年12月20日付の「東京新聞」は、千葉県柏市の12万~13万年前の地層から鯨一頭の頭や肋骨、背骨の化石数百点が見つかったことを伝えています。場所は房総半島の根元で、東京湾から20kmも離れていますが、そこはかつて海だったのです。つまり10万年ほど前、房総半島は本州から切り離されていたのです。ようするに日本列島は、大陸の内部とは異なり、10万年で地形を変えるような軟弱な大地なのです。…212頁
--------------------------------------------

 再処理済みの半減期2.4万年のプルトニウムはすでに47tも貯蔵されている。放出放射線量が1/8になるのに10万年かかるのである。ウラン235は半減期43億年である。このままではこうした放射性廃棄物が増え続け、いつか日本列島を汚染し人の住めない土地にする。原子力発電の安全性などどこにもないと思わざるを得ない。
 山本義隆は2018年1月の最新刊『近代日本150年 科学技術総力戦体制の破綻』「第7章 原子力開発をめぐって」でも福島第一原発事故を取り上げている。福島地方裁判所の大飯原発三・四号機運転差し止め裁判の判決にある国富の定義をとりあげ、「福島の事故は、明治以来、「富国強兵」から「大東亜共栄圏」をへて戦後の「国際競争」にいたるまで一貫して国家目的として語られてきた「国富」の概念の、根底的な転換を迫っているのである。」と総括している。
 福井地方裁判所の判決を同書から抜粋引用しておく。
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 コストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件源波うの運転停止によって多額の貿易赤字がでるとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。…287頁
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<元東大全共闘議長山本義隆氏のこと>
 山本義隆は1968年の学生運動で東大全共闘議長に推された。当時は大学院博士課程で未来を嘱望されたエリートだった。ノーベル物理学賞の湯川秀樹が絶賛し、ノーベル物理学賞に一番近い人材と述べていた。東大へは残れず、駿台予備校で物理の専任講師をしているかたわら、精力的に本を出し続けている。駿台予備校で彼の物理講義を聴講した学生は少なくないだろう。わたしがいま教えている生徒の父親に彼の講義を聴いた人がいる。いまだに記憶に残っているほどすばらしい授業だったと語っている。日本最高の知性の一人であることは間違いがない。本を読めばそれがわかる。職人気質と言いたいほど、学術的に疎漏のない完璧な仕上がりである。当時の東大大学院の知的エリートのなかでもトップであった昔日の面目躍如。

<音読トレーニング>
 9月から高1と中3の希望者を相手に『近代日本150年 近代科学技術総力戦体制の破綻』をテクストに取り上げて音読トレーニングをする。漢文読み下し文が引用にふんだんに使われていることもあって、使われている語彙は広いし、論旨は緻密、中身の濃い音読トレーニングになりそうだ。
 原発に関する彼の主張をそのうちに箇条書にしてまとめたみたい。


*#1460 「原子炉圧力容器損傷か?:写真で検証
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-03-1

 #1462 「裸の王様:原子炉圧力容器は破損している 論より証拠、よく写真を見てごらん
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-05

 #1463 「福島第1原発3号炉はもう無い:東京電力社員退去要請の意味」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-06

 #1607 児玉龍彦国会で告発(2):(書き起こし) July 31, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-07-31

 #1611 児玉龍彦教授(3):息子さんからのエール Aug. 3, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-08-02-1

 #1655 あらら、何を隠そうとしているの?:原子炉建屋にコンクリートの覆い Sep.21, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-09-21

 #2323 次の原発事故のために(1):甲状腺癌と情報操作?:U.N. experts see no increase risk of cancer … Jun. 6, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-06

 #2324 次の原発事故のために(2) :福島県で12人が甲状腺癌 Jun. 7, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-07

 #2325 次の原発事故のために(3):Tyroid cancer hits 12 kids in Fukushima: Jun. 8, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-08

 #2377 次の原発事故のために(4):小児甲状腺癌18人に  Aug. 21, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-21

 #2379 次の原発事故のために(5) 8000万ベクレル/ℓ 高濃度汚染水漏洩 Aug.22, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-22

 #2381 次の原発事故のために(6): 超高濃度汚染水と浄化システムALPS  Aug. 25, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-24

 #2383 次の原発事故のために(7): 漏洩はセシウムとストロンチウム合計で30兆Bq  Aug. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-27


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#3777 四百年に一度の巨大地震(78%)が来ても水道は大丈夫? July 4, 2018 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 先月FB上で水道が話題になり盛り上がった。Sさんが何冊も水道に関する本を読み漁って、面白そうな話題を取り上げていた。ちょうど家の前で水道本管取替工事がはじまり写真に撮ることができたのでご覧いただきたい。

 ずいぶんと細い管を埋めているので、本管ではないと思い工事を監督していた人に口径を確かめてみたら50mm、これが本管だという説明。こんな細い水道管で流量が間に合うというのだから驚きだ。まるで電線を束にしたような外観である。水道本管というよりも「ケーブル」といったほうがぴったりではないか。
 そういえば1983年ころに東京の人形町で道路工事をしているのを見たことがある、同じような黒いケーブルを埋設していた。あのときは光ファイバーケーブルの埋設だと思っていたが、いま改めて思い出してみると水道本管工事だったかもしれない。(「検索は知性だ」と豪語するFBの「お友達」の一人Sさんが教えてくれました。いろんなことをよくご存じです。どうやら、高圧電線の地中埋設工事だったのようです、電柱が撤去できます。いま、グーグル地図の航空写真で確認しましたが、電柱は一本もありません、Sさんの推測は当たりですね。)

 家の前のは直径50mmだが、近くには75mmの管も埋設しているという。それらが複雑につながっており、四系統から水が来るようになっているという。このような細い管で流量が間に合うというのだ。75mmだと50mmの2.2倍の流量が確保される。電気が複数の系統からくるようになって、停電がなくなったが水道も同じ考えでネット網が整備されているらしい。
 この水道管(ポリエチレンの2層管)なら百年はもちそうだ。地震で断裂する可能性も小さい。被膜が相当に頑丈でありながら丸められるほど弾力性がある。
 先月根室沖巨大地震が今後30年間に起きる確率78%とと公表されたが、市内全域の取替工事が完了すれば水道管の破断は最小限にできる。どれほどの耐久性があるのか実証できたら、その後の地震被害の参考になるだろう。巨大地震が根室を見舞ったら、水道本管がどうなったか詳細なデータがとれるように準備しておくべきだ

 写真は左クリックしながら引っ張ると全画面がでます。

SSCN1732.JPG

写真の上側からケーブルを埋設してきて、端っこを地上に出しておき、次にこの後写真下側を掘り起こして、このケーブルを埋めていきます。20~40m間隔ぐらいずつ細切れに工事していました。家屋の道路への出口を塞ぐのは半日のみ、さすがプロ、上手なものです。

*凍結深度に関する市町村別基準⇒根室は110㎝
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/kijun/touketsushindo.htm

**ポリエチレンの2層管(これもSさんが検索してFB上で教えてくれた)
http://www.jppe.org/about/index.html


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#3733 これから30年間に起こること:自然災害編 May. 1, 2018 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

<最終更新:5/1朝8時5分>

 国会でも議論されないし、マスコミも目先のことを追い続けてさっぱりとり上げないが、長期的にみると、起きる蓋然性の高い自然災害がいくつもある。
 これから30年間の間に自然界で起りそうなことを列挙し、それに備えるために何をしなければならないか思いつく範囲で紹介してみたい。

 ①富士山噴火
 ②関東大震災
 ③東海・南海連動巨大地震と津波
 ④根室東方沖巨大地震と津波
 ⑤原子力災害

 ●富士山は1707年宝永の大噴火以来、311年鳴りを潜めている。大噴火が起きれば火山灰が首都圏に降り注ぎ、インフラがマヒする。
 ●関東大震災は1923年に小田原付近を震源として起きたが、95年間休眠したまま地殻に歪エネルギーをため続けている。60年周期説が言われたが、まもなく百年になる。
 ●東海地震の危険性が言われて久しいが、最近は東海・南海連動型巨大地震の危険性が言われ始めた。20mを超える津波が東南海地方を襲う。全壊の南海地震の時は柔らかい地盤のところが帯状に全壊家屋が並んでいたと高知県中村市出身の裁断職人のUさんから聞いた。その帯状の部分から十メートル離れている家屋は全壊を免れていたという。組織的なボーリングによる地質調査で、被害地域と被害の程度が予測できる。1-2年で地質強度の判断が可能だ
 ●根室沖巨大地震は震源域が南の日高沖の南側との連動が地質学的な調査で判明している。14-24mの津波が北海道太平洋沿岸と東北地方の太平洋沿岸を襲う。30年間で80%の確率だという。
 
 どれも、今後30年間に起きる可能性が大きくなっている。
  備えあれば患(うれ)いなし

 ①と②は首都圏を壊滅状態にする。日本の中枢神経がしばらく機能しなくなるということ。日本経済に大きなダメージとなることは言うまでもない。東京にはほとんどの上場企業の本社が集中している。
 被害額は数百兆円に昇るだろう。
 首都圏に大災害が生じれば株価は暴落するだろう、為替相場は円安に動く。どの程度かはわからないが確実に起きるだろう。災害にあった人々が所有株を売却して家の建築資金に充てようにも株価が暴落していたら期待したほどの資金を手にできぬ富士山が大噴火すれば、火山灰が関東地方に数十センチも降り積もるだろうから、交通インフラは数か月にわたりマヒする。物資の輸送は海上輸送とヘリコプターによる空輸しかない。陸上輸送が途絶した中で、数か月の間1300万都民はどうやって食料を調達するのだろう?
 水道管が断裂して水が確保できない、1300万人の都民の水を確保し配送する具体的なプランはあるのだろうか?
トイレも水が出ないから使えない。でも自然現象は止められないからトイレはうんこであふれることになる。家じゅう悪臭が漂う中での生活となるだろう。
 電気もガスも止まる
。数か月間は調理も満足にできないし、お風呂にも入れない。
 地割れでガス管からガスが噴出すれば道路上の車に火がつき燃え広がる、道路は火の海となり建物へ火が移り大火災が起きる
 都市ガスは天然ガスとなってカロリーが5倍くらいになっているので、火災がどれほどの速度でどこまで広がるのかスーパーコンピュータを使ってシミュレーションが必要だ。天然ガスに切り替わる前のカロリーですら、パイプ内にあるガスが全部が燃焼できるだけの空気が東京にはないと試算されていた。都内のあるガスタンクは緊急避難として川へ流す対策を講じていた。相変わらず状況は変わっていない。川へ流したら引火する。
 ガソリンスタンドへの供給が止まるから、ガソリンが買えない。

 いくつかの具体的な手立てを講じた場合、何もしなかった場合、最悪の場合の三つのケースに分けてシミュレーションすべきだろう。
 阪神淡路大震災でも東北大震災でも被災民が困り果てたのはトイレの問題である。水道が途絶すれば水洗トイレはウンコの山となり避難場所で悪臭を放つ。避難場所に井戸を掘るなどして、水の確保の準備があるのと無いのでは天と地ほど違う。

 復興のために必要なことを列挙してみる。

 a 交通・水道・電気・ガスなどインフラの復活と廃墟の片づけ
 b 建築資材確保 ⇒ 備蓄しておくべき
 c 必要な熟練労働力の確保
 d 新首都設計と被害市町村の町づくりビジョン
 e スーパーコンピュータによる被害シミュレーション
 f 数百兆円の復興資金
 g 避難先での子どもたちの教育
 h 地域コミュニティの再建

 東北大震災の後で起きたように、必要な熟練労働者が不足するので、いまからその手当の具体的な方法を考えておかねばならない

 ③と④は巨大地震と津波による被害だ。上記のabcefは共通している。被害のあった後でどういうビジョンで町づくりをするかをいま決めておかなくてはならない、それをd2としよう。fの規模は百兆円もあれば間に合うのだろうか?具体的で現実的な被害想定作業でそれが明らかになる。

 ⑤の原子力災害は巨大地震によってもたらされるもの、被害想定の甘さによって起きるものがある。震度6で原子炉格納容器の下に多数ぶら下がっている計器類が破壊されて原子炉のコントロールが効かなくなったと言われている。福島第一原発事故を再調査して対処しなければならない。青森県にある使用済み核燃料貯蔵施設がコントロール不能になったら、どれほどの被害が出るのか検討しておくべきだ。福島第一原発は東京電力の被害想定がじつに甘かったことを証明している。

 さて、国債発行残高が1300兆円にもなっている。日本列島は火山列島であり、主要な大陸プレート5枚がせめぎあう世界で一番危険な場所でもある
 だからわたしたちは、災害に備えてお金を積み立てておかなければならない。平時は借金をゼロにして、災害対策積立金を300兆円ほどもつべきだ

 首都圏で巨大災害のあった後で、③の東海・南海連動型巨大地震と津波や③の根室沖巨大地震と津波が襲ったら、復興資金が足りなくなる。
 自前で復興するしかなくなるのである。だから、被害の予想される各市町村単位で、災害対策積立金を保有しておかなければならない

 政府も各地方自治体も借金をゼロにして、10年くらいをめどに、各市町村は年間予算額程度の災害対策積立金を保有すべきだ間に合うか間に合わぬかは天のみぞ知る。当代のわたしたちはやるべきことやりうることをしなければならない

  日本列島は大陸プレート五枚がせめぎあうところに位置しており、火山噴火と巨大地震が繰り返し起きてきたそういう国なのに、日本政府には災害に対する長期思考具体的な災害対策戦略もない
 いま何とかしなければ、自然災害に加えて何も準備していないことによる巨大人災が発生する

 何も準備がないのは団塊世代のわたしたちにも責任の一端がある。団塊世代のわたしたちは子どもたちや孫たちのためにいま何を為すべきか考え、行動しよう。

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 根室沖巨大地震については、日経サイエンスが2011年12月23日に記事を掲載している。
*「巨大地震、北海道東方沖が要注意 日経サイエンス
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2101D_R21C11A2000000

*震度7は6強とどう違う? 建物の損壊 数倍に夜間なら死者増加も
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGG0701B_X00C12A3NN8000/


 弊ブログもご覧いただきたい。
*#3728 根室沖巨大地震M7.8~8.5:今後30年間で80%の確率 Apr. 21, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-21


 #3731 根室市の巨大地震対策:建物被害評価作業手順公表 Apr. 26, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-26-1


 #3665 道東に四百年に一度のM9級の地震が近づいている Dec. 20, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-12-20

 
#3270 根室も四百年に一度の大地震が近い:熊本大地震は他人事ではない Apr. 15, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-15

 #1782 北海道大震災:根室・釧路沖 400年に一度の巨大地震の可能性あり Dec.25, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-24

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#3722 朝方の地震:震源地は根室半島南東沖 Apr. 14, 2018 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 夜明け前の4時3分、揺れ始まった。いきなりガツンと来る揺れ方から、震源地が近いと感じて、揺れが収まってからラジオをつけた。やはり根室半島南東沖が震源地で深さ50㎞。震源地の位置は北緯43.2度統計145.7度だから、花咲岬と落石岬を頂点とする正三角形の第三の頂点を海上にとればそのあたりが震源地だということ。M5.4だから、震度が4と大したことがなかった。どういうわけか、震源から遠いはずの中標津町が震度5弱だった。
*http://www.jma.go.jp/jp/quake/20180413190351392-14040010.html

 四百年に一度の根室沖地震が近づいている。根室半島はこの60年間で60㎝沈み込んでいるので、地殻に歪エネルギーがたまっている。この正三角形の地点を震源として巨大地震が起きたら、落石地区から歯舞までの海岸線の住民は逃げる間がない。すぐに20-30mの巨大津波が襲う。
 巨大津波は巨大地震が引き起こす。巨大地震は震源域が広いからおそらくは北米プレートと太平洋プレートの境界域、つまり200㎞ほど沖合で起きるのだろう。揺れが収まってからの数分間の行動が生死の分かれ目。
(東北大震災も北米プレートと太平洋プレートの境界域で起きている。根室沖巨大地震が起きるとすれば、東北大震災の震源地よりも300~500㎞東北よりが震源域となるだろう。)

 今朝のような小さい地震は自然からの警告である、つねに備えよと自然が警告している。借金をゼロにして、巨大津波の被害に備えるために復興資金を積み立てろと自然が警告している。自然の声に耳を貸さなければなるようになるだけ。そういう意味では自然は冷酷でもある。

<余談>
 ジャズが根室の文化遺産だと言い募り、年間700万円を超える補助金を民間の1喫茶店に交付するという(#3685へ「やはり某元〇事長と市〇部などのお歴々が出入りする喫茶店は違います」という投稿があった)。こんなことがOKなら、地域おこし協力隊制度とはヘンな制度だね。運用の仕方が、組閣でも獣医学部認可でもお友達をえこひいきしている安倍内閣あるいは首相官邸と同じではないか。市政も国政もそのレベルは似たようなものに見える。日本の政治はどこを切っても同じ絵柄があらわれる、まるで金太郎飴だ。
 大統領が変わるたびに前大統領の取り巻きと大統領自身が訴追される韓国を笑えない。
 もっと倫理的に高いレベルで仕事しようよ、根室市は立派だと根室っ子たちが胸を張って言い切れる根室になってもらいたい。
*#3685 事業継承への公的助成是か非か?:ジャズ喫茶サテンドール Feb. 1, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-02-01


 細かいことを言うが、現状の売上額、費用額の明細、利益額などの資料を応募者にオープンにせずに、募集をすること自体がばかげている。「二人以上」という応募条件があるが、なぜ二人以上なのかを書いてないと、誰だって判断ができない。現状夫婦二人でやっているから営業できるが、一人では手が回らないということだろう。夫婦二人でやっても若い人なら子供がいるか、できるだろうから、十年後あるいは20年後に進学したいと子どもが言い出した時に経済的にそれができるだけの売上や利益が期待できるのか?できる見込みがないのに募集しているなら詐欺にも等しい。
 二人で応募して補助金が切れたあとに、営業継続できるだけの売上が現状で確保できているかという情報も必要になるが、応募要項にそんな説明はない。じつに不誠実な仕事だ。
 お金を出してもジャズを聴きたいというファンが根室に何人いるか調べたらいい。その喫茶店の常連客数とイコールではないか?ほとんどが老人だから20年後にはゼロかもしれない。
 そんな状況なのに、どうして「根室の文化遺産」なのか、さっぱりわからない。たかだか40年くらいのものに「遺産」というのはミスマッチな語彙だし、わたしもジャズが好きで、新宿のピットインで1960年代終わりに何度か一流のプレイヤーたちの演奏を聴いたが、ジャズが根室の文化というのはまったく頷けない、ごく一部の愛好家がいるというだけのことだ。
 比較のために根室の文化遺産と言ってもよい例を挙げてみたい。金刀比羅神社のお祭りが根室の文化遺産というなら大方の市民の納得が得られるだろう。
  ジャズ喫茶の営業継続は根室市総合政策部がかかわるような仕事ではない、やるべき仕事は山積みだ。前回ブログで14項目を列挙した。根室の外にいる人々には、市役所総合政策部は自分たちがやらなければならない仕事をしないで、やってはいけないことをしているように見えているよ。

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 「小人閑居して不善をなす」『大学』より
 小人が独りでいると、人の見ていないことを幸いに、よくないことをしがちである。「閑居」は、原文では「間居」であり、独りでいる意。また、ここでの「小人」は、単につまらぬ人の意だけでなく、「君子」と対応して用いられていることから、一般の人民も含まれよう。
 訳文:小人が独りでいると、よくない行いをし、どんな悪いことでもしでかしてしまうが、君子と会うとその自分のよくない行いを覆い隠し、よい行いの部分を表に現わそうとする。
「小人間居して不善を為し、至らざる所無し。君子を見てしかる後に厭然としてその不善をおおいて、その善を著す」…三省堂『中国故事成語辞典』金岡照光編

 多かれ少なかれ人というのは不善を為すものだから、君子に出遭わずとしても生きているうちに為した不善と同じくらいの善行も積み上げておきたい。他人事(ひとごと)ではありません、自分の事(こと)ですよ。(笑)
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 独立では経営継続できっこないから、泥縄で、クラウドファンディングで支援するという。市が音頭を取って一喫茶店の経営継続に肩入れするのはとんでもない話だから、ほかの喫茶店経営者たちが怒っていい
 根室の町はこんなえこひいきがまかり通る町だと市役所のホームページで全国にマイナス宣伝しているようなもの、やっている人たちはどうやら気がついておらぬ
*根室市役所 - 【地域おこし協力隊(Jazzの街PR推進員)を募集 ...

 根室市にそんな余裕があるの?余分な資金があったら、借金返済に回すべきで、それが全部終わったら、今度は大災害に備えて年間予算額の2倍くらいを積み立てるべきだと思うが…
 防災地図をつくることも大事だが、肝心なのは具体的な被害の想定とともに、その被害を乗り越えるための蓄えと具体的な復興手順の策定と公表である。巨大地震に伴う大津波は必ず来る、5500年間で15回だったかな、地層に津波の痕跡が刻まれている。
 いまの根室市に四百年に一度の大災害への備えがあるか?

 「備えあれば患いなし」

#3723 ジャズの街PR推進委員募集について Apr. 15, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-15


 #3720 根室の人口減少『広報ねむろ4月号』より:14か条の課題 Apr. 12, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-11-1


 #1782 北海道大震災:根室・釧路沖 400年に一度の巨大地震の可能性あり Dec.25, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-24


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#3529 東芝不正会計と原子力政策 Apr. 13, 2017 [13. 東日本大震災&福島原発事故]


4月12日NHK朝のラジオ番組「社会の見方わたしの意見」で東芝不正会計の背景解説があったので、#3528の根室半島への原発移転対話に続いてこの話題をとりあげたい。解説者は慶応大学経済学部教授金子勝氏。

 東芝の3月末決算見込みは1兆円の純損失見込み。東芝不正会計調査委員会の調査に問題がなかったかどうかについて検証作業が必要である。
 東芝は半導体事業を分社化して売却し、資金確保をするつもりだが、日本企業が参加していない。経済産業省が企業連合方式での受け皿つくりを模索しているが、見通しがはっきりしない。半導体メモリー技術の流出が懸念されている。こういう産業基盤を支える重要技術が流出すると日本の電機メーカはますます競争力を失う。

<経営判断の失敗>
 もっと早く決断できていれば、センサー事業や白物家電を切り売りせずに済んだはず。原発ルネッサンスとそれに追随してきた旧経営陣の経営の失敗である。

<不正会計への道>
 不正会計に至るには四つのポイントがあった。一つ目は第一次安倍政権の時に起きた福島第一原発事故トラブルを隠して止まっていたのを再稼働させたこと。
 二つ目は2006年の米国ウェスチングハウス社買収である。2000億円の純資産に4000億円もの暖簾代をつけて高額買収してしまったこと。
 三つ目は、2001年の世界同時テロのあとに、安全基準が上がったこと。それに3基の同時メルトダウンという福島第一原発事故が追い打ちをかけ、さらに安全基準のハードルが上がったこと。WH社が受注した原発が次々に建設中止となったことにより、債務が増大し、それを隠ぺいするために不正会計がなされた。
 四つ目は、2015年にCB&I社の子会社ストーン&ウェブスター社を256億円で買収したが、7000億円の巨額債務が隠されていたこと。
 
<東芝が抱えている損失>
 現在、WH社は7125億円の評価損、米国原発の債務保証7935億円を抱えている。東芝はWH社を清算、半導体事業を分社化して売却することで1.5兆円の資金調達を行い、損失に対処しようとしている。
 
<三菱重工と日立>
 東芝だけでなく三菱重工も原発関連で巨額損失を出している。三菱重工が制作した蒸気発生器のトラブルにより、サンオレフレ原発が廃炉、7000億円の損害賠償請求訴訟を抱えている。そして日本原燃と組んで、実質倒産したフランスのアレバ社に投資を計画している。さらに、Mr ジェット機の納入延期で開発費が膨らみつつある。東芝ほどではないが原発事業からの撤退を選択肢に入れていない三菱重工も経営危機の状態にある。
 日立はGEとやったウラン濃縮事業で650億円の損失発生。英国で受注した原発建設コストが膨らんでいる。

<海外メーカは原発事業から撤退>
 このように日本の重電メーカは原発事業に執着しているが、シーメンスやGEは原発事業から撤退している。情報通信技術を使った列車運行システム、再生エネルギー、医療機器、工場設備建設に方針転換。日本の重電機メーカのみが、原発事業にのめりこんでいる。

<このままでは存続が危うい日本の重電機メーカ>
 小泉規制改革で日本の電機メーカの競争力が落ちた。このまま原発重視でいくと、日本の重電機メーカは存続が危うくなる。

<金子教授の対策案>
  原発は不良債権であるから、これを切り離して国有化し、電力会社の経営を健全化する。1990年代半ばに銀行の不良債権処理で、経営責任を曖昧にし、監督官庁が監督責任を逃れるために問題を隠し小さく見せようとする間に、問題が大きくなってしまった。あの時と全く同じ構図がいま東芝不正会計処理や原発事故処理、原発政策で起きている。
 未償却分と不足している廃炉積立金に充当する資金を国が出して、原発を電力事業から切り離すべき。そして危ない原発から廃炉していく。

<ebisuのコメント>
 東芝の米国企業買収実務は恐ろしく間が抜けており、決算書類の精査と実態調査ができてない。本社管理部門にこういう案件を扱える人材がいなかったのだろう。日本企業には米国企業買収実務をこなせる人材がほとんどいないようで、好いようにカモにされっぱなしだ。
 ebisuは一度だけナスダック上場企業を1億ドルで買収する案件を扱ったことがある。買収後の経営を担える人材が社内にいなかったので、持ち込まれた資料を抄訳し、評価を加えて買収断念の方向で稟議書を書いた。

 廃炉だけではすまぬ、もっと大きな問題は使用済み核燃料の処理と保管だ。再処理して濃縮するのに莫大なお金がかかる。高濃度のプルトニウムは半減期が2.3万年もある。毎年どれほどの管理費がかかるのかどこからも試算が出てない。はっきりした試算が出たら、企業会計上、それらの見積もり費用額に見合う引当金を積まなければならない。廃炉と使用済核燃料の再処理費用や保管費用を稼働期間に案分したら、とてつもない高コストであることがばれてしまう。




 


 


#3528 根室に原発50基を移転したらどうなる? Apr, 12, 2017 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 田代克さんという方が、面白いテーマを掲げてたくさん投稿してくれました。
 福島県双葉町で原発誘致前にこういうリアリティあふれる議論があったらよかった、そういう思いがしたので紹介します。
 田代さんどうもありがとう。

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#1 Ta:
こんにちは。
原発リスクを少しでも低減するため全原発を根室に移すという、根室の方にとっては由々しき案を考えました。
http://agora-web.jp/archives/2024855.html
こんなことを言っているのは世の中で私一人ですので心配には及びませんが、根室の方にはお知らせしておこうと思い、こちらに書かせていただきました。よろしくお願いします。
by 田代克 (2017-04-02 19:36) 
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#2 Eb:

弊ブログへの初投稿ありがとうございます。
面白い提案ですね。

しかし原発増設稼働が必要なほどのエネルギー需要があるとは思えません。人口減少速度が大きいので、原発なしで十分やれるのではないでしょうか。
釧路と根室は使用済み核燃料の廃棄場所として候補に挙がっています。

根室半島には30-40mの津波の痕跡が地層に残っているそうです。5百年に一度の頻度で大きな津波が来ます。根室半島を津波が横断する可能性もあるようですから、50基全部がメルトダウンする可能性があります。地質学者の調査によれば、根室半島は五百年の一度の巨大津波が明日来ても不思議ではないそうです。
そういう事態が起きれば、北海道は言うに及ばず、北方領土全域もアウトです。太平洋が大規模に放射能汚染されます。福島の10倍規模の原子力災害が現実になるのでしょう。

だから根室半島に原発を移転させるとしたら5基くらいの提案のほうがいいのでしょうね。

北海道の食料自給率は200%ですから、そこが消滅するリスクがあります。北方領土周辺海域は世界三大漁場の一つです。わたしは故郷の海で獲れた新鮮で美味しい魚介類が大好きです。お金には代えられません。

福島県の原発周辺の人たちが、避難解除になっても戻らない。原発の誘致で数十年町が潤ったのでしょうが、結果から見ると故郷と引き換えでした。
そういう愚かな選択を道東地区100万人の住民がすることはないと信じたいのですが、補助金が大好きな住民もいるので危うい。あなたの提案の一部が現実になる可能性はゼロではないのでしょう。

でもジョークと受け取りました。(笑)

by ebisu (2017-04-03 00:12) #2 Eb:

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#3 Ta:
コメントありがとうございました。面白いと言っていただけて良かったです。確かに全原発移転後に大津波が襲ったら世界的にも無視できない汚染が起こりますね。またこの案をやるなら漁場も農場もあきらめる覚悟も必要になりますね。日本にとってはそれだけの価値がある可能性もありますが、根室の人たちにとっては生活のすべてを換金するつもりがない限りやるべきではない案ですね。まあ、ジョークと思ってください。この案は誰からも賛成も反対も得られておりません。
by 田代克 (2017-04-03 21:02) 
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#4 Eb:

根室半島の地質調査による巨大地震と大津波の痕跡は日経サイエンスに載っていたデータです。5500年間で15回ありました。

*#1782 北海道大震災:根室・釧路沖 400年に一度の巨大地震の可能性あり Dec.25, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-24

#3270 根室も四百年に一度の大地震が近い:熊本大地震は他人事ではない Apr. 15, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-15

合理的に考えれば、人口密度が低い道東へ原発を移転すればリスクが分散するような気がしますが、そうしたとたんに根室半島を大津波が襲い、全原発がメルトダウンという事態が現実に起きてしまう。
そういうことを証明したのが福島第一原発事故だったと思います。

by ebisu (2017-04-03 23:03) 
===============================
#5 Ta:
根室の津波の可能性は大きいようですね。逃げ場がない地域もあるようですから対策が必要ですね。由々しき案を提案したものの立場としては
・まず先に住民用の津波対策設備を作ること
・40m級の津波による衝撃や水没に耐える設計とすること
・原発内に住民保護施設をつくること
などを条件にして全原発根室移転誘致に動くという手もあるように思いますがどうでしょう。
by 田代克 (2017-04-05 13:18) 
===============================
#6 Eb:
ははは、面白い、ありますね。
40mクラスの大津波が来たら、津波は太平洋岸から根室半島を乗り越えてオホーツク海へ通過していきます。逃げ場なんてありゃしません、全滅です。
それでいいのです。
そのあとに日本人がまた住めます。
農業も漁業も再開できます。

50基の原発があり、大津波で全部がメルトダウンしたとしたら、北海道は数百年間人の住める場所ではなくなります。
根室の住民が楽と得をしたいために補助金につられて、原発50基の移転に賛成したら、北海道内のほかの市町村に甚大なご迷惑をかけることになるでしょう。
道と国の補助金100%でウニの養殖事業を始めたようですから、補助金目当てにそういう提案に乗る根室人は少なからずいるのでしょう。
桑原桑原

面白い提案とは思います、しかし子どもたちとこれから生まれてくる者たちのためにのために、わたしは賛成しかねます。
これからどれだけ命があるかわかりませんが、贅沢も得もしたいとは思いません。故郷でつましく暮らしていけたら十分です。欲深になったらろくなことがありません。(笑)

by ebisu (2017-04-05 22:44) 
===============================
#7 Ta:

そう、補助金補助金と言わないでください。もともとこの案は根室を助けるためのものではありません。原発事故リスクにおびえている人の99%を救い、原発の仕事がなくなることにおびえている人を救い、CO2を出さない電源を増やして地球を救うためのものです。日本と地球のために根室が率先してリスクを引き受ける気概がありますかと問うています。気概が大切でそれで落ちてきたお金は副産物です。ただ、根室にその気概があっても周辺市町村にはたしかに迷惑でしょう。根室だけ暴走するわけにもいきません。また、一度受け入れたら原発関係者の人口の方が多くなりますから後戻りはできません。気概で受け入れても乗っ取られたような状態になります。根室は事故がないうちからお国のために消滅したも同然になってしまいます。受け入れない方が無難なことは確かです。でも逆に先生のような方でも補助金の方に目が向くようなら結構いけるのかもと思ってしまいます。
by 田代克 (2017-04-06 21:44) 
===============================
#8 Eb:

提案が実現した時の様子がどんどん具体的になってきています。こういう仮定の議論が福島県双葉町でも、周辺の町や市でも必要だったのでしょうね。
提案を受け入れた後の根室がだんだん具体的なイメージとして見えてきました。
by ebisu (2017-04-06 22:41) 
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#9 Ta:
原発1基あたり500人は働くでしょうから50基で2万5千人が根室で働くことになります。家族も入れれば5万人くらい住民が増えるでしょう。土地は高くなり、住居もスーパーも道路もタクシーもホテルもコンビニも不足します。外部からの投資が増え工事が増え、サービス業者もやってくるでしょう。根室の人口は10万を超えるでしょう。この人たちが休日は周辺を刊行するでしょうからお土産などもよく売れるでしょう。お店は増えて便利になるが、どこも込み合い、物価は高くなり暮らしにくくはなるでしょう。根室の人口の3/4が原発で稼ぐことになるのでこれまでの立地自治体と違い、原発は政治的に完全に安定します。これまで安全神話や改善工事をしなかったのも地元に危険と見られたくないという理由が大きかったようですがそういう地元への遠慮はもはやありません。なにか問題があればすぐ改善できるし、福島の場合は柏崎の力を活用できませんでしたが、根室の場合は不具合等あれば50基のなかで最適な人材をすぐに送り込むことができます。原発を集積してもかえってリスクは下がるかもしれません。根室には活断層も少ないようですし風は西風が多いです。建設のため高速道路は必須。空港もすぐできるでしょう。さすがに新幹線は難しいでしょうが。原子力の大きな学会や会合も根室で開かれ、会場となるホテルも必要になるでしょう。世界中から学者がやってきて国際都市にもなるでしょう。いろいろ妄想するのは楽しいです。
by 田代克 (2017-04-07 23:57) 
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#10 Eb:

妄想なんてとんでもない、現実に迫るこういう具体的な想像力が福島第一原発の町、双葉町に必要だったのです。
想像力の貧困が根も葉もない安全神話を一人歩きさせ、しまいに取り返しのつかぬ大事故を招く。

立地を集中させたら安全対策が進むという視点は斬新です。
続けてどんどん書いてください。

了解いただけるなら、適当なタイトルをつけて投稿欄での対話をキリのよいところでアップします。面白い!
by ebisu (2017-04-08 08:25) 
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#11 Ta:
根室を舞台にした勝手な妄想を面白いと言っていただけて恐縮です。では続きの妄想。この計画がスタートするということは5000万kWの高圧直流送電線が日本を縦断することになります。その一部、津軽海峡分だけでも渡せば北海道から本州に電力を送ることに支障がなくなります。北海道では風力発電の開発がどんどん進むことになります。また、サハリンと稚内の50kmをパイプラインで結んで液化しない天然ガス火力発電所を稚内に建設しても本州に送れるのでそっちの構想も進むでしょう。北海道は根室原発完成を待たずに日本の電力基地になります。原発建設の方は今すぐスタートしても最初の原発ができるまで10年以上かかるでしょう。東芝・日立・三菱が毎年1基建設しても50基作るには25年はかかるでしょう。一部をアレバやWH、韓国、中国、カナダ、ロシア、インドなどに原発を作ってもらえば多少早く進むでしょう。そうなると根室は原発ショールーム化します。各国の原発の得失が共有され技術開発のスピードもアップし、安全対策も進むでしょう。その成果は各国の原発にフィードバックされ世界の原発がより安全になるでしょう。ただ、北海道の電力基地化が予想以上に早く進むと、せっかく作った原発は稼働する必要がなくなるかもしれません。それでもショールーム化すれば研究基地としての役割は増大します。とうぜんそこでは廃棄物処分技術についても検討が進むに違いありません。その実験は歯舞諸島でできますが、安全検討が進むにつれ、日本で処分することの危険性が各国に理解され、他国への受け入れの可能性も出てくるのではないでしょうか。すいません、だんだん都合のいい妄想になってきました。もちろんアップしていただけるなら大変うれしいです。
by 田代克 (2017-04-08 16:50) 
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#12 Eb:
お金の話をしましょう。原発立地自治体には稼働前の10年で約400億、稼働後の10年で約500億がはいってくるそうです。50基だとそれぞれ、2兆円、2.5兆円。計4.5兆円が約45年くらいのうちに入ってきます。年間約1000億円の収入になります。今の根室の予算の約6倍、今の人口で割ると市民一人あたり年約400万円、45年で1億6千万円です。まず何年かは津波対策や道路などインフラ整備に充てる必要があるでしょう。10億円の避難施設を年100か所建設できます。200億円の防潮堤なら年5か所建設できます。その後は市民に無利子融資をして市民が自身で投資するといいでしょう。根室は風況がいいようですから風力発電所を作ればその売電収入は投資した個人のものです。牛糞を原料としたバイオマス発電に投資すれば、その売電収入は投資した酪農家のものです。漁船を最新鋭化すればその水揚げは投資した漁師さんのものです。こういう収入は原発がなくなってもなくなりません。北海道電力を買ってしまうという選択肢もあるかもしれません。時価総額2000億円くらいなので2年で買えます。買収できたら本社を根室に移転すれば原発の稼ぎにも税金がかけられて根室の収入になります。北海道電力にお金を貸し付け、風力や地熱発電等に投資させれば利息収入も得られます。電力自由化なので風力等自然エネルギーを前面に出して宣伝すればウニ・カニ・ホタテ・チーズなどと同様に北海道産ブランドの電力として全国に売れます。ブランド価値を高めるため泊の移転原発は他社に売ってしまう手もあります。根室に多数原発を抱えて発電しているが、根室に本社を置く北海道電力は脱原発で日本全国に電力を売るのです。原発の話なのでエネルギー中心で考えましたが、お金ですから東京のマンションに投資して家賃収入を得たっていいし、会社に投資して配当収入を得てもいいです。観光地温泉地のホテルに投資して配当収入を得る一方で事故がおきたときはそのホテルを避難場所にする手も考えられます。事故が起きて避難しなくてはいけない場合に避難先が温泉というわけです。
by 田代克 (2017-04-09 22:21) 
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#13 Ta:
今度は熱の話です。50基の原発は1億kWという日本の全電力に匹敵する膨大な熱を排出します。水深の浅い根室湾の水温は確実に上昇するでしょう。結氷や流氷はなくなり水産物も相当な影響をうけるでしょう。その熱を熱水パイプで町に届ければ暖房や融雪に使えます。地域熱供給が実現し、暖房費で悩まされることはなくなります。根室だけでは消費しきれないので周辺市町村にもパイプで運ぶといいかも知れません。原発は温暖化対策ですが、根室は原発の熱で温暖化します。ハワイアンズのような温浴施設を作るのもいいかもしれません。世の中にはラドン温泉やラジウム温泉など、放射能を売りにする温泉施設が結構あります。原発こそ放射能で熱を作っているのでそのお湯を利用した温浴施設は意外にも人気が出るかも知れません。同様に加速器を利用した重粒子線治療施設などを作り、温泉とタイアップした療養施設を作れば放射線治療を望む患者がやってきます。放射線は一般的には嫌われ者ですが、好きな人、利用したい人もいるのでそういう人にとっては根室は聖地となります。
by 田代克 (2017-04-10 13:15) 
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#14 Eb:
田代克さん

集中立地したときに、現在すべての原発立地自治体に支払われている補助金合計額が根室に支払われるという想定は、甘過ぎるように感じますが、いずれにせよ国から膨大な補助金が根室市に排出されることはあるのでしょう。

根室湾は別名芭蕉湾という名前がついています。常盤台から眺めると、根室湾は芭蕉の葉っぱに似た形状をしているからです。その芭蕉湾はとても狭い。根室湾へはせいぜい3基が限度でしょう。熱の排出は湾外まで海底パイプを敷設すればすみます。
オホーツク海側に原発を50基設置したら、排出される熱で沿岸漁業は全滅します。
海水温が上がれば生態系が変わってしまうので、現在取れている地元の魚はほとんどが消滅します。ほかの種類の魚が増えてくのでしょうね。
原発の排熱で無料の公共浴場を運営するなら住民にとっては恩恵かもしれません。各家庭に温水を配給すれば冬の暖房はただ同然、それはうれしいことでしょう。

メリット、デメリットを具体的に検討してみる良い材料になります。好い議論だな。(笑)
by ebisu (2017-04-11 09:43) 
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#15 Ta:
稼働前の交付金は削減もあるかと思いますが、稼働後はほとんど固定資産税ですので特段免除しない限りは入ってきます。既存立地自治体のご機嫌をとるため振り返られてしまう可能性もありますが、だったら受け入れを拒否すればいいだけのこと。原発を動かすならお金は必要です。それは事故時の原資になるからです。根室で原発事故が起こったら別海町や浜中町が飯館村くらいの距離になります。もちろん賠償責任は電力会社や国ですが、根室も実質加害者的立場になるのでできる限り支援しなければなりません。しかし今回の自主避難者への支援問題にしても解決は難しく時間がかかります。そこで、原発事故被災者には交付金や固定資産税を原資とし、無利子・無期限・無条件融資をするのです。融資であって援助ではないので形式的には懐は痛みません。被災者はどこへでもいつまででも逃げることができます。もちろん除染にも使えるし、事業立て直しに使えば融資は返せるかも知れない。牧場がだめになっても融資金を風力発電に投資すれば放射能があっても動くので金が稼げて融資金が返済できます。別海・浜中・中標津くらいまで含めても5万人に対し、固定資産税の2.5兆円で一人5000万円まで支援できます。もちろん根室市民にも必要なので全員それだけ使うと破たんですが、電力会社からの賠償もあるはずなのでそこまではならないでしょう。事故はあってはならないことですが、事故後の避難生活の不自由さが避難をさらに困難にします。無利子融資でお金だけは自由に使えれば避難生活も少しは楽になるでしょう。事故を考えればお金はいくらあっても足りず、できれば投資により増やしていけるようにしなければなりません。それができるようになっていれば原発事故後も新たな投資で食べていくことができるでしょう。事故がありうることを理解したうえで原発を受け入れる場合には、何があってもなんとかするという決意も必要です。
by 田代克 (2017-04-11 13:13) 
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#16 EB:
固定資産税収入と原発災害が起きた時の補償問題への言及ありがとうございます。
大規模災害が起きれば、災害補償が不可能なことは福島第一原発事故で証明されたように思います。

ところで東芝の第三四半期決算ニュースが流れていますね。監査人の意見表明がない決算公表はルール違反ですから、すでに監理ポスト入りしているので上場廃止が検討されることになるでしょう。
2千億円の債務超過となっていますが、年次決算が行われたら債務超過は7000億円に達する可能性が指摘されています。
今朝のNHKラジオ番組「わたしの意見社会の見方」で慶応大学経済学部教授の金子勝が、東芝経営破たんの原因は安倍政権の原発政策にありと解説しています。三菱重工も数千億円の損失を被っているようです。日立は600億円、金子教授の論を別途紹介したいと思います。
by ebisu (2017-04-12 11:56) 
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#3463 福島県沖M7.4の地震あり:数学は役に立つ Nov. 22, 2016 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 根室は今朝初雪でした。8時ころはうっすら雪化粧、通学の子供たちはべちゃべちゃになった歩道を歩いていました。9時ころには雨に変わっています。朝9時の気温は1.0度。今夜と明日の明け方はブラックアイスバーンの可能性がありましから、速度を落として安全運転してください。

 今朝5時59分福島県沖20km、震度25kmの浅いところで正断層型地震が起きました。ベッドの中でラジオを聴いていたら、6時の時報とともに地震の警報が入ったのです。根室はゆれませんでしたから、マグニチュードは小さいと判断しました。5年前のときは番組を放送していた東京のスタジオと根室が同時にゆれたので、真ん中の東北沖が震源地だろうとすぐに推測がつきました。

 福島第2原発では3号炉の使用済み核燃料プールの水が下がり、6時10分冷却水循環用のポンプが停止しています。点検後7時43分にポンプは再起動しました。無事でよかった。
 安部総理大臣は外遊中で、ペルーについで今日は地球の裏側のアルゼンチンにいます。
 
 NHKで震源地について詳しい情報がないので、民放をみていたら、福島県沖20kmくらいのところで起きたと言ってました。ここに地図帳があり、東北地方を開いてみたら1/880,000の地図が載っています、この地図だと福島県沖20kmはどれくらいの位置なのでしょう。仙台で太平洋と日本海を直線で結ぶと17cmであります。さあ、計算してみましょう。

 もうひとつ、2011年3月の東北大地震はM9.0と後で公表数値が大きくなりましたが、それに比べて今回のM7.4はどれくらいの規模か計算してみましょう、対数計算が必要ですから、計算式があれば数Ⅱを既習の高校生なら計算できます。

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< 計算 >
①20km÷800,000=2,000,000cm÷800,000=2.5cm

  地図に海岸から2.5cmのところにプロットしてみたらわかりますが、「海岸で起きた」と言ってもよいでしょう。テレビ報道では100kmくらい離れた感じで×印がついていました。
(実際の距離は根室駅と納沙布岬ぐらいです。関東大震災の震源は相模湾西部で、東京駅から直線距離で60kmほどです。)

②計算式をネットで検索したら、次の式が出てきました。
 log[10]E=1.5M+4.8
 マグニチュードの差は「9.0-7.4=1.6」ですから、次の式で計算できます。定数の4.8は引き算で消えます。
 10^(1.5×1.6)=251.2
 M9.0はM7.4の251倍のエネルギーをもっていることがわかります。つまり、東北大震災の1/251の規模の地震だったということ。
  参考までにわたしの使っている科学技術計算専用計算機での実際の操作を書くと次のようになります。
   10「enter」1.5「enter」1.6「×」「y^x」
 「」は押すべき演算キーを表します。これだけで計算できます、簡単でしょ!

(わたしは関数機能満載のプログラムのできる科学技術用計算機を1978年以来利用しています。まもなく40年ですね。使ったのはHP-67、HP-97、HP-41cx、HP-48g、HP-35sの5台ですが、いまは1984年に購入したHP-41cxと8年前に購入したHP-35sの二つを使っています。グラフ機能付きのHP-48gは中国製で、2年で壊れてしまいました。最初の2台はシンガポール製でした。HP-35(中国製ですから0キーの調子がよくありません、押してもはいらないことがしばしば起きるので、目視で確認してます)は1万円ほどで買えますから、高校生はお小遣いで購入したらいかがですか?)
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 M7.4程度の地震なら、日本全国どこでも起こりえます。知られている断層は100個にひとつぐらいでしょう。プレート境界上で巨大地震が起きた後は、内陸部に歪がたまりますから、それを解放するためにしばらくの間、内陸部の断層を震源とする浅いところで地震が起きやすくなるのでしょう。全国どこで浅い活断層を震源とする地震が起きても不思議ではない状態のようです。
 原発の周囲半径30kmくらいの円内にある活断層を震源として、浅いところでM7クラスの地震が起きたらと考えるとぞっとします。震源が浅いほど揺れは大きくなりますから、震度6-7の地震はどこで起きても不思議ではありません。原子炉の下部に蛸の足のように数十本のパイプや測定器がぶら下がっていますが、そのうちのいくつかが揺れで破壊されます。構造上防ぎようがないのでしょう。おそらく、そんなことは百も承知で原子力規制委員会は再稼動を認めています。利権を守る力はかくも大きい。
 原発のある市町村もその周辺の市町村に住む住民も運命共同体で、いずれ帰るべきふるさとを失うことになります。こんなに大きなリスクを抱える原発ですが、地震が多い日本にほんとうに必要なのでしょうか?
 原発による発電メリットと、原発事故のリスクや使用済み核燃料を再処理・濃縮して10万年も安全に保管するコストを天秤にかけたら、どちらへ傾くかはやらなくたってわかります。
 どうしてこんなに簡単な理屈が政治の世界では捻じ曲がってしまうのでしょう。利権がらみだからです、それで大もうけをしている人や、それでたくさんの補助金を享受してわが世の春を歌っている市町村があり、原発のあることで生活している人たちがいるからです。公共の利益よりも自分の利益のほうが大事と考える人たちが少なくないから、こうなるのでしょう。
 人が自分の利益を大きくしようと考える限り、原発は稼動し続け、いつかまた事故を起こします
 小欲知足の価値観で経済社会を創り直さなければ、繰り返し深刻な原発事故が起きます、それは明日かもしれません。
 予測されている、連動型の東海・南海巨大地震が起きたら、各地の原発は無事に済むのでしょうか。人間ではないのですから、自然には容赦というものがありません。
 日本人が1.2万年日本列島で守り伝えてきた遺伝子プールが決定的なダメージを受けてしまいます。おそらく、日本人は日本人として伝統と文化を受け継いでいけなくなります。
 「美しい日本」を唱えた総理大臣がノイローゼで退陣し、再び総理大臣の椅子に座っています。驚くほど元気に世界中を旅行して歩いて、数千億円単位のお金をばら撒き続けています。
 未来の日本人は歴史を振り返って、あの総理大臣のときに「美しい日本」が失われたのだと慨嘆することになるのでしょう。

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HP-67とHP-97・・・1978年から1984年1月まで使っていました。産業用エレクトロニクス輸入商社のオーナー社長の関社長(2代目)が自社経営分析のために電卓をたたいて統計計算をしていたので、入社1ヵ月後にプレゼントしてくれました。これで1日かかっていた計算をプログラミングすることで30分に短縮しました。便利で使い勝手がいいので、さまざまな統計解析をしました。当時の値段は11万円と22万円(プリンタ付き)でした。高価だったので、5年間使った愛機でしたが退職時にお返ししました。プリンタ付きの方のHP-97 がこの5台の中では一番使いやすかった。データも作成したプログラムも小さなプラスチック製の磁気カード(1cm×8cmくらいの大きさ)に保存できたのです。専用の保存ファイルに整理してありました。この計算機はマイクロ波計測器の制御にも使えます。
Hp 67 powered.jpg

 HP-41cx・・・これは仕事で使うので、SRLに入社したときに買ってもらいました。統計計算ソフトと両方で5万円ほど。これで、学術営業のS藤君(現・栄養医学研究所長)がニューヨークから取りよせた出生前診断検査のグラフからカーブ・フィッティングで式を求めて、MoM値計算システムをつくり、沖縄米軍の要請に応えました。その後、慶応大学医学部産婦人科との共同研究をやり、日本人のMoM値の標準値が決まりました。日本人は白人よりも30%ほど高かったのです。世界的に意義のある共同研究でした。SRLシステム部が不可能と拒絶したのを、パソコンシステムでメインフレームとファイル結合することで可能にしました。多変量解析はSRL研究部のF川君の担当でした。検査試薬は製薬メーカ2社に協力いただきました。E3(エストリオール)、hcg、AFPの三項目だったと思います。共同研究のスタートは1990年でした。学会発表はすべて慶応大学医学部産婦人科教室のドクターです。そういう分担でした。この計算機が使えたから、システム仕様書は1日で書きあがりました。道具の良し悪しが仕事の結果に大きく影響しています。

hp41cx01



HP-48g・・・自前で買いました。4.5万円くらいでした。
Hewlett-Packard 48GX Scientific Graphing Calculator.jpg
HP-35
hp 35s 関数電卓 日本語マニュアル付属 HP35S-J


#3456 福島第一原発事故不可解な後始末:ある試算 Nov. 16, 2016 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 福島第一原発事故の廃炉費用は800億円と見積もられていた。ところが現在7000億円に膨れ上がっている。原子炉本体の底を溶かし、さらに原子炉格納容器を突き破って床も溶かして固まった核燃料デブリがどのようになっているのかすら5年経ってもわからない。スリーマイル事故のデブリとは組成が違っていて、取り出すのも取り出した後に処理するのもずっと困難なようだ。いまだに取り出す方法すら決まっていないから、チェルノブイリを例に出すまでもなく、今後50年間に廃炉にできる可能性はないのだろう。

 1986年4月に起きたチェルノブイリ原発事故ではたった1基の原子炉が廃炉できずに3,000人の管理作業員を投入して被爆しながら現在も監視体制下においている。30年がたっても燃料デブリは取り出し不可能な現実がある。
 福島第一原発のメルトダウン原子炉3基もそうなるのだろう。50年経っても廃炉できない可能性大であるから、廃炉費用が1兆円になるのか10兆円になるのか見当すらつかぬ。

 3基×3,000(人/日)×(16,000円+20,000円)×365日×100年=1.183×10^13

 チェルノブイリを基準にすればメルトダウンを起こした3基の100年間のメンテナンスに人件費だけで11.8兆円かかる計算になる。1基当たり4兆円である。事故を起こした原発は廃炉できずに、こんなにコストがかかる。人件費以外のコストが人件費の5割かかるとしたら、17.7兆円である。おおよそ年間1774億円。

 原子力発電所を保有する電力会社には、事故処理を前提に廃炉と除染費用と補償金の現実的な金額を試算して積立金を積むように電気事業会計規則を変更すべきで、国会議員は党派を超えて法改正に尽力してもらいたい。会計学者も国会議員をバックアップするために積極的に発言すべきだ。

 仮に、原発1基当たり20兆円とすると、耐用年数40年間では次の計算になる。

 20兆円÷40年=5000(億円/年・基)

 1基当たり5000億円だと、54基の国内にある原子力発電所の年額の積立額総額は、

 5000(億円/年・基)×54=27,0000(億円/年)=27兆円

 原発の発電コストは10倍どころではない、数十倍に跳ね上がるだろう。だがこれは費用の1/100かもしれない。なぜなら使用済み核燃料の中間貯蔵コストや再処理および最終処分コストが入っていないからである。再処理コストはウランの購入代金の十倍以上かかり、それ自体が巨大ビジネスである。すでに濃縮再生処理によって生まれたプルトニウム47トンは2.3万年の半減期をもつから、放射能が1/8になるのに10万年を要するのだ。
 仮に、年間100億円の保管コストがかかるとすると、

 100億円×10万年=10,000,000億円=1000兆円

 途方も無いコストが実際にかかることになる。これを原発の耐用年数40年で割った金額が発電コストに算入されなけらばならない。したがって、原発発電コスト10.1円/KWhは現実離れ、大嘘である。現実にかかるコストは100倍でも足りない。

 2017年のデブリ取り出し予定は2020年に延期されたが、2019年になったときにはまた5年間延長されるのだろう。そしてそれが繰り返される。

 原発事故処理の基本原則は原因者負担責任である。廃炉は東京電力の負担でやらなければならない。除染も損害賠償もだ。
 除染は延べ900万人が動員された。効果は薄いし、放射能を含んだゴミが各地に野積みになって日光や風雨に曝され袋が劣化して破れている。破れた袋が風雨に曝されたら放射能は雨水となって流出している。除染費用は3.6兆円の予定が4.8兆円になっている。
 汚染された田圃には柳の潅木が生い茂ってしまいもう元には戻せない。廃棄物を詰めた袋は紫外線で劣化しすでに半分以上詰め替えを行っている。今後5年でまた半数以上の詰め替えをしなければならないだろう。袋は1枚14,300円だという。すぐに200億円を越すだろう。
 損害賠償はいくらになるのか見当もつかぬ。住宅を失い、田や畑を失い、仕事を失った人々が十数万人いる。

 東京電力の計画では燃料デブリ取り出しに2,500億円かかるそうで、スリーマイルの0.7掛けだそうだが、誰が信じるだろう。取り出し方すら現実的な案がないのだから、確度の高いコスト計算すらできない。

 そんな中で、廃炉費用や補償費用が託送料(送電コスト)に上乗せされることが決まりそうだという。原発以外の送電、つまり太陽光発電にも原発事故費用が上乗せされるのである。おかしいではないか?原発事故処理費用は原子力発電コストとして賦課されるべきで、他の発電コストに配賦してはならない。これは断じてやってはならぬことだ。原子力発電を延命し、事故の責任を経営者と株主とお金の貸し手の三者がまったく取らずに、請求書を国民に回す所業である。こんなことが許されたら、どんな犯罪を犯しても罪に問えない国になってしまう。

 原発の発電コストは10.1円とされてきた。太陽光やガスや石油や石炭火力に比べて一番安いとされてきたが、廃炉コストや事故処理費用が1/10、あるいは1/100に見積もられてきたのではないか。原発の発電コストは使用済み核燃料の再処理コストや最終処分コストそして廃炉費用を適正に計算すると、100倍を軽く超えるだろう。そのほかに、原発事故による除染費用や補償費用を入れるとさらに途方も無いコストになる。

 原発を廃炉に追い込むためには原因者負担原則を曲げてはいけない。東電の株を全額減資して補償費用や廃炉費用に当てるべきだ。これだけの大被害を出したのだから役員には責任を取らせるべきだ。それが他の電力会社への原発再稼動抑止力となるだろう。
 大株主は銀行、金を貸しているのも銀行だ。株主は株主責任を、貸し手は貸し手責任を取るべきだ。

 原子力発電を国策として推進してきた国が救済策を打ち出すのはその後だ。たいへんな財政負担になることがわかれば、原発を国策として進めるわけには行かなくなる。


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#3274 根室市の津波ハザードマップ(2011年配布)  Apr. 21, 2016 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 大西熊本市長が「ほんとうに甘かった、阪神大震災や東北大震災があったのにそこから何も学んでいなかった」と21日午後9時のNHKニュースで言っていた。6万人弱の想定避難民に対して11万人が押し寄せたのである。
 熊本の被災民は、全国どこでも大きな地震で町が崩壊する可能性があることを訴えていた。「地震がある日まで、まさか熊本にこんな大きな地震が来るとは思っていなかった、だからあることを想定して準備はしておくべきだ、自分たちは何にも準備がなかった」と。

 わが町根室は大丈夫だろうか?
 2011年8月に「根室市津波ハザードマップ」(総務課総務防災担当作製)が長谷川俊介市長名で市民へ郵送された。「500年間隔地震」に対応していると説明書きがある。
 東北大震災が起きた年だから、全国各地で似たようなことがなされたのだろう。
 オホーツク海側は1m未満が薄いブルーで、2m未満が濃いブルーで塗られて一目でわかる。太平洋側は6m未満と6m以上のところが塗り分けられているが、大半を占める6m以上のところには色がついていない。

 最近の地質調査によれば、5500年間で15回の大津波があったことが判明している。おおよそ360年に一度の割合である。最後の大津波は17世紀だったことがわかっているから、300年以上が過ぎている。根室半島は大津波に見舞われる危険が増大しているのである。
 わかっているのは最大32mの大津波が根室半島太平洋岸を襲っていることだ。オホーツク海側は大津波が納沙布岬を回って到達するから、はるかに小さい4.9m。それでも2011年の1-2mの浸水地域マップでは被害の実態から程遠い。

 2011年に配布された「根室津波ハザードマップ」をもっている人は、大地震が起きて津波が来るというときに、10mの高台に逃げたら充分だと考えるだろう。20mの大津波が来れば、そういう人のほとんどが死ぬことになる。

 最近の地質調査結果を反映した「根室市大津波ハザードマップ」を作るべきではないのか?
 太平洋側の長節湖からオホーツク海側の温根沼まで20-30mの津波が通り抜けるかもしれない。
 そこで、太平洋岸は20mと30mに色分けすることを提案したい。そして地区ごとに安全な避難先を確保すべきである。

 大津波の後は海に瓦礫が流出するから、沿岸漁業に深刻な影響が出るし、家を失う人も多数出るだろうから、そのときのために根室市の借金をゼロにして、復興資金を100億円はためておきたい。
 明治公園の再開発なんてやっている場合じゃないし、市役所本庁舎の新築もすでに耐震改修した小中学校を利用すればいい。市街化地域の3校が3年ほどで廃校予定である。

 市役所の担当部署が「根室市大津波ハザードマップ」の改訂作業に入っているかもしれない。市政チェックは市議の役割であるから、子や孫のためにどのような作業が進められているのかしっかり確認してほしい。

<余談:近隣の市町のこと>
 太平洋岸を辿っていくと、浜中町霧多布、そして厚岸町は低地に住宅街がある。20mの津波が襲えばこの二つの町も甚大な被害を受けるだろう。
 それよりももっともっと甚大な被害が想定されるのは釧路である。釧路は低地に市街地が広がっているから、その大半が津波の被害を受ける、根室の比ではない。釧路の経済人や政治家は四百年に一度来襲する大津波にはあまり関心がなさそうに見える。
 どういう手を打てばよいのか、釧路はなかなか難しそうである。たとえば、20mの津波が襲ったときに、浸水地域はどこまで広がり、避難民の数はどれほどの規模になるのか、事前に検討しておかなければ、対策が打てない。それだけに衆知を集めて対策を考えるべきなのだろう。このままでは、釧路市長も大西熊本市長と同じことを言うことになるのではないか。それが現在の蝦名大也市長であるかどうかは誰にもわからない。先を見て手を打つことはそれほど難しいことなのである。

「ほんとうに甘かった、阪神大震災や東北大震災があったのにそこから何も学んでいなかった。」

 せめて大津波後の市街地再開発プランくらいは各市町で具体的に検討しておくべきだ。市町を横断する「四百年に一度の大津波対策連絡会議」くらいは立ち上げてもらいたい。
 

*#3271 安政の大地震とロシア軍艦ディアナ号沈没救助の教訓 Apr. 18. 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-18

 #3270 根室も四百年に一度の大地震が近い:熊本大地震は他人事ではない Apr. 15, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-15

 #3260 根室市役所新庁舎に廃校を利用しよう Mar. 17, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-03-16-1

 #3259 市役所庁舎に廃校を利用した富山県氷見市 Mar.16, 2016 
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 #3258 根室市役所新築なら30億円:坪単価200万円にビックリポン! Mar. 15, 2016
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