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#4019 戦地からの便り:幼馴染 Jun. 16, 2019  [ゆらゆらゆ~らり]

 出征前に結婚式を挙げた新妻の元へ戦地の夫から手紙が届くと、姑が開封してみんなの前で読み上げるんだそうだ。新妻は恥ずかしくて顔も上げられぬ。そういう話を母から聞いたことがあった。

 小学校の3年間同級生だった「幼馴染の女の子」の母親が亡くなった、97歳だから大往生といってよい。
 小学生の頃は歳よりも幼い感じのする子、自転車に乗って一度だけ一緒に遊んだことがある。当時は自転車をもっている小学生は珍しく、同じクラスに自転車をもっていたのは二人だけだった。遊んだのは鳴海公園、夕陽がだいぶ傾いてきたのでちょっとの間、一緒に夕陽を眺めてさようならした。ほんとはもっと遊んでいたかった。内気な子だったのでそれっきり誘えなかった。(笑)
 オホーツクの海に近づいていく真っ赤な太陽とないまぜになった懐かしい思い出である。


 35年ぶりにふるさと根室へ戻ってきてから、誰かに誘われて小学校の担任だった鶴木先生を四十年ぶりに訪れた。同じクラスの十人ほどが集まって愉しく昔話をした。その日の夜のこと、幼馴染の話をしたら、母が笑って教えてくれたのが冒頭の話だ。
 数年間自宅で介護していたようだから、たいへんだっただろうが、心残りはないというに違いない。ご冥福を祈ります。



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#4018 ホルムズ海峡タンカー攻撃の怪 Jun. 14, 2019 [8. 時事評論]

 ホルムズ海峡で日本のタンカー2隻が「飛来物」による攻撃を受けた。何かが飛んできて右舷側に当たったと国華産業のタンカー乗組員が証言している。

*https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061300922&g=int
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日本タンカーに攻撃=ホルムズ海峡近く、別の船も-爆発や火災、全員避難
【カイロ時事】中東の原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡近くのオマーン湾で13日、タンカー2隻が攻撃を受けた。報道などによると、砲弾で攻撃されたもようで、船体が大きく損傷した。国土交通省は、このうち1隻は日本の海運会社「国華産業」(東京都千代田区)が運航するケミカルタンカー「KOKUKA Courageous
」(パナマ船籍、総トン数1万9349トン)で、複数回の攻撃を受けたと発表した。
国交省や国華産業によると、同船はサウジアラビアからメタノール2万5000トンをシンガポールとタイに運ぶ途中だった。乗組員はいずれもフィリピン国籍で、全員避難した。船を管理するシンガポールの会社の担当者は取材に「1人は軽傷を負った」と話した。
被害を受けたもう1隻はノルウェーの海運会社が運航するタンカーで、エタノールを積んで台湾に向かっていた。3回の爆発が起き火災となった

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  サウジアラビアでメタノールを積んでタイに運ぶ途中なら、右舷側への被弾はオマーン側の沿岸地域からの攻撃を意味している。イラン沿岸側から砲弾やミサイルで船体右舷に穴をあけることは物理的に不可能だ。
 米国がイランの攻撃だと、イラン革命防衛隊が船に乗って時限機雷を仕掛ける写真を公表した。機雷攻撃なら、「飛来物」はなかったことになるし、右舷側に穴の開いたことも説明がつく。わざわさ右舷側に回り込んで時限装置付きの機雷を仕掛けたという説明である。ではタンカーの乗組員が嘘を言ったのだろうか?
 タンカー乗組員の証言は「飛来物があたった」、それも右舷側である。オマーン沿岸から飛んできたと考えるしかない。そしてもう一つのポイントは、このタンカー攻撃で得をするものは誰かということ。イラン側にメリットはないが米国側にはある。

 思い出したのはベトナム戦争の介入時に米国がやったことである。

*https://ja.wikipedia.org/wiki/ベトナム戦争
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<トンキン湾事件>
その後ジョンソンは、前任者のケネディが増強した「軍事顧問団」の規模を維持するだけにとどめたものの、就任から9か月後の1964年8月2日8月4日
ベトナム沖のトンキン湾で発生した北ベトナム海軍の魚雷艇によるアメリカ海軍駆逐艦マドックス」への魚雷攻撃(トンキン湾事件)が発生し、ジョンソンはこの報復として翌8月5日より北ベトナム軍の魚雷艇基地に対する大規模な軍事行動(ピアス・アロー作戦)を行った。さらにこの軍事行動と合わせて、議会に北ベトナムからの武力攻撃に対する「いっさいの措置を取る」権限を大統領に与えるように求め、8月7日上下両院でこの「トンキン湾決議」が民主党と共和党の議員の圧倒的な支持で承認されて、ジョンソン大統領は実質の戦時大権を得た。

その後1971年6月にニューヨーク・タイムズの記者が、ペンタゴン・ペーパーズと呼ばれるアメリカ政府の機密文書を入手し、8月4日の2回目の攻撃については、ベトナム戦争への本格的介入を目論むアメリカ軍と政府が仕組んだ捏造した事件であったことを暴露し、当時国務長官であったマクナマラも1995年に同様の内容を告白している。捏造は8月4日の事件であり、8月2日に行われた最初の攻撃は、アメリカ海軍の駆逐艦を南ベトナム艦艇と間違えた北ベトナム海軍の魚雷艇によるものであることを北ベトナム側も認めている。 

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 トンキン湾事件では米国駆逐艦を南ベトナム艦艇と誤認して攻撃した北ベトナム海軍の魚雷艇の攻撃を利用して、2回目の事件を捏造したものだ。米国は捏造した事件を口実にベトナム戦争に介入していった。
 米国は安倍総理のイラン外交には期待していなかったということだろう。逆に利用したように見える。イランによる攻撃だという米国に日本政府が反論できなければ、150年間友好関係にあったイランと日本のあいだに楔を打つことができる。イランへはトランプ大統領の要請で行ったのではなかったか。のこのこ出かけて、イスラム教の国イランとキリスト教原理主義の米国との争いにまんまと巻き込まれてしまった。
 米国はじつに戦略思考に長(た)けた国だ。大東亜戦争開戦時にも米国の長期戦略で追い込まれて真珠湾攻撃をして負けたではないか。こちら側の手の内を全部読まれていた。イラク戦争でもイラクが大量破壊兵器をもっているという米国情報に踊らされて、確認もしないままにまんまと乗せられて後方支援を担当した。フセインは血祭りにあげられ遺体すら行方が分からないように「処理」された。日本はいつまでたっても、こうした米国の戦争と外交戦略にはかなわない。
  インテリジェンス機能が弱いから、米国の主張とイラン側の主張のどちらが正しいのか、判断できない。国益を守るために世界各国においている大使館を中心に強固なインテリジェンス網を築く必要がある。毎年数千億円をインテリジェンス網の維持費にかけることになるだろうね。

 こうした事態がありうることを外務省も官邸スタッフも予測すらしていなかったのだろう、間抜けを絵に描いたようなものだ。精度の高いインテリジェンス網も戦略もない外交はいつでも誰かの仕掛けで好いように操られてしまうから危うい
 わたしはいつも健全な保守主義とは何かと考える。ここでは、千年間も続いているイスラム教徒とキリスト教徒の戦いに巻き込まれぬよう、両方の当事国の戦略をシミュレーションして、それを打ち消す戦略を考えだし外交を展開しなければならぬということだろう。安倍外交のいや日本の外交の真価が問われている。いまは脆弱そのもの。



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#4017 遺体の検案業務 Jun. 14, 2019 [41. 科学・技術とその周辺]

 昨日の北海道新聞夕刊の根室地域版に「遺体の検案業務に尽力」という記事が載っていた。根室警察署長から遺体検案業務に携わっている地元医師三人が表彰された。岡田優二医師は2014年から検案嘱託医、共立病院の杉木和博幸医師は2007年からと書いてあった。他に江村精神内科の岡崎和也医師の名前が載っている。

 この業務は結構大変なのだ。時間のたった水死体や、ご遺体もあるからね。殺人事件も自殺も、自然死もある。ご遺体を解剖して事件性があるかないか、そして死因の判断をしなければならない。
 自宅で亡くなった場合も、殺人事件かもしれないので、そうでないことを証明するためにも遺体の検案が必要になる。検死解剖は特別な技術のいる仕事だから、患者の治療の合間を縫って、そちらの勉強のもしなかればならないから、結構負荷が大きいと推察する。

  ここまで書いて、検死と検案とどう違うのか気になって検索してみた。
*https://www.e-sogi.com/guide/1907/
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「検案」は、監察医、法医学者などの医師が、遺体の外表面を検査し、病気の既往歴や死亡時の状況などから、死因や死亡時刻を医学的に判定します。
検死は、法律用語ではなく、検視と検案、解剖の3つを包括した言葉です。同じ読み方で漢字も似ているので、検視と同じ意味合いで使われることが多いです。

・病死・自然死(老衰)であっても、病院以外での死亡や主治医(かかりつけ医)がいないときまたは連絡が取れないとき⇒この場合は検死対象となります。
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 なるほど、検案と検死はかくも違うのだ。

 1990年ころに起きたことを思い出した。SRL学術開発本部で仕事をしていた時に、取締役であるI上司のお母さんが自宅で亡くなったことがあった。夕方具合が悪いと2階へ上がって寝てしまった。翌朝冷たくなっていることに気がついた。死亡診断書が必要になるし、警察から事情聴取もある。主治医がいなかったので遺体の検死ということになる。解剖するというので、「必要ない」と警察とずいぶん言い合いになったそうだ。自宅で死ぬのはなかなかやっかいな仕組みになっている。
 上司のお母さんは脳出血で寒気がして寝たのだが、出血が少しずつ広がって寝ている間に亡くなった。だれも気がつかなかったのだ。

 弊ブログによく投稿してくれる人にkoderaさんがいる。4年ほど前に弊ブログを読み、興味をもって根室まで愛に来てくれた。そして啓雲中学校でバド部に実際に指導してくれたことがあった。彼は千葉県柏市で長年にわたって市民バドクラブを主宰している。以前、一時期バド強豪校関東第一高校の講師であったことから高校バドにも人的ネットワークがある。そのうちのお一人が渋谷さん。現在は関東の関東第一高校校長である。バドミントンの世界では有名な指導者のお一人。
 その小寺さんには母方のおじさんがいる、石山昱夫という。元東大医学部教授で検死解剖の権威である。
 小寺さんに薦められて、石山昱夫著『科学鑑定 引き逃げ車種からDNAまで』(文春新書)を昨年6月に読んだ。最大手の臨床検査会社SRLに16年間勤務していたから、検査技術については職務柄いろいろ見聞きし、また機器の購買担当として3年間ほど毎年数十億円買っていたこともあって少しは知っているので、面白く読めた。

 北海道新聞に主治医の岡田優二先生の写真が載っていたので、日本の科学鑑定の権威であるkoderaさんの叔父さんを思い出した。

*関東第一高校ホームページ
https://www.kanto-ichiko.ac.jp/about/rinen/

 弊ブログで石山昱夫さんの『科学鑑定』をとりあげました。
*#3779 オウム地下鉄サリン事件:被害者の脳幹や延髄が溶けていた July 10,2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-07-10




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科学鑑定―ひき逃げ車種からDNAまで (文春新書)

科学鑑定―ひき逃げ車種からDNAまで (文春新書)

  • 作者: 石山 いく夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 新書

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#4016 老後資金2000万円:なぜいまのタイミングで… Jun. 13, 2019 [8. 時事評論]

 老後資金が2000万円必要だという試算(政府資料)が公表されて世間が騒がしい。質素に生活するとして、それぐらい必要だとわたしも考えているし、多くの国民もそうだろう。
 老健施設で月に15-18万円くらいかかるし、療養型病床群の病院への長期入院なら20万円/月は普通だろう。認知症を発症したらグループホームだが、15万円前後の料金設定になっていたと思う。夫婦二人で3年間そういう施設で療養して亡くなるとしたら、1080~1440万円それだけでかかるから、実際には2000万円ではこころもとないケースがふつうにでてくる。このようなケースではさらに数百万円の追加資金が必要なことぐらい電卓を叩けばすぐにわかる。病院建て替えを頼まれて300ベッド弱の療養型の病院の常務理事を2年間ほどしていたことがあるが、一番長く入院していた人は13年間だった。毎月のように100歳を迎える人のお祝い誕生会があった。施設のケアが丁寧なら胃婁(いろう)とか経管栄養という無理な延命治療をしなくても長生きできる人が増える。
 運よく、夫婦それぞれが1年くらいの療養で逝ければ2000万円の老後資金で間に合う。民間企業の場合と公務員では年金の仕組みも給付金額も大きく違うので、それぞれ計算しないと「安心額」がいくらか判明しない。たとえば、夫が公務員のケースでは亡くなっても遺族年金が大きいから、残された妻は悠々自適できる。民間企業の場合にはそうはいかない。まるで違うのである。だからどのようなケースを想定するかで必要な「老後資金」に大きな違いが出る。
 台東区の「上級公務員」で50歳くらいで亡くなった人を父にもつ人がいた。ebisuよりも10歳くらい年上だったかな。お母さんが100歳近くになって亡くなるまで四十数年間毎月30万円ほどの遺族年金がでていた。民間企業対象の厚生年金ではありえない額である。身近なところでも似たような例がある。道漁連は半官半民なので、手厚い遺族年金があった。50歳くらいで出向し、以後20年間ほど役員だったから、通常より多かったのかもしれぬ。

 麻生財務大臣が報告書を受け取らないと国会で答弁して問題が大きくなった。
 金融庁の金融審議会の報告だというところがポイント。この審議会は金融機関のスポークスマン(利益代弁者)である。狙いがあって絶妙のタイミングでこういう資料をつくったのだろう。お見事!

 GPIF(年金機構)の国内株式保有はその資産の25%ある。日銀保有の株式も激増している。
 GPIFは年金支払いのために保有株式を売却しなければならないが、そうすると株価が大幅に下落するので、日銀が巨額赤字を計上して債務超過になる。円の国際的な信用が消滅しかねない巨大リスクがうまれる。IMFが何か言うだろう、1997年の韓国通貨危機の際のIMFによる救済は厳しい条件がついた。韓国に比べて経済規模も日銀の債務超過額も比較にならぬものとなる。日本国債の格付けも下がるから、国債市場へも影響が及ぶ。あのときIMFは韓国に厳しい財政再建を義務付けた。いまの日本がそういうことになったら、長期にわたって深刻な不況と大量の失業がうまれるだろう。国債の発行は制限され、公務員給与にも手を付けることになる。ボーナス半減、給与3割カットぐらいでは焼け石に水だが、IMF管理下になればやらざるをえないだろう。
*「IMFによる韓国救済」ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/IMF%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%95%91%E6%B8%88


 GPIFばかりでなく、日銀自体も買い入れしすぎた保有株式を徐々に売却しなければならないから、株価が下がっては困るのだ。売らなくても株式市場が下落したら、巨額債務超過はまぬがれない。金融機関保有の株式も値下がりによって損失が出る。
 だから株式市場に強力な買い手が現れなければならない。高齢者が保有する金融資産(平均2300万円)が狙われている。日銀保有のEFT(上場投資信託)残高は昨年3月末で24兆円ある。
*日銀保有EFT残高
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28903020S8A400C1EE8000/

 GPIF(年金機構)の国内株式運用額は2018年末で35.9兆円ある。
*GPIF運用資産額・構成割合
https://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h30_q3.pdf

 日銀とGPIF保有の国内株式は合計でおよそ60兆円あり、日本の株式市場の株式全体のの10%を占めている。これを売却しなければならないので、強力な買い手を創り出さないといけない。そのために金融機関のスポークスマンたる金融審議会が「老後資金2000万円」という報告書を作成した。

 国民が慌てて預貯金を株式投資に回さなければ、日経平均がどれほど下落するかわからない。GPIFも日銀も打つ手がない。銀行や郵便局にある預貯金が株式投資へ向かえば、それを扱う銀行は息がつける、大歓迎なのである。いまや大手都市銀行ですら、マイナス金利で青息吐息の体たらく。大量の人員整理をやっているが間に合わない、金融審議会の報告書は金融機関の救済案だということ。
 その裏で何が犠牲になるのか、預貯金を取り崩して株式を購入した人たちだろう。銀行と証券会社は売買高が膨らむので手数料で確実に稼げる、わが世の春が来る。それは国民が老後の資産を失うのと裏腹のことだ。トランプゲームでいうと、「ババ抜き」である。下がることが見えている日本株が「ババカード」それは2枚あってGPIFと日銀がつかんでいる。だれにつかませようか、「老後資金2000万円」と言えば飛びつく無知蒙昧な国民が雪崩を打ってつかむだろうということ。

 世の中のルールは騙される奴が悪い、騙した者の勝ち、弱肉強食のジャングルの掟に変わった。「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」という伝統的な商道徳は政府の財政・金融・経済政策から消えてしまった。

 今日の日経平均は21,129.72円である、さて、5年後にそして10年後にどこまで落ちているだろう、だれにもわからない。

 日本株が暴落したら米国株も連動して暴落を免れぬ、GPIF所有の米国株式は36.7兆円ある。151兆円ある年金基金の運用資産は風前の灯火。こういうリスクの大きい運用をしてはいけないが、もう後の祭りだ。お金がなくなりゃ、年金支給額を減らすしかない。ない袖は振れぬ、簡単なことだ。
 たとえば株価が半分に下落したら、運用資産の1/4がなくなるから、つじつまを合わせるためには年金支給額を25%減らせばいいことになる。ああ、円安になって物価も暴騰するよ。未来を詳細に記述することは誰にもできぬが、はっきりしていることは経験したことのない滅茶苦茶なことが起きるということ。

 真面目で勤勉で正直者だった日本人は平成30年間で、だまされる方が悪いという欧米や中国の価値観にどっぷりつかってしまったようだ。なら、国民は騙されぬ智慧を身につけなければならない。基礎学力と思考力はここでも大事なのだ。教育によって獲得した基礎学力こそが生活を守る最後の武器だ。
 どんなに経済的な混乱と困難があっても、日本人は辛酸をなめつつそれを乗り越えるのだろう。敗戦時の日本と比べたらまだましだ。日本の政治も経済も一から出直したらいい。
 そう考えると、人口減少と経済規模の縮小はメリットだらけだ。日本人は無意識下で困難な時代の到来を感じて人口を減らしているのかもしれぬ。廃屋が増えて、都会やその周辺でも畑を作れる。人口が半減すれば、水産資源量や農耕地がそのままなら、一人当たりは2倍になる。子どもたちや孫たちはうまくやるだろうよ。(笑)

 自分が票を入れた市議や道議会議員、衆議院議員、参議院議員へこの問題を訊いてみよう。納得がいったら、次の選挙でも票を入れてあげたらいい。

*「「老後資金2000万円」に金融機関ニンマリ 「期待」に応えた金融庁の作戦
https://www.j-cast.com/2019/06/09359594.html?p=all


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#4015 己の欲せざるところは人に施すことなかれ Jun. 12, 2019 [ゆらゆらゆ~らり]

 「人にされて嫌なことはするな」というのはもっともなことです。『論語』には2か所で言及があります。

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原文:仲弓に仁を問う。子曰く、門を出でては大賓を見るが如くし、民を使うには大祭に承えるが如くす。己の欲せざるところは人に施すこと勿れ。邦に在りては怨み無く、家に在りても怨み無し、と。

訳文:孔子の弟子の仲弓が、仁とはどういうことかと質問した。孔子は次のように答えられた。「家の外で他人に逢うときは、その人を自分にとって何よりも大事なお客のように扱わなければならない。人民を公役に使うときには、祭りを執り行うときのように慎み深くしなければならない。自分が他人からしてもらいたくないことは、他人にもしてはならない。そうすれば国の中枢にいても人に恨まれることはなく、家庭にあっても人に恨まれることはない。

原文:子貢説いて曰く、一言にして以て終身これを行うべきもの有りや、と。子曰く、それ恕か。己の欲せざるところは人に施すこと勿れ、と。

訳文:子貢が孔子に質問した。「一言で一生実行していく徳目というものがあるでしょうか。」孔子が答えられた。「それは恕(=思いやり)ということだ。自分のしてもらいたくないことは、人にもしないことだ。」

解説:同じくが『論語』の中に二か所でてくる。ともに仁というものの本質についての問答である。仲弓に対する答えも、思考に対する答えも、仁とは人に対する敬い、慎み深さ、思いやりということである点で共通している。対人関係は、他人への共感、思いやりが基本であるという意味。
 『中国故事成語辞典』三省堂 103頁

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 一昨日のことですが、ある生徒がこんなことを言いました。

S:自分が言われたら嫌だと思うことは人には言わないようにしてきました。でも、それではいけないことがあることを初めて知りました。

 相手の身になって考えると、いま言っても反発が起きるだけ、人間関係が悪くなるだけだと思うと、そのときに言うべきことが言えなくなる。そうこうしているうちに1か月が過ぎ、あえて言わなきゃならないことがあったことに気がついた。言えば怨(うら)まれてもである。それは深い恕(=思いやり)なのだが伝わらない。
 どちらを選択しても、結果として人間関係が壊れてしまう、ただ壊れ方が違うだけ。

 人生は奥深いもので、取り返しがつかないところまで行ってから気がつくことがあなたにもありませんでしたか?
 苦い思いとともに心の襞に畳み込んでいくしかありません。



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