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#3700 四月学力テスト平均点推計のための補足データ① Feb. 23, 2018 [データに基づく教育論議]

 弊ブログ#3699でB中とC中の四月の学力テスト五科目合計点の推計をした。どちらも300点満点で100点を切りそうだと書いた。推計値はB中が84-88点、C中が95-98点である。
 わたしの手元にはデータがないが、学校のほうにはデータがそろっているだろうから、2000年以降のデータを調べてもらえば、最小値を記録することになりそうなことが判明するのではないか?
 市街化地域の2校がともに四月学力テストの五科目合計点平均が百点を切れば、学力が著しく低下してしまったことが裏付けられるということ。市街化地域の残りの1校A中学は大丈夫だろうか?
 データを分析することで、効果的な対策もおのずから明らかになるし、有効な対策を実施するうえで強力な障害になるものも明らかになるだろう。

  B中 現3年生が2年生の時のデータ <b-1>  
    4月 11月 2月 平均  
  国語 58.2 62.7 69.9 63.6  
  社会 36.4 51.4 47.3 45.0  
  数学 34.8 43.1 51.3 43.1  
  理科 46.5 42.6 36.9 42.0  
  英語 49.1 46.4 44.9 46.8  
  合計 225.0 246.2 250.3 240.5  
             
  B中 現2年生のデータ <b-2>  
    4月 11月 2月 平均  
  国語 59.1 56.2 46.6 54.0  
  社会 31.4 26.9 29.9 29.4  
  数学 31.9 31.6 34.5 32.7  
  理科 41.5 36.6 25.2 34.4  
  英語 46.7 33.2 28.1 36.0  
  合計 210.6 184.5 164.3 186.5  
             
  C中 現3年生が2年生の時のデータ <b-3>  
    4月 11月 2月 平均  
  国語 47.8 53.0 59.1 53.3  
  社会 41.8 40.7 36.6 39.7  
  数学 30.0 30.3 36.8 32.4  
  理科 49.4 45.8 38.3 44.5  
  英語 56.5 50.0 47.0 51.2  
  合計 225.5 219.8 217.8 221.0  
             
  C中 現2年生のデータ <b-4>  
    4月 11月 2月 平均  
  国語 61.2   53.4 57.3  
  社会 36.6   36.8 36.7  
  数学 32.3   27.5 29.9  
  理科 36.4   34.1 35.3  
  英語 49.0   29.2 39.1  
  合計 215.5 0 181.0 198.3  


 表b‐1は、B中の現3年生が2年生の時の学力テストデータである。現在2年生のデータを比べると著しく落ちているのがわかる。3回の学力テストの平均値で比べると54点の差があり、同じ学校の生徒とは思えないほど3年生と2年生に大きな学力差があることがわかる。とくに国語が9.6点、数学が10.4点落ちていることに注目したい。
 国語は語彙力文章を読む速度、そしてそれまでの読書量に点数が左右される。国語の能力が高い生徒たちは、社会の教科書や副読本をより正確に高速で読める。短時間で勉強の効果を大きくすることができる。社会の点数は15.6点も離れている。数学の計算が速くて正確な生徒は理科の計算問題も苦手にならない。分数や小数計算が苦手で、理科の計算問題を解くことができない生徒が多くなっている。理科は7.6点差がある。
 これらのほかに、教え方の問題がある。先生たちの授業技量や教育にかける情熱も個人差が大きい
 過度な部活が先生たちの時間を奪い、家庭学習や読書習慣の健全な生活習慣の育成を阻み、学力低下の大きな原因になっている。

 C中の現3年生と2年生の実績データを見よう。
 合計で22.7点、現2年生のほうが低い。社会だけが現2年生のほうが10.3点高い、あとは現3年生が2年生の時の点数に比べて低い。学年間で理科が9.2点、英語が12.1点差がある。


 B中とC中の現3年生を比較すると、2年のときの学力テストでは国語と数学の点差が大きい。それぞれ10.3点、10.7点C中が低い。C中のこの学年は小学校の算数授業に大きな問題があったと考えるしかない。だが、そこで積み残された問題が、中学校で解消されなかったということだろう。少数や分数計算がどの程度できるかは普段の学力テストの採点で簡単にわかるはずだし、1年生の4月に計算問題プリントを作成してテストすれば、チェックできるはず、それを怠ったということ

 現2年生同士の比較では合計点でC中が11.8点高いが僅差である。科目別にみても大きな差のあるものはない。どちらも低い。3か月後の五月に行われる全国一斉学力テストは根室の中3は惨憺たる結果になる

 データから言いうることは、B中の3年生と2年生には学年間格差が54.0点あり、著しく学力が低下しつつあるということ。2年生は国語と数学の点数が低いので、「読み・書き・そろばん(計算)」の三つの基礎技能に問題のあることが予想される
 本を読み日本語語彙を増やす必要がある、それには音読トレーニングが効果が高い黙読では「てにをは」を読み違えたり、漢字の読み間違え、知っている語彙への置き換えが頭の中で生じてもチェックができない。それゆえ語彙力の少ない生徒たちに黙読させても読みのスキルは向上しない、「朝読書」は読書力向上という点からはほとんど効果が期待できない
 音読指導は手間がかかるが、手間をかけなければそのまま貧弱な語彙で世の中を渡っていかなければならなくなる上司から仕事の指示を理解するにも、業務日報を書くにも、仕事上必要な書類を作成するにも、日本語語彙力が貧弱ではお話にならない。仕事に必要な資格は独力で専門書を読み、問題集で問題を解かなければ合格がおぼつかない

 数学の平均点が30点前後では、少数や分数の計算を速く正確にできない生徒が5割程度いるものと考えるべきだそこからやり直さなければ、理科の計算問題も正解できない、影響は他教科へ及んでいる

 四月の学力テストで数学50点以下の生徒は、3か月間部活を停止させて、放課後補習を実施すべきだ校長や教科担当の先生たちがそういうことをやろうとしても一部の保護者から強い反対が出るだろう。学力よりも部活が大事だという保護者は少なくない
 そういうことをやらなければ、生徒たちの半数程度が、少数や分数の混ざった計算に不案内のまま、1校体制(=全入)になった根室高校へ進学する

 半数程度の生徒たちは、高校の標準的な授業を理解することができないから、高校の先生たちは授業レベルを下げることで対応するしかなくなるだろう。自分の生徒に赤点をつけて退学に追い込むのはどの先生だっていやだろう。だから、あまい追試で進級や卒業させてやることになる。まともな追試では落第が続出するので、それならと、追試のない科目も増えている。

 このテーマではもう一回だけとりあげる。B中とC中の現3年生の2年次11月からの学力テストデータを科目別に並べてみた。教え方に工夫している先生が担当している教科は平均点が上がっていることがデータからわかった。 

#3693 中3テスト比較①:3年生学年末テスト Feb. 14, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-02-14


 #3695 中3テスト比較②:2/2学力テスト編 Feb. 16, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-02-15-1


 #3699 四月の学力テストの五科目合計平均点予測:史上最低? Feb. 22, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-02-21-1


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麒麟

非常に厳しい状況ですね。このままだと中3時の学力テストで国語が25点前後、他教科が10点台前半で合計が300点満点で80点台くらいになりそうです。都市圏の学校であれば公立高校は無理、全入レベルの私立専願を勧められるでしょう。そうした学校は中退も多く、まともな高校レベルの授業が受けられないことも珍しくありません。そういうレベルであることすら分からず、地元の高校には入れて良かったねめでたしめでたし…数年後職に就く時はどうなっていることやらです
by 麒麟 (2018-02-23 22:40) 

ebisu

麒麟さん

いつもコメントありがとうございます。
#3699に書いた四月学力テストの推計値を転載するのを忘れていましたので、本欄に追記しておきました。B中が84-88点、C中は95-98点です。

B中は国語が30点を割るのは確実のようです、国語の得点が低い生徒はおおむね英語の点数も低い、どちらも語学ですから密接な関連があります。日本簿の文章の文脈の読めない生徒、いや、文意が読めない生徒が英語で文意・文脈が読めるわけがありません。よどみなく速読できないので、社会も成績が悪くなります。
数学もがくんと下がっているので、計算問題がでてくる理科でも振るわない。地震波の伝わる速度、質量計算、電気回路などが苦手になります。自分で勉強しようとしても理解できない。読書力や計算力不足で、独力で学習できない生徒が1/3を超えています。

>都市圏の学校であれば公立高校は無理、全入レベルの私立専願を勧められるでしょう。

東京都なら、半数の生徒が都立高校普通科には入れないレベルです。Fランクの私立高校へ進学ということになるでしょう。

>そうした学校は中退も多く、まともな高校レベルの授業が受けられないことも珍しくありません。

根室高校は中退者は、年に数名で、いまのところ二けたにはなっていません。追試もやらない科目が少なくないし、成績が悪くても卒業させています。
昨年から根室高校1校体制ですから、実質全入です。
そのあおりで、以前の数学の授業内容を維持しているのは、特進コースの35名のみ。あとの120名の授業はレベルダウン。6段階ですが下2段階は授業内容もテスト問題も根室西高校に近い。

>数年後職に就く時はどうなっていることやらです

生徒自身がそのツケを支払うことになります。
非正規雇用で年収150万円程度の仕事にありつくのがほとんど、這い上がるのははなはだ困難です。都会で暮らして、お金がないのはみじめです、ほしいものがそこら中にあふれていますから。

いま頑張って勉強しておけば、身に着けた読書力や計算力は将来這い上がるための強力な武器となりえます。弾が飛び交う戦場にヘルメットや防弾チョッキもつけず、棒切れ一つで突入するようなものです。
根室にいるとそういうことがわからない。非正規雇用でアパート借りて、自分で水道光熱費もスマホ料金も支払うという生活をしている人がほとんど存在しません。親に寄生しています。だから目で見る機会がない、何にも知らずに都会に出ていきます。
田舎が、風俗嬢の供給源になっているのが現状です。それも相当美人でスタイルがよく、客とのコミュニケーションが上手でなけりゃ、雇ってもらえない。3人に一人だそうですから、偏差値なら55以上。

根室の中学生で、高校生になって進研模試で偏差値55以上は、1学年に数名のみ、10人はいません。

by ebisu (2018-02-24 10:41) 

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