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#1399 3割もいる生活習慣病の中学生と学力への影響  Feb. 27, 2011 [57. 塾長の教育論]

 生徒を見ていると小数だが、切れやすい子、体力のない子、集中力に欠ける子がいることに気がつく。小太りの生徒にそうした「症状」を呈する者が多いように思える。もちろん全部がそうではないのだが、パーセンテージが多いということは言えるだろう。
 こうした生徒は強く注意するとふてくされる、何度注意してもなかなかお喋りをやめられない、10分以上集中力が続くことがほとんどない。
 嫌なこと、嫌いな科目を辛抱してやることがなかなかできないので塾では指導が難しい、学校でも同じだろう。
 宿題を出してもなかなかやってこないし、不得意科目の成績は後ろから10%付近になる。そういう生徒でも興味のある科目はいい点数をとるから、好きな科目のほうから攻め、嫌いな科目は後回しだ。いい方向に持っていくのに2年はかかるから、実に厄介なそして手ごわい相手である。
 こうした生徒には家庭学習を含めて生活習慣に問題があることはハッキリしているが、食事の内容についても問題があることは案外指摘されていない。
 数年前にコンビニでコピーをとっていたら、生徒の一人が親と一緒に入ってきて、山ほど袋菓子を買っていた。太るわけだ。生活習慣は親の協力がないとなかなか改善できない。

 午前4時台のNHKラジオ深夜放送を聞いていたら、香川大学の名誉教授北側博敏の「子供の食育」という番組をやっていた。
 香川県の調査によると中学生の3割が生活習慣病だという。代表的なものとして、高脂血症(19.2%)や肝機能障害(6.7%)を挙げていた。肝臓機能障害があると切れやすくなるという。寝る前のカップ麺はやめたほうがよいようだ。ポテトチップスやポテトフライ、ザンギなどの揚げ物が多いのは考え物だし、甘い飲料のがぶ飲みもいけない。周りにはこどもの健康を蝕む商品で溢れているから、食べる物の種類と量は親が強く躾けるしかない。

 毎年実施されている厚生労働省の調査(サンプル:高校生8500人)によれば、25%が高脂血症であるという。
 こういう子供たちがそのまま大人になると毛細血管の集まっている腎臓に機能障害を起こし、人工透析が必要になる確率がうんと上がるそうだ。毛細血管は眼や脳にもたくさん集まっているので、視力障害や脳卒中・脳梗塞の引き金にもなる。子供たちの食べる物がこの20年間で劇的に変化したので、平均寿命が短くなるだろうと予測されている。40代50代で重篤な疾患を抱える人が20年後30年後に大幅に増大する。医療費も膨れ上がるだろう。

 北川氏によれば、生活習慣病の生徒の親を呼んで血液検査データを説明し、生活習慣改善の協力をお願いすると、3ヶ月で6割の生徒のデータが基準値内に戻るという。もちろん、集中力は高まり、切れにくくなるという効果もあるのだろう。
 北海道の小中学生は運動量が少なく体力が全国平均よりも落ちるというが、それと学力も関係があるのではないだろうか?

 週2日くらいの、遊び中心の体育系ブカツがあると、生徒の体力をつけ、生活習慣病を治すのに たいへん効果があるだろう学校のブカツを生活習慣病予防という観点から見直す必要があるのではないだろうか?競技スポーツだけを目標にしたブカツしか存在できないのではヘンだ
 会社の同僚で毎日1時間歩いて、半年で体重を10㎏減らし、血液検査データが全部基準値内に戻った人がいた。週2回のブカツに参加するだけで子供たちの体力を向上させることができ、生活習慣病を劇的に減らせるだろう。
 根室の子供たちの学力は生活習慣を見直すことでも改善できるのではないか。小中高と根室市内の全生徒数は2000人から2500人いないだろう。毎年1回血液検査をして、生活習慣病の予防と治療をしてもいいのではないだろうか

 高松市のように実施している市町村はある。香川県が旗を振ってやっているから県内の市町村は生徒の血液検査を実施しているところが多い。親を呼んで、検査データを使って説明すると効果が高いという。客観的なデータは説得力があるし、親が協力して改善に取り組めば、検査データにその効果のほどが出て確認できる。PDCAサイクルが確立できるのである
 PDCAサイクルは客観的なデータに基いて計画し、目標数値を定めて具体策を作成してその効果を定期的に確認する。あたりまえのことだが学校教育現場ではこういう仕事の基本がないがしろにされている。
 そもそも一番肝心な学校別・科目別の学力テストデータすら公表しないのだから、学力向上に効果の高いPDCAサイクルなんて管理技法が使えるはずもない。こうして学力向上という点からみると学校自体が機能不全に陥っている。まずは食育でPDCAサイクルを取り入れ、生活習慣病から生徒を救うべきだ。対象となる生徒は3割はいるはずだ。

 いつの再放送かとネットで調べたら2007年4月2日に放送されたものだった。内容については次のブログに詳しいので、そちらを参照して欲しい。
http://plaza.rakuten.co.jp/yumekiboumirai/diary/200704030000/

香川県食育推進会議委員
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kgwpub/pub/cms/upfiles/syokuiku%20iinmeibo_1462_1.doc


 小中学生の生活習慣病をほうっておいたら、40代や50代にどういうリスクがあるのか専門医の方がお読みになっていたらコメントが欲しい。根室の子供たちのみならず道産子も他の46都府県の子供たちも健康に育って、一生懸命学習して欲しいから。

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ZAPPER

ここだけの話ですが。

アルバム等を見れば実感できますが、上位高校には肥満の子はとても少ないものです。
また、家族全員が肥満傾向にある場合、家族全員が何かにつけてルーズで、かつ子どもが我儘(または低学力)な傾向が確かにあると感じています。

ebisuさんご指摘の小太りの子ですが、洋ナシ型(いわゆるメタボなポヨポヨ体型)体型の子については、私も激しく同感です!
今まで、こういった話は自粛しておりましてウチの教室長くらいにしかしたことがありませんでしたが、同じように感じてらっしゃる方がいて、かつそれがebisuさんなので、思わずニンマリしてしまいました。(^^)

ここだけの話ですが。

メタボが怪しいお前が言うな!とか言われそうですけど。
by ZAPPER (2011-02-27 21:40) 

ebisu

ZAPPERさん、たしかにすこしメタボの気はありますが、中高時代は痩せていたでしょう。ぎらぎらしていたのではないですか?

ぎらぎらした奴が少なくなりましたね。少しいた方が教えるこちらも刺激になっていいのです。"丁々発止"渡り合って初めて大人になれる者もいますからね。

メタボの小中高生でも、勉強のできる生徒はたくさんいます。体型で成績が決まるわけではありませんが、体型が生活習慣を反映していることは事実でしょう。
勉強ができてメタボな生徒は体育系のブカツではなく文科系にブカツに属していることがあるから、多くは運動不足ですね。
歩けばいいのですが、親が送り迎えしてあまり歩かない。1日1時間歩けばメタボは簡単に解消で来るのですがね・・・
なかなかできないですよね。
愛車がかわいいもんね。

そういうわけで生徒もなかなか生活習慣を変えることができない。塾としては気長に取り組むしかないです。
それだけに生化学検査、日立の自動分析器に血液をかけると30項目ぐらい自動的に検査結果がでます、それで十分。検査料金も高くない。なんだったら私が交渉してあげます。
学校で採血して食育指導をしてもらえば、救える生徒の数は二桁増えます。学力テストの平均点も5点は上がるのではないでしょうか?

市議会議員は政策提言してほしいものです。それが仕事でしょうよ。
市教委は言われなくても動いてほしい。教育行政の仕事でしょうよ。
H市長は教育に関心があるのだろうか?

勉強せずに後悔している大人は教育問題に関心があるだろう。
勉強熱心だった人は教育に関心があるだろう。
あまり勉強せずに成績も中くらいあるいは下位だった人たちが教育に関心がない?
by ebisu (2011-02-28 13:04) 

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