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#2522 特定秘密保護法案に経済界はなぜ反対しない? Dec. 8, 2012  [経済界に求めるもの]

  マンデラ南ア元大統領がなくなった日に日本で特定秘密保護法案が参議院で強行採決された。南アの国民はマンデラ元大統領の死を心から悼み人種差別撤廃に尽くしたかれの仕事に感謝を捧げているのだが、日本は安倍首相の強引な特定秘密保護法案参院可決で騒然としている。
 マンデラは世のため人のために働いて95年の生涯を終えた。

 日本に健全な保守主義を育むために・・・

 ピストバイク(no brake piste)という自転車が問題になっている。道路交通法が改正され自転車の右側通行が禁止された。ピストはトラックレーサーであり、それゆえ無駄な機能であるブレーキがない。いまの政界はまるでピストだ。こういうときは経済界がブレーキ役を買って出たらいい。

 そう考えているから経済界が特定秘密保護法について何も発言しないのがわたしには不思議だ。経団連には真っ先に反対表明してもおかしくない特別な理由があり、反対して当然だと思う。

 それはこういうことだ。大企業のほとんどは上場企業であるが東京証券取引所の上場審査基準があって、品質管理部門を工場長の下におくことは許されない。工場で作られる製品の品質を管理する部門は工場部門から組織上独立していなければその機能を果たせないからである。

 工場長の下に置いたら、製品に不具合が生じて品管部門がその旨指摘しても、工場長が品管部門を黙らせることができてしまう。言うことをきかないなら人事権を行使して品管部門の長を入れ替えればいい。そんなことが組織上可能になっていたら、製品に問題があったときに消費者に申し開きができないし、株主に大損害を掛け兼ねない。きちんとした内部統制が保証されない企業の株式公開はできないようになっている。
 品質管理部門は工場部門から組織上独立した形で、本社直轄部門として置かれるのが常識的な企業組織体制というもの。上場企業の代表取締役たちがそんなことを知らないわけがない、なぜ、政治の暴走を許すのか?

 安倍首相の説明では特定秘密保護に指定するのが妥当かどうかを内閣府に置いた組織で管理するというが、それは工場長の下に品質管理部門を配置するに等しい行為である。このような体制の下では適切な品質管理は望むべくもないから、恣意的な特定秘密指定や公文書の保管期限前処分を排除できない。

 特定秘密指定の審査や管理の問題は、民間企業の品管の問題と同型であるのに、ほとんどが上場企業の集まりである経団連はなぜ特定秘密保護法案に反対しないのか?

 たとえ支持政党であろうと、ダメなことはダメだとはっきり言うべきだ。日本に健全な保守主義を根付かせるためには経済界も果たすべき役割がある。
 正直であることが信用を築き、商売を末永く保つ基(もとい)であることは言うを俟たない。
 経済界は日本人が数百年間育んできた伝統的な商道徳に戻って考え行動してもらいたい。

 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」

*基(もとい):大辞林より
 [「本居」の意] ①物事の根本をなすところ。基礎。根幹。

 
 
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<住友家家訓>

第三条:一時の機に投じ、目前の利に(はし)り、危険の行為あるべからず。
第六条:名誉を害し、信用を傷つくるの挙動(きょどう)あるべからず。
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*#2521 恥の文化はどこへ?:特定秘密保護法はやり方が小ズルく卑怯 Dec.6, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-06-1

 #1269 日本側に死亡者?中国漁船衝突事件映像流失:仕事は正直にやるのが一番: Nov. 5, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-11-05-1



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