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#1972 "Not a mimute too soon" :掛詞 June 12, 2012 [74.高校・大学生のためのJT記事]

 タイトルが面白いのでピックアップした。書き手が楽しんでいるのだから読むほうも楽しんでもらいたい、本文内容を読めばすぐに気がつく。
(タネ明かしは英文の後の【蛇足】をご覧ください)  

 これもニムオロ塾の時事英語授業のテクストにとりあげる。大学時代にebisuはこういう授業を受講したかった。「解説」は本番の授業で、ブログでは「蛇足」を載せておく。 

 http://www.japantimes.co.jp/text/ed20120607a2.html
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Thursday, June 7, 2012

EDITORIAL

Not a minute too soon

On April 25, a government panel proposed ways to improve the management of government documents after it had reflected on a deplorable omission on the part of the government — the failure to take minutes from a series of meetings held to cope with the 3/11 quake and tsunami and the subsequent Fukushima nuclear crisis.

The government must faithfully implement the panel's proposal. More important, Cabinet ministers and government bureaucrats must translate into action the legal principle of managing official documents. A law that went into force in April 2011 says that official documents are intellectual resources that are the common property of the people and support the foundations of healthy democracy, and that the government has the duty of explaining the contents of official documents to current and future citizens.

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【蛇足】
 not a second too soon
  not a minute too soon
  not an hour too soon

  「早すぎない、1秒間」「早すぎない1分間」「早すぎない1時間」、どれでもいいのだろうが、書き手は真ん中を選んだ。「ぎりぎりセーフ、やったぜ」ととってもいいし、「こんなにギリギリでは・・・まったくなにをやってんの」という否定的なニュアンスを嗅ぎとってもいいのだろう。

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 掛詞(かけことば):大辞林にはこのような例が載っている。
 「わが身世にふる ながめせしまに」の「ふる」が「降る」と「経る」、「ながめ」が「長雨」と「眺め」のように

 「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」古今集 小野小町

 9世紀の歌人は言葉遊びがお好きだったようだ。桜と具体的に言わずに「花の色」といい、自分の容色といわずに「花の色」という。歳を経るごとに容色が衰え、絶世の美女だった小町の慨嘆が千二百年の時を越えて聞こえてくる。日本語の新聞のタイトルでこういう「遊び」をみたことがない。新聞以外の他の分野でも同様だ。言葉のセンスの伝統がどこかで切れてしまっている。
 正岡子規の新聞紙上での時評俳句をこういう言葉遊びの観点からチェックしたことはないが、あるのかないのか面白そうだ。目の前にあるものに即して詠んだから、こういう遊びはなかったような気がするが、どうだろう?理由はいろいろ挙げられる。子規について一冊モノにしている友人の意見が聞きたい。
 『明治廿五年九月のほととぎす 子規見参』所収の句を再読してみた。
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 さて、本題にもどろう。minuteには「分」という意味と「議事録」という二つの意味がある。本文を読めばすぐに気がつくのだから、わからない単語は意識の傍らにおいて、とりあえず全文に眼を通す癖をつけておきたい。タイトルの"a minute"はもちろん「議事録」という意味を掛けているのである。大飯原発再稼動を三閣僚と野田総理大臣が決めたミーティングの議事録を期限に間に合わせて提出しろと言っているのだ。
 
 3月11日の福島第一原発事故から数ヶ月間、15つの重要会議のうち10の会議が議事録をとっていなかったというのであるが、不正直で誠実さのない仕事にあきれてしまう。
 間抜けな話にも聞こえるが、これは意図的な情報隠蔽工作の疑いが濃厚である。重要会議で議事録をとらないなんてことはありえない。議事録がなければ法律違反となるから、法律で定められた会議は議事録を残さなければならない。民間会社なら取締役会や株主総会議事録がこれに当たる。私のいた一部上場企業では取締役会だけではなく経営会議も議事録を毎回確認、ファイルしていた。
 弁護士の枝野や仙石もこれら重要会議のメンバーだから、彼ら専門家が見落としたはずがない。議事録を残さないで批判されるよりも、残して責任追及されるほうがきついと判断したのだろう。本当に小ズルイやつらだ。根室言葉では「こすっからいやつ」という。

 重要会議を開くときは会議の冒頭で議長は前回議事録の確認からやることになっているから、議長が知らなかったとか、会議のメンバーが誰も知らなかったとか、会議の際に誰も議事録のことを口にしなかったことなどありえない。
 誰かがそれを封じたということ。問題はいつ・誰が・どのように封じたかだ。当時の菅総理大臣の許可なしにはできるはずがない。

 「大飯原発3・4号機再稼動容認を決定した三人の閣僚と野田佳彦総理大臣の会議議事録をとっていないことが表面化した。政府は早急にそれら会議の議事録を公表すべきである」とこの社説は締めくくっている。

 この政権は総理大臣が能無しでクルクル変わるが、無能さを隠すために情報隠蔽だけは一貫している。それは中国漁船(?)の海上保安巡視艇衝突事件から情報隠蔽が始まった。そしてつねに仙石あるいは枝野という弁護士出身者が絡んでいた。弁護士という職業の評価を貶めることにならなければいいが…

 ときには自分の利害を度外視しても仕事は正直に誠実にやろう。
 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」、自分さえよければという小さな考えを棄てよう。

 
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*#1025 『明治廿 五年九月の ほととぎす 子規見参』 遠藤利國著 May 10, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-10

明治廿五年九月のほととぎす―子規見参

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  • 作者: 遠藤 利國
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  #1029 『現代語訳 帝国主義』幸徳秋水著・遠藤利國訳 May 16, 2010 
 
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  #1362  『「漢委奴国王」金印誕生時空論』を読む:パイオニア 
 
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  #1366 『「漢委奴国王」金印誕生時空論』を読む (2) : 学問の楽しさ Feb. 2, 2011 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-02

  #1368 『「漢委奴国王」金印誕生時空論』を読む (3) : 学問の楽しさ Feb. 3, 2011 
 
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