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#2720 集団的自衛権に抗議の焼身自殺か?:報道のあり方 June 29, 2014 [政治に求めるもの]

 新宿駅南口の歩道橋で60歳代と思われる男が抗議の焼身自殺を図ったようだ。本のデパート「新宿紀伊国屋」からの帰り道はかならずこの歩道橋を渡って歩いて京王線の駅に向かったからよく知っている歩道橋だ。
 現場に居合わせたひとの証言では、歩道橋の鉄骨の上にロープで昇って、1時間ほど拡声器を使って集団自衛権容認に反対の旨の演説をしてからガソリンをかぶって火を放ったという。消防士が下に敷いたマットの上に落としてすぐに救急車で運んだようだが、火柱に包まれたから、高熱を吸い込み肺もやけどをしているだろう。

 10時からのニュース番組をみていたら司会のミヤネさんが「誰も巻き込まれなくて幸いでした」とピント外れのコメントをしていた。女性のゲストも同じことを言っていた。
 ただの自殺ではない、1時間も拡声器の音量を上げて通行人に演説していた内容から判断すると、集団的自衛権を解釈改憲で認めるという姑息なやりかたに抗議の焼身自殺のようだ。はなから関係のない人を巻き込むつもりなどないから、歩道橋の鉄骨の上に昇って拡声器で演説していたのだろう。それを「人が巻き込まれなくて不幸中の幸いいでした」というピント外れのコメントではプロの仕事ではないだろう、もっと男の心情を慮ったコメントがほしかった。これでは抗議の焼身自殺を図った男がかわいそうである。やむにやまれずとった行動だったのだろう。
 自民党員の皆さんは集団的自衛権容認という解釈改憲に全員が賛成なのだろうか?
 まっとうに憲法改正で国民に問うべきだと思う人たちが少なからずいると思うが、保身のゆえに声を上げないとしたら政治家ではなく、政治を職業としているにすぎぬ。職をなくしたら辛いから、大方の人は議員になった途端に初心を忘れてしまうようだ。潔く生きるのはいつの時代でもきついもの。
 ついさきごろ、都議会で下劣な暴言を飛ばした都議殿も職を辞さずに居座り続けている。もっとひどい暴言を飛ばした都議が複数いるようだが、だんまりを決め込んでいる。道徳の授業は小学校に教科として導入するのではなく、国会議員と地方議会議員そして政治を志すものたちを集めてやる必要がありそうだ。

 議論の場から野党を外して与党内部で調整が進み、集団的自衛権容認の流れが止めようもなくなった。南新宿駅前で起きた事件に通常の行動では閉塞状況を打開できないという絶望を感じた。

 思い出したことが二つある。一つは三島由紀夫事件である。市ケ谷の自衛隊に乱入して憂国の演説をして青年自衛官の決起を促したが、ことがならぬとわかると、覚悟の割腹自殺を遂げた。
 もう一つは朝の通勤途上のことだった。あと50mほどで歩いて駅に着くところだった。わたしが乗る私鉄の駅のすぐ手前で通過した電車が急ブレーキをかけてとまった。駅構内へ入ったら、運転士が降りて来てホームの下へ話しかけている。そのあと運転手はもどって電車を前後に数メートル3度動かした・・・。「わかった、線路に身体を預けろ」という声が聞こえた気がした。
 武士の情けという言葉が脳裏に浮かんだ。憐憫の情を持ち合わせていてもよほど肝が据わっていないとできないことだ。虫の息の人に直接頼まれたのだろう。
 いつどこであった事故かは書かない、真実は運転士と電車の下にいた人しか知らぬこと。場所は東京とだけ書いておく。
 なぜか三つとも東京、もとをただすと武士と職人と商人の町江戸だ。江戸の情緒や風土はいまに至るもあまり変わっていないのかもしれない。


*#2721 憲法の「規範性」とは?:公明党の突然の方針変更はなぜ起きたのか June 30, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-30



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<30日朝追記>
 ネットニュースには、集団的自衛権行使容認へ反対であること、そして安倍晋三首相の政策に反対する旨の演説をしていたとかいてある。
 報道番組を担当しているミヤネさんは、一人の人間が命を懸けても言っておきたかったことをできるだけ正確に伝えることを心がけるべきだった。惻隠の情のないコメントだったので、日本人の情緒にあわぬと感じた次第。
 ここまで書いて、宮根誠司氏の経歴をウィキペディアで検索したら、朝日テレビアナウンサーだった彼が退職のきっかけになったのはヤシキタカジンが当時ABC社長に宮根氏の退職話を直談判したことによると書いてあった。ヤシキタカジンは言わずと知れた安倍首相の応援団長でもある。宮根氏が焼身自殺を図った人が安倍首相の政策批判をしたことに触れなかったのはそういう個人的事情があったからだと思われないだろうか(ネットニュースは17時40分に配信されているから、あの番組が放送される時間の22時には知っていたはずだ)。報道に私心を混ぜてはいけないから、こころの底にそういう思いがあったかなかったか、宮根氏は報道番組のありかたを含めて、もう一度原理原則にもどって反省してみたらいい。プロの仕事とは厳しいものだ、どこまで考えて行動しても終わりがない。

[産経ニュースより]
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140629/dst14062916150005-n1.htm
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・・・同署によると、同日午後1時5分ごろ、現場周辺にいた男性警備員から「歩道橋の鉄枠の上に、50~60代でグレーの背広を着た男性が乗って、拡声器で何かをしゃべっている」と110番通報があった。

 署員が駆けつけたところ、歩道橋の上に組まれた鉄枠部分に座った男性が、拡声器を使い、集団的自衛権の行使容認や、安倍晋三首相の政策に反対する内容の演説をしていたという。

 男性は1時間以上にわたって手元の紙を読み上げた後、脇に置いていたペットボトル内の液体を頭からかぶり、ライターで火を付けたという。火は、駆けつけた消防隊員らに消し止められた。
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*「集団的自衛権に反対過半数 共同世論調査」
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20140622-1322286.html

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 共同通信社が21、22両日に実施した全国電話世論調査によると、集団的自衛権の行使容認への反対は55・4%で半数を超えた。
 憲法改正ではなく解釈変更によって行使を認める考えに反対との回答は57・7%で、賛成は29・6%だった。行使を一度容認すれば、容認の範囲が広がると懸念する回答は62・1%に上った。安倍晋三首相は憲法解釈変更について早期の与党合意を目指すが、慎重論は根強いようだ。
 行使容認をめぐる与党協議に関しては、時期にこだわらずに議論すべきだとの回答が74・1%を占めた。集団的自衛権の行使容認に賛成は34・5%。質問形式はやや異なるが、5月の前回調査に比べ賛成が4・5ポイント減り、反対が7・3ポイント増えた。
 安倍内閣の支持率は52・1%で、前回調査から2・6ポイント減。特定秘密保護法成立直後に47・6%へ急落したのに続き、第2次安倍内閣発足後、2番目に低かった。不支持率は33・0%(前回32・5%)だった。
 2015年10月に予定される消費税率10%への引き上げに賛成は36・0%、反対59・7%。前回に比べ反対が3・1ポイント増えた。安全が確認された原発の再稼働に賛成は36・8%、反対は55・2%。

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コメント 2

ZAPPER

平成14年度から始まった、あのゆとり末期の学習指導要領。

その成立を知った時、なんとしてでも止めたいと思い、一瞬、国会議事堂前での抗議の焼身自殺が脳裏をよぎったことを思い出しました。
by ZAPPER (2014-06-29 23:51) 

ebisu

義憤ですね、よくわかります。

希望通りに死なせてあげるという選択肢も警察や消防の現場の指揮官にはあってよいのでしょう。
通行人には何の被害もないのですから、武士の情けです、数分まってあげればよかった。
半端な助け方はご本人には苦しいだけです。
心の中で手を合わせながら数分ほうっておけば絶命します。
主張を述べて抗議の焼身自殺で死ぬ、それがその人の希望だったのでしょうから。
by ebisu (2014-06-30 00:22) 

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