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#1824 BS archives 小田実 遺す言葉 Feb. 1, 2012 [つれづれなるままに…]

 旧友からの手紙をブログにアップしたら、コメント欄がにぎわっている。ブロガーとしていろんな年齢層の意見を聞けるのはうれしい。
 楽しんでもらえたら幸いである。さらにいろんな意見が開陳されることを期待したい。 

 ところで午前中にBS放送を見ていた。小田実の「遺す言葉」という番組だった。

 代ゼミで英語の教師をしていた1967年のことを思い出した。早口でせっかちな喋り方をする先生だった。頭の回転に口がついていけずにときどきどもる。真っ赤な柄物だったり、まっき黄の柄物だったり、青にサイケデリックな模様のアロハシャツだったり、格好には無頓着。頭はぼうぼう、頭髪をかきむしりながら機関銃のように喋り捲っていた。

 ずいぶんと著作も多い。私は2冊だけもっているはずだが本箱のどこかに埋もれてしまっている。2,007年7月30日に亡くなっているが、病床の中で日本について言葉少なに思いのたけを語る姿が印象的だった。
「日本を見直してほしい」
「平和産業だけでこれほど繁栄した国は世界中にない」
「1億総中流(格差が小さかった)を実現した」
 小田先生、歳をお取りになりましたねと画面に語りかけてしまった。

 かれは1933年生まれだから小学校を卒業した年が敗戦だったのだろう。そこのかれからこういう言葉が出てくる。
「平和と反戦」
 ベ平連の活動が思い出される。若い人にはピンと来ないだろうが、ベトナムに平和を反戦運動というのが70年代初頭に在った。その先頭に彼は立っていた。
 神戸大震災で被災し、市民の側から被災者救済立法制定運動を起こし、2500万人の署名を集め、100名を超える国会議員を動かし、市民立法の実現にこぎつけている。
 小説家、予備校講師、社会運動家、学者、翻訳家と多彩な人だった。その生き方の原点は敗戦である。

 団塊世代の私よりも16歳年上である。釧路の教育を考える会副会長の三木さんと私がちょうど同じくらい年齢が離れている。小田実と三木さんは一世代違うが、なんとなく風貌とエネルギッシュなところが似ていて、私は二人を重ねてみることがある。

 小田が敗戦時に旧制の天王寺中学生だったことがその後の彼の行動を決定付けているように思える。筋を一本貫き通した生涯はなかなかできることではない。人は何らかの時代を背負って生まれてくる、時代の子でもある。
 良心的兵役拒否を基軸にしたベ平連活動は敗戦の原点なしに考えることができない。小田は2007年死の床にあってインタビューに答えている。
「富国強兵が間違いだった、あれさえなければ・・・」と声をつまらせ、涙ぐむ。だから、戦後平和憲法の下で軍需産業に頼らず、平和産業でヨーロッパをしのぎ、格差の小さい1億総中流と言われた経済国家にのしあがった日本を誇りに思っていた。
 ワイマール憲法を改正してナチスが台頭した、その状況に現在の日本が酷似していることを心配していた。

 1億総中流が崩れ、格差拡大を目の当たりにして小田の憂いは大きくなる。
「是正する、反対する、これがデモクラシー」

 晩年はイーリアスを翻訳したり、猫に関する小説を書いたりしていたようだ。
 少し脱線しよう。かれは野良猫が大好きだった。なぜ野良猫がすきかと言うと、飼い主がおらず、自立して生きているからそこに愛らしさを感じていたのではないだろうか。自主・自立による市民の連帯が彼の運動の基調。

 若者たちに言いたい。若者らしくあれと。現状に不満があるだろう、現状を変える波を起こせ。叫べ!動け!
 格差社会は悪だ、格差社会を是正する運動を起こせ。世の中を変えるのは常に若者たちである。その若者たちに社会変革のエネルギーを感じない。団塊世代の全共闘運動以降、学生の社会に対する異議申し立てがなくなった。ネット社会となりコミュニケーションツールに溢れているのに若者たちは孤立し分断され、連帯の叫びがあがらない。まるで去勢されたかのようである。

 小田実最後のノートに乱れた字で
「世界は世直しを必要としている」
という言葉を記した。
渾身の力で書いたのだろう、それが絶筆となった。

*小田実ホームページ
http://www.odamakoto.com/jp/

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#1823 激烈な競争から這い上がれ:団塊世代の友人からの手紙 Jan. 31, 2012 [授業風景]

 茅ヶ崎の友人からメールが届いた。#1810を読んで、団塊世代が中高生だった頃を思い出し、現在の中高生と比較分析してくれた。
 ブログでアップした記事を材料にして旧友とコラボレーションが成立してしまう、阿吽の呼吸が楽しい。
 極端な論は物事の本質をあらわにしてくれるものである。彼の専門は西洋哲学だが、私はそうした方法論をマルクスの著作物で学んだ。彼の論は物事の本質をあらわにし、それぞれ論拠を提示してみせてくれている。こうした論の進め方自体が中高大学生には参考になるだろう。

 団塊世代が受けた「這い上がって来い、自力で這い上がってくるなら、手助けのしようもあるという教育と、子どもはみんな宝物だから「大切に育てよう」という教育では180度方向が違う。彼の論を読み、戦後わずか60年で教育のありようが正反対になってしまったことに気づかされた。ここにものごとを大きくみる俯瞰の大切さを読み取る人もいるだろう。虫の眼だけではものごとの大局をとらえられず道に迷うことになる。
 子どもが溢れていた団塊世代の子ども時代と少子化のいま、時代状況の違いが教育に如実に現れているのだろう。日本の伝統的な教育は「自力で這い上がって来い、自力で這い上がってくるなら、手助けのしようもある」であり、「大切に育てよう」は教育としては間違っているというのが彼の意見である。
 
 視点が斬新なので根室の小中高の学校の先生たち、生徒たち、父母のみなさんにぜひ読んでもらいたい。
 ただし、多少の毒があるから、毒気に当たって倒れるような人はここまでにしておいたほうがいい。
 
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「授業風景」読みました。
私も時々、多少のつきあいのある親御さんから受験生を見てくれと頼まれて、
ここ10年ほど中高生を何人か見ているので、このシリーズは毎回興味深く読んでいます。

茅ヶ崎と根室では随分と離れており、また背景となる地域的な風土も異なるのですが、学校教育のかかえる問題という点では、共通するものが多々あるようですね。
学校教育の話になると、どうしても自分たちの中学・高校時代と比較してしまうのですが、団塊の世代も還暦を超えた今、戦後教育という生体実験の材料となった我々が抱く感慨は善くも悪くも、今後の反省材料となるように思います。 
そして団塊の世代というのは、過去何千年もの日本の歴史において平均的な能力が最も高く、したがって国際競争の場に投げ込まれても唯一、ヒケを取らずに対等に戦えた稀有の世代でした
現在、ノーベル賞のような国際的な賞を当り前のようにして受賞しているのが、その証拠です。
とはいえ、こういう章を受賞しても当り前と思うような時代が今後も続くのかといえば、今の50歳代中頃の世代までは受賞できるだろうけれども、その下の世代は怪しいでしょうね。

何が違うのか。
質量ともに英数の勉強時間が我々の時代の半分以下という物理的な制約はもちろんですが、それ以前に教師と親の子供に対する基本姿勢が全く違ってしまったのも大きな要因だと思います。
まず子供に対する基本的な姿勢ですが、現在ではいつの間にか御伽話じみた説が主流となり、<どんな子供も天才である>ということで、まるで<宝物>に接するようになってしまいました。

これはおそらく、最初は出版社がベストセラーをでっち上げるために言い出したことなのでしょうが、我々の世代が子供の頃、毎日のように言われていた<子供等は野良犬、野良猫、ジャリ石の類でその中から自力でまともな人間へと這い上がった者を拾い上げればよい>という実に野蛮な、それでいて実に健全な見方、子供への接し方をなくしてしまいました
「這い上がって来い、自力で這い上がってくるなら、手助けのしようもある」というのが我々の時代の学校教育だった。
つまり、我々の大多数は子供の頃、バカ、できそこないの扱いを受けており、またそれが当り前で、人並みの生活をしたいのなら、各人の努力で自力で這い上がれという環境で育ったのでした。

もちろんこれは我々の親達の世代が考え出したことなのではなく、積年の日本の貧困から生れたどうにもあがきようのない環境なのですが、実はこれが健全だったというのは、日本が産業という場で、つまり知的レベルでの国際競争の場に入ったとき、その場へといきなり放り込まれた我々の世代が案外と何とか工夫して自力で這い上るという底力をつけていたことでもわかります。
私が海外で若い連中をこき使った時も、野良犬、野良猫扱いされて育った後進国出身の若者の方が頭脳にスタミナがあり、工夫の才も発揮するので相手にしていて面白かったのを覚えています。
団塊の世代が身に着けていた国際的競争力というのは、きっとこんな所から生れたのでしょうね。

もう一点は中学や高校教師の授業の仕方です。
私が見ている中高生は少ないので一般化できるかどうかは怪しいのですが、中学や高校教師の中には補助教材と称する自作プリントをつくることにかまけて専門的な努力を怠ける教師が非常に多いようです
それも教科書準拠の参考書をまる写ししたものだとか、あるいは百科事典の項目を丸ごと大量に写して重要な術語を空欄にしただけというような、全くオリジナリティのないプリントを大量に作っているのです。
そんなものを作る時間があるなら、専門書や原書を一冊でも多く読むのが専門職の義務だと思うのですが、部活に精を出す教師と同じで、そちらの方には目が向いているとは思えません

おそらく専門的な勉強が好きではないのでしょう。
ですから教科書のレベルに追いつくのがやっとで、それでプリント作りに四苦八苦なのです。
四苦八苦すれば、授業準備に精を出したという自己満足を得られ、給料相応の仕事をしたと思えるのでしょう

何故こんなことを言うかといえば、新卒社員や大学生にレポートや調査を課したときの反応がよく似ているのです。
黙っていると、「参考資料みたいなものは貰えますか」と聞いてくる新卒社員や学生が必ずいます。
それで、「どうすればよいのか自分で調べろ。それが調査や勉強の第一歩だ」と言うと、「そんなこと初めて聞いた」という顔をする新卒や学生が結構多いので話を聞いてみると、全国どこの学校でもプリントみたいなものが用意されていて、それを見て答えるだけという授業や講義を受けているので、たとえば、かなり名の通った優秀な学校出なのに、パリやロンドン、ベルリンの位置が分らないだとか、漢和辞典を引いたことがないから読み方がわからないだとか、呆れかえるような話が続出するのです。

我々の世代は貧乏国の貧書生だったので随分と乱暴もしましたが、それでも自力ということを叩き込まれていたわけで、それで教師のレベルも何となく予想がついて、立派な見識を備えた教師には礼を失せずに殊勝な態度で話を聞きました。
そのかわり、コケおどしの教師と思ったら徹底的に馬鹿にして、クラス全員で授業放棄するなどをやった覚えもありますが、それも、「自力で調べろ、自力で這い上れ、お前等にかまけてるヒマはない。脱落しようがしまいが、お前等の勝手だ」と
今から思えば随分と冷たい扱いを受けていましたから、自然と人をみる目も育っていたのでしょう

こうしてみると、今の学校教育は大学も含めて大量に「バカ殿様」「バカ姫様」ばかりを輩出しているようですね。
これでは国際的競争力など維持できるはずもなく、戦後ようやくこの国がつかんだ繁栄も「つはものどもの夢の跡」のようで
なんとも哀しい話なのですが、これからはやはりショック療法みたいなものが必要なのかも知れません。
たとえば、「勉強が嫌いだ、やる気にならない」という中高生には、「サッサとやめて働け。そのかわりお前等に出来る仕事は、男なら道路工事、女なら風俗産業、それもダメならホームレスだ。勉強したい人間は、東南アジアやアフリカにわんさといる」とその親子に将来をハッキリ通告してやめさせてしまう位の覚悟と見識が教師の側にも必要ではないでしょうか。
2、3年して、やはり勉強したいといってきたら、そのときにあらためて受け入れてやればよいのです

今、この国は人口減少、経済の縮小、産業構造の転換期を迎えていて、これは貧困化への道かもしれないのですから、現在の繁栄レベルを維持しようと思うなら、当然それ相応の貢献が各人に求められているわけです。
そんなときに我々、生体実験の材料とされた団塊の世代が言えることは、もう一度<野良犬、野良猫、ジャリ石扱いに甘んじよ、そこから自力で這い上がれ>と叫ぶくらいのことしかないのかもしれませんね。
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 中高の先生たちはもっと原書や専門書を読めという警告はもっともだ。教えるということは自らも学ぶということ、教育のプロであるにも関わらず、自分が勉強しないで教壇に立つのは下の下の所業。プロなら恥ずかしいという気持ちをもつべきだ。
 正直に誠実にそして一心不乱に仕事をするのがいつの時代も変わらぬプロの姿だ


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*#1810 「悩み」 Jan. 22, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-22

 #1820 「学力低下、何が起きているのか?」 Jan. 29, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-29


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#1822 1年寝かせた北の勝「搾りたて」を呑む Jan. 29, 2012 [ゆらゆらゆ~らり]

 日曜日、ゆったりした気分。
 一年寝かせた北の勝「搾りたて」を開けた。
 いい色をしている。
 50年前にもらった中標津のはちみつに似て、うっすらと白く濁っているところに風情がある。
 うっとりするようないい味だ。
 意外だったのは炭酸の発砲がなかったこと。 

 埼玉の造り酒屋来陽に野武士という原酒生酒ありけり。
 その昔、1970年年代初頭に池袋西部百貨店の冷蔵ショーケースに鎮座ましましていた。
 あのころは冷蔵ショーケースに入った酒は珍しかった。
 実に美味そうで、買って呑んだら22度ありたったコップ2杯でしっかり酔いが回った。
 これが中標津の蜂蜜に似た色をしていた。

 その野武士に「搾りたて」の味が似ている。
 「北の勝」碓氷勝三郎商店はいい酒を造ってくれる。
 いい酒を送り出してくれる職員の皆さんに感謝。
 ついでに店主にも感謝。(笑い)
 ずっとずっといついつまでも、正直な酒造りを続けてもらいたい。

 メンメの水炊きと枝豆を肴に呑んだ。
 美味い、ただ美味い。
 生きているのが喜びだ。
 五臓六腑に染み渡ると言いたいがひとつなくしている。
 うまい、いい酒、めんこい生徒たち、美味しい酒の肴を用意してくれる女房に感謝。


 気になるのでネットで検索したらあった。埼玉県越生の酒造メーカであったか。
 生原酒「野武士」は昔は淡い青色の瓶だった。
 40年経っても美味い酒の記憶はたしかだった。
 この酒に出会ってから、日本酒の旅が始まった。

*楽天市場
http://item.rakuten.co.jp/morosake/c/0000000108

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#1821 生徒が先生を殴ったら学校や市教委はどう対応する  Jan. 29, 2012 [教育問題]

 「もしも」の話である。
 「おーい、教室へ戻れ」と先生が言って生徒の襟首をつかんだ。そして生徒が先生を殴ったとしたら、根室の中学校や市教委はどういう対応をするのだろう。仮想の話としてお聞きいただきたい。

 シナリオがもうすこし具体的でないとどう対応すべきか考えがまとまらないだろうから情報を追加しよう。何もなかったことにはできない事情―先生が怪我をして全治1ヶ月―がある、授業は1週間ぐらいは休むことになる。3年生にとっては受験直前の1ヶ月だ。代打の手配もできたらしっかりした人が欲しい。

 法律的には少年法の範疇で傷害罪だ。
 小さなことを普段見逃しているのが気になる。現実のわが母校(中学校)のことを事例に引くにはまことに都合が悪いが、授業を抜け出して屋上へ上ろうとして3階から生徒が転落し救急車が来たことがあったのは2年前だっただろうか。体育館の横や裏手にはタバコの吸殻がいっぱいだった。毎日のように授業を抜け出し喫煙する生徒が2年前まではいた。いや、相変わらずなのかも知れぬ、場所がトイレに変わった。
 生徒もさまざま、学校の先生も強い人もいれば弱い人もいる。弱い先生が虚勢を張れば生徒は敏感に感じ取る。
 普段からダメなことはダメと言い続け、撲滅に真剣に取り組まなければいつまでたっても変わらぬ。ダメというだけでなく勉強がわからない生徒には放課後補習で対応するくらいのことは当たり前にやるべきだ。放課後補習ができの悪い生徒たちとのコミュニケーションの場になる。そういうフォローをまったくしなければ、授業はうるさくて聞き取れなくなるし、学力テストの平均点もじわじわ下がり、底抜け状態になる。現にそうなっているではないか。

 強い先生が生徒を押さえつける強い授業を展開すれば、その先生の授業中は生徒は静かにしているが、弱い先生の授業になった途端にストレスを発散させる。弱い先生の授業が「標的」になる。生徒はしたたかでずるいのである。みんながそうではないが、どこの学校にもそういう生徒は少なからずいるものだ。

 一部の生徒はもう学校や市教委の手には負えないのではないだろうか?
 なぜこういうことが起きるのか、そして学校はいまなぜこういうことに適切に対応できないのか、予防をし、適切に対応するためには何が必要なのか、オープンな議論をすべきだ。
 どこかで低学力問題にもつながっているはず。学校側も生徒も家庭もそれぞれ問題を抱えている。すでに地域社会の問題でもある。事実を明るみにさらして議論すべきではないか?

 つい数年前までは一番古い中学校が一番荒れていた。したがって学力も一番低かった。授業が聞こえないのだから平均点が低くなるのは無理もない。一番新しい中学校でも生徒のいたずらによる火災報知機の発報が頻発していることは昨年北海道新聞が教育問題シリーズで取材して報じている。
 昨年から市街化地域の2中学校で学力テスト400点超の生徒がゼロの学年がある。3校あわせて50人前後いたのだが5人前後に減ってしまった。一番学力が高かったはずのH中学校もこの3~4年間で授業が荒れた。生徒が騒いで授業が聞こえないというのである。だから最後の砦だったこの学校も400点以上が激減し、5分の一になっている。

 「根室市内高校問題検討委員会」がワーキンググループをつくって新しい高校の在り方について地域の意見をまとめるそうだが、私のところにも意見を聞きに来たらいい。
 このまま根室高校に統合したら、全入だから高校が中学校化してしまわないだろうか?荒れてしまえば立て直すのにはたいへんな努力がいる、10年20年かかるだろう。根室の教育の明日が危機に瀕している。市民参加できちんと議論すべきだ。

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 #1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1

 #1756 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部③(北海道新聞) Nov. 30, 2011
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30

  #1753 「教育再考 根室の未来第 シリーズ4部②(北海道新聞)」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27-1

 「#1750 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部連載開始(北海道新聞) Nov. 25, 2011 」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-25


 #1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1

  #1306 教育再考 根室の未来 第2部 低学力③:若手多く指導に苦戦も
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19

  #1304 教育再考 根室の未来 第2部 低学力②:「学ぶ意味」尊重されず 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17

  ◎#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24

  ◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞) 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22

 ◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21

 ◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-20

 ◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19




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#1820 学力低下、何が起きているのか? Jan. 29, 2012 [教育問題]

 日曜日である。ずっと寒いので雪が降った日からツララが伸び始めて長いものは1.5mを超えた。屋根の雪が落ちればツララももろとも。2mになるだろうか?外は大きな雪が舞い始めた。

 釧路でも根室でも学力低下が叫ばれている。全国一斉学力テストで北海道は最下位レベルから脱することができない、根室は14支庁管内で学力テストの平均点が最低レベルである。
 平均点は適切な手を打てば簡単に上げることができるが、当たり前のことが学校でも家庭でもなかなかできない。

 先週の日曜日に書いて「下書き」にファイルしてあった記事に手を入れたので、書き始めたときの日付のままでアップする。URLを書いておくので興味があればクリックして全文お読みいただきたい。なにしろ長い、ほぼ1万字になってしまったが、根室の子どもたちに何が起きているのかを理解し、学力を上げるにはどうしたらよいのかについて考える材料のひとつになれば幸いである。

 中学生の語彙の貧弱さについてはのちほど実例を並べてご覧に入れたい。問題なのはこうしたボキャ貧層が根室で20%を超えてしまったらしいこと。
 どこもこうしたことに関心がないから統計データには現れていないが、ボキャブラリー(語彙)は学力と密接な関連がある。ありていに言えば日本語ボキャブラリーが豊かな子どもほど国語の点数がよく、他の科目の点数もいいという傾向がある。逆に日本語語彙が貧弱な子どもたちは、音読がヘタで読む速度が遅く意味も理解していない、それゆえ学力全般が伸びない。
 数学も社会も理科も英語以外はみな日本語で書いてあるから、日本語語彙が少なくて、文章を読むことや文章の意味理解に支障をきたすようでは学力が伸びないのは当然のこと。


さて、前置きはこれくらいにしてお読みいただきたい。

#1810「悩み」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-22

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*#1810 「悩み」 Jan. 22, 2012
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 #1820 「学力低下、何が起きているのか?」 Jan. 29, 2012
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 #1823 「激烈な競争から這い上がれ:団塊世代の友人からの手紙」 Jan. 31, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-31

#1819 市の広報での全国学力テストデータ公表提案(女性団体協議会会長) Jan. 28, 2012 [教育問題]

 釧路市の女性団体協議会会長の平間育子さんという方が釧路市の広報で全国学力テストデータを公表し、市民共有の課題とすべきだという提案をしている。釧路新聞の記事に赤でラインを引いてあるところを読んでもらいたい。
 「釧路の教育を考える会」の全体会議にもゲストとして出席いただいたようだ。教育問題で団体同士の連携の輪が広がることを期待したい。
 根室にもね。

 ブログ情熱空間より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/5128280.html
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2012年01月27日

「広報くしろ」を活用しましょう!

昨晩は、我が「釧路の教育を考える会」の全体会議でした。

ゲストとしてお越しいただいたのが、釧路市女性団体協議会会長の平間育子さん。女性団体のトップとして、さまざまな社会貢献活動をなさっている方です。我が、釧路の子ども達の基礎学力問題、そしてそれと密接な関係がある生活習慣。そういったことを正しく伝え、啓蒙することの重要性。我が会の活動方針とドンピシャ重なる貴重なご意見をいただきました。

平間さんからいただいたのが、次に掲げたコラム(釧路新聞・巷論、2010.12.21)のコピー。
赤線部にご注目。
すばらしいですね!
これ、やりましょうよ。

今、なぜ「子ども達の基礎学力向上策」が重要なのか?
実態はどのようなものなのか?
なぜ、正しい生活習慣が重要なのか?
生活習慣と基礎学力の因果関係とは?

そういった企画を組んで、広報くしろで、例の蝦名市長の顔漫画で解説しましょうよ。
みんなで育てよう、釧路の子ども。
すばらしいですね!
市教委と子ども保健部の出番ですよ!
ねぇ、やろうよ。

CCI20120127_00002














































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釧路新聞の記事をクリックすると別ページに全部が拡大表示されます。

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#1818 釧路の公立高校出願状況  Jan. 28, 2012 [教育問題]

 ブログ情熱空間が釧路の出願状況を分析して、道立高校の定員を減らすべきだと主張している。
 「根室市内高校問題検討委員会」のメンバーは私がブログに書いた根室の状況と比較してよく考えてもらいたい。
 病院建て替え市民整備委員会のときのように事務局の言いなりにはなってはならない。そして市民参加によるオープンな議論を要求してもらいたい。総合文化会館で毎週日曜日に市民参加の討論会をやればいい。委員会のブログかホームページを立ち上げてすべてを公開でやればいい。
 高校統廃合問題をきっかけに根室の町を変えよう。

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/5132109.html
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2012年01月28日

公立高校入試・募集人員を見直すべき(入学者選抜出願状況を見て)

昨日、道教委から、平成24年度公立高等学校入学者選抜出願状況が発表されました。
気になる釧路分は以下の通り。

・湖陵(理数)…1.7倍(+29名)
・湖陵(普通)…1.0倍(-7名)
・江南(普通)…1.2倍(+52名)
・北陽(普通)…1.1倍(+34名)
・東(普通)…0.6倍(-63名)
・阿寒(普通)…1.0倍(+1名)
・明輝(総合)…1.1倍(+29名)
・工業(合計)…1.4倍(+97名)
・商業(合計)…0.9倍(-18名)

●北海道教育委員会 平成24年度公立高等学校入学者選抜出願状況(釧路)
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/sytugan-z13.pdf

合計すると+154名になります。
しかし釧路には、5学科定員200名の国立工業高専と武修館高校(平成24年度、普通60名・体育40名の計100名)があります。旧釧路市内だけで計300名の「別枠」があります。その差し引きは-146名。加えて、湖陵と工業には定時制があってその募集人数は120名(出願者数32名)。それを加えると-234名

その余波を食らってしまうのが、近隣町村。

・白糠(普通)…0.8倍(-30名)
・弟子屈(普通)…0.7倍(-24名)
・厚岸翔洋(普通)…0.7倍(-12名)
・厚岸翔洋(海洋資源)…0.8倍(-17名)
・霧多布(普通)…0.4倍(-34名)
・標茶(総合)…0.7倍(-33名)

合計すると-150名
全日制高校で、募集人員2,020名に対して管内の出願者数は2,034名(内、管外からは18名)。5%枠が廃止されたことに伴って近隣町村の倍率は大きくダウン。人気があった標茶までが大きく定員を割り込むことになったばかりか、地元の子の多くは釧路に出て行ってしまうという結果になってしまっています。

さて、お隣の帯広市は、市内募集人数計(柏葉、三条、緑陽、農業、工業、南商業)1,320名に対して出願者1,613名。その差は+293名。私立の北と大谷の募集人数はそれぞれ230名と100名。それを加えての差し引きは-37名。定時制の募集人数は120名(出願者数88名)。それを加えると-69名

●北海道教育委員会 平成24年度公立高等学校入学者選抜出願状況(十勝)
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/sytugan-z12.pdf

帯広市内の-37名+293名:私立を含まず)に対しての釧路市内の-146名+154名:私立・高専を含まず)。この差は実に大きいものと思います。私立・高専を加味したならば実に146名の「余裕」があるわけであって、40名の3~4クラス分に相当するわけですね。偏差値ではいまや湖陵普通を大きく上回る柏葉普通が、何と1.4倍!釧路よりも圧倒的に高学力層が多いことを如実に物語っています。

というわけで、釧路の子ども達の基礎学力向上を考えた場合には、市内(町内)の公立高校を統廃合すべきだと思っています。それで、やっと帯広市と同じ条件になる。とは言え、講師の立場としては塾生全員に目標を突破してもらいたいと願うのみ。頑張れ、塾生諸君!

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*#1817 根室・高校入試倍率と高校統廃合問題 Jan. 28, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-28-1

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#1817 根室・高校入試倍率と高校統廃合問題 Jan. 28, 2012 [教育問題]

 道立高校入試の出願状況が昨日公表された。このあと2月3日まで出願変更期間となる。

 根室高校 ()内は定員数
  普通科   108 (120)
  商業科    42 (40)
  事務情報科 50 (40)

 根室西高校
  普通科    59 (80)

 普通科に出願している生徒たちはほっとしていたがわたしは喜べない。根室高校普通科の学力が急激に低下しはじめているからだ。先ごろ行われた定期テストでも副教材の問題集からそのまま出題され、満点まで出ている。90点台続出だが、進研ゼミの全国模試平均点は20点台である。
 簡単なテストにならされ、卒業時には就職でも進学でも全国レベルの競争に放り込まれる。ほとんどが根室から出て行かねばならないのに、子どもたちは全国最低レベルの北海道にあって、さらに14支庁管内最低レベルの根室で小学校⇒中学校⇒高校と簡単なテストの連続でろくな学力もつけられず、都会での競争に放り込まれる。かわいそうだ。

 道立高校は中学卒業者数の80~90%もあれば充分である。高校では年間20名近い退学者がでていたと聞く。生徒数が激減しているから退学者数も減っているだろうと思いたいが、最近の中学生の学力低下の状況を考えると退学者数は減らないかも知れぬ。上位層が1割に激減し、成績最下位層が膨らんでいるのげ実情である。
 中学校の学力テスト結果を見ても下位20%は高校の授業内容を消化できる基礎学力がありはしない。高校へ入学してから中学校の内容をやり直すことになる。義務教育ではないはずの高校で義務教育である中学校の教科内容を教えるのは税金に二重支出ではないのか?頭の固いお役人ならすぐにそう言いそうだが、この問題に限っては市役所も道庁も発言がない。どういうわけか彼らには都合の悪い問題のようだ。

 受験者総数は259人だから、高校統廃合問題を別にしても根室に道立高校定員は207~233人で充分である。
 根室西高校は昨年定員を120人から80人に減じた。道教委は1学年2クラスの小規模校の廃校を決定しているから、根室西高校の廃校は決まりだ。

 市立病院建て替え市民整備委員会でも委員長を務めた町会連合会長が高校問題でも検討委員会委員長をおやりになっている。あれだけ機能しなかったのに、懲りないお人のようだ。
 高校統廃合問題は市民にオープンな場での議論が必要である。もう市長の諮問委員会による議論はやめにしよう、ろくなことにならぬ。
 建て替え市民整備委員会は見識のない人々の集まりたっだようだから、市民の意見がまったく反映せず、実質審議ナシ、市側提案の追認機関にしかならなかった。諮問委員会にはろくな"識者"がいないようだ。市の方でそういう人を選んで指名しているのだろう。必要な知識やしっかりした考えのない人は委員を引き受けるべきではない。そういうおバカさんたちが委員をやると結局、不都合なデータを隠している事務局(市教委)の意のままに動かされ、"災害"を引き起こす。被害者は根室の子どもたちであり、犠牲になるのは根室の未来。根室の地域医療が生贄となり、こんどは教育が生贄となる。これが「根室再興」という旗印を掲げる市政の実情。

 現在の定員数は根高200人・西高校80人両校あわせて280人、ところで3年後に中学卒業者数が220人に減少するのは何年も前からわかっていること。もう時間がない。

*釧路の状況はブログ情熱空間でどうぞ
「公立高校入試・募集人員を見直すべき(入学者選抜出願状況を見て)」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/5132109.html

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#1816 富士五湖で地震:富士山噴火の前兆か? Jan. 28, 2012 [東日本大震災&福島原発事故]

 朝7時43分富士五湖深さ20kmを震源とするM5.5の地震があった。山梨県東部の震度は5弱。17分後の8時03分にはM4の地震あり。9時45分から記者会見があるようだ。

 東北大震災があってから日本各地で地震が頻発している。4枚のプレートがぶつかり合っているところにわが日本列島があるから、3月11日の地震で大きな歪が生じて地震の頻発期に入っているという解説を耳にする。火山も噴火が頻発する時期に入ったのかもしれぬ。
 専門家の話しがまったく充てにならないことは、原子力保安院や東北大震災の可能性ゼロを言っていた地震学者たちの実例で私たちは懲り懲りしている。

 でも、やはり専門家の解説を聞くしかないのだろう。富士山が噴火するかもしれない。富士山も火山活動の活発期にあることはたしかなようだ。冷静に発表を聞こう。人災は小さくできる。

 よく考えてみれば日本は大地震や大噴火が太古から繰り返されてきた。これは当たり前のリズムなのだ。私たちはいつでもこうした災害が起きうる地に住んでいる。

 昨年3月11日の東北大震災と福島第一原発4基の爆発に続き、今年富士山が大噴火するようなことが起きれば、首都機能は一時麻痺する。日本経済への打撃は大きい。外国為替相場や株価に大きな影響が出る。富士山噴火による首都機能麻痺で国家財政破綻も懸念も強まる。
 富士山大噴火よりもも気になるのは、東大研究チームが最近公表した「4年以内にM7クラスの直下型地震が首都圏を襲う」というものだ。
 日本は冬の時代に突入するのだろうか?備えあれば憂いナシ。

【午後2時追記】
 気象庁の記者会見によれば、専門家は噴火の前兆現象ではないというご意見。よかったとほっとしていいのでしょうね?
 「富士山での低周波地震や、地殻変動のデータに異常な変化は現れていない」とのご託宣あり。

 今日は八戸沖でもM5クラスの地震があった。23日には福島第一原発のすぐ沖合いでM5.1の地震があった。朝日新聞による迫真の現地取材連載記事「プロメテウスの罠」の舞台となった川内村では震度5弱だった。
 このところ日本列島はずいぶん地震が多いように感じる。これが常態?多く感じるのはこちらが過敏になっていることもあるのだろうか?

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#1815 ありえぬ、10会議で議事録ナシ:証拠隠滅か Jan. 27, 2012 [東日本大震災&福島原発事故]

 岡田副総理が福島第一原発事故がらみの10会議で議事録が作成されていなかったと発表した。

1/27朝日新聞オンラインニュースによれば次のような内容になっている。
http://www.asahi.com/politics/update/0127/TKY201201270133.html

①東日本大震災で政府が設置した15会議のうち、10会議で議事録を作成していなかった
原子力災害対策本部緊急災害対策本部はいずれも法律で規定され、首相が本部長を務める組織
政府・東電統合対策室と、電力需給に関する検討会合の2会議も議事録はなく
原子力災害対策本部が昨年末まで計23回開いた会議の議事録を作っていなかった

 10ヶ月も経ってから議事録がないと言い出したのはなぜ?1ヶ月で気がつくだろう。いったい所管していた大臣や政務官は何をしていたの?
 民間会社だって重要会議は議事録を残すし、会議出席者に写しを送付して内容の確認をする。そういう仕事の基本を外していたということだ。こんなお粗末な人々が政権の重要ポストに就いて権限をにぎっている。

 これが隠蔽でないとは誰が信じるだろう?議事録作成をスルーするというのは、会議に出席した人々全員が協力しないとできないことだ。
 議事録がなければ誰がどのような発言や指示をしたのか、肝心なところがすべて闇に葬られる。責任の所在をはっきりさせ、やるべき仕事をやらなかったのだから、責任のある者たち全員を処分すべきだ。

 假りに岡田副総理の言うことを額面どおりに受け取ったとしよう。
「どこが記録をとるのかきちんとした合意がなかった。忙しくて人手もなく、記録が残されなかったのが現実ではないか」

 私たちはまるで仕事ができませんと言っているようなもの。あきれた言い草である。こんな仕事のできないデタラメな人たちに政治を任せることができるだろうか?

 30代で政治以外の仕事をしたことのない人たちが集まるとこういうことになる。大方の人はやったことのないことはできぬもの。どこかで仕事の基本をしっかり身につけ、スキルを磨いたことがないと応用も利かぬ。
 仕事の基本を知らぬ者に権限をもたせてはいけない。
 さて、政権内部に30代で責任ある仕事を一心にやったことのある人は何人いるのだろう?いるならそろそろ出てきてほしい。政権をとってから民主党は人材の墓場の様相を呈している。

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#1814 「31年ぶりの貿易赤字」 :日本の時代がやってくる Jan. 26, 2012 [経済学ノート]

 31年ぶりで2.5兆円の貿易収支赤字だそうだ。1981年はバブルがはじまった年だ。1979年にイラン革命がありイランからの原油輸入が途絶し、原油価格が上昇、貿易収支は赤字となった。記憶によれば三井物産は当時イランで2000億円の石油プラントを建設中だった。
 いままた米国と欧州主導によるイラン経済制裁で原油輸入が途絶しそうである。原油の持続的な値上がりは避けられそうにない。

 一昨年が6.6兆円の黒字だったから貿易収支は差し引き9兆円もの悪化である。GDPが500兆円といわれているから、貿易収支の悪化を私たち国民も注視せざるを得ないだろう。

 グローバル企業は生産拠点をとっくに中国、タイ、ベトナム、米国などへと移しているから、貿易収支の赤字転落は時間の問題だったし、東北震災の影響を除いても、この傾向は今後ますます強くなるだろう。
 私たちはスケールの大きな時代の転換点に立っており、貿易収支の赤字化はその大きな転換=パラダイムシフトの一つの現象でしかない。

 長期にわたって貿易収支のマイナスが明らかになれば、外為の基調は円安とかわる。ウォールストリートジャーナルは昨日"End of era for Japan's Exports"という記事を掲載した。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204624204577178642527605990.html

 自動車、エレクトロニクス製品、半導体をシャワーのごとく世界市場にばら撒いた日本の時代が終わりを告げているという論調である。当然の論であるが現象を語っているにすぎぬ。

 世界一のスピードで超高齢化社会を迎えているだけではない。日本の子どもたちの学力が低下しており、それが長期にわたれば国力を疲弊させることは間違いのない推論だろう。
 子どもたちの学力を低下させてはならぬ、そして日本的情緒を失ってはならぬ、日本語の美しさを日常の生活から失ってはならぬ。
 正直に誠実に仕事し、「売り手よし買い手よし世間よしの三方よし」を商売の基本にしっかり据え直そう。

 経済成長はもういらない。小欲知足でいい。経済規模を縮小してエネルギー消費を小さくし、仕事を分かち合って質素に生きればいい。そういう経済社会がいま人類に求められている。日本人が率先してそういう経済社会を実現してみせればいい。
 輸出が減る分、輸入を減らせばいいだけのことだ。経済成長ではなく経済縮小の時代だが、人口減少がそれを可能にしてくれる。
 貿易収支が赤字となるのが当たり前の時代の幕があけたと思うべきなのだろう。キーワードは人口縮小、高齢化、経済規模の縮小である。

 あと40年もすれば高齢化社会も終わりを告げ、人口はバランスの時代に入る。日本海溝には日本人が数百年使う分のメタンハイドレートが眠っている。排他的経済水域200海里内には無尽蔵ともいえるレアメタルがある。日本の時代が到来する。

 その40年の間には首都圏直下型の大震災がある。全国54基ある原子力発電所のうち数箇所が直下型の地震に見舞われる。2箇所で直下型の地震があれば放射能汚染で日本の国土の70%は数百年間人の住めない地域と成り果てるだろう。北海道の泊と福井県の敦賀で直下型の地震があれば、東に向かって放射能が流れる。食糧自給率200%の北海道が放射能に汚染されれば、日本人は食糧の大半を輸入せざるを得なくなる。こうなってはお手上げである。福井圏内の原発が直下型地震に見舞われたら京都・大阪が被災地となる。関西圏が大打撃を受ける。
 そして縄文期から1万2千年以上にわたって受け継いできた日本民族の遺伝子は大きな障害を受け、劣化してしまう。
 小欲知足の世界へと踏み入ることができるかどうか、日本人は天に試されている。おそらくこれがラストチャンスだ。

 大災害に比べれば小さなことだが、いずれ1ドル200円、ガソリン300円/リットル、灯油200円/リットルの時代が来る。しかし、一時的に1ドル200円になっても、150円辺りで落ち着くのではないか。円安になれば消費が落ち込み輸入が減る。輸出環境がよくなり貿易収支は改善する。
  この前提には但し書きがある。北海道の泊原発を廃炉にして食糧自給率200%の広大な地域を放射能汚染から守れば貿易収支は長期的に改善できるということだ。

 原子力発電所なんてなくていい。あせることはない、日本人は小欲知足を旨として、時代の流れにゆったり流されて生きればいい。きちんと予防措置をとっていれば案外のんびりしたいい時代なのだから。
 40年後、人口8千万人の日本は輸入に頼らず自国の資源でつましく暮らせる。私たち日本人は閉鎖・自立型経済圏の幸せな国を築くことが可能なのである。具体的なビジョンを描いてそういう国つくりを目指せ。


*#346「これから10年間の日本経済のシナリオ」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-10

*#1254 「経済成長論の終焉」 Oct.24, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24-1

*#1482 「東北大震災とパラダイムシフト:良寛をめぐって」 Apr. 22, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-04-21

  #484「国民の95%が幸せ…屈託のない笑顔」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-01-11-1


 #1148 「馬場宏二 過剰富裕化論」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-05-2

 #1158 「過剰富裕化論(2):過剰富裕化とは何か」 Aug. 12, 2010
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-12

 #1162 「過剰富裕化論(3): 経済学部を目指す高校生へ」 Aug. 16, 2010 
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-16

 #1164 「過剰富裕化論(4):人類史上最短労働時間の社会への道」 Aug. 18, 2010 
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-18

  #1165 「過剰富裕化論(5):節度ある明るい未来」 Aug. 19, 2010
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-19 

 #1182 民主党代表選挙と国家財政の現状:過剰富裕化論  Sunday, Aug. 29, 2010 
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-29

 #1185 日銀金融緩和策公表も効果なし:資金の過剰富裕化は何をもたらすのか  Sep. 1, 2010
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-01


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#1813 "想定外"と不都合な真実 :根室の地域医療 Jan. 25, 2012 [地域医療及び財政]

 昨年11月から整形外科医退職問題が取沙汰され、根室市民は今後の診療体制がどうなるのか、建て替え後の市立病院の経営がどうなるのか心配している。市の方からはさっぱり説明がない。市議会での約束すら反故にするくらいだから、H市長は「不都合な真実」の一端である病院建て替え後の病院経営計画について市民に説明するつもりはないのだろう。
 
 現行の公営企業会計基準が2014年度予算から廃止されて、上場企業と同じ会計基準が適用されることに決まったと日経新聞が報じた。これで11.7億円の赤字を1.4億円の黒字だなどというとんでもない記事は「広報ねむろ」に掲載されなくなる。危機意識が高まり、経営改善がなされるようになるのだろう。2014年度からでは手遅れであるが・・・

 コメント欄に今後の診療体制に関する具体的な見通し、想定すべき事態についての書き込みがあった。医心伝信ネットワーク会議もまちくらネットワークフォーラムもこうした不都合な真実、想定すべき事態についてなにもコメントを出さない。前者は市から補助金をもらっているから遠慮しているのだろうか?故郷根室の地域医療をよくするためなら遠慮は要らぬ。いや、遠慮してはいけない。むしろ言わねばならぬと心得るべきだ。
 当事者である市役所や市長が診療体制や建て替え後の経営がどうなるのか舞台的なことを何も語らない。市議も本田市議のみがブログで取り上げるのみで、他の市議たちは意見があるのかどうかすらわからぬ。地域医療をお題目に上げている団体も市政翼賛団体と化したのか一向に取り上げない。情けないが、これが根室の町の現況である。

 市民の関心の高い地域医療問題について複数の人から寄せられたコメントは考えなければならない材料を投げかけてくれているので、まとめて転載する。この問題に関心のある人間による井戸端会議ぐらいに思ってくれていい。
  コメントにはそれぞれ事実と意見が述べられているので、それぞれ取捨選択・判断してお読みいただきたい。
 事実と異なっていたらコメント欄へ書き込んでくれれば、採り上げたい。もちろん、具体的な反論があれば採り上げる。

 以下、コメント欄からの引用…
=================================================
その問題の市立病院の態勢についてですが、来年度は先ず事務長が定年で交代。誰が後任と成るのか、もう適任者は残っていない? と言うより、このところ不適任者が続いていた感がある。

医師に関しては
内科:地域枠年限満期の消化器内科が1年だけ延長で担当医が交代(引継ぎの関係で、若干の期間は医師がダブる)。循環器のA医師は退職でマイナス1人
外科:地域枠年限満期だがここも1年だけ延長で、現在のY医師が退職、札医大1外から後任が。
以上は現状でのat best

整形外科:地域枠年限満期まで後1年残っているが、今の所札医大から後任が来るか不透明。その事と釧路赤十字からの出張医の継続は連動しているので、上手く行けば医師2人体制だが、下手をするとゼロ! 現実的には何とか1人態勢での外来診療と言うところか。
その他の科:来年度は特に変化無し。(泌尿器科が多少診療日数が増える?)

さて問題は本格的に新病院が稼動する再来年度以降。札医大からの地域枠派遣の内科と外科と整形外科が撤退。それと連動して麻酔科が消え、小児科も副院長の定年で退職。それに伴い北大からの応援出張も撤退。自動的に産婦人科でのお産再開の可能性が消滅・・・。
もしこのタイムテーブルを真剣に考えていないとしたら、新病院の赤字幅はEbisu氏の心配を遥かに越え市の財政が破綻。そして第二の夕張化・・・?

ここでそれを防ぐ手立てとして、新病院を何処かの組織にまるごと売却する可能性はある。釧路のK仁会、全国的なT州会系列、北海道K生連、やはり全国的なK医協。更には北海道に上陸し、じわじわと触手を伸ばしつつある内地の幾つもの医療法人etc.

はてさて、根室市民の初夢は?
by 多少は事情通 (2012-01-24 09:41)
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他人の荒を探してばかりで、他人に厳しいが、自分にはこの上なく寛大。
誰にも尊敬されず、これといって能力もない。
こんな人間が権力を持つと悲惨。
嫌気をさして医師は退職連鎖。
新たな医師が来ても医師人事の自転車操業。

税金払っても医療サービスはどんどん低下する。
医療サービス低下し税金下がらないなら、医療補助の充実を希望する。

自覚症状のない裸の王様が問題。
誰が気付かせるか、悲しいかなトロイカ体制
気付いていても行く先がない。
公務員の地位保全を利用か?

市民の声が届かない

良くならないでしょうね、絶対に。
by 崩壊 (2012-01-24 21:15)
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"多少は情通"さんによる具体的な分析ありがとうございます。
市民は建て替え後の市立病院の診療体制や経営状況がどうなるのかが知りたい。
想定される事態に適切な手が打てるかどうか、「想定外」という言い訳はなんにもなりません。

コメント欄のままではもったいないので、可能性のあるシナリオとして本欄へ引越し、市民の皆さんへ紹介したいと思います。

by ebisu (2012-01-24 22:39)
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ハンドルネーム"崩壊"さんへ

「トロイカ体制」、たしかに。
人材がいないのでしょうね。
トロイカの三人、それぞれに大きな権限と責任があります

能力が足りないなら他人の話に耳を傾け、せめて正直に誠実に仕事をしてほしいものです。

ツケはまもなく病院職員、市役所職員、そして市民が支払うことになります。
張本人のトロイカさんたちは、退職金をもらい、共済年金で悠々自適。
楽しいのでしょうかね、そんな老後。

価値観が違うのか、私にはそんな老後は人として下の下にしか見えません。
by ebisu (2012-01-24 22:51)
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この狭い根室市。それにもまして噂話好きな根室市。

一つの噂が翌日には市内に広がっているということもある。
お店とかで、病院職員の悪口や患者の悪口をしばしば聞くこともある。その中で今年は事務の委託業者が変わるかもという話も聞こえてくる。

医療業界でも悪い噂の広まりは早い
広報などでは、新病院で医師確保ができるようなことを記載しているが、新病院となっても、医師確保が安定するとは思えない

正直、根室市は医師の離職分析をしているのだろうか?
根室を離れる医師は、根室の雰囲気が嫌という人もいるだろう。その辺を調査した方が医師確保し易いのでは。

赤字もどれ程の赤字かを明確に公表して、繰入金などで補填していることを市民に理解してもらう方が重要

正しいことをしていれば、誰かが見ているものです。
by おもし蟹 (2012-01-25 08:13)

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追記で申し訳ないです。

委託業者が変わる変わらないしても、私たち市民にはあまり関係ない。所詮、根室の人を雇うのだから、何も変わらない。業者変更以上に職員の横柄やり取りする人などを改善する方が私たち市民のためである。
むちゃくちゃ言う私たち市民も問題ですが・・・。

正直、根室の接客態度は関東圏とかと比較すると酷いですから。

医師もこの辺を感じとっているのかもしれません。
さすがに雪が降るから嫌という人はいないと思う。(多分)

結構、居酒屋とかで大声で病院の情報を言っている人多いですよね。
by おもし蟹 (2012-01-25 08:43) 
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おもし蟹さんへ

いつもコメントありがとうございます。

>医療業界でも悪い噂の広まりは早い。

その通りだと思います。
常勤医が6名まで減ったときの恩をあだで返すような仕打ちもありました。事務長の不祥事も。酔った患者が夜間診療に押しかけ医師を殴るということも。いろんな噂が町をそして町を越えて飛び交います。

>正直、根室市は医師の離職分析をしているのだろうか?

きちんと分析したらそのままは公表できないでしょう。きっと内部のゴタゴタもでてきます。マネジメントが壊れています。トロイカのどの責任者も職務を遂行する能力に大きな問題があるようです。
離職分析をして、オブラートに包んで事情を公表すべきですね。道内3大学の医局の市立根室病院に対する率直な感想も公表すべきかもしれません。
改善すべきことが私たちの町にはたくさんあるようです。「医心伝信」とか「まちくらネット」とか地域医療に係わる団体がありますが、その辺りの改善すべき「不都合な真実」にはさっぱり触れませんね。看板に地域医療を掲げている団体がこれでは根室の医療状況が改善できるわけがありません。
根室の地域医療の改善は必然的に市政批判となりますから。

>赤字もどれ程の赤字かを明確に公表して、繰入金などで補填していることを市民に理解してもらう方が重要。

ebisuも同感です。1月号でも「広報ねむろ」では病院は1億円をこえる黒字だと書いています。実際は11.7億円の赤字です。
本田市議を招聘して説明会を開催しないと赤字であることすらわからない「若手経済人の集まり」ってなんですかね。地元の2代目3代目というのはそれほどレベルが低いということですか?

>赤字もどれ程の赤字かを明確に公表して、繰入金などで補填していることを市民に理解してもらう方が重要。

そうです、正直な決算数値の公表なしに経営改善ができる民間企業はありません。公営企業もそこは同じです。正直に・誠実に仕事をすればよくなっていきます。

>正しいことをしていれば、誰かが見ているものです。

そういう気持ちで仕事をしてほしい。

>正直、根室の接客態度は関東圏とかと比較すると酷いですから。

これはその通りですね。子どもたちの学力レベルが北海道は最低レベル、14支庁管内で根室管内はさらに最低レベル。それは接客態度にも言えます。これは病院に限ったことではありません。全業種に言えることです。
根室で親の事業の後を継ぐ者たちは35歳までは根室に帰ってくるなといいたい。東京でしっかり仕事の勉強してから戻れと

他地域から根室へ来た人たちはあきれています。根室で生まれ育った私でさえ、その感覚の鈍さにはあきれています。経営者と幹部職員たちが非常識で社員教育ができないのです。
常識的な接客マナーくらいは市立病院でも(研修を)おやりになったらいかが?ずいぶん評判がよくなりますよ。
閉院してしまった釧路医師会病院は接客マナーという点ではまぎれもなく釧路・根室(の病院)でナンバーワンでした。

by ebisu (2012-01-25 11:13) 

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市立根室から何故医師が離れるのか・・・その答えはいみじくも”崩壊”さんの「トロイカ体制」と言う表現に端的に表れています。
本来のトロイカならば、3頭の馬はそれぞれ市長・病院長・事務長で、その3頭の手綱を引いている御者は市民の筈ですが、どうやら根室のトロイカは御者を振り落として馬達が勝手に突っ走っているようです。真ん中は市長、両サイドに病院長と事務長が並んでいます。この3等、最初は仲良く息を合わせて同じ方向を目指して走っていたようですが、最近どうもそれぞれの馬が勝手な方角に向き始めたようです。いずれ馬車がひっくり返った時に詳細が明らかに成るでしょう。
by 多少は事情通 (2012-01-25 16:49)
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トロイカは事情をご存知の方にははっきりしているので、誰をさすのか書きませんでした。

人間だと思っていましたが、馬だったのですか。御者は振り落とされてとっくにおりません。
やはりしっかりした御者がいないとだめですね。

市民が地域医療にもっと関心をもたないといけませんね。
by ebisu (2012-01-25 23:51) 
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嘘ップ寓話・根室版

馬車(市立病院)を引っ張る3頭、来年度は顔触れと位置が変わるでしょう。

少なくとも右側を走っていた1頭は「定年」との事ですので、引退後どこぞの遊園地で子供相手のひき馬で余生を?

左側の馬は、最近自分の生産牧場(大学)や厩舎の調教師(学長)と何かに付けて折り合いが悪く、もしかするとトロイカの重労役から開放されるかも知れません。その場合後釜は日本海側の牧場産の馬か?もしそうなれば、そちらの牧場主が子馬を何頭か付けて寄こすかも。

さて真ん中で引っ張っているリーダー馬ですが、来年度はどんな馬を自分の両サイドに並べるか苦慮中のようです。これまで左側の馬とそりが合わない数頭の馬が居なく成りました。まあ数年前に6頭(その内の1頭は、よれよれの老駄馬)まで減った事もありますので、道悪には慣れてはいるようですが・・・。
by 多少は (2012-01-26 09:50)
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"多少は"さんへ

「嘘ップ寓話・根室版」、寓話仕立てのほうが何が起きているのかよくわかりますね。
真ん中のお馬さん、いろいろ策を弄してなんと苦労の多いことでしょう。自業自得ですね。

仕事は策を弄せず、正直に誠実にやるのが一番いい。
遠回りのように見えますが結局一番近道です。
近道を選ぶ馬はどこかでずっこけます。そして取り返しのつかぬ結果を招来してしまう。

根室の住民としてはなんともやり切れませんが、住んでいる限りはしかたありません。受け止めるしかありません。

老人も、団塊世代も、50代の人々も、働き盛りの40代の人々も、若い人たちも、この根室に住む限りは皆ひとしくツケを払うことになります。
しかたありませんね。一人の市民として私もツケを支払う方にまわります。

こういう話は本家のイソップにあるのかな?
by ebisu (2012-01-26 10:56)


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*1812「インチキ公営企業会計基準廃止:民間基準の適用 Jan. 23, 2012」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-23-1#comments

#1799「市立根室病院事業会計11.7億円の赤字:"広報ねむろ1月号"より」 Jan. 8, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-09

*#1773 膨らみ続ける市立根室病院赤字(北海道新聞より) Dec. 15, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-15

 杞憂(5) 市立根室病院赤字2368万円の嘘 #859 Jan.10, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10

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 #1764 市立根室病院の診療体制はどうなるのか(3):市民アンケート Dec. 8, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-08

 #1763 市立根室病院の診療体制はどうなるのか(2): Dec. 7, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-07

 #1762 市立根室病院の診療体制はどうなるのか(1) Dec. 6, 2011  
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#1812 インチキ公営企業会計基準廃止:民間基準の適用 Jan. 23, 2012 [地域医療及び財政]

 昨夜来降り続いている雪は夜11時を過ぎても北風に乗って空中を舞っている。もう、累計で20~30センチ積もっただろう。家の前を4回除雪したが雪がしめって重いので重労働だった。今年一番の大雪だ。新橋駅がテレビに映っていたが東京でも雪が降っている。東京八王子市は根室と変わらないくらい雪が積もっていた。

 コメント欄でグッドニュースを知らせてくれた人がいる。今日の日経新聞のニュースだ。タイトルは「公営企業会計、民間並みに 総務省、隠れ債務を明確化」。
  要するに会計基準は民間基準に統一するということ。赤字を出しても借金して穴埋めすれば黒字なんていうバカな公営企業会計基準を46年間も続けて、地方公共団体の公営企業はまともな経営改善すらできない体質になってしまっている。赤字で当たり前、足りない分は一般会計からの繰入金で補填すればいいと実にイージーな経営が行われてきた。根室では市立病院会計と水道会計だろう。

 これで市役所は市立根室病院の赤字を黒字とは言えなくなる。病院職員も経営に危機意識をもつだろう。市役所職員も事の重大さに気がつくことになる。
 しかし、2014年では手遅れだ。根室市の財政破綻の引き金になるから、給与の20~30%カットぐらいのことは甘受することになるのだろう。それはいままで何も言わなかったツケである。

 公的部門が嘘をついてはならぬのだが、いままでは公的会計基準に守られて嘘をついても合法だった。夕張市の破綻も公的会計基準というダブルスタンダードがなければありえぬことだった。

 世の中が少しでもまともになるのは歓迎すべきことだ。ビッグニュースである。
 経済学者はあいかわらず注目しないだろうな。会計基準の変更は経済に重大な影響を起こすが、大方の経済学者は会計基準や簿記のシステムを知らない、間の抜けた話である。
 これで全国に万を超える数の公営企業の経営実態が明るみにでる。国ばかりでなく地方自治体の財政危機の深刻さが白日にさらされる。増税のための財務省の戦略の一環なのだろう。財務官僚の情報操作・世論誘導は巧妙かつ大胆になってきている。国と地方公共団体の財政共倒れという事実を前に、かれらも切羽詰っている。EU各国の危機が日本の財政危機・円不信任へと飛び火しかねない。世界は予測のできない不安定な時代へ突入してしまっている。

 さて、わが町の問題に戻ろう。私は公営企業である市立根室病院の予算と決算について、公的会計基準がインチキであることをブログで何度も指摘してきた。ようやく国は重い腰を上げ総務省が2014年度から新基準を導入する。

「上場基準並みの基準に全面移行することを決めた。借入金の負債計上や減損会計の導入などで隠れ債務や含み損を明確化し、財務の実態を的確に表すようにする。まず全国約3000事業を対象とし、事業整理や民間譲渡などの判断につなげる」

 14年度予算から新制度へ切り替えると書いてある。
「対象は水道、交通、電気、ガス、病院などで、下水道を除く。全国9000近い公営企業は独特の会計制度もあって、約9割が黒字決算と実態を表していないとの批判があった」

 わが市立根室病院は「広報ねむろ」によれば昨年度1億円余の黒字決算だが、実態は11.7億円の赤字だった。今年度は12億円を超える赤字である。2年後には十数億円の赤字であることが「広報ねむろ」に掲載される。
 赤字を黒字と嘘を言い続けたら経営改善が進むはずがない。夕張市は公営企業のインチキ黒字決算の果てに、突然市財政が破綻した。さまざまなハコモノ公営企業の黒字決算は嘘だったのである。
 何年も公的会計基準が廃止されなかったのがおかしい。2014年度の予算から公営企業会計の経営実態がわかるようになる。

 民間企業会計基準への決算書組み換えは簡単だから、市議会で市議たちが要求決議すれば今年度の決算も企業会計原則で公表できる。市議たちはその職責を果たしてもらいたい。財務課だってインチキをやめ本当の決算書を作りたいだろう。市議も市役所財務課も正直に誠実に仕事をするのが一番よい。

*「公営企業会計、民間並みに 総務省、隠れ債務を明確化」日経新聞より
http://www.nikkei.com/news/article/g=96958A9693819481E0E0E2E3918DE0E0E2E3E0E2E3E09F9FEAE2E2E3?n_cid=DSANY001

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【1月25日追記】
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#1799より抜粋

赤字を赤字と表示しない限り、経営改善は進まないでしょう。
「広報ねむろ」に書いてあるとおり1.4億円の黒字なら経営改善の必要などないのですから。
民間企業で赤字を黒字と報告したら粉飾決算ですよ。公的会計では堂々とそういうことが行われている。もう倫理も仕事への責任もありません。
by ebisu (2012-01-05 10:34) 
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 『広報ねむろ1月号』10,11ページより、
 ①病院会計への繰出金額 11億7577万円、構成比46.7%(医師確保対策に擁する補助金等、基準内繰出金他)
 ②市立根室病院事業会計 平成22年度の概要
   収益 36.5億円
   費用 35.4億円
   純利益 1.5億円
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 これでは誰が見ても赤字ではなく黒字だ。ところが11.8億円の赤字が事実である。今年度(平成23年度)は赤字がさらに12.7億円に膨らんでいる。病院建て替え後の経営状態がどうなるのか非常に危惧される状況だが、市議会での再三の約束にも関わらず市長は建て替え後の損益を公表しなかった。

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#1799「市立根室病院事業会計11.7億円の赤字:"広報ねむろ1月号"より」 Jan. 8, 2011 
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*#1773 膨らみ続ける市立根室病院赤字(北海道新聞より) Dec. 15, 2011 
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 杞憂(5) 市立根室病院赤字2368万円の嘘 #859 Jan.10, 2010 
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 #1764 市立根室病院の診療体制はどうなるのか(3):市民アンケート Dec. 8, 2011 
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 #1763 市立根室病院の診療体制はどうなるのか(2): Dec. 7, 2011
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 #1762 市立根室病院の診療体制はどうなるのか(1) Dec. 6, 2011  
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#1811 除雪の技  Jan. 23, 2012 [根室の話題]

 今年は雪が少ない。めずらしく昨夜からずっと雪が降っている。3~5センチぐらいだが、気温は3度くらいだから水分をたっぷり含んで重い。
 一気にやるのはきついから、朝から2度除雪をした。
 
 ブルが道路の除雪をしていった後は車庫から道路へ出るところが圧雪されて硬くなった雪が70センチぐらいも厚く塞いでしまう。そこへもう一台大き目のブルが続けてきて、ガバッと扇形に雪をどけてくれた。隣もそのまた隣も次々と扇形に除雪して、車庫から道路への通路を確保してくれていた。
 1回ですっとやるから、先行するブルからそう遅れないでやれるようだ。四分の三ほど取り除けてくれたのであとはママダンプできれいに片付けておいた。圧雪されているからとても重い。

 こんなに上手で気のきいた除雪はそうない、うまいものだと感心。仕事は一生懸命にやると巧くなる。除雪の名人がいるようだ。
 根室も老人が増えている。2万9千人のうち約8000人が老人である。雪がたくさん降ると除雪作業がたいへんだ。
 根室のブルの除雪技術は北海道一と自慢できるようになったらうれしい。

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#1810 悩み Jan. 22, 2012 [授業風景]

  自分が中高生ならどういう塾が理想か、そう考えながら東京から戻って9年間歩き続けてきた。
 学校の授業の二番煎じでは意味がない。生徒の勉学の深化に応じて個別指導をしてくれるような塾がいいなと漠然と考えていた。
 経済的な事情から大学へ進学できない生徒もいるだろうから、大学レベルの授業も提供したいと始めたのがThe Japan Timesを使った時事英語授業だった。大学3年のときに履修した"時事英語"よりはずっとましな授業になっている。専門学校がないから片手間に簿記も教えてみた。中3や高校入試の当日からから教えると高1で商工会議所簿記検定試験2級に合格できることも普通科と事務情報科の2人の生徒が実証してくれた。これは根室高校の新記録となった。仕組みがあれば根室の生徒たちの能力を開花することができる。日商簿記1級に合格するためには1年生で日商2級に合格しているとずっと有利になる。工業簿記が2年次の履修となるからトップクラスの生徒でも2年次の2月の試験が最短コースである。おそらく過去2年次2月の日商2級に合格した生徒はいないだろう。事務情報科の生徒は全商検定6科目1級をそろえて根室高校で記録を打ち立てた。高校と私塾の連携があると面白い結果が出せる。
 事務情報科の生徒には2年次で工業簿記を選択履修できるように改めるべきだ。私塾側から根室高校へ初めての要求である。学校と私塾が連携すれば大きな成果が期待できるから、改善を考慮してもらいたい。11月の日商簿記検定試験3級受験を1年生のスタンダードとして授業スケジュールを組んでもらいたい。1月の全商3級受験ではレベルが低くて情けない。
(全商簿記検定1級は日商簿記検定2級に相当する)

 だが、いいことばかりではない、悩みもある。
 大事なことだから、現実の生徒たちを取り上げて分析をしてみたい。根室の子どもたちに何が起きているのか、どうすれば問題の発生を防げるのかについて参考になれば幸いである。
 以下に採り上げるような生徒たちが急に増えたし、今後も増える傾向にあるので、根室の子どもたちの学力に赤信号が点っていると痛切に感じている。予防も治療もできる。ただし、治療は時間がかかり困難をきわめる。いわば生活習慣病の一種なのだから。病気にしないこと、つまりは予防が一番いい。 

【ファクト】
 成績の上がらないクラスが一つだけある。根室に戻って2002年の12月から塾をやってからこういうクラスは初めての経験である。
 中1のAクラス9人だ。なかなか手ごわい生徒が半分を超える。同じ学年のBクラスの5人の中1は成績が学年で10~20番ほどあがって上位クラスに割り込んできている。ひとりは一度学年トップを取った。しかし、Aクラスのほうは低迷したままで、学力が伸びてくる兆しが見えぬ。
 騒がしいのでAクラスには新規の生徒をお断りしている。昨年、数人どうしても入れてほしいというので、「騒がしいクラスなので落ち着くまでまだ数ヶ月かかるから無理です」と電話で説明して断ったのだが、どうしてもと言うので授業を体験してもらい、納得いただいた。生徒を選んで入塾をお断りするわけではない。
 
【我慢力の欠如】
 理由は簡単だ。授業に集中していない。誰かがお喋りを始めるとすぐに他の者たちが反応する。授業はもぐらたたきの様相を呈する。いくら言っても、セルフコントロールが利かない。
 うわのそらで説明を聴いていて集中力に欠けるから、10分前に説明したことも引っ張り出せないことがままある。「さっき説明したばかりだ、大事だから覚えておけと念も押したぞ」と言って黒板のここに書いたと叩いてみせると、「あ、さっきやった」と気がつく。黒板に書いたことは視界の中には入っているし脳はしっかり記憶しているのである。だから頭が悪いわけではない。気が散っていて説明を聴くことに集中できないのである。
  もう一つ実例を挙げておく。質問があると生徒は手を挙げて「先生!わかりません」「先生、質問があります!」と意思表示をする。ややこしいものは生徒のところに行き質問内容を確認して黒板に書いて説明をするのだが、その説明の最中に横を向いて話し始めて聴いていない、とこんなことが頻繁に起きる。繰り返し注意して、本人も気がついているのに治せない。もどかしいだろう。
 能力が普通の生徒になぜそういうことが起きるのか?

【共通する現象とその背後に見える生活習慣】
 複数の生徒を1年間観察してみたら「症状」には共通点がある姿勢が悪く、じっとしていられない誰かが話しをし始めるとすぐに同調する、つまり授業に集中できない。誰かが何か話さないかと常時アンテナの感度を高くしているようなのだ。誰かの話しをキャッチしてすぐに反応を見せる。再三再四注意されても自分の行動を自分の意思でコントロールできないし、嫌いなことを我慢してやり遂げることができない。だが、まったく自分の意思で行動をコントロールできないわけでもない。無意識にこちらの態度をうかがって反応しているのだ。
 苦手な科目や嫌いな科目の勉強をやりたがらないから、宿題を出してもほとんどやってこない。そういう習慣が小学校でついていないのだ。だから成績が悪いとも言える。家庭学習習慣はいわば生活習慣であるから、小学校低学年での家庭のしつけに問題があったことを物語っている。宿題をやらないことで言い訳が習慣になると副作用は社会人になったときに現れる。仕事ができないときに昔の"言訳の癖"が出てしまう。言われたことは確実にやりぬく、社会人となるまでにそういういい習慣を形成してもらいたいと思って宿題を出している

【根室高校と根室西高校の比較】
 大人になったらわかるだろう、指示された仕事を期限内にきちんとやることは社会人になったときに実に大事なことなのだ。ところが中学生に言い聞かせても切実感がない。それどころか立派な反論までする。「西高校へいっても同じ高卒だから勉強しなくていいんだ」。私は誰がそんなことを言っているのか聞いてみることにしている。そういう大人の話しを真に受けているのではあるまい。
 残念だが、使っている教科書すら違う。教科書会社は教科ごとにレベルに差をつけた教科書を複数出版している事実を中学生たちは知らないから、中学校は根室高校と根室西高校で使用している教科書を並べて生徒たちに見せてあげたらいいのではないか、国語・数学・英語だけで充分だろう。
 教科書のレベルが異なるだけではない。たとえば、数Aを根室高校は1年生でやるが、根室西高校では2年次に扱う。入学時点で同じ能力だとしても、卒業時点で学力に大きな差が生じてしまうのは当然のことだ。ましてや、両校には入学時点で大きな差があるのだから、卒業時点ではその差はさらに拡大している。基礎学力不足でそこを補充するために根室高校の2年分も消化できないのが実態である。
 勉学に目覚めた一部の生徒は私塾に通うか、何人かでグループをつくり勉強している。小数でも同じ志をもつ仲間がいることは励みになるだろう。西高校には西高校の役割があり、存在理由があると私は思っている。西高校からでなければでないようなユニークな人物を何人か知っているからだ。生徒たちも西高でのびのびやっているものが案外多いのである。西高校では生徒のレベルに合わせて授業をしてくれるから、授業内容がわかり、勉強へ興味を取り戻す生徒が多いことは書いておかねばならない。2校体制はメリットが大きい。あとは財政負担とのバランス問題だ。一人平均年額80万円ほどコストがかかっているだろう。

【屁理屈にはつきあわない】
 2月3日は1・2年生対象の学力テストがある。勉強したくない生徒はこういうことを言う。
「先生、学力テストって成績や進学に関係ないんでしょ。だって学校の先生がそう言っていたよ」
 自分に都合のいい大人の意見を拾って自己正当化に熱心だ。そういう熱心さを勉強の方に素直にぶつけたら成績はずいぶん伸びるだろうにと慨嘆せざるを得ない。ものごとを相対化して考えられないように私には見える。数いる中にはそういうことを言う先生もいるのだろうが、まともな先生はそういうことは言わぬものということに気がつけば、精神的にはもう立派な大人の仲間入りだ。
 こんなことは自分の頭でよく考えてみればわかることだ。入試は学力テストだから学力テストの点数が取れなければ、高校入試は無理。
 心が成長せずにそのまま高校へ「進学」した者たちの中から二桁の退学者が続出することになる。
 実際には高校を卒業してなければ履歴書すら受け取ってくれない会社が多い。ここにいたって愕然としても遅い。

 テスト2週間前がチャンスだ。この期間だけはすこし勉強する気が見える。本当は点数を上げたいのだろうと思う。努力できない自分に苛立ちを感じている生徒もたしかにいる。そろそろ結果を出さなきゃいけない時期に来ている。
 力で制圧はできるが、そうすると大人の顔色をうかがうずるい子どもになりかねない。学校でよくあるのは強い先生のときは顔色を伺いおとなしくしているが、弱い先生の授業にその分のストレスが大きく出てしまい授業が成り立たなくなることだ。そういう傾向が生徒の表情にみえる。こちらの出方を生徒たちの何人かは見ている。

【仕事は一心にやるもの、そういう習慣は中高生のときに育め】
 社会人になって人様の顔色をうかがいながら仕事をしていたら身が入らないからろくな仕事にならない。そういう者は厳しい職場でも普通の職場でも淘汰される。ほとんどは正規社員にすらなれないだろう。中小企業は使いものにならない人を数名採用したら会社がつぶれかねないから、できるだけしっかりした人が欲しい。辛い仕事でも我慢してやりぬかなければならないのに、このまま大人になったらということを考えると生徒の将来が憂える。東京で26年間経営管理業務を中心にして四つ業種を変えて働いた経験から見えるものがあるのだ。根室の生徒の大半は将来都会へ職を求めて出て行くことになる。

 こういう質問を投げることがある。
「君が経営者だとして、いまの自分とそっくりな人が大人になり就職の面接をしたとしたら、採用するか?しっかりした人でないと会社はつぶれるぞ、さあ、返事を聞かせてくれ」
「うーん…」
「自分のことがわからないなら隣にいる人同士で考えてみてくれ。隣の人を採用できるか?お互いにどう思うか話してみろ」
「先生、ムリ、ムリ(雇えない)」、そういう声がとんでくる。
「だったら、誰もが採用したいと思うようなしっかりした人間になれるようにたったいまから自分を磨け」

 相撲取りの親方なら「辛抱力」というだろうが、国技の力士に必要な辛抱力に敬意を表して別の用語を使うべきだと思い至り、わたしは「我慢力」と名づけたい。

【我慢力を育てる季節はいつか?】
 この我慢力だが、小学校に上がる前から鍛え始めないと、時期を失するようだ。どうやら「我慢力」育てるのには旬の時期があって、そのときにやっておかないとやっかいなことになる。
 子供に好きなブカツをやらせてゲーム機を買い与え、家庭学習習慣を躾けずに小学校6年間好きにさせてしまったらどうなる?
 もちろん半数は大丈夫かもしれないが、残りの半数は我慢の苦手な子どもに育つ。もちろんゲームに嵌っても勉強と両立させた能力の高い生徒も見ているが、なかなか抜け出せない生徒もいる。当然学力は伸びないし、生活の優先順位(勉強よりもブカツやゲームが優先)が狂ってしまい時間がなくなるから児童書レベルを超えた本もほとんど読まない。そして使わない機能や鍛えられない力は発達しない。
 読書力や我慢力は筋力と同じでトレーニングで鍛えられるものだ。読書週間のない生徒は中1になってもたった3行程度の文章の意味理解に度々支障が出る。日本語能力が小学4年程度でとまっていたら学力を上げるのに大きな障害になる。当たり前のことだが社会も理科も数学も教科書は日本語で書かれているから、速く正確に読める生徒はどの教科も点数が高くなるのは当然だ
 読書習慣のない生徒は日本語の語彙が少なく、込み入った人の話しをなかなか理解できないし、自分の心のうちを適確な言葉を選んで表現することもできない。そのまま大人になったら、職場で必要な仕事のコミュニケーションができないだろう。思考を料理にたとえると語彙の豊富さは材料の種類の多さにたとえられよう。日本人の思考は日本語の語彙でなされるから、豊かな語彙は豊かな思考を支えることになる。語彙が豊かでないと材料が少ないのと同じことで、ワンパターンのカレーライスとシチューしかつくれない。
 日本語語彙は基礎学力の一部でもあるので就職試験の際に問題になるが、運よく就職できたとしても、その後の仕事にコミュニケーションが適確にできなかったり、仕事に関連のある本を読めなければボーナスや昇進、そして年収に大きな差がでてしまう。

【我慢力は大脳前頭前野の機能】
 我慢力は大脳前頭前野の機能であるらしい。考え抜く力の座だ。ここは我慢をすることや勉強で鍛えるべき座のようだ。両方を欠如させて小学校の6年間を過ごしたら、大脳前頭前野は未発達のままになる。
 成長期だから身体は大人へと変わっていくが理性の座は一部の機能が小学校3~4年生で一時期成長をやめてしまう。
 大脳前頭前野の機能が充分に発達しないと思考力や我慢力に影響が出る。きらいなことやいやなことへの集中力が育たぬことになる。それらに加えて読書習慣がないと語彙力が貧弱なものになり、思考力が強く制限を受けることになり、精神の発達速度が小さくなる。
 世の中見えないもののほうが大事なものと相場が決まっている。愛は目には見えないし精神の成長も目に見えぬ。精神も身体の成長と同じように発達の季節がある。その時期を外してはならぬ。
 発達を止めてしまった座を正常な軌道に戻すためには、教える側の忍耐力と本人の強い意志の二つが必要条件になることを理解いただきたい。
 生活習慣病の治療と同じなのである。ときに性格にまでなってしまっているから、生活習慣を改善することで性格を変えるという大それた仕事になり、たいへんに時間がかかる。
 しゃにむにトレーニングして1年で直せる生徒は素直な生徒で3人に一人くらいの割合だろう。急激にやると二人は拒否反応を呈することになる。誰も自分を変えたくないからだ。だから1年で二人治せたらその先生は"名人"だ。
 こういう生徒がクラスの半数を超えたらたいへん厄介な問題が起きることを私ははじめて経験している。

【休塾・退塾のススメ】
 数人の保護者の方と昨年何度か話しをした。一人は「このままでは効果はありません、次回のテストで点数が上がらない場合は続けても効果が期待できません、授業料がもったいないのでしばらく休塾し、成績を上げたくなってから来たらどうですか」と伝えた。どうしても学力を上げなければならないと自覚が生まれたら、そこからは速い。成績は上げられる。しばらくの間、休憩が必要な生徒もいる。生徒をよく見て判断しないといけない。

 この問題とは直接関係がないが、1年生のときに来ていた生徒に退塾を勧めたことが2度あった。一人は塾を掛け持ちでブカツも熱心で無理が出ていた。そういうケースで退塾の場合は、「受験近くになってギリギリだったらいらっしゃい何とかしてあげるから」と伝えることにしている。こうして二人とも3年生の12月になってから再度通塾することになった。受験には間に合うのである。正直に説明して不安を取り除いてあげることが大切なのだろう。
 2年あればこころが成長しているから、おどろくほどスムーズに吸収するし、信頼関係があるからこちらの指示通りやりぬく。根室高校普通科ぐらいなら、内申点がひどくない限り3ヶ月でなんとかなる。5科目合計点が30点くらいは上がるのである。50点以上上げた生徒も数人いた。要は本気になれるかどうかである。
 だから無理をする必要はない、ほとんどは心の成長を待てばいいのだ。こうして時間をかければ授業の名人ではない私でも三人に二人は何とかできる。でも学年に二人か三人までである。

【なぜ個別補習による指導を徹底するのか】
 私は短期間で学力を上げたい生徒たちや、基礎的学力に問題がある生徒たちのために4時から1時間半ほど個別補習(補習は授業料をいただかない)の時間をとっているが、ブカツに熱心だと個別指導の時間が確保できない。残念ながらブカツを優先する親もすくなくない。
 基礎学力に問題を抱える生徒はブカツよりも学業を優先しなければならない。学力が弱く無気力な大人になったら、どうなるかは火を見るよりも明らかなのに、自分の子供の10年後の姿は想像しがたいのかも知れない。親の時代とは就職状況がまったく違ってしまっていることに気がついているだろうか?
 いまや10人に4人は非正規雇用である。年収は100~150万円。男の子なら好きな彼女ができても嫁さんにもらえなくなる。これが現実である。できることならそんな悔しい思いをさせたくない。

(小中学校でブカツに血道を上げて補習をまったくしない先生が多いが、そうした先生たちはブカツに異常に熱心な保護者に支えられている。こういう親たちは土日連続のブカツを歓迎しても、どんなに自分の子供が勉強できなくても先生たちに放課後補習の要求を出すことはない。ブカツの時間が削られることになるからだ。根室はこういうタイプの親がおどろくほど多い。それ自体が異常なのだがずっと根室に住んでいると気がつかぬ。学業とブカツの優先順位の判断もつかぬなら、おろかとしか言いようがない。学力の高い地域は放課後補習や土曜日の補習授業を実施している。おそらくそういうことを知らないのだろう。
 根室の先生たちは週のうち半分はブカツの指導をやめて放課後補習をしろといいたい。答案を採点して補習をしなければならぬことぐらいわかるだろう。正直に誠実に仕事をするとはそういうことではないのか?
 私のところだけでも成長期に過度なトレーニングで4人障害を抱えた生徒がいる。かわいそうに、三人は大好きなそのスポーツをあきらめざるをえなかった。ひとりは病院通いをしながらブカツを続けていた。わたしはブカツ指導の先生たちにこうした重いスポーツ障害を予防する義務があると思うのだが、現実はブカツに熱心な親と先生がこぞってスポーツ障害を作り出しているように見える。きちんと予防措置をとらないと傷害罪に問われかねない。)

【指導を受け入れるこころの成長をまつ】
 じっと観察していたら、個々人によって授業態度には揺れはある。これではいけないと素直に指示通りにやれるときがある。待つ気にさせる生徒はいる。だが、いつまでも反発して素直になれない生徒も稀だがいる。
 受け入れる心がないと、授業はサランラップで包んだ植木鉢の植物に水をやるようなもの。一滴たりとも吸収できない。こういうときは心が変わる、つまり心の成長を待つしかない。「生活習慣病」との戦いは家庭の協力もないと克服できないケースもある。
 5年かかった生徒がいた。勉強はしなかったが、目が穏やかになり、実に礼儀正しいきちんとした高校生になって家業を継ぐのに必要な資格をとった。待つ気になるのはそういう生徒が過去に何人もいたからだ。
 毎日やることは習慣となり、何年も続けられた習慣はその人の性格を形作るようになり、ついには人格の一部をなす。だから、毎日やることをおろそかにしてはいけない。時間をかければ人間はゆっくり無理なく変われるものだ。

【読書力の重要性】
 読書をよくする子供は一般に他人の話しがよく理解できるし、国語の成績もよい。社会や理科も教科書は日本語で書かれているし、数学の文章題も日本語で綴られているからなんとかこなせるようになる。
 ところが、児童書から大人の本への切り替えができず、読書をしない生徒は日本語能力が落ちる。日本人とは思えないほど貧弱な語彙力の中学生が根室には20%はいる。この部分を底上げできれば全国学力テストの平均点はかなり上げられる。
 根室に戻って9年間子どもたちを見てきたが、学力の低下とともに気になっているのは日本語能力の著しい低下である。以前は500点満点で、120点以下がゼロだった中学校があるが、この数年間で10人を超えるように変わってしまった。学力低下と呼応するように、小学校3年生か4年生程度の日本語能力しかない生徒たちが成績下位層に増えた。文章の音読能力が極端に低い生徒が20%もいる。もちろん黙読でも生徒の頭の中では同じことが起きているのだろう。
 たとえば、「修飾語」という言葉が理解できない。そもそも「修飾」*という言葉の意味が理解できないのである(どういう漢字が読めないのか実例を別途の記事で紹介してみたい)。漢字一つ一つの意味がわかれば熟語の意味の検討がつくのが日本語の素晴らしいところだが、それがわからないから学校の授業で先生が使う用語が理解できないだろうと推測する。日本語ボキャブラリーが貧弱で書き言葉が理解できないからますます本を読まない。国語のテストは黙読速度が遅く時間内に一度読むのもたいへんで、おまけに「てにおは」を間違えて読み、わからない語彙がいくつも散らばっているので意味がつかめない。社会も理科も数学の文章題も同じ。悪循環である。

 日本語の便利さをちょっとだけ解説しておく。leukemiaは白血病だが、どこにも白という意味の英語が入っていない。英語の専門用語はギリシャ語やラテン語からつくられているから、医学の勉強をしたことがなければ単語を見ても意味の検討がつかないのである。だから米国人が医学書を読むにはまずこうした専門用語を知る必要がある。しかし、日本語で白血病といえばほとんどの日本人がその意味を了解できるだろう。赤血球ではなく白血球にかかわる病気であるぐらいのことは白と血と病という字を見れば推測がつく。white-blood-cellなんて単語を作ったら品が悪いこと限りはないし、長すぎて気持ちが悪い。日本語では3文字が意味のわかるように英語で書くと16文字になる。日本語がいかに便利か納得いただけただろう。

 ところが、その基本漢字に対する知識があやしくなってきている。いまの中学生は団塊世代が中学生だった50年前に比べると基本漢字の語彙が半分以下になっているのではないだろうか?
 ルビを振っている本が少ないことも大きく影響しているだろうが、活字離れがひどい。
 「読み・書き・ソロバン(計算)」が基礎学力の元である。三つの中で一番大切なのが「読み」である。私は生徒たちの日本語能力の退化現象に驚き、授業時間を延長して7年ほど前から音読指導をしている。1年生のテキストは斉藤孝『読書力』である。この本は岩波新書だから児童書ではない。しかし、毎回1ページを読むのに5~10個も読めない場合がある。これらの事実から語彙力が小学校3~4年生程度で止まっている生徒が中学1年生全体の20%ほどいると私は推測している。
 悲しいことに音読指導をやっても家で読んでこなければ上手にならないし、読んだ部分の漢字の書き取り(宿題)をしてこなければ国語の点数が上がらないことを数人の生徒が証明してくれた。三色ボールペンで線を引かせているから、漢字の書き取りや音読を家でやってくれば、大事な箇所が読めるようになって点数アップにつながる。読み終わったところの漢字の書き取りが効果が国語力アップに効果が高いのだが、宿題にしてやってきたのは一人のみ。言い訳が常にあるが、なんのために塾に来ているのだろう?

 はっきり言うけど、学校の朝読書は中学生の読書力の醸成にはまったく役に立っていない。読書力のない生徒が自分でテキストを選んで黙読するのではきちんと読めているのかどうかチェックができない。これではトレーニングにはならぬ。

 ある時期に、ルビの振ってある良質のテキストを選んで、辞書を引きながら読まないと日本語の語彙力を飛躍的に伸ばすことはできないものだ。それは小学校高学年であるそれがあれば中学生になって興味のある分野の小説の濫読の時期を過ごすことができ、高校生になってから専門書を読む素地ができるここまで下地ができていれば、社会人になってどんな仕事を任されても読みこなせない専門書はないだろう。

*「修飾」の飾は「かざる」を意味することは大人なら100%に近い人が知っていることだが、「修」の意味は案外知られていない。修理の修とは関係なさそうだ。そこで大辞林を引いてみた。
 ①学ぶ、修める 修学・修士・修身 ②なおす、つくろう 修好・修理  ③美しく、かざる 修辞・修飾
 白川静『字統』で引いてみたら、「きよめる」という訓読みが示されていた。
 ユウとサンとに従う。ユウは人の後ろから水をかけて洗う形で、沐する意。いわゆるみそぎをする意。みそぎして身を清め、その清らかさを示すサンを加える。・・・修祓して身を清めるの意である。
 
【仕事に関する専門知識習得と基礎学力の関係】
 仕事の種類によっては専門学校や大学へ進学して資格をとらなくてはならないものがある。そうでなくても資格試験は多い。GSだって危険物取扱や車の整備について必要な公的資格をもっていないと社員にできないだろう。そのときになって受験参考書や専門書を読む読書力がなければ困ることになる。仕事によっては原書で専門書を読まなければならないこともある。こうした基礎学力は小中高の時代にがっちり造っておかなければならない。
(看護師になりたい生徒が増えているのでちょっと書いておく。看護学校は3年である。国語・数学1A・英語の3科目があるから、普通科でなければ不利である。商業科や事務情報科からは准看護師の学校への進学となる。それから看護高等専門学校への進学となるからロスが大きい。看護師を目指す生徒は普通科に進学すべきだ。根室市が360万円の奨学金を出している。3年間市立根室病院に勤務すれば返済免除となるから、利用したい人はどんどん利用したらいい。学力さえあれば看護師になれる。初任給は21万円で根室では一番高いだろう。市立根室病院のホームページで確認したらいい。)

【男と女の役割の違い、そして塾選び】
 男は嫁をもらう。そして妻子を養う義務がある。それには職についていなければならぬ。いまや正規社員は10人に6人でその比率は年々低下しつつある。非正規雇用だと年収は100~150万円くらいだろう。正規社員の半分から三分の一だ。実に厳しい就職状況で、わたしは若い人たちがかわいそうだ。しかしこれが現実である。
 一昔前は、勉強なんかしなくてもいい、船に乗れば稼げるという考えがあった。事実その通りだった時代があったが、船に乗れば春から秋の半年間月に50万円稼げたのはもう昔話である。資源量が枯渇しつつあるから減船に次ぐ減船で乗る船が少なくなった。

 言うことをきかなければ、場合によっては男の生徒なら殴ってもかまわないとわたしは思うが、どんなに言うことをきかなくても女の生徒を殴る手はもたぬ。
 だから、あまりひどい場合はお引取り願うしかない。基準はまわりに度を越えた悪影響があるかないかだ。この点だけは私の判断に男女差がない。

 私は「腕力に」物を言わせて強い授業をするのが好きではない。子どもをずるくするだけになりかねないからだ。しかし、このクラスは3ヶ月だけ生徒が指示通りにやらず態度が改まらなければ休塾や退塾勧告も辞さぬことにきめた。途中で必要な措置もとる。やさしく対応すると勘違いしてわがままで付け上がる生徒がいるからそこは少々強引に直すつもりだ。
 成績を上げるという結果がだせない授業はご免である。上がったり下がったりではダメで、しっかりレベルが上がったと本人も親も学校の先生も納得するだけ上がらなければ塾通いをする意味がない
 中学生は子どもと大人の中間にある、だから人へなるための修行期間だといつも言っている。この期間にきちんとした習慣をつければ、社会人となったときに辛抱強くやっていける

 保護者や生徒には塾を選ぶ権利がある。学力が上がらないときはこだわらずに塾を変えてみたらいい。リセットすれば一からやりなおせる。
 ニムオロ塾は一度辞めても心配いらない。いままでは申し出があれば例外なく再び受け入れている。出入り自由である。年に一人ぐらいそういう生徒がいるが、ebisu先生は二度目に来て気まずい思いをした生徒はいないと自負している。(笑い)
 気楽に出入りすればいい。一人の先生にこだわるな、根室にはさまざまな運営方針の塾があり、いろんな先生がいる。品比べをしてみればいい。
 
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*#1810 「悩み」 Jan. 22, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-22

 #1820 「学力低下、何が起きているのか?」 Jan. 29, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-29

 #1823 「激烈な競争から這い上がれ:団塊世代の友人からの手紙」 Jan. 31, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-01-31




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#1809 中3模擬テスト(1/19実施) Jan. 21, 2012 [授業風景]

 中3最後の学力テスト"模擬テスト"が19日木曜日にあった。その日に採点を終わった学校もあった。試験が終わったその日に3人がきた。
 最初に来た一人は試験問題をもってきたのでできなかった問題(数学と英語)の解説した。20日に5教科全部もってきたのをチェックして驚いた。苦手のはず(?)の数学が36点(60点満点)で5回の学力テストで自己最高点をたたき出していた。苦手の英語もヒットを打たなければならない問題はしっかり得点していた。並び替えの問題ももう一歩のところ、特訓の成果が出ていた。
  勉強した結果の点数アップ⇒自信がわいてくる⇒勉強が好きになる⇒また点数が上がる⇒・・・

 テストの前日に頭が痛いので休むと連絡のあった生徒だけ不明だが8割の生徒が5科目合計で15~30点あがっていた。3年の学力テストで最高点をたたき出した生徒が多かった。
 勉強すれば成果は出る。すぐにでなくてもいずれ出てくるものだ。12月に塾生になった生徒たち3人はそれぞれ20点上がってにっこりしていた。どうやら希望の進路に滑り込めそうだ。
 気を抜くな、まだ一月余あるから、さらに30点上げる生徒が出るだろう。

 3年生は来週、学年末テストだ。そのまま走りぬけ。前回の「学力テスト総合C」に比べ点数を下げた生徒2名は学年末テストでリベンジだ。

 今日土曜日は11時から3年生の社会の補習だ。今日は公民をやる。
 英語が苦手な生徒数名からの"お願い"があったので、3時半から3年生希望者対象の英語テスト範囲の補習を2時間やることになっている。"点数上げたい人だけおいで"と伝えてある。何人来るかな?それも楽しみ。集まった生徒のレベルを考えながら問題を黒板に書いて徐々にレベルを上げていく。
 10時16分、仕事だ、そろそろ行こう。

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#1808 北の勝「搾りたて」昨日発売  Jan. 20, 2012 [根室の話題]

 ありゃりゃ、いつもと発売のタイミングがちがう?幻の銘酒「北の勝 搾りたて」が昨日(19日)に発売になった。生産本数17000本だが、発売5分で品切れ。
 市内の酒店も、顧客からの予約でいっぱいで店には出ない。マルシェのみ行列が並ぶ。

 でも、どういうルートか市内の飲食店には出回って飲めるが、数が少ないから一月もしないうちに品切れになる。
 本醸造の原酒だが例年芳醇で濃厚な味だが毎年味わいの違うところが楽しみな酒である。
 酒は生き物、ことしはどういう味に仕上がっているのだろう。
 内緒の話だが、昨年の「搾りたて」がしっかり冷えて越年している。冷温貯蔵していれば味はまる~くなる。きっとまろやかになっている。ひとりで飲み比べるのはもったいない。

 チカ(ワカサギに似た海のお魚)が9匹で70円だったと女房の言。ネットに入ってときおり風に揺れている。一夜干しして焼くと香り高く、酒の肴にいい。
 団塊世代が小学生高学年の頃、さんま祭りの会場になる当たりは砂浜だった。岸壁は左側も右側も秋から初冬にかけてチカ釣りで岸壁には釣り人がびっしり並んで腕を競っていた。昔は水がきれいで海は美しかった。腕が悪くとも魚群が見え、入れ食いだから百匹・2百匹と釣り上げたものだ。天麩羅にしてよし、一夜干しして焼いてよし、美味しい魚だ。コマイも美味い。
 北の勝「大海」には地元の魚が合う。こればっかりは「搾りたて」もかなわぬ。

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#1807 学力が低下すると少年犯罪が減る:ブログ情熱空間より転載 Jan. 20, 2012 [教育問題]

 なるほど、そういうことかという標記に関する分析記事がブログ情熱空間に掲載されたので転載する。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/5100653.html
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2012年01月19日

学力向上と少年犯罪

昨夜は、釧路教育活性化会議(C-PEK)の会議でした。

会議で話題になったこと。
基礎学力が向上する過程において、子ども達が「荒れる」ケースが懸念されるということ。
今の釧路の子ども達は、本当に「良い子」が多いですね。
勉強の面は別にしても、現場が情操教育に力を入れている。
また、こども保健部による、10代の人工妊娠中絶率低下のための地道な運動。
そういったことも功を奏していると思います。

学者や教育行政には決して出てこない発想でしょうけれど、子どもの学力を、「特上・上・中・下・特下」に分けた場合に、「特下」の子ども達が悪いことをするのは、実はとても少ないものです。大人にたてついて反抗するわけではない。しかし悲しいかな、ただひたすらに怠惰で無気力…。

●Meiko Aikoku Blog 健全な批判精神と基礎学力
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/archives/51772798.html

言いにくい部分を含め、昨日の話題を実にしっかりとまとめてくれました。
さすがは合格先生。
おみごとです。

●学力向上と少年犯罪
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10143

《引用開始》
どんなものにもリスクはあります

 昨年からの取り組みが功を奏し始めていて、釧路の学力が上昇傾向にある、という情報が入ってきました。そうなると、考えなければならないのが、学力向上に関する負の部分です。
 実は、何か良いことを取り組んだとしても、それによって付随的に生じる「負の部分」というのが必ずあって、過去の例では、高度成長期の生産力の向上や経済力の向上が「公害」という負の部分を抱えてしまった、というようなことが生じます。そして、学力向上の負の部分として自分たちが捉えているのが、犯罪の発生です。
 というのは、日本全国を基準とした場合、東日本より西日本の方が犯罪発生率が高いのですが、それと同様に東日本より西日本の方が学力が高いという事も分かっています。近隣で言うと、学力の低い釧路より、学力の高い帯広の方が、知的で悪どい犯罪が多いという話もよく聞きます。 そして、集団での授業姿勢をきちんとさせることが「荒れた成人式」を防ぐ方法と自分は考えています。釧路の成人式が荒れたものにならないように、子供達を取り巻く大人が「子供のうちに身につけておかなければならないこと」をきちんと身につけさせるという意識を持って、授業や式典の際の姿勢作りに取り組んでいけるといいですね。

 さて、学力レベルと犯罪の傾向ですが、学力レベルに分類して、自分たちはこのように分析しています。
 1 学力が高い
 2 学力がやや高い
 3 中位
 4 学力がやや低い
 5 学力が低い

 まず、1と5では犯罪発生率が低くなります。1の場合は、犯罪と自分の将来のリスクを考え、犯罪に歯止めがかかるためです。5の場合は、いわゆる「無気力系」と言った方がいいでしょうか。自分自身が何をしていいのか分からないとか、犯罪のような面倒な事をしたくないとか、要するに、学力が低いと逆に犯罪の方に目が向かなくなっていくという傾向です。
 ヤンキーを例に取ってお話すると、学力がある子は車の改造をしようと思ったときに、どこをどうすればどのようになるか、という事が理解出来ますし、雑誌などを読んで知識を蓄えることも出来ます。本当に学力が高い子は、自分で車を改造出来るレベルになったりします。ところが学力が低いと、雑誌を読んでも意味が分かりません。改造しようにも改造しようがないです。自力で改造しようと思った日には、元に戻せなくなり、車が動かなくなってしまうのではないでしょうか。すなわち、悪いことをするとか、いわゆる「やんちゃ」をするにも学力が必要なのです。ですから、学力が低いと「犯罪」よりも何もしない「ひきこもり」の方に向かっていきます。今の釧路は、どちらかと言うと「ひきこもり」になる傾向が高いということは、統計をみても明らかです。
 そして、2~4の段階では、学力が低いと、無計画で刹那的な犯罪の傾向、学力が高いと計画性が高い犯罪の傾向が高くなると考えてもらえればいいでしょう。

 釧路新聞の記事になっていた教育に関する座談会で、釧路教育大の教授が「釧路の少年犯罪が少ないのは、子供が守られているからだ」と言っていましたが、自分たちは、そんな幸せな発想はしておりません。
釧路が今置かれているのは、上記の基準で5のレベル~無気力系で犯罪が少ない~になっているからだと推測しています。そして、これが4や3に入って行くにしたがって、犯罪が増えていく傾向になるだろうとも推測しています。
 したがって、今のうちから予防策を講じておく必要があると考えています。

 予防策としては、次の3つです。まず行うのは、このうちの2つ。
 1 家庭での意識づけ
 2 学校での道徳規範の充実
です。

 1は、家庭で「夜、出歩いている子はいないか」ということや「携帯電話やパソコンをこっそり使って、あやしいサイトにアクセスしていないか」ということなどに対し注意を促すということです。
 2は、「人に迷惑をかけてはいけない」ということや「家庭での過ごし方に対して、上記の点になどに注意を促す」ということです。
 そして、この2点は「防犯」という事を前面に押し出さなくても「学力向上策の一環」とか「生活習慣の改善」という名目で指導できますから、子供達に「犯罪」を意識させずに指導することが可能です。現在の学力に関するアンケートでは「家庭学習時間」とか「科目の好き嫌い」とか、そのような内容に終始していますが、それにプラスして、釧路独自で上記のような項目のアンケートもとっておき、子供達の傾向を今のうちから把握しておくべきでしょう。

 ただ、これでも犯罪が増加傾向になってきた場合、
 3 警察との連携の強化
を今のうちから少しずつ進めておいて、いざとなったらすぐに動ける状況にしておくことです。

 こういったことを水面下でしっかり進めておいて、「学力の向上=幸せの享受」のみで終わらせられるようにしていって欲しいですね。
《引用終了》



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  最初の方(「健全な批判精神と基礎学力」)が引用されていないが、クリックすれば開くのでこちらもぜひお読みいただきたい。

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#1806 仕事・権限・責任 : コスタコンコルディア号座礁事故  Jan. 18, 2012 [トピックス]

 イタリア・ジリオ島近くで起きた座礁事故から4日たって事故後の船長の行動が明らかになってきた。乗客の安全も確認せずに暗い中をさっさと船を下りた。沿岸警備隊に叱責されても船に戻らない。何人船に残っているのか問われても船を下りた彼には答えられない。

「しかし死者が出ていると言われ「何人ですか」と尋ねた船長を、係官は「あなたが私に(人数を)報告すべきでしょう。家に帰りたいのですか」と一喝した。」(共同ニュース)

 船長には司法警察権をはじめとして大きな権限が与えられている。ウィキペディアから今回の事故に関連するものを拾い上げてみる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9%E9%95%B7
------------------------------------------------------------------- 

指揮命令権(船員法第7条)
 
船長は、
海員を指揮監督し、且つ、船内にある者に対して自己の職務を行うのに必要な命令をすることができる。

在船義務(船員法第11条)
 船長は、やむを得ない場合を除いて、自己に代わって船舶を指揮すべき者にその職務を委任した後でなければ、荷物の船積及び旅客の乗込の時から荷物の陸揚及び旅客の上陸の時まで、自己の指揮する船舶を去ってはならない。


船舶に危険がある場合における処置(船員法第12条)
 船長は、自己の指揮する船舶に急迫した危険があるときは、人命の救助並びに船舶及び積荷の救助に必要な手段を尽くさなければならない。

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 仕事と権限と責任と報酬はセットである。その立場にあって報酬を受け取っていても、職責を果たさない者たちが増えているように感じる。船長は船と運命を共にするというのが団塊世代の共通の認識だろう。そういう話しを幼い頃に聴かされてきたし、その手の少年少女向けの本も何冊もあった。
 船長の下船は乗客よりもあとだ。そういう覚悟のない者が船長職を拝命してはならぬ。職務権限をもち報酬を手にしていながらいざというときに職責を果たさずいち早く逃げる。ズルイとか卑怯という言葉を日本人は嫌う。非常時にこそ人間の真価がでるものだ。

 職務に忠実でないのはスケッティーノ船長だけではない。福島第一原発事故での菅直人元総理や枝野官房長官がそうだった。SPEEDIの放射能拡散データを米軍にはただちに提供しておきながら、国民には知らせてはならぬと隠蔽した。米国は福島県にいる自国民に対しただちに福島第一原発から80キロ圏外への退避を命令した。あの時はなぜ80キロ圏外への退避だったかわからなかったが、SPEEDIのデータで放射能の拡散状況を具体的につかんでの判断だったのだと10ヶ月も経ってからようやく国民の知るところとなる。国民を被曝させても痛痒を感じない者たちが政権の主要ポストに何人もいたし、いまもいる。恥ずかしいという言葉を知らないのだろう。どういう育ち方をしたのかじつにお粗末だ。
 その後の野田首相もやらないはずだった消費税増税に血眼になっている。その一方で選挙のときに約束したマニフェストの項目はほとんど省みられぬ。
 やると約束したのは違うことだったはず。私利私欲が先に立ち、公益が後回しとなる。やるといったことがたいへんだとわかると、さっさとほうっかむりをして知らぬ顔の半兵衛を決め込む。いい反面教師だ。
 人間とは好い加減でどうにも始末に終えぬものだが、大きな職務権限を与えられたらきちんとやらなければならぬ。かれらはどこでどうまちがったのだろう?
 やはり、子ども達の教育は大事だ。情緒をきちんと育てておかぬととんでもない人間ができあがる。怖いものだ。もって他山の石としたい。

(わたしはこの座礁事故での船長の行動を「卑怯な振る舞い」の実例として授業中の雑談として塾生に話す。こういう場に臨んだら、自分の命はあきらめて渾身の力で職責を果たせと。人間はしょうがないものだが、未来を背負う彼ら彼女たちにこういう大人にだけは絶対になるなとしっかり伝えたい。)
 

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#1805 米ビッグスリーが日本の軽自動車規格廃止要求 Jan. 17, 2012 [経済]

 Hirosukeさんのブログを見ていたら、標記のことが載っていた。驚いてネットで検索してみたら15日の読売オンラインニュース等で報じられている。
*http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120114-OYT1T00672.htm

 各社のニュースを総合すると話の要点は次のようなものだ。
①米通商代表部がTPP交渉に日本が参加することに対する業界の意見公募をした
②ビッグスリーが非関税障壁となっている軽自動車規格を廃止すべきと主張
③軽自動車は日本市場の30%を占めている

 意見を公募しているくらいだから、米国通商代表部ですらどういう要求があるのかわかっていない。まして野田政権が米側の要求の全体をつかめているはずがない。

 わたしはTPPへの参加に反対を表明し、管理貿易を推奨しているが、こういう具体例が出てくれるとありがたい。

 わが町根室でも軽自動車乗り用は多いし、被災地でもそうだろう。税金が安いことや燃費がよいこと、なによりも自動車価格が安いことが軽人気を高くしている。
 東京や札幌などはとにかく、根室のような田舎では自動車がなければ生活に大きな不便を抱えることになる。公共交通網が貧困だからだ。たとえば市内循環のバスは路線ごとに見れば一日8~13本、それもほとんどが夜の6時台で止まってしまう。JRも同じで、中標津線はとっくの昔になくなって、釧路へとつながっている花咲線も一日に8本しかない。

 道路がよくなっているから自動車は生活に欠かせないものとなっている。TPPへ参加することで軽自動車規格がなくなれば、年に一度の自動車税は上がるし、車検も重量税等法定費用が2万円高くなる。
 TPPに参加すれば、軽四の特例扱いに関してビッグスリーから日本政府に巨額の訴訟が起こされるだろう。裁判所は米国で行われるから、実質的に"治外法権"のようなもので、米国の弁護士事務所が儲けるチャンスを増やすだけだ。米国で行われる裁判は日本には不利だ。TPPに参加してつまらない争いに巻き込まれる必要はない。

 低価格層の軽自動車は生活必需品として認め消費税の対象外とすべきだと思う。軽自動車の規格は排気量を1リットルまでかさ上げしていいとさえ私は思う。
 国内生産が製造原価の90%を超えるものについては、国内雇用を守るためにさまざまな優遇措置があるべきだ。 
 今日(17日)の北海道新聞夕刊によれば、大学生の就職内定率は(12月1日現在)71.9%、北海道・東北では69.5%。道内の高校生は51.8%である。大卒で11.7万人が内定を得ていない。若者の雇用機会を確保するためにも国産品には種々の優遇措置を講ずるべきだ。

 自分たちが儲けるためなら、どんなに強欲な要求をしてもいいというような得て勝手なグローバリズムに日本が賛同する必要はないし、したがってTPPに参加する必要もないとebisuは思う。

 日本の自動車メーカは過去に貿易摩擦というビッグスリーの圧力に屈して生産拠点を米国に移した。米国内の雇用増大にたいへんな貢献をしているから、自動車産業に関する限りこれ以上の譲歩の必要はない。堂々と正論で国益を主張し反駁すればいい。

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*#1744 【パラダイムシフトの時代】TPP、グローバリズムと著作権:四方山話 Nov. 20, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-21-1

 #1736 鎖国のススメ Nov. 18, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-18

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