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#3508 中学数学授業の進捗管理について Feb. 18, 2017 [データに基づく教育論議]

 中2の生徒に訊いてみた。
T:「第6章確率」に入ったか?
S:まだ「5章三角形と四角形」をやってます。確率は期末テストの範囲に入らないと説明がありました。

 C中学校である。B中学校の生徒にも同じ質問をしたが、まだ確率の章に入っていなかった。A中学校は不明である。

 最後の章である「第6章確率」は2月になって時間数が残り少なくなり、すっ飛ばしされるのが常態にみえる。4月になってからやった学校もあった。
 高校生になってから副作用が出る。高1の数Aで確率を学ぶが、ほとんどの生徒が苦手の分野である。中学校で時間数が足りなくなり、数時間でやったことにしてしまい、理解が浅くわけがわからぬまま通過してしまうからだろう。
 本来なら、2月中旬には教科書の全部の章をやり終わって、復習にはいっているはず。復習せずに新学期に突入したら、四月のお迎えテストの平均点がいいはずがない。

 できれば発展学習でパーミュテーション記号のnPrやコンビネーション記号のnCrを利用した計算法も説明して理解を深めてもらいたい。樹形図と記号による計算を並べて見せてあげたら、理解はずっと深いものになる。

 民間企業で仕事のスケジュールを、続けて2年間守れなければ、賞与の査定は下がるし、昇給にも差し障る。なにより客が離れていくので、そういう社員には叱責が飛ぶし、何度言ってもスケジュール管理ができなければクビにせざるをえない。会社の存続が危うくなるからである。
 学校というのは一般社会とはまったく違う基準と常識で動いているようだ。学校には教頭職と校長職の管理職がいるが、実情から推察すると授業の進捗管理はなかなか難しいようだ。民間企業人から見ると不思議だ。

 最近、授業参観があったようだが、あいかわらず保護者はほとんど来ていないそうだ。子どもが中学生のときに東京郊外の学校で授業参観したが1クラスに20人以上保護者がいた。入りきれなくて廊下から眺めている人もいた。根室は1クラス数人だけだそうだ。異常に見える根室の保護者たちの教育への関心の低さも、こういうルーズな授業進捗管理がはびこる遠因に挙げられる。学校の授業がどういう状態でもクレームを言う保護者はほとんどいない。もちろん塾の先生も。
 自分のふるさと、そして自分の子どもが通う学校をよくしようと思ったら、授業参観はすべきだし、参観のあとでなされる保護者会でも忌憚のない発言をした方がよい。

 授業があまりに騒がしいのでびっくりする保護者がすくなくない。学級崩壊状態を目撃して心配している保護者がいても、学校にはものを言わないケースが多い。揉め事は誰でも嫌なものだし、何か言うことで自分の子どもが不利益を受けることも嫌だ。世のため人のためと思っても、なかなか言いにくいというのが実情ではないだろうか。
 わたしもこのごろはあまりこうしたことを書かなくなっています。何度も何度も書いたので、あきれています。道教委は授業の進捗管理がルーズなことが学力を下げている実情を心配して全道の中学校へ通達を出したことがありますが、笛吹けど根室市教委は踊らず。やはり嫌なんですね、学校の先生たちへモノを言うのが。
 それぞれの人が、自分の仕事をきちんとやれば、子どもたちの学力は大きく上昇します。

 中3なら学力テスト平均点が120点以下(五科目300点満点)、中1と中2なら230点以下(五科目500点満点)の学年には学級崩壊状態があると判断しておおよそ当たっている。時々先生の説明が聞こえなくなるだけで、3年生なら平均点が20-30点下がり、1・2年生なら50点以上も下がる。
 釧路の14中学校で学力テスト総合B(10月実施)で五科目平均点が120点以下なのは鳥取西中学校の116.8点のみ。13位の共栄中学校は127点です。

 根室の市街化地域の3校は、
        総合A 総合B 総合C 模試1 模試2
 A中学校 127.6 130.2点
 B中学校 118.2 129.8 116.0
 C中学校 112   119  109  108  120点

 3校とも釧路の中学校の底辺レベルの平均点です。
 教育こそが町づくりの礎(いしずえ)、ふるさとの町をよくするには教育からではありませんか?

*学力テスト総合B 釧路の中学校の五科目平均点
http://www.kitamon.com/cpek/datas/1609a.shtml


〈 余談:英語授業の進捗管理 〉 2月20日夜10時10分追記
 中2の英語教科書の中の「Program 8」を飛ばした先生がいる。理由は新たな文法事項が出てこないからという。冬休みの宿題にして生徒の自主学習に任せて飛ばした。そして最後の章の「Program 12」はやるつもりがないようだ。もちろん年度末テスト範囲にも入っていない。p116~119まで「Extnsive Reading」があるが、これもやるつもりがない。
 その学校では1年生も「Program 10」までが学年末テスト範囲である。「program 11」はテストが終わってからやるつもりだろうか?
  「Program 8」を飛ばしたことを学校管理職が知らないのは現在の仕組み上仕方がないのでしょうが、学年末テストの範囲表はすでに生徒に配られているので、それを利用して授業の進捗チェックをするのが当たり前のはずですが、外側から見る限りなされていません。なぜやらないのでしょう?学校管理職と教科担当の先生たちが仲良く楽しくやるためですか?
 社会科のある先生のようにちゃんとしている教科もあることは書いておきます。

 2年前の11月に釧路で開かれた教育に関する全国シンポジウムの際に西日本から参加した先生たちと酒を飲みながら歓談する機会があった。何人かに聞いたが、1月末で教科書を全部終了して2月は1年間の既習事項の復習に充てるのがスタンダードだと言っていた。
 どうやら根室は、年度末テストの前までに教科書は全部やらずともかまわないと理解している先生が多いようだ。教頭も校長もチェックしている気配がない。だから毎年同じことが繰り返される。
 考え違いをしているのは担当教員だけではなく、学校管理職もそういう人が多いのだろうか?
 根室スタンダードは日本のスタンダードとかけ離れている、学力向上のためにはこういうところから改める必要がある。


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<進捗状況> 2/26追記
 そのごだいぶ急いだようで、数学は教科書を終了する学年が増えました。英語はプログラム8をはしょった学年がありました。一部の学校学年を除いて、付録のリーダーはやっていません。ちゃんとやるべきです。それでなくても教科書の分量が少なく長文読解問題が苦手の生徒が多いのですから。


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