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#3867 教育講演会④:修学旅行の巻 Nov. 30, 2018 [秋田県大館市教育長講演会]

 秋田県大館市教育長高橋善之氏による講演会4回目は小学校と中学校の修学旅行をとりあげる。これが郷土愛を育む強力な装置になっている。ふるさとが大好きだという高校生はいまでは3人の内2人もいる。

 根室にお住まいの方は、以下の市民意識アンケートをご覧になって比較しながらお読みいただきたい。
*#1395 根室市23年度予算案:「根室再興」???  Feb. 25, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25
#2332 19~29歳対象 根室市アンケート 異常に低い回収率13.2% Jun. 16, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-16


 大館市の小学校の修学旅行は北海道の玄関口、函館である。函館の隣の木古内町(人口4191人)で地引網体験もプログラムに組まれている。生徒たちは受け入れた人たちへ、お礼の意味も込めて大館のいいところを説明するのだそうだ。修学旅行は行く前に大館のどんなところがすばらしいのか考えることから始まっている。そして、大館のいいところを伝えるためにさまざまな資料作りの工夫もする。こうやったらこんな反響があるかな、ああやったら笑ってもらえるかな、想像した通りに行くのか行かないのか、実際にやってみなくっちゃわからない。思った通りには行かないところが、味噌だろう。そこから学ぶことが大きい。
 中学校の修学旅行は花の都・東京である。小学生の時に一度体験しているから、大館のどこがいいかはよく知っている。大館は忠犬ハチ公のふるさと、きりたんぽの町である。どちらも全国的に有名だ。渋谷駅の中堅ハチ公銅像前や麻布で通行人に話しかけて大館のいいところを説明するのだそうだ。ところが、聞いてくれるのは20人に一人ぐらい、ほとんどの人に「拒否られる」。何かの勧誘だと勘違いされるのだろう。誤解が解けたらそこから話が始まる。一生懸命に大館のいいところを説明するのだろう。ほほえましい。

 こうした修学旅行をするようになって十年、ずいぶんと小学生、中学生、高校生の意識が変わった。いまでは高校生の3人に2人が大館が大好きだという。
(大人がちゃんとしてなきゃいけないよ。郷土愛よりも私利私欲を優先する姿を何度も何度も見せつけられたら、子どもたちの郷土に対する意識が変わってしまう。)

 中学生の話題のついでに、職場体験の話をしたい。職場体験はどこの地域でもやっている。根室も各中学校が職場体験受け入れ先を探して個別に取り組んでいる。
 大館市では市教委がこれらの仕事を受けもっている。職場体験先の開拓は市教委がやり、ホームページ上で受け入れ先ごとに日程を公表し、生徒の参加を募る。生徒は行きたい職種と企業を選んで直接市教委へ申し込む。スマホでやってもいいし、市教委へ出かけて申し込んでもいい。学校は一切関与しないから、これらの準備作業から解放されている。先生たちの仕事の負荷軽減で市教委にできる部分は肩代わりしているのである。

 修学旅行を通して郷土愛を育む。小学6年生で経験し、中学3年生でもう一度大館のよいところを見つめなおす、そういうことが仕組みとして定着している、素晴らしいと思う

 次回はこの講演会シリーズの最終回です。「大館市教育長は自分の部屋に滅多にいない!」、どこでなにしてるのでしょう?案外シビアなんだ、乞うご期待。

#3351 根室市の人口減少の現状と対策: 前年同月比543人減 July 5, 2016
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05


*#3570 中標津町立病院は年間15.2億円の赤字: 根室は? July 22, 2017
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-07-22-1



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#3866 教育講演会③:授業の骨格は共感的協働にあり Nov. 29, 2018[ [秋田県大館市教育長講演会]

 秋田県大館市教育長高橋善之氏(以下、高橋さんと書く)の講演会要旨とebisuの感想、3回目である。
 いよいよ、大館市が10年間やってきた教育の根っこのところと実際の部分を書くことになる。

<共感的協働とは?>
 教員の側からの一方的な説明は最小限(5分以内)に抑えること、そういう教育長通達を出したそうだ。宮沢賢治の教育思想に忠実なのである。
 一方的な講義は生徒に「共感」を生み出さないし、「協働」も起きない。共感と協働はセットになって現れる
 講演前に授業風景のビデオが流れていた。先生が手短に説明した後、生徒同士で学び合いが始まる。生徒の学力は大館市だってピンからキリまである。違いは、「一人も置き去りにしない」という姿勢、もっとかたい言葉で表現するなら指導方針あるいは学習哲学にある。やっている単元が理解できない生徒には、理解できた生徒が説明していた。もちろん先生もそれぞれのグループに入り込んで教えていたから、生徒の中に入り込んでしまってどこにいるのかよくわからない。いくつもの学び合いのグループができている。理解の速い生徒は理解の遅い生徒に共感をもって働きかけており、協働して困難を乗り越えているように見えた。こういうことを日常的に繰り返したら、生徒の心の中に共感的協働が習慣となり、小学校6年間でそういう共感的協働的性格が思考や行動の鋳型として形成されるのではないか。心の成長を促す授業だ。どんな名講義も共感的協働授業にはかなわないと高橋さんは言い切っていたのは10年間の積み重ねがあるからだ
 筋ジストロフィーの生徒の事例を出して説明された。学校祭で準備作業をみんなでしていた時のこと、女の子が筋ジストロフィーの生徒に近づいて行った。セロファンテープをはがす作業を一緒にするために、手足がほとんど動かせなくても作業ができるように何かセロテープに仕掛けをして一緒に作業を始めたという。筋ジスの生徒にも学校祭で役割が与えられる。一人も置き去りにしてはいけない。一つ上手に剥がれたら、耳元で「うまくいったね、やればできるね」、作業が巧く行く毎にそう耳元でささやくのだそうだ。誰に言われたわけでもなく自発的にやっている、そこに共感的協働の輝きをみたんだそうだ。その場面を思い出したのか、高橋さん、言葉に詰まっていた。

 なぜ共感的協働を授業でやるのか、その大切さをみなさんにも考えてもらいたい。教育長ははっきり言い切りました。「一人も置き去りにしない街づくりがしたい」からだと。義務教育の9年間、障害のある生徒や学力の劣る生徒、非行に走る生徒、家庭崩壊という状況で暮らす生徒を一人も置き去りにせずに、共感的協働を実践してきた子どもたちが大人になって町を支えるときに、足手まといになるからと誰かを置き去りにすることはないだろう。そのための教育なのである
 宮沢賢治の教育理念は、子どもたちを自立した人間と認めて、共感的協働ができる存在ととらえるところにある。大館市教育長の高橋さんは、そういう理想を現実の教育の中で追い求めているのだ。そのために彼は自分の部屋にいることがほとんどない。74000人の町の小中学校の授業を見て回っているからだ。そのあたりの事情は第五回目に書くことになるだろう。

 どんなに頭がよくっても、その頭を私利私欲を満たすために使う人と、能力は小さくても他人のために使う人がいる、大館の教育が目指すのは後者である
 私欲の権化のごときカルロス・ゴーン、ああいう経営者は大館市の教育システムからは出てこないだろう。「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」という伝統的な商道徳とも親和性の高い教育理念である。

 次回は郷土愛を育む修学旅行を紹介したい。小学生は函館へ、中学生は東京へ行く。ただ見学するだけではない、根室に住む私たちが考えもしないすごいことを実際にしている。自分の町が好きだ、住み続けたいという高校生は3人に2人だそうだ。パトリオット覚醒事業と名付けたい。



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#3865 教育講演会②:大館市の公教育の目的と目標 Nov. 28, 2018 [秋田県大館市教育長講演会]

 釧路市立図書館7階で11月25日に秋田県大館市教育長高橋善之氏の講演会があった。講演会記録の2回目をいま書こうとしている。

 高橋さんはTシャッツに犬の帽子をかぶって現れた。大館市はハチ公のふるさと、きりたんぽで有名な町だと説明を始めた。全国各地で講演するときに冒頭で大館市を宣伝することになっている、市長からも釧路に行ったら宣伝よろしくときつく言い渡されたと、おどけて見せた。一通り説明が終わると、犬の帽子をとりTシャッツを脱ぐと、ワイシャッツにしっかりネクタイを締めていた。
 釧路で講演をすることになった前釧路市議会議長月田さん(釧路の教育を考える会副会長)とのいきさつは前回書いたので端折るが、自身の口から簡潔に述べられた。
 高橋さんは宮沢賢治の教育を目指しているという。
*賢治とシュタイナー
https://www.tokyokenji-steiner.jp/about/kenji-to-steiner/
 宮沢賢治の授業
https://plaza.rakuten.co.jp/jifuku/9002/

<大館市の教育の本質>
 数字的な学力、たとえば全国学力テストの正答率は重視はしているが、学力向上が大館の教育の目標ではない。公教育は人間を育てることが目標、大館で生き抜く力をつけるということ。もっと具体的に言うと、人口減少による地域崩壊は医療崩壊から始まる(根室市がまさしくそういう段階にある)ので、それを食い止めるあるいは緩和することのできるのは教育、余所からきて何とかしてもらおうといったって、おいそれとはいかない。だから大館市では自前の医師を育てる、市の未来に必要な人材は自前で育てなけらばならない。学力が高くないと医師にはなれぬ、だから学力も大事だが、それが教育の目的ではない。

 fact1:昭和43年に終わった第1期の全国学力テストでは秋田県は全国43~45位であった。
 fact 2:第2期の全国学力テストでは初回から全国1位だったので、その時には過去問などないから、テスト対策がやりうるはずもない。過去問を繰り返しやらせているから全国1位というのは都市伝説である。

 では、なぜ秋田の学力が高いのか?
 fact3:大館市の子どもたちの家庭学習時間は全国平均以下
 fact4:学習塾への通っている率は全国1低い
   小学生18.3%、中学3年生17.4%⇒全国平均61.5%

 どこが違うのか?「授業のクォリティーの高さと子どもたちの集中力」が違う。
 東京の成城、白百合、学習院、学芸大附属から大館市のサマースクールへ毎年各校十数名の生徒と先生が来る。そこで地元の子どもたちと一緒に授業を受ける。お母さんたちにも見てもらったら、授業のクォリティーと先生たちの情熱がぜんぜん違う、というのが彼女たちの率直な感想である。首都圏の中高一貫の有名私立校の保護者がおどろくクォリテーを実現している。

 高橋さんの説明によれば、ピッカピカの新入生(小学校)が5月には様変わりするのだそうだ。わずか一月で授業を聴く姿勢ができてしまう。なぜそういうことが起きるのかというと、就学前教育を重視しているからという。何をやっているかというと、小学校の先生たちが保育所や幼稚園の授業を参観に行く、保育所や幼稚園の先生たちが小学校1年生の授業を見に行くのだそうだ。そうして相互に意見交換をする。こういうことを当たり前にやっていると保育所や幼稚園と小学校1年生のギャップがなくなる。何をどうやるかは現場任せ。そういう現場任せを総称して「百花繚乱」と表現していた。だが、現場に丸投げして全国学力テストでトップを走り続けることはできないだろう。だから、授業の質を高めるための組織的なそしてシステマティックな工夫があるはず。例えが悪いが、防犯のための鍵なら一つではなく、複数のロックがあるはず。玄関ドアだけでなく、窓にも防犯装置がついているというような。
(4回目で書く予定だが、修学旅行も生徒の自立性を信じ、共感的協働作業の場に転化する。どの場面も決まったやり方を押し付けるのではなく、生徒たちの共感的協働の場となる。それぞれ工夫しながらやっているようだ。注意して聴いていたら、もうひとつのロックが話のついでに出てきた。話を聞いてわかったつもりでやったら、猿真似になるだろう。教育技術レベルが上の先生・地域なら見えないところも工夫しながらちゃんと真似られるだろうが、そうでなければ猿真似になる。技術とはそういうもの、大館市の教育は奥が深そうだ。)
 根室でも花咲小学校と啓雲中学校がそういう教員の交流をやっていた。荒れていた啓雲中学校を正常にもどした佐藤校長のころの話である。
 学校の「荒れ」はふだんの授業態度に鮮烈にでるものだ。授業を聴かずに平気で私語をするから、先生の話が時々聞こえなくなる。そうするとその前後の話の脈絡がつかない、つまり先生の説明十の内、三つ四つが理解できないということになる。こうして「中の上」のランクの生徒たちの学力が一斉に低下してしまう。下方に偏った分布ができあがるから、平均点もはっきりと下がる。
(学校の「荒れ」は学力低下と正の強い相関関係があることが十年前の柏陵中学校の生徒たちの急激な平均点低下から分かっている。)
 大館市は、就学前教育を上手に対処することで、勉強する姿勢を小学生1年生になった1か月間で躾けているのである。そしてそれは義務教育の9年間、しっかり維持される、大館ではそういう仕組みができあがっている。

 まとめると、大館市の教育の目的は、大館市で生き抜く力をつけること、そして大館を支える人材を育てることにあるそれを保障しているのは授業のクォリティーの高さである
 次回は郷土意識の醸成と、授業のクォリティーをどうやって高く維持しているのかを書こうと思う。授業のやり方がまるで違うのだ。

<余談:根室高校からだって毎年2人くらいは医者になれる>
 11月3日実施の進研模試の結果が昨日出ている。根室高校のトップの数学の得点は95点全国偏差値は86である。もう、進研模試の難易度ならいつでも数学は百点が狙えるくらい学力がアップした。受験者が正規分布していれば偏差値86は計算上「10万人中15番」の成績ということになる。国語が崩れたのが響いて、前回に比べて、3科目合計点での偏差値が2下がった。3科目合計点の標準偏差は41点だから、3科目合計であと20点アップすれば進研模試は卒業。
 読書量が足りないのははっきりしていたから、難易度が高い本をその都度選んで5年間音読指導してきたが、高得点のときと崩れたときのギャップが大きすぎる。弱点のわかった国語についての今後の勉強の仕方を確認した。この生徒は根室高校の国語の先生に相談していまやっている長文記述式問題集をやめて、別のものに切り換えることにした。数学と英語はいまのままでいい。
 進研模試は偏差値が高い領域はあてにならない。問題の難易度が低いから95-100点のあたりにトップクラスの生徒たちがひしめき、学力差があらわれない。ケアレスミスの有無を競うだけ。
 河合塾や数台模試なら問題の難易度が高くなるので偏差値60あたりだろう。根室では受験できないから札幌で受けるしかない。それで医学部受験生の中でどれくらいの位置にいるのかわかる。

 根室の地域医療崩壊を食い止めるためには、自前で医師を育てるのがベスト
 医学部進学はお金がかかるので学力が高くても医学部進学を選択肢から外してしまう生徒がいる。でも、お金のことはなんとかできるものだ。たとえば、千葉県は4000万円まで医学部進学者に奨学金を出すそうだ。県立病院へ5年勤務すれば奨学金の返済義務がなくなる。さらに5年首都圏でいい病院を選んで腕を磨いてから、ふるさと根室へ戻ってくれたら最高である。
 そのためにも受け入れる根室の側、市と市立病院そして地元企業経営者がかわらなければならない。オープン経営へ切り替えないと、若者が戻ってこずに、際限のない人口縮小が続くことになる。時間はある、湿原を流れる川のごとくに蛇行しながらゆっくりいこう。いずれは広い海へ出る。

*標準正規確率分布表
 標準偏差3.6のところが偏差値86に該当します。
https://staff.aist.go.jp/t.ihara/normsdist.html

<授業参観でみた最高の授業と学力テストの平均点>
 あるときC中学校の授業参観に行った。数学と英語と国語の授業を見たくて行ったのだが、社会科授業も見た。とっても授業の上手な先生がおられた。DVDも使うし実物投影機の使い方もとってもうまい、それら二つの装置を使わないときの授業もじつに分かりやすかった。たとえば、「温暖湿潤」という用語が出てくると、漢字一つ一つの意味解説まで丁寧にやる。8割の生徒たちの語彙はとっても貧弱だから、「オンダンシツジュン」では意味がつかめないのである。脳内で漢字に置き換えられないだけでなく、板書しても意味のつかめない生徒が半数程度いる。
 これだけ上手な授業=名講義なのだから学力テストの社会科平均点が20点ほど高いのではないだろうかとデータを調べてみたら、有為な差が認められなかった。わたしはこの先生の授業を授業参観に行く都度観させてもらった。うまいのである。
 別の学校の理科の先生が、小テストを繰り返して記憶の定着を図ることで、他校に比べて学力テスト平均点20点アップを実現していたのをモニターしていたので、この結果は意外だった。小テストを繰り返す以上の成果を期待したが、そうはならなかった。生徒たちは、名講義に聞きほれて聞き流してしまっていたのだろうか。繰り返し同じ先生の授業を観させてもらって、名講義というものが生徒の学力を上げることができない場合もあることを知った。
 教師の授業スキル向上は大事なことは言うまでもない。だが、それだけでは学力をあげられない場合があることも事実だ。五段階評価をつけたら、その先生の授業はまぎれのない’5’だった。


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#3864 弊ブログ11周年 Nov. 27, 2018 [ゆらゆらゆ~らり]

 30分前に28日になりました。ブログニムオロ塾はお陰様で11月27日に満11歳の誕生日を迎えました。弊ブログをお読みいただいている皆様に感謝申し上げます。
 スキルス胃癌の手術をした翌年、2007年11月27日に書き始めましたが、モデムの通信速度がとっても遅かったのを覚えています。スキルス胃癌と巨大胃癌の併発だったので、まさか12年後にこうしてブログを書いていられるとは思いませんでした。(笑)
 3か月ごとに診察していただいている主治医岡田優二先生(消化器内科専門医)と12年前に手遅れだったわたしの手術を担当してくれた後藤幹裕先生(現在は音更町東木根クリニック院長)に心より感謝申し上げます。

*東木野クリニック
https://www.kinohigashi-clinic.com/guide/

 今年はロードバイクで800㎞走りました。昨年が1800㎞ですから、ずいぶん減りましたが、これくらいが体力相応、そしてブログを書くのもサイクリングほどではなくてもそこそこの体力が必要です。ときどき風を切って走る、ほどほどの運動が体と心の健康にいいのでしょう。無理をすれば身体が壊れます。(笑)

 ところで弊ブログは今年度末には累計500万ページビュアーを超えそうです。どういうわけかこのところPV数が増え、最近一月は2000-3000/day、びっくりしてます。
 終わりの日が来るまで(笑)どうぞよろしくおつきあいください。m(_ _)m

ニムオロ塾

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#3863 教育講演会①:11月25日釧路市立図書館7F Nov. 26, 2018 [秋田県大館市教育長講演会]

 11月25日午後2時から釧路市立図書館7階で秋田県大館市の高橋善之教育長を講師に迎えて教育講演会が開かれた。(左クリックして、マウスを右にドラッグすると全画面が表示できます)

画像に含まれている可能性があるもの:1人

 会場に並べられた机と椅子はみるまに埋まっていき、あわてて両脇にすきまなく椅子をならべた。ライトがずらりと並び、ボーズ製のスピーカも十数台釣り下がられた贅をつくした会場だった。
 釧路市教委・釧路市PTA連合会・北海道新聞釧路支社・釧路新聞社・エフエムくしろ・釧路青年会議所・釧路商工会議所青年部・株式会社リライアブル様の後援を得て、釧路の教育を考える会が主催した。

 これから、5回ほど、この講演会の内容をレポートしたいと思う。初回はこの講演会が開かれる切っ掛けを書いておきたい。
 もうずいぶん前のことになるが、釧路市議会議長(当時)の月田さん(釧路の教育を考える会副会長)が全国学力テストナンバーワンの秋田県に調査に行ったことがあった。その折に、大館市で宮沢賢治の教育を理想に掲げて奮闘している面白い教育長がいると小耳にはさんだのである。月田さんはそのご大館市教委へ電話で問い合わせたが、あいにく教育長は不在、電話に出た人が「宮沢賢治の教育を理想に掲げているのは間違いなくうちの教育長です」と返事をしたという。その後電話をしたのか、会ったのかわからないが、高橋教育長によれば5分で意気投合し30分で親友のような気がしていたという。月田さん、フットワークが軽いから、おそらく大館まで出向いたのだろう。それから、講演会実現まで数年の月日が流れている。

 高橋教育長は大館市立城南小学校、一中、鳳鳴高校と地元の学校を卒業して明治大学法学部へ進学した生粋の大館っ子、パトリオット*である。釧路の教育を考える会の会長である角田憲治さんが開会の挨拶をしたが、角田さんは釧路市の元教育長、江南高校から北大へ進学した生粋の釧路っ子、現役時代は名物教育長として有名な人。挨拶で釧路の人口減少と教育の役割について言及した。それを受けて大館市教育長高橋さんも「人口減少は最初に地域医療崩壊として現れる、すなわち「医者が来ない」だから地域に必要な人材はその地域が育てるという自立した人材育成政策が必要なんだと力説。お二人はどこか似たところがある、そして阿吽の呼吸、面白い組み合わせだと思った。実は講演会前日に、釧路の教育を考える会のメンバーが高橋さんを囲んで飲み会をやっている。きっかけを作って月田さんともどもメンバーは友あり遠方より来る、また楽しからずや」である。

 大館市がどういうことをやり続けているのか、お聴きした範囲でレポートする。キーはいくつかあります。
 ■「大館市で生き抜く力をつける、共感的協働性を備えた大館市民をつくること
 ■「大館市の未来に必要な人材育成と人材供給は自前でやる
 これら二つが大館市の教育の目的、
 〇「共感的・協働的学び合い
   〇「一人も置き去りにしない授業
 〇「いかに優れた「講義型」授業も、「学び合い型」授業には及ばない
 〇「百花繚乱
 これらがどういうことなのか具体例を挙げて説明するつもりだ。きっと学校の先生たちの導きの糸になる。

 大館市の人口:72,735人10月末
http://www.city.odate.akita.jp/dcity/sitemanager.nsf/doc/toke.html

 教育関係者の皆様にも、保護者の皆様にも、そして子どもたちの教育のためにも、いいレポートになると思いますので、乞うご期待。
 
 貼り付けたのは26日付の北海道新聞釧路・根室版です。
 
SSCN2333.JPG

<同じ講演会をとりあげたブログの紹介>
http://office-aosaka.com/2018/11/26/【日々の動き】講演会に参加しました。/


 秋田県大館市教育委員会ホームページ

http://www.city.odate.akita.jp/kyouiku/top.html

 大館市教育委員会議事録がアップされているのでそちらもご覧いただきたい。なにがまな板に上がり、どなたが出席し、どのような発言があったのか詳細に記録されています。

 比較のために根室市教委のホームページも貼り付けておきます。毎月開催されているはずの委員会ですが、議事録はホームページを見ても見つけられませんでした。どこにあるのでしょう?
 こどもたちの学力向上に大きな実績を挙げている大館市教委はオープンなスタンスです、閉鎖的な根室市教委との性格の違いが、ホームページつくりにあらわれていませんか?
 大館市教委のようにホームページに毎月の教育委員会議事録を貼り付けてほしいと思います。いいものはドンドン真似ればいいのです。
https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/lifeinfo/kakuka/kyoikuiinkai/kyoikusomu1/index.html


*パトリオットについて
 パトリオティズムとは「生まれ育ったホームタウンへの素朴な郷愁や誇りにすぎない」、そういう感情を魂に宿した者をパトリオットという。
#1030 nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』May 17, 2010
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17


*#1029 『現代語訳 帝国主義』幸徳秋水著・遠藤利國訳 May 16, 2010
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-16


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#3862 若い女性の流出懸念:根室市 Nov. 24, 2018 [24. 根室の旧弊・悪弊を取り除くために・・・]

 北海道新聞(11/23)16面の根室地域版に「若い女性の流出懸念」という記事が載っていた。
 まことにピントの外れた論なので反面教師として引用する。

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若い女性の流出懸念
 根室 有識者会議が提言
【根室】市創生総合戦略の検証などを行う「市創生有識者会議」の会合が22日、市総合文化会館で開かれ、出席者から若い女性の市街への流出を食い止める対策の重要性を指摘する声が上がった。
 大学教授らの有識者の委員8人のほか、市役所から石垣雅敏副市長ら10人が出席した。会議の冒頭、市の担当者が市内の人口動態を説明。女性の人口が2017年12月末時点で前年比359人減の1万3765人となり、減少幅は同72人増となったことや、年齢層の15-19歳と25-39歳では、00年と18年を比べると、約半数に減ったことを示した。
 これに対し、有識者委員で北大大学院の石井吉春特任教授は「女性に特化した政策を展開することが必要ではないか。しっかりとした対策をしないと人口減少にまったく歯止めが利かなくなる」と懸念を示したほか、出席者からは「観光はまちづくりの切り札になる」などの意見が出された。
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 石井教授は一橋大学商学部卒、元は政府金融機関日本政策投資銀行の総務部長である。元の仕事柄公共政策がご専門のようだ。退職してから北大へ移られた。こういうように政府系機関から大学へ移る方がときどきいる。経歴を見ると、生産現場で働いた経験がない、政府系の金融機関それも総務部門である。営業のことも生産現場のことも、わかりようがないだろうね。企業の経営戦略部門は経営企画や経営管理部門だから、企業戦略についての実務経験もゼロ。こういう経歴の人に市創生戦略の検証などできるわけがないと思うのだが、違うかね。具体的な人選というのはむずかしいものだ。実務経験も戦略についての専門知識もなさげな人に何を期待して選んだのだろう?選んだのは市役所の誰、しっかりしてよ?ほかの「有識者」は大丈夫だろうね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/石井吉春

 根室の人口減少の大本は、地元企業の経営改革がなされないことによる。若い男子が地元企業に就職したがらず、大学や専門学校を卒業しても戻ってこない。
 若い男たちが戻ってくれば、いずれ結婚して子供もできるだろうから、人口減少は緩和できる。簡単な話なのである。「男子に特化した」具体的な政策=地元企業の経営改革をやれば、女子の流出も減少することはモノの道理である。高校生にだってそれぐらいのことはわかる。有識者会議の議論を見るとそれ以下、情けない。

 弊ブログで、市長の諮問機関による閉鎖的な委員会方式がことごとく不毛の議論に終わっていることをいままで何度も具体例を挙げて論じた。病院建て替えに関する委員会、明治公園再開発に関する委員会、高校統廃合に関する委員会等、枚挙にいとまがない。後始末すらできないような惨状を呈するケースが多い。病院建て替えは当初予算の2倍かけてしまったから、いま経営を圧迫している。赤字額はそれ以前の2倍、年額17億円に膨らんだ。十数年前に明治公園内にあった野外アスレチック設備が老朽化し取り壊された。子どもの人口が20年前の半分になっているからますます利用者が見込めないのに明治公園再開発は異例の速さで審議終了し、再開発にゴーサインを出したが、市議会の反対でストップ。委員長殿は再開発の利害関係者だった。高校統廃合は学力テストデータも見ずにやったから、いま根室高校普通科は後始末で先生たちも生徒もたいへんなことになっている。
 このように閉鎖的な諮問委員会方式は根室にとって百害あって一利なしとも思うが、いかが?
 中標津町のように、市民自由参加の作業部会方式でオープンな場で議論されよ。

 若い女性たちが笑顔で水産加工場で働くようになれば、まちは変わるかもしれない。根室市役所並の給料が出る、退職金もいくらもらえるかオープンになっている、一生懸命に予算達成すればボーナスで報われる、そういう経営の工場が増えれば未来に光が見えてくる。オープン経営の企業なら進学で根室を離れた者たちが喜んで戻ってくるよ。

 根室市の人口はついに2.6万人を切った。こんなピントのズレた議論を委員会方式でいつまでもしているから根室の人口減少が加速している。10月末現在25,973人である。
 三年間の10月末人口推移は 26,797人⇒26,178人⇒25,683人、2年間で1,114人減少しており、人口問題・社会保障研究所の地域別推計データよりも人口減が加速している。

 社会保障人口問題研究所の推計データ
【社会保障・人口問題研究所推計データ】
2010年 29,201 年平均変化率  
2015年 27,203 -1.37  
2020年 25,390 -1.33  
2025年 23,494 -1.49  
2030年 21,571 -1.64  
2035年 19,697 -1.74  
2040年 17,892 -1.83  

 「年平均変化率」を見ると2015年までの五年間がマイナス1.37%、それが2040年にはマイナス1.83%に加速する推計になっている。そして最近2年間の実績値はこれを上回っている。

H30年:https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/10/jyukijinko201810.pdf
H28&29年:https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/10/zyuki001.pdf
年度別人口動態推移:https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/lifeinfo/shinitsuite/toukeijouhou/2/3032.html

*根室市の人口推移表 「#2542 根室の人口:『広報ねむろ1月号』より Dec. 26, 2013」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-25

*#2272 根室 「57年間の人口推移+27年間の推計一覧表」 Apr. 23, 2013 
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#3861外国人技能実習生と根室の水産加工業 Nov. 24, 2018  [根室の過去・現在・未来]

 今朝初めて雨水受けのバケツの水が凍った。6時14分にマイナス3.1度を記録した。今冬2度目のマイナス最低気温。

 今日11/24の北海道新聞に「外国人材 期待と不安」(第1社会面)という記事が載っている。道新さんなかなかいい取材をしているので紹介したい。

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市内の水産加工場では実習生が年々増加。受け入れ窓口の監理団体の根室商工会議所を通じて来日した実習生は117人(22日現在)で、初年度の6年前の7.3倍だ。同会議所の野田敏専務理事は「技能を身につけるという実習制度の趣旨と現状は乖離している。法改正では労働者としての立場を明確にし、待遇を補償すべきだ」と話す。
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 根室商工会議所の専務理事は根室の経済人には珍しくまともなことを言う人のようだ。ebisuに褒められたらきっと迷惑だろう。だからブログではなるべく人をほめないようにしている。(笑)
 6年で百人を超えるベトナム人技能実習生の受け入れ窓口をやってきた現場の意見であるから、市議も道議会議員も国会議員のみなさんも、そして政府も真摯に耳を傾けてもらいたい。

 根室の実態を言うと、ベトナム人技能実習生は、中国人が来なくなってのでそれと入れ替わりに増えたという事情がある。ベトナム人の技能実習生もいまのままの待遇では中国人と同じで来なくなる日が来るだろう。
 根室で職を求めている人たちはすくなくない。水産加工業になぜ根室っ子が集まらないかというと、給与が低いことと、水産加工業で働くことが一段低くみられるという事情がある。根室の基幹産業なのにこういう状況は根室の水産加工業者が創ってきたと言えるから、人が集まらないのは自業自得である。そろそろ変えようよ。

 戦前もそうだったのだろうが、北方領土を失った戦後、根室の水産加工業の主力はカニ罐詰であり、工場には全道各地から男工さんと青森県まで含めて集められた女工さんたちが支えていた。この時代は根室の水産加工業で働けばけっこう稼げたのである。昭和30年代中ころの最盛期には日本合同罐詰だけで4工場800人が働いていた。
 ところが昭和30年代半ば過ぎになるとしだいに女工さんが集められなくなった。条件のよい工場が東北にも北海道各地にもでき始めたからである。他の地域の女工さんたちの宿舎や給料と根室のそれの差がしだいに大きくなった。根室の水産加工業はそうした時代の変化に対応できなかったのである。
 日本は経済高度成長期で賃金が上がっていったが、根室の水産加工業の賃金は低いまま、寮の建設や工場設備へ満足な投資が行われなかったから、建物も設備も老朽化していった。
 根室最大の水産会社であった日本合同罐詰株式会社は経営がじり貧になると、打開すべく富良野に野菜の缶詰工場をつくった。それが結果として経営破綻の引き金になったが、経営破綻の真因は男工さんや女工さんたちの待遇を改善するという意識が本社スタッフになかったからだ。昭和30年代後半になるとあきらめて現場を支えている男工さんたちが次々にやめていった。

 昭和30年代中ころに、ある工場の現場監督が4工場を一か所に集中し女子寮を新築する提案をした。統合すれば工場長も現場監督もそれぞれ一人で済む。
 女子寮は土間に2段ベッドが並んでいた。それを新築して板敷あるいは畳の部屋にするという提案である。本社は耳を貸さない。四工場のうち女工さんを集められたのは一つだけ。なぜか?
 たとえば、ほかの工場では6時15分まで働かせて、6時でカット、15分会社が得をする、そういうことを自慢するような工場長や現場監督ばかり。これでは人が集まらぬのは当然だ。M工場の現場監督は最盛期には昼休みを2時間与えた、1時間は有給である。寝ずに洗濯する女工さんには有給での昼休みは与えない、無理やり寝てもらった。あの当時は大きなタラバガニがたくさん獲れた、いまなら1杯10万円もするような大きなタラバガニ(脚を広げると1.5m)が船に満載されるほど獲れた。大型の冷凍設備がないから、処理できなければ海に捨てるだけ。だから処理できなければ、通いの女工さんたちや男工さんたちに持って帰らせた。だから、団塊世代にはこうして工場からタダでもらった大きなタラバガニをたくさん食べたことのある人がいるだろう。
 話を戻そう、連日の残業でみんな疲れ果てているから作業効率が次第に落ちていく。昼休みを2時間とらせると、疲れがスッカリとれて午後の処理量がアップするのである。会社は損をしないし、原料廃棄量も減少しコストを下げられる。一石三鳥である。ものはやりよう、人は使いようなのだ。
 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」はそこで働く人たちの幸せ実現も含んでいる。

 M工場では加工設備の工夫や自動化の工夫もしていた。殺菌窯を円筒形から直方体のものに変えたら3割処理量がアップした。殺菌窯がボトルネックになっていた。作業が一番きつい工程である秋刀魚の切り分け選別を水流で自動的にわけられるようにもした。しばらくの間はこうした様々な工夫でしのげるが、長期的には無理だ。根本的なところに手をつけなければ、女工さんを集められなくなる。本社はいつまでたっても提案を検討しない。愛想をつかして現場監督が辞めると、しばらくすると男工さんたちも続いて道内の各地へ散っていった。そして四工場全部で女工さん不足が表面化した。それまでM工場には定員以上に女工さんが集まっていたから、その余剰分を他の工場へ回していたのである。出した女工さんたちは順にM工場へ戻して入れ替えていた。人は大事に扱わないといけない。出しっぱなしでは翌年来なくなる。

 根室はいま同じ轍を踏んでいる。必要なのは中国人労働者やベトナム人労働者ではない。都会で働くのと同じくらいの処遇で根室っ子を採用すればいいだけだ。水産加工場で働くことが誇りをもてるような処遇をするだけで問題はなくなる。ようするに水産加工業を営む企業経営者たちの経営のしかたがまずいのだ。そこにメスを入れないと、いずれ根室の水産加工業全体が日本合同缶詰株式会社のようなことになる。

 「オール根室」なんて言って、小さな村社会を形成しているようではアウト、オープンな心で、広い視野と長期的な視点をもち、自分たちの経営のやり方を変えなくてはいけない。
 たとえば、決算は従業員へ公表する、経理規程をつくりそれを厳格に守り公私混同しない。退職金規程を整備して毎年末に従業員一人一人へいまやめたら退職金がいくらになるのか通知する。予算制度を導入し、予算を達成したらボーナスが何か月分出るのか約束する。10年20年後にどういう会社にしたいのか経営者は授業員に夢を語りともに実現する。こういうあたりまえのことをやればいいだけ。当たり前のことというのは、上場審査基準をクリアするような経営体制を作るということ。当たり前のことをするだけだから小さい企業でもやれる。

 ところで、政府が外国人の雇用に関する大幅な規制緩和をするという。たまげた。人を人として扱わず、奴隷のごとき「技能実習」が平気で行われている。実習生には職場の選択の自由すらない。帰国した技能実習生がなんというだろう。口コミが一番怖い。
 対象となっているのは、介護、保育、農業、水産業、工業、土木業、建設業などである。いずれも待遇が悪い業種である。日本全国が「昭和30年代後半の根室化」しつつあるようだ。日本合同缶詰の轍を日本全体が踏もうとしている。
 額に汗して働いたことのない者たちの考えることは愚かだ。処方箋は外国人労働者を増やすことではない。給料をアップして日本人の雇用を増やせばいいだけだ
 必要のないこと(外国人雇用の促進)をやり、必要なこと(処遇改善)を怠る、これを愚かと言わずしてなんと言おう



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#3860 北方領土は2島(7%)返還でおしまい、これでいいのか? Nov. 24, 2018 [21. 北方領土]

 このままいけば、北方領土返還交渉は2島返還でいいのか?
  歯舞群島と色丹島はわずか7%、返還されない国後島と択捉島は北方領土の93%を占める、国後島と択捉島はどちらも沖縄本島よりも大きい。
 北方領土の面積は5,038平方km国後島1,499平方km択捉島3,184平方kmの2島は北方領土全体の93.0%を占めている。比較のために書いておくが択捉島は沖縄本島1,206平方kmの2.6倍も大きい
 週刊現代がタイムリーな解説記事を掲載してくれた。近藤俊介氏が書いている、この記事をお読みいただき、いま一度北方領土問題についてお考え下さい。

 「北方領土交渉、このままいけば「ロシアの圧勝」で終わる可能性
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58551

<要点抜粋>
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安倍首相は緊張からか、疲れからか、顔色が優れず、虚ろな表情をしていた。だが、発言内容は重大で、日本の戦後外交を歴史的に転換させる舵を切ったのである。端的に言えば、北方領土の4島返還を諦めて、2島返還で決着させるということである。歯舞島と色丹島のみロシアから返還させて、国後島と択捉島は諦めるという決断をしたのだ。
しかも安倍首相は、いま日本で喧伝されているような「2島+α」ではなく、2島の日本帰属を認めさせて返還を死守する、すなわち「2島-α」を出さないことを目標に据えているように思える。


これだけ長く首相をやっている割に、成果が乏しいのである。
私は以前、ある元首相に、「日本の最高権力者の座に就いて考えたことは何ですか?」と聞いてみたことがある。すると元首相は、こう答えた。
「首相なんて結局は、3つのことしか考えないんだよ。第一に、自分の在位中、日本が平穏無事であること。第二に、一日でも長く首相の座にとどまり続けること。そして第三に、自分の時代にこれをやったというレガシー(遺産)を残したいということだ。おそらく首相が考えることは、誰がなっても同じだろうよ」
こういった証言から推論するに、安倍首相もいよいよ、「2019年は自分のレガシー作りに邁進する年にする」との決意を固めたということではなかろうか。


日本は、1951年9月8日に調印されたサンフランシスコ講和条約でも、ミスを犯している。吉田茂首相がサインした講和文書の第2条(C)には、こう書かれている。
〈 日本国は、千島列島並び日本国が1905年9月5日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部及びこれに近接する諸島に対するすべての権利、権限及び請求権を放棄する 〉
吉田首相は受諾演説で、北方領土の取り扱いに、一応は異議申し立てを行っている。
「日本開国の当時、千島南部の二島、択捉、国後両島が日本領であることについては、帝政ロシアも何らの異議を挿まなかったのであります」
だが吉田首相は、図らずも異議申し立ての中で、「千島列島」の中に択捉島と国後島が含まれることを認めてしまっている。その上でサインしたのだから、これまた日本の自己責任論だ。ただ一つの救いは、ソ連がサンフランシスコ講和条約に調印を拒否したことだった。

これだけ長く首相をやっている割に、成果が乏しいのである。
私は以前、ある元首相に、「日本の最高権力者の座に就いて考えたことは何ですか?」と聞いてみたことがある。すると元首相は、こう答えた。
「首相なんて結局は、3つのことしか考えないんだよ。第一に、自分の在位中、日本が平穏無事であること。第二に、一日でも長く首相の座にとどまり続けること。そして第三に、自分の時代にこれをやったというレガシー(遺産)を残したいということだ。おそらく首相が考えることは、誰がなっても同じだろうよ」
こういった証言から推論するに、安倍首相もいよいよ、「2019年は自分のレガシー作りに邁進する年にする」との決意を固めたということではなかろうか。
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*#3859 北方領土は現状のままでええじゃないか Nov. 23, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-23

#3856 日露平和条約:国後島と択捉島は北方領土の93% Nov. 15, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-15

#3564 セルツェ(心)ー遥かなるエトロフを抱いてー July 2,
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-07-02

*#3475 ロシアに対抗して根室にダミーのミサイルを設置しよう Dec. 5, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-04-1

 #3304 補助金もらって寝て待つ2島返還論:楽するとろくなことがない  May 28, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-28

*#195「少し過激な北方領土返還論」MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

 #465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30

  #1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1

 #1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06

 
#1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08

 #1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実  June 11, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11

 #1973 ビザなし交流in択捉島 住民交流会:もちつもたれつ  June 14, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-14

 #2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する?  Aug. 10, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2

 #2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14


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#3859 北方領土は現状のままでええじゃないか Nov. 23, 2018 [21. 北方領土]

 北海道全域で初雪が降りました、いよいよ冬の到来です。根室の今朝の最低気温は0.2度(午前9時19分)、強風で水たまりが凍りついていました。

 弊ブログ投稿欄へときどきコメントを寄せてくれる阿波の国の方がいらっしゃいます。もちろん、異論を対置して見せてくれるのですが、阿波の言葉でのその語り口も素敵です。
 なるほどな、北方領土問題は外側から見ていたらそういう見方もあるのか、「名無しのゴンベイ」さんとの対話部分だけ紹介します。
(サリーさんも投稿してくれてます。サリーさんはお父さんが引揚者ですから、北の島々にはわたしと同じような思い入れがあります。投稿欄の冒頭にあるので、クリックしてご覧ください。)

#3856 日露平和条約:国後島と択捉島は北方領土の93% Nov. 15, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-15

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大昔、に自由に闊歩して生活していたアイヌが和人に土地を奪われ生活の変容を余儀なくされた。
昔、日本人が生活していた土地がロシアに奪われて追い出された、もしくは、不便を感じて脱出した。
今、すでに多くのロシア人が生活を営んでいる。
将来、この人達を追い出して、もしくは、不便を感じて移住することになるかもしれない土地の所有者を変えることになるのか?
主権と所有権が違っても良いのかもしれん。住んでる者の事を考えてあげたらば。
by 名無しのゴンベイ (2018-11-21 09:50)
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戦って負けたら、土地も財産ものうなってしまう。
平安の昔から東北、そして北海道、北方の島々で和人とアイヌの戦いが、そしてロシアとの戦いがあった。負けたら盗られる、勝てば分捕る、それだけのこと。
領土と領海をめぐる戦争はこれからも隣接する国との間で起る。経済を武器にして戦えばいい。やれんじゃろな、もうけが先だわい。幸か不幸かカルロス・ゴーンと根っこのところは一緒の日本人が増えている。
by ebisu (2018-11-21 15:20)
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いや、わしの言うとることは、この4島が心底必要なもんが今の日本におるのか?ということや。そりゃあればあったで経済開発やらに名乗りをあげるもんもおろうけど、それは余剰のことや。今現に島で生活しているもの達にとっては心底今の状態が続く方がええと思うてるやろ。日本に返還となったらまた新たな悲劇を生み出すことになる。住んどるもんには何の罪もないのにや。
色んな面子もある、うまく話合うて返還して所有権は名目上日本とするが、主権は今のままロシア、ちゅう線もええなあと思う。みんなの面子が立つやろ?
by 名無しのゴンベイ (2018-11-21 18:19
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誰でも故郷へのノスタルジーはある。
ノスタルジーやない、実際に辛い体験もある。
そしたら相手のこともわかるやろ。
生活の拠点が変わる事がどれだけ辛いことか。
政治や経済といったうわべに囚われていたら個々の人の生活が見えんようになってしまう。そして戦争や。
大事なんは実際にそこに住んどるもんの生活やないやろか?
by 名無しのゴンベイ (2018-11-21 18:37) 
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あんたの主張は
今あの島に住んでいる人達を追い出すことになる、
悲しませることになるかもしれんけど、
それを超える程の価値があるんやろか?
今の状態でこの日本で憂いてる人の価値と、
もし返還になったら憂うことになる人達の価値と、
を比べて勝るんかいな?
by 名無しのゴンベイ (2018-11-21 23:23)
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価値があるのかないのかと問われたら、あるんよ。
理不尽なことには妥協はしないという意志を見せることは、価値のあることなんよ。
そのうえでの外交交渉に意味があるんよ。どういう形の返還が実現できるのか、具体的な検討が必要なんだろう。

たとえば、主権も権利関係も戦前に戻す、そのうえで、ロシア人住民の数を半分にして居住を認めることだって、外交交渉のまな板にのせられる。
な~にもせんと、ただ現状追認は納得いかんというこっちゃ。

このままあと二十年の時が過ぎたら、島に住んだことのある人間はきれいさっぱり一人もいなくなる。ふるさとへのノスタルジーがなくなり、静かになるわ。それでおしまいっちゅうことや。

そういうことが、「隠れたカリキュラム」になる。ロシア相手に真っ向から領土返還交渉すらできないヘタレだと、中国は日本をなめてかかる。
73年前にロシアがやったことは、いま中国ならずっとスマートにできると思うだろう。接続海域に中国潜水艦が出入りするようになった。既成事実をどんどん積み上げて侵食してきおる。尖閣列島だけでなく、沖縄も危うくなる。
琉球王国は中国へも朝貢していた歴史があるから、中国の一部だくらいのことはいいよる。日本の未来は危ういのう。ここからは退かぬというラインがない。
by ebisu (2018-11-22 00:14)
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#3858 講演会開催11/25:「教育の力で凛としたまちづくり」Nov.20, 2018 [その他]

 11月25日、午後2時から、釧路市立図書館7Fで標記講演会が開催されます。講師は秋田県大館市教育委員会教育長の高橋善之氏です。120㎞の道のりはそれほど遠くありませんので、根室市民の方々もどうぞいらしてください。根室も「教育で凛としたまちづくり」をしましょうよ。
 当日はわたしもお手伝いをしています。(笑)

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