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#3879 長文読解:生徒からの質問(2) Dec. 11, 2018  [62-1 個別指導の実際]

 高1の生徒が4時20分に来た。いつもより早いので、何か質問ができたのだろうとピンときた。土日にやったZ会の英語長文問題をもってきて質問があるという。問題本文はB5版に1ページの分量、さっぱりわからないという。じゃあ、一緒に読んでみようかと言って、理解できないところに焦点を当てながら読み始めた。1896年開催の第1回アテネオリンピックが題材になっていた。

 例えば、こんな文の意味が分からないという。
 The game was nearly over.

 どうしてか問うと、nearlyの意味がわからないからだと答えた。黒板に次の文を書いて意味を訊いてみた。
 The game is over.
  付き合っていた女が男に別れを告げる場面であるが、この文を書いたらすぐに意味が気がついた、知っているのである。つぎに、nearの意味を訊いた。もちろん知っている。(この生徒は先週行われた定期テストで英語は2科目とも満点である。)
 nearly=near+ly

 文意は「オリンピックゲームは終わりに近かった」である。終りに近づいているのに、開催国のギリシアには金メダルがまだなかった。ギリシア国民は残念で、悔しくて、地団太を踏んでいるのである。ギリシア国民の一人になったつもりで読むと、共感できる。つねに登場人物になったつもりで読むとたのしくなる。

 lyは副詞語尾、形容詞にlyをつけると副詞になる。
 具体例を挙げていく。
  beautiful+ly
  bright+ly(明るく、輝いて、鮮明に)
  dark+ly(暗く、黒ずんで、陰気に)
  wise+ly(賢明に、ぬけめなく)
  clear+ly(はっきりと、疑いなく、わかりやすく)
  sad+ly(悲しそうに、悲し気に、残念なことには)

 副詞語尾lyに限らず一つの単語に接頭辞や接尾辞を付加することで一群の派生語が生ずることについては何度も解説しているが、長文試験問題のなかに組み込まれたときに、にわかにわからなくなるようだ。知っているのであるが、使えない。どうすれば使えるようになるのか、これらの知識を実践で使うトレーニングが足りないだけ、つまり長文をたくさん読めばいいだけのこと。

 この文章に限っては、次のセンテンスを読めば、コンテキスト(前後関係)からも意味が類推できる。文脈読みができるようになると、なんてことはないのだ。

 もう一つ事例を紹介しよう。この文はアテネの羊飼いスピリドン、そして沿道で応援しているアテネの村人になったつもりで共感しつつ読んでもらいたい。スピリドンの高揚感や応援するアテネの農民のドキドキ感が伝わってきたらすばらしい。

 Several minutes later, Spyridon Loues jogged by. Small and thin, Spyro was a 25 year-old shepherd from the hills near Athens. "Faster!" the anxous villagers urged him on. "The foreigners are far ahead." he said calmly.

  どこが理解できないのか訊いてみた。最初の文のbyがどうしてここに置かれているのか理解できないという。思考の焦点がbyにあってしまって、他が見えないのである。文意をつかむことが二の次になってしまっている。#3877で書いたが、一度焦点が絞られると、その周辺が見えなくなる、そういうときはbyへの焦点を外してしまうのがいい、「消す」のである。これも黒板に次のように書き換えて意味がわからないか訊いてみた。

  Spyridon Loues jogged by Several minutes later

 語順を元に戻して見せただけである。「S+V+...+場所+時間」が英語の基本語順、この文は時間を表す句が倒置された文なのだ。この文をみればbyの正体がはっきりわかる。
 byのこの用法は英字新聞ではよくお目にかかる。株価が24000円から24200円にアップすると「200円だけ」あがったという言い方をする。'by 200 yen' である。スピリドン・ルイスは数分遅れで走ってきたのである。runを使わずjogを使っているところにも注目してほしい。スピリドンは落ち着いてマイペースで悠然と走っている、この時点で勝利を確信していることがrunではなくてjogを使ったことで明確になる。このように書き手は言葉を選んでいる。そこも英文を読む楽しみの一つである。

 2番目の文はすんなり読んだ。3番目の文の「the anxous」が訳せないという。簡単な名詞句をつかまえそこなっていた。「the villagers」という名詞句に形容詞 anxious が挟まっただけ。定冠詞はvillagersを限定している。アテネ近郊の農民である。農民は都市の市民の奴隷だった。日本のような自作農はいない、村も自治権がない。スピリドンもそうした農民の一人である。優勝は名誉、農民たちはおらが村のスピリドンに何が何でも優勝してもらいたい。先頭をフランス人が走っており、2番手には外国人3人が続いていた。スピリドンはその数分あとを走っているのである。

"Faster!" the anxous villagers urged him on. "The foreigners are far ahead." he said calmly.

 この文中の「urged him on」のonは圧力のonである。台の上に丸い大石が載っている場面を想像してもらいたい。重くて天板が曲がり始めている、そういう「圧力」がonである。村人たちは「もっと頑張れ、急げ!なにがなんでも優勝してくれ!」ち絶叫している。ギリシアにはそれまで金メダルがひとつもない。スピリドンは声援に応える、「外国人たちはずっと前を走っている」と。勝ちを確信して冷静なのである

 芥川龍之介は日本の古典文学を題材にしてリライトしている作品がいくつもある。語彙が豊かで文章が上手だから、原典よりも良い。『鼻』は宇治拾遺物語巻第二「七 鼻長き僧のこと」がオリジナルである。「昔、池の尾に善珍内供よいふ僧住みける。…」ではじまるが、芥川のほうがずっとたのしい。『クラリモンド』も一人称を「わしが…」と繰り返し訳出しているのには閉口するが、それをのぞくと文はすばらしくいい。原典よりもいいのではないかと想像する。文意を理解したら、自分の語彙の中から言葉を選んで文を作る、ようするに語彙の豊かさと作文の巧さが訳文に明瞭に出てくるのである。だから、英文を読むには日本語語彙が豊かな方が、いいにきまっている。世界文学全集で英米文学者の訳した作品がしっくりこないのは、その多くがものかきのプロではないからだ。

 半ばまで一緒に読んだところで、
「残りは自分でやってみたらいい、やれそうだろう?」
「はい、やってみます」
 いい返事だ。(笑)

 長文読解を通じてこの生徒につかんでもらいたいことが三つある。
①すでに知っている知識を使うことに慣れること
②意味不明の時は焦点を外し、もう一度先入見なしに文を眺めること、そしてわからなければ先を読み進むこと
③登場人物に共感をもって読むこと

 この生徒は小説や文学作品の類はつまらないと言って読まない。たとえばこういうこと。
 「枯れ枝に 烏の止まりたるや 秋の暮」
 この芭蕉の句を読んでも、「それで?」という反応なのである。秋の夕暮れに葉っぱを落とした枯れ枝に真っ黒いカラスが一羽とまっている、そういう日本的情景に感受性がない。自然の移ろいに共感するという日本的情緒が薄いのである。短歌や俳句や古典文学、古典芸能にになじみが薄くなっている。落語、講談、人形浄瑠璃、能、浪花節、こういったものから子どもたちがどんどん離れている。
 5年間で12冊の音読トレーニングを消化しているから、論説文読解には大学生並みの読解力があるが、なにぶん読んでいる量が少なすぎる。
 登場人物に共感をもって読むようになれば、文学作品の見え方が違ってくるはず。




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#3878 弊ブログ500万PV数通過 Dec. 10, 2018 [つれづれなるままに…]

 ソネットブログにはVisitor数とPage View数がカウントされている。累積データがあるのはPV数のほうだが、この数が500万を通過した。来年3月頃と思っていたのだが、最近PV数が数倍に膨らんで年内の500万PV数通過となった。アクセスが増えている理由がわからない。(笑)

 これまで11年0か月14日間にアップした記事は、これを含めて3878本、毎日1000項目ほど読まれている。
 読者の皆様に感謝申し上げます。m(_ _)m

ニムオロ塾

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#3877 個別指導の実際:英語 生徒の疑問 Dec. 9, 2018 [62-1 個別指導の実際]

 今朝(12/9)の最低気温は-7.2度だった、もちろん今冬一番の寒さだ。二日連続でやった雪かき作業は完了、いい運動になった。観光バスが家の前にとまってバス停のために除雪したところから乗客を降ろす。しばらくすると東根室駅まで歩いて行って写真を撮って戻ってくる。観光バス会社やツアー客のみなさんも、かまわないからどんどん利用してください(笑)

 ニムオロ塾は一クラス7人までの個別指導、生徒の学力に応じた指導を心がけている。学力だけでなく性格や思考タイプも多少は考慮する。生徒が本来もっているものがあるので、そこになるべく手は入れない。伸びる力は生徒自身の中にある。
 前置きはこれぐらいにして、本題に入ろう。
 学力の高い高校1年生に9月から、高校2年生の英語の教科書「VividⅡ」を使って読解トレーニングをしているのでやりかたの説明から始めたい。そのあとで具体的な事例を紹介する。
 「ノートA」に左側に英文を視写して、右側のページに和訳を書かせている。試写するときに1行ごとに空欄をつくってもらう。ときどき重要単語のマーキングや意味の書き込み、読みにくい単語に仮名を振る、連語にマーキングする、SVOCを記入する、修飾語に波線を引く、識別番号を付番するなど、必要に応じて書き込むための余白を確保したいからである。「ノートB」も用意させている、構文や文法や単語解説が書き切れないことがあるからそのための補助ノート。「ノートA」に識別番号をつけて、それに対応する番号を「ノートB]にもつける。相互参照できるようにしておく。
 英文和訳なんて古臭いと思うだろう、その通りである。福沢諭吉「適塾・英語指導方式」と似ているからうんと古臭い。『福翁自伝』を読んでもらえば福沢がやったオランダ語と英語の指導法がわかる。
 英文が読めているかどうかをどのような方法でチェックしたらいいかという問題があるが、書かれた訳文を見たら一目瞭然である。自分で訳文を書いてみないとあやふやな部分が明確にならぬ。だから、訳文を書かせて読解力の向上度合をチェックする。こなれた日本語の文にするには作文能力も要求される。英語の単語をそのまま日本語にして並べても、日本語の文章にはならない。辞書に載っている言葉では適切な日本語にならない場合が結構な頻度で出てくる。自分の語彙の中から最も適切と思える言葉を選んで文章にしてみる。こうして脳内のイメージをノートに対象化することで、読解力がはっきりあらわれる。
 書き手は脳内のイメージを言葉に紡ぎだすから、読み手がそれを自分の脳に正確に再現できてはじめてその文章を理解できたと言える。発信されたイメージと受像したそれが著しく異なっていたら、書き手の書き方がまずいか、読み手の誤解のいずれかである。

 具体例で示したほうが早い。Lesson 10 に小惑星探査機はやぶさの話が載っている、そのPart-3の最後の段落部分の意味がわからないと、質問があった。書きかけの訳文をみたがなるほど頓珍漢、数回書き直してみたようだ。自分でどの英文が理解できていないかわかっているだけでも、普通の学力レベルの大学生よりはましかもしれぬ。この生徒は、独力で英文和訳をやって、おかしいと思う箇所だけを質問する、それでいい。がんがん自分で読んで、理解したことを日本語作文してみたら腕が上がる。(会話文の音読トレーニングは、家でやったらいい。それはそれでやるべし)

 Only three months before Hayabusa's returen, three of the four ion engines stopped. The probe didn't have enough power! It seemed to be unable to return to Earth. The members solved this problem again. Hayabusa had the good parts of each ion engine combined, and it could keep going.

 この段落の最後の文が問題だった。
 はやぶさは2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機(probe)である。標的の小惑星は「いとかわ」、2007年に地球へ戻ってきて大騒ぎになったから記憶している人も少なくないだろう。しかし、高校1年生にとっては4歳か5歳の時の話だから知っているわけがない。
 数々の故障を乗り越えて標的である小惑星からサンプルを採取して地球へ帰還した物語は感動的である。技術者がお利口だった。不測の事態を予測して特別な仕掛けをしておいたのである。 そういう周辺知識があれば意味をつかむのたすけになる。

  Hayabusa had the good parts of each ion engine combined,
 
 生徒はこの部分が何を言っているのかわからないという。細かくいうとhadとtheとpartsとcombinedのところで混乱していた。「had ... combined」だと思い込んでしまったことが混乱の第一歩。はて、ドイツ語は教えた覚えがないのだが…、そこに思考の焦点があってしまうともうほかのところが見えなくなる、ダメなときは頭の中の黒板の文字を消すように、考えていることを消してみたらいい。どうやってやるのかって?慣れたらできるようになる。集中よりもそれを解除するのは難しい技だが、これを習得できたら脳の使い方が違うから、たいていの問題はなくなる。先入見を外して文章を読むことができる。数学の問題でも同じ脳の使い方ができる。こういう脳の使い方に習熟すると学力は飛躍的にあがる。
 息をゆっくり吐き切ることに意識をおいて数回呼吸すればいい、そうすれば消せるようになる。それでだめなときには、翌朝もう一度見たらいい、この場合は消すのではなくて、リラックスすることで「消える」のです、焦点がどこにもあっていない状態といえばわかるかな、そうだよ、ぼーっとしているときの状態。「集中」と「ぼーっとしている」状態を、意識して切り換えるトレーニングをしてみたらいい。間をつないでいるのは呼吸だよ。呼吸に意識を集中することで切り換えることができるようになる。だれかと議論しているときにも試してみたらいい。

 この文章はとっても簡単で、骨格は、次の二つだけ。

 Hayabusa had the good parts.(やはぶさには故障していない部品があった)
 The good parts of each ion engine [was] combined. (各イオンエンジンの故障していない部品)はつながっていた)

 こうして simple sentences に分解すれば中学生でもわかる。parts 以下は parts の説明をしているだけ。 combined は前にある名詞の ion engine の説明にすぎない。後に続くものは前のものの補足説明である。たくさん読めばそういうことが自然にわかってくる。意味がとりやすいようにスラッシュを入れてみる。

   Hayabusa had the good parts /of each ion engine/ combined,

 こうは読んだが、この文は二通りの読み方ができる。
   1.the good parts of each ion engine [was] combined,
   2.each ion engine [was] combined,

 つながっているのは4基のイオンエンジンの故障していない部品なのか、4基のイオンエンジンそのものなのかということ。わたしは「1.」で読んだ。大した違いはないので、ここではどちらでもいい。
 細かいことを言うと、 the parts は定冠詞がついていて複数だから、はやぶさのイオンエンジンの数ある部品の内の生きている部品、つまり故障していない部品を指している。そしてこれらの部品をつないでいるものを遠隔操作することで、止まっているエンジンの内の一つを動かす。abcdの四つのイオンエンジンのaが生きているとして、bとcの故障していない部品をdのエンジンにつなぐというようなことをやったのだろう。四基のイオンエンジンがどのようにつながれているのかには本文には言及がない。専門的ない合いようだから端折ったと思われる。
 この段落で書き手が伝えたいことは、帰還の3か月前に「はやぶさ」のイオンエンジン4基の内3基が故障し、推力不足で地球へ帰還できない事態が発生した、なんとしても故障したイオンエンジンの一つは動かさなければならないのだが、それを3人の技術者が解決した。故障していない部品を何かを経由して使うことで停止していた1基のエンジンを稼働させ、2基のイオンエンジンの推力ではやぶさ帰還を成功に導いたということ。
 「4基のイオンエンジンをつなぐ回路が組み込まれており、3基のイオン・エンジンの故障していない部品を組み合わせて1基動かしたのである。だから and it could keep going(飛び続けることができるようになった)。この段落の文意はそういうこと。」
 「この文章だけから解釈できるのはそういうことだが、的を外していたらいけないから確認してみたら?」
 「…」
 「スマホではやぶさを検索してどうやって帰還したのか調べてごらん?」
 「やってみます」

 すぐに調べて、「わかった、そういうことだったんだ」と納得していた。こういう時にスマホは便利がよい。検索キーをインプットしてすぐに必要な情報をみつけて読んでいた。
 4基のエンジンをつなぐクロス回路があって、1基のエンジンに他のエンジンの回路をつなげて動かしたのである。2基のエンジンが動けば、地球へ帰還する推力が確保できる。しかし、推力は当初予定よりも小さくなるので飛行時間がかかることになる。
 英文を読んで理解したとして、それが正鵠を射たものであるかどうかをネットで調べて確認するというスキルも身につけてほしいと思う。大学生になってからも、社会人になってからも不可欠なスキルである。こういう指導は、マンツーマンでなければでなかなかむずかしい。教師には学習上の相談に乗って、生徒自身の能力やスキルを伸ばすというメンターの役割もある。

 ほかには問題がなかったのか念のために訊いてみたら、もう一つ疑問があった、この段落の冒頭の文である。
 Only three months before Hayabusa's returen, three of the four ion engines stopped.

 生徒はこの段落の冒頭の句が意味不明だといった。英文を読みながら、時間軸上に様々な事実が出てくる都度、正確に事実を並べなければならない。この句は4基のイオンエンジンの内3基がその機能を停止したのがいつなのかを説明しているのだが、それは「はやぶさの帰還のわずか3か月前」と書いてある。これをライターがこの文を書いている3か月前と理解して、なんだかわけがわからないといっていた。解釈が外れているから脈絡が頓珍漢になる。2003年5月の打ち上げから、2007年の回収予定まで4年間のスケジュールの最後の3か月に生じたのである。論理的に文を読むことに慣れないといけない。たくさん読むうちに、時間に関する情報を頭の中で整理しながら読めるようになる。

 ウィキペディアの説明を転載する。
*https://ja.wikipedia.org/wiki/はやぶさ_(探査機)
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はやぶさは2003年5月に内之浦宇宙空間観測所よりM-Vロケット5号機で打ち上げられ、太陽周回軌道(他の惑星と同様に太陽を公転する軌道)に投入された。その後、搭載する電気推進イオンエンジン)で加速し、2004年5月にイオンエンジンを併用した地球スイングバイを行って、2005年9月には小惑星「イトカワ」とランデブーした。 約5か月の小惑星付近滞在中、カメラやレーダーなどによる科学観測を行った[注釈 2]。次に探査機本体が自律制御により降下・接地して、小惑星表面の試験片を採集することになっていた。 その後、地球への帰還軌道に乗り、2007年夏に試料カプセルの大気圏再突入操作を行ってパラシュートで降下させる計画であったが、降下・接地時の問題に起因する不具合から2005年12月に重大なトラブル[注釈 3]が生じたことにより、帰還は2010年に延期された。 2010年6月13日、サンプル容器が収められていたカプセルは、はやぶさから切り離されて、パラシュートによって南オーストラリアのウーメラ砂漠に着陸し、翌14日16時8分に回収された[4]。はやぶさの本体は大気中で燃えて失われた。 カプセルは18日に日本に到着し、内容物の調査が進められ、11月16日にカプセル内から回収された岩石質微粒子の大半がイトカワのものと判断したと発表された[5][注釈 4][注釈 5]
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 高校2年生の教科書だから、文は平易に書かれており、使われる単語も基本単語に限定されている。高校3年生の教科書を読んでも語彙力の飛躍的な拡張は望めない。基本単語で書かれているからだ。
 英字新聞なら、ライターは科学の専門家だから、クロス回路の解説がかならず書かれるだろうし、イオンエンジンの仕組みも詳しい解説が載る。使用語彙も範囲がはるかに広くなる。

 ネット検索で調べてみたら、古いデータだが、根室高校が使っている第一学習社の「Vivid」シリーズは3冊で使用語彙数1917語下記論文p.74参照である。ちなみに英英辞典のLongmanは2200語の語彙数で各項目が定義されている。高校英語に比べると英字新聞で使われる語彙数は圧倒的に多い、掲載記事の各分野の専門家が執筆するから出てくる語彙数は数万ある。
*高等学校英語教科書の語彙 2007年
http://www5d.biglobe.ne.jp/~chujo/data/Koukoutext.pdf

  この高1の生徒は12月中に2年生の教科書を読み終わり、正月から3年生の同じシリーズの教科書をやるスケジュールだ。予定通りやりきるだろう。4か月で高3の教科書を同じ方式でやるつもりだ。語彙が多少増えるだけだから問題なしだろう。
 英文を読んでつくりあげたイメージを適切な日本語語彙を選んで文章にする、こなれた日本語に「作文」させる。電子辞書を引いて訳語を並べても「日本語の文」にはならない、最近はずいぶんこなれた日本語が書けるようになってきた。
 英文を理解しているかどうかは、英文和訳した日本語の文を見ないと判定がつかない。読みの深さも書かれた日本語の文にはっきりでる。こうして精読ができるようになれば、あたまから英文を速読するトレーニングへ移行できる。いい加減な読みで速読訓練したって、文章のレベルがあがればとたんに読めなくなる。
 高校3年生用の教科書が終わったら、1000-2000語レベルの簡単な読み物を利用した速読トレーニングと語彙数を増やすためにジャパンタイムズ紙の精読トレーニングを併行してやる。大学院入試でも通用する英語読解力をものにすることが目標である。すべての生徒がこういうわけにはいかない。それぞれの生徒の学力に応じた指導になる。同じものを使っても解説は違ったものになる。

 この生徒は英文を日本語の文に置き換える作業を通して、日本語語彙が多くないとこなれた訳文にならないことを痛感している。ときどき「大和言葉落とし」を命ずることがある。辞書の訳語にとらわれず、なめらかな日本語にするのは、なれるまでは脳みそを絞り出すように和訳を推敲しなければならない。
 中学時代は定期テストでも学力テストでも英語が100点のことはなかったが、高校生になって今回の定期テストでは英語が2科目とも100点である。だが、進研模試の英語は語彙数と読解速度が追い付いていない。半年先にはセンターレベルの問題量と難易度なら9割以上の得点になるだろう。しかし、そんなところが目標ではない。
 この生徒は10月下旬に初めて漢字検定を受験、いきなり2級である。ハードルは高いが、良書12冊をとりあげて五年間音読トレーニングしたから、読める語彙はとっくに2級レベルと判断した。あとは書けるかどうかだった。2級用漢字検定問題集を2回やるように指示しただけ。一月でやり切り、178点で合格している。根室高校全学年で今回5名が2級合格したという。こんなに多いのは珍しいらしい。11月3日の進研模試では数学の全国偏差値が85を超えた。生活時間の使い方がとっても上手になったところが中学生の時とはっきり違う。

*小惑星探査機「はやぶさ」イオンエンジンの仕組みについては下記のURLをクリックしてごらんください。
http://cosmolibrary.com/宇宙探査/イオンエンジン/ 

 イオンエンジンが出てこない場合は「サイト内検索」のボックスに「イオンエンジン」と入力してください。



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#3876 犬?狸?アライグマ? Dec. 9, 2018 [根室の話題]

  屋根の雪を落としていたら、庭に妙な動物が入ってきた。アライグマが根室に生息しているわけはないし、タヌキだろうか?それとも犬?
 お腹が空いて疲れているように見えた。近づいてくるので、じっと見つめたら後ろを向いて道路のほうへ戻った。人を恐れないところを見ると飼っていた動物だろうか。アライグマは獰猛だが、そういうそぶりはなかった。人をおそれず近づいてきて、めんこい顔でみあげていた。
 どこへいくか見ていたら、車道を横切ったが、向こう側の歩道へは雪山の段差が60㎝ほどあり、弱っていて登れない。
 家の中からカメラをもちだして戻ると、姿が見えない。路地のところで車道を左折したのではないかと行ってみたら出てきた。すべりながら車道の端っこを歩いているから、轢いてはいけないと車が3台ほど時速10㎞くらいにおとして徐行し始めた。
 謎の動物は車道が危険だと感じたのかまた路地へもどった。

 写真①は車道を歩いているところだが、コンデジの望遠機能を使ったので手振れでピントが合わぬ。
 どなたかこの動物がなんなのかわかるかたは、投稿欄へ記入してください。



SSCN2398.JPG

②路地を50mほどよろよろ歩いてよその家の車庫に入った。さて、これはアライグマだろうか、それとも犬か、タヌキか?よくみてもらいたい。
SSCN2399.JPG

③アライグマか犬か?どっち?
SSCN2400.JPG


④横から撮りました。さて、アライグマか犬かどっちでしょ?
 尻尾に縞模様が見えないからアライグマは外してよさそうだ。雪が体の下半分についていて元気がありません。
SSCN2401.JPG

*アライグマ、タヌキ、ハクビシン、どこが違うの?
https://matome.naver.jp/odai/2144635063622631301


<野生のタヌキのようです>
 FB友達の写真家さんが判定してくれました。
 ネットから拾った画像です。栄養状態がいいと丸々太っています。左クリックでドラッグすると全画面が出ます。根室市光洋町で見かけたタヌキはしばらく餌にありついていないのか、よれよれに見えました。わずか60㎝ほどの雪の段差が飛び越えられません。






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#3875 根室市役所新庁舎は北斗小学校を利用したらいかが? Dec. 8, 2018 [19. 人口減少に関わる問題]

<最終更新情報>
12月2/9夜11時 データ等追記

 11/29北海道新聞に「市庁舎 改修か建て替えか」というタイトルの記事が載った。
 市側の提案は3つ、どうしてこんな筋の悪い選択肢しかないの?

 ①21.6億円:本庁舎を利用したまま大規模改修
 ②29.3億円:仮説庁舎を設置し…大規模改修
 ③28.6億円:同程度の規模での建て替え

 2016年3月15日の弊ブログ#3258で市庁舎建て替え問題を論じた、その時にはこう書いている。
現状の本庁舎は地上4階地下1階、延べ4900平方メートル、1973年に造られました。コストカット努力のなかった市立病院建て替えが坪単価130万円でした。なぜ、市役所本庁舎建て替えにそれ以上の坪単価200万円もかけるのでしょう?」…弊ブログ#3258より引用

 東北大震災の復興需要で資材も工賃も値上がりしたが復興需要はそろそろ終わり、代わりにオリンピック競技場の建設ラッシュで資材も工賃も下がらないとしてもだ、坪単価200万円の豪勢な市庁舎で仕事をしたいという市役所職員が多いのですか、そうは思いませんが、違いますか?
 根室市内の企業で坪単価200万円かけた事務所で仕事している人が一人でもいますか?一人もいませんよ。では誰のためにこんなに単価が高くて広い市庁舎を建てるのでしょう?市役所職員にも市民にもわかるように説明すべきです。
 どの部署の誰がこんな見積資料を作成したのですか?わたしが担当部長なら、承認印は押しません。B案作成を指示します。前回の市立病院建て替え同様に市議会が承認しかねませんから。

 病院建て替えでもそうだったが、どうしてこういう案が出てくるのか理解に苦しむ。市が招聘したコンサルタントが25億円での建て替えを提案したのに無視、費用は70億円にも膨らんだ。電子カルテ導入を前提にして外来診療実務フローをデザインしてから、外来診察室や待合室を設計すべきなのにそれをしないでアホな基本設計をしてしまった。その結果システム投資4億円が無駄になった。そればかりでない。入札で業者が決まったが、それを前市長は幹部会を開催してひっくり返し、2番札を入れた業者へ落札、前代未聞の出来事だったが、こういう強引なことをしても根室ではまったく問題にならない、やりたい放題。7割が国の補助金事業だからこれでよく問題にならないなと心配した。会計検査院の調査があるかもしれないと思ったのだが杞憂だった。わたしは1999年に常務理事として首都圏のある病院(約300ベッド)の建て替えをやったことがある。100%補助金でやったので、問題が生じたら補助金返還義務が生じるので、そういうリスクを排除するためにゼネコンの変更(それまで打ち合わせていたゼネコンをやめ、新日鐵と組んだ)までやった。それにしても前根室市長はなぜあんなに危ない橋を渡ったのか?それなりの理由があるだろう。
 「オール根室」という掛け声は罪が深い。わたしが知る限りで重要な案件で市政に地元経済界が異議申し立てをしたことがない。市民を置き去りにしたもちつもたれつ。それが根室の衰退に拍車をかけているがいつまでたっても素知らぬふり。そういう根室市政の在り方、経済諸団体の在り方にあきれ、若者たちはあきらめているよ。まっすぐな気持ちをもった優秀な若者ほど戻ってこないことになっている、最近は年間600人も人口が減っている。人口減少が加速しているのは若者に夢がもてない町、一部の有力者たちがグルになって市政を壟断しているというおおきな理由が二つある。市職員採用もコネ採用が多かったことはみんな知っている。根室管内の他の4町は合同で町役場職員の採用をしていて、コネのはいりようがない。4町と合同で採用試験をやればいいだけ。そろそろいろいろなことを公正にやろう、まともな町に、そして若者が夢をもてる町につくりかえよう。

 国道沿いに北斗小学校と柏陵中学校がある。どちらも数年以内に廃校になる。「中学校の統廃合は2020年までに」となっていたから、スケジュール通りだと2019年度中に2校の廃校と1校への統合が決まる。小中学校はそれぞれ数億円かけてこの数年間に耐震改修がすんでいるのではないか、改修して使えばいい。氷見市がそういう方式でやっている。どれくらい金をかけるかを先に決めてから、その金額に応じた設計をして改修すればいい。予算を10億円と決めて、その範囲でやったらいい。氷見市は改修に金をかけすぎだが、事例としては参考になる。URLを書いておくので見てごらん、いまよりずっとすばらしい庁舎にできるだろう、知恵を絞ろう。町は自分たちの手でしか変えられない、あきらめるな。

 現庁舎は人口が4.8万人のときにできたもの、現在の人口は2.6万人、22年後の2040年には1.8万人を割る(社会保障人口問題研究所の地域別推計値2040年17,892人、弊ブログ#3258参照)のだから、現庁舎と同規模の新庁舎なんているはずがない。紙のファイルも画像をとって電子ファイルにしてしまえば、書類の保管スペースもずっと小さくできる。22年後の2040年には半分以下のスペースで十分ということになるだろう。20年後のグランドデザインを描いて、こういう具体的な検討をしているのか?実務設計をしないで建築したら、市立病院建て替えの二の舞だ。建ててしまったら50年間使うことになることをよく考えよう。22年で人口は1.8万人を割る、最盛期人口の1/3だよ、現在と同程度の面積がいるわけがない。小学校も中学校も1校で十分だ。高校入試は2年前から西高校が募集停止して1校体制、来年3月には根室西高校がなくなるから1校体制へ移行する。本来なら高校の前に中学校、中学校の前に小学校が1校体制へ移行すべきなのだ。無料のスクールバスを何便も出せばいい。統廃合を材料にスクールバスの費用負担の具体案を道庁と事前協議すればいいだけ。道教育庁も統合によって人件費が削れるから、おいしい話だろう。他の市町村に先駆けて提案したらいい。日は根室から昇る。

 少数の市民アンケートで重要案件を決めるな、アンケートの項目をいじることでいくらでも結論を誘導できる。市民自由参加のオープンな場で議論しないから、こんなヘタレな案しかでてこない。月に2回日曜日に、市総合文化会館で市民自由参加で1年間程度議論すべきだ。手間を惜しんではいけない。

 北斗小学校を改修して利用し、22年後に人口規模にふさわしい庁舎を新築したらいい。北斗小学校建物で面積が足りなければ、柏陵中学校も利用したらいい。両校は場所が近接しており、北斗小学校の敷地の端っこから柏陵中学校の敷地の端っこまで200m、歩いて3分の距離。

 批判はつねに実行可能な代案を提示してやってきたから、今回もebisu提案(B案)を書いておく
 ④10億円:北斗小学校を改修して市庁舎とする、現庁舎取り壊し費用も含む

 2040年には人口が1.7万人程度になるだろうから、現在の半分の面積でいまの場所に小さな市庁舎を新築したらいい。それまで、建築資金をためておくことだ。新庁舎建設積立金を積んでおこう。自己資金ゼロで家を新築しようという人はいませんよ。

*地図 北斗小学校と柏陵中学校の距離
https://map.yahoo.co.jp/maps?p=%E6%A0%B9%E5%AE%A4%E5%B8%82%E6%95%B7%E5%B3%B6%E7%94%BA1-10&lat=43.3247298&lon=145.5752836&ei=utf-8&datum=wgs&lnm=%E5%B8%82%E7%AB%8B%E6%9F%8F%E9%99%B5%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1&v=2&sc=3&uid=0d93723349e1ad2c9a0d22cc3ca1a091f5e2950c&fa=ids


*#3260 根室市役所新庁舎に廃校を利用しよう Mar. 17, 2016

https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-03-16-1

#3259 市役所庁舎に廃校を利用した富山県氷見市 Mar.16, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-03-16

 #3258 根室市役所新築なら30億円:坪単価200万円にビックリポン! Mar. 15, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15

 #3241 2020年度までに市街3中学校統合 Feb. 19, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-02-19


<根室へ移住を考えている人へ>
  移住に当たってはマイナス情報こそが重要な情報です。股関節に故障を抱えている人は冬の外出が厳しいでしょう。圧雪した雪や交差点がブラックアイスバーン。膝や腰が悪い人は雪かきできないでしょうから、考え直した方がいいかもしれません。
 水道代は東京の2倍以上、来年値上げが予定されているので3倍くらいになりそうです。それと冬季間中の暖房用灯油代も考慮してください。2-3万円/月かかります。冬の車の運転もあります、ブレーキは2回軽く踏んで減速し3回目で止めます。車間を夏の3倍とっていても緩い下りのブラックアイスバーンでは止まりません。路地のカーブがブラックアイスバーンのことがありますが、時速20㎞でも滑りますから、怖かったらもっと減速してハンドルを切りましょう。下り坂は要注意ということです。上り坂は対向車線が下りですから、対向車が滑ってセンターラインを越えてくることもあるので、周りの道路の状態をよく見極めて運転します。でも、日中はほとんど大丈夫です。道路が乾いていることが多いですから。

 もちろんいいこともたくさんあります。秋には朝水揚げされた秋刀魚を鮮魚店で買って食べられます。刺身でよし焼いてよしつみれ汁にしてよし、昆布と一緒に醤油味で煮込んでよし、抜群の鮮度だからどのように料理してもおいしい。
 オヒョウや螺も絶品です。高級レストランへ行ったつもりで、オヒョウはフライで食べましょう。
 マツブの食べ方も書いておきましょう。オリーブ油のなかにニンニクをいれて弱火であぶりカリカリにします、強火にして一気に細かく刻んだマツブをいれましょう。フランスパンを縦にカットして軽くトーストしておきます、オリーブオイル炒めの刻みマツブをジュ―という音とともにかけます。美味しいのなんのって、東京では同じものをつくって出したらそのお店は長い行列ができます。ビールでもワインでもあいます。もちろん、そのまま刺身で食べてもおいしい。
 落石組合のホッキ貝も湾中組合の牡蠣も絶品です。牡蠣は癖がなくとっても上品な味ですが、量が少ないので地元でしか食べられません。タラチリ鍋はタラが新鮮で身がぷりぷり、値段が安い。地元でとれる魚は総じて新鮮で美味しい。

 魚釣りが好きな人は海も湿原を流れる川にもいい釣り場がたくさんあります。もちろん豪快な船釣りもありです。


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