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#2939 『資本論』と経済学(5) : 「『資本論』の章別編成」 Jan. 27, 2015  [資本論と21世紀の経済学(初版)]


4. <『資本論』の章別編成>
 
 マルクスが書き残したのは資本論第1巻第1部のみである。第2部と第3部は膨大な原稿からエンゲルスが編集したものであり、マルクスの手になるものではないから、ここでは資本論第1巻第1部全体を俯瞰しておけば十分である。

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1部 資本の生産過程
 第1篇 商品と貨幣
  第1章        商品
  
第2章        交換過程
  
第3章        貨幣または商品流通

 
2編 貨幣の資本への転化
  第4章        貨幣の資本への転化
  
第5章        労働過程と価値増殖過程

  第3編 絶対的剰余価値の生産
  
第6章        不変資本と可変資本
  
第7章        剰余価値率
  
第8章        労働日
  
第9章        剰余価値率と剰余価値量

 第4編 相対的剰余価値の生産
  
第10章     相対的剰余価値の概念
   
第11章     協業
   
第12章     分業とマニュファクチュア
   
第13章     機械と大工業

第2部            資本の流通過程第3部           

第3部   資本主義的生産の総過程
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わたしの問題関心は、『資本論』という一つの経済学体系がどのような構成をもつのか、マルクスは経済学の体系をどのような道筋で描こうとしたのかにある。展開の系列を簡潔に並べると、それは1巻の編のタイトルを順に並べるということになるであろう。

 商品と貨幣⇒貨幣の資本への転化⇒絶対的剰余価値の生産⇒相対的剰余価値の生産

 つねに前者の展開が後者の展開の前提条件になっている。「商品と貨幣」を描いて、次に商品の発展形態である貨幣が資本へ転化する。資本は絶対的剰余価値を生み出し、次いで、労働日の内の必要労働時間と剰余労働時間の割合を変化させることで相対的剰余価値の生産を論じている。絶対的剰余価値の編では固定されていた必要労働時間と剰余労働時間の割合を可変とするのである。いままで一定の濃度の食塩水を論じてきたのを、今度はさまざまな濃度の食塩水があることを論ずるのである。ここでも単純なものから複雑なものへという展開順序が守られている




*#2935 『資本論』と経済学(1):「目次」 Jan. 25, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-25
 

 #3015 人工知能の開発が人類滅亡をもたらすホーキング博士(資本論と経済学-補遺1) Apr. 2, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02

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