So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞) Oct.24, 2010 [64. 教育問題]

 北海道新聞「教育再考シリーズ」最終回である。第1部はこれで終わりだが、第2部の予告はない。続編があるともないとも不明のままでひとまず筆を擱いたということか。
 隅々までデザインとデッサンの行き届いたいい取材に、プロの新聞記者の「根性」を見た。唯一肯けなかったのは最後の「教育費の増額を」というところだけだったが、いろいろな論があってよい。わたしのコメントもそういう雑多な意見の一つに過ぎないので、皆さんに押し付けるつもりはさらさらなく、折々に思うところを思うままに坦々と書き綴るのみ。


 教育再考 根室の未来
   北大大学院 教育学研究院
    横井敏郎・准教授に聞く
 
  幅広く意見集め判断を

 道教委が示す根室市内2校の統廃合の方針に市民はどう向き合うべきか―。北大大学院教育学研究員の横井敏郎・准教授(教育行政学)に聞いた。

 どのような高校が望ましいかは、地域で議論を深める必要がある。ある生徒にとってはよい学校でも、別の生徒にとってはよくないこともあるからだ。単純に残せばいいとも、統廃合すればいいとも言い難い。

  立場の違い考慮
 大学や専門学校などへ進学する生徒のため、もちろん普通科は必要。一方で、就職を考えている子の教育機会の確保も重要だ。
 根室では、市教委を中心に、広く市民を対象としたアンケートを行う検討があると聞く。アンケートをするのは良いことだ。ただ、立場によって考えが違うので、一律の質問だけでなく、対象によって個別の質問もしたほうがいい。
 例えば、市民の中でも、実際に高校は通うことになる子供の保護者が何が望ましいと考えるかは重要だ。また、学科配置などの参考にするため、卒業生を地元でどれだけ採用できるか経済団体の見解も聞いたほうがいい。

  農業科が人気に
 富良野市では、道立富良野高(普通科、商業科)と道立富良野工業高、市立富良野農業高のあり方が課題になったことがある。市教委が中心となり、市内の学校長やPTA、経済団体などの意見を集約。その結果、富良野高を普通科に特化させた上で農業高と工業高を閉校し、1999年度に道立富良野緑峰高(商業科、工業科、農業科)を新設した。
 農業高は定員割れが続く状態だったが、緑峰高では農業科(園芸)が1番人気になった。
 小規模でもユニークな学校はあるし、小さいからこそ地域で支えられる例もある。何がよいかは地域が判断すべきだ。
 道教委はそもそも、40人学級で1学年4~8学級の高校を望ましい規模としているが、道内では現実的に、1学年3学級程度あれば十分ではないか。そうできないのは、教育より財政の考えが優先されているからだろう。この点は政治の責任が大きい。
 長野県では、県知事が全権一括の高校統廃合を計画したことがある。それに対し、小規模の町村が連絡会議を作って反対し、高校の教職員組合や保守系の議員も一緒になって運動。その結果、県知事の改革が変更された。

  教育費の増額を
 道内でも、自治体同士が手を組んだり、政治家がきちんと議論したりすべきだ。教育費をもっと増やしていかないと、この問題は解決できない。=おわり=
 この連載は幸坂浩が担当しました。

< コメント >
 中学生のさらなる学力低下のデータを見れば、現状の2校体制がベストであることが分かるはずだ。具体的なデータにも続いて議論し、理解と納得がいけばいいのではないだろうか。アンケートも結構だが、それと具体的な学力データを開示して問題点を明らかにし、市民による継続的な会議を開催すべきだ。記者も書いているが立場によって考え方や判断が違ってくるから、特定の団体のみで検討をやるべきではない。

 道立高は最低3学級で良いのではないかという意見は肯ける。現実に生徒が集まらなくなっているのはZAPPERさんがコメント欄に書いてくれたようにその地域の最底辺の高校だ。高校統廃合の問題はその地域の子供たちの学力問題でもあるわけだ。きついことをいえば、その裏には大人たちの学力問題も隠れている。

 《教育費増額について一言》
 教育費の増額というのは肯けない。地域の負担のない形で野放図に教育費を支出する時代ではもうない。生徒が13人、教職員が13人などという中学校が道内には現実にいくつも存在する。こういう小規模校では生徒一人当たり年間800~1000万円程度の教育費がかかっている。中学生なら3年間で一人当たり2400~3000万円だ。小学生なら6年間で一人当たり4800~6000万円の巨費である。義務教育にすこしは採算というものを考えたっていいだろう。
 根室市内にだって、そういう規模の小中学校はある。道路事情が昔とは異なるから、規模の大きい市街化地域の学校へマイクロバスで生徒を運べば良いだけである。こういうことを実施すれば、教育予算は相当減らせるだろう。国が補助しているからただのつもりでいるが、国家財政も道財政も破綻に瀕している。このような施策を実施して、浮いた分を回せば、財源は捻出できるはずだ。
 浮かした分の三分の二をその地域の教育予算に還元すればいい。そうすれば、小中学校の統廃合で浮いた予算を高校2校体制の維持に使える。このように財源の捻出は智慧を絞れば簡単なことなのだ。視点を変えれば教育予算は潤沢すぎて余っているのが実態であり、私は記者の「教育予算の増額」という主張には肯けないのである。

(日教組も教育予算の増額を主張しているが、こういうところが北海道新聞の主張が日教組寄りに偏っていると批判される所以かもしれない*。私自身は小学4年生のときから道新社説を読み漁った熱烈な愛読者である。18歳から東京生活の35年間を除けば、新聞といえば「どうしん」のことである。
 根室人は購読する新聞を変えない、稀な町だろう。それだけ北海道新聞根室支局の記者の取材に信頼をおいているのだろう。私の家も50年以上も切れ目なくドウシンを購読し続けている。
 良質の記事を書き続け、根室のオピニオンリーダーでもある道新根室支局に深甚な感謝を捧げたい。長身の支局長が7月に異動になったようだ。異動先でのご活躍を祈りたい。)
*わたしはこのシリーズの一番最後の部分だから担当記者の意見かと思って読んでいたが、再度読み返してみたら、横井敏郎・准教授の意見に読める。ここで気がついた、私は取材を終えた担当記者自身の意見が聞きたかったのだ。

(もちろん、病院事業赤字を2億円削ってその分を回してもいいのだが、こちらのほうは昨年11.7億円の赤字からさらに数億円膨らみそうな気配になってきたので、到底無理だろう。経営改善の組織が立ち上げられて管理職が配置されても一向に病院経営に改善の兆しはなく、本年度になり民間業者へお金を支払って経営改善指導を願うという無様を演じている。効果はあったのだろうか?もう7ヶ月目ではないだろうか、どのような効果があったのか病院のホームページ上で報告書を開示してもらいたい。予算をつけたらそれがどの程度役に立ったかを市民へ説明する義務があるだろうと私は思う。経営推進課*がだめなら民間へ経営改善委託、屋上屋を重ねて恥じない泥縄の市政にあきれる。)
*「市立根室病院処務規則」より
会計監査はこの組織の業務となっている。内部監査機能であろうと思われるが、定期的に業務監査が適切に行われているのだろうか?内部監査報告書を閲覧してみたいものだ。この機能が働いていれば、院長と事務長の恣意的な振る舞いには相当ブレーキがかけられていることにはなるだろう。なければ、やりたい放題である。市議はこういう文書の提出を議会で求めて閲覧し、病院運営の実態をチェックすべきだ。
 蛇足になるが、「医師招へい・病院建設準備室」がある。現事務長が室長をやっていたようだ。どうりで病院建て替えに関する適切な情報が出てこなかったわけだ。仕事の能力のほどは推して知るべし。
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/reiki/336902100018000000MH/421902100034000000MH/421902100034000000MH.html

 高校統廃合の財源問題の解決のために、小中高と垣根を取っ払って、ドラスティックに取り組むこともできるのではないだろうか。
 政権与党の国会議員はこういうことに智慧を絞れといいたい。どういうわけだろう、最近は地元選出の国会議員のブログを読まなくなった。政策提案がないからかな?たまにはみてみよう。

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村



*◎は高校統廃合について論じた記事、無印は関連記事である。

  ◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞) 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22

 ◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21

 ◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-20

 ◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19

 #1152 「教育における投資対効果を考える」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-08

 #1127 「限度を超えた部活動の実例(釧路)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-23

 #1125 「公教育の充実へ予算を増強して」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-21

 ◎#1124 「高校2校体制を5年延長する現実的な提案」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-20

 ◎#1122 「高校統廃合問題:商業科と事務情報科は歴史的使命を終えたのでは?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-19

 #1119 「地域経済と地域医療を支えるために:学力向上への提案(釧路商工会議所青年部で行われた講演会から)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-18

 ◎#1113 「道教委による公立高配置計画説明会(7/13)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-15

 ◎#1111 「根室の高校統廃合問題について「異見」あり(1)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-14 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0