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#3925 数学平均点アップをやり遂げた啓雲中学校 Feb. 9, 2019 [データに基づく教育論議]

 市街化地域の3校の内の一つ、啓雲中学校が頑張って結果を出しています。

 3年生の学力テストの五科目合計(300点満点)平均点と数学の平均点の推移を並べてみます。
                                        五科目  数学
  4月(お迎えテスト)   101.1  15.9
  9月(学力テスト総合A)  101.5  11.7
  10月(学力テスト総合B)  99.0  13.4
  11月(学力テスト総合C)117.3  14.8
  12月(模試1)      107.2  16.9
  2月(模試2)       114.6  20.4
 
 一時は五科目合計点が100点を切って、過去十五年間で最低を記録し心配してました。
 別海中央中学校や中標津中学校には遠く及ばず(130-145点)、根室管内の市街化地域の中学校では最低ランクでした(柏陵中学校も五科目合計平均点が100点を切ってました)。それが114.6点までアップしてます。これには理由があります。
 数学の点数を見てもらうと、最後の模試が学年平均点で初めて20点に乗ったことがわかります。冬休み直前に教科書全部を消化し、冬休み明けから授業で入試過去問の演習をして学力アップを図ったのです。
 「2月末までかかって授業で復習なし」「12月末までに全部を終わって冬休み明けから1年間の復習を授業でやった」のでは結果が大違いということ。立派な成果です授業の進捗管理を徹底するということが学力に直結することがわかります。裏返すと、授業の進捗管理の悪い学校の生徒の学力テストの平均点は下がるということ

 ちなみに、学力テストは「標準問題」ですから、根室高校普通科入試「裁量問題」では「大問の1」の基本問題が出題されませんので、12点未満の生徒の大半は零点となります。階級が12点で切れていないので、比例計算すると学年生徒総数41人中15人(36.5%)が12点以下です。
 だから安心してはいけないのです。60点満点で12点は20%の得点ですから、高校では赤点です。高校の赤点は30点以下ですから、60点満点では18点に相当します。41人中22人(53.6%)います。
 

 根室高校普通科1年生が初めて受験する全国模試は7月ですが、昨年は百点満点で平均点が21点でした。わたしは昔のデータをもっていませんが、おそらく史上最低を記録したでしょう。今年7月の進研模試も大変なことになりそうです。
 根室高校普通科の数学は習熟度別に5段階にクラス編成されていますが、最上位のガンマ・クラスでは12年前は1月21日から授業で数Ⅱをやっていました。最近は2月いっぱいかかってなんとか数ⅠAを消化するのみ。学力低下で最上位のクラスですら、数ⅠAの消化に年度一杯かかっているというのが実情でしょう。異動があるので12年前の生徒たちの数学の学力を知っている先生はおそらく一人もいないでしょうね。1月20日までに数ⅠAを終わるなんて「常識」は消滅したのです。年度いπかかるのがあたりまえになってしまいました。生徒たちの学力が少しずつ低下していくというのは怖ろしいことです。高校の先生たちですら12年間の変化が見えないということです。普段の学力テストの点数をモニターしていない根室市教委も同じことです。データに基づかぬ教育行政は無力です。根室の子どもたちの学力低下をとめることができません。

 入試の得点で判断すると、特設コースの35名だけが十数年前の普通科の生徒の平均点と同じくらいです。定員オーバーの年度は五科目合計150点で数名不合格でした。いま150点で足切りすると、35名くらいしか合格できません。普通科120名の内、「特設コース」の35名を除いた生徒たちは十数年前なら、根室高校の生徒ではないということ。学力テストの五科目合計点が120点未満の生徒たちは全国レベルでは偏差値40以下、学力下位16%層ということ。大学へ進学しようと思っても、そのほとんどは名前を書けば合格できるような「Fランク」レベルの学校へしか行けないことになります。大半があきらめて専門学校進学となります。この三年間の進学先の変化を根室高校ホームページの進路実績データでご覧ください。道外の大学への進学実績が1/4程度になっています。

 30年後の根室を支える主力は中学時代の学力テストの平均点が100点前後かもしれませんね。これではむずかしい問題がでてきたら、解決できずにそのまま放置するしかありません。
 北方領土四島返還でもこの町の中で具体的な戦略が語られたことがありません。それは返還運動諸団体、市役所総合政策部、市長押しなべて一緒です。学力不足が災いしてなければいいのですが、早くこういう情けない状態から抜け出したいもの。

 たとえば、地域医療を支えるためには医師、看護師、薬剤師、検査技師、経営管理などの人材が必要です。とくに経営管理に有能な人材がいないといけません。年間17億円の赤字は10年前の2倍です。
 町の未来を明るくするには具体的なデータに基づいた効果的な教育政策、すなわち人材育成策が必要です。どれだけ優良な人材を育て、町に残せるかで未来が決まります。
 市長が教育に高い見識をもち、それにふさわしい教育長を配置し、総合政策部が町のビジョンを立案して、着実にそれを実行する、30年後のわが故郷はそういう町になってもらいたい。

<余談:根室高校生進路の変化>
 #3912に根室高校生の進路実績の分析をアップしていますので、そこから結論を引用します。詳しくはそちらの記事をご覧ください。

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  3年間の変化のポイントを箇条書してみたい。
●国公立大合格者数が半減した
●道内私大への合格者が3割減少した
●道外私大の合格者が8割減少している
大学進学者数は毎年逓減しており56人から44人へ
偏差値50以上の大学へ進学するには、中学時代の成績が上位10%に常時入っていなければならない。
大学進学率は落ちていないように見えるが、分母に根室西高校を含めると、その比率は20%前後にすぎぬ
●市内就職者数が46⇒41⇒29人へ激減している
 大学進学者数はabcに分類されていないので実際の内訳数字が不明であるから「合格者数」で論ずるしかない。
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*#3912 根室高校大学進路実績データを読む Jan. 28, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-01-27




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