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#3632 窓ガラスが割られた:器物損壊罪 Oct.29, 2017 [教育問題]

<更新情報>
10/31 夜11時追記<連日の窓ガラス損壊> 
11/1 朝9時 放火事件記事URLおよび他追記

  市内のある中学校で窓ガラスが割られて職員会議が開かれたという。割られた枚数は確認していないが、数枚程度のことだろう。8年前の「事件」を思い出した。たとえ1枚でも、器物損壊罪に問われる犯罪だからいたずらでは済まないことを知っておくべきだこういうことをふだんから教えておくことも犯罪予防上大事なことだ。教科なら公民だが、1・2年生も知っておくべきだから、ホームルーム担任が折に触れて解説しなければならない。放火が殺人罪に匹敵するほど罪が重いことも教えるべきだ。罪の重さを知らずに、腹いせにいたずら程度の認識でやることがある。そう遠くない過去に根室のある水産加工会社で放火事件があり弊ブログで取り上げた。会社の人事管理のまずさと放火が殺人罪以上の重罪(刑法第9章現住建物等放火罪 第108条:死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する)であることへの無知によって引き起こされた事件だと思う。窃盗と強盗の違いも教えておきたい、罪に雲泥の差がある。やはり根室もコンビニで過去にそういう事件があった。どんなにまじめな中学生でも将来何らかの理由で犯罪を犯す可能性がある。だから刑罰の軽重に差が大きいものだけは、具体的に教えたおきたい。いざそういう場面にでくわしたときら、思い出すことができれば、重犯罪を思いとどまることができるかもしれぬ。
 無知から犯罪あるいは重犯罪を犯さぬように中学生にはしっかり社会のルール(刑法)のポイントを教えておきたい

  別の観点から見てみたい。2009年11月下旬に、柏陵中学校で窓ガラスが41枚も割られたことがあり、北海道新聞が報じて根室市民の知るところとなった。柏陵中学校は市街化地域で学力テストの平均点が一番高かったが、下がりだしたときにこういう「事件」が起きた。

*#819 器物損壊罪「窓ガラス41枚」にみる中学校の荒廃  Dec.2, 2009
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-12-02

<通貨偽造罪の重さについて>
*#3401 高3 :'Thinking outside the box' を読む(1) Aug. 28, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-08-28

 #3402 高3 Thinking Outside the box (2):本文 Aug. 29, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-08-28-1

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*#2028 水産加工場 放火事件の顛末  July 27, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-26-1

 #2025 根室の水産加工会社で3度の火事:放火の疑いアリ  July 24, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-24

 #2040 不可解な寄付 :被災企業が根室市に400万円寄付?  Aug. 5, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-05



  学力が下がると学校が荒れる、学力低下と学校が荒れる現象の間に因果関係ないしは相関関係がありそうだ。
  生徒ばかりではない、精神的に不安定な人が増えている事情は民会会社と変わらないから、そのあたりの対応もしなければならぬ。1学年60人足らずの小規模校で他の先生がフローするということ、燃え尽きなければいいが。学校管理職はそのあたりのマネジメントをどう考えているのだろう?かなり無理がありそうだ。
  赴任1年以内にでやめる先生や突然来なくなる先生がいるが、4月まで補充はないのだという。いつからそういうことになったのだろう?昔はそうではなかった。ebisuは40年位前に6月頃に、1週間後に留萌高校赴任が可能か打診されたことがあった、だから4月でなくても道立高校はそうした突発的事情が起きた時には臨機応変に対応していたのではないか?
  無断欠勤が1週間も続けば民間会社は業務規程違反で解雇事由になるし、職務放棄は無責任だから実際に解雇される。公務員の場合はそうではないようだ。強い人間ばかりではないから、温情はあっていいと思うが、あまり非常識な場合は、バランスもある。
  それにしても、精神面で問題を抱える先生が増えている。同じ学区の小学校でも、初任の先生が数か月でおやめになっている。採用の時に適性のチェックはもっと効果的にできないものか?

  生徒が先生を殴ったという「事件」もこの数年だけで何度か耳にしている。逆だったらすぐに全道ニュースとして報じられただろう。
  体罰禁止が頭をかすめて、生徒に殴られても殴り返さない先生が増えているのではないか。あるいは生徒のほうが強くて殴り返せない。ワルの中には変わり種もいて、そういう手合いに体罰は通用しない、中学時代はそういうやつがいた。喧嘩をしても殺すつもりがない限りは負け。中学生でそんな喧嘩をする奴は同学年550人の光洋中学校一期生でただ一人。知っている社会人の弟だった。一緒のクラスになったのは偶然のいたずらである。当時の光洋中学3年生は10クラスもあったのだから同じクラスになるの確率は1/10である。1年間同じクラスの友人の一人だった。人懐っこく気のいいところもあったが、いったん喧嘩になると凄惨なことになる。一度だけ教室内で喧嘩したことがあった。相手は仲のよかったN田で、運動神経抜群の筋肉マン、釧路・根室管内100m走トップ、筋力は一番あっただろう。中3で背筋力が200kgあった。しかし喧嘩は腕っぷしの強さだけではない、相手をつぶすまでとことんやる覚悟があるかどうかの差が出ることもある。こんなタイプの男がいるのかと認識を新たにしたが、まあ、そんな中学生はめったにいない。
  友人にもビリヤードのお客さんにもさまざまなタイプがいたが、社会人になった時に、周囲にいた人間の幅の広さが役に立った。知らない間に、彼らから人間には様々なタイプのあることを学んでいた。何か事が起きた時に人間の反応はじつに様々で、それを自分の目で見て耳で聞いた、そして話したという経験から学べたことは大きい。学校ではそういうことは教えてくれない。若い時には、自分とはまったく違うタイプの人間とも付き合ったほうがいい。一見違っていても、行動を共にしていると共通項が見つかるものだ。まったく異質に見える人間にも自分と同じ部分があり、似た者同士のようでも相当違っている部分があることを経験値としてもっていたら、何があっても動じないし、人間不信にはならぬ。

  さて、殴りかかってくる生徒がいたら先生たちはどうしたらいいのだろう?体罰禁止をやかましく言い、正当防衛の反撃の権利すら取り上げるなら、学校に警察を入れるしかないが、それは教育の放棄につながりはしないか。そういう背景もあってか、警察関係者が各学校を巡回している。
 「いかなる場合も体罰は禁止」と教育評論家は簡単に言うが、いかがなものか?テレビに出ていた尾木ママのことだが、ずいぶん無責任に聞こえる。そんな甘ちゃんの教育論、すくなくとも根室では通用しないよ。


<余談:反抗期 戦うなら強いものとやれ 受験勉強は単なる芸>
  ebisuは高校生の時に数学のテストの解答が間違っていたので、教壇のところへ行き、教卓を挟んで数学のO先生と話をした(昔は30cmくらいの高さの教壇があり、先生はその壇上から授業をした、あれは教師の権威の象徴だったかもしれない)。配点の高い箇所だったのででたらめは許さない。ところがO先生は言を左右にして間違いを認めようとしない、カチンときたので、「なに!」と声を荒げた。O先生はとっさに眼鏡を外した、屁理屈でごまかそうとしていることは自覚していただろうから、殴られると思ったのだ。ざわついていた教室内が数秒間シーンとなった。「ここで殴れば非はO先生にあっても、悪くすると退学処分、こんないい加減な先生と差し違えるのはあほらしい」と思い、踵を返して席に戻った。羅臼のヤスベ(昨年、癌で逝去)が「ebisu、殴ると思った」そう言って心配してくれた。危なかった、かっとなって殴るところだった。拳骨で殴れば大怪我になるだろうし、平手で殴ってもすっ飛んでいく。小学生低学年から素手で「焚きつけ割り」をして鍛えていたから加減ができない。生乾の木でもたたき折る力の入れ方を体が覚えてしまっていた。打撃のショックをある程度殺せる格闘家は別だが、素手で人を殴ったら、大怪我をさせるか殺してしまう、少年鑑別所か刑務所行きだ。危ういところだった。
(母親から「同じレベルで人と争うな」と日ごろ言われていた、喧嘩するのは相手が大きい時だけ。団塊世代は大学紛争真っただ中だった、あるときこんなことを言った。「やるならやったらいい、角材を貨車で一台送ってやる」、あれには参った。そういう覚悟があるのかということ。)
 わたしはこの先生が普段の授業で、「自分が指した将棋は全部覚えている」というたぐいの自慢話を頻繁にして、雑談の多い人だったので嫌いだった。授業の手を抜いて基本問題しかやらないので実につまらない。やる気がないならさっさと先生の職をやめてくれと思っていた。当時の根室高校にはそういう鼻持ちならぬ先生が数名いた。
  もちろん、いい先生はそれよりもずっと多かった。1年間だけだったが低音でいい声をしていた英語の沢井先生(後に釧路高専へ転任)、昨年亡くなられた担任の富岡先生、2年前に亡くなったショッチャンことN先生、郷土史研究会顧問を長年されて根室の土となった山田先生、いまも元気に西浜町会長をやっている柏原原先生、ふるさとの北見へ赴任したのちに独立起業したバッキーシラカタこと白方先生、ラグビー部をつくるから顧問への就任をお願いしたら快く了解してくれた村田先生は明大ラグビー部出身で根室高校が最初の赴任先だった…、他にもいる、個性的で魅力のある先生がたくさんいた。
  2年生になるときにクラス替えがあった。ソリが合わなかった国語教師の担任N沢先生は、黒板に書いたとおりに答案用紙に書かないから、現代国語は評定50がついた。定年間近のコチコチ頭の教師の解釈と15歳の感受性豊かな年ごろの生徒では作品理解はまるで違って当然だったから、自分が感じたとおりにテストのたびに答案用紙に書いたのである。テストの点数をアップしたくて思ってもいないことを書くのは嫌だった。莫迦につける薬はない、ただそれだけのことであったから、その先生のつける評定に文句を言ったことは一度もないが、毎回先生の解釈とは異なる自分の理解を答案に書いたから文句を言っているのも同然、反抗的だった。成績の査定は先生の権利だから好きなようにつけたらいい、下らぬ奴だと蔑(さげす)んでいた。以心伝心、そういう心はオーラとなって外に出るから、先生は感じていただろう。全科目の2/3はクラストップだったから、現代国語と古典だけ50の成績評価はつける側がストレスだっただろう。3年間そういうことをやったら、N沢先生のほうが問題になりかねない、手に負えぬと思われたのだろう。数学の先生はそういうことはしなかったが、扱いにくいと思ったのだろう。クラス替えで、クラスナンバーワンはそれぞれのクラスに残すルールになっていたが、わたしは出された。

<<受験勉強は単なる芸、頭の良さは関係なし>>
 2年の担任の富岡先生は「ebisu、何をやったんだ、お前はほんとうは元のクラスのはず、ずいぶんと嫌われたようだ」といぶかしがっていた。「捨てる神あれば拾う神あり」だが、そのT岡先生は授業中にわたしにチョークをぶつけたことがある。肩に当たったがよけもしなかった。授業中のわたしの一言(「それ、そうなりませんよ」)を茶化したと誤解したのである。計算実務の応用計算で桁が大きかったので、指導用の大きな算盤でにわかにやってみせるには先生には荷が重かった。わたしは手助けするつもりで一言発したのである。「ebisu、代わりに教壇に上がってやってくれ」と言えばよかった。自分でやる必要はないのだ、生徒を使えばいい。珠算全道競技会では計算実務1級の応用計算10題を5分間でやらなければならない部門があり、それができるのは根室高校でebisuだけだった。複利計算や年金現価の計算、定率法の減価償却費の計算、方程式の応用問題、開平(平方根を求める)や開立(立方根)を求める問題もあったかもしれない。開平九九や開立九九を覚えていたのはこのためだった?そういう10桁の計算を繰り返し算盤でやるのである。電卓が20万円もした時代である。問題を読み、計算して答えを書くまで30秒かかったらアウト、それよりも短い時間でやらなければならない。パターンを覚えてしまえば、考えなくても体が反応してパターンに当てはめて、問題文を読み終わったとたんに計算がはじめられる。反射神経のようなものだった。だから、高校数学だって300パターンほども暗記してしまえば、高速で計算できるから、受験勉強がいくらできても頭が良いとは思えない、単なるトレーニングの成果で頭のよさとは関係なしのケースが含まれるから。珠算実務検定1級の問題を半分の時間で解くようなもので、それは一つの芸であるからだ。
 大学院時代はR渋谷駅前の進学教室で専任講師をしていたが、四谷大塚の試験で全国2位の生徒を個人指導で教えたことがある。最初に教えたY武先生(東京教育大卒)が速すぎて教えきれないと悲鳴を挙げて、替わって教えることになった。初回に観察した結果は、解法パターンを熟知しているのと計算が速いだけ、特別頭がよさそうにも思えなかったが、模試では全国2位であったことは事実。パターン解法が通用しない新傾向の問題では鉛筆が止まりよく質問が出た。母親の希望で問題集は400ページほどもある文章題だけのもの、それを3か月間で消化した。もっと他に勉強の仕方というものがあるだろうと思った。105分の授業で毎回20ページやり終えるほど速かったから、「高性能のお受験マシーン」、たしかに芸の極みに達していた。中学受験で教えただけだが、東大には軽く合格できただろう。しかしパターン練習で受験勉強に秀でただけでは頭が良いとはちっとも思えない、パターンを使って解いている間は脳はほとんど働いていないからだ。いくら芸を磨いても頭はよくならぬ。仕事では高学歴の人にそうした例が多かったように思う。課長職まではとても優秀なのだが、部長職になり守備範囲が広がるとアウト、仕事がこなせない例をいくつも見た。仕事のマネジメントができない。仕事の重さにパニクッて「幼児化」現象を起こす人さえいた。そういう人はパターン練習方式で受験勉強を切り抜けてきたのかもしれない。もちろん、高学歴で仕事でも優秀な人はいた。すぐに挙げられる三人はなぜか慶応大学あるいは慶応大学大学院の出身者である。一人は慶応大学医学部卒、三人とも社長だった。(トロンというオープンなOSを提唱された坂村健一東大名誉教授も慶応出身、高校から大学院まで慶応だったから、慶応大学の工学博士。世界中の家電や携帯がこの規格で動いている。ときどきコメント欄に投稿してくれるkoderaさんは富士通時代に坂村氏と接点があったとどこかで書いていた。慶応大学というところは人材輩出の場としてユニークな位置を占めているように見える。)
 わたしは高校3年間一度も珠算部員ではなかったが、全道大会の都度、生徒会会計のN野先輩から「この部門は人がいないからebisu出場しろ」と命令されて1年生の時から「助っ人」として参加していた。富岡先生はずっと珠算部顧問だったが算盤が苦手、でも珠算を教えられる先生は他にいなかった。だれかが引き受けなければならなかった。算盤は下手でも人柄は良かった、お名前は「良夫」と書く、ご本人は「良い夫」とよく言っていた。指導技術はなかったが、良い先生だった。簿記の白方先生は、用事があって出かけるときはやらせるプリントを用意して、「ebisu、来週用事があっていなからこれみんなにやらせてくれ」と頼まれた。簿記検定試験ではいつも学内トップだったからだろう。2年次の工業簿記は、新学期が始まる直前の春休みの1週間毎日10時間ほど予習して問題集1冊を消化していたし、2年次の半ばから公認会計士2次試験参考書兼問題集もやり始めていたから、簿記を教えている白方先生から見たら特別な生徒だったのである。なにをやっていたかを言ったことはなかったが、検定試験の成績からわかっていた。常に2番だった同級生の友人、H勢は短大を卒業した年に税理士試験に合格して、いまも東京有楽町で事務所を構えている優秀なやつだ。高校時代のあいつとわたしの差は勉強のやり方、使っている参考書や問題集のレベルの差に起因する。あいつは高校生対象の問題集を使っていたが、わたしは大学生対象の公認会計士2次試験受験参考書や問題集で勉強していただけのことで、潜在能力に差があったわけではない。毎日家業のビリヤード店を手伝っていたから、まとめて勉強時間がとれるのは、春休みと夏休みと冬休みくらいなもの、面白くて楽しくて狂ったように勉強した。普段は学んだことを暇を見つけては頭の中で反芻して、消化を確かなものにしていた。脳内にため込んだ知識をもう一度脳内で再現して、さまざまな用語や概念の関係をサーチして、関連付けて整理してまたそれぞれ脳内の引き出しにしまった。そういう思考法がひとつの鋳型になった。だから、高校2年生で公認会計士受験科目の経済学をやっていた時に、近代経済学では飽き足らなくてマルクス『資本論』を百ページほど読み、深い森に迷い込んだ感覚がした。マルクスが『資本論』で展開する経済学的諸概念が一つの構造物として見えてこなかったのである。数年考え続ければ見えてくると思っていたが、その通りになった。だれも見たことのない景色(=経済学諸概念の構造物)が大学生の時に見えてしまった、だから、大学院への進学を決めた。商学部会計学科に在籍していたが、大学院は理論経済学へ専攻を変えた。
  話を高校時代に戻すと、クラス替えで放り出されたおかげで、ありがたいことに国語も数学も2年時には担当の先生が替わった。それはそれでハッピーだった。同じ担任だったら、国語はその先生の担当になるから、3年間確執を繰り返しただろう。2年次の国語は新谷先生、函館の人で、空手の有段者、拳ダコができていた。この人とは馬が合った。柔道部顧問だった石間先生も空手の有段者だった。

<<やっていいこと、悪いこと>>
  わたしがこの数年間で何度か聞いた「生徒が先生を殴る」事件はどれも生徒が悪い、普段から問題行動の多い、いわゆる「札付き」の生徒であることは周りの生徒たちがよく知っていた。
  先生がワルの生徒に舐められているケース、これは殴り返していい。だが、大怪我させないくらいの手加減は必要だ。先生たちは優等生で、小・中学生のときに取っ組み合いや殴り合いの喧嘩をしたことがないのではないだろうか?根室市教委はアンケートをとってみたらいかが?

  「いかなる場合も体罰禁止」なんてことを言い出したら、学力の低下した学校は荒れ放題になるだろう。中学校では体罰禁止に加えて、停学処分もないから生徒は反省する機会もない。お咎めなしでつけあがった生徒が卒業するまで待つか?それもいいだろうが、統廃合で生徒たちは一人残らず根室高校へ入学できるから、問題はそのまま高校へ持ち越される。高校生になったらもう治らないだろう。問題行動が生徒自身の性格になってしまっている。社会人になってから、職に就けないとか、首になるとか、そういう痛い思いをして社会のルールを知ることになる。
  ふだんからことあるごとに、ダメなことをダメとはっきり言いきり、それ相応の処分をすることも大事な教育だとわたしは思うのだが、そうではないのか?
  やってはダメなことをダメだとはっきり言わない風潮が学校にもふるさとの町にもある。いじめにも共通した問題が潜んでいるようにわたしは思う


  弱い者いじめをしてはいけない
  弱い者いじめは卑怯者のすること

  卑怯者は人間の屑だ
  卑怯者にはなるな

 
*#2055 四島返還願い史実を伝承:K先生  Aug. 17, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-17

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<連日の窓ガラス損壊> 10/31 夜11時追記
 今日も数枚ガラスが壊され、警察の捜査とテレビの取材が入っていたそうです。

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#3631 久々の大きな秋刀魚 Oct. 28, 2017 [根室の話題]

<更新情報> 
10/29 朝 追記

今年の秋刀魚は型が小さくて脂も乗っていない。100-120gのものを食べ続けたら、それにすっかり慣れてしまった。数日前に高校の同級生から秋刀魚を6尾もらった。大きいので計量してみると140-160gあった。こんなに大きい秋刀魚は鮮魚店の店頭には並んでいない。秋刀魚水揚げ日本一の根室に住んでいてもこんなに大きい秋刀魚を店頭で目にする機会がめったになくなった、数が少ないのである。値段をつけたら500円/尾するだろうから、もはや大衆魚ではない。
  焼いて食べる前に眺めた。型が大きいだけでなく太って脂がのっているのが一目でわかる。開いてみるとハラスに半透明の脂肪がついている。大根おろしで食べた。久々に秋刀魚本来の味を思い出した。これがかつての根室の秋刀魚だ。

 3年前は150g前後のものを食べていた。シーズン最盛期に入ると値段も100円/尾かそれ以下だった。5年前は180gが普通だった。そうしてみると、この5年間の根室で水揚げされるの秋刀魚型が急速に小型化しているのが良く分かる。
 五年間でこれだけ変化したから、これからの五年間は想像したくない。中国・台湾・韓国との秋刀魚量規制交渉はうまくいっていない。資源が消滅寸前になるまで乱獲が続くのだろう。4か国が協調して規制できなければ、秋刀魚は幻の魚になる。すでに180gの秋刀魚は店先から消えた、150gのものだってめったにお目にかかれぬ。秋刀魚水揚げ日本一、ベトナム秋刀魚輸出と喜んでいる間に、乱獲で資源量が激減したのである。このようにピントを外し、先を見て動けない市政と水産業界の根室は後手後手に回りにっちもさっちもいかなくなっている。「オール根室」というごく少数の者たちが小さな村社会をつくって右往左往している。先を読み適切な手が打てないような企業はじり貧となり消えていく。若い人たちが出てきて旧弊とこの閉塞状況を打破したら?三人の同志を集められたらできますよ。

  後手でもいいから、根室市長と根室市議会は秋刀魚の漁獲規制について何らかの声明発表や決議や具体的提案ができたらすばらしい。「オール根室」はこの旧弊を自分の手で壊したっていいのだよ。故郷のためだ、やってみな。気持ちのよい汗をかこうじゃないか。

    世のため、人のため、自分の子どもたち孫たちのため
    売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし

  そういう企業経営者は根室には一人もいないのか?

  今朝もこれから焼き秋刀魚をいただく、昨夜は刺身だった。ebisuは秋刀魚大好き人間、シーズン中は毎日でも飽きない。つみれ汁もおいしい。旬の魚はおいしいに決まっている。


<余談>
  10年前までさかのぼると、親戚知人に魚関係で働いている人がいれば、20-30尾はいった箱で秋刀魚をもらって食べられた。
「秋刀魚食うか?」
「食うよ!」
「ほら、これもってけ」
 こんな具合で、発泡スチロールにびっしり入った秋刀魚をもらうことがあった。昭和30年代はタラバガニの大きいのもふんだんに食べられた。最大の企業であった根室合同缶詰株式会社では安いカニを大量に買い付けて、残業でも処理しきれなければ持ち帰ることを黙認していた。だから、この企業に勤務している者が親戚にいれば、茹でたてのカニを秋にたくさん食べられたのである。一部は海に捨てていた。長年続いた習慣だからこういう「風」が根室人の気質の一つとなった。大量に獲れたら親戚・知人に分けてやる、だから貧乏でも秋にはカニや秋刀魚をふんだんに食べられた。これが普通のことだった。カニは四十年以上前に、秋刀魚は昨年も今年もそういう光景が根室から消滅している。そしておそらくは来年もだ。

<余談-2>
 飯寿司には紅鮭を使う。ベニを使わないといい味が出ないからだ。ところがそのベニが値が倍に高騰してしまった。ロシア海域での鮭流し網漁が、資源保護のために禁止になったからだ。だから根室では飯寿司を漬ける家が激減している。
  同級生のところは奥さんが飯寿司の名人だ。正月恒例の飲み会の時はベニの飯寿司を御馳走になるが、来年はどうだろう?飯寿司の文化が伝承されるには、値段が下がらないと無理だ。ベニはすでに高級魚だ。焼いて食べても、飯寿司にしても絶品だ。根室の子どもたちが、根室の魚の味を知らずに育つ時代が来る。


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#3630 学力テスト総合B:学力向上をどうやるか Oct.23, 2017 [データに基づく教育論議]

<更新情報>
10/23 午後6時40分追記  11.<余談:小学4年生以前の既習事項の大穴と個別補修>
10/25 朝8時半追記 英語学習の最終獲得目標と日本語音読の副次効果について
10/28 午前0時追記 12.<学力テスト総合B五科目合計平均点根室管内4中学校比較>


  10月11日に3年生対象に実施された学力テスト総合Bの結果データをアップします。丸括弧内の数字は学力テスト総合A、カギ括弧内の数字は4月の学力テストです。すべて60点満点。

        B中学校                       :  C中学校
         総合B   総合A    四月        総合B  総合A     四月
  国語  32.9  (33.2)  <32.5> :   34.1  (32.0)  <31.5>
  社会  21.0  (20.8)  <18.1> :   17.4  (22.9)  <20.0>
  数学  18.7  (17.2)  <18.3> :   13.3  (14.9)  <16.0>
  理科  17.1  (15.0)  <17.8> :   16.7  (18.1)  <21.5>
  英語  24.2  (23.5)  <22.1> :   21.4  (22.2)  <21.7>
  合計113.9 (109.7)<108.8> : 103.6(111.7)<112.6>


1.<データでみる学力上位層の枯渇化現象>
  市街化地域の3校の学年トップの話から始めましょう。得点分布表を見ると学年トップはB中学校は201-250点の階層に一人います、おそらく240点前後。C中学校は264点、A中学校は243点です。市街化地域の3校の生徒で200点を超えた者は各学校ごとに1-2名しかいません。

  C中の学年トップは1年生から全テストで五科目合計点トップを走り続けています。学力テストも定期テストも、難関大学医学部受験には関係ないのでトップにこだわらずともよしと言い続けているのですが、わたしが何と言おうがこだわりがあるようで、なかなか頑固。こだわりが過ぎると学習速度にブレーキがかかるので、バランスに苦慮しています。
  300点満点の学力テストではコンスタントに260点台、500点満点の定期テストで一番良いときは493点でも、1年前倒しでセンターレベルの難易度の数1・Aの問題集をやっていないと、高校1年生になった時の全国模試の偏差値はなかなか60に届きません。難関大学にターゲットを絞っている生徒は同学年には競争相手がいないのです。全国レベルを視野に入れて学習する必要があるのですが、目の前のニンジン(学年トップ)がどうしても気になる、それもダントツでトップでいたい。総合Bを入れてもあと4回で中学卒業ですから、学力テストと定期テストすべて学年トップの記録を残したいという気持ちはよくわかります。(笑)
  この生徒は英語も1年先をやっています。9月から高校教科書を使用していますが、3か月で高校1年のそれを、3.5か月かけて2年の教科書を、4か月かけて3年の教科書を消化します。大学院入試レベルを視野に入れて教えているので、教科書を終わったらジャパンタイムズ記事を読み漁ることになります。B4版1枚くらいの英文を読んでその抄訳が60分で書きあげられるようになればOKです、そこが大学受験までの到達目標ですから、大学受験英語の範囲を完全に無視して教えています。小学生5年の1月に入塾してきましたが、中1になるまで英語は教えていません、小学生の内は英語を教える必要がないからです。その代わりに良質の作品をいくつも選んで日本語音読トレーニングを徹底しました、今も継続中です。さて問題は英単語の発音トレーニングと英文音読トレーニングですが、これはCDやDVDを利用して自分でやるのが効率が良いようですから、わたしのほうは教材を4つばかり指定するだけ、その中から自分で選べばいい。とくに発音トレーニングは口の開け方、動かし方、舌の位置、音の出し方、基礎をみっちりやる必要があります。そうしないとリスニン力が伸びなくなってしまいます。大学卒業後に欲が出てハーバード大学へ留学したくなるかもしれません、そのときに困らぬように布石を打っておきたい。
  日本語音読トレーニングは13冊目に入りました、『福翁自伝』(岩波文庫)を読んでいます。明治期に書かれたものは語彙の範囲が広いので、ずいぶん骨折りの様子、いままでとは反応がまるっきり違っています。あたふたあたふた。(笑) 
  入塾当初は国語が苦手のようでしたが、日本語音読トレーニングで読解力が上がり、中高レベルの日本語テクストは読むだけで正確に理解できますから、苦手だった社会科も国語と一緒に点数が上がっていきましたので、五科目全部学年トップのことが多くなりました。日本語音読トレーニングの副次効果でしょうね。もちろん、得意の理科も教科書や興味に沸いた本を読むことで、学力が強化されているのだろうと想像します。英文の文脈読みや段落読み(論理展開読み取り)にも効果が出ているはず。日本語読解力が学力の基礎ですから、そこを小学生のうちに強化しておくことは長期学習戦略上大きな意味があります。英語が苦手だったお父さんやお母さんたちは、小学生の子どもに英語を習わせる方が多いように思いますが、良質の日本語テクストを読まずに大事な母語の基礎作りの時期を過ごしてしまうことがどれほど長期的な学力強化に弊害があるかご存じない
  いまでは、中学生の四人に一人が教科書を読めないか、読んでも理解できないというすごいことになっています。国立情報研究所の最近の調査データでは、教科書を読み理解することができない生徒の割合は五人に一人となっています。市街化地域の3中学校の生徒たちの国語力については、何度も弊ブログ具体的なデータを挙げて取り上げていますが、2-3割の中学生が小四程度の国語力しかありません。全国レベルでもそういうことが起きていたのですね、国立情報研究所の調査データで知りました。社会人になった時に上司からの仕事の指示は半分も理解できないでしょう。正規雇用の社員の職はほとんどアウト、資格の必要な知的職業に就くことも困難です。非正規雇用で年収100-150万円の職に就かざるをえません。働く意欲のある若い人たちみんなが正規雇用の職に就き、結婚して幸せに暮らすことのできる社会になってほしい。
-------------------------------------------------
 国立情報研究所の中学生に対する最新のリーディング・スキル(日本語読解力)調査結果を紹介しています。
*#3460 根室高校入試倍率はどうなる? Nov. 19,2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-11-19-1

---抜粋------------------------------------
< 日本語読解力の急激な衰え:自己肯定感の喪失 >
 この(五科目合計点百点以下の)うちの半数(44人)は高校の教科書を読んで理解する読解力がないと推定されます。
国立情報研究所が最近やったリーディングスキルに関する予備調査でも340人中20%の中学生が教科書を読んで理解できないと判定されました
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*#3620 読んで理解する能力:学力テストデータから Sep. 26, 2017

http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-26
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  自分が高校生だったら通いたくなる塾、それがニムオロ塾の理想です、だんだん近づいてきました。到達しそうになったら、人生の残り時間もなくなっているのかもしれません。好きなことたくさんやらせてもらったから、まあ、よしとしましょう。

  ところで、わたしが考える学力上位層は220点以上ですが、B中では200点を超えているのは学年トップの一人のみC中は2人のみ2校でたった3人です。10年前には市街化地域の3校では各校200点超が7-12人くらいいました。ちなみに2007年度はB・C両校で20人も200点超がいました学力上位層の枯渇減少がデータに明瞭に現れています

2.<学力低下が進めば地域の未来に暗雲を立ち込める>
  地元企業経営者のみなさん、成績上位層が激減し、こんなに根室っ子たちの学力が劣化を続けていますがあなたの企業の未来は大丈夫ですか?地元企業が人材難で経営破綻していけば根室の人口減少が加速します。若い人たちは職を求めて根室を出ざるをえません。
  市教委さんは学力テストデータの推移を見なくていいのですか?データ見ないで学力向上へ向けた効果的な教育政策が立てられるわけもない。ずいぶん前にS山教育長が配布した基礎計算問題集『カルク』は効果がありましたか?やっている生徒はほとんどいません、配るだけでは効果なし、生徒の数学力は低下し続けていますよ。教育政策は自分たちが立案した政策を学力テストデータで検証すべきです。

3.<五科目合計平均点が低下しているのは15校でC中のみ>
 B中学校は4月、総合A、総合Bと順次五科目合計平均点が上昇しています。生徒たちが試験慣れすることと、3年生は部活から卒業して勉強し始める者が多いからそうなるのが当たり前です。ところが、C中学校は回を重ねるごとに点数が低下しています。
 釧路市内の13校の学力テスト総合AとBのデータが次のURLに載っていますが、総合Aから五科目平均点が下がったところは一つもありません。高校統廃合の影響だとわたしは考えています。2016年度のデータとなっていますが、右端のAとBのデータが今年の学力テストデータです。

*2016年11月実施 総合C学力テスト釧路市・釧路町 中学校平均点 
http://www.kitamon.com/cpek/datas/1611c.html

4.<科目別分析>
  C中学校の五科目平均点が低下は異常です、なぜこのようなことが起きているのでしょう?科目別にブレイクダウンしていきます。
  ◎国語は生徒たちが苦手な記述式問題を集中的にトレーニングしたから、その効果が出たと見てよいでしょう。4月に比べて上がり続けています。弱いところを集中的にフォローすれば学力を上げることができることを実証してくれました。国語担当の先生、ご苦労様。
  ◎社会科は4月と総合AはB中学校に勝っていたのに、今回は3.6点負けています。次回がんばってもらいたい。
  数学が極端に悪いのです。昨年11月の釧路の13校の学力テストデータでは大楽毛中学の17.2点が最低ですが、それよりも3.9点も低い、釧路と根室の市街化地域の3校で最低でしょうね。中標津のK中の数学は26.3点、五科目合計平均点は134.6点でですから、中標津の中学生の半分しか根室のC中学校の生徒は数学の点数が取れていないのです
  ◎数学の点数の分布をみると、10点以下の層ががちょうど半数の28名います。「大問の1」が計算問題と作図問題でで18点の配点ですから、そこが半分以下しかできていない生徒が半数いると考えなければいけません。
 分数や少数の加減乗除の計算が怪しい生徒が半数いるようです。学校は何らかの手を打っているはずですが、16.0⇒14.9⇒13.3と低下し続けているところをみると効果なしです。

  授業参観したことがありますが、どの学校の先生も授業のやり方がそっくりですから、授業技倆に差はありません。でも生徒の半数は基本計算があやしい、そして文章題がまるでできないのは、小学校の算数授業に大きな問題があったと考えるしかない。それを中学校でフォローできなかったのは数学の先生と学校管理職のマネジメントに問題があったことを示唆してはいないでしょうか。
  どういうことか具体的に説明しておきます。31点以上の点数の生徒は56人中たったの4人です。11-20点の層が18人、0-10点が28人。B中は55人中11人ですから、C中にはB中の2.5倍も10点以下が存在しています
  学習指導要領通りの標準授業をこのような学力分布の生徒たちにしたらどういうことになるでしょう。授業のピントは30点台の2人に合わせられることになります、広目にとっても20点台後半の9人が対象の授業にならざるをえません。56人中11人を対象にした授業になってしまっているから、点数がこんなに低くなってしまったと思います。授業は生徒たちの学力分布を考慮して工夫しなければならない。生徒の半数28人が10点以下の学年で、標準授業をやり続けたら結果は悪くなるだけ。
  市街化地域の他の学校の数学の先生が変わって担当したとしても、やるのは学習指導要領に忠実な「標準授業」ですから、結果は同じことになったでしょう。それだけC中学校の3年生は問題の根が深く、通常の対応では改善が著しく困難な状況にあります。このままでは根室高校へ問題が持ち越されます。後で具体策を書きます。
  <余談>で小学校4年生以前の既習事項に問題があることを解説しています。そこを何とかすれば、数学の学力の底上げは可能です。

4.2<<教育労働者と教育の職人の違い>>
  学校の先生は「教育労働者」ではありません、「教育の職人」「授業の職人」です。「教育労働者」自分を労働力商品として売っているのですから、既定の時間だけ授業をすればいいと考えます。仕事に対する責任は自分にはない。「授業の職人」は自分の仕事に誇りと責任を持ちます。結果が出せなければ、どうすればいいか考え続けます、そして日々工夫をして改善に努めます

  ◎理科は両校で勝ったり負けたり。基礎計算力に不足で理科の計算問題ができない生徒が多いことに気がついたC中の理科の先生は生徒たちの基礎計算力アップもやっているようですが、なかなか点数アップにつながってこなくて辛いですね。数学の学力テストで10点以下が半数いますから、無理ありませんよ、気長にやりましょう。
 もうずいぶん前になりますがB中の理科のS先生が、小テストを頻繁に繰り返して、既習事項の記憶定着に留意した授業をしていました。いつも他の学校よりも学力テストの平均点が20点(百点満点)ほど高かった。

 ◎英語はB中学校が毎回平均点がアップしていますね、ご立派。C中は横ばいですが、差は少しですから学力テスト総合Cで逆転してください。両校で切磋琢磨。中標津のK中学の英語の平均点は28.3点ですから、大きく水が開いています。B・C両校とも、学力全般が低いので、長文問題のトレーニングがなされていないのでしょう。どちらの学校も長文問題の解き方に関する指導がなされていないようです。総合Cの前にやっておきましょうよ。国語だって記述式問題の解き方を具体的にトレーニングすれば平均点が上がったのですから、頑張ってください、きっと効果があります。問題文の中から答えを探すだけの簡単な問題もあります。

5.<学習に対するあきらめ感が蔓延していないか?>
  どうもC中学校の生徒の中には、勉強をあきらめた人が多いように感じます。勉強しなくても根室高校に入学できるから、嫌いな勉強はやらない、そういう人が増えているのではないでしょうか。小6程度の計算や文章が理解できない、文章が書けなければ、高校を卒業した後で困るのですよ。根室高校へ入学してそれで人生が保障されるわけではないのです。非正規雇用が4割を超えています。給与格差は3倍あります。正社員で働く人のおおよそ1/3しかもらえませんから、自立も困難です。高校卒業してから厳しい現実が待っています。働く意欲があるのに正社員の仕事のない若い人たちが半数います、ほんとうにかわいそうです。
  結婚して生活を営むには非正規同士ではなかなか経済的に自立してやっていくことができません。二人で働いて年収300万円がいいとこ、車は2台必要になりますから、家賃を7-8万円とすると、とても無理でしょ。

6.<資格が必要な職に就くにはどれくらいの学力が必要か?>
 根室高校普通科1年生160人中、数学アルファクラスは「アルファ1」が25人、「アルファ2」が20人いますが、看護師とか理学療法士とか学校の先生とか経理など多少とも知的な職業に就くのは著しく困難です。資格の必要な職業に就くには、受験参考書をかなりの部分は独力で勉強しなければならないのです。たとえば看護師は300点満点の学力テストで150点以上とっていないと看護専門学校への進学はほとんど無理です。180点超なら独力で道内の看護専門学校へ合格できます。入学してから30冊も専門書を読んで理解しなければなりません。そうしなければ看護師の国家試験に合格できません。経理の仕事なら、日商簿記2級あるいは全商簿記1級に合格していなければ職が見つからないでしょう。大地みらい信金だって、そういう人材しか高卒は採っていません。大地みらい信金の採用はほとんどが大卒です。昔は根室高校で中の上以上の成績なら採ってくれました。あのころは根室信金、「信金さん」と呼んでいました。懐かしい響きです、親しみがこもっていましたよ。

7.<地域医療を支える人材を育てよう>
  どの中学校にも共通していましたが、過去8回の授業参観数学の授業で高校で学ぶことを視野に入れた「発展的内容」に踏み込んでいるところはありませんでした。英語の授業も「発展的内容」に踏み込まないところはまったく同様でした。たとえば、3年生で関係代名詞が出てくる前に、分詞形容詞が出てきますが、あれは「主格の関係代名詞+be動詞」の省略によって生成された文です。3分しかかからないから、ちょっと触れて予告するだけでいいのだがやらない。現在完了の継続用法は基本が現在完了進行形であるから、そこも3分間だけ踏み込めばいい。日本語にはない冠詞の説明をしている授業もありませんでした。そういうトピックスを毎回一つ入れるだけで成績上位層の生徒が授業に興味を持ち続けます。そういう発展的内容を含まない授業を日々繰り返すことで、成績上位層を育てそこなっているように思います。
  市街化地域の3校をだけでも、学年トップクラスを小4から上手に育てたら、道内の国公立大学医学部に毎年1-2名の合格者を出すことができるでしょうそうすれば市立根室病院で常勤医が足りないなんて事態は起こさないですみます。30年で45人も医者になる者が出せたら、根室の地域医療は自前で半数程度は賄える時代が来ます。可能な話ですよ、要はやるかやらないかです。

8.<独自な指導法は正攻法を教えてから>
  C中の3年生は昨年度までは数学は二人の先生が教えていましたが、お一人は変わった方法で教えることがあり、生徒たちが2年続けて混乱していました。生徒は新しい単元で最初に教えられやり方をそのまま素直に吸収してしまうから、ちゃんとしたやり方で教えないと文字式の基礎計算能力に瑕ができます。塾側で教えなおすのに大変手間がかかりました。2乗の多項式の展開で「2乗2倍2乗」という教え方をしたものだから、(a+3)^2の展開の時にa^2+2a+9 とやる生徒が続出しました。教え方のまずい箇所はテストで生徒たちに不正解が続出するのでわかるはずですが、観察していないようでした。塾では「真ん中の項は中身をかけて2倍」と教えています。(2a+3b)^2でも生徒が混乱を起こすことはありません。「サクランボ方式」にも困りました。正攻法の素因数分解のやりかたを教えないから、発展的内容につながりません。その場だけはなんとかなりますが、塾へ通えない生徒たちは高校数学で後遺症が出ます。素因数分解の正攻法を知らないのですから、小学校で習ったGCMやLCMの計算とも連絡がつけられなくなります。中学校の先生は高校数学を視野に入れて、必要なところを押さえた授業をしてもらいたい。わたしからのお願いです。

9.<小学校から引きずっている問題が中学校でさらに拡大>
  小学校で学級崩壊とか、算数授業が苦手な先生た担任だった場合に、四則計算がマスターできていない生徒を大量に生産して、中学校へ送り込むことがあります。一年置きくらいにそういうことが起きているようにみえます。たいへんですよね、小学校の先生は国語・算数・理科・社会、そして英語まで教えないといけません。全部が得意なんて先生はほとんどいません。生徒たちを通して観察していると、とくに算数が苦手の小学校の先生が多いように感じます。毎日、計算問題や短文章問題を宿題にして、丁寧に添削をしていたS鳥先生を知っていますが、それとは真逆の例も知っています、こちらは具体例を出しません。書いても詮のないことですから。
 指導技倆の巧拙に差があるのは当たり前、生徒自身の計算練習不足が輪をかけます。苦手になってしまうと、たいがいの生徒がわけがからずに計算トレーニングすら億劫になります。計算練習が圧倒的に少ないから、計算を速く正確にできる生徒は10人に一人いればよいほう。
 問題を言い換えると、半数の生徒が基礎計算応力すら怪しい状態のときに中学校の数学担当の先生は何をすべきかということ。C中の場合は標準授業では学力的に対象になる生徒は2割、あとの8割はスポイルされてしまいます。わからないから授業は聴かない、おしゃべりが始まる。ときどき先生の説明の声が聞こえないだけで、聞こえなかったところが何なのか見当がつかず、話の全体が理解できなくなります。そういう生徒たちを前にして先生たちもたいへんでしょうね。いまのままでは、問題が小学校から中学校へ、そしてそのまま根室高校へ持ち越されます。根室高校の授業が荒れるということ。生徒が先生を殴るなんてことが最近テレビで問題になっていましたが、根室の中学校でも何度も起きています。強い先生がいてもダメ、そういう生徒は弱い先生を狙ってやります。やっかいですね。体罰禁止で、小学生のころから何をやっても先生に殴られることがないから、舐め切っています。高校生になったら抑えが利きませんから、何かあったらさっさと退学にするしかありません。自業自得というやつでしょうが、スポイルされ続けた生徒が退学になるのは気の毒としか言いようがありません。半数は掬えるのではないですか?
 高校新入生は7月に全国模試を受けていますが、今年は根室高校普通科の平均点が21点(百点満点)だったと聞いています。来年は20点を切るかもしれませんね。それでも根室市教委は学力テストの結果データも見ずに、効果のない教育政策を立案し続けるのでしょうか?
  入試で五科目合計点数が100点に満たぬ生徒は不合格というのが現実的な選択肢としてあります、普通科の標準授業を消化できる学力は150点の辺りですから、100点未満は問答無用で切り捨てていいと思います。12年前のことですが、Fランク150点で3人が不合格となって事務情報科に入学しています。

10.<改善の具体策:教育の職人たれ!>
  学力テストで数学が10点以下の生徒は、強制参加で放課後補習をするのが効果が大きい。C中は月曜日が部活休養日になっていますから、月曜日の放課後を補習授業に当てたらいい。1・2年生の学力テストは百点満点ですから20点以下の生徒は1年次から強制補習体制をとれば、小学校で「落ちこぼし」ても、中学校で半数は掬(すく)えます。たいへんですよ、一人ひとりわからないところを観察してピックアップして、そこを補うのですから。普段の授業は準備して、それをやるだけでいいのですが、成績下位層の生徒は個別にどこに穴が開いているのか観察して突き止めなければいけません。1か月くらいやってみたら、チェック用の問題を10枚くらい作成できます。そのあとそれを改善していけばいい。とにかくやってみることです、そうすれば高校の先生たちの苦労は半分になります。「教育労働者」というスタンスはやめにして、「授業の職人」「教科指導の職人」になりましょう。教頭先生や校長の協力が必要です。成績下位層の生徒は呼びかけるだけでは補習授業に参加しませんから、PTAを巻き込む必要もあります。このように現状を変えるのは大仕事です。
  私塾は学校ではやれないことをやります、補完機能を果たすということです。上下にはみ出した生徒たちを掬いとります。全部を学校でというわけにはいかないでしょうから、足りない部分を無理せずできる範囲内でやるのみ。
 
11.<余談:小学4年生以前の既習事項の大穴と個別補修>
  ニムオロ塾では、入塾してきたときに国数英の点数を聞き、数回様子を見ます。既習事項に穴があると判断すると、1-2か月間の補習体制を組みます。

  数学が苦手の中学生を観察していると、九九が苦手の段があったり、逆九九がスムースに言えなかったり、割り算の商をたてるのに時間がかかったり、桁のなかにゼロが入っているときの引き算ができなかったりと、小4以前の既習事項にほとんど例外なしに問題点が見つかります。もちろん、4年生以降の学習事項である少数や分数の四則混合算にも穴が開いています
  C中学校3年生にはそういう生徒が学年56名中半数の28名いるのですから、問題の根が深い。数学担当の先生が対応できないでいるのも理由があります。

「鉄は熱いうちに叩け」とばかり、入塾最初の3か月間で学力向上を実感させます。たまに補習に来ない生徒がいますが、これはどうしようもありません。昨年から、「3か月間はお試し期間だから、無断欠席ややる気がみられない場合は効果がないのでやめてもらいます」、体験入塾者希望者には「すぐに入塾を決めなくていいから、数日よく考えてからにして」と伝えています。
  塾に通わせたって、やる気がなければ親はお金の無駄、わたしは時間の無駄、「やる気になってから来てね」ということ。プロですから、生徒の学力に応じた効果的な個別指導をしますが、中学生は半大人ですからやる気は本人の問題です。小学生は別でして、やる気を起こさせるのも教師の側の役割が半分。
  小学生で一番大事なことは親の躾です挨拶、箸の持ち方、鉛筆の持ち方、姿勢など低学年のうちにしっかり家庭学習習慣をつけるのは親の役割ですよ。そこをやり損なったらあとで補うのがたいへんです。少年団活動三昧で、家庭学習習慣の躾をし損なう親の多いのが釧路や根室の地域的特性です

12.<学力テスト総合B五科目合計平均点根室管内4中学校比較>
  根室市立C中(103.6点) < 根室市立B中(113.9点) < 中標津町立のある中学校(130点台) < 別海町のある中学校(140点台)

  根室の市街化地域の2校が別海よりも中標津よりもはるかに低いという残念な結果になっています


*#3618 学力テスト総合Aの結果データ: ほめる教育 Sep. 23, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23



 #3620 読んで理解する能力:学力テストデータから Sep. 26, 2017

http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23



*#3618 学力テスト総合Aの結果データ: ほめる教育 Sep. 23, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-23

 
#3421 数学:低学力のメカニズム Sep. 24, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24-1

*#3460 根室高校入試倍率はどうなる? Nov. 19,2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-11-19-1

 #3482 問題消化スピードの差の現実 Dec. 17, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17

 #3483 学力テスト教科別分析 Dec. 18, 2016

http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17-1

 #3484 学校別学力テストデータ比較分析 Dec. 19, 20
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-18

#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校 Dec.19, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1


<参考>
 #3344 高2の英語教科書をチェックする  June 25, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-06-24-1


*「教育困難大学」で大暴れする不良学生の実態 学ぶスキルも意欲もないのに入学できる現実
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%ef%bd%a2%e6%95%99%e8%82%b2%e5%9b%b0%e9%9b%a3%e5%a4%a7%e5%ad%a6%ef%bd%a3%e3%81%a7%e5%a4%a7%e6%9a%b4%e3%82%8c%e3%81%99%e3%82%8b%e4%b8%8d%e8%89%af%e5%ad%a6%e7%94%9f%e3%81%ae%e5%ae%9f%e6%85%8b-%e5%ad%a6%e3%81%b6%e3%82%b9%e3%82%ad%e3%83%ab%e3%82%82%e6%84%8f%e6%ac%b2%e3%82%82%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%ab%e5%85%a5%e5%ad%a6%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e7%8f%be%e5%ae%9f/ar-BBEH4LM?ocid=DELLDHP#page=2

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#3629 晩秋のサイクリング : 1634km Oct. 22, 2017 [サイクリング]

  秋の原野は匂いがなくなる。最近は走ると手が冷たくなり、かじかむ。掌の動きが悪くなりブレーキ操作が機敏にできなくなるので、月曜日から冬用グローブをつけて走っている。
  ママダンプが罅(ひび)割れしていたので、雪が降る前に買い替えようと、ヒシサンに見に行ったついでに作業用グローブのコーナも見た。「極寒作業用」のものがあったのでLLサイズに手を入れてみたら、指がスムーズに動くし、指の長さもちょうどいい。手の指が長いのでなかなかぴったりしたサイズのものがないがこれはよかった。値段は600円ほどだが、耐久性に優れているようで作業性もよさげだ。中は起毛されており、手の甲のほうがゴムの入ったニットになっており通気性が考慮されている。転倒した時にも脱げる心配がない。さっそく試したくなり、インナーに薄手の作業用手袋をつけて午後2時にサイクリングに出かけた。「極寒作業用」の名の通り弾力のあるゴム製でハンドルのグリップ力が大きい。

    気温 11.9度  東南東の風 5.9m/s

  根室高校生徒玄関前を通り過ぎて青少年センター、次いで自衛隊のレーダサイトを左に見てしばらく走ると、左折の分岐点からはオホーツク海への2kmの緩い下り坂になる。ギアは3番目だがここは2番ギアで走ると時速50㎞を超える、車体が悲鳴を上げそうな速度でゴーッと風の音の中を走る気持ちの良いコースだ。視線を左右に振ると牧草地帯、まっすぐ前を見るとオホーツク海と国後の島影が見える、脚はクルクルクルクル高速でクランクを回し続ける。下りなのにうっすら汗をかく。
  グローブの使用感は上々、風に負けずに指先がずっとぽかぽかしていた。1時間走っていたら多少蒸れたから、インナー着用はしたほうがいい。使用後は半分裏返しておかないと湿気が抜けない。

  23km走り汗をかいたので、家に戻ってすぐに風呂に入った。極楽。
 
 今日の晩御飯は釧路産のワカサギの天麩羅、おそらく塘路湖のワカサギだろう、型が小さく味がいい。わたしは匂いに敏感なので東京で食べるワカサギは川魚の匂いがするが、そういう臭みがまったくない。塘路湖の水はきれいだ。ところで、天麩羅にするワカサギは6cmくらいの小さいものがおいしい。トン汁と湯豆腐、そして酒は地酒の北の勝「大海」、極楽極楽。根室最高!
(最東端の造り酒屋、北の勝「大海」を飲みたい人は、「酒泉館」で検索してみてください)


  今日の走行距離  23km 累計走行距離 3760km

  5月からロードバイクが1424km、マウンテンバイクが210km、合計1634km走った勘定になる。今年はよく走った、来年はこんなに走れないだろう。ロードバイクだと時速50kmを超えることがあるので、風を切って「生きている!」という実感がするのと危険が裏腹の関係だ。時速50㎞で転倒したら大怪我、再起不能になりかねないから、こんなに飛ばすのは今年限りだ。
  走ってもあと1週間だ、11月には初雪が降り、霜が降り始める。冬でも除雪した後に太陽がアスファルトを乾かしてくれたら、車庫前に点線で描いた無限大マーク を利用して「8の字乗り」を楽しめる。

<タイヤ>
  RBに使用しているのは接地面の幅がが8mmのスリックタイヤである。スリックタイヤとは溝のないタイヤで、自動車はスリックタイヤで公道を走ることができない、レース専用タイヤである。雨に降られたら速度を20km/h以下に落としておかないと危険。気温が零度以下になったら日陰は凍っていることがあるので、RBは空気を抜いて春までお休みだ。MTBはブロックタイヤで幅も55mmもあるが、凍った路面でカーブを曲がると転倒する。オヤジは60歳後半でも平気で冬用タイヤで乗り回していた、あの真似はできない。一度、ところどころ凍り付いた雪道を夏用タイヤで車のいない道を走ってみたことがある、ちょっと傾けただけで滑りハンドルコントロールができなくなりどこへす飛んでいくかわからない、とても危険だった。

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#3628 世論と輿論 Oct.16, 2017 [時事評論]

  「よろん」には二通りの書き方がある。昨日の朝(10/16)の10分間ほどのラジオ放送「社会の見方わたしの意見」で標記の意味の違いの解説があった。世論調査が当たらないのはなぜかという視点からのもの。
  明治期の本を読んでいると「輿論」という字を使っているが、それが「世論」と標記されるようになったのは戦後の「国語改革」の結果である。

  「輿」を角川漢和中辞典で引くと「与」を見よとある。これではどうしようもないから、白川静『字統』を引いてみた。

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輿:車と「よ」に従う。「よ」は左右上下より手でもつ形。〔説文〕十四上に「車の輿なり」とあり、「よ」声とするが、四隅に手をかけて手車を担ぐ形。これに従うものは賎役のものとされて輿人といい、そして歌うところは輿人の誦(しょう)、その言うところは輿論として民衆の声とされた。・・・輿論はいま世論の字におきかえられている。
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 「よ」は漢字が充てられているが検索しても出てこないので、字形を確認したい人は、本屋か図書館でご覧になってもらいたい。
  賎役と書いてあるから、下層階級ということだ。字義どおりの理解では輿論とは下層階級である民衆の声である

  NHKで今日の解説をした学者は、最近の世論調査が世間に流布している漠然とした感情を調査したものであって、実体がないという。憲法九条についての改正の賛否を問われても、ほとんどの国民は突き詰めて考えたことがないから、昨日見たテレビ報道が頭に浮かぶくらいのことで容易に意見が変わる。昨日賛成と世論調査にこたえ、今日は別のテレビで異なる解説を聞き反対、明日は明日の風が吹くと、22日の投票までに何度も変わりうるから当てにならぬのだという。当てになるはずのないものが当たるはずがないという論。米国大統領選挙でドナルド=トランプが大統領になるという世論調査結果を出したところはなかった。予想を裏切ってトランプ氏が大統領になったのは、世論調査が国民の移ろいやすい感情を色濃く反映しただけのもので、当てにはならぬものだったからということだろう。

  同じ辞典で「世」の字は新しい時期・世代をあらわすものとある。「世論」は次の世代を見通した論という意味だろうか。あるいは世間に流布している浮き草のような論、こちらのほうが的を射ているように感じる。

  このように考えると、いまコンピュータでランダムに電話番号を生成して、電話でアンケート調査をしているのは、ころころ変わる意見をうかがって集計しているだけで、選挙時の投票行動とはあまり関係がなさそうだ。とくに固定した支持政党をもたぬ浮動層の投票行動にそれがいいうる。浮動層は国民全体の約4割で自民党支持層を上回っている。米国の選挙でも世論調査では下馬評に上がらなかったトランプが勝つたように、日本の選挙もどうなるかわからぬ。浮動票の動き次第だ。浮動層が動かず投票率が6割前後なら、自公は300議席を確保して安泰だろう。選挙で禊(みそぎ)がすまば、すべては水に流し、モリ・カケ、何をやってもお構いなし、忖度政治が大手を振ってまかり通る。
  自民党の中で安倍降ろしの風が吹くことを期待したい。アベノミクスは急進主義、健全な保守主義に戻るべきだ。財政問題、防衛問題、どちらもリスクが膨れ上がっているのに、選挙では一切言わぬ、そういう不誠実さが世の中に蔓延すれば、大災厄という結果が生まれる。それがいつ来るのかかわかればいいのだが、誰にもわからぬ。

 政権与党はアベノミクスと財政破綻による預金凍結、金融資産雲散霧消の大リスクや防衛上の大きなリスクをまったく語らない。正直にリスクを語り、そのうえで国民の判断を仰ぐべきだ。個々の論点の詳細については下記の弊ブログ記事を読まれよ。根拠のないことは書かないことにしている。
 「美しい国、日本」の首相は国民に大きな嘘をついてはいけない。大災厄の可能性が現実になりそうなことを正直に語り、その具体策を公表して国民の判断を仰ぐべきである。

*#3621 政策点検 Sep. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-27


 #3622 選挙の論点整理: 衆議院議長が解散詔書読み上げ Sep.28, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-09-28


 #3627 日米安全保障条約のリスクに関する議論ができない言霊の国 にっぽん Oct. 16, 2017

http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-10-16


 弊ブログが懸念したとおりになってしまった、二人の仕事の顛末。
 #3624 前原民進党党首と小池希望の党代表の仕事の危うさ Oct. 4. 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-10-04


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