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#2264 なぜ松前藩だけが地図をつくれなかったのか? Apr. 16, 2013 [教育問題]

 4月9日から根室総合文化会館で開かれている「東西の古地図に見る日本・北海道・千島:展示会」を3度訪れた。120枚もの古地図を一つ一つじっくり眺めて楽しんでいる。20日まで開催されている。これだけのコレクションを根室で見ることができるのは今回限りだろう。私はあと数回見るつもりだ。

 松前藩が作成した地図が数枚あった。筆で描かれたもので、他人に聞いて描いたような図ばかりで、実測したようなものはひとつもなかった。
 幕府が縮尺を示して各藩に地図作成を命じ、それらを総合して日本全図を作成したと解説してあるものがあった。本州や四国や九州の各藩から謙譲された地図は現在の地図と形がほぼ同じであり、地図作成者の数学のレベルと実際の測量作業のたしかさを想像させるできばえだったが、北海道だけがとんでもなく形がいびつで小さくなっていた。松前藩が指示された縮尺で測量した地図をつくれなかったからだ。

 北海道が広いということを考慮に入れても、お粗末すぎる。江戸期には水田がなかったから松前藩には自分の領地を測量することにすら興味がなかったようだ。ロシアと国境を接していながら、日本国の国境を守るという意識も気概もなかったようにみえる。
 地図作成には数学と測量道具の工夫が必要だが、松前藩には高等教育機関の藩校もなかった。学問にちっとも興味がなかったことは地図作成能力の一点からもわかる。
 豊富な水産資源があったから、魚場を開拓して海産物を内地へ「輸出」するだけで大もうけできたのだろう。だから、独自の加工技術も育たなかった。そんな七面倒くさいことは「内地」の商人に任せればよかったのだ。
 この傾向はいまも水産資源に深くかかわる道内のいくつかの町に「遺風」として残っているのではないだろうか。豊富な天然資源に頼りきり、濡れ手に粟ような儲け方に傾斜し、地道な努力を軽視してしまう「風」はいまもわが町に吹いている。
 教育や学力問題に興味が薄いわが町は松前藩の後裔の地のひとつであるわけだ。
 江戸期から200年以上にわたって学問や技術の軽視がわが町根室の活力を削いでいるという見方も可能だろう。北構先生は実業と学問を両立させた稀有な根室人である。人口減少という大きな時代の転換点にその業績の一端を見させていただくのは大きな意味のあることなのである。
 200年続いてきた「悪しき伝統」を覆すのはたいへんなことかも知れぬが、やってやれないことはないだろう。
 水産資源が豊かなうちに教育を重視し地道な努力を一世代続けるだけで、わたしたちは全国に二つとない素晴らしい町を築くことができる。ふるさとの地にそうした芽を育てておきたいと思って、わたしは50歳を過ぎてからふるさとに戻ってきた。

 松前藩作成の地図数枚をじっくり観察してもらいたい、そして他の地図と比較してもらいたい。日本全図を幕府が作ったときに全国にいくつの藩があったか知らないが、間違いなく松前藩が最低レベルである、数学と測量技術において江戸後期には全国最低だった。

 全国最低レベルの北海道、そして全道14支庁管内最低レベルを記録し続ける根室の子ども達の学力、そろそろこんな不名誉は払拭したいものだ。
 新しい時代への扉を開けておくのが団塊世代の役割だろう。


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*#2260 東西の古地図に見る日本・北海道・千島:展示会
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-10


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miopapa

書き込みの場所が違うかもしれませんが、

ご心配を頂きまして、本当にに有り難うございます。
このところ、年度替わりの仕事に追われていることに加え
少し無理をし過ぎ/車椅子に降りている時間が長くなりすぎで
お尻に傷が出来、無理をして褥瘡になっては ・ ・ ・
と、2~3日横になっていればいいのですが、
今月中は、その時間も無く ・ ・ ・
そんな思いで仕事をして居るものですから
ついつい気持ち的にも憂鬱になり余裕もなくて

今は少し我慢をしてROMのみに ・ ・ ・

本当にお気遣い頂きましてありがとうございます。

少し途切れ気味になりますが、
      これからも宜しくお願い致します。

by miopapa (2013-04-16 14:24) 

ebisu

miopapaさんへ

丁寧なお返事ありがとうございます。
褥瘡になってはあとがたいへんですから、ご自愛ください。
ちょっと安心しました。
by ebisu (2013-04-16 22:29) 

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