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#3272 三月下旬にここを何度も歩いていた:多摩市ビル解体現場の足場倒壊 Apr. 19, 2016 [インプラント治療]

 4/17東京都多摩市でビル解体現場の足場が崩れました。場所は京王線聖蹟桜ヶ丘駅前です。角の交差点にはオーパがあり、その向かい側がアートマンと京王デパート桜ヶ丘店です。オーパと京王アートマンとつなぐように交差点には歩道橋が架けられています。
 3月下旬の桜が咲き始めたときに、わたしはオーパのところで女房殿の運転する車を降りて、林歯科のあるビルまで2分ほどの距離を何度も歩いていました。治療が終わると解体工事中のビルの前で、交差点を京王アートマン側へ渡るために信号待ちしていました。オーパ側の交差点付近にはたくさんの人が歩いていますが、解体工事中のビルは京王アートマンの裏側に辺り、T字路になっているので、人通りが表側の1/10以下なのです。それでも数人はいますから、けが人がなかったようで、ほっとしています。

 風速20mで足場が倒壊してしまうのはびっくりです。根室ではこの数日、風が強くて最大瞬間風速が20mを超える日がありましたが、どこにも被害はなかったようです。気象庁のデータをみると昨日の最大瞬間風速は0時30分の25.7m/秒です。

<オーパと京王アートマンをつなぐ歩道橋から撮った写真>
http://matologs.com/archives/58502750.html

 一枚目の写真の左側のビルの6Fに林歯科があります。もう20年ほどのお付き合いになります、年に一度東京へ行くたびに歯の治療をしてもらっています。胃の全摘手術を10年前にやっているので、食事を6回に小分けにしているだけでなく、果物入りヨーグルトやお菓子を頻繁に食べなければ血糖値が下がるので、口内環境が悪く、虫歯になりやすいのです。食事はよく噛まないと消化不良をおこしてすぐに下痢をし、体力を奪われますから、歯の健康維持が欠かせません。

 これは五枚目の写真で、反対側から撮った写真です。関戸橋方面から、オーパ側にレンズを向けています。バスが4台つながっていますが、この信号を右折して聖蹟桜ヶ丘駅バスターミナルに入るので、バスに被害はありませんでした。
 写真の奥左手側にオーパと右手側にある京王アートマンをつなぐ歩道橋が見えています。
 上記URLから写真を貼り付けました。一つ手前にあるすすけたピンク色のビルにかかっている看板の一番上の青い色は「林歯科医院」のものです。


<テレ朝ニュース 動画映像>
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000072817.html


*#3265 最新歯科医療の実情:価格破壊の進行 Apr. 4, 2016  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-04



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#2367 インプラントは定期点検が大切 Aug. 9, 2013 [インプラント治療]

 昨日東京から戻った。今日は金刀比羅神社の例大祭の宵宮だから各祭典区が回ってくる、にぎやかでいい。西部祭典区のお囃子山車は全員がピンクのハッピ姿の女の子だ、粋で派手、よくあれだけ集めたな。東部祭典区の金棒も見たが、こちらは数が少なかった。
 高校を卒業してから35年間東京暮らしだったから、いつからなくなったのか分からないが、祭りに大人の金棒がないのがさみしい。腕力のある大人の金棒はぴたっとそろって音や掛け声の迫力がまるで違う。

 ニムオロ塾は8月1日から金刀比羅神社のお祭りの終わる11日まで夏休みである、夏休みを利用して東京のHデンタルクリニックで歯科治療をしてきた。

 スキルス胃癌と巨大胃癌の併発で7年前の7月に胃の全摘手術を受けているので、消化不良の影響からか口内炎に見舞われることが多い。よく噛まないと腸が炎症を起こし、それが口内炎を引き起こすようで、歯の健康にはとくに留意している。
 地元のF歯科医院で数年前に次々に前歯(下)を治療した。術後はカルシュウムの吸収が悪いのに加えて、食事の回数を6回にして少しずつ食べなければならないので、口内細菌環境が悪化し、次々と虫歯になっていった。歯が痛いと食事が辛く、体調が悪化するから、1年間のうち四分の一は歯科治療で通院していたので、地元の歯科医の先生にずいぶん助けられた。
 上の前歯はセラミックスだったが、下の歯は「もたないかもしれない」のでと保険診療を勧められた。「これでしばらく様子を見て、具合が悪くなったら自由診療の歯に交換すればいい」とのことだった。

 歯茎が少し後退して具合が悪くなったことと歯の裏側が少しざらついて舌炎の原因になっているようなので自由診療でジルコニウムの歯に交換することに決め、3月下旬にインプラントの定期点検のために東京へ行ったついでにH先生に治療をお願いしまとめて3本仮歯を入れてもらった。今回は仮歯を外してジルコニウムの歯に交換、ツルツルしていて舌炎はすぐにおさまった。

 インプラントの歯の定期点検もしてもらった。点検の後、歯石の除去とノズルから水のでる器具で超音波「クリーニング」だが、後者はすこしくすぐったい。
 先生は年に3回点検するのが標準的な頻度だというが、遠隔地なのでいまのところ年2回のペースでの定期点検。
 治療を実際に受けてみて思うのだが、インプラントは患者の側も仕組みやインプラント手術後の管理について勉強する必要がある。インプラントにかかわるトラブルは歯科医の技術の未熟さや設備の貧弱さに起因するものも少なくないだろうが、患者の側の不勉強や誤解によるものもある。治療の際に歯科医から説明するだけでは情報が不足して術後の管理の重要性が十分には伝わらない。
(だからそれを補足説明するしっかりしたパンフレットや本が必要である。ところがそういうパンフレットや本はなかなか見つけられない。)
 ゲンコツ飴のような硬いものを噛んだら、チタン製のボルトを支えている骨が破壊されてしまうのはあたりまえの話だが、そういう人がいる。硬いステーキやスルメの類も大きな圧力をかけるのでやめたほうが無難だ。インプラントはもって生まれた歯と強度が同じではない、ずっとヤワなことを知っておくべきだ。

 もう一つ注意すべきは、定期点検である。ボルトの上に義歯が載っているのだが、その義歯と歯茎の境目で炎症がおきやすいから、歯磨きをていねいにおこない、歯間ブラシも使って「掃除」を徹底することが大事。インプラントだから虫歯にならないと勝手に解釈して手入れを怠ると、炎症をおこしてトラブルになる。病気は未然に防ぐのが一番である。
 超音波(電動)ブラシを使ってみたら、振動が強く支えている骨とチタン製のボルトへ悪影響があるのではないかと心配になり数回使ってやめた。どうなのだろうとH先生に質問したら、「大丈夫ですから使ってください」という返事で、超音波振動がインプラントの歯と骨に安全だということがわかった。素人判断とは逆、専門家に聞いてみないとわからないものだ。

 さて、インプラントの勉強をしたくなった人にいい本を紹介しよう。数日前にワイフが上顎のインプラントをするので相談したときにH先生にいただいた本だ、5月に出版されたばかりの本、これがじつに分かりやすく解説してくれている。トラブルを未然に防止するために、こういう情報が歯科医と患者の双方に有益である。

 『専門家が教えるインプラントのすべて』

 後ろのほうに「ガイドデント インプラント10年保証認定医院一覧」が載っている。東京都多摩市関戸にあるHデンタルクリニックがわたしの歯の主治医である。根室のF歯科医の先生とお二人、歯科の主治医がいる、ありがたい。
 インプラントは専門の学会に研修プログラムがあり専門医を認定(研修プログラムの修了証を発行)している。
 北海道の歯科医の先生たちは仕事を休まなければならないから、インプラント学会の研修を受けるのがなかなかむずかしいだろう。そうした事情が反映してか、この「10年保証認定医院」のリストには北海道では函館の2歯科医院と旭川と帯広に各1医院しかない、北海道全体でたった4歯科医院。

 インプラントに必要な設備について書いておきたい。三次元画像解析ソフトとX線CTそして専用手術室が必要だ。理由も書いておこう。
 三次元画像解析装置で対象となる歯の骨の形状を立体画像で計測して、あける穴の直径や深さ、角度を慎重に決める。神経に触らないこともだいじだ。上の歯の場合は骨の縦の厚みが小さいから「ソケットリフト」**をして「補強」しなければいけないケースがある。これは最近の技術だ。私の場合は下の歯だったが、一本は手術後1ヶ月ほどで抜けてしまい再手術をしたが人口骨を横から貼り付けて補強してくれた。こうすると数ヶ月で吸収されて厚みが増す。上顎骨の場合は縦の厚みが問題となる、いずれにしろ0.1mm単位で支持構造である骨の三次元画像を確認する必要がある。こうして輪切りにしていってインプラントするボルトの直径や長さや埋め込む角度を決める。こうした設備がなく勘でやるのはリスクが大きい。
 ソケットリフトが示すように、インプラントは技術進化が速いので、専門医は安全性を高めるために次々に開発される部品や道具を使いこなさなければならない。だから、研修は必須だ。
 以前はボルトを埋め込みその上に義歯をのっけたが、数年前から雌ボルトを埋め込み、その中に芯をあとから入れてその芯に義歯をのせる方式になっている。口内環境は加齢とともに変わるから、不都合が生じたときに処置がやりやすい。たとえば、下顎骨が加齢とともに薄くなったり、歯茎が後退することによって、以前の義歯が具合が悪くなることが考えられる。インプラントの土台を活かしながら、総入れ歯への切り換えも芯の交換ができるタイプだと、スムーズにやれるのである。

 インプラントのトラブルは土台になっている顎の骨の骨折を伴うことが多いから、そのあとの治療は口腔外科医の仕事の領域だ。トラブルが起きたときにしっかりした対応を保証するシステムが出来上がりつつあることは、歯科医にとっても患者にとってもありがたいことだ。

 これからインプラント治療を検討する人は、歯科医院へ行く前に読んでみたらいい。もちろん治療をした人も、インプラントをダメにしたくないなら読むべきだ。敵を知らないことには長持ちさせられない、インプラント治療は歯科医と患者の長く続く共同戦線なのである。


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**「#2367 インプラントは定期点検が大切 Aug. 9, 2013 」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-09

 #2157 インプラント治療終了 Dec.16, 2012 
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-16

 #2099 インプラント治療の実際(3) Oct. 14, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-10-14 

 #1918 インプラントの実際(2) : 片方固着せず、やり直し  May 2, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-02

 #1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-08

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**ソケットリフト
 上の歯のインプラントを検討している方は三つとも眼を通してください。③が写真つきで一番分かりやすいのではないでしょうか。

①「ソケットリフト」(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%88

②「ソケットリフト」緊急レポート
http://www.ha-channel-88.com/jiten/sokettorihuto.html

「ソケットリフト 顎の骨が不足している場合」
http://www.implant.ac/implant_html/care/more/socket_ezaki.htm



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#2157 インプラント治療終了 Dec.16, 2012 [インプラント治療]

 一週間休暇をとって、インプラント治療の続きをやってきた。仮歯をジルコニウムの「本歯」に入れ替えた。場所は京王線聖跡桜ヶ丘駅前、H歯科である。

 なにぶん遠い根室から東京へ休みをとっての治療だから、ドクターにはずいぶん無理を聞いていただいている。
 インプラントには直接ボルトを入れる場合とメスネジを骨に埋め込み土台をつくる方法の二種類ある。わたしの場合は後者の方がいいという判断でメスネジを埋め込んでから、5ヶ月経過してから仮歯を入れ、その後2ヶ月してから「本歯」に交換した。
 ジルコニウム製の歯にはオスネジを入れる穴が開いているが、人口歯をセットしてからオスネジを入れて「ネジ止め」するのである。
「30ニュートンで締めるから(専用工具を用意して)」

 えっ、手の力加減で30ニュートンが分かるの?そう思って作業が終わった後で、「30ニュートン、感覚でわかるんですか」と聞いたら、笑って器具を見せてくれた。小さなラチェット式のネジ締め専用工具は30ニュートン以上力を入れると空回りしてネジに負荷がかからないようになっている。

「メーカ選びがたいへんですね、製品の善し悪しだけでは選べませんね、経営がしっかりしている会社でないと、10年後には部品供給できないという事態もありうる」と問うと、

「世界第3位のメーカを選びました、Zimmer社のボルトを使っています、しっかりした会社です」
10年後に部品交換の必要があっても対応できるメーカをしっかり選んでいる。説明を聞き流さず、メーカ名ぐらいは記憶しておこう。
*Zimmer社(インプラント用ボルトの写真が載っている)
http://www.itx.co.jp/details1.html

 欲を言えば、同じZimmer社のインブラント製品を使っている歯科医のネットワークへ患者(あるいは一般市民)がアクセス可能になっているとうれしい。10年20年先には先生が健康で治療を続けているかどうかはわからないから、そういう事態に遭遇してもなお対応が可能なら患者は将来にも安心できる。オヤジの兄弟がみな癌で死んでいるからおそらくその「癌家系」の系列の遺伝子を受け継ぐであるわたしはオヤジや叔父達と同じように70前後で癌になることは覚悟していた。オヤジも叔父達もみな癌の部位が違っていたから、わたしがなるのはだれもなったことのない胃癌であることまでは予測の範囲だったが、50代で胃癌になるとは考えていなかった。術後2年を生きたオヤジが最高記録で、大方は入院したままこの世からおさらばしている。
 わたしは胃の幽門手前に胃を塞ぐような「巨大癌」(病理診断書の記述)と粘膜を走るスキルスを併発していた。絶体絶命だったのである。拾った命を自分のためだけに無駄には使いたくない。
 というわけで、あなたの治療をしている先生がそういう運命に見舞われないという保障はどこにも存在しないのである。

 インプラントの「本歯」は調整が不要なほど精度のいい義歯でルックス(見た目)は陶器で自然な葉の色をしているが、舌で触った感触は金属だった。強度は金属、しかしゲンコツ飴のような硬いものを噛んではいけない、義歯は問題がなくても土台は下顎の骨に埋まった直系3~4mmのボルトである。ボルトもチタン製でたいへん硬く丈夫だが、それを受けている骨組織がもたぬ。インプラントの構造がどのようなものであるかを忘れてはいけない。リスクは患者の側の行動にも潜んでいる。
 精巧な義歯なのでそのまま装着してネジで締めて、ネジ穴のところを樹脂でふさいで治療はオワリ。これが初日の月曜日。

 翌日火曜日に装着後の状態チェックと歯茎の炎症改善のため歯垢の除去と歯間ブラッシング。ついでに数日前にアサリを食べたときに、クラウンをかぶせてある歯が折れたような感触があったので事情を伝えた。
 歯科衛生士のSさんが
「この歯は歯間ブラシで触ったときにぐらついていました」
結局、折れていてこの歯の治療もしてもらうことになった。
 急遽レントゲン撮影、鉛の大きなベストをかけて顔を台に固定し口の中には透明なプラスチックでできた器具を差込み照射装置の位置決め、そしてしてブザーのなるのを待つ。診療室へ戻ると32インチのモニターにすぐにレントゲン画像が転送されてくる。歯が小さいうえに、折れたから、残っている部分が隣の歯に比べて三分の二くらいしかない、素人目にも厄介そうだ。
 ドクターが確認のために歯に触ってみたら簡単にとれてしまった。やはり折れていた。
「先生、隣の歯に比べて根っこが小さい、やっかいそうですね」
「うーん、根が小さいから単独では無理かな、ちょっと考えさせて」
 2分くらい検討して、奥の歯のクラウンを外して二本連結することに決定。
 5番と6番の歯。奥のほうが6番だと思うが、開けてみたらこちらもずいぶん痛んでいた。いいタイミングだったわけだ。二本連結で治療して、それがダメになったら3本でブリッジにし、それがダメになったらインプラント。流れはそういうことだ。10年は先だろうから生きていればの話しだが・・・(笑)
 実際に、術後の2年ほどは癌の転移と再発の恐れがあるから、歯科治療をやっても無駄という気がしていた。地元の3代目の先生が優しい目で治療を続けてくれているうちに、QOLを改善するためには歯できちんと噛めないといけないことに気づかされて、気持ちが変わった。マスクをかけているから目だけが見えるが、日によっては「トシボー」ときやすく呼びかけてくれた先代かと見まがうほどそっくりなことがときどきあり、なんだか先代が「トシボー、きちんと治しておけ」と語りかけてくれているような気がして積極的に歯科治療を受けようという気になったのである。それでインプラント治療の相談をしてみたら、ここではやっていないので患者さんから希望があると札幌の大学病院を紹介していると告げられた。月に一度北大の口腔外科の先生が来て、厄介な抜歯をやってくれているから、大学病院とお付き合いがあるのだろう。食事のことがあるから、ホテルに宿泊して治療を受けるのは辛い。東京で歯科治療をしていた歯科医院の先生に電話で相談して、そちらでやることにした。

 話しは治療に戻る。樹脂で土台をつくってからレーザを当てて硬化させるから、速い。便利になった。
「あ~、今日は右側で食べないといけないな」と思っていたら、治療はこれでオワリではなかった。
 ドクターが10分ほどで仮歯をつくってくれた。ポリカーボネイト製の仮歯だが、これがけっこう具合がいいし、丈夫なのだ。
「先生、これで充分!」
「そう言う患者さんがよくいますよ、半年から1年間は大丈夫です」(笑)
「だから、なにかあったら、来て治療して仮歯を入れて根室へ帰ればいいんです、半年後にまた来れば、それで間に合います」

 今回も麻酔は針をいつ刺したかわからない。コンピュータ制御の麻酔専用注射器で針の挿入速度と薬液の注入圧力を軽減するからほとんど刺した感覚も薬液が注入されるのもわからない。手動でこんな技は無理だそうだ。唇がちょっとしびれただけ。いつもの半分の量の麻酔液を注入しただけ。
 火曜日の夜の食事は梅錦の純米吟醸酒をいただきながら、両側の歯でしっかり噛んで食事を楽しんだ。

 金曜日に歯茎の炎症がどの程度治まったかチェックした。火曜日に歯垢を落としてから、歯の隙間に歯間ブラシを通したときには出血したが、歯間ブラシを3日使い続けただけで歯茎の炎症がおさまり、出血がほとんどなくなった。
「赤かった歯茎がピンク色になっています」、とうれしい言葉。
「言われたとおりに10回ブラッシングしました」
「今度はごしごし20回やってください、もっとよくなります、隙間が大きくなったのは腫れが退けたからです、SSとSだけでなくMサイズのブラシも併用してください」
 これにはまいった、最初から20回ゴシゴシやるんだよと言われたら、「ムリムリ」と言っただろう。塾生にそういう生徒がいる、顔を思い出してニヤけてしまった。そういう生徒にはわたしも家へ帰ってからすぐに10分だけ英語の教科書と音読テキストの音読をやれと指示している。10分やれば30分すぐにできるようになるからだ。
 10回でこれだけよくなったのだから、ebisuは俄然やる気になっている。Sさん、塾先生やらせてもそうとうなものかもしれない。

 さて、インプラント治療はこれでオワリだが、治療システムはこれでエンドではない。ドクターの説明によれば最初の1年間は3ヶ月ごとにチェックをしているという。遠いこともあるし、半年に一度ということで了解いただいた。
(年に2度、1週間ずつ休みをとって本屋回りをするのもいい。今回は12月に出たばかりの面白そうな新刊書を何冊か見つけた。それは別途ブログに書こうと思っている。)

 奈良から来ている患者さんが一人いるらしい、「ebisuさんが一番遠い」と先生。

【インプラント治療についての参考】
 インプラント治療は設備が整い、症例数の多いドクターにやってもらうのが一番だろう。H・T先生はインプラントを500症例以上やっており、患者の歯茎や上顎骨や下顎骨の状態に応じてベターなやりかたを選択してくれる。
 インプラント部品供給メーカ選びも患者にとっては重要だ。メーカが違うとネジはピッチが違うからあわない。10年後でもきちんと部品や専用工具の供給のできるメーカを選んでおかないと、被害は患者に及ぶ。

 わたしのケースが参考になれば幸いである。聖蹟桜ヶ丘駅前にあるH歯科はドクターが二人に歯科衛生士が4人いる。診察ブースは5つあり、そのうちの一つはインプラント専用の手術室だ。
 歯科衛生士さんたちは海外のインプラントメーカの講習や国内の学会の講習に参加している。診療室にはそれぞれ参加した複数の種類の講習会の「修了証」が張られている。
 技術の上がるのが自分でもわかるだろうから仕事が楽しいのだろう、仕事をしているときの目が真剣だ。一番経験の長いのがHさんで7年目だ、この9ヶ月間だけでも技術を上げているのが感じられる。士気の高い歯科衛生士さんがそろっている。

 良質な経験を積んだ歯科衛生士に1年くらいの公的な研修でもっと仕事の範囲を広げた「シニア・テクニシャン」のような制度が将来できたらいい。小児の歯科治療には、小さな手で細い指をもった人が向いているとドクターが言っていた。上手でも指が太いと小児の歯科治療はむずかしいのだそうだ。これは他のドクターの話で、H先生の指は太くない。(笑)

【胃癌の患者さんへのメッセージ】
 わたしは6年前に胃の全摘手術を受けているが、カルシウムの吸収能が落ちたことや一日に6度食事をするので口内環境が健常人よりも悪化するせいもあるのか、術後は3ヶ月に一度くらいの頻度で歯にトラブルが生じた。右側の下の奥歯2本が欠損していたから、左側の歯にトラブルがあると食事が辛かった。よくかめないから歯にトラブルが生じると消化不良から下痢が起きるし、口内炎もひどくなる。当然体重も落ちるし、体力も奪われる。
 こうしたことを避けたいために、インプラント治療を選択した。両方で咀嚼できれば消化不良が起きなくなる。唾液と混ぜるためにだいたい70回ぐらい噛むようにしているから、食事はゆっくり、一回の量は健常人の半分以下。そして間食を増やす。

 貧血で鉄剤を飲むと、錠剤が大きいので喉の接合部のポケットに錠剤がひっかかり、徐々に解けるのだが、鉄剤だから味が気持ち悪い。3年ほど前に処方してもらったが、気持ちは悪いし、一週間で飲めなくなった。体調が悪くなって続けられなかったのである。
 ところが、今回は30日きちんと飲み続けられた。普段は玄米ご飯を食べているが、最後の一口を食べるときに、70回咀嚼して唾液と混ざってドロドロになったときに鉄剤とビタミンB12を一緒に飲み込めば「ポケット」に引っ掛からずに落ちていく。
 胃癌は食道と胃を切除して空腸を喉のところで器具を使って接合するからそこのところに「ポケット」ができて食べ物が引っ掛かることがよくある。食道癌は空腸を引っ張り上げるのではなく胃を引き上げるのだが、接合部の事情は同じだろうから、ご飯を70回噛んでから薬を一緒に飲んでみたらいい。

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 #1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 
 
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#2099 インプラント治療の実際(3) Oct. 14, 2012 [インプラント治療]

 インプラント治療のために2週間東京へ行ってきた。聖跡桜ヶ丘駅前のビル6FにあるH歯科医院、3月に2週間、4月末に2週間、そして今度が三回目である。

 インプラント治療について賛否両論あり、どうしようか迷っている人が多いだろうから、私の事例を材料のひとつにしてくれたらいい。
 専用手術室があるのか、三次元画像解析装置を使って顎の骨を計測して、埋めるボルトのサイズ・深さ・角度を決定しているか、事故事例の種類とその件数・比率、治療費など、患者として事前に知っておきたい情報はいろいろあるだろう。

 何ごとも基本が大切なようで、インプラント治療は顎の骨にボルトを埋め込み、その上に歯をつくるのである。埋め込む材料の硬さと顎の骨組織の構造、そしてその両者の関係を知っておいたほうがいい。下顎の下端部は硬いが歯茎に近い部分は案外すかすかで、大げさに言うと密度の大きいスポンジ状に近い骨をイメージしてもらいたい、そこへチタン製のボルトを埋め込むのである。
 たとえば60歳でインプラント治療をする、10年すれば70歳であるが、顎の骨組織も薄くなる。個人差が大きいが、インプラント治療をやったときとはボルトを支える顎の骨の状態が変化してしまう。老化だから避けられないが、そうした年齢によるリスクもある。
 ものごとは仕組みや事実を知ることが大事なのだろう。

 右下奥歯2本のボルト(メスネジ)はしっかり固着していた。奥から二本目がマイナス3~4、一番奥がマイナス7~8である。なにやら測定用の器具を取りつけてハンマーで叩くと、振動でボルトの固着度合いが測れるようだ。音声で数値を機械が喋る。
 一番奥は術後一月で外れてしまってやり直したから、深く埋め込まれているので固着度合いが大きいのだろうとかってに想像している。5ヶ月たっていたから、先生は「しっかりついていますよ」とうれしい診断。

 10月1日(月)メスネジの上にオスネジを立てて、「歯茎の移動術」をやり縫い合わせ、その上をセメントで覆った。治療時間は1時間半ほど。抗生剤と痛み止めが処方された。抗生剤は口内炎が起きるので弱いものに替えてくれていた。
 翌日通院して状態をチェックした。
 一週間後の9日に抜糸、もちろん痛い、ちょっと我慢だ。胃の手術では「ホッチキス」で縦一列に二十数か所とめてあったが、外すときに痛みはまったくなかったから、そういうつもりでいた。アハハである。
 根元が傷み噛み合わせが悪かった隣の歯を1本治療した、「この前(5月初旬)やっておいてもよかったね」とドクター、かみ合わせ改善のためにその隣の歯もクラウンを剥がして仮歯を入れた。
 11日木曜日に、インプラントの仮歯とその隣の2本の仮歯を外して4本分の型をとった。インプラント部分はオスネジを外して長い棒を立ててから型をとっていたから、時間がかかる。仮歯の再調整に一番時間がかかった。治療時間は1時50分から7時まで、5時間。
 遠方から治療に来ているので配慮してくれたようで、今日はここまでやるつもりはなかったようだ、二日分を一気にやってくれた。不具合があると調整しないといけないので、「金曜日は様子見ましょう、具合が悪かったり、異常を感じたりしたら土曜日に来てください」とドクター、まことにありがたい。

 インプラントはただボルトを埋め込みその上に歯を作ればいいだけではない、隣接の歯や歯茎の状態も考慮に入れ、それぞれ対処しなければならないから道具(X線CT)と熟練技術のいる仕事だ。自分の歯や歯茎や顎の骨の状態を説明してもらって理解と納得の上に治療方針を決めながらやっていただいたが、考慮すべき事項が多く、専門職でなければトラブルが起きるのはあたりまえのような気がする。

 インプラント学会があるようだから、事故事例を分類して、件数や比率を公開したらいい。そして、それらの事故ごとに対処のガイドラインを示すべきなのだろう。インフォームド・コンセントを考えると、潜在患者がこれらの情報をあたかじめ知っているほうがいい。
 顎の骨の組織へのダメージを伴うから、場合によっては腕のよい口腔外科医でないと対処不可能なものもあるだろう。そういう場合に相談できる専門機関を公開してあれば、患者は安心して学会認定医のインプラント治療を受けることができる。事故保険も学会主導で損害保険業界と仕組みの創設をやるべきなのだろう。
 インプラントは患者にメリットの大きな治療法であるが、リスクもともなうし、歯科医に高度な熟練技術を要求するから、それを支える社会的・経済的な仕組みが必要な時期に来ているのではないだろうか。
 事故のない医療は理想だが、現実に事故は起きる。その割合がベテラン歯科医師で1%であっても、無視はできない。信頼できる専門医からリスクについての説明をしてもらってから、やってもらうのがいい。

 インプラントは本物の歯の80%程度の強度しかないので、氷をかじったり、ゲンコツ飴をかじったりしないようにと注意があった。鉄欠乏貧血で氷をかじる癖のある人があるようだ。
 ボルトはチタン製だから下顎の骨よりもはるかに硬いので、大きな圧力をかけると、骨の組織が壊れることが稀にあるらしい。だから、三次元画像で下顎の骨の幅や形状を0.1mm単位で測定して、使えるボルトで一番太いものにするのだろう。細ければ圧力が一点に集中して骨組織を破壊する事故が起きやすくなる。
 この歯科医院ではすでに500例ほどインプラント治療を実施している。いろんな事例に遭遇し、さまざまな術式をマスターすれば腕が上がるのは当然だ。歯科医に限らず、どの分野でも熱心な先生の腕は年々上がっていく。

 木曜日に状態を観察して仮歯を外して4本分の型をとった。様子を見て、異常があれば土曜日に来るようにと指示アリ、北海道から来ているので一日前倒しして治療してくれたようだ。

 H・T先生は札幌のご出身、この歯科医院にはお二人の先生とスウェーデンや国内の学会でトレーニングを受けた優秀な歯科衛生士さんが4人いる。彼女たちの成長も楽しみだ。インプラント専用手術室と他に診療室が4ブースある。
 東京だと、スウェーデンに行くにも国内の学会のトレーニングを受けるのも、チャンスが多い。この点は根室は不利だ。歯科材料も最新のものを問屋やメーカーが次々にもってくるので、これも差が大きい。歯科治療の地域格差はどうやったら縮められるのだろうか。
 根室の歯科医院は札幌の大学病院と連携しているところがある。F歯科医院で左上奥歯の抜歯をしなければならなくなったとき、北大から口腔外科の専門医が来てやってくれた、ありがたかった。インプラント治療も相談すると、自分のところではやらないので札幌の大学病院を紹介できるということだった。まずは、かかりつけの歯科医院へ相談してみるといい。

 ebisuはニコニコ恵比須顔、食事が楽になった。スキルス胃癌で胃の全摘手術を6年前にしているので、口の中でよくかまなければ消化不良を起こし、腸の炎症や口内炎に頻繁に見舞われる。痛みを我慢しながら食事したのでは、つくってくれる人に申し訳がない。食事はニコニコしながら食べ物本来の味をたのしみたい。

 先ほど東京からもどって、ほっとしている。
 H・T先生どうもありがとうございます。
 受付の人が「超特急でしたね」と笑っていた。

  中3の総合C学力テストと2学期期末テストが終わってから、仮歯を本歯に取替えに12月にもう一度いくことになる。それでインプラント治療は終了。塾生の皆さん、ご迷惑をかけています、
  m(_ _)m

 明日から元気に授業再開。
 

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**「#2367 インプラントは定期点検が大切 Aug. 9, 2013 」
 
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 #2157 インプラント治療終了 Dec.16, 2012 
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 #2099 インプラント治療の実際(3) Oct. 14, 2012 
 
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 #1918 インプラントの実際(2) : 片方固着せず、やり直し  May 2, 2012 
 
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 #1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 
 
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#1918 インプラントの実際(2) : 片方固着せず、やり直し  May 2, 2012 [インプラント治療]

 3月21日に東京の歯科クリニックでインプラントを2本やってもらったが、1本固着しなかったのでやり直しのために4/22から5/2まで仕事を休み、治療のために東京へ行ってきた。
*#1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 
 
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 入れたチタン製のボルト2本のうち奥のほうの1本が浮いてきて4週間目前に外れた。カチャカチャ音がするのでおかしいと舌で触ったらとれた。ぽっかり穴が開いているので、すぐに東京へ電話をかけてどうしたらいいのかドクターに聞いてみた(わずか3時間で穴はふさがった、イキテイルってすごい、あっというまに肉が盛り上がってきてふさがってしまう)。
 珍しい事例だそうで、ドクターはもう一本の方を心配していた。2本とも生着していない可能性があるからだ。
 やり直しをするというので航空券の手配をして、急遽1週間休むことにし生徒と保護者へ休塾通知を出し、4/22(日)に東京へ行った。
 23日にX線CTを撮りなおし、状況を確認して再度やり直すことになった。長さ10mmのボルトは底部3mmのところで下顎骨に固定されるので底部の設置場所をずらさなくてはならない。少し斜めに入れることになり、すぐに手術。手で触ってもう1本の方は大丈夫とのことだったが、そちらも切開して生着していることを確認した。今度はボルトの上部が出ないように埋め込んだ。
 前回は直径4.1mmだったが、今度は4.6mmのものを入れた。隙間が空いたので吸収性のメンブレンを補強材として使った*。
 抗生剤を3日間飲んだが腫れは2日目に引けた。

 インプラント治療している歯の上の歯が神経ギリギリのところまで削って治療していたので温度に敏感でジンジンうずいてこめかみまで痛くなっていたので治療してもらった。こちらは1日で神経を抜き根充して樹脂で固めてくれた。

 インプラントをはじめてから十数年の経験のある歯科医で治療実績も多い。なによりなにをどうするか丁寧に説明してくれるのでありがたい。
 このまま生着してくれたらうれしい。

 インプラントはリスクがある。だからこそ、治療実績が多くて信頼のおけるドクターにお願いするのがいい。

 確認のため生着していると思われる方も切開したので、前回よりも抜糸まで3日余計にかかった。塾生には休塾の3日間延長を電話で連絡した。迷惑をかけたが、年内にもう2回インプラント治療の"続き"をやるために東京へいかなければならない。QOLの改善のためにはそれ相応のリスク・テイキングと辛抱を要する。他人へ迷惑をかけながら生きていること、そうでなければ生きられぬことを痛感。だから人生のある部分は(恩を受けた人へではなく)、自分ができる立場にいるなら困っている他人様へ「恩返し」をしてあたりまえ。

 今日は新宿駅で京王線から山の手線への乗換えで階段の上り下りに息が切れた。これも年齢と普段の運動不足を痛感したが、どちらの電車も程なく座れたのでほっとした。満員電車には乗るのはムリのようだ。
 還暦を過ぎた根室人のみなさん、ときどき散歩した方がいいよ。根室には坂が多いから大またで速く歩けばいい運動になる。他人に言うより自分でやれという声が聞こえたような気がする。(笑い)

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*【GBR(骨誘導再生)】(2013年8月10日追記)
 Guided Bone Regeneration
 わたしがインプラントのやり直しで受けた骨を補強するのに使われた技術はGBRという。5枚のイラストでわかりやすく解説したサイトを見つけたので紹介する。幅の厚みが足りないときにもちいられる。
http://www.implant.ac/implant_html/care/more/ope-gbr.htm

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 #2157 インプラント治療終了 Dec.16, 2012 
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 #1918 インプラントの実際(2) : 片方固着せず、やり直し  May 2, 2012 
 
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 #1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 
 
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#1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 [インプラント治療]

 この小論がこれからインプラント治療を受けようと考えている人や歯科衛生士の学校へ進学を考えている高校生の参考になれば幸いである。

 6年前にスキルス胃癌と"巨大胃癌"を併発し胃の摘出手術をしたのでカルシウムの吸収能が低下した。高校生のときから毎日2リットルほどのみ続けていた牛乳を飲まなくなったこともあるのかもしれぬ。
(40歳をすぎてから会社の健診で脂肪が高いと言われ、呑んでいる牛乳の脂肪を計算したらバター換算で一日70グラム、月換算2.1kgバターを食べていることになる。若いうちは問題なくても、40歳を過ぎると血中脂質濃度を一気に上げることになるからご用心。そのときまで同じ量を飲んでいても血中の脂質に異常値が出た事はなかった。)
 カルシウムの吸収能が悪くなったからか歯が次々に虫歯になり、地元のA歯科医の先生のお世話になっている。
(歯科医であり小説家でもあった先代にはずいぶんお世話になった。赤ん坊のときに子ども好きの先先代の先生にかまって遊んでもらったそうだから三代のお付き合いになる。)
 一日5回食事することや間食をしょっちゅうしないといけないことも口内環境を悪くしているのだろう。虫歯になりやすいのはおそらく"複合原因"である。
 インプラントの相談をしたら、札幌の大学病院を紹介するとのこと。設備が整い専門医がいるところでやったほうがいいと大学病院での治療を薦めてくれたが、札幌だとホテルに滞在して治療することになるのでムリだと判断した。家では玄米食だ。昨年、お袋がなくなったときに葬儀で3日ほど仕出し弁当を食べざるを得なかったが、下痢を起こして体力を著しく消耗し、回復に4ヶ月を要した。情けないが入院寸前まで体力が落ちたのである。A先生に事情を話して東京で治療することにした。

 東京多摩市のかかりつけのB歯科医に電話したらすぐに日程を調整してくれた。三週間ほどたって3月19日に伺ったら、「いや、お久しぶりです」と診療室から出てこられてニコニコしながら丁寧なご挨拶、わたしも懐かしかった。
 B先生は札幌の人で50歳くらいである。理系科目は得意だったようだが、何度話しても根室の位置がよくわからないご様子だから社会科目は不得手だったのかもしれない。知床半島と根室半島の区別がつかない。(笑い)
 診察ブースは6つ、歯科医はH先生と若い女医さんのお二人。奥の右側がインプラント手術用の部屋で42インチのモニターが壁にかかっている。レントゲンを撮ってからインプラントの説明を受けた。
 ディスプレイは4つに分割されており、平面座標でいうと4象限に立体画像が表示され、その画像に切断線を2箇所入れるとそれぞれ切断面が表示されるようになっていた。

 インプラント治療は簡単に言うと顎の骨にドリルで穴を開けてチタン製のメスネジを埋め込み、3ヶ月たってそれが固着したらオスネジで芯を立ててその上にジルコニウム製の歯を取り付ける。
 下顎の骨組織は一様ではなく、外皮のように硬いところと比較的やわらかいところとあるが、それがよく映っていた。骨組織の計上を切断面をずらしながら確認して0.1ミリ単位で骨の厚みとメスネジを埋め込む深さを確認していった。4.1mmのメスネジを2本入れることに決めるのに3時間かかった。その間、先生は他のブースで治療をしてきたり、ブースに相談にくる女医さんや歯科衛生士にてきぱき指示をしていた。仕事の指示がうまい、そして余裕があるから、忙しくてもぎすぎすした感じがない。クリニックには穏やかな空気が流れていた。
 翌日が祭日で休みだったので、翌々日にオペをした。ドリルで下顎に2箇所穴を開けてメスネジを押し込んだ。4.1mmのネジを入れるのに半分ほどの直径の穴をドリルであける。そうしたほうが骨の厚みを残せるので結果がいいのだそうだ。もちろんあまり無理をしたら骨は割れる、つまり骨折する。そこは技術だ。

 虫歯になりかけている箇所がいくつかあったのでそれも治療してもらった。12年前もそうだったが麻酔の針を刺すときにほとんど痛みがない。使う器具が違うのである。最近のものはもっと進歩している。針が細いのはもちろんのこと、スッテップモータで麻酔液をゆっくり押し出すのだが、圧力センサーがついていて注射液が入る圧力を自動的にコントロールしている。入れはじめに強い圧力がかかるのでそこを緩和するようになっている。「とても手では入れられません、こんなこと手でできたら神業です」とB先生。目をつぶっていたら針が刺さる瞬間すら気がつかない。神経ギリギリまで削ると事前に説明があったので思わず「麻酔せずに削るんですか?」と聞いてしまったら、「え、さっきやったでしょう」と言われても、自覚がないから「いつ?」と聞いてしまった。それで圧力センサー付のコンピュータコントロールの注射器をみせてもらった。掌に収まる小さなものだ。たくさん出ているだろうから、それほど値段は高くなさそうだ。
  もう一つ驚いたことがあった。日程に余裕がないので、型を取ったのをコンピュータに3次元画像として取り込み、セラミックス製(?)クラウンをコンピュータで作成した。クリニック内に道具が一式あるらしい。色が合わせられないのが欠点だというが奥歯なら問題ない、きれいなものである。

 インプラントの部品はスウェーデンの会社が作っている。先生二人と歯科衛生士はスウェーデンまで行って研修を受けている。もちろん国内の学会のインプラント研修も受けている。東京だと教育・研修へのアクセスがいい。B先生は十年位前からインプラント治療をやっている。女房殿がさきにインプラント治療をしていたから、その様子を聞いて自分がやるときはぜひBドクターにお願いしようと思っていた。地元のA先生もだが東京のB先生も信頼のおけるドクターだ。
 最初のうちは専門医と一緒にやっていたが、2年ほど前から自分で全部やるようになったようだ。歯茎の縫合の手際がよかった。数えていたが7箇所ぐらいしばったのではないか。あっというまだった。

 レントゲンは根室の歯科クリニックと同じ製品にみえた。小さな断層撮影のモジュールが追加されているところだけが異なる。撮影されたデータはサーバーに取り込まれ、インプラント手術室のクライアントで42インチのディスプレイで見ることができる。治療前の歯や歯茎の状態を確認するためにニコン製のカメラで写真を撮ったが、これはメモリーを外してサーバに取り込むようになっていた。患者データは画像も含めて患者名や生年月日で検索できる。
 三次元画像解析システムが導入されているクライアントはインプラント手術室とカウンセリング室のみ。院内の配線は光。画像解析システムはパッケージのようだが販売数が少ないからおそらく2千万円以上の投資だろう。野暮だからシステムのプライスは質問しなかった。患者数が多くないとこういう投資はなかなかできない。0.1mm単位で骨の形状を確認してメスネジの直径や埋め込む角度、そして深さを決定してくれると安心して治療が受けられる。インプラントは最近マスコミでトラブルが取り上げられているので、ある程度設備が整ったクリニックで信頼のおけるドクターにお願いしたいというのが私の率直な感想である。

 これで右側で噛めるようになると、QOLがずいぶん改善できる。左しかかめないのに左側の歯が虫歯になると食事が苦行にになり、体力維持に支障が出てしまう。胃がない分、咀嚼回数を増やして唾液と充分混ぜないと下痢を起こしたり腸に炎症が起きて口内炎も引き起こすからおおよそ80回くらいかむことにしている。玄米はかめばかむほど美味しい。秋には右側でもかめるようになる。左の歯にトラブルが起きても大丈夫だ、ちょっとうれしい春なのである。医療技術の進歩と信頼のおけるドクターに2度助けてもらうことになった。

 (5年半前にスキルス胃癌を摘出してくれた若きドクターGに感謝。そして手術を横で見守ってくれて適切な指示をしてくれた院長先生にも感謝。進行速度の大きいスキルス胃癌と通常タイプの巨大胃癌の併発だったからほとんど助からないのは手術前に承知していた。入院して検査している間にも広がっていくのが自覚できた。冷たい重いものが体内で広がっていくのがわかるのだ。スキルスが絶対あると検査のしなおしを副院長の内科医の先生にお願いした。3度目の生検でスキルスの存在が確認できた。進行速度が速いので開けたらリンパ節に転移し大腸にも浸潤しておりドクターGの手が止まった、やめようかと思ったのだろう、そこへ院長が「ざっくりとりなさい」と一言。典型的な「アケトジ」の症例だったようだ。予定よりも2時間長く6時間かかった。あきらめないで執刀を続けてくれたドクターがいたからいま生きている。切った後数日して、「肝臓に転移していると思うから一月たって転移が確認されたら切ることになります」と言われたときには、「転移していたらそれまでだろう、手術はしない」と覚悟した。でもなんだか助かる気がした、死ぬ感じがなかったのである、不思議だった。手術前にドクターGから説明を受けているときに、この若い外科医が助けてくれるという安心感が湧いてきたのをはっきり覚えている。だから、もし手遅れでもこのドクターに命を預け、腕を磨く経験になればそれでいいと、役に立てることがうれしかった。外科医はたくさん切らないと腕が上がらぬ。結局、肝転移はなかった。オヤジの兄弟たちは皆癌で逝った。それぞれ部位が違う。オヤジは大腸癌で2度目の手術はアケトジだった。1度目の手術から2年後だった。それがオヤジの兄弟の最長記録。わたしは術後5年半を過ぎた。
 自分ひとりの力で生きているのではなく生かされていると実感。だから生かしてもらった自分の命は他の人の何らかのお役に立つことに使いたいと思いながら毎日授業に励む。生きている間はやれることを坦々とやり抜き、お迎えが来るまでまっすぐ歩いていたい。幸せである。
 タダ一つ残念なことは、あの快適な病院(釧路医師会病院)がいまはもうないことである。地域医療を支えてくれた素晴らしい病院だった。術場の看護師さんや根室高校後輩の看護師さんたちはいまどこでその腕を振るっているのだろう。
 今年は開塾したときの中学1年生が二人看護学校を卒業した。そして中1年にまた二人やる気満々の看護師志望の生徒が先週入塾した。うれしそうな顔で勉強している。一人はお姉ちゃんが元塾生で看護学校2年生だ。そのお姉さんからメールが来て、"数学も英語も授業が楽しいって喜んでいます、明日も行っていいかって言ってますが行ってもいいですか"、"土曜日は補習授業の時間帯は3時半から7時までだからどうぞ"とメールしたら、昨日(土)二人揃って来て2時間楽しそうに勉強していた。アルファベットを書かせた後、『ぼっちゃん』の冒頭の文を黒板に書いてローマ字が書けることを確認し、日本語にない発音([f][p], [v][b], [k], [θ]、thの濁音, chなど)の音の出し方をトレーニングしながら単語を書いていったら面白がっていた。学校では辞書を使わないが、この生徒たちは中1からしっかり辞書を使う癖をつけてしまうつもりだ。発音記号も教え方次第で中1でもすぐに読めるようになるから、やる気のある生徒にはきちんと説明した方が英語への好奇心を引き出せる。1年後にはどういう授業になっているだろう?高校生が「なにこれ!」って驚くかもしれない。個別指導で生徒次第だからわたしにもどうなるかわからない。 
 根室市は先月、看護学校生に3年間毎月10万円の奨学金を支給する条例を満場一致で決めた。これで看護学校への進学をあきらめずに勉強する生徒が増えるだろう。いつも市長や市議たちの仕事を不正直・不誠実と具体的な事例を挙げて批判することが多いが、この条例に関してはよくやった、ありがとうと一言書いておく。パトリオットのわたしは喜んでいる)


*QOL(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95

「クオリティ・オブ・ライフ (Quality of Life, QOL) とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、身健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。」

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**「#2367 インプラントは定期点検が大切 Aug. 9, 2013 」
 
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 #1918 インプラントの実際(2) : 片方固着せず、やり直し  May 2, 2012 
 
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 #1896 インプラント治療とQOLの改善 Apr. 8, 2012 
 
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