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#3226 根室高校、根室西高校出願状況 Jan. 27, 2016 [さまざまな視点から教育を考える]


 <根室高校>
 普通科    (120)  104
 商業科     (40)   45
 事務情報科  (40)   34

 <根室西高校>
 普通科     (80)   41


*道教委ホームページ
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/h28tousyosyutugan.htm
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/tousho-z14.pdf

 道教委から出願状況が発表された。根室高校商業科が定員オーバーである。
 根室管内全体では、定員880人に対して出願者数628名、71.4%である。3割近くも定員オーバーでは、根室管内の子供たちは勉強しないわけだ。遊んでいても道立高校には入学できるという現実がある。団塊世代の時代には根室市内に限っていうと、道立高校へ入学できるのは3人に1人のみ。勉強しないで根室高校へ合格したのはごく一部の頭のよい生徒のみ。ほとんどの者が努力して根室高校へ入学した。
 学力の一例を挙げると、商業科1年生で9割の生徒が難易度の高い11月の商工会議所簿記検定試験3級に合格していた。1月の全商簿記検定試験2級合格が1割いた。現在の状況は11月の商工会議所簿記能力検定試験が受験できる生徒数はゼロ、1月の全商簿記実務検定試験2級受験者もゼロである。どうなっているかというと、1月24日に行われた全商簿記実務検定試験3級を生徒全員が受験、つまり50年前に比べると2ヶ月遅れている。難易度は商工会議所簿記能力検定試験のほうがかなり難易度が高い。難易度の低い順から並べるてみる。

 全商簿記検定<全国経理学校協会簿記検定<商工会議所簿記検定

 2月にも商工会議所簿記能力検定試験があるはずだが、こちらを受験させたら、1年生の簿記検定試験合格者数は半数以下になるだろう。
 競争を経ていないとこんなに学力に差がつく。

 昨年11月の学力テストで、市街化地域のある中学校2年生の数学の平均点が26点であった。学年の半数が昔の評価基準なら五段階評価2以下、3割の生徒が1である。いまそういう学力レベルの生徒に、3の評価がついている。これらの生徒の大半が努力の期間を経ずにそのまま高校に入学してくることになるから、「学級崩壊」が起きる。現在の教科書をそのまま使い同じレベルの授業をすれば、30%の生徒は授業についてこれない。私語が飛び交い、先生の説明がところどころ聞こえなくなるだけで、生徒たちの理解は格段に低下してしまう。

 今回が統合前の最後の高校入学試験の入試出願状況である。統合後は普通科で同じ教科書を使って授業をしたら、悲惨なことになる。学力格差を考えたら、同じ教科書を使うのは無理だ。中学数学で30点未満の生徒に、どうやって高校数学を理解させるのか。年に一人か三年に一人か、偏差値30でも、突然目覚めて高校数学を征服できる生徒は出てくるだろうが、それはごく稀な例外である。理解のできない授業に思春期の高校生たちが、じっと我慢して耐えていられるはずがない。学力が低いものは自己抑制能力も概して低いのである。嫌いな科目の勉強を我慢してやり遂げることができなかったから、学力が低いケースがほとんどである。

 普段やられている学力テストデータを10年間学校別・学年別・科目別に並べてみたら学力格差がどれほどのものか充分に理解できたはずである。高校問題検討委員会は、手間のかかる作業を避けて、重要な点を見逃した。
 検討委員会のメンバー各位は、無責任な仕事の結果がなにをもたらすのか、眼を開けてしっかり見るべきだ。地元経済界は教育問題に無関心でいたことが、自分たちの首を締めることになるのに10~30年もたってから気がつくのだろう。

 ロシア200海里内でのサケマス流し網漁が禁漁になり、秋刀魚資源が激減しつつある現実をみて、いまごろホタテの養殖に補助金をなんて叫んでいる。鮭鱒漁や秋刀魚漁をやっている船主が手間がかかって水揚げ金額の少ないホタテ養殖に手を出すはずもない。ホタテ養殖に進出する可能性のある漁師はそれ以外の漁をしている小規模な水産会社あるいは個人企業だろう。したがって、ロシア200海里内サケマス流し網量禁漁の代替にも、秋刀魚資源量減少の補完にもなりえない。
 資源減少時代に、生き残る道は別のところにある。そういう議論も漁師の跡継ぎの生徒とは授業の合間にすることがある。ebisuは東京で働いていたときには、企業経営の専門家として仕事をしていた期間が長い。企業上場にも4度関係している。店頭公開2回、東証Ⅱ部上場、東証Ⅰ部上場の4度である。道内ではこういう経歴をもつ者はおそらく私以外にはいない。

 ビジョンを策定して、実現する元気のある地元企業経営者はいないのか?たとえば店頭市場への株式公開にチャレンジする企業家はいないのか?社員に夢を語り、それを実現できる企業経営者は根室にはいないのか?わたしの見るところでは、根室では回転寿司の「花マル」の経営者が社員に夢を語り、それを実現しうる経営者の一人である。

 たまには根室と他地域と比較してみたらいい。サロマは50年以上も前に手を打って、ホタテ養殖で安定した暮らしをしている。浜中農業協同組合の石橋組合長も30年以上前に、農業技術センターを設立し、生乳の品質改良にまい進してきた。
 根室の水産業者たちは先を見る眼がない。常に後手後手、オール根室なんてばかなことを言い募り、阿呆な市政に迎合しているからこういう体たらくになる。
 30年先を見て仕事をするべきだ。教育こそが、素直に学べる人材を育成することこそが根室の未来を決定する重要なファクターである。学ぶことなしに、時代の変化に対応できるわけがない、そろそろ気がつけ。


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為体(ていたらく):〔「体たり」のク語法。そのような体であること、の意〕ようす。ありさま。現代では、好ましくない状態やほめられない状態についていう。「散々の体たらくだ」・・・大辞林より
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*#3207 学力低下を高校側から見る:数Ⅱ追試27名 Dec. 17, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-12-18

 #3202 縦軸と横軸で中学校のテスト・データをながめる Dec. 12, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-12-12


 #2946 高校入試出願状況 根室0.7倍 Jan. 29, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-29-3

 #2575 根室の公立高校出願状況 Jan.28, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-01-28-1

 #2187 高校入試出願状況 Jan. 26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-26 

 #1817 根室・高校入試倍率と高校統廃合問題 Jan. 28, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-28-1

 #1355 史上初? 根室高校全科定員割れ(1)   Jan. 27, 2011 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-01-27



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ZAPPER

しかも、そちらの学力上位生は、札幌東西南北や一部の私立、釧路湖陵や釧路高専へと流れていくわけですから、発表された出願者は、受験当日にはさらに減るわけですよね…。

競争がないので、受験勉強をしないまま公立高校に「入れてしまう」こと。そのことがいかに地域の小中学生の学力向上に歯止めをかけてしまっているのかを、地域の住民に知ってほしいものであります。

高校存続云々もあったものではありません。こちらも、阿寒や白糠の中退率は相変わらずです。
by ZAPPER (2016-01-27 18:13) 

ebisu

ZAPPERさん

ニムオロ塾の中3年生は6人ですが、そのうちの4人が道内の他地域へ進学する予定です。
わたしは、高校卒業まではふるさとで勉強してもらいたいと思うのですが、やりたいことがあるので、なれら彼女たちは根室から出たいのです。

一人は根室高校の学力レベルが低いので高校から札幌圏の学校へ進学します。

高校の統廃合によって、受験勉強をせずに高校へ進学する者たちの割合が増えます。数年以内にその割合は30~40パーセントに達することになるでしょう。

来年から、中学1・2年を通して、学力テストで五科目合計点が400点を連続して超えることのできた生徒は、根室市内全域で1学年に10名以下になります。学年によっては、3人に満たない。
市教委はふだんの学力テストデータを見るべきです。データに基づかない教育政策は絵に描いたもちのようなもので、現実に効果を持たないことは実証済み。教も市教研があったようですが、たまには10年分の学力テストデータをもちよって、学校別・学年別・科目別に分析してみたらいかが?そうしてから、市教委の教育政策を一つ一つ具体的にチェックしたらいい。データが眼を覚ませてくれます。

競争がないというのは困ったものです。競争があれば、目的の高校へ進学するために、嫌いな科目でも勉強するから、いやなことでも必要なことは我慢してやり遂げる経験を積むことができます。
しかし競争がなくなれば、いやなことを我慢する必要がなくなります。
学力が低いだけでなく、やらなければならないことを我慢してやり遂げる力もない、そういう中学生が大人になるのですから、そういう人材プールから採用せざるをえない地元企業はたまったものではありません。

人口が急速に縮小する中、地元中小企業は人材でも大きな困難に遭遇することになります。
現在2.8万人が2040年に1.8万人に減少しますが、そのときに地元企業の半数が生き残れるでしょうか?
by ebisu (2016-01-27 23:11) 

通りすがり

いやあ、酷いですね… どおりで勉強しない訳だ。少子化は更に進むでしょうし、高校の定員縮小や統廃合をもっと急ピッチで進めなければならないのでは?
by 通りすがり (2016-01-28 05:15) 

ebisu

通りすがりの方へ

>少子化は更に進むでしょうし、高校の定員縮小や統廃合をもっと急ピッチで進めなければならないのでは?

仰るとおりで、2003年には根室市内で1学年が400人を超えていましたが、現在は250人前後、23年後の2040年には110人への減少が予測されています。2040年には小学校も中学校も1校となります。
高校統廃合の前に、小学校と中学校を2校体制にすべきです。すでに集団競技の部活が維持できなくなって廃部に追い込まれています。

道立高校は、五科目300点満点で100点をクリアできない学力の生徒は、定員枠に関わらず不合格とすればよい。
五科目合計で100点とれない生徒は、自宅で学習して翌年チャレンジしたらよい。
100点以下では、高校の授業についていけません、そういう生徒が数十人単位で入学してきたら、授業のレベルも定期テストのレベルもそろって下がります。高校の先生は入学してきた生徒を全員卒業させます、人情がそうさせるのです。学力低下に歯止めがなくなります。

by ebisu (2016-01-28 11:10) 

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