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#1491 定期試験問題の使いまわしと塾のテスト対策 Apr. 28, 2011 [57. 塾長の教育論]

  定期試験問題の使い回しについてプロとしてやってはいけないことだと明光義塾釧路愛国教室の塾長がブログで取り上げている。
 民間企業でこのようなイージーな仕事をしたらやる気を疑われ、賞与の査定でペケがつく。もちろん昇格は無理だし、続けてやれば降格や懲罰の対象になるだろう。この点もZAPPERさんのいうとおりだ。仕事をやる気がない者は民間企業では要らないのである。その会社の評判を落とし、信用を傷つけ、顧客に迷惑がかかる。すべからく仕事の手を抜いてはならぬ。
ここまでは学校の先生の問題である。
 塾側もやってはならぬことがある。定期テストの過去問を使って点数をかさ上げするような指導をしたら、生徒は育てたように育ってしまう。こんな癖をつけたら、何人かは社会人となったときに使い物にならない人格をつくり上げてしまう。中学時代に学習で「近道反応」という妙な癖をつけてはいけない。問題に正面から向かおうとせず、問題を先送りするような人間となってしまう。
 そういう人間でも職位が下なら権限が小さくて害はそれほど大きくないが、人材が枯渇している釧路や根室だとその手の人間が大きな権限をもつ場合がありうる。根室の現在がその通りだろう。権限を恣意的に利用する人間がいろんなところにはびこることになる。企業も経済団体も任意団体も市政も・・・いたるところに恣意性がはびこり町の活性を奪い、長期的な低迷や衰退を招いてしまうのだ。
 私塾は点数を上げるだけが目的ではない、実力を上げることが真の目的であり、点数が上がるのは結果に過ぎぬ。学習の基本をしつけることを通して、孤立を恐れず信念を貫ける人を創ることも私塾経営の楽しみの一つだ。
 だから、日常の学習の仕方をしっかり指導しておきたい。「近道反応」させずにしっかり育てた生徒たちの中から30年後の釧路や根室を担う人材が出れば幸いである。
 塾側も仕事の手を抜いてはいけないのである。しっかり基礎を理解させ、難しい問題にチャレンジさせてほんとうの力を涵養すべきなのだ。
 学習に対する基本姿勢を間違いのないものに育てておけば、社会人になってからも必要な知識を得るために独力でしっかり勉強するだろう。どのような困難にも逃げることなく正面から立ち向かう人格を創りあげたくて、ふるさとに戻って2002年12月に私塾を開いた。初心忘るべからず。

 
明光義塾釧路愛国教室ブログ「続・試験問題の使いまわし」
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51786806.html

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 (続き)子ども達の学力向上を真剣に考えた場合、実際の「定期試験の過去問」を用いて対策授業をやるのは控えるべきです。(著作権からのアプローチにおいても問題があります)3点や5点得点を落としたとしても、それは「禁じ手」とするべきなんです。なぜなら、単に出題の傾向が合致して得点が上昇しただけであって、地力はむしろ下がってしまうからなんです。そして何よりも、勉強のインスタント化を助長してしまうからです。

ところが、事情通の某中学校の生徒の保護者の中には、この「定期試験の過去問」に執着する方が少なからずいらっしゃる。「えっ、おたくの塾では過去問を配らないんですか!」「1点2点が重要じゃないですか!」「○○会(学習塾の名)は、毎回過去問を配っていますよ!」って。「3点5点の定期試験の得点と、本当の実力とどちらを取りますか?」と質問をしたいのですが、そういった方には言っても通じないでしょうから、私もそれ以上は語らないことにしています。内心、「分かってないなぁ。その完璧主義こそが、子どもの力を削いでいるのに…」などと思いつつ。

さて、学校(教員)側は、多くの学習塾が「定期試験の過去問」を用いて対策をしていることを苦々しく思って(笑)いることでしょうが、まずは試験問題のあり方を考えていただきたいと思います。私自身は、「定期試験の過去問」は一切使用しません。教室としても同様です。しかし、それを個々の講師に禁じるものではありませんので、非常事態にはその使用もありかとも思っています。

学校にお願いしたいのは、第一に「子ども達の努力を無にするような問題の出題を、厳に慎んでいただきたい」というものです。基礎基本を無視しているかのごとく、重箱の隅をつつくような問題や、趣味性の高い問題を好んで出題する輩をきちんと指導していただきたい。第二に「作問者を持ち回りにするなどして、出題傾向が偏るのを防止していただきたい」と思います。

そして最後に。試験問題の使い回し。足並みを揃えない学力試験の実施。現場では非難されることは皆無なのでしょうが、それは社会一般には実に「非常識」な行動です。減給はおろか降格事由に該当するほどに非難されるべき行動です。釧路だから、新聞ネタにならないだけなんですよ。

●暴露話
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51585870.html

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  • 【ebisuのコメント】

    「定期試験の過去問」を用いて対策授業をやるのは「近道反応」そのものですね。こういうのは癖になるから困るのです。
    定期テストの都度そういうことをやっていたら、それが習慣になります。習慣は繰り返しですから、その人の性格になります。
    まっとうな努力を嫌う大人に育つのです。
    だから日常の勉強の仕方をおろそかにしてはいけないのです。

    そういうイージーな中学生活を送ったら高校生活がしんどくなります。社会人になったらもっと大きな副作用が出ます。
    こうして仔細に見れば「定期試験の過去問」を用いて対策授業をやることは長期的には百害あって一利なしです。

    学力テストよりも簡単ですから、普通の問題集をきちんと解いて基礎的なことを理解していれば80点以上とれるはずです。
    ふだんからまっとうな勉強の仕方をしつけることこそが家庭・学校・私塾の共通の役割だと信じます。
    ニムオロ塾では「定期試験の過去問」を用いて対策授業をやったことは開塾以来一度もありません。

    ははは、ebisuも頑固ですよ。
    三木先生のご意見に賛成です。
  •  

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    コメント 6

    ZAPPER

    ご紹介ありがとうございます。この記事は、昨年の学力試験をそのまま使い回した某中学校へ《警告》の意味を込めて書きました。地域で最も学力が高い国立中学校とされておきながら、恣意的に学力試験の標準実施日をずらしたりすることに加え、毎年同じような出題ばかりを繰り返しているので、多くの生徒・保護者が「過去問」に異常な執着を持っていて、それがために「学力の形成」が阻害されているという状況になっています。

    塾は「仁義」を通して、過去問の使用を禁じ手とするべきです。また、学校は出題傾向がパターン化しないように配慮をすべきであり、「使い回し」などという恥ずべき行為は厳に慎むべきです。そして何よりも、今の釧路・根室に蔓延している、あの「あり得ないほどに簡単な試験問題!」を一掃すべきです。とんでもなく簡単な試験。しかも、例年と出題パターンはほとんど変わらず。見ているこちらが恥ずかしくなります…。「見られている」という意識を、常に忘れないでいただきたいと思います。
    by ZAPPER (2011-04-28 14:08) 

    ebisu

    釧路は大学附属の中学校があるから、その学校専用の定期試験対策がなされているのですか。
    根室とは事情が違いますね。
    しかし、定期テスト対策で点数を上げても実力と関係ありませんから、高校に入ってから力が伸び悩んでしまいますね。
    なんだか、そこそこの人材を潰してしまうようにみえます。

    なにごとにつけ若いうちに楽を思えたらろくな者にはなりませんね。
    まっとうなやり方で苦労をさせてこそ充実した成長が期待できるのでしょう。

    3月に恥ずかしくなるぐらい簡単な問題をみました。英語でした。教員や学校には市政や経済団体と同じで相互批判がないのでしょう。PDCAもない。
    これではシステムとしてよくなる要素がありません。
    よくするのは簡単なことなんですがね。
    by ebisu (2011-04-28 23:14) 

    もやしさんま

    塾で過去問題をするのは全然おかしくないと思います。しかし学校の出題は生徒が全体を網羅しておく事を促すために、むしろ最近出題していないところを出すとか。過去問題の数値を変えたりちょっといじったバリエーションが良いです。そうすれば塾だって過去問題の使い方を研究するだろう。
    もしその問題が重要なら出す事も当然だろうし、それが頻繁に用いられる例で暗記しても価値がある問題なら、過去問の繰り返しも良いのではないでしょうか。丸暗記や模倣は、全ての学習の基本だと思います。そして丸暗記ですら努力が必要で、努力できない人には出来ないと思います。但し相互批判や検証は先生同士の間でなされなければなりません。学校は先生の私塾ではないのですから。
    by もやしさんま (2011-04-29 14:08) 

    ebisu

    もやしさんまさんへ

    学力テストの過去問や高校入試問題の過去問、大学入試問題の過去問はもちろんやっています。

    定期(中間・期末)テストは過去問をやりません。
    まったく必要感じません。
    2回ほどテスト範囲の問題を問題集からピックアップしてやらせるとか、テキストの文章を利用して黒板に問題を作っていくとかで十分チェックできます。
    定期テストは学力テストよりもさらに簡単で、普通に教えて、きちんと勉強すればほとんどの生徒が80点とれるレベルの簡単な問題ですから、「底上げ」する必要はありません。
    内容を理解すればいいのです。そのためならいくらでも個別補習をしてあげます。

    2ヶ月前に数学0~10点の生徒が何人も70~80点をとっています。
    by ebisu (2011-04-29 15:01) 

    ZAPPER

    「なめてんのか…」と思うほどの易しい定期試験(特に英語・数学)が増えてきていますよね。はっきり言って、子ども達には見せたくありません。「あぁ、この程度の勉強でいいんだ…」「これが『普通』なんだ…」と信じ込んでしまいますからね。

    親の世代であったなら、確実に平均80点以上になるであるほどの、応用・発展問題がほぼ皆無のあまりにも易しい定期試験。しかし、それとて平均30点台が「普通」となっているという現実。中学数学が顕著ですね。

    定期試験の過去問を使用するのなら、きちんと仕上がった後の最後の最後にサラっとだけ使うようにしなければ、「甘え」を呼び込んで、子どもの「地力」を下げてしまう方向に作用することになります。言うまでもないことですが、学力試験・入試問題の過去問潰しは徹底的にやるべきもの。

    現場のレベルがあまりにも低く、理解していない生徒が多い。→しかし補習授業をやる気はさらさらない。→試験問題を簡単にしてごまかす。この「非常識」が、釧根では「常識」になってしまっています。

    成績特上位生についても、(趣味性の高い問題やイレギュラー問題に備えて完璧を目指し)500点満点を目指しての「定期試験の過去問潰し」に固執するのではなく、それを使用しないでの470点・480点で十分です。

    ebisuさんにはすべてお分かりのことですが、補足でした。
    by ZAPPER (2011-04-30 21:19) 

    ebisu

    ZAPPERさんへ

    定期テスト問題はあまり具体的に書くとどの学校の何先生かが分かってしまうので、遠慮せざるをえませんね。
    市内の先生たちでグループを作ってテスト問題作りのPDCAをやってくれれば、簡単に改善できると思うのですが・・・

    中学校の先生たちの定期テストを取り上げる時には小学校の先生や高校の先生にも参加してもらえば、テスト問題作成スキルは顕著に上がるでしょうね。
    相互批判やPDCAがないと、独善的なやりかたに案外気がつかない。

    誰に教えられなくても、放課後補習をやればいろんな事がわかる。自分の生徒をよく見て素直に学ぶのもいい。
    授業のやり方もテスト問題の作り方も変わってくるはずです。
    道内最低レベルの根室市内の小中学校の学力レベルを改善することはできるはずです。
    それぞれがやるべきことをやる。
    わたしも個別補習に精を出します。
    by ebisu (2011-05-01 00:07) 

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