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#3271 安政の大地震とロシア軍艦ディアナ号沈没救助の教訓 Apr. 18. 2016 [東日本大震災&福島原発事故]

 1855年11月に起きた安政の大地震の津波で、伊豆下田港に停泊していたロシア軍艦ディアナ号(プチャーチン提督)が大破し、戸田港へ向けて修理のために出発しましたが、途中で嵐に遭遇し、富士市宮島沖まで流されて難破しました。駿河の国宮島村の村民が500人(一説には400人)の乗組員全員を救助しています。
 村民たちは自分たちが大地震で被害を受けているのみ関わらず、村人総出で助けたのです。下田では全戸数の90%が津波で流されました、ほんとうにひどい被害でした。
 戸田(へだ)村(2005年に沼津市と合併)では幕府の資金援助の下、船大工をかり集め、軍艦を建造してロシア乗組員を祖国へ帰してあげました。

*ディアナ号関係サイト
http://www.3776type.com/?page_id=93
http://www.egawatei.com/hedagou.html

 ディアナ号は200tですが、100日間と期限を決めて建造したのは100tの洋式軍艦「戸田号」でした。ロシア人から話を聞いて、図面を引き洋式軍艦を建造した当時の船大工の技術水準の高さも驚きです。この措置に感激した帝政ロシアは戸田号に52門の大砲を載せて幕府に戸田号を返戻しました。帝政ロシアは現在の下品な「社会主義のロシア」とはちがって、ちゃんとした国だったのです。

 安政の大地震で大きな被害をこうむりながらも、難破したロシア軍艦の乗組員を救助し小屋や寝具や着物や食料を提供できたのは、当時の宮島村は災害や日照りや水害に備えて食料の備蓄があったからです。備蓄がなければみずからも甚大な被害を受けているのですから、他人がどのような危難に遭おうが構っていられる余裕がありません。

 宮島村に限らず、日本の村々では災害に備えて、ふだんから物資を備蓄しておく習慣があったことがわかります。キリギリスとアリの寓話ではありませんが、アリさんの生活が日本人の基本でした。

 翻って、現在の日本やわが町根室を見ると、そういう考えが根こそぎ失われてしまったことに驚かざるをえません。北海道から九州まで、国も市町村もキリギリスの生活をしていますから、180度の価値観の転換が起きてしまったと言わざるをえません。
 政府は1000兆円を超える借金を抱えても一向に減らそうとせず、地震や津波などの大災害に備えて資金の蓄積どころの話ではありません。この12年間で人口が5000人減少した根室市では市の借金の額が減っていません。それどころか、借金まみれの国から補助金を引き出し、明治公園の再開発を40億円もかけてやろうとしています。、
 江戸期の宮島村の村民から見たら、現在の日本の国民は気が狂っているようにみえるでしょう。

 平時には、災害に備えて資金や物資を備蓄しておくというのが、日本人の伝統的な考え方です。健全な保守主義とは、日本人が守り育ててきたこうした価値観を大切にするということです。
 安倍総理のアベノミクスは、こうした日本人の伝統的な価値観を真っ向から破壊するものです。「美しい日本」と主張したこともありましたが、言葉とは裏腹に、その経済政策の基になっているのは内閣参与の浜田宏一(東大名誉教授・国際金融論)氏が50年前に米国で学んだマクロ経済学です。古い古い米国の価値観に基づく拝金主義の経済理論をベースにしていますから、アベノミクスは縄文以来12000年の歴史と伝統を維持してきた「美しい日本」とは何の関係もありません。
 50年も前の米国のマクロ経済学では少子高齢化時代に突入した日本の経済政策の舵取りができるはずもなく、そのようなことは高校生でも判断できるでしょう。自民党の皆さん、「美しい国日本」が守り育ててきた健全な保守主義に目覚めてください。

 日本人は伝統的な価値観に立ち戻り、健全な保守主義とは何かと問うべきです。
 伝統的な職人仕事観に基づく経済学が少子高齢化社会へ突入した日本を救うことになるでしょう。


*#257 8月15日「終戦記念日」(ロシア軍艦ディアナ号沈没とその周辺の事情)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-08-15-1

 #3270 根室も四百年に一度の大地震が近い:熊本大地震は他人事ではない Apr. 15, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-04-15

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#2784 百年後のコンピュータの性能と人類への脅威 Aug. 22, 2014 ">

#3215 ライフワークに手をつけた2015年を振り返る:『資本論』を超えて  Dec. 31, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-12-31

#3097 資本論と21世紀の経済学(改訂第2版) <目次>  Aug. 2, 2015 


       3097-1 ↓
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-08-02-2

Ⅰ. 学の体系としての経済学      6

1. <デカルト/科学の方法四つの規則とユークリッド『原論』> …6
2.<体系構成法の視点から見たユークリッド『原論』> …8
3.<マルクスが『資本論』で何をやりつつあったかを読み解く> …10
4.<資本論体系構成の特異性とプルードン「系列の弁証法」> …11
5. <労働観と仕事観:過去⇒現在⇒未来> …13
 


  3097-7 ↓
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-08-04-1

24. <文部科学大臣下村博文「教育再生案」について> …67
25.<人工知能の開発が人類滅亡をもたらす:ホーキング博士> 
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 赤い文字の章をお読みください、データを挙げて人工知能の未来に言及しています。


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