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#2936 『資本論』と経済学(2):「1.経済現象と日本の国益」 Jan. 26, 2015 [資本論と21世紀の経済学(初版)]


. 経済学とは何か  

1.      <経済現象と日本の国益> 
     1971815日突然のドルの兌換停止発表、そして固定相場制から変動相場制への移行:ニクソンショックと呼ばれているその年の暮れには360/$308/$になった。英国ポンドは当時1008/£だったが201412月末は186.92/£、五分の一以下になり、英国製品は激安⇒商品と同じように通貨にも取引市場がある。 
     低価格法(取得原価か時価のいずれか低いほうを選択)から時価法への会計基準変更⇒日本の上場企業の株式の1/3が外国投資家の手に渡った。2000年から「会計ビックバン」がはじまり、市場性のある株式は時価評価へ変更された。これは米国会計基準へ日本の会計基準をあわせた措置である。

 金兌換が保証されていた「ドル/金本位制」から兌換停止宣言による「ドル本位制」への移行は、100%米国の国益でなされた。米国政府は兌換を約束してドルを世界中にばら撒いた。各国はその約束を信じて外貨準備をドルで溜め込んだ。その先行きへの不安がヨーロッパ各国に広がり、フランスが外貨準備の兌換を実現、ニューヨーク連銀の地下金庫から金を運び出した。ドイツは敗戦国でそれができなかった。各国の要求を呑むとニューヨーク連銀の地下金庫に山積みになっている金を全部運び出しても足りない。フランスの「実力行使」によって、兌換要求がヨーロッパ各国へ広がると米国は兌換停止を宣言せざるをえなくなった、それが1971年の夏に起きたニクソンショックである。世界はこの日を基点に大きく変わった。兌換停止を宣言しドル本位制へ移行したからこそ米国はベトナム戦争(1960/121975/4/30)の戦費を調達できたし、その後の大幅な赤字財政でも財政破綻を起こさずにやってこれた。
 2000
年からはじまった会計基準変更(会計ビッグバン)は磐石な日本企業を切り崩すために仕組まれた米国の周到な戦略の一環である。会計基準を変更することで何が起きたかをみればわかる。二つ重要な変化が起きた。一つは外国投資家の持ち株比率が1/3に上昇した。持合をしていた日本企業の株の放出が始まり、経営参加することも支配権も握ることができなかった日本企業株を大量に買い占めることが可能になった。日本の上場企業株の三分の一がすでに外国人のものになってしまった。それを可能にしたのが会計基準変更である。会計基準変更にはもう一つ狙いがあった。二つ目の狙いは日本企業の弱体化である。日本企業が強いのは含み資産を膨大に抱え込んでいるからで、それがダントツの国際競争力を保障していた。赤字になったら持ち株の一部を売却すれば、膨大な利益を手にして簡単に赤字補填ができた。含み資産が大きければ、一時期無能な経営者が居座ってもいずれ責任を取って辞任すればいいだけで、どんなに経営危機を招来しても、歴史のある含み資産の大きな会社はつぶれず、長期的な視野で腰を落ち着けた経営改革が可能だった。それが日本企業の強さの源泉のひとつだったのである。日本企業が強いのは日本人が勤勉なことによるだけではない、このような米国とは異なるさまざまな仕組みも日本企業の強さを支えていたのである。
 日本企業はそれまでに溜め込んだ含み資産を売却することで何回でも経営危機を乗り切れた。それが会計基準変更で10年足らずの間に半分が消えてしまった。

 日本固有の
仕組みを米国型の仕組みに変更することが日本経済に甚大な影響を与えていることを知ろう。米国は日本企業を弱体化させる戦略を長期間にわたって実施している。米国企業による日本企業支配の促進を米国政府が国家戦略の一環として実施している。隠してなどいない、米国大使館のホームページに規制改革に関する対日要求リストがある。これは戦いなのである。小泉政権も安倍政権もこれら対日要求リストどおりにやっている。日本の国益はいったい誰が守るのだろう? 

*米国大使館ホームページ 「規制改革」
http://japan2.usembassy.gov/j/p/tpj-20110304-70.html 

「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国要望書」
20071018
http://japan2.usembassy.gov/pdfs/wwwfj-20071018-regref.pdf



*#2935 『資本論』と経済学(1):「目次」 Jan. 25, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-25

 #3015 人工知能の開発が人類滅亡をもたらすホーキング博士(資本論と経済学-補遺1) Apr. 2, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02


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