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#3073 高校生の哲学への関心度 July 5, 2015 [授業風景]

<更新情報>
7/6 朝10時追記 英語の長文読解力の基礎は岩波新書レベルの本の読書量にあり。
7/6 17時追記 脳を使いすぎると筋肉の「炎症」と類似の症状を起こす。若いうちに負荷をかけなかった脳に30歳を過ぎて郷土の負荷をかけるのは危険な場合もある。脳が疲れて心が折れるのである。脳とこころはつながっている。

 土曜日の高校生の授業は学校再準備作業で全員が登校しているから、休むものが多かった。夕方、明治公園で仮装ダンスの練習をしたクラスも少なくなかったようだ。
 生徒は学校の進学講習で使っている英語の問題集をやっていた。最初は文法語法問題、それを終わると長文(?)問題。たったの1ページほどの分量でも「長文」というのだから苦笑い。たくさん読まないと読めるようにはならない。百題くらいピッくアップして辞書を引いて精読し、クリアファイルに保管して何度もやってみたら、長文の出題パターンに慣れる。週にたったの1題解いても2年間で百題になる。これを繰り返せば十分だ。
 「長文」を読むのが辛くなったようなので15分ほど休憩を入れた。3時間ぶっとうしはきついのだろう。
 全力でのめりこむと時間なんて矢のように飛んでいく。脳のエンジンがフルパワーになるとそういう快い「瞬間」が訪れる。周りの音と時間の感覚が消失してしまう。βエンドルフィンが大量に脳から分泌されるのだろう。繰り返すことで、そういう状態を自分の意志で創り出せるようになる。むずかしい問題に集中しているとき、難解な専門書を読んでいるとき、なにか難解な問題を考え続けているときに、プログラミングをやっているときにそうした状態になる。だから、高校生の時期には、自分の現在のレベルを超えるものにチャレンジすべきだ。そうした過程を通して脳の働き方が変わる。脳は質量を持った物理量ではあるが、大事なのはその「働き」である。よい脳は自分で創れるということ、いや自分にしか創れない。難解な問題を考え続けることが脳を鍛える。将棋の7冠王の羽生善治さんは江戸時代の詰め将棋の百題難問集を一月かけて全問を自力で解いたという。大数学者の岡潔も旧制中学の時代に数学の難問題集を解いている。易しい問題ばかりやっていたのでは、脳は鍛えられない。そういう意味では脳は筋肉に似ている。鍛えれば鍛えるほど発達するのである。
(若いうちなら負荷をうんとかけても、脳が柔軟だから受け止められるが、30歳を過ぎる辺りから厳しいかもしれない。使いすぎて「炎症」を起こしたり、筋肉の「断裂」のような現象を起こすことがある。情緒不安定になったり、躁鬱病を発症することがあるようだ。脳が疲れて心が折れた状態だから、そういう時は自然に触れて、脳を休ませなければならない。脳とこころはつながっている。)
 会話文を除いて、センター長文で出てくる文は書き言葉ではあるが、ネイティブの中学生程度のものが大半。高校生の読み物にしては内容は幼いレベルだろう。2次試験は大学の専門課程で読むような本から採録している場合が散見されるので、一般的には内容のレベルが上がる。そのときに重要になるのが、中・高校生の内にそうした専門書または入門書程度の読書をどれだけこなしたか量が問われる。新潮社の百冊は文学だから、まったく不十分で、岩波新書レベルの本は最低50冊は読んでおきたい。そういうレベルの読書経験が内容の濃い長文を読む際に読解力の基礎となっている。
 フランスの高校生は哲学が必修科目であるから、難解な文を読まざるをえない。科学の普遍的な方法を扱ったデカルト『方法序説』は哲学書でありながら国語の教科書に収載されているという。デカルトは「デカルト平面」の考案者であり、数学者でもある。理系だ文系だなどという仕分けをしてしまったら何が起きるのか?『方法序説』は哲学書だから国語のテクストとしては扱えない。デカルトはデカルト平面の考案者で数学者だから、国語の教科書には採録できないなんて馬鹿な話がまかり通ることになる。論理的に文章を読むためには実に重要な示唆が「科学の四つの規則」に含まれているのに、もったいない。ユークリッド『原論』も冒頭部分の解説を国語で扱ったら論理的思考に実に役に立つ。文系・理系の区別が、そうした異分野クロスオーバを阻んでしまう。
 フランスでは成績の良い生徒は哲学という教科を通して文章読解力が鍛えられると説明したら、「哲学の本がありますか」と訊くので、数冊本棚から引っ張り出した。
 ヘーゲル『精神現象学』、デカルト『方法序説』、ヘーゲル哲学の解説書数冊を隣の机の上に積み上げた。生徒は何冊かめくって、パス。ちょっとむずかしいものを出しすぎたようだ。岩波講座哲学は18冊あるが、わたしだって高校生の時にこのシリーズは読んでいない、なにしろこの本の第1巻が発売されたのが1967年11月で、ebisuが根室高校を卒業した半年以上後のことだった。もちろん、新宿紀伊国屋書店で発売と同時に購入した。『精神現象学』を買ったのはさらに数年後のこと。
(解説書のイポリット『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』は学部のゼミの指導教授であった市倉先生の翻訳である。朝まで翻訳をしていて、午後の授業で眠そうなことが何度かあった。眠そうですねと訊くと、「イポリットの翻訳をしていたら空が明るくなっていた」なんてことをおっしゃった。)
 今日になって、ずっと軽い哲学入門書があったことに気がついた。「世界で一番やさしい哲学の本」と銘打ったヨースタイン・ゴルデル著『ソフィーの世界』である。これは中学生にも読める哲学の入門書だ。実際に塾生で一人だけ読んだ生徒がいる(現在高校三年生)、今週見せてあげよう。

 哲学は歯が立たぬと思ったか、そりが合わぬと思ったか、生徒は「先生、心理学の本ある?」と訊いてきたので、フロイト『著作集1』を引っ張り出して見せた。これは食いつきがよさそうだった、内容は精神分析の入門書である。顕在意識と潜在意識を分析したもので、夢と神経症の分析が行われている。心理学の古典的名著であり、フロイトによって心理学は精神科学としての自己の領域を確立したといっていいのだろう。フロイトの異端の弟子のW.ライヒの著作が数冊ある。性的エネルギーであるリビドーの抑圧が神経症を生み出す過程が分析されている。社会心理学としてはライヒに『ファシズムの大衆心理』(上・下2巻)があるが、これも本棚に並んでいる。ライヒのこの著作を挙げてエーリッヒ・フロムがかすんで見えるという人もいる。しかし、ライヒの真骨頂はオルゴンエネルギー研究にある。
 「面白そうならフロイト、もっていって家で読んでいいよ」と伝えると、リックサックに入れてもって帰った。
 他に、臨床心理士の「聞く技術」の解説書が数冊ある、ハウツーもので読みやすいので見せたらどういう反応を示すだろう。

 生徒たちが、いつ、何に興味をもつか先生にも生徒自身にも予測がつかない。何気ない話を糸口に、突然哲学や心理学に興味を抱いたり、物理学や数学が面白いと思ったり、古典文学に関心をもったり、コンピュータサイエンスにのめりこんだりする。
 書斎にさまざまな分野の専門書があるというのは、そうした生徒たちにとっては「触発」の機会が増えていい。なにより、そうした生徒たちの興味の広がりを目撃するわたしが楽しい。
 12年前にはじめたこの小さな私塾はようやく思い描いた形に近づいており、ふるさとに存在するだけでも意味があると自負している。体力の限界に突き当たるまではなかなかやめられない。


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フロイト著作集 (1)

フロイト著作集 (1)

  • 作者: フロイト
  • 出版社/メーカー: 人文書院
  • 発売日: 1971/01
  • メディア: 単行本
ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

  • 作者: ヨースタイン ゴルデル
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1995/06
  • メディア: 単行本
精神の現象学 上 (ヘーゲル全集 4)

精神の現象学 上 (ヘーゲル全集 4)

  • 作者: ヘーゲル
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1971/01
  • メディア: 単行本
ヘーゲル精神現象学の生成と構造〈上巻〉

ヘーゲル精神現象学の生成と構造〈上巻〉

  • 作者: イポリット
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1972/10/30
  • メディア: 単行本
ヘーゲル精神現象学の生成と構造〈下巻〉

ヘーゲル精神現象学の生成と構造〈下巻〉

  • 作者: イポリット
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1973/05/30
  • メディア: 単行本

 わたしがもっているのは1967年版の「岩波哲学講座」18巻である。第一巻は「哲学の課題」というタイトルになっている。岩波書店は1987年に哲学講座新版を出しているので、そちらを紹介する。(旧版は入手困難のため)

新・岩波講座 哲学〈1〉いま哲学とは

新・岩波講座 哲学〈1〉いま哲学とは

  • 作者: 大森 荘蔵
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1987/11
  • メディア: 単行本
新・岩波講座 哲学〈2〉経験・言語・認識

新・岩波講座 哲学〈2〉経験・言語・認識

  • 作者: 大森 荘蔵
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1987/12
  • メディア: ハードカバー
新・岩波講座 哲学〈3〉記号・論理・メタファー

新・岩波講座 哲学〈3〉記号・論理・メタファー

  • 作者: 大森 荘蔵
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1986/05/09
  • メディア: 単行本
新・岩波講座 哲学〈4〉世界と意味

新・岩波講座 哲学〈4〉世界と意味

  • 作者: 大森 荘蔵
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1985/10
  • メディア: ハードカバー

 日本人の書いた哲学書を2冊紹介する。和辻哲郎訳の懐奘の書いた『正法眼蔵随聞記』はebisuにも理解できるが、道元の著作は何度読んでも分からない。読んだだけではわからない種類の本で、修行が必要だ。リストに上げた本はすべて本棚にあるから、塾生が手にとって読むことができる。仏教は本来は宗教ではなく、哲学というのが正しいように思える。生・老・病・死からの魂の救済にもなるから宗教であると受け止められたのだろう。
 豆粒よりも米粒よりももっともっと小さい小さい粒の知性の持ち主のebisuが思うに、お釈迦様は人類史上最高の知性の持ち主である。初期仏教経典群を読むと無限に透明な知性の光が感じられる。お釈迦様の智慧の働きには限度がない。スッタニパータ(『ブッダの言葉・スッタニパータ』岩波文庫 中村元訳)やダンマパダや阿含経典などの初期仏教経典群を読むと良く分かる。それらも、本棚に並んでいる。


正法眼蔵随聞記 (岩波文庫)

正法眼蔵随聞記 (岩波文庫)

  • 作者: 和辻 哲郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/02
  • メディア: 文庫
正法眼蔵〈1〉 (岩波文庫)

正法眼蔵〈1〉 (岩波文庫)

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/01/16
  • メディア: 文庫
正法眼蔵〈2〉 (岩波文庫)

正法眼蔵〈2〉 (岩波文庫)

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/12/17
  • メディア: 文庫
正法眼蔵〈3〉 (岩波文庫)

正法眼蔵〈3〉 (岩波文庫)

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/07/16
  • メディア: 文庫
正法眼蔵〈4〉 (岩波文庫)

正法眼蔵〈4〉 (岩波文庫)

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1993/04/16
  • メディア: 文庫
すらすら読める 正法眼蔵

すらすら読める 正法眼蔵

  • 作者: ひろ さちや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/07/18
  • メディア: 単行本
正法眼蔵〈1〉

正法眼蔵〈1〉

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 単行本
正法眼蔵〈2〉

正法眼蔵〈2〉

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本
正法眼蔵〈3〉

正法眼蔵〈3〉

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本
正法眼蔵〈4〉

正法眼蔵〈4〉

  • 作者: 道元
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1996/10
  • メディア: 単行本
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1958/01
  • メディア: 文庫
ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1978/01/16
  • メディア: 文庫
原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話

原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話

  • 作者: アルボムッレ スマナサーラ
  • 出版社/メーカー: 佼成出版社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 新書

 わたしの書棚には阿含経典初版の単行本が全冊(6冊)揃って並んでいる。これは手に入りにくいので同じものが文庫になって発売されているので、そちらを紹介する。
阿含経典〈3〉中量の経典群/長量の経典群/大いなる死/五百人の結集 (ちくま学芸文庫)

阿含経典〈3〉中量の経典群/長量の経典群/大いなる死/五百人の結集 (ちくま学芸文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2012/10
  • メディア: 文庫

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tsuguo-kodera

 渋谷先生と先ほど相談しました。管理人さんの経験談、とくに高校生の能力を伸ばす読書の方法の話をしていただくことで、お互いにロハでできそうです。ですから管理人さんが東京に来られるご都合次第で良さそうです。如何でしょうか。
 繰り返します。今日渋谷先生に道東の最寄りの町で実技と講演それぞれをおよそ1時間ずつすることが可能かお聞きしたところ、メリットが明確にできたらお引き受けしてくれそうです。上の交換条件は私から言いました。
 渋谷教頭はバドミントン協会の正式の普及部会の委員ですし、高校の教頭でもありますので、二束の草鞋を履いています。超多忙の人であり、飛行場から便利な体育館のある中学校が場所として最適でしょう。やはり根室は難しいかもしれません。渋谷先生は。日帰りになるでしょうから。
 私は管理人さんが東京に来られるついでに学校へきて、先生方に講演をする交換条件を提案しました。高校生に勉強させるべき本など、また如何にして偏差値を上がられたか、どのような実績があったかなど、実例として経験談をお話頂くのが交換条件として成り立つと私は推測できました。検討いただけたら幸甚です。
 さらに別の方策としては、管理人様の分析の経験談をお医者さんの卵、しかもバド好きの人にしていただけるなら、別途、バド好きの若手の先生の勉強の大事さの講演と実技バド指導も実現できそうに思えました。
 勉強と研究の専門家ですのでこれも面白いかもしれません。結構バドは上手ですし。こちらは渋谷先生が予定ができない場合の策です。こちらは日帰りなら可能との感触を頂けました。交換条件はありません。
 いずれにしろ、まず、渋谷先生の交換条件の可能性を検討いただけたら幸甚です。お互いの訪問は、まず10月ぐらいまでの開催にしていただけませんか。道東の冬は速そうですので。
 なお私は家の仕事もあり、渋谷先生のお供はできそうにありません。
 追記です。渋谷先生は佐々木翔選手のコーチでした。翔選手がロンドンオリンピックへ行ったとき、北海道新聞から訪問インタビューの記者が来て、大きく記事がでていました。当方のホームページ、先生のコンテンツにその記事のコピーが張り付けてあります。
 北海道新聞は仲の良い記者もいるようです。先生は旭川や函館の方がやりやすいようですが、私はぜひ管理人さんのお近くでしてほしいと言っておきました。
by tsuguo-kodera (2015-07-06 18:12) 

tsuguo-kodera

 補足です。代替え案の場合は高校の方が良いかもしれません。中学生も参加するようにした方が良いかもしれません。
by tsuguo-kodera (2015-07-06 18:49) 

ebisu

全国トップレベルのバドミントン指導技術をおもちの渋谷先生が道東の中高生に直接指導してくれるのですか、ありがたい。

確認のために整理しながら箇条書きします。

(1)渋谷先生が講演会と講習会をして日帰りのスケジュールだと一日一便ですから根室は無理。
場所は釧路。

(2)渋谷先生自身の講演会1時間、講習会1時間

(3)対象は参加希望のバドミントン部の中学生と高校生、そして部活担当の先生

(3)交換条件の件 講演会
対象:関東第一高等学校の先生たち
a:高校生に読ませるべき本
b:「如何にして偏差値を上がられたか、どのような実績があったかなど、実例として経験談をお話頂く」
これは、教えた生徒ではなく、私自身の経験をお話しすることでよろしいでしょうか?
それとも、東京で個人指導の最初の生徒の一人に、自閉症児の生徒を受け持ち、かれが医者になった話がいいのでしょうか。この件は教え方よりも、彼の成長が凄かったというお話になりそうです。

脳の働きをよくするために二つの必要条件があるようです。
一つは小中学生の時期に濫読期を経験すること。二つ目は高校生の時期に難解な本や受験レベルを超える難解な問題集をクリアすること。
成績上位3%の人の半数くらいは、そうした経験をもっているのではないかと考えています。
数学者の岡潔先生と将棋の羽生善治元七冠王の実例をあげて説明するとわかりやすいでしょう。
成績下位の生徒層の偏差値を上げる方法は放課後個別補習の徹底に尽きます。これも数名の生徒の実例をお話できるでしょう。

社会に出てから必要となる能力に焦点を当てた話がいいかもしれません。小寺さんは大企業2社での勤務経験、わたしは中小企業と大企業の株式上場3社に関与しています。
利益構造の改善や財務体質の改善のためのプロジェクトには文系・理系の区別がありません。複雑な問題が生じてそれを解決するためのプロジェクトも文系・理系の区別がありません。複雑な問題はつねに両方を含んでいます。「複合問題」として現れます。だから両方の分野の専門知識をもって、クロスオーバできる人材が必要とされています。そして決まった答えのない問題ですから、辛抱強い思考が要求されます。高校時代に受験レベルを超えた問題をどれだけ考え抜いたかが案外重要なのです社会人になっても会社の命運をかけるようなプロジェクトでは同じことをやります。模範となる正解のない問題をとことん考え抜くことになります。
会社の命運を左右するどういう仕事があったのか、輸入商社と臨床検査会社を実例にとってお話しするのがいいかもしれません。文系・理系の区別のないことが良く分かるはずです。
高校課程は大学受験のためでもありますが、どういう社会人を育てるのかという視点を導入すると、教えるべきことが違ってくるでしょう。
「あそこの高校出身者は、仕事をやらせたら実にタフネスで、いい仕事をするが、なぜだろう?」そういう世間の評価が立つような高校が全国に一つぐらいあっていい、わたしはそう思うのです。

そういう講演会で「交換条件」にしていただけるなら、よろこんでやらせていただきます。
日時の候補を2つほど指定していただけたら、お話しする内容はそちら様のご都合に合わせて用意したいと思います。

なお、会場が釧路ということですので、釧路在住の二つの組織()のメンバーに動いてもらうので、専用掲示板で明日以降、メンバーたちとやり取りをしたいと思います。

by ebisu (2015-07-07 00:01) 

tsuguo-kodera

「これは、教えた生徒ではなく、私自身の経験をお話しすることでよろしいでしょうか?」

 はいそうです。木曜日に渋谷教頭と面談する予定になっています。交換条件は基本的に管理人様の経験談で良いと思います。難しい話は短い時間では難しいだけでしょう。なお、面談で確認してきますのでしばらくお待ちください。

 代替案の場合は、あまり交換条件は不要と思います。管理人様のお勧めの病院でも簡単に見学させて、高齢者医療の道東の問題でも管理人様が雑談のように話すのが良いと思います。そのうえで私のようにお土産屋さんに案内すればいいのかも。釧路の先生が一緒なら楽でしょう。
 本題の釧路あたりの高校での講演実演話ですが、かなり広く対応できるでしょう。極論すれば、何でもいいかも。例えば体育館で部活の人がバドで遊んでもらい、模範演技をしてもらうのも、ありです。
 バドをしてきた仕事での効能も良いでしょう。日本中の仕事の実例も挙げられるでしょうし、東京や世界の研究者の話も良いでしょう。文武両道の本当の良さを味わってもらえるかもしれません。
 そのために道東の中高生が、何故今勉強しなければいけないか、またその効果を経験から話してもらえるでしょう。道東の生徒さんの有志が、長期休暇時に東京の修学旅行会の話になればベストかも。
 こちらは偏差値が60近辺以上の学生さんに、さらに高みを目指させたいなら適しているでしょう。50以下ですとしらける人が多いかも。
 しかし、管理人さんの記事で東京に出て経験しろとあったように思えます。そのための情報としてベストかもしれません。別途進めることも良いでしょう。釧路の人材次第でしょう。
 何れにしろ渋谷教頭の話を至急詰めて、成否にかかわらず代替案の可能性に取り掛かりたいと思います。
 根室の皆さんの中で管理人様と似た考え方の人がいたら、そちらにはあまり負荷のかからない策になるのかもしれません。

by tsuguo-kodera (2015-07-07 04:46) 

ebisu

「交換条件」の講演会の趣旨、よくわかりました。

SPI能力検査で一つ面白いことがあります。この検査で偏差値70以上の人材は企業人としての能力に明白な限界があります。
大学受験の全国模試でも同じことが言えます。
もちろん、北海道の公立中学校で行われている文協学力テストでも得点が毎回90点を越える生徒はすでに限界に来ています。

文章読解力が伸びると偏差値は下がります。
理由は簡単なのですが、案外見落とされています。
高校の正規の科目に哲学がないからこんなことが起こります。
国語のテストの結果では対象者のうちの、上位1%の者の偏差値が低く出てしまうということ。
詳しい説明は講演会でしたいと思います。

中学校の学力テスト、大学受験のための全国模試、SPI能力試験の言語系の問題のいずれで要求される読解力もたいしたことはないのです。どうたいしたことがないのかははっきりした理由があります。

企業人となったときに3%の上位層に要求されるのは、そういう試験問題が想定する読解力を上回る読解能力です。そこには「量子的飛躍」があります。

小中高それぞれの段階での読書傾向が大きく影響します。意識的なトレーニングが可能なのです。繰り返し繰り返し、あることを問うことが「クォンタム・リープ」を引き起こす効果があります。

ロシア語通訳の米原真理子さん、韓国の事情を書いた本を昨年出版した筑波大のある教授(本の名前を忘れました、後で調べておきます)、大数学者の岡潔先生・・・みなさんよく似ています。
企業が経営の自己改革を協力に推し進めるために必要なのはそうした能力です。

代替案の方ですが、これは別件として検討したい気がします。大学の先生やお医者さんによる文武両道の実例のお話が道東の蒙を啓くことになるでしょう。論より証拠ということがあります。
問題は、ebisuには道東の病院にコネクションがないということ。

>管理人様のお勧めの病院でも簡単に見学させて、高齢者医療の道東の問題でも管理人様が雑談のように話すのが良いと思います。

高齢者医療は療養型病床がゼロの根室にとっては重大問題です。首都圏で療養型病床の病院を核に、老健施設やナースステーション、訪問介護などの企業群をそろえて、シームレスな老人医療の提供を夢見たことがあります。
一つのビジネスパターンを確立すれば、あとは金太郎飴方式で、企業グループを首都圏だけでも10個でも20個でも展開できるので、大きなビジネスチャンスがあります。道東にも一つ欲しい。
そういうビジネスに興味があるドクターがいらっしゃれば、有益な「雑談」ができるかもしれません。

わたしがスキルス胃癌で入院した釧路医師会病院がなかなかすばらしい経営哲学で運営されていましたが、旭川医大の撤退で7年ほど前に閉院されました。ここなら地元の主治医を通じてご紹介できたのですが・・・
中小企業はオヤジ(社長)次第、病院も院長次第ですね。(笑)
とりとめのない話になってきたので、この辺で。

代替案については、すこし考えさせてください。釧路のグループとの調整の必要があります。
by ebisu (2015-07-07 09:16) 

ebisu

4月に行われた高体連根釧地区大会の結果を釧路のメンバーが見つけてくれました。

http://www13.plala.or.jp/senkonbad/01_koukousyunki/koukou_syunki_proH27.pdf

女子ダブルスで根室高校の生徒が載っていました。高校生になっても部活続けていたんだ。
釧路は高専と湖陵と工業の生徒が多い。

同じ人が、今年の中学校のバドミントン全国大会が釧路で開催されることを教えてくれました。

http://www.badminton.or.jp/news/2015/20150820_zenchu.pdf

8月20~23日までですから、事務局は大忙しでしょう。このタイミングで釧根地区のバド協会と調整するのは無理がありそうです。
経過報告です。
by ebisu (2015-07-07 15:18) 

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