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#3760 トホホな話:KKR札幌医療センター1億円の消耗品横流し Jun. 20, 2018 [8. 時事評論]

<更新情報>
6/22朝7:41 末尾に翌日の新聞記事詳報に関する追記
6/22 18時40分 在庫管理システムについて追記


KKR札幌医療センターで3年間で1.1億円もの事務用消耗品横流し発生。
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病院側の事件告知
https://www.kkr-smc.com/web/news/details/post_13.html
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 上場企業ではこういう杜撰な管理は考えられません。部門別・費目別・月別に予算管理しているので、数十万円単位で異常があればすぐにピックアップできます、たくさんの株主からお金を預かって運営しているのですから、あたりまえですね。
 おそらくそういうシステムがなかったのでしょう。事務用消耗品の在庫棚卸も毎月やるので、こちらの点からもすぐに発見できます。大きな差異が見つかれば消耗品在庫管理担当部門は報告義務があります。1年にもわたって棚卸差異が続くようなことになれば、翌年は担当責任者が変更になります。
 この事件から見えるのは、病院運営管理の杜撰さです。

 病院会計システムは入院病棟別・外来診療部門別予算管理の仕組みをもったものがあるのかな?ふつうはコスト管理上必須のアイテムなのであるはずですが、この事例を見るとあやしい。
各自治体病院も同じことが言えるかも。釧路市立病院や根室市立病院は大丈夫かな?

<道新ニュース>
備品盗んだ疑い、元病院職員の男逮捕 被害額1億円超 札幌豊平署
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/201212


 株式会社の上場審査基準は会社として当たり前の項目が並んでいるだけ。たとえば、こういう横流しが発生しても年度をまたいで繰り返されることがありませんし、月別・部門別・費目別の予算制度も求められます。事務用品の在庫金額が大きい場合には毎月実地棚卸が求められるので、たとえばトナーカートリッジが10本棚卸差異があると、すぐに調査がなされ、適切な対処がなされます。予算と実績値に大きな差異が生じたら、その部門の責任者は予算管理部門へ報告義務があります。報告がなければ、予算管理部門から調査報告を上げるように指示がなされます。

 410ベッド、職員数786人の立派な総合病院ですが、いったいどういう管理しているのでしょう?
経営面のマネジメントがお留守になるのは、赤字になってもその分の埋め合わせがなされる経営形態の病院に共通しているかもしれません。
 この病院の経営母体は国家公務員共済組合連合会です。

 病院会計システムについて知識のある方は投稿欄に情報提供お願いします。予算制度がどのように仕組まれているのか実際のところを知りたいのです。⇒ 書き込みがありましたので投稿欄をご覧ください

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<6/21 午後3時追記>
今朝(6/21)の道新によれば、消耗品は業者が都度納入して請求しているだけで、在庫管理がなされていなかった。推測通りでした。取材して記事を書いた記者さん、お手柄、いい記事でした。

在庫管理がなくても、月別・部門別・費目別の予算管理がなされたいたら、すぐに気がつきます。両方が欠落した場合にこういう事故あるいは犯罪が生まれます。ちゃんと管理していたら犯罪者を生み出さずにすむのです。
結論を言うと、この病院マネジメントがまったくのお留守です。病院会計に関するパッケージ・システムの問題(月別・部門別・費目別予算管理の仕組みの欠如という問題)なら、釧路市立病院も根室市立病院も同じ問題を抱えているでしょう。
受入と払出の記帳と毎月月末に実地棚卸で帳簿残数量を確認すればこのような不祥事は簡単に防げます。ようするに消耗品の在庫管理を徹底するということ。並行して予算制度もチェックしたほうがよろしい。

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<在庫管理用パッケージシステム>
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100万円以下で在庫管理システムがありますね。
300ベッド以上なら、こういうものを消耗品管理用に導入すればいい。パッケージに何も加えずにそのまま使うのがコツ。むずかしいことはありません。
在庫管理担当者を決めて、在庫保管室には鍵をかける。出し入れは在庫管理担当者だけが行う。払出票を使って行い、月に一度実地棚卸をする。

<在庫管理システムのランキング>
https://it-trend.jp/award/2017/inventory_control?utm_source=yahoo&utm_medium=search&utm
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コメント 7

懸衣翁(元天探女)

このケースは病院会計システムじゃなく物流管理システムの方が効果大です。大抵の大中程度病院なら物流管理システムを採用しているのでは?
釧路や根室がどうかは情報不足。
物流管理システムなら月別・部門別・費目別の資材管理ができる。この情報元に病院会計システムの経費が確保されるが一般的です。

ただ病院だと日中帯なら職員の眼があるが、深夜帯なら職員の眼が届かないケースが多いから持出しされる危険あるので、入退室管理システムも採用するべきです。
ICカードなどで入退室を記録できれば、「誰が」をある程度特定できる。

あとは入退室する箇所に監視カメラでも設置しておけばOK?

お役所の予算制度はザルですよ。
予算は年度末までに使用する。余ると翌年以降予算が減額される。なので年度末近くに不必要な購入ある
これ市民、知らない?
物流系はほぼ実績が予算に直結するので、余ることは稀。
by 懸衣翁(元天探女) (2018-06-22 16:09) 

ebisu

懸衣翁(けんえおう)

なんとも殺伐としたハンドルネームでの登場、ゲゲゲです。

病院会計システムのパッケージには消耗品の在庫管理システムは通常は含まれていないのですか。
金額によってはパソコンでACCESSを使って管理したほうが簡便でいいかも。
部屋にカギは当然のことですね。在庫管理担当者以外は入出できないようにしておかないと責任がとれません。

薬剤管理システムがありそうですね。それに消耗品で在庫管理が必要なもの、50品目ぐらい載せれば十分そうです。薬剤分類コートに別途消耗品を登録してしまえばいい。

役所の予算は民間企業で言うところの予算とはまったく別物。足りなくなれば「補正予算」と称して追加するので、予算実績差異無しとなりますね。これがインチキ。
当初予算と対比すべきです。
公的会計基準自体がインチキ、こんなものでやるから何もかもぐちゃぐちゃになるのでしょう。
民間会計基準での決算を義務付けるべきです。
会計処理基準は決定的に重要です。

ハンドルですが、もっと愉快な神様はいらっしゃいませんか?(笑)
by ebisu (2018-06-22 17:52) 

ebisu

100万円以下で在庫管理システムがありますね。
300ベッド以上なら、こういうものを消耗品管理用に導入すればいい。パッケージに何も加えずにそのまま使うのがコツ。むずかしいことはありません。

<在庫管理システムのランキング>
https://it-trend.jp/award/2017/inventory_control?utm_source=yahoo&utm_medium=search&utm_campaign=keyword_search_award2017
by ebisu (2018-06-22 18:37) 

懸衣翁

病院会計システムパッケージに物流管理システムが付属しているのもありますね。
ただ一般的に会計部門と物流管理部門を分けたシステムが導入されるらしい。(在庫管理が業者委託だったりする)
物流管理は消耗品だけではなく薬品も管理対象なので、これが薬剤管理システムになる。
世の中には薬剤管理システムもある。

部屋のカギは当然ですが、担当者以外の入出禁止は病院ではできないのでは?おそらくカギを使い回し、最終的にあそこにカギがあるからみたくなって管理が杜撰になる。
また担当者不在の夜間に薬品・物品不足で補充することがあるはず!?(ないのかな?)
効果的なのは耐タンパ性が高いICカードなどの採用です。職員全員ICカード所持で職権に合わせ、入退室可能とすれば、ある程度の管理はできる。
ICカードも使いまわせるので同じ結果かな?

民間企業でも足りなくなれば「補正」として追加しますが、当然「補正」に対する「売上実績」は求められます。
国や役所の「補正」はただ足りないから追加という実績が伴わない悪癖です。それが通例化して、国の負債が今も増え続けています。
ただ「補正」=悪いではなく、必要・不必要が混同化し過ぎていることが問題。災害とかで緊急補正予算はOK、公務員の退職金支払い額不足のため補正予算はNG。

ハンドル候補
懸衣翁、奪衣婆、秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山王、平等王、都市王、五道転輪王、牛頭、馬頭、荼吉尼
などを考えていました(笑)
※○○王は対で本地仏がいますよ
by 懸衣翁 (2018-06-22 18:47) 

ebisu

懸衣翁さん

病院会計パッケージシステムに在庫管理システムが含まれているケースもあるのですね。
50万円程度でずいぶん売れている在庫管理システムがあるのですからそれで十分です。

鍵の問題ですが、どこの企業でも在庫管理者以外がカギをのコピーをもってはいれるような仕組みにはなっていません。当たり前の話です。ルール通りにやればいいだけのことです。
病院は内部統制という考えが欠如しているのでしょうね。そういうことでは不祥事はいくらでも起きます。ばれているのはごく一部だけかもしれませんね。

民間企業で予算の補正はありませんよ。予備費が当初予算から組まれています。その予備費から振り返るだけです。金額によって協議書になるか稟議書になるか、決裁権限に違いが生ずるだけです。
公的会計では、当初予算を実績に合わせる作業を予算の「補正」と言ってます。

ハンドル候補を並べてくれてありがとうございます。
閻魔王がいいですね。口から火を吐いているようなイメージがあります。牛頭も怖ろし気でパワーが感じられてなかなかいいですね。
しばらくは懸衣翁でどうぞ。

by ebisu (2018-06-22 22:55) 

懸衣翁

>>パッケージ
パッケージはどの部門でも細部単位に専用システムを構築しています。ただ大手などはその細部をある程度まとめパッケージとして販売しています。
ただパッケージシステムが専用システムより必ず上ではありません。結局企業がパッケージシステム採用はネームバリューの部分が殆ど。例で電子カルテなどは中小企業がシステムとして販売してるが、結局大手のパッケージシステムが採用されるケースが多い。

>>民間企業で予算の補正はありませんよ
大抵は予備費で賄えますが、企業の予算とは経営計画ですよね?期初に今期の経営計画が予算としてあるはずです。
それが期中に狂いが生じた場合には計画の見直し、即ち予算の修正が行なわれて「修正予算」(=補正予算)が出来ます。ただ一般的には「修正予算」は国や役場の用語で、民間では使用しない。ただ大手ではこの用語を結構活用してる。
上場会社で業績の上方(下方)修正とかよくあるでしょ?あれは全て予算を修正して計画を出し直している。

経営がシッカリ企業の予算計画は、半期、四半期、月次、週次、日次と按分して作成し振り返りして予算検証します。

予算修正がないのは当初予算通りに経営がうまく進んでいたのでは?

例えば根室病院は整形医師退任がHPに掲載されていますが、その影響で予算見直しはしてるか?が心配。
傍からの簡略の意見ですが、
・常勤医師退任→収益減、支出減
・出張医師調達→収益微増、支出増
トータルで支出増という見通しが立つのでは?
ebisuさんは「整形医師退任」というワードだけで考えられる予算計画の修正は?
こんな感じで予算計画なんて常に見直す必要があり、それに対し、経営は資金調達を思案するのでは?

病院で鍵の問題は無理でしょうね。
事務方がどんなに内部統制しても、医師や看護師が容易に統制を都合良い状態に変更。ebisuさんが書いている通り不祥事の報道なんて一部なのでしょう
だから世間は医師や看護師を嫌う人が多いと聞く

>>ハンドル候補
閻魔王は本地仏が地蔵菩薩なんで恐れ多いです。(そもそも十王の統治者は恐れ多い)私程度は懸衣翁、奪衣婆、牛頭、馬頭が適任です。なので懸衣翁でしばらくはいます。

みなさまを三途の川のほとりでお待ちします。
今日も1日亡者のために!

追記。
天探女は女神ですが、天邪鬼の起源でもある方です。
by 懸衣翁 (2018-06-23 09:09) 

ebisu

懸衣翁さん

たのしいねぇ、目の前にいたら、「すしくいねえ、さけのみねえ」と言いたいところです。

一部上場企業で予算の全面見直しするところは100社に一社もないでしょうね。
上場前の審査段階の企業なら、そんなに予算精度が悪ければ審査に通りません。

予算実績差異は半期ベースでせいぜい±2%です。
そのために、いろんなシステムに手を入れます。わたしの経験の範囲では、SRLでは予算減価償却費の精度向上が厄介でした。1億円を超える差異が毎年でてました。利益が1億円ぶれたら上場審査で問題になるというのです(1984年のことを書いています)。それまでは固定資産台帳をベースに次年度の減価償却費予算を計算していたのです。そんなやり方では新規設備投資分の減価償却費がすっぽり抜けます。かといって、30億円の設備投資をするときめても、部門に振ることができません。予算実績差異も部門別に追っかけられません。
だから、3か月ほどかけて設備投資予算サブシステムを造り、固定資産台帳と結合して次年度の部門別月別減価償却費予算を計算するようにシステムを作り変えました。差異は2000万円以下になり、減価償却費予算の予算実績差異も部門別月別に追っかけられるようになりました。
予算の精度を上げるためにこういう工夫をいたるところで徹底します。その結果が±2%、通常は1%以内に収まってました。月別にトータル予算を割り振ったのでは、予算実績差異分析ができません。
SRLの前に勤務していた(1978-1984)産業用エレクトロニクス専門商社でも予算編成・管理を任されてましたが、似たようなものです。

だから2社とも期の途中で予算全体の見直しはなしです。予算精度が高いので予備費予算をとっておき、それの振り替えでOKでした。金額によって協議書決裁と稟議書決裁に処理が分かれます。想定外の費用も予備費という形で想定内に組み込んであります。それで十分です。
全体の見直しやるなんて会社は阿保です。経営管理部門に能力のある人材が長年にわたっていない企業でしょう。

12億円の赤字予算で17億円の赤字、補正予算を組み一般会計から足りない分を補填、最初から分かっているのに胡麻化しているだけです。最近は赤字予算額が実績に近くなってきたかな?詳細にみていないのでコメントしません。
上場企業でそんなに現実離れした予算を組んだら、予算担当役員は次の年にはいません。そんな人を役員のままにしておいたら、他の取締役は「善管注意義務違反」に問われ、株主代表訴訟の対象になりかねません。

それから常勤医が退任で予算の修正がなされるかどうかというご質問ですが、民間企業の標準的予算制度を前提にすると、しません。
予算実績差異としてとらえます。担当部門から予算実査記載分析報告がなされます。
懸衣翁さんは、予算の修正と実績見通しを混同しておられるのではないでしょうか。

上場企業では当期の利益見通しを公表しますが、それに合わせて予算全体を修正するようなことはありません。予算実績差異分析は重要な経営ツールです。実績に合わせて予算を修正していたら経営がぐちゃぐちゃになります。市立根室病院のようにね。
公的会計制度の欠陥です、民間企業会計基準、民間企業予算制度で運営すればこういうことは起きないでしょう。

>天探女は女神ですが、天邪鬼の起源でもある方です。

なかなか。女だったり翁だったり、ほんとうのあなたはどちら?

>みなさまを三途の川のほとりでお待ちします。
>今日も1日亡者のために!

面白いジョークです、先に逝ってあなたの投稿をお待ちしているかも。(笑)

5/31から更新がストップしてしまったあるブログは、じつに丹念に調べて時事問題をアップされていました。硬質な内容から男性だとばかり思っていましたが、あるときアップされた記事から気がつきました、女性でした。
次のアップがあるのかないのか、心配しながら見守っています。

https://link.blogmura.com/out/?ch=00951460&item=000788473613&url=https%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Fautumnleaf100%2Fe%2Fd09af792654851d767102d1f4e023f8d%3Ffm%3Drss
by ebisu (2018-06-23 10:51) 

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