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#4017 遺体の検案業務 Jun. 14, 2019 [41. 科学・技術とその周辺]

 昨日の北海道新聞夕刊の根室地域版に「遺体の検案業務に尽力」という記事が載っていた。根室警察署長から遺体検案業務に携わっている地元医師三人が表彰された。岡田優二医師は2014年から検案嘱託医、共立病院の杉木和博幸医師は2007年からと書いてあった。他に江村精神内科の岡崎和也医師の名前が載っている。

 この業務は結構大変なのだ。時間のたった水死体や、ご遺体もあるからね。殺人事件も自殺も、自然死もある。ご遺体を解剖して事件性があるかないか、そして死因の判断をしなければならない。
 自宅で亡くなった場合も、殺人事件かもしれないので、そうでないことを証明するためにも遺体の検案が必要になる。検死解剖は特別な技術のいる仕事だから、患者の治療の合間を縫って、そちらの勉強のもしなかればならないから、結構負荷が大きいと推察する。

  ここまで書いて、検死と検案とどう違うのか気になって検索してみた。
*https://www.e-sogi.com/guide/1907/
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「検案」は、監察医、法医学者などの医師が、遺体の外表面を検査し、病気の既往歴や死亡時の状況などから、死因や死亡時刻を医学的に判定します。
検死は、法律用語ではなく、検視と検案、解剖の3つを包括した言葉です。同じ読み方で漢字も似ているので、検視と同じ意味合いで使われることが多いです。

・病死・自然死(老衰)であっても、病院以外での死亡や主治医(かかりつけ医)がいないときまたは連絡が取れないとき⇒この場合は検死対象となります。
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 なるほど、検案と検死はかくも違うのだ。

 1990年ころに起きたことを思い出した。SRL学術開発本部で仕事をしていた時に、取締役であるI上司のお母さんが自宅で亡くなったことがあった。夕方具合が悪いと2階へ上がって寝てしまった。翌朝冷たくなっていることに気がついた。死亡診断書が必要になるし、警察から事情聴取もある。主治医がいなかったので遺体の検死ということになる。解剖するというので、「必要ない」と警察とずいぶん言い合いになったそうだ。自宅で死ぬのはなかなかやっかいな仕組みになっている。
 上司のお母さんは脳出血で寒気がして寝たのだが、出血が少しずつ広がって寝ている間に亡くなった。だれも気がつかなかったのだ。

 弊ブログによく投稿してくれる人にkoderaさんがいる。4年ほど前に弊ブログを読み、興味をもって根室まで愛に来てくれた。そして啓雲中学校でバド部に実際に指導してくれたことがあった。彼は千葉県柏市で長年にわたって市民バドクラブを主宰している。以前、一時期バド強豪校関東第一高校の講師であったことから高校バドにも人的ネットワークがある。そのうちのお一人が渋谷さん。現在は関東の関東第一高校校長である。バドミントンの世界では有名な指導者のお一人。
 その小寺さんには母方のおじさんがいる、石山昱夫という。元東大医学部教授で検死解剖の権威である。
 小寺さんに薦められて、石山昱夫著『科学鑑定 引き逃げ車種からDNAまで』(文春新書)を昨年6月に読んだ。最大手の臨床検査会社SRLに16年間勤務していたから、検査技術については職務柄いろいろ見聞きし、また機器の購買担当として3年間ほど毎年数十億円買っていたこともあって少しは知っているので、面白く読めた。

 北海道新聞に主治医の岡田優二先生の写真が載っていたので、日本の科学鑑定の権威であるkoderaさんの叔父さんを思い出した。

*関東第一高校ホームページ
https://www.kanto-ichiko.ac.jp/about/rinen/

 弊ブログで石山昱夫さんの『科学鑑定』をとりあげました。
*#3779 オウム地下鉄サリン事件:被害者の脳幹や延髄が溶けていた July 10,2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-07-10




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  • 発売日: 1998/11
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