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#3547 心意気 May 31, 2017 [塾長の教育論]

  ブログ情熱空間は今日で終了する。リニューアルを考えてのことのようで、一区切りをつけたいのだろう。その教育論と心意気を紹介したい。

 ブログ情熱空間より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8850515.html
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2017年05月29日

プライドとバックボーン

他塾で入塾を断られた生徒を指導させてもらい、ずっとそれを続けてきたこと。

塾人としての私のバックボーン&プライドです。今では考えられないことですが、「主要5教科オール3未満は、入会お断わり」というのが、この地の塾業界の慣習でした。内申ランクでいうとオール3はGランクですから、HIJKLMランクは塾に入れてもらえなかった(現在でも一部はそうみたいですが)。

相対評価のころ。通知表で「5」と「1」は7%、「4」と「2」は24%、「3」は38%と決まっていましたから、学力下位層に相当するおよそ3割の生徒は、塾へ通おうとするも門前払いされたことになります。正直、今思い返しても腹が立ちます。なんと無礼千万なことか…。

とあるレストランに立ち寄った。するとその身なりを一瞥しながら、「あなたは当店にふさわしくありませんから、お帰りください」と言われた。そんなシーンがオーバーラップしてしまいます。

その理由です。学力の伸びが期待できないこと。悪しき生活習慣とセットになっている確率が高いこと。平たく言うとこうです。素行不良の子が多い。教えても伸びない可能性が高い。合格実績に寄与しない。だから排除するんですね。経営方針なのでしょうけれど、やはり私には納得できないものでありました。

振り出しに私が勤務した塾では、創業以来「入会制限」なるものはありませんでした。ですから当時は、他塾で入会を断られた生徒が大挙して集まってきたものです。となると、今のまじめな子ども達とは異なり、なかなか壮絶なものがありました。いやぁ、懐かしい(笑)。

隠れてタバコを吸う子。通塾にかこつけて夜遊びをする子。殴り合いの喧嘩を始めたり。たしかに(学力が)下のクラスは、なかなか大変なものがありました。でもね、思うんです。全員は無理でした。しかし何割かの子、そうですね、およそ半数でしょうかね、だいたい半分の子はですね、それでもグンと良くなるものなんですよ。

塾はいいよね。
やる気のある子、できる子が行くんだから。

そういう学校関係者の声を何度も聞きましたが、学力下位層、オール3未満(オール2前後=IJランクが大半)の一斉指導クラスは別世界でしたよ(苦笑)。そもそも集中力が続かない。授業が上手下手とかそれ以前の問題ですね。手綱を絞めっ放しでは授業が成立しません。絞める。緩める。そうして絞める時間を徐々に長くしていく。

あんたに何が分かる?
塾の人間に何が分かる?

学力向上を唱えると反射的に言われたその言葉、そのまま返したくなります。自分が尋常ではない学力にあること。張本人たる生徒本人が自覚しているんですよ。話を聞いていても、まるで分からない、理解できない。その苦痛の時間を、修行さながら何年もやり過ごしてきた。勉強に関してはもはや劣等感しかない。それなのに、救いの手が差し伸べられることはなかったし、現在もそう…。

少しの時間を割いてあげればいい。最初は嫌がるかもしれない。でも、指導者が自分のためにわざわざ時間を割いてくれたことに対し、感謝の気持ちというものを必ず抱くわけですね。その中にあって、「分かる」「できる」を実感できたならば、変わりますよ、子ども達は。全員は無理ですよ。でも少なくとも半数の子は救い出すことが可能です。

こうしたことを言って、大いに共感を抱いて下さるのは今の時代、いわゆる底辺高校の先生方なのではないかと思います。子どもはね、変わるんですよ。大人はなかなか変わらないけれど、子どもはすぐに変わるんです。たかが子どもの勉強に躓いてしまい、たったそれだけのことで自信を失ってしまっている子ども達。今すぐ救出に向かってあげてください。あなたは、そのためにそこに存在している。

おそらくは、学校の先生がその職業人生を通して生涯に受け持つところの児童生徒数。同じく、学力上位層の人数、下位層の人数。いずれもその何倍かを受け持たせていただきました。中でも、学力下位層の子を数多く受け持たせてもらったこと。それが私のプライドとバックボーンでありました。

終了まで、あと2日。

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  根室でも類似の状況がある。根室の中学校の数学の低学力層はおおよそ6割、60点満点で20点以下の層が該当するだろう。「箸にも棒にも掛からぬ」得点10点以下の層はおおよそ3割にも達する。数学ができないだけでなく、この層の生徒は日本語のボキャブラリーが極端に貧しい層とほとんど重なっている。文章語彙を使用するとトタンに話が通じなくなる。もちろん、数学の文章題も意味が理解できないから、読むことすらあきらめている。高校卒業後を考えると、深刻である。大部分が非正規雇用で年収150万円以下、男なら結婚はできない、女なら生活のために割の良い風俗産業で働くことを余儀なくされる。
 中学生のうちならなんとかなる、大人たちは仕事を通じて生徒の未来を変えるお手伝いくらいはできる。

  成績下位層がどれくらいいるのか、中学3年生の四月学力テストデータを挙げ、弊ブログで次回取り上げたい。

#3546 牧ノ内の野原で鳥が鳴き始めた May 28, 2017 [サイクリング]

  昨夜は雨が降っていたが、夜中に上がったようで、道路の中央部分が乾き始めている。根室には珍しく風がほとんどない。

 8時の気象データ:  気温8.2度 西風3.1m/s 湿度100% 

  「根高⇒牧ノ内T字路⇒オホーツク海⇒牧ノ内⇒根高」の18.5㎞コースを走る。
  根室高校グランド前でヴェロメータに表示されるストップウオッチをゼロ・セット。市営球場は中学生の野球の試合があるのか、朝から車がたくさん停まって応援の家族でいっぱいだ。道路の右側に水たまりが多く、トラックが対向車線を走ってくると大きく水しぶきが上がる。トラックが大きな水たまりに侵入したときにその脇に走る人はいなかった。朝は午後よりもこのコースをジョギングしている人が多い、総合体育館前の駐車場に車を停めて走っているのだろう。
  原野に入ると鳥が啼いていた。ケキョケキョケキョ、キリキリキリ、数種類の鳥が盛んに啼いている。2週間前には鳥が啼いていなかった、季節は動いている。桂木海岸の林ではカッコーがのんびりさえずっている。

  根室高校からT字路まで5kmを11分12秒、平均時速26.8㎞。家に戻るまでの18.5㎞は走行時間は54分、平均時速20.5kmだった。オホーツク海に出てから西に向かうからアゲインスト、速度が落ちる。海から牧ノ内原野のT字路迄は南へ2㎞、標高差はおおおよそ35m、ここはゆっくり登るしかない。最後の800mはほぼ平坦な直線である。T字路を右に曲がって来た道に戻る、ここから根室高校前まで2㎞ほど。
 昼から雨の予報だが、いま11時、青空が見えている。天気予報は外れたようだ。

<気が向いたら短いコースをちょこまか走る>
  今週はよく走ったし散歩もした、2台の自転車で走った距離は53㎞。筋肉量が落ちているので自転車に乗るように意識している。航空自衛隊分屯地脇の道路は縦横1080mあり、平地だからサイクリングのショートコースに向いている。もちろん歩くにもほどほどでいい距離だ。信号がないのもいい。直線距離が540mあると35-40km/hの速度がだせる。タイヤ幅が5.5cmあるMTBだと35km/hがマックスだ、車体重量も12-14kgほどあるのではないか、運動量を増やすにはMTBのほうがいい。スピード感を楽しむならロードバイクだ。こちらはフレームがカーボンファイバーだから軽い、重量は半分程度だろう。
  分屯地の端は海岸から40mの高さがあるから、桂木海岸から友知港まで数キロが見渡せる。左手に湿原と南部沼が広がる。12㎞の距離の歯舞の塔も見える。今週はこのコースの世話になった。2.2kmのコースなら5分ほどだ、4.5kmコースでなら10分時間が空いた時に走ればいい。
   
  ロードバイク 今日の走行距離 18.5㎞、今週の走行距離 29㎞ (累計 2397㎞)
  MTB: 今週の走行距離 24㎞ (累計 1172km)

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<新しいサイクルコンピュータ機能と取り付け作業>
  MTBのほうのサイクルコンピュータが壊れた(壊した)ので、ワイアレスに変えた。ロードバイクについていたワイアレスのサイクルコンピュータをMTBのほうに取り付け、ロードバイクにこの製品を取り付けた。ストップウオッチ機能があるのと時刻表示が中央にあるところが気に入った。古いほうは切り替えボタンを何度か押さないと時刻表示が出てこない。これで腕時計を見る必要がなくなった。「距離計1」と「距離計2」があるのも便利だ。途中で距離と時間を測りたいことがある。

  ロードバイクについていたサイクルコンピュータは差し込みから抜いて、MTBの差し込みへセットしただけでOKだった。新製品のセンサーをMTBへ取り付けなければならない。作業は10分ほどだ。どちらも積算距離を再セット。


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#3545 根室市「ふるさと納税を考える会」設置 May 23, 2017 [根室の話題]

  「ふるさと納税を考える会」ができるという。投稿欄でハンドルネーム「相川」さんが教えてくれた。

*「ふるさと納税を考える会設立へ」5/7釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20170507/201705071.html

<ふるさと納税の本来の主旨に戻れ>
  ふるさと納税は、都会に出て行った者たちが、納税先をふるさとに指定できるというものだったはず。返礼品をつけて煽ることで、ふるさとでもないところへ返礼品欲しさに「ふるさと納税」する者たちが増えた。これではまるで脱税を合法化したような法律。あまりに酷い実態なので、総務省が返礼品を3割以内に抑えるように各地方自治体を指導しはじめた。
  この制度の利用者をそこに住んだことのある人に限定し、返礼品は禁止すべきだと思う。それが「ふるさと納税」という法律の本来の主旨だったはずだが、すっかり本末転倒になっている。


<使途制限をすべき>
  勝手なことを言わせてもらうと、わたしは200億円を超える根室市の借金を減らすことに用途を限定すべきだと思う。借金がゼロになったら、次は災害に備えてさらに200億円積み立てたい。使うのを考えるのはそのあとでいい。

<根室半島に大きな災害が近づいている>
  地質学者の調査によれば、根室は400年に一度の大津波の危険期間に入っている。5500年間に15回の大津波の痕跡が地層に刻まれている。根室半島はこの50年間毎年1cmずつ沈下している。百年で1mだが、いずれ跳ね上がるのだろう。爆弾低気圧による高潮被害拡大の背後には根室半島の地盤沈下の影響がある。根室市は災害に備えて自ら積み立てを行う必要を感じる。家計レベルでは不測の出費に備えて蓄財をしない家はほとんどないだろう。

<空き家の増加>
  根室に空き家が増えている。もう何年も放置されたままの家、最近取り壊しがなされた家、着実に空き家が増えている。近所を見ても、後継ぎがいない家が多いことに気が付く。いま住んでいる人たちが60歳前後なら、30年以内に空き家になってしまう家が増えている。光洋町の一軒家を見ると、おおよそ3軒に1軒の割合で、30年後には空き家になっているのではないか。2045年の人口推計は現在よりも9000人減少して1.8万人である。
  放置空き家は、土地の無償提供と引き換えに取り壊しをせざるを得なくなるのだろう。だとしたら、それに備えて家屋取壊積立金を積んでおかなければならない。30年間で4000件の空き家が出て、その半数が放置されたとすると、(2000件×200万円=)40億円ほどの積立金が必要である。
  放置空き家は、次第に壊れていくから、風の強い日にはトタンや板材が飛ぶことになる。未来の根室市民が安全に暮らすためには、公的資金を投入して取り壊さざるを得なくなる。市の財政で長期積み立てが必要な所以である。

<公共交通機関の消失対策>
 鉄路である花咲線はすでに廃止路線にカウントされている。民営化とはそういうことだ。利用者が少なく、赤字が出続けたら運営できなくなるのは自然なことだ。バスも採算が悪いから、都市間公共交通は将来二つともなくなることを想定して準備しなければならない。ここにもお金がかかる。どういう手段があるかの検討はこれからやるとして、いま必要なことは公共交通機関を再構築するために、そしてそれを維持するために資金を積み立てておくことだろう。
  長期的な視点から冷静に判断すると、市立病院は赤字が大きすぎて(年間15-17億円)維持できなくなる。町には開業医がいくつか残るだけということになったときに、釧路への通院手段として、公共交通手段を残しておかなければ、文字通り「死活問題」となる。

<市長の諮問委員会方式では一般市民の意見が反映されない>
 ところで件の委員会は、市長の諮問委員会で、公募はたった3人。明治公園の再開発に関する委員会でも同じ構成だった。三つ具体例をあげてみる。

  ①明治公園再開発に関する委員会では、市の取引業者である大地みらい信金元理事長が委員長だった。全国どこの信金も事情は層は変わらないだろうが、大地みらいが優良な貸付先がすくなく困っていることは雑誌のインタビューに応じて元理事長自身が現職時代に述べていること。市側に大規模事業をさせて借金を増やさせたら安全な融資先となる。李下に冠を正さずというではないか、疑われるようなことをしてはいけない。そういうつもりがあったかなかったかはわからないが、信金の職員の中にはこのような信金元理事長の行動にがっかりしている人がいるだろう。利害関係人はこういう委員会の委員長にはふさわしくないとわたしは思う。「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」がいい。
  利用者がいなくて錆びたアスレチック施設を撤去してから10年ほどしかたたない、そしてこどもの人口は20年前の半分以下に減っている。数人の委員が再開発は不要と反対意見を述べたのに、異例の短期間で検討を終了させ再開発計画を承認した。公募委員がわずか3人では無理ない、ほとんどの委員が市側で任命した人たちだから。
 市議会は反対だったが、その後どうなったのだろう?市議会報告会が27日土曜日午後6時に開かれるから、市民のみなさんはこぞって参加したらいい。市政に関心の高い市民が増えれば、市議たちの意識と行動がいい方向に変わる
  ②市立病院建て替えに関する委員会では町会連合会長殿が委員長だった。最後の委員会で反対意見が出ても市側は約束した損益見通しすら提示せずに、道庁への書類提出期限が明日だというときに委員会を招集してごり押しした。市側が招請したコンサルタントである公認会計士の長氏は年間売上(22-25億円)の範囲内での建て替えを提案していた。実際には70億円を超えただろう。病院システムへの見通しの誤りと二重投資によって、いま病院事業の経営上の負担になっている。
 市長の諮問委員会による検討では、市側の案を丸呑みするだけというのがこれまでの結果である
 ③高校問題統廃合に関する委員会も町会連合会長が委員長だった。市立病院建て替えで最後のところでだまし討ちにあったのにまた引き受けてしまった。これも市長の諮問委員会だから、委員の大半は市側の選定だろう。学力テストデータも分析せずに統廃合を決めてしまったように見える。オープンな議論の場を設けないからこういうことになる。統合初年度のいま前期中間テスト直前だが、根室高校の先生たちは生徒の学力格差の大きさに驚いている。このままでは大幅な学力低下が生ずる。全国模試である進研模試が7月にあるが、数学と英語の平均点は20点を割るだろう。百点満点のテストで根室高校普通科の平均点が20点を割る事態が起きる。20点以下の層は普通科の標準的な教科書を消化するのは無理だ。来年からどうするのだろう?あまり無理を重ねると歪みが大きくなり、学力低下を加速する。地元経済にとっては根室高校のあり方は未来に関わる重大問題である。地元経済人や経済諸団体にそういう認識がない。
  ばかばかしくっていちいち上げないが、ほかにも類似の委員会があった。

  要するに、市長の諮問委員会方式は問題アリなのである。こんなことを続けていたら、根室の未来の芽がどんどんつぶれていく

<代替案:隣町ですでにやっている>
 何度も繰り返し弊ブログで言っているが、代替案を書いておきたい。市の総合文化会館で日曜日に、市民の自由参加による作業部会を月に2度ほど開催すればいい、1年間議論したっていいのだよ。中標津町は市民の自由参加による作業部会方式で将来ビジョンを議論して決めた。根室の人間が根室の未来の芽を摘み取るような閉鎖的な市長の諮問委員会方式はもうやめないかい?

 例に挙げた三つの委員会プラス一つを根室市のホームページで検索できる。市側が指名した委員には市と取引関係のあるものや市が予算を交付している関連団体の人物がいたり、重複があるだろう。委員会の名前は変わっても「居並ぶ顔はいつも似たようなもの」とはずっと根室にいる友人の一人の言。
  わたしは根室高校を卒業して35年間東京で暮らし、2002年11月にふるさとに戻ってきた浦島太郎。だからしがらみが薄い、まだしばらくブログで言いたいことを書く。



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#3544 北朝鮮のミサイルが高浜原発を狙ったら対策はあるの? May 22, 2017 [原子力発電]

  北朝鮮が昨日またミサイルを発射した。14日は液体燃料ミサイルで高度2000kmを超えた。今回のは移動式の固体燃料ミサイルだからいつでもどこからでも発射できる、高度は560㎞、水平距離は500㎞。

  その一方で福井県の高浜原発4号炉が再稼働している。再稼働していない原発にも、使用済み核燃料プールにはいっぱい詰まっている。そこに通常ミサイルが落ちたら、広範囲に放射能汚染が起きる。広島や長崎へ落とされた原爆の数十倍の放射能汚染が起き、風向き次第で京都や大阪へ被害が及ぶことになるのは福島第一原発事故で実証されている。(古賀氏が言及しているが)テレビ朝日が報じたように、避難計画はまったく現実的ではない。

  じつはエネルギー政策上も高コストの原発はすでに不要なのである。太陽光発電はすでの6円の時代に入っている。原発は10円といわれているが、使用済み核燃料の保管コストや原発災害コストが算入されていないから、これらを計算に入れたら20円は軽く超すだろう。弊ブログで以前試算したことがある。

  原発政策に関する古賀氏(元経済産業相官僚)の論をご覧いただきたい。
*「古賀茂明「北朝鮮のミサイルは騒ぐのに原発テロの危険は報じないマスコミ」」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%8f%a4%e8%b3%80%e8%8c%82%e6%98%8e%e3%80%8c%e5%8c%97%e3%81%ae%e3%83%9f%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%ab%e5%af%be%e7%ad%96%e3%81%af%e9%a8%92%e3%81%90%e3%81%ae%e3%81%ab%e3%80%81%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%83%86%e3%83%ad%e3%81%ae%e5%8d%b1%e9%99%ba%e3%82%92%e5%a0%b1%e3%81%98%e3%81%aa%e3%81%84%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%80%8d/ar-BBBnf5B?ocid=DELLDHP#page=2
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 北朝鮮有事の際の“原発リスク”について報じる大手メディアはあまりみかけない。

 たび重なる北朝鮮のミサイル発射実験に際して、安倍政権は、今にも北朝鮮からミサイルが飛んでくるかのように「ミサイル攻撃」のリスクを声高に煽り、国民には「地下に逃げ込め」と呼びかけた。

 その一方、原発がミサイルやテロ攻撃されるリスクについては、だんまりを決めこんだままである。

 まともに防御対策を立てようとすれば、住民の避難計画の作り直しは必至。さらに、核燃料プールの地下埋設や各原発150名程度の警備の配備などを迫られ、原発再稼働ができなくなるからだ。…

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 北朝鮮のミサイル開発は着々と威力と精度をあげている。原爆実験も繰り返し行われて、小型化が進む。近い将来、原爆を搭載した百を超えるミサイルができることになる。
  国民の命と財産を守るために、防衛政策上も、日本はミサイル攻撃に脆弱な原子力発電を廃止すべきではないのか?

<フクシマの山林火>
 3月末に起きた伊達市の山林火災(26ha消失)で木の付着していた放射能が飛び散ったようだ。深刻な土壌汚染データはマスコミで報道されない。5000Bq/kgのデータがある。汚染地域の36小中学校の土壌汚染データがあるが、7000-449000Bq/㎡。
 火災で生じた灰は37万Bq/㎡という測定データを見つけた。風が吹けば飛散する。吸い込んだらえらいことになる、子どもたちが心配だ。

http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/225b66e3b844c0a0c83b80e0c6e1ee42


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#3543 春の野付半島 May 21, 2017 [ゆらゆらゆ~らり]

 昨日(5/20)は天気が良かったので女房殿を誘って野付半島までドライブしてきた。行きは風連湖の脇を通ってオホーツク海沿いを走る。
 道の駅「おだいとう」に寄ってソフトクリームを食べた。建物の横に木製の頑丈なテーブルとベンチが3組並んでいたので暖かい日差しを浴びながらまったり。半分はバナナを入れたヨーグルトに混ぜて食べたら案外おいしい。ほんのりとした甘みがヨーグルトにつくのである。別海牛乳を原料につかったソフトクリームだった。ヨーグルトも別海牛乳で自家製造しているもの。
 札幌から来た観光客が「ホッキカレーがおいしかった」と叫んでいた。1階に小さなレストランがある。

 1時の根室の気温18.7度 東南東の風2.1m

 根室にしては珍しく穏やかで温かかった。道の駅「おだいとう」の3階展望室には3台の望遠鏡があって、20倍だったかな、それで見ると野付半島を走る車が見えた。すぐ目の前の海にはカモと白と黒がはっきりした水鳥がいた。
 そこから野付半島トドワラの道の駅までは30分ほどだ。野付半島の道路はところどころアスファルトが陥没していた。80km以上で走ると穴を回避しそこなうから危険だ。トドワラの道の駅を通り越して灯台へと向かったが、道は途中で立ち入り禁止になっていたので、そこにある駐車場でUターンした。野付半島の左側が北で外海、国後島が見えるはずだが、陽気がいいので16㎞先にそびえる国後の連山がまったく見えない。海上に水蒸気が多いのだろう。冬のシンと冷えている時がはっきり見えてよい。

 トドワラの道の駅で車を降りて、建物内に入り、すぐ前のベランダへ出ると、キタキツネが飼い犬のように寝そべっていた。親子連れがいたがもちろんだれも餌はやらない。餌付けすると人間に寄ってきて車の事故に遭ったりするからだ。2階には野鳥の写真がたくさん展示されていた。
 トドワラの40年前の写真があったが、現在とまるで様子が違う。湿地帯に木が枯れたまま林立していたのがほとんどなくなっている。52年前、高校生のわたしに写真の引き延ばしを手ほどきしてくれた人は、トドワラの写真で運輸大臣賞をいただいたが、あの写真の迫力のあるトドワラはいまはもうない。50年の歳月の大きさを思う。
 2階に展示してある40年前のトドワラの写真は自然の迫力が伝わってこない平凡なものに感じた。出来上がった写真には、撮り手の思い入れや執念が映り込むもののようだ。50代で亡くなった根室の写真家「浜ちゃん」の写真には光と影が織りなす一瞬を切り撮る執念を感じさせる作品があった。わたしには撮れない。


 ナラワラまで5分ほどだ、そこで車を停めた。こちらの方が立ち枯れた倒木の数が多いが、逆光で写真が撮れなかった。3時少し前にナラワラを出て、中標津経由で帰ることにした。
 中標津の東武サウスヒルズに回転寿司の「花丸」があるのでそこで食事。ホタテと本マグロの生があった。私は好きではないのだが、北寄貝は女房殿の好物だ。マツブもおいしい。根室の子供たちはサーモンの炙りが大好きなようだ。醤油を垂らすと脂をはじく、いかにもうまそうだが、チリ産の養殖サーモンだろう。根室が本店の花丸は東京丸の内の切手ビルにも出店しているが、他の回転寿司とは比べ物にならないほどネタもシャリもよい。いい店だ。

 根室産のトキが旬で安くなった。このところ朝食によく出てくる。一時は一切れ500円だったが、100円に値下がりしている。漁がいいと漁師さんたちも消費者もうれしい。
 家に5時半ころついた。

 全行程224.5㎞、ずっと運転したが、途中で何度も車を降りて休憩したので楽だった。

 
<余談>
  数日前から庭の桜が咲きだした。紫つつじも細い枝に小さな花をたくさんつけてにぎやかだ。3日ほど暖かいのでチューリップも黄色と赤の彩を添えている。隣の家の桜もその隣も、桜が満開。
  光洋中学校の桜は今が盛り。

#3542 気温12度 春のサイクリング: 3rd May 17, 2017 [サイクリング]

  天気が良かったのでサイクリングに行ってきた、土曜日から3度目。コースはいつもの「牧ノ内T字路」ショートコース、3時40分頃家を出た。

  4時の気温12.4度 南南東の風3.4m、湿度70%

  初日の気温2度に比べたら10度もアップ、根室にも春が来た。こんなに風がないのは珍しい。意気は無理をしてみたら5.2kmを10分48秒で走れた。平均時速27.5kmだから頑張ったほうだ。往復のタイムは25分30秒だった。初日が35分二日目が29分30秒だから、さらに4分タイムが縮まった。このあたりが限度だ、老兵に無理は禁物。
  ケキョケキョケキョと鶯が鳴いていた。

 ロードバイク 17.5km   累計走行距離2368km

#3541 気温5度 曇り空の中、連日のサイクリング May 15, 2017 [サイクリング]

 昨日に続いて今日も「牧の内T字路」までサイクリング。ロードバイクの空気圧を7Barに調整して走り出した。行きは向かい風。

 13時 5.2度 南東~東南東の風5m/s 

 昨日よりは暖かいが、冷蔵庫の中を走っているようなもの。耳をそばだてたら、風を切る音に交じって「ジー」と数回鳥が鳴いたのが聞こえた。
 湿地に水芭蕉が咲いているはずだが、このコースは自転車から降りて湿地帯の方へいかないと視界に入らない。一度道路の真ん中に大きな角の雄鹿がこちらをにらむように立っていたことがあった、慌ててブレーキをかけ、鹿が林へ入るのを待った。堂々として案外大きいので驚いた、完全に気圧(けお)されたのである。今日は鹿もキタキツネもいない、ただ風だけが渡っていく原野の一本道。

 根室高校玄関前から時間を計測したら行きは15分30秒、帰りは14分、いつもは復路のほうが疲れが出るので時間がかかるが、今日は逆、風のせいだろう。帰路は追い風だった。往復に29分25秒。10.2㎞、平均時速20㎞/hだ。年年歳歳体力が目減りしているのはショックなのだが、冷たい風を切って走るのは楽しい。
 ほっぺはちょっとだけ冷たかったが、背中は汗をかいた。

 
 ロードバイク 14.5㎞ (累計走行距離2351㎞)
 

#3540 春だ!初走行: 気温3度 May 13, 2017 [サイクリング]

 2月以来続いていた体調不良と体の硬さがこの数日いくぶんとれ、ようやく走る気になった。

 16-17時の気温は3.2-2.0度、東南東5.2m/s

 マウンテンバイクで走り出したが、タイヤが5.5cmと太いのでペダルが重い。平地走行で18-20km/hだ、ロードバイクなら25-30km/hで走れるコースだ。「牧の内T字路コース」、グローブをつけているが向かい風が冷たく、手がかじかむ。頬もしゃっこい。まだ寒いので原野は鳥も鳴かない。気温は低かったが、今年初走行だから気分がいい。帰路は追い風で軽快に走れた。
 根室高校前から往復10㎞を35分。

 マウンテンバイク走行距離 12.6㎞ (累計1148㎞)

#3539 授業進捗管理状況(英語) May 11, 2017 [データに基づく教育論議]

  五月連休明けの時点で進度に問題を生じている学校がある。市街化地域の3校のうち、遅れを生じているⅠ校の英語授業を例に取り上げる。もちろん、ちゃんと管理がなされている学校も1校確認できている。学校によって授業進捗管理がしっかりなされているところとそうでないところがあるということ。もちろん生徒の学力へ影響がある。

  まず、最もシビアに授業進捗管理をしなければならない3年生をとりあげたい。3年生は1月末までに教科書を終わらなければ、2月からはじまる私立高校受験に間に合わないし、道立高校受験も二月1か月間の復習期間が必要である。

  一月末終了を前提に考え、夏休みと冬休みを考慮に入れると、実質的には八か月で教科書を終了しなければならない。教科書は8章あり、「power-up」×7と「英語のしくみ」×4があり、最後に「Extensive Reading」が12ページある。

  章に換算すると5章分あるから、全部で13章を8か月でやらなければならない。月平均1.6章消化しなければならないから、第2章の①を終わっていればOKである。
  五月連休終了時点で第1章を終了していない中学校があるが、この学校は1月末時点で教科書を終えることができないだろう。月に1章の消化速度では教科書全部を終わることができない。長分読解力を養成する「Extensive Reader」はやれない。最近はこの章を授業でやらない学校が増えた。10年前はほとんどの学校がやっていたのだが・・・
  こうして、英語長文問題に弱い根室っ子が量産されている。

  二年生の教科書は12章あり、「power-up」×9と「英語のしくみ」×5があり、最後に「Extensive Reading」が4ページある。章に換算すると4.5章分あるから、全部で16.5章である。二月末で終わると仮定すると、「16.5章÷9か月=1.8章/月」、平均1.8章分を一月に消化しなければならない。二年生で昨日までまだ第1章を終わっていない学校があった。始動1か月ですでに1章の遅れである。いうべき言葉さえ見つからぬ。
  いまからならまだ救える、挽回できる。このまま夏休みを迎えたら取り返しがつかない。


  道教委は授業の進捗管理の徹底を各中学校に通達でも指示している。担当の先生が授業進捗管理にルーズでも、教頭や校長職がチェックすれば済むが、授業に口出しを嫌う風土がある。迷惑するのはちゃんと勉強したい生徒たち。

  根室市教委や市議会文教厚生常任委員会メンバーは、根室の子供たちの学力に関心があるのだろうか?調べたらすぐにわかること。

<余談>
 地域の皆さんが教育に関心が低いというのは、町の未来に大きな影響がある。
 具体的に説明しよう。
 C中学校3年生の4月の学力テストで10点以下(60点満点)の生徒が23人/59人 いる。約4割の生徒が10点以下である。こういう低学力の生徒たちは都会で働くことができるだろうか?この階層の生徒たちのほとんどが高校卒業時点で小6の算数の計算問題で50点以下の得点しか取れないだろう。
  いまや非正規労働が40%あり、その年収は100-150万円である。非正規雇用では自立して生活するのは困難だ。だから、専門学校や大学を卒業しても仕送りを続けている親が増えている。そうせざるを得ないからだ。女の子なら手っ取り早く収入を増やせるのは風俗産業である。
  自分の子供や孫、友人の子供たちが学力が低いために非正規雇用や風俗産業で働かざるを得ない状況に追い込まれるということを想像してもらいたい根室で育てばみんな根室っ子、他人事とは思わないでいただきたい
  非正規雇用はいつまでやってもキャリアが積めないし、年収も増えないから、食べていけなくなり、親元に戻り寄生せざるを得なくなる。根室に戻ってきても自立して生活ができる正規雇用職はほとんどない。多くが非正規雇用か非正規雇用並みの給与の正規雇用職に就くしかない。非正規雇用では独力で生活するのもむずかしいから、結婚をあきらめるか、結婚してもなかなか生活を維持できない。経済的理由から離婚も増える。
(この15年ほどで根室の小・中学生の数は4割減、総人口は6000人減、おおよそ2割減だから、15歳以下の層が激減したことがわかる。日本に学制が敷かれて二年後に設立された花咲小学校の今年の新入生は17人だ。団塊世代のころは1学年360人のマンモス校だった。)

  四月学力テスト(数学)の得点階層別データを書いておく。

 51-60点   1人
 41-50点   1人
 31-40点   3人
 21-30点  14人
 11-20点  17人
 0-10点    23人
   合計      59人

  この学校の数学の平均点は16.0で、昨年の学力テスト総合ABCが3回連続して16点だった。昨年の釧路の14中学校で数学の平均点の最低は18点だったかな。
  高校数学がこなせるのは59人中41点以上の二人のみ。成績上位層の枯渇がこんなにはっきり数字に表れている。
数学の平均点が低いだけではない、この学校の三年生の五科目合計平均点が112.6点である。
  B中学校の数学の平均点は18.3点、五科目合計平均点は108.7点。10点以下は21.8%(12人/55人)、41点以上は1人のみ、この14年間でみるとB中は160点を超えたこともあった。根室市内の中学生の学力低下に気が付いている先生たち、市議会議員、教育行政関係者が何人いるのだろう?
  教育行政や学校管理職は、過去10年間の学力テスト・データを見て教育を語れ。


<余談-2>
 上述の得点階層別のデータで、10点以下の生徒は放課後個別補習をするしか救う手がない。道教委は放課後補習に退職教員を充当しているようだが、本筋から外れている。失礼ながら、集団指導でたくさんの生徒を落ちこぼして放置してきたベテラン教員の何人に、10点以下の生徒たちを救う指導技量があるのだろう?
 教科担当の先生がやるしかない。それには過度な部活指導が邪魔だ。Ⅰ学年60人以下の規模の学校では部活指導負担が大きすぎる。こんなに学力が低いのだから、部活は週に4回までに制限すべきだ。そうすれば1日は放課後補習に充当できる。成績不振の生徒の多くが生活習慣にも問題を抱えているから、簡単ではない。それに個別補習は生徒の観察がベースだから集団指導とはかなり趣が違う。そしてとっても手間がかかる。
  部活制限の問題が関わるので、PTAも協力しないと現状は変えられない。
  同じ学区内の小学校にも大きな問題があるから、そこにもメスを入れる必要がある。学力向上を目的にした小中連携が必要だ。
  小学校の算数や国語は教科担任制にしたほうがよさそうだ。そうすることで、担任の先生の空き時間も作れる。郡部校を市街化地域の学校に統合すれば簡単に余剰人員がつくれるのは全道のほとんどの地域に共通しているだろう。


#3538 ∀n [ n≧3⇒∀x∀y∀z ¬(x^n+y^n+z^n] May 7, 2017 [数学四方山話]

  標題は論理式であるが、何を意味しているかわかる人は数学科か哲学科を卒業した人だろう。
  三月から数理論理学や数学の本を読んでいるのは、論理式に不案内だと気が付いたから。高校数学Ⅰには「集合と論理」あるいは「命題と論証」という章があるから、教える方は数理論理学の大学教科書程度の本は読んで演習問題を解き視野を広げたほうがよい。大きな山は裾野も広い。

  今日はサイモン・シン著 青木薫訳『フェルマーの最終定理』(新潮社 2000年刊)を読んでいた。この本を読むのは3度目である。昨年10月に2度目に読んだ時には気が付かなかったが、翻訳者の青木さんは京大理学部卒業、同大学院修了の翻訳家、そして女性である。翻訳文の感じがやわらかいと思っていたが、女性だったのだ、数学の本だから翻訳者は男だと思い込んでいた。彼女は「訳者あとがき」に次のように書いている。

「もう一つ、本書の書き方でわたしが好感をもったのは、日本人研究者と女性研究者の取り扱いである。…また、女性研究者の取り上げ方も並々ならぬ好意的な(というより、正当な、と言うべきか)もので、同性としてうれしく思った。」・・・『フェルマーの最終定理』p.393

  谷山・志村予想の志村五郎先生と、翻訳作業中の1999年に京都大学の特別講義で出逢ったことがp.395に書いてある。


      ∀n [ n≧3⇒∀x∀y∀z ¬(x^n+y^n+z^n]

  『フェルマーの最終定理』にはそれを表す論理式が載っていない。フェルマーはこの難題を論理式で語ったわけではないからだろう。さて、どういう風に記述すればよいのだろうと手元にある本を調べてみたらあった。この論理式は松坂和夫著『数学読本6』p.1369からの引用である、「nが3以上の自然数ならば、方程式 x^n+y^n=z^n を成り立たせる自然数x,y,z は存在しない」ということを表している。n=2は三平方の定理だから、それが成り立つのは中学生にもわかる。ではn=3や4の場合にはこの方程式が成り立つのかという問題である。

  面白いもので、2か月ほど数理論理学関係のベーシックな本を3冊ほど読んでいたから、なるほどこう書くのかと合点がいった。論理式に慣れたようで、すんなり読めた。

  3月下旬に東京へ行き、本屋で小島寛之著『証明と論理に強くなる :論理式の読み方から、ゲーデルの門前まで』(技術評論社2017年2月刊)の本を見つけ、読んだ。前からゲーデルの不完全性定理が気になっていた。中学生の日本語音読テクストとして10年以上使用してきた藤原正彦著『国家の品格』(新潮文庫)にゲーデルの不完全性定理が載っていたからである。

「1931年にオーストリアの数学者クルト・ゲーデルが「不完全性定理」というものを証明しました。不完全性定理というのは、大雑把に言うと、どんなに立派な公理系があっても、その中に、正しいか正しくないかを論理的に判定できない命題が存在する」(『国家の品格』p.45)

  しかし、ゲーデルの証明を読んでもわかるはずがないと思い込んでいた。そんなことは数学者にしか理解できないと。
  3月下旬に東京へ行っていつものように本屋で暇をつぶしていたら、面白そうなタイトルの本を見つけた。小島寛之の『証明と論理に強くなる』である。この本は数理論理学の入門書であり、ゲーデルの不完全性定理の証明の入り口まで案内してくれると書いてあった。これ幸いと購入してすぐに読んだ。この本はゲーデル不完全性定理の入り口まで案内してくれるだけだから、そこから先は数理論理学の教科書を1冊やりとおしてから、ゲーデルの証明にトライしてみろということ。手順を踏めば、ゲーデルの不完全性定理の証明を理解することができるらしい。

 ゲーデル著 林晋・八杉萬利子訳『ゲーデル 不完全性定理』(岩波文庫 2006年刊)を読んでみたが、解説はわかるが、ゲーデルの証明そのものは論理式のオンパレードだから、数理論理学の教科書をしっかりマスターしないと理解できない。なかなか手強い。そういうわけで、いま2冊専門書を読んでいる。
  どちらも名著の復刊である、前原昭二著『記号論理入門』(日本評論社 2014年新装版)と松坂和夫著『集合・位相入門』(岩波書店 2016年第58刷)。『証明と論理に強くなる』では意味不明だった「⇒導入」と「⇒除去」の意味が『記号論理入門』ではよくわかった。
「仮定⇒証明⇒結論」と論証過程を分類すると、証明には仮定を含む必要がないので、「⇒導入」した仮定を「除去」するのである。論理図の演習問題も豊富にあるから、これを丁寧にやることで、論理図の書き方にも慣れてくる。時間はかかるが、演習問題を一つ一つ丁寧にやって、技術を身に着けていくのがいい。

  数学の論証とはユークリッド『原論』以来、現代数学の体系化を試みたブルバキ『数学原論』まで一貫して演繹システムである。ヒルベルトの『幾何学基礎論』も外すことができない。高校生や文科系大学の学生で好奇心の強い生徒諸君は、数学の世界に遊んでみたらいかが?
  数学のセンスが幾何(いくばく)かは必要です。受験数学という狭い範囲から出たら、景色が一変します。


<余談-1>
  ワイルズがフェルマーの最終定理を論証したのだが、著者のサイモン・シンは谷山・志村予想の証明のほうがより大きな快挙だとみる専門家が多いとを書いている。

「志村教授が自分の予想が証明されたことをはじめて知ったのは、『ニューヨーク・タイムズ』の第一面を見たときだった。ーー「数学界長年の謎に、ついに『解けた!』の声」。友人の谷山豊の自殺から三十五年目のことだった。谷山=志村予想が証明されたことは、フェルマーの最終定理が証明されたことよりもずっと大きな快挙だとみる専門家は多い。というのも、谷山=志村予想が証明されることは、他の多くの定理にとってとてつもなく大きな意義があるからだ。ところがジャーナリストたちはフェルマーばかりに焦点を合わせ、谷山=志村予想には軽く触れるだけーーあるいはまったく触れないーーことになりがちだった。」『フェルマーの最終定理』p.307

  翻訳者の青木が、サイモン・シンに好意をもったのは、国際舞台の場ではしばしば日本人研究者が、その業績の大きさに比して不当な扱いを受けることが多いのに、英国人の著者、サイモン・シンがちゃんと評価していたからだろう。

<余談-2>
  風が強いが、天気が良かったので、散歩(3180m)しました。昨日から首と肩の痛みがほとんどなくなっています。痺れを感じることがありますが、こころで抗わぬように、痺れや痛みをそのまま受け入れるように変えました。痛みや痺れはそれを嫌悪する感情をこころに起こします。これも老化と、ニコニコしながら微妙な身体のサインを受け入れています。ベットに横になった時に痺れと痛みが消えたので楽です。
  2月頃から毎日ヨーグルトを600gほど食べていたので、それを1/3に減らしました。別海牛乳を温め、専用容器に入れて市販ヨーグルトを種に混ぜ、毛布でくるんで5時間保温したら出来上がりです。果物を混ぜて食べています。そして、体の筋肉をリラックスさせるために、最近あまりやらなくなっていたヨーガを15分くらいやっています。歩く時には、足以外は力を抜いて重心移動を感じながら頭や腕や胴体をそれに同調させるようにしてみたら、気持ちがいい。無駄な力の入らない歩き方がいまのわたしにはいいようです。






フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

  • 作者: サイモン シン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本



数学読本〈6〉線形写像・1次変換/数論へのプレリュード/集合論へのプレリュード など

数学読本〈6〉線形写像・1次変換/数論へのプレリュード/集合論へのプレリュード など

  • 作者: 松坂 和夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/08/27
  • メディア: 単行本



証明と論理に強くなる  ~論理式の読み方から、ゲーデルの門前まで~ (知の扉)

証明と論理に強くなる ~論理式の読み方から、ゲーデルの門前まで~ (知の扉)

  • 作者: 小島 寛之
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

  • 作者: 藤原 正彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/11/20
  • メディア: 新書




ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)

ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)

  • 作者: ゲーデル
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/09/15
  • メディア: 文庫



記号論理入門 (日評数学選書)

記号論理入門 (日評数学選書)

  • 作者: 前原 昭二
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本



 



集合・位相入門

集合・位相入門


  • 作者: 松坂 和夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1968/06/10
  • メディア: 単行本







 

ユークリッド原論 追補版

ユークリッド原論 追補版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2011/05/25
  • メディア: 単行本

幾何学基礎論 (1969年)

幾何学基礎論 (1969年)

  • 作者: ヒルベルト
  • 出版社/メーカー: 清水弘文堂書房
  • 発売日: 1969
  • メディア: -

幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫)

幾何学基礎論 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: D. ヒルベルト
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 文庫

ブルバキ数学原論〈〔第1〕〉集合論 (1968年)

ブルバキ数学原論〈〔第1〕〉集合論 (1968年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京図書
  • 発売日: 1968
  • メディア: -


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