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#3723 ジャズの街PR推進委員募集について:私の意見 Apr. 15, 2018 [時事評論]

<最終更新情報>
4/16朝8:50追記 
    11時 #3724のURL貼り付け


 真夜中から雪に変わった。8時の気温は0.5度、積雪深5㎝である。根室は春の雪に見舞われている。五月の連休に雪が降る年もたまにあるから、やっかいだ。冬タイヤを外すタイミングに迷う人が多いだろう。週明けに夏タイヤに変えるつもりだ。

 根室市が「ジャズの街PR推進委員」を募集している。ジャズが根室の文化遺産だからそれを継承する必要があるので、PR推進委員を募集していると北海道新聞に2度載った。理由は拠点となっているサテンドールの経営者が高齢となって店を閉めるから
 昨夜ある方からメールをいただいた。かりにAさんとしておこう。わたしの記事への異論が書かれていたので紹介したい。並べてみることでまた違った全体像が見えてくることがある。
 喫茶店を継承するかしないかは応募者の選択に任されているというのがAさんの異論である。Aさんは北海道新聞根室地域版の記事を読めない地域に住んでいるから、募集要綱を見ての判断だろうと考えた。言っていることが新聞に載っていた記事とはずいぶんニュアンスが違うので、念のために市役所ホームページの応募要項を確認した。
 「事業の背景説明」は次のようになっている。
*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/2/bosyuu.pdf


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…そんな根室の文化の一つがジャズです。「ジャズの街・根室」とも言われ、日本を 代表するジャズプレイヤーを招いてコンサートを開くなど、その活動を支えるネ ムロ・ホット・ジャズ・クラブの活動拠点となっている老舗ジャズ喫茶「Satin Doll サテンドール」は、1978 年の創業以来、全国のジャズファンにスイングと潮風の コラボレーションを届けてきました。日本ではかつて多くのジャズ喫茶が営業し ていましたが徐々に姿を消し、数々の歴史を刻んできた「最東端の街・根室」の ジャズ喫茶も 40 年を経た現在、店主の高齢化により事業の継続が困難となってき ました。  本事業は、存続の危機にあるジャズ文化発信拠点とその文化的価値を遺し伝え るため、ジャズ文化の承継や根室への移住を望む起業希望者を「地域おこし協力 隊員(根室市 Jazz の街 PR 推進員)」として全国から募るとともに、「クラウドフ ァンディング型ふるさと納税」を活用し、この取組みに共感する全国の方からふ るさと納税を募り、起業希望者に対し事業立ち上げの初期投資経費等を支援しま す。
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 最初に書いてある「事業」は喫茶店サテンドールの経営のことだが、あとのほうの「本事業」はPR推進活動のこと。北海道新聞の取材記事では初年度の予算総額は737万円(4/3北海道新聞)でその中にレコード・レンタル料を180万円用意していると書いてあった。
 この「事業背景説明」を素直に読むと、サテンドールの継承はやってもいいしやらなくてもいいと解釈可能だ。なるほどAさんが主張する通りである。
 最近、根室の町の唯一の自転車専門店が閉店したから、自転車屋さんでもいいし、ヘアー・カットの店でもいいことになる。サイクリング・ファンもジャズファンくらいはいる。

 ところがレコードのレンタル料を本年度予算で180万円確保していることから、市役所が提案した「本事業」は喫茶店経営を想定しているという風に読める。ようするに文章があるいは書いてあることがつぎはぎそしてあいまいなのである。こういうところに本音があらわれる。文章丹念に読んでいけばものごとの本質はつかまえれれる、ようするに市役所総合政策部はサテンドールを継続したいのである。「ジャズの街PR活動」はそのために設定された「理由」である、だから、これが絶対要件だろう。

 まさか、自転車専門店やヘアーカットのお店で、ジャズをかけたらそれがPR推進活動だということではないだろう。こうした事実をつなぎ合わせると、「本事業」は喫茶店の経営継続とレコードレンタル料の180万円はジャズ喫茶を維持してもらって収入を得たいという現店主の要望に沿う条件を付けくわえたと考えるのが妥当なようだ。だれが喫茶店の経営継続を望んでいるのか?それは常連メンバーのうちの市役所幹部職員か市役所の幹部職員に個人的な強いコネをもっている者だろう。わたしにはそれが誰かはわからぬ、しかし、いろんな関係者がご存知のようだ。ガラシャさんというハンドルネームで投稿してくれた方がいるが、そういうラインを示唆している。
 募集要項なのだからこんなにあいまいな表現は避けるべきで、はっきり、サテンドールの事業継続が条件だと書けばいいのである。だが、ストレートに本音を書けば公費を投入することに矛盾が生ずる。「本事業」の担当部署である市役所総合政策部は本事業の矛盾を意識している。

 一喫茶店の継続に公費を使うのはどう考えても恣意的に過ぎるから、サテンドールの継承は外すべきだったし、誤解を避けるためにレコードレンタル料を予算に入れるべきではなかったこんなに恣意的な募集要項では全国の人たちから根室が笑われる。根室市役所も「加計学園のえこひいき」のような政策を推し進めていると公言しているようなもの。

 活動内容の記載もあるが「2」は具体的だが「1」は具体性を欠いている。
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【活動内容】
1 Jazz の街 PR 推進員としての基本的活動
(1)存続の危機にあるジャズ文化発信拠点の再興を目指し、Jazz の街・根室 を広く全国に PR すること。
(2)ジャズイベントや地域行事の応援、ジャズ文化の発信、メディアを使っ た情報発信等を行うこと。

2 本市への定住・定着に向けた活動
(1)本市への就職、起業等に関する活動
(2)設置要綱第2条第5号に規定する活動
(3)その他定住・定着に向けて必要な活動 

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 大事な要件が二つある。一つ目は次のようになっている。

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① 都市圏をはじめとする都市地域等に現に住所を有する方、もしくは、「地域お こし協力隊」であった方(同一地域における活動2年以上、かつ解職1年以内) で、3大都市圏外又は3大都市圏内の条件不利地域に現に住所を有する方
② ジャズをこよなく愛する方
③ 本市に定住しようとする意思のある方
④ 心身が健康で、かつ、地域協力活動に意欲及び情熱を持っている方
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 これを素直に読めば、①~④までは&条件である。地域おこし協力隊制度がその地域に定住することを補助金の要件としているからだ。現住所についての縛りが明記されている。「都市圏をはじめとする都市地域等に現に住所を有する方」もあいまいだ。政令指定都市なのか、夕張市でもいいのかさっぱりわからぬが、常識的な理解では「市」はすべて都市と考えられるし、行政用語上もそうなっている。
 「もしくは」というのはOR条件だから、地域おこし協力隊経験者でかつ「3大都市圏外または3大都市の不利地域の現に住所を有する方」もOKということ。この追加説明から、最初の「都市圏」というのは3大都市をさしているということがわかる。論理的にはそう読むほかないのだが、応募者たちは文意を読み取っただろうか、文章を書いた方もわかっているのだろうか、わかりづらい文章だ。
 結論を言うと、3大都市に居住している人以外は地域おこし協力隊経験者のみが応募条件に適合する道内に住んでいる人なら、応募資格のある人は地域おこし協力隊経験者のみということ。おかしな制限だ、地域おこし協力隊で3年間公費を使って成功しなかった人に「敗者復活戦」を用意したということか。こういう応募者に甘い審査が重なれば2度目の失敗をやるだけ。
 事業改革の評価に関しては根室市の総合政策部はダメダメの折り紙付き、市立根室病院では経営を管理する課長職を新設しても、業者に経営改善を委託しても、市役所のやった企画のどれも大失敗だった。何年たっても市立根室病院の業績が回復しない。年間赤字額は以前の8億円前後から17億円に拡大したまま、なすすべがない。地方公営企業法全部適用に経営形態を変更したが、これもまったく効果なしだ。重要な企画で当たったためしがない。必要なスキルをもった人材がいないからだろう。

 次に、活動に投下する時間が決められている、これが厄介である。
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 概ね週 29 時間
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 週29時間なら一日8時間とすると週4日である。半分以上をシャズPR推進活動につぎ込まなければならない
。そして根室に住み生活していかなければならない。喫茶店を継承せずに別事業を起こす場合は、この条件が一番厳しい。ほとんど不可能な条件である。そこからみても、喫茶店の事業継承が絶対要件であることがわかる。喫茶店でジャズをかけ、ブログやツイッターで情報発信していれば、ジャズPR推進活動をした時間にカウントできる。「営業時間=ジャズPR推進活動時間」となり、週29時間の要件もクリアできる。それ以外はやらせないということ。
 この条件を満たすには、自転車専門店だってヘアーカット店では不可能である。本業に身が入らないで客がつくわけがない、ジャズ喫茶を継承するしかないのである。
 応募者は週3日で生活できる具体的で現実的な事業計画をもってこなければならない。
 根年金生活者を除き、根室市内で週3日働いて生活できる人がいるだろうか?若い人で週3日働いて独立して生活を営んでいる人がいるだろうか?いないのに募集しているなら、都会に住んでいるどなたかが、そんな夢のような実行案をもってきてくれることを当てにしていることになる。北方領土返還運動とまったく同じ構造がここにもある。お金も人も出して自分たちでやろうとしない、他人を当てにしている無責任さが見える。ジャズ愛好者の集まりなら、なぜ自分たちでお金を出し合って活動を支えようとしないのだろう?
*#3724 ジャズの街PR推進委員募集(2):愛好家とは何か Apr. 16, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-16


 北海道新聞には「ジャズは根室の文化遺産」だと書かれていた。関係者への取材の結果の記事だ。
 根室の文化遺産というなら、前にも挙げたが金刀比羅神社の例大祭や歯舞地区のお祭りのお面をつけた踊りならわかる。百年を超えて根室に根付いた文化である。これらは伝統的な文化だから、そこに住んでいる多くの市民や歯舞地区の人々が人とお金の両面で支えている。だがジャズはそうではない、ごく一部の人たち(数十人程度)の趣味にすぎない
 だから、ジャズが根室の文化遺産というのは無理がある。おまけに高齢化していると募集要項にも書いてある。だから後継者が欲しい。20年もすれば現在のジャズ愛好家の大半が天国で演奏を楽しんでいるだろう。
 わずか数十人のジャズファンしかいないのでは、拠点の維持はとっくに不可能であるということ。サテンドールの常連客が全部ジャズが大好きだとして、事業採算がよいなら、地域おこし協力隊制度の利用なんか必要なしだろう。愛好家が少なすぎるから自分たちで維持できない。自分たちで何とかしようではなくて、補助金頼み、根室の悪い癖だ。北方領土返還運動も最近にわかにやりだしたホタテの養殖にも同じ構図が見える。事業のほとんどは補助金で賄っている。

 「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」日本国憲法第15条より

 根室のジャズを文化遺産と屁理屈をつけ、一部のジャズの愛好家のために地域おこし協力隊制度を利用するのは一部の者へ奉仕する行為であって、全体への奉仕者としての仕事ではない。根室市総合政策部は日本国憲法に謳われている公務員の役割に忠実な仕事をすべきだ。

 以上がわたしの意見である。異論のある方は投稿欄へ書き込まれよ。


*#3722 朝方の地震:震源地は根室半島南東沖 Apr. 14, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-14

*#3720 根室の人口減少『広報ねむろ4月号』より:14か条の課題 Apr. 12, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-11-1

*#1782 北海道大震災:根室・釧路沖 400年に一度の巨大地震の可能性あり Dec.25, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-24



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